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カテゴリー「カメラに関する濃いはなし」の検索結果は以下のとおりです。

AiAF28mmの修理完了

ファイル 46-5.jpg

 先日購入したAiAF28mm/F2.8ですが,修理が終わりました。

 欠けた部分を修繕するだけの作業だったわけですが,出来としてはまあ60点くらいでしょうか。遠目に見ればばれないかな,という程度に仕上がりとなってしまいました。

 方法としては,先日の通り欠けていない部分で型を取って,それを欠けた部分にあてがい,プラリペアを流し込むというものです。

 これが,修理前の状態。

ファイル 46-1.jpg

 見ての通り,結構派手に欠けてますね。フィルタをねじ込んだら大きな隙間が出来てしまい,光が入ってきてしまうほどです。

 そしてプラリペアで欠けた部分を補い,削って塗装まで済ませたものが次のものです。

ファイル 46-2.jpg

 塗装はセミグロスブラックをまず吹きつけ,その後半光沢のクリアで仕上げました。

 ちなみに,欠けた部分の内側は次のようになっています。

ファイル 46-3.jpg

 一応ねじ山も再現されています。

 記銘板もフィルタもきちんとねじ込むことが出来まして,遠目にはばれないレベルになったと思います。

 D2Hだと42mm相当ですから,ちょっと広角気味の標準レンズとして扱うと面白そうです。明日にでも試し撮りをやってみましょう。

収穫の多い秋

 新たに手に入れたジャンクのES2から取り外したCdSを使って,ニコマートELの露出計を改善しようと画策しました。

 前回の修理では,γの大きいCdSしか手に入らず,低輝度と高輝度で露出のずれが大きくなってしまい,使える範囲がどうしても狭くなってしまうという問題を残していました。

 ES2のCdSは当然カメラ用ですので,γは小さめのものが使われているはずで,そこを期待していました。

 そこで,ニコマートELをばらしてCdSを付け替えてみることにしました。さくっと交換して調整をするだけと思っていたのですが,結論からいえば甘かったです。

 確かにγは小さめだったのですが,抵抗値の絶対値が全く異なります。どちらかというと抵抗値は小さめに出るのがES2のCdSで,その代わり暗部ではあまり抵抗値が大きくなりません。これをそのままELに使っても,全体に明るめになってしまうため,適正露出が得られないことになります。

 半固定抵抗で調整できるかも知れないと思いましたが,あまりにかけ離れていたため無理でした。

 そこで,元に戻すことになったのですが,なにせ半固定抵抗をいじってしまった後です。結局前回と同じ検討を余儀なくされました。

ファイル 44-1.jpg

 これはELのペンタカバーの下にある基板です。フレキシブル基板などなかった時代ですが,生意気にガラスエポキシの両面スルーホール基板が使われています。

 左上の半固定抵抗は露出計の調整,その下の半固定抵抗はシャッター速度の大まかな調整です。ここでの調整はオート時とマニュアル時の両方に有効です。

 露出計はES2のように低輝度と高輝度別々に調整を行う仕組みにはなっていません。CdSの特性の違いを細かく調整できるのがES2であるなら,ELはCdSの特性に依存しているということが言えそうです。

 左側に2本並んだ抵抗は私がCdSの補正用に並列に取り付けたもので,確か430kΩです。これを取り付けると,CdSの低輝度時の抵抗値を制限出来ると共に大きくかけ離れる低輝度時のズレを小さくすることが出来ます。一方右側にある抵抗は39Ωで,直列に入っています。これは高輝度時の抵抗値を制限します。前回の調整では39Ωは入っていませんでしたが,今回新たに追加してみました。

 ここで大まかにあわせてしまえば,あとはカバーをしても調整できます。

ファイル 44-2.jpg

 ペンタカバー前面をあけるとこんな感じになっています。左側はオート時のシャッター速度を,右側はマニュアル時のシャッター速度をそれぞれ個別に調整する半固定抵抗です。ただし,ペンタカバーの下にある半固定抵抗をきちんとあわせておかないと,この抵抗では調整しきれません。

 なんとか追い込んだのですが,CdSの特性の問題だけはどうにもならず,高輝度で0.5から1段程度,低輝度では1段程度の誤差を含み,しかも低輝度の測光範囲が3EVから4EVとかなり厳しい制約を受けることになってしまいました。暗いレンズの場合,さらに使える範囲が小さくなります。

 ここを割り切って使うしかありません。

 翌日,とてもいい天気になったのですが,多摩川に出かけて,友人とお弁当を食べてきました。バーベキューのような元気なことは出来ないひ弱な我々ですが,外で食べるお弁当はまた格別です。

 そこで早速使ってみたのが,この写真です。

ファイル 44-3.jpg

 ニコマートEL,絞り優先オート,Ai-P45mm/F2.8,F11,1/1000秒程度です。あれ,と思った方は結構詳しい方ですね。Ai-P45mmはカニ鋏が絞りリングに着いていないので,Ai方式に対応しないニコマートELには使えないのです。そこで「ガチャガチャアダプタ」と名付けた,AiレンズをニコマートELで使えるようにするアダプタを自作しました。

 このアダプタ,試行錯誤の末に作ったものだったのですが,今回あいにく壊れてしまい,残念なことに作り直す必要に迫られました。

 それにしても正気なめてましたね,Ai-P45mmもニコマートも。こんなにいい写真が撮れるなんて,考えてませんでした。単純なオートで撮っただけなのですが,露出もきちんとあってますし,青色が綺麗に出ています。かたすぎず,柔らかすぎず,45mmとい焦点距離も面白いですが,とても考えさせられる写真だなと思います。

 ついでに,先日完成したES2。

ファイル 44-4.jpg

 SMC-Takumar28mm/F3.5,絞り優先オートです。

 Takumarの28mmは私が一番好きなTakumarですが,この写真も自分の見たとおりの世界を写し込んでくれました。期待を裏切りません。

 そんなわけで,ジャンクカメラそろい踏みで出かけた多摩川ですが,天気も良く,秋の空のさわやかさをうまく持ち帰れたと思います。これだからカメラの修理はやめられませんねえ。

完全復活!ES2

 ペンタックスES2ですが,ようやく調整も終わり,完全復活となりました。今回はどこにも妥協はしていません。文字通り完全復活,です。

 昨日試し撮りを行った結果ですが,自動露出では1/1000秒から2秒まで,メカシャッターでは1/1000秒から1/60秒まで,X接点も問題なしで,開放測光だけではなく絞り込み測光でも問題なく自動露出が動作しています。

 以上は確認した範囲での話で,本当は4秒や8秒も試してみるべきだったのかも知れませんが,使うことがないだろうということでやめました。そもそもISO200のフィルムで制御範囲かどうか調べる必要もありましたし。

 確認は以下の方法で行っています。

 まず,1/1000秒については,SMC-Takumar50mm/F1.4を使って,1/1000秒を示すように絞りを調整します。自動露出で1枚,続けて同じ条件でメカシャッターでも1枚。この2つを比較すると,自動露出とメカシャッターでのシャッター速度の差がわかります。

 これをメカシャッターが使える1/60秒まで行います。これまでのコマの露出が一定であれば,自動露出も正常だし,メカシャッターも正常であることが一気にわかるのです。ついでに今回は1/30秒も撮影しておきました。

 これがISO200,自動露出,1/1000秒,F1.8です。

ファイル 41-1.jpg

 次にISO200,自動露出,1/30秒,F14です。

ファイル 41-2.jpg

 色合いはちょっとおいといて(おそらくスキャンソフトのカラー調整のせい),どちらも同じような露出になっているのがわかります。

 続けて絞り込み測光を試します。SuperTakumar55mm/F1.8に交換し,自動露出で1/1000秒から1/60秒まで撮影します。メカシャッターは先ほどの撮影で比較できますから,今回は自動露出だけです。ここまでのコマが全部同じ露出であれば,開放測光と絞り込み測光で差がないことになります。

 さらに低速シャッターの試験です。再びSMC-Takumar50mm/F1.4に交換し,室内で1/30秒から2秒まで撮影します。三脚とレリーズは必須です。ここでも一定の露出になれば正しく制御されているとわかります。

 最後にストロボの撮影です。1/60秒のメカシャッターにセットし,ストロボを使って撮影します。ストロボの発光時間に差をつけるため,ストロボのオートモードを使ってF5.6とF11の2つの条件で撮影します。

 上記の試験の結果,どのコマも全く問題なし。心配していた高速側の露光ムラもありませんし,1/60秒でのストロボ同調もうまくいっています。低速側も一定の露出に揃っていますし,自分でもここまでうまくいくとは思っていませんでした。

 そんなわけで,信頼性だけが評価できずに終わっていますが,基本性能としてはすべて正常な状態に戻ったと考えていいと思います。調整のノウハウも蓄積できましたし,今回の修理と調整は,有意義だったと思います。

 しかし,時間がかかりました。次から次に出てくる問題をつぶし,複合的要因で起こる故障を調べ,1つ1つまじめに対処したことが成功の秘訣だったと思います。

 ただ,考えてみると,昨年ES2の修理を最初に終えたときと同じ状態に戻っただけ,とも言えるわけで,なにも新しい機能がついたり,復活したりしたわけではありません。そういう意味では,昨年には問題がないから触らないでおこうと逃げた部分を,一通りすべて確認出来たことになりますから,今後なにか問題が起こっても,きちんと対処できるようになっていることと思います。

 それにしても,一時はもうだめか,と思ったES2も,なんとかここまで持ってきました。本当によかったと思います。

 そうそう,実家から持ってきたSPも,一応調整を終えて掃除を終えました。SuperTakumar50mm/F1.4も分解掃除を行いましたし,スミ入れも済ませましたので,かなり綺麗になったと思います。

 ショックだったのは,前玉の裏側にカビがあったことです。

 息を吹きかけると2,3箇所カビの発生がわかったのですが,1つは直径が1mm程になっています。拭き掃除をしても曇りが取れませんので,おそらく過去に発生したカビの痕ではないかと思います。

 まあ仕方がありません。これがそれほど画質に影響するとは思えませんので,おおらかに割り切ります。来週にでもテスト撮影を行ってみましょう。

TC-16Aで超望遠の世界

 先日購入した,AFテレコンバータTC-16Aがどれほどのものなのか,少し遊んでみました。

 全体的な話として,画質の劣化は少ないと思います。D2Hで試したのでそれほど気にならずに済んでいるというのが本当のところかも知れませんが,少なくとも私にはボケたり色がおかしくなったりという問題が気になることはありませんでした。

 Planar50mmZFですが,これはZFのキャラクタをきちんと残してくれていますので,問題なし。解像度の劣化も,そりゃ確かにないわけではないでしょうけど,気にならないレベルだと思います。

 と,ZFが実用レベルであることはある程度分かっていたことなので,本当の遊びはこれから。AT-X100というトキナの100-300mm/F4の望遠ズームが手元にあります。

 一応SDレンズやら全域F4やら,それなりのスペックの望遠ズームなのですが,購入時の価格が38000円ほどと処分価格だったことや,マニュアルフォーカスのレンズなので,今なら数千円の価値しかないでしょう。

 しかし,これがTC-16AによってこのゴミレンズがAFになり,しかも480mm相当になる(幸いなことに元がF4ですからF6程度で済んでくれます)というわけですから,きちんと写ってくれれば活用できそうです。

 そんなわけで,試してみます。

 まず,自分の家の窓から見える曼珠沙華。私はこの花はグロテスクなこともあり,あまり好きではありません。

ファイル 40-1.jpg

 おしべにピントを合わせましたが,なかなかのものです。-0.7の露出補正を行っています。絞りは開放,シャッター速度は1/80で,なんと手持ちです。ぶれがあるのはそのせいです。

 D2Hで使うと,480mmのさらに1.5倍ですから,なんとなんと720mm相当。こいつは未体験ゾーンです。被写界深度の浅さもあって,花全体が範囲に収まらず,全体にぼけてしまっています。これはあきらかにやり過ぎですね。

 で,窓から見える近所の家の屋根。

ファイル 40-2.jpg

 これはAF-S18-200mmの広角側いっぱいの18mmです。手ぶれ補正も入れています。洗濯物が入ってしまったのは大失敗です。

ファイル 40-3.jpg

 これがAF-S-200mmの望遠側いっぱいの200mmです。同じく手ぶれ補正も入れています。このくらいだとまあ想像がつきますね。

 ですが,これが一気に480mmになると異次元です。

ファイル 40-4.jpg

 AT-X100にTC-16A,480mm相当です。

 私はあまり望遠を使うことがないので,今更ながらに面白いなあと初心者に戻って楽しんでいました。どうですか,あまり画質の劣化もないでしょう。色もしっかり出ているようですし,私はこの程度でも十分使い物になるんじゃないかと思いました。

 ただ,だからなんだ,という気分になるのも望遠だなと思います。私は,望遠で撮らなければならないものは,近寄れないものだということだから,つまりそれは撮ってはいけないものなんだと考えてきた人なので,720mm相当だろうがなんだろうが,それが便利に使えるときというのは,特殊な状況に限られるんだろうと思います。

 可能性が広がったことは大変結構です。旅先に一つ忍ばせていくと,助かったと思うことが出てくるかも知れません。

コツコツES2

 毎日少しずつですが,コツコツとES2のメンテを続けています。

 いちいち書くようなことではない気もするのですが,記録として残せば後で役に立つこともあるかも知れません。そんな気分で書いています。

 さて,昨日ですが,コネクタの取り付けを行いました。私のES2はコネクタが破損し,リード線を基板に直接ハンダ付けしてあるのですが,複数手に入れた部品取りのES2から基板をすぐに移植できないのは不便だということと,オリジナルに近づけるという目的で,その部品取りの個体からコネクタを移植しようと考えました。

 2つ手に入れたES2のうち,1つはコネクタにひびが入っていました。こちらの個体は外観の程度が悪いので,先日プリズムを移植したものなのですが,ひびの入ったコネクタは経年変化でボロボロに割れてしまうので,どうしようかと迷いました。

 そこで,割れたところを瞬間接着剤で固めて見たのですが,接着剤との相性が悪いらしく,ちょっと触ると簡単に割れてしまいました。それならと0.4mmのプラ版をコの字に曲げて接着してみました。

 結果は上々で,かなりしっかり固着してくれています。接着剤は瞬間接着剤を使っていますが,強度的にも問題はなさそうです。

 基板を差し込むと,ピンの圧着力で粉クタが膨らみます。この力で割れてしまうのが問題なのですが,プラ版で上下を挟み込むようにしたことで,かなり補強されたと思います。

 気をよくしてコネクタをES2に取り付けてみます。終わったら基板を差し込み,テストです。問題なく動作しています。

 すんなりと進んだ作業に水を差したのが,底板が閉まらないという問題でした。

 コネクタの厚みが結構ギリギリだったのは分かっていましたが,0.4mmの厚みが上下で合計0.8mmの余裕もないとは思いもよらず,ちょうど1mm程度底板が浮いてしまっています。

 よく見てみると,コネクタを押さえ込んでいるのは底板自身でした。だから多少膨らんでも,割れてしまう事は少なく,仮にひびが入っても崩壊することはなかったんですね。納得です。でも,外装部品をコネクタの支持や補強に使うというのは,ちょっとどうかという気もします。

 やむを得ずプラ版を外すことにしました。しかし外したままだと問題があるので,別の補強を考えねばなりません。

 ひびがあったのはコネクタの横側ですが,ここだけを補強することにしました。

 シルボン紙(ニコン純正のレンズクリーニング用の紙です)を5mm程度の幅に切り,コネクタの横側にあてがいます。そこにプラリペアを盛り,固着させます。

 プラリペアがコネクタにくっつくかどうかが心配だったのですが,とりあえず問題はなさそうで,なかなかしっかり補強されているようです。

 厚み方向も問題は当然なく,底板もきちんと閉まるようになりました。

 基板を差し込んでみましたが,問題はありません。試しに入手した2台のES2から基板を外し,交互に差し込んでみます。

 どうも2つとも正常のようですね。これで基板の故障があっても当分心配することはありません。

 オート時のシャッター速度には差があって,1秒の時間は新しい基板の方がかなり短めに出ています。2つとも同じ程度の短さだったので,おそらくそれが標準だったのではないかと思います。

 バッテリチェックについても,4.4Vで1/60秒付近を示すようにというサービスマニュアル通りのものはなく,いずれも4.3Vで1/30秒程度,5.2V付近で1/8秒を指し示すようになっています。

 私のES2の基板もその程度ならギリギリ調整範囲ですので,これに合わせておきました。

 というわけで,一応ES2は電気的にも思い当たる部分の修理と調整が終わりました。メカシャッターも昨日までに,後幕がかぶるという問題は出ていません。

 週末に試し撮りを行ってみて,そこで判断をすることになりますが,今回はかなり期待できると思います。楽しみです。

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