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電気工事の続き

  • 2014/05/14 14:38
  • カテゴリー:make:

 さて,前回GW中の電気工事について書きましたが,壁や天井に穴を開けるというのは大きなリスクを伴い,失敗すると取り返しがつきません。特に建築後だったり部屋に荷物を置いてからになると,途端に作業が出来なくなったりリスクが上がったりしますので,慎重にしないといけません。

 冷静に考えると,まだ新築後1年なんですよ,それでも躊躇なく穴を開けられる根性というのも大したものだと呆れてしまいます。


(5)ダイニングにダウンライトを

 リビングとダイニングの2部屋は1つに繋がっていて,リビングにはリーシングライトがあり,部屋全体を照らします。一方のダイニングは,食卓用の真上にペンダントがぶら下がり,部分的な照明として機能することを意図しています。

 そうなると,ダイニング全体をどう明るくするかが問題になるわけで,パナソニックの提案はここに小型のシーリングライトを付けることでした。

 ところが,実際に家が出来てみると,まずテーブルのペンダントは十分に明るく,部屋全体が明るくなるくらいです。またシーリングライトがついている位置は階段の踊り場を兼ねていて,結局の所リビングと食卓を繋ぐ廊下のような機能を持つようになっています。

 いわば通り道の天井に突起物があり,それが電球色で光るというのはどうもしっくり来ません。結局ほとんど使わず,見た目に不細工なものがぶら下がっているだけのひどい状況でした。

 ここが通り道ならそれらしくすべきですし,なによりシーリングライトは天井が低く感じられてしまいます。デザインも違和感があり,はっきりいって目障りです。

 そこで,この不細工なシーリングを外して,LEDのダウンライトを取り付けます。

 最初に考えたのは,シーリングライトの場所にそのままダウンライトを付けることです。気をつけるべきは,その場所に桟が通っていないかどうかです。

 なにせ天井裏の話です。見て確認出来ませんから,基本的には一か八かです。壁の裏側を調べる探知機で天井を探りますが,どうも天井の裏側になにかあるようです。

 そこで,別件で家の工事が入った時に,現場監督に効いてみました。まずシーリングライトを外してこの穴を塞ぐこと,そしてダウンライト用の穴を開けるにふさわしい場所を探すことです。

 幸いクロス屋さんが来ていたので,穴を塞ぐのはあっという間に終わりました。問題はどこに新しい穴を開けるかですが,彼と一緒に図面を見ながら検討したところ,彼は「ここだ」と印を付けました。

 彼らが帰った後,私は彼を信じて,100mmの穴を開けました。いや,天助の裏側に何かが存在することを,探知機は示していたのですが・・・

 果たして,出てきたのは太い木でした。これがまさに穴のど真ん中に通っています。私は戦慄しました。これを切断すると,構造上問題があるんじゃないか。でも開けてしまった以上はふさげないし・・・

 しかし,放っておくわけにはいきません。のこぎりでこの木を切断し,なんとかダウンライトの穴を開けました。疑問を持つと切りがないので,決めた以上はもう迷わず作業に全力投球します。

 切断して分かったのは,この木は構造物ではなく,シーリングライトを取り付けるための補強に入っているものだったということです。桟の方向はこの木とは直角方向に走っているのですが,その桟と桟の間に木を渡し,ここにライトを取り付けるようにしてあったようです。

 現場監督がここだ,といって印を付け場所は,まさにそのシーリングライトの取り付け位置からまっすぐにのびたところです。

 強度に影響しない木であればまあいいでしょう。さっさと配線を済ませ,ダウンライトを取り付けました。

 取り付けて見たところ,非常に好都合でした。目障りな突起物はなくなりましたし,色を昼光色にしたのですっきり明るく,ダウンライトですので照射角が狭いために,階段の前がちょうと明るくてよい感じです。

 通り道を照らすという目論見は正解で,このおかげでテーブル上のペンダントの位置をもう10センチほど下げて,さらに局所性を高めることも出来るようになりました。


(6)1階階段の踊り場のライトを独立で

 1階の階段前は,うちは薄暗くてあまりよい環境ではありません。階段には24時間点灯のライトを付けましたので足下も怖くないのですが,踊り場が暗いので印象がよくありません。

 ところが,その踊り場は,1階の廊下の一部と見なされていて,他の廊下のライトと連動して点灯する電球色のダウンライトがついています。出来れば踊り場は階段と同じ扱いで24時間点灯させたいのですが,廊下までは必要ないという状況もあって,なんとかせねばなりませんでした。

 電気の配線図はもらえませんでしたので,私が自分で調べたのが,以下の回路です。

ファイル 690-1.jpg

 L1が階段L2が踊り場,L3が廊下です。SW1とSW2の両方で階段の電気が制御出来ますし,L2とL3はSW3,4,5で制御されます。いろいろな方法が考えられますが,まず必要なのはL2とL3の分離です。その上で,L2をどのスイッチで制御するかが問題になります。

 また,今回は新規に配線を用意出来ません。天井裏には潜れませんし,壁の裏側に配線を這わせることも難しいです。ですから,今通っている配線を利用することしか出来ません。

 いろいろ試行錯誤をしたのですが,最終的に以下のように落ち着きました。

ファイル 690-2.jpg

 我ながらよく考えたと思います。

 L2はL3から分離し,L1と並列に繋がり,SW1とSW2で同時に制御されます。もともと階段の続きで照らして欲しいところにあるライトですから,大変望ましいです。

 さらに,L3の制御は,元の通りSW3,4,5で制御されます。

 これを実現するには,様々な問題がありました。一番難しかったのが,SW4とSW5を繋ぐケーブルを探し当て,この内の1本だけ切断することです。他にもVVFケーブルが数本通っている中,このケーブルを探し当て,切断するのですからドキドキです。

 狭くて手がギリギリ届く場所の作業だったのですが,考えた末に電流の分かっている負荷を繋いで1本だけ通電し,クランプメータで測定して探り当てました。見えないところで他に繋がっていたりすると事故に繋がりますが,それもなさそうでなによりです。

 結果,大変便利になりました。たった1つのライト,それもわずか3.4WのLED電球1つで,随分家の使い勝手が変わって来ます。雰囲気が変わるといってもいいでしょう。1階はまるで倉庫やトイレのような,それこそ薄暗いところで長居はしたくない所だったのですが,明るくなるとそういう抵抗感もなくなって,りっぱな居住空間になるのです。

 実はこの回路は3度目の回路です。最初の回路は,L3を完全に切り離してしまい,SW5は差込コネクタで接点を固定してしまい,L2がSW3とSW4で制御されるようにした単純なものでした。

 SW5は死んでいますし,L3も死んでいます。これはやっぱり不便ですし,不細工ですからもうちょっと考えてみることにします。

 次に試した回路は,L3をSW5で制御するようにしたものです。とはいえ,L3を点灯させるための電源を持ってくる方法が見当たらず,L2とL3の間にSW5を挟むような方法でしのぎました。

 この方法の問題は,L2が点灯しているときでないと,L3も点灯しないという事です。だから,L2は消灯,L3のみ点灯ということが出来ないのです。そうすると,仮に1階の照明がすべて消えているときに,SW5でL3を点灯させようと思った場合に点灯せず,暗闇を歩いてSW4をONにする必要が出てしまうわけで,これではなんのためにSW5があるのかわかりません。

 ということで,ある夜に酒を飲みながらふと思いついたのが,今の回路です。非常にシンプルですし,どうして最初にこれを思いつかなかったのかと思いましたが,配線の状態がはっきりしてきたのは,試行錯誤の結果ですから,仕方がありません。

 これでうまくいったと喜んでいたのですが,実は問題が1つあります。

 オリジナルでは,L1の電源と,L2とL3の電源が別れていますよね。あまり深くは考えなかったのですが,実はL1の電源は2階のリビングから,L2とL3は1階の洋室から撮っていることがわかりました。

 今の回路を眺めてみると,L1もL2も,Lラインは2階リビングからのものですが,NラインについてはL1は2階リビングから,L2は1階洋室から来ているものに繋がっています。

 賢明な皆さんならおわかりでしょうが,ここで1階洋室のブレーカーを落として電源を切断すると,2階リビングのLからL2を通り,1階洋室のNまで繋がってしまうのですね。従って1階の洋室でNとアースを触ると感電します。というか感電しました。

 ですから,2階リビングなり1階洋室なり,どちらかだけブレーカーを落とす場合には,2つのブレーカーを跨ぐ経路を断ち切るためにSW1かSW2を切ってしまう必要があります。これを怠ると,感電したりL1もしくはL2に異常電圧がかかる場合が出てきます。実際,同様の配線ミスで150V近い電圧がかかり,電気器具が壊れたという話も起きているといいますから,危険な配線であることは間違いありません。

 さて困った。ブレーカーをどちらもONにしてあれば危険はありませんし,便利に使えるだけにまあいいかと思うのですが,もう一度考え直してみます。

電気工事士,始動

  • 2014/05/12 15:48
  • カテゴリー:make:

 先日のゴールデンウィークは,気になっていた電気工事を片付けることにしました。

 そもそも,電気工事士の資格を取ったのは,実際に住んでみて出てきた電気関係の不満を解決するためでした。せっかく資格を取得したのですから,これを使わない手はありません。

 新築して1年も経てば,あちこち不便な点も出てくるものですが,どうしても慣れないこと,どうしても許せないこともあります。こうした場合,専門家にお願いして直すのが普通でしょうが,作業そのものよりもどう改善すべきかというプランの決定がとても大事です。

 しかし,的確にこうしたいという希望を伝えることはなかなか難しいですし,専門家の持つ知識や経験とのギャップも大きいので,うまく伝わらない,もっといい方法があるのに妥協した,結局専門家のいいなりになった,ということがあると思います。

 私の場合も,新築の際にこうしたもどかしさを,特に電気関係で感じたから自分で全部やれるようにしようと思ったわけですが,プロではない私の経験の絶対的な不足は,知恵と工夫と試行錯誤でカバーしようということです。

 プロは時間も限られていますしね,趣味の範囲で自分の家を自分でいじるわけですから,失敗したって構いませんし,何度でも気が済むまでやり直せばよいわけです。


 1.コンセントの増設

 リビングのテレビ周辺と,リビングのカウンター周りには,家電品や携帯電話のACアダプタなどがたくさんあるので,慢性的なコンセント不足になっていて,テーブルタップを使ってしのいでいました。

 しかしこれは見た目も良くないし,あまったコードを束ねる場所も必要だったりするので,嫌で仕方がありません。そこで増設です。

 第1段階では,2連のコンセントを3連のコンセントに交換します。5分ほどで作業は終わりますが,2列のプレートの場合だと2口も増えるので,簡単な割に効果の大きい方法です。

 また,3列のプレートを使ってLANのコネクタを出してある場合には,開いた場所に1連のコンセントを取り付けてやると,さらに増やせます。

 これでも不足するときや,うちの作り付けのテレビラックのように裏側があいていない場合は,コンセントそのものを新設することになりますが,これは石膏ボードに穴を開け,VVFケーブルを引っ張り回してこないといけないので,作業は一気に難しくなるし,失敗する可能性も出てきます。

 もし穴を開けた場所に柱が通っていたらアウト。うまく穴が開いても,他のコンセントからケーブルを持ってこれないならアウトです。

 今回は,2箇所で新設を行いましたが,1つは柱ギリギリでした。もう1つは柱は大丈夫でしたが,すぐそばに柱があり,近くのコンセントからケーブルを持ってこれませんでした。

 そこで,柱に穴を開けてVVFケーブルを通すわけですが,隙間にドリルを突っ込んで開けますので,斜めにドリルが進んでしまします。角度が悪いと向こうに突き抜けてしまうかも知れません。

 幸いそういうトラブルはなく,腕を傷だらけにしながら手探りでVVFケーブルを渡して,増設は完了。一気に6口増えてテーブルタップを完全に排除できました。

 この作業に限りませんが,石膏ボードって削りカスがとにかくたくさん出ます。これを掃除機で吸うとフィルターが目詰まりしてモーターが過熱し,止まってしまいます。一部はモーターにも入り込み,致命的な故障に繋がります。

 かといって水拭きすると水で固まって張り付いてしまいますので,とにかく後始末が大変でした。


 2.キッチンの天井にあるライトをLEDに

 キッチンの天井についているライトは,1年半前には蛍光灯しか選べませんでしたが,今はLEDでもリーズナブルなものが選べます。

 キッチン用のライトは,油などの汚れがつきにくく,虫が寄ってこないようなコーティングがなされてるそうなのですが,我々の場合そこまでしなくてもいいので,通常の蛍光灯器具からの置き換えを狙った,パナソニックのiDシリーズにしました。

 普通の蛍光灯器具は大変無骨で,およそ住宅には不適切だと思うのですが,このiDシリーズはすっきりとしたデザインで,住宅に使ってもそんなに違和感はありません。

 今回はXL959HFVKLE9を使う事にしました。実は当初XL959LTRKLE9というものを買ったのですが,あわてて買ったので電球色であることに気が付かなかったのです。そこで買い直しをしたのですが,差額が700円ほどで1ランク明るいものが買えると言うことで,この品種にしたのです。

 ちなみに,間違えた方は,別の部屋(小屋裏です)に取り付けることにしました。

 交換した結果ですが,消費電力は半減したのに,さらに明るくなって作業性も抜群になりました。器具の大きさも小さくなったので目立つこともなく,これは交換して大正解です。


3.キッチンライトをLEDに

 一方,キッチン全体ではなく,調理をしていると気に手もとを明るくする目的で,棚の下に組み込まれたキッチンライトがあります。これも蛍光灯なのでぜひLEDに交換したいのですが,なかなか大変でした。

 このキッチンライト,棚の下側を凹ませてここにちょうどはまり込むような形でライトがついています。ツライチになっていて余計な出っ張りもなく,視野を遮ることもありません。スイッチはレバー式で,よくあるプルスイッチではありませんから,紐がぶら下がっておらず,見た目にも衛生的にも好ましいです。出来ればこの構造を踏襲したいところです。

 どうせこんな器具は規格化されていて,さっと交換出来るものが見つかるだろうと思っていたのですが,ちょうど良いものがちっとも見つかりません。

 まず,厚みが50mm程度で薄く出来ています。蛍光管とインバータが上下ではなく前後に並んでいるからこの暑さに出来ているのですが,まずこういう器具が少ないです。

 そして電源ケーブルの取り出し穴の位置です。オリジナルは背面に穴が開いており,電源ケーブルはここから取り出すようになっていますが,この位置に穴がある市販品の多くは壁面取り付け型と呼ばれていて,光が手前と下から出てくるものです。

 しかし,オリジナルは天井取り付け型ですから,光は下からだけ出てきます。このタイプの電源取り出し穴は当然天面になるわけですが,我々のキッチンには取り付けられません。

 しかもスイッチ付きでなければならず,いろいろ探してみましたが2品種ほどしか見つからず,高価だったり消費電力が大きくてメリットがなかったりと,どうもしっくり来ません。

 そこで,本当はやってはいけないのですが,市販のLEDライトを購入し,これを今のライトに組み込む方法を考えました。使うのはガワだけというわけです。

 ベースになったのは,パナソニックのiDシリーズで,XL229LFVKLE9というものです。本来これはライトユニットとベースユニットの組み合わせで使うもので,当然分解使用は厳禁です。

 仕組みとしては,ライトユニットにAC100Vを突っ込むと光るという簡単なもので,ベースユニットはいわば固定に使うものと言って良いでしょう。

 LED照明で気をつけないと行けないのは,電源の供給,放熱,そして配光です。この3つの機能がライトユニットに集約されていることを頭に入れて,いざ改造です。

 ライトユニットを分解し,LED基板を観察します。特に放熱に気をつけているわけではなさそうなので,密閉しないように気をつけます。また,基板を固定している鉄の板はそのまま流用し,固定と放熱の機能をそのまま引き継ぐことにします。

 長さは蛍光管とほぼ同じですので,オリジナルの蛍光灯ソケットを外し,固定用の金属を曲げてLEDユニットが固定できるようにします。LEDの発光面が,蛍光管の発光位置に近くなるような場所に固定します。

 電源ユニットは平べったいですが結構大きいので,なかなか場所が難しいのですが,なんとかインバータが入っていた場所に収めることができました。あとは配線をして完成ですが,背の低い嫁さんが,スイッチのレバーの位置がやや高く使いにくいという事だったので,ロングレバータイプのスイッチを買ってきて,これに交換しました。

 取り付けて光らせてみると,これは大変に素晴らしい。消費電力は半減,しかし明るさがもはや倍増という感じです。

 正直なところ,AC100Vで長期間使われる電気器具ですので,素人が改造したり自作したようなものを,キッチンのような場所に取り付けるのは危険かなと思ったりしました。しかし,ここまでくると意地もありますし,オリジナルの蛍光灯を見ていると,端子にからげずハンダ付けで済ませてあったり,白と黒の配線が逆になっていたりと,もともと結構いい加減な作りになっていました。これだったら,私の方がうまく作れます。

 もうちょっと様子を見てみないと行けませんが,今のところ危ないこともなく,快適に使えています。一晩中着けるとか,外出時に消し忘れるとか,そういうことがないように気をつけることは当然としても,その面倒臭さを補ってあまりある快適さです。


(4)洗面台のライトをLEDに

 洗面台のライトは,最も不満のあるものでした。今どきインバータでもない旧来の蛍光灯安定器タイプで,昔ながらのグローランプで点灯するというレガシーなものが内蔵されているこの洗面台は,すぐに点灯しない,ちらつく,明るくない,というおよそ洗面台の照明としては不適切なもので,使わざるを得ないから使っていましたが,その度に不満を感じるものでした。

 交換は入居の時から考えていましたが,なにせ洗面台に組み込まれたものですので,サイズの制限が結構厳しいのです。極普通の安い器具でいいように思ったのですが,やはり微妙にサイズが厳しくて,なかなかいいものが見つかりません。

 そんな中,キッチンライトの交換に適した器具を探している途中で,大光電機の間接照明ユニットで LZY-90393NTが目に付きました。在庫処分で安くなっていますが,ベース部分はやや短い以外はちゃんと収まりそうですし,しかもライトユニットはアルミの腕でベースに取り付けられており,ある程度の自由度があります。光源の位置や向きを調整出来る仕組みというのは,こういう用途ではぴったりです。

 ちょっと演色性は低いものの,光の色は昼白色ということで洗面台には適した光源です。最新の製品ではないので発光効率は低く,消費電力はあまり下がりませんが,実際に取り付けてみたところ,これがまたなかなか良い感じです。

 すぐに点灯し,ちらつきもなく,しかも明るくなって,万々歳です。


 とまあ,ここまでは比較的簡単な作業で,綺麗に片付いたものです。あとは問題にぶち当たったり,なかなか作業が大変だったりと,時間も手間もかかってしまいましたが,それについては次回に。

aitendoのDSPラジオ

  • 2014/04/04 15:03
  • カテゴリー:make:

 私の親しい友人の一人に,ラジオ好きが高じて電子工作に目覚めた人がいます。彼はもともと機械屋で,電気関係には抵抗がある人だったのですが,どういうわけだか自宅には立派なオシロスコープも鎮座してあり,いっぱしの電気設計者です。

 そんな彼がある時,aitendoなるお店の話をし始めました。私に知っているか?と尋ねるので,ああ,買い物をしたことはないけど知ってるよというと,ここで買ったラジオが動かなくて困ってるんだと,言い出しました。

 aitendoは,最近出てきた電子工作の部品を扱うお店なのですが,きちんとしたものを扱っていると言うよりは,なんだかよく分からない怪しげなもの(主に中国製)を,安価に売っているというお店です。仕様書とか説明書とか,そういうものはほとんど用意されておらず,かといって自力で調べる事が出来るほどまともな部品でもないため,まるでパズルを解くかのような非論理的な世界が,一部のマニアの心を鷲づかみにしているようです。

 彼の場合,年始にaitendoの福袋を店頭で買ったことが事の始まりだったらしいですが,とにかく謎だらけで,先に進まんとぼやいていました。そこで,私に助けを求めたという事のようです。

 私もラジオは好きですし,一応この道30年のベテランですから,aitendoくらいなんでもないと思っていますので,彼が特に困っているといっている,DSPラジオを買うことにしました。ポリバリコンの背中にすべての機能が収まった基板がくっついている,超小型のラジオモジュールですね。

 日本ではラジオは完全に旧世代の遺物で,新規開発はもう行われていないに等しいわけですが,実は海外では革命的な進歩が起きています。それが,DSPラジオです。

 従来のラジオはLC共振回路で作った同調回路で電波を選び,これをある周波数に変換してから,復調して音を出していました。もう何十年もこの方式です。

 ところがDSPラジオは,まず手当たり次第に電波を取り込み,A-D変換でデジタル化し,これをDSPに突っ込んで欲しい周波数の電波を選び,復調します。欲しい電波を選ぶ事も,復調することも,実はちゃんと数式で書くことが出来て,計算で行うことが出来ますが,複雑な計算をリアルタイムで,しかも安価に行う方法など存在せず,それらを行う部品を使って処理していたわけですね。

 いわば,数学的な処理が近似された特性を持っている部品を探してきたり作り出したりして,ラジオを作っていたわけです。

 話が逸れますが,これはアナログコンピュータとデジタルコンピュータとの違いのようなもので,微分をするのに,微分をする回路を作って電圧を測ったのがアナログコンピュータ,微分を近似して計算して求めているのがデジタルコンピュータです。

 単純な繰り返しの計算を猛スピードで行うことで,それなりの速度とそれなりの精度が得られるようになれば,値段も下がるし信頼性もあがるし扱いも楽になるしで,いいことずくめです。こうしてこの20年,我々の身の回りのものはデジタル化が進みました。

 ラジオの世界は,ここ10年ほどでようやくDSPの性能がラジオに使えるようになったことで,まずは軍用の無線からDSP化されるようになってきたのですが,民生用の短波ラジオくらいなら,もうDSPは当たり前なんですね。

 数学的に計算されるのが理想なラジオの世界を,近似した特性を持つ部品で代替していたのがこれまでの状況ですから,正確無比な演算で処理できれば,これに勝るものはありません。ですから,今回のDSPラジオも,500円で超小型で中国製で,回路もなにやら怪しいにもかかわらず,動き出せば実に高感度,高音質でビックリしました。

 受信周波数を選ぶプロセスも演算ですのでバリコンのような部品を使うことはないのですが,そこはチューニング=ダイアル=バリコンという固定観念があるのか,無理にバリコンを使っているような回路です。

 こんな最新のDSPラジオでも,音声出力は謎の仕様で,ステレオ出力時は左右で位相が逆になっています。これは,モノラルスピーカーの出力と兼用になっているからのようで,スピーカーの出力を稼ぐためにBTLになっているせいです。

 BTLの時には,片側の位相は逆にして突っ込みますが,ステレオのヘッドフォン出力の時には,GNDをコモンにしたシングルエンドでないといけないので,位相を戻さねばならないのに,さぼっています。

 ヘッドフォンの接続を逆にした,専用品を作ればこのままでもいいのですが,それでOKにしちゃう中国製品の思想に,私は驚愕しました。私は結局,ヘッドフォンによるステレオの受信はあきらめ,モノラルのスピーカー専用ラジオに仕上げました。

 小さいプラケースに詰め込み,なんとか形にしましたが,AMはもちろんFM,そして短波も受信出来る優れもので,大きな音がスピーカーから出てきます。

 日本にいると,ラジオが20年前からちっとも進化せず,もう終わった存在に見えてきます。しかし,世界的には完全に世代が移行した新システムが普及期に入っており,その性能の向上は圧倒的なものがあります。そしてそれらは,スマートフォンなどに内蔵されたラジオICに応用されており,実は我々は気が付かないうちに,DSPラジオのユーザーになっているのですが,誰もそんなラジオの事を気にかけるわけではなく,子供たちも興味を持たずに,古い知識だけが年寄りによって口伝されるという,悲しい現実が,まさに起きています。

最後になるのかな,日本橋

  • 2014/03/27 13:55
  • カテゴリー:make:

 さて,先日,交通科学博物館の最後の見学のために大阪に出向いたわけですが,この時久々に日本橋で買い物をしてきました。今回,ちょっと気分的に違っていたのは,これが最後になるかもしれないなあということです。

 これまでは,また次があるという気持ちで日本橋にきていたわけですが,日本橋(というより大阪全体)が大きく変化していて,すでに私にとって馴染みのある土地にならなくなっているということ,さらにいうと実績として長い間大阪に戻ってくることがなかったということが,私の意識にちょっとした変化を与えているような感じがあります。

 日本橋は私にとって,電子部品を初めて買った場所であり,今でも電子部品を手に入れるための場所ですが,その最重要拠点であったシリコンハウス共立は,何度も足を運んだ場所にはすでになく,私にとっては名前が同じなだけの,全く新しいお店に過ぎません。

 ですが,そうした電子部品のお店は,私が通っていた頃に比べて全国的に知られる存在となりました。秋葉原の部品屋さんが弱体化したから相対的に有名になったのか,あるいはインターネットと通販が当たり前になったことで,地域差がなくなってきたのか,それははっきりしませんが,日本橋の部品屋さんには,それでもなお当時と変わらない,大阪らしい個性が残っています。

 というわけで,日本橋でのはなしです。

 まず,行ったお店はシリコンハウス共立と,デジット,ネジのナニワです。あとはトーカイ。トーカイは今の場所に移ってから初めて行きます。

 シリコンハウスでは,WEBで見つけた面白そうなものを中心に買いましたが,中でも電子部品をプリントした折りたたみ傘が欲しくて,私と嫁さんの分2本を買って帰りました。もし,娘が欲しいと言い出したら,私の分をあげようと思います。

 あとは普通のもので,ethernetのプラグ,これはethernetのケーブルの修理用ですね。ロックの爪が折れてしまっただけで捨てるのが惜しいからです。

 電気工事用の差し込みコネクタも探して買いました。差し込みコネクタといってもさっぱりなわけですが,配線を接続するときに,昔だったらスリーブで圧着していたものが,最近は差し込むだけのもので行うんですね。こうすると,いちいちブレーカーを落とさずに作業が出来る(あぶないからそんなことはしませんけど)とか,接続後に金属が表面に出てきませんので,絶縁をする必要がなくなります。とても便利で綺麗に仕上がるので,最近はこれを使って工事をするのがほとんどでしょう。

 そうそう,別にシリコンハウス共立で買う必要もなかったのでしょうが,adafruitのリチウム電池チャージャーも買いました。200mAhくらいの小型のリチウムポリマーは,手持ちがいくつかありますが,充電の手段がないので結局工作には使えず死蔵していたのです。充電器さえ手に入れば,使い道が広がります。

 シリコンではまあこんなところですが,楽しみにしていたのはデジットです。ここではWEBで見て欲しいと思った4桁LEDのクロックモジュールと,ぶらっとみていて面白そうなもの買って帰る事にしていました。

 クロックモジュールに加えて,16x2のLCDモジュールで,非常に小さいものが480円でしたから,これを2つ買いました。私は小さいLCDが好きなのです。

 純緑のLEDも5つほど,あとCR2032の期限切れが1つ30円でしたので,これを10個ほど買ってきました。日本メーカーの期限切れですが,どうせCR2032なんかは自己放電も小さいですし,期限内のものを買ってきても,バッテリーバックアップとかで5年も放置される存在ですから,1年くらい切れていても使い道次第では何も問題はありません。

 小型のスピーカーを少し調達,これは,どういうわけだか,子供の頃はゴロゴロしていた小型スピーカーが,今は全く手もとにないために,ちょっとした動作確認に支障を来すようになったことが原因です。

 すべてがプラスチックでできた高周波ドライバーも買ってきました。デジットで買う必要はないのでしょうが,こういうのってちゃんと在庫している店は少なくなりました。gootの定番品で320円。

 今住んでいる所では案外模型関係を買うのが面倒なので,スーパーキッズランドにも足を伸ばします。ここで熱を加えると柔らかくなる型どり用の部材と,エポキシパテ,塗料を数点買っておきました。

 ネジのナニワでは,20年前に大量に買ったM3のビスとナットがそろそろ亡くなりつつあるので補充です。M3x8のビスなんて,当時は今の1/3程の値段で買えたんですよね。一袋に大量に入ったビスとナットが,そこらのスーパーやホームセンターではなく,ネジ専門店で買ったという満足感に繋がったものですが,今回は常識的な分量に小分けされていて,ちょっと寂しい気がします。

 そうそう,ついでですので,自在のこぎりを買っておきました。石膏ボードに穴を開けてコンセントの増設を行う為のものですが,1000円くらいで見つけたので買っておきます。

 主立ったものはこれで揃ったのですが,逆に全く手に入らなかったものに,電気工事で使うコンセントやプコンセントレートなどの電材関係がありました。

 私の記憶では,日本橋にはこうした電材屋さんがいくつもあり,詳しいお店のおっちゃんと相談しながら買うことが出来ると思っていたのですが,まずほとんどこうした店が見当たりません。それらしい店に入ってみても,取り扱いがないとかで空振りに終わるんですね。

 私の探し方が悪いのかも知れませんが,数件回ってこれですから,日本橋はすでに町の機能が変わって来ていることを,実感しました。ついでにいうと,シリコンハウス共立にちょっとした電材が揃っていたことを,書いておきます。

 トーカイでは,古い廃品種のトランジスタの在庫を聞いてみました。VP-7722Aに使われている高周波用のトランジスタと,デュアルFETですが,どちらも在庫無し。寂しいことに自動ドアが壊れていて,重たいガラス戸を手で開けて,精神的にも物理的にも壁を乗り越えて入ったのですが,収穫はさっぱりです。

 そうそう,無線とパソコンのモリという店がオープンしているということで,冷やかしがてらに行ってきましたが,無線(というかアマチュア無線)に軸足が置かれているだけに,対象年齢が極端に高く,決して若くはない私が子供に思えてしまうほどの厳しい雰囲気があります。値段も高めですし,特に面白いものもなく,挨拶程度に古い雑誌を3冊ほど買って帰ってきました。

 そして最後に書いておかねばならないのが,お昼ご飯です。お昼ご飯は,お隣の小さい場所に移ったという,こけしで食べると決めていました。

 そして可能なら,今まで頼んだことのない「フルコース」を食べてみようと。

 お昼時よりも少し前だったのに,結構お客さんが入っています。以前のこけしは大きいお店でしたが,今回の場所は実質半分以下の面積しかないようで,カウンターが中心のお店になっている感じです。さみしいですね。

 そして,あまり深く考えずにフルコースを注文。出てきたご飯の量にちょっと驚き,これは血糖値が上がる前に食べきるしかないと,若者のようにがっついて食べました。食べきってみると,そんなにきついものではなく,まだまだしっかり食べられる自分に安心しました。

 実は,日本橋へは,弁天町から地下鉄でなんばに入り,そこから歩いていったのです。なんばCITYの南館の,カメラのキタムラからポンポンと階段を上がってなんさん通りに出るのが普通で,目を瞑っても出られたものですが,今回はなんと,改札からカメラのキタムラまでで1度迷い,そこから地上に上がるのにもう一度迷ってしまいました。いやはや,情けない。あれほど歩いたミナミの町は,もう私をよそ者扱いしているのでしょう。

 なんだかんだで2時間半ほど日本橋にいて,もうクタクタです。ここからさらに通天閣の下を通って阿倍野に出るという作戦もあったのですが,そんな元気もなく,潔く地下鉄であべのまで戻ってきました。なにやら,ハルカスなるものがオープンした日だったそうですが,まったくそんな気配もみせず,いつものアベノでした。

 と,ここまでが部品屋さんで買い物をした話ですが,その後の話として,2つ100円で買ってきたスピーカーは余っていた1つを友人にあげたところ,お返しにaitendoの特価ケースをくれました。3倍の値段のものにゲインアップしたわけで,わらしべ長者はこうやって生まれるんだなと思った次第です。

 クロックモジュールは動作確認をしましたが,温度計付きというのはなかなか面白そうです。何に使えるでしょうね。考えてみましょう。

 CR2032は,割とよく使う電卓やポケコンの電池として使う事に決めて,さっさと交換しました。どれもばっちりでしたよ。

 冷静に考えると,別に日本橋で買わないといけなかったものはないし,見て買ったもの,衝動買いしたものはおおくありません。加えて買い物そのものを楽しんだわけではないので,はっきりいって疲れただけだったなと思います。もう日本橋も,面白い町ではなくなっているんだなあと,残念な気分になりました。

 まあその,なら秋葉原が面白いのかといえばそんなこともありませんので,これはもう私の好みの問題なのかも知れないですね。

Z-PV1000の電池交換はこれで決着

  • 2013/11/12 15:13
  • カテゴリー:make:

 Z-PV1000のバッテリー交換と,同時に見つかった放置できない「問題」の対策は,先週コツコツと検討をして,決着をさせました。

(1)放電状態からの充電電流

 面倒くさがらず,完全に放電をさせてから充電を行い,電流を測定してみました。

 仕様通り,約10分間の連続運転でほぼ完全に放電しました。ここから充電を行います。入力は無負荷で約20V,これを14.98Vに安定化してあります。電流制限抵抗は入っておらず,要するに電池の内部抵抗をあてにした充電ということになります。

 測定すると,最大で460mA程度流れている感じです。約500mAから1時間くらいで200mA程度に落ちて,そこからは2時間ほどかけて100mAを割る感じです。30mAを切るのは5時間ほど経過してからで,一晩経つと10mAを割り込みます。

 電池の容量は1400mAhですので,500mAといえば0.3Cで,0.1Cなら150mAですし,トリクル充電の目安である0.03Cならおよそ40mAです。

 これをみていると,どうも満充電になるのは難しい感じがします。できればもう少し電圧を上げて,電流を流しておきたいところです。

 そこで,15.2Vにします。NJM2387Aの電圧設定用の抵抗をちょちょいと変更し,15.2Vよりも少し小さいくらいの電圧になりました。

 これで電流を測定しますが,やっぱり面倒なので完全放電はしないで,3分ほど使って放電をさせ,そこからの追充電を行うことにしました。電流は結局300mAくらいの状態が1時間ほど続き,100mAくらいで3時間ほど経過,トリクル充電は30mAくらいで推移し,一晩経つと数mAに落ちます。

 前回よりも少し多めの電流になりますが,ちょうどいいくらいなんじゃないかと思います。完全放電からの充電電圧が上がることについては,300mAも引っ張れば16Vまで下がるACアダプタですから,電流が400mAや500mAも流れれば,電圧はぐぐっと下がるでしょう。

 徐々に電流が減ると電圧も上がり,ある範囲で電流と電圧がバランスするはずです。そして15.2V以上になることはありませんから,一晩で10mA以下になるなら,もうそれで大丈夫でしょう。

 先に検討したところ,15.2V以上の電圧を設定すると,急激に電流が増えるんですね。電流制限抵抗がないんですからあたりまえのことで,ばらつきを考えるとあまりギリギリを狙うのは危険です。

 書記の充電電流も0.3C程度,そこからゆるやかに電流が減り,最終的にトリクル以下になるのですから,安全なのは間違いないでしょう。(セルが短絡すると危険ですが)

 そもそも,ハンディクリーナーを10分丸々使うことはまれで,数分程度です。頻度もそんなに高くないでしょうから,これで特に問題となるようには思いません。これでZ-PV1000は復活ということにしたいと思います。

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