エントリー

カテゴリー「make:」の検索結果は以下のとおりです。

サーキュレータのACモーターをDCモーターに換装

  • 2012/08/27 11:44
  • カテゴリー:make:

ファイル 588-1.jpg

 先日,PS3を壊してしまった(勝手に壊れたのだが修理不能にして廃棄したのは何を隠そうこの私)ことを書きましたが,その遺品である大型のファンを使って,今流行のDCモータによる扇風機を作ってみることにしました。

 とはいえ,ゼロからスクラッチするのは大変なので,使っていないサーキュレータを改造することにします。これは名著「プログラミング言語C」のANSI対応版に改版前のものに,UINXが移植できるマシンのメーカーとして印象深く登場するハネウェルのサーキュレータで,3段階の風量調整が出来る割には,最小のポジションでも強烈な風と音で,いかにもアメリカンV8な豪快なやつです。

 おかげで繊細な我々夫婦は,GreenFan2を買う羽目になり,このサーキュレータはお荷物となってしまったのでした。

 もう少し弱い風が出るように出来ないものかと思ったのですが,いわゆる隈取り式モータですので,速度調整には限界があります。それに消費電力も30W以上とやや大きく,やるならDCモータにしないと駄目だろうという結論になっていました。

 そこへPS3の遺品です。

 PS3のファンは140mmの遠心式のファンですので,このままは流用出来ません。しかも謎の3線式で,電源を繋いだだけでは回りませんでした。

 しかし,ここであきらめてしまう私ではありません。

1.どうやって羽根を取り付けるのか

 前述のように,PS3のファンは遠心式のファンですので,羽根の構造が全く違うため流用は出来ません。羽根の部分を外して,扇風機らしい軸流ファンにするには,プロペラの部分をなんとしても取り付けねばなりません。

 しかし,正確に中心が出るはずもなく,そこそこ高速で回転する可能性がある扇風機では大きな振動も避けられず,接着剤でくっつけるとか,弱いネジで取り付けるなどの柔な方法だと,使用中にプロペラが外れてしまうかも知れません。こわいですね。

 そのプロペラは元のサーキュレータから流用することにしたわけですが,問題はこれをどうやって取り付けるかです。

 まず考えたのは,DCモータのシャフトを中空にし,ここにネジを切ってプロペラをネジ止めすることです。シャフトの径は6mm,ここに2.5mmの穴を開け,3mmのタップでネジを切ります。

 古いドリルビットを1本折ってしまいましたが,なんとか15mmほどくりぬきました。ここにタップをねじ込んでいきますが,もともと2.5mmと穴が小さい上,かたい金属であることもあって,なかなか切り込んでいきません。

 騙し騙しすすめて,ようやく5mmほどネジを切ったところで,仮組をします。プロペラを長い3mmのビスでネジ止めしますが,プロペラの中央の穴径は大きいので,ネジを締め込む前に調整が出来て,中心が出しやすくなりました。

 おかげで,なかなかうまくにプロペラが取り付けられました。

 しかし,ビスの長さが30mm程あって,そこにバランス取りもされていない3枚羽根のプロペラをネジ止めするのですから,わずか5mmほどでは折れてしまいかねません。不安ですのでもう少しネジを切ることにします。

 すると,タップがポキッと折れてしまいました。

 覚悟はしていましたが,折れた先端をシャフトに残したままでは先に進めませんので,なんとか引っ張り出そうとしますが,かたくてとても抜けません。

 結局,この案は幻に終わりました・・・

 次に考えたのは,DCモータのシャフトを交換してしまうアイデアです。我ながらよく考えつくなあと感心するのですが,以前部品屋さんで,ボリュームの軸を延長するシャフトを買ってありました。6mmの径で,反対側には6mmの軸を差し込んで固定することが出来ます。

 精度も出てなくて,こんなもんが使えるのかと不安になりましたが,DCモータの軸受はボールベアリングです。ここにしっかり固定できれば,多少の問題はなんとかなります。

 DCモータのロータを,シャフトから抜きます。そしてシャフトをモータから抜いて,今回の新しいシャフトに交換します。

 ちょっとガタがありますが,まあなんとかなるレベルです。モータの後ろ側には,元のサーキュレータのモータについていた軸受をはめ込み,抜け防止にします。

 トライアンドエラーを繰り返して,何とかモータが組み上がりました。

 そして,先程まで使われていたDCモータのシャフトを,新しいシャフトの先端に取り付け,その先にプロペラをはめ込みます。お,なんとなくうまく取り付けられました。ちょっと(というかかなり)不安がありますが,なんとかなるでしょう。

 冷静に考えると,6mmの太さのアルミの棒があれば済んだ話なんですね。そういうものが手もとになく,買いに行くこともしなかったために,こういうおかしな話になってしまった訳ですが,これに気が付いたのがこれを書いている今というのも,間抜けな話です。


2.どうやって本体に取り付けるのか

 次にこのモータをどうやって本体に取り付けるかです。さすがに隈取り式モータとは形が全然違いますので,そのままは取り付けられません。

 とりあえずベースとなっている鉄板を切って,3本の手を出しました。これをクニクニと曲げて,うまく固定できそうな形にします。最後に1箇所だけネジ止めして,これでよしとしました。

 いやはや,いかにも頼りない,危険な代物になってきました・・・


3.どうやって回すのか

ファイル 588-2.jpg

 PCのファンと同じで,電源を入れればとりあえず回転し,速度調整は電源電圧を下げることで行うのだと思っていたのですが,回ってくれません。

 いろいろ調べた結果わかったのは,このモータは電源を繋いだだけでは駄目で,速度調整用のPWM信号を突っ込む必要があるということでした。周波数は任意のようで,パルスの幅で速度がかわるようです。

 PWMといえばマイコンの出番です。マイコンと言えば,私にとってはAVRのATtyny2313です。このマイコンはタイマを使ってPWMを発生させることがとても簡単です。

 そこで,速度を4段階に可変出来るものとし,スイッチは押しボタンがアップとダウンの2つ,電源は待機電流が大きいようなので1次側でバシッと別のスイッチで切るものとします。

 インジケータはLEDを4つ並べて,バーグラフのような表示にしましょう。

 クロックを内蔵の4MHzにし,GPIOのアサインをして基板を作り,さっとソフトを書いて,しょーもないバグを取り除けば,あっという間に15kHzのPWM信号生成回路が完成です。

 これを早速モータに繋いでみると,ありがたいことにちゃんと速度が可変しています。よかったよかった。

 しかし,LEDの電流制限抵抗をなぜか勘違いし,3kΩを3Ωの抵抗にしてしまい,LEDとAVR,そして抵抗が発熱したあげくに,長時間点灯したLEDは劣化して暗くなってしまったことは,ここだけの秘密にしたいと思います。


4.そして完成へ

 電源は手持ちのACアダプタを使います。12V1Aですが,このファンは最大で2A近くの電流を消費します。そこでソフトでリミットをかけ,最大風量でも1Aを越えないようにしました。それでもかなりの風が来ます。

 最初の2段階はそよ風のように弱い風が静かに出てくるようにし,後の2段階は少々うるさくてもしっかり風邪が出るようにパルス幅を最終調整し,ソフトは完成。

 次に基板を本体に取り付け,全体の配線をします。

 最終的なテストも問題なし。あのアメリカンV8が,シルキーシックスと評されたBMWの直列6気筒のように,静かにゆっくり風を作ります。

 一番弱いときで300mA程ですので,消費電力で言えば3.6Wです。改造前に比べれば1/10の消費電力ですし,最大でも12Wですから,これでも1/3です。やはりDCモータは偉大です。

 ただ,扇風機と違って低い位置に置くものですし,首振り機構がないことが案外困るという事実も発見しました。扇風機というのは枯れた商品で,使い勝手はよくよく練られたものなのですね。


 ということで,まともに買えば2万円ほどもするDCモータの扇風機を自作しました。ちゃんと風は来ますし,DCモータならではの微風も出ますから,一応成功としておきましょう。ただ,信頼性はいまいちですし,使っている内に分解してしまう怖さもあって,はたしてこれを家族に使わせて良いものかどうか,悩むところです。

Scanspeakのスピーカー

  • 2012/08/17 13:08
  • カテゴリー:make:

 「ステレオ」という雑誌は,私は普段はほとんど手にしない雑誌なのですが,時々面白そうな付録に吊られて買うことがあります。買って後悔した事がないので,その付録は私の期待以上のものであったということでしょう。

 夏頃に付録がつくことが多いので,ステレオがなにか付録をつけるらしい,と耳にすれば,ああ今年も夏がやってくるのだなあと,日本の四季を意識するわけです。

 今年は,Scanspeakのフルレンジスピーカーでした。10cmのフルレンジで,昨年とは違い完成品です。そうそう,昨年はフォステクスの8cmフルレンジの自作キットでした。いろいろはまったんですよね,ボイスコイルが擦ってしまったり,取り付け時にドライバでエッジを突き破ったり・・・

 ゆるいオーディオファンの私は,不勉強にもScanspeakというメーカーを知りませんでした。言い訳すると,まあ知らなくても仕方がないかと思うような,OEM中心のメーカーで,日本人が無条件に憧れる傾向のある,北欧デンマークの会社です。

 デンマークと言えばオルトフォンです。Scanspeakはオルトフォンにもユニットを供給していたこともあるそうですが,オルトフォンだけではなく国内外の有名メーカーを相手に良質なスピーカーユニットを供給していました。

 それも,どちらかといえば高級な製品向けが中心らしく,知る人ぞ知る高品質なスピーカーメーカーだったりするわけです。

 自作マニア向けに小売りを始めたのは最近のことらしく,それもフルレンジは少なく,マルチウェイ用のスピーカーがほとんどです。しかも高価。

 そんなわけで,自作マニアには垂涎のスピーカーユニットが,それも付録としてついてきたわけですから,軽い祭りが起こるのも無理からぬ所です。

 私も,会社の近くの本屋さんで最後の1冊を買いました。

 家に帰ってぱっと見てみたのですが,付録にするためのコストダウンはかなり行われているようで,フレームはプラスチック,コーンは紙,マグネットは当然フェライトと,安いなりのものです。しかし,作りはしっかりとしていますし,軽く手でストロークさせてみれば,いかにもいい音が出そうな雰囲気がムンムンします。

 ただ,私の家はとっても狭く,これ以上ものを増やすと嫁さんが発狂しかねません。スピーカーの箱を用意すると,一体いくつスピーカーを持ってれば気が済むのかと詰め寄ってきます。おっしゃる通り,結局数を持っていても,使うのはそのうち1つか2つです。

 それで,しばらくこの付録のスピーカーを死蔵していたわけですが,あまりにもったいないということで,なんとか箱に入れてならして見ようとかんがえたのです。周囲をぐるっと見回すと,昨年の付録であるフォステクスのユニットP800が,これ専用の格安のエンクロージャP800-Eに収まっているのが目に付きます。

 うーん,修復したとは言え,エッジに穴を開けてしまったユニットに,この箱はもったいないなあと思った瞬間,Scanspeakのユニットをこの箱に入れてみようと思いつきました。

 P800は8cm,今回のScanspeakは10cmですから,一回り大きいです。そのまま取り付けることは出来ません。そこで穴を広げることを考えるわけですが,先人達によると,カッターでザクザク削って広げることが出来るくらい,簡単にできるそうです。

 こないだの休みにやってみましたが,簡単に加工が終わり,問題なく取り付けできそうです。下穴を開けないで薦めるとまたドライバーが滑ってしまいますので,今度はドリルで2.5mmの穴を開けます。慎重にネジを締めて,完成です。

 早速音を出してみますが,スピーカーの素性はよいです。中域のエネルギーも密度感もあるし,高域もおかしな強調もクセもなく,よいバランスです。

 後継が大きくなったことでよりしっかり低域も出るようになりましたが,いかんせんエンクロージャとの相性が悪いのでしょうね,どうもポンポンいっています。もう少しタイトな音が好みなのですが,まあ仕方がありません。

 Scanspeakはとてもまろやかで,落ち着いた音がします。モニターと言うよりリスニングという感じがするスピーカーですが,少人数のトリオからビッグバンドまでならして見ると,やはり大人数の音楽はスケール感が出ません。逆に少人数の音楽は綺麗になってくれます。

 この大きさですし,アンプも大したことがないですから,スケール感など高望みにも程がありますが,ちょっと気楽に音楽を聴いたりするには,ぴったりかなという感想を持ちました。

 もうちょっとエンクロージャにゆとりがあって,ちゃんとバスレフポートも設計されていれば,もっといい音が出てくることと思いますが,まあそこまでするのも面倒ですし,このくらいの音が出ていればもう十分として,相変わらずMacBookPro用のモニタースピーカーとして使っていこうと思っています。

 
 

006Pニッケル水素電池の充電器は大成功

  • 2012/03/29 10:34
  • カテゴリー:make:

 先日ATtiny2313を使って作った,006Pニッケル水素電池の充電器ですが,ようやく実際に使ってみました。初回の充電ですので念のため電流計を接続し,本当に4時間半の間75mAを流し込めているかを,確認しながらの作業です。

 電流計はアナログテスタであるBX-85TRを使います。動作に電源がいらず,オートパワーオフもないことから,こういう場合にはアナログが便利です。

 気温は22度と適当な温度です。朝の10時半頃に充電をスタートしましたので,3時頃に充電が完了する予定でした。

 結果ですが,まず充電時間については,ぴったり4時間半で充電を停止してくれました。その間の充電電流は,充電スタート時も停止時も,ほぼ75mAで一定していました。大したものですね。

 回路の発熱もほとんどなく,電池もほんのり熱を持っている程度で,危険な感じはありません。充電完了時の電圧を無負荷で測定すると約10.5Vです。1セル当たり1.5Vですので,充電直後の電圧としてはちょうどいい頃合いではないでしょうか。

 あまりにすんなり充電が出来てしまったので,もう1つ2つ同じMR250Fを買おうかと思ったのですが,相変わらず9Vの電池を使う用途が見当たりません・・・

 ないものは自分で作る,が信条の私ですが,さすがに無理矢理使い道を作るなんてのは,おかしいですしね。

 私が持っている006Pを使った機器は,テスターが2つほどと,キットで作ったCメータとLCメータ,BOSSのチューニングメーターであるTU-12くらいです。これ以外に思いつきません。そしていずれも,使用頻度が低くて普通の乾電池で全然大丈夫だったりします。

 つくづく,006Pの出番って少なくなっているんだなあと思いました。

006Pニッケル水素電池の充電器を作る

  • 2012/03/23 11:10
  • カテゴリー:make:

ファイル 553-2.jpg

 006Pという9Vの角形電池があります。積層電池といい,通常の1.5Vの乾電池の小型のものを6つ積み重ねて9Vにしています。一説によると,ソニーがその昔,小型のトランジスタラジオを作ったときに,手頃な電池がないことから自ら作った電池と言われていますが,真偽の程は分かりません。

 006Pは安価で9Vの電圧の得られる電池としてそこそこメジャーな存在ですが,近年の電子回路の低電圧化や低消費電力化,さらには低い電圧を昇圧して任意の電圧を得る電源回路の搭載などで,電池寿命が短く,大電流を引っ張れない006Pを使う例は,非常に少なくなっている印象です。

 私が子供の頃には,なにかというと006Pで,特にトランジスタ数石で作られたようなオモチャ関係は,軒並み006Pでした。端子が列んでいるのでショートしやすく,電池スナップの断線が多かったことも,懐かしいです。

 ギター用のコンパクトエフェクターやチューニングメーターなどは,未だに006Pが使われているようですね。小電力のアナログ回路は電流はそれほど必要なくとも,電圧が高いと性能を上げやすいものです。

 さて,私は家の電池のほとんどを二次電池にしました。デジカメはリチウムイオンですし,乾電池のたぐいは可能な限り,ニッケル水素電池(というかエネループ)にしました。電池を買うのも,ストックしておくのも,もう必要がないわけです。

 ニッケル水素電池は使い方さえ正しければ,非常に良い特性を持つ電池です。それで,技術的な興味として006Pのニッケル水素電池を使いこなして見たいなあと思っていました。

 しかし,家電量販店で売られているものは非常に高価です。充電器も別売りですし,使うあてがないのに買うには,ちょっと冒険です。そこで,makerの強い味方,秋月電子を見ていると安価なものが何種類か売られています。

 このうち,私はMR250Fという型番のものを買ってみました。ニッケル水素電池の1セルあたりの電圧は1.2Vですので,6つ積層しても7.2Vにしかなりません。そこでこの電池は7セル積層し,8.4Vの組電池にしています。電流は250mAhということですので,なかなか高性能ではないでしょうか。1つ650円。

 届いたMR250Fは,本来なら一度満充電にしておく必要があるのですが,あいにく充電器の用意が出来ていません。作戦としては,かつて秋月で購入したMAX713を使った急速充電器を改造するというものです。

 MR250Fの充電条件は,標準で14~16時間@25mA(0.1C),急速で4.5時間@75mA(0.3C)です。0.5Cで3時間充電や,1Cで1.5時間充電というような急速充電は行えません。

 これに従い,0.3Cという急速充電にしては穏やかな電流で充電を行うよう改造を行ったのですが,どうもうまくありません。充電が行われない,あるいは一瞬で終わってしまうのです。

 いろいろ検討してみましたが,どうもMAX713そのものの問題のようで,工夫のしようがないことが分かってきました。MAX713は急速充電で顕著に表れる,充電完了時に電池電圧が下がるという特性を利用した充電ICですが,0.3Cくらいだとその変化が小さく,なかなかつかまえられません。

 だから誤動作しているという結論ではないのですが,どちらにしても75mA程度の充電電流では上手く動かないのも仕方がないし,それに0.3C充電くらいだったら多少充電時間が増減しても電池を痛めることはありません。

 そこで,よく分からないICに頼らず,定電流回路を組んでみることにしました。ちょっと多めの電流を流せる2SC2120が腐るほどありますので,これを2つ使って75mAの定電流回路を作ります。

ファイル 553-1.jpg

 上記のようなよく見る簡単な回路です。ミソはQ2のエミッタとGNDに入った抵抗で,ここが電流を決めます。後述のように,私の場合は充電のON/OFF制御を行うために,Q1のベースをVccに繋げず,マイコンの出力である5Vに繋げますので,やや少なめの電流値になってしまい,最終的には切った貼ったで調整をしています。

 なにせ数Ωの抵抗ですので,なかなか調整が難しいのですが,まあ細かい事は気にしません。

 14V程度の電圧を加えてテストを行いましたが,問題なく約75mAの電流が電池に流れ込んでくれています。よしよし。

 このまま使おうかと思ったのですが,私のようなうっかりさんは,ついつい4時間半を過ぎてそのまま充電をし続けてしまうことでしょう。過充電によって電池が壊れ,万が一爆発でもすると,かのエジソンが子供の頃に,列車内での新聞売りの合間で行っていた化学実験中に火事を出してたたき出されたように,私も家をたたき出されてしまいかねません。

 そこで,うっかりな私をサポートすべく,4時間半で充電をストップするタイマーを作る事にしました。これで心置きなくうっかりできますね。いやなに,1つ100円のマイコン,ATtiny2313を使えば,なんということはありません。

 時間は固定,電流も可変にしませんから,充電中のLEDとスイッチを2つほど用意すれば済むだけなので,本当に簡単なはずですが,考えてみるとこれだけでは開発中に,動作の確認が非常にやりにくいですね。本当に4時間半も見張っていないといけないなんてのは,うっかりな私には厳しい要求です。

 そこで,ちゃんと残り時間を表示するようにディスプレイを用意しましょう。7セグLEDでいいと思うのですが,時間と分,さらに秒まで表示すると5桁用意することになります。

 うーん,配線が面倒くさい。ダイナミックドライブも面倒くさい。

 ということで,贅沢に16桁x2行のおなじみのLCDを奢りましょう。スイッチは2つ。制御用の出力を1つ用意し,ついでにLEDも点灯させましょう。

 回路図を書くのが面倒くさいので,さくっと省略。

 ソフトについては,4時間半という長時間タイマですのでそこそこ正確なタイムベースが必要ですから,4.194303MHzの水晶発振を利用し,これを16ビットカウンタで分周,1秒ごとに割り込みを発生させてダウンカウンタを減らしていきます。これがゼロになったら充電を停止するだけ,の話です。

 ですが,なめてましたね。1時間ほどでソフトをザクザクと書き,回路を組んで書き込みましたが,LCDがちゃんと表示されません。しかも充電制御の端子が一瞬だけHighになり,すぐにLowに落ちてしまいます。

 LCDのライブラリは自分で作った実績のあるものなのに,おかしいなあと思って悩むこと1時間,私のライブラリはLCDを繋ぐ端子が固定されていて,今回の回路ではちゃんと動いてくれないのでした・・・うっかりですね。

 ポートの割り当てを変更して書き直しても良かったのですが,スイッチとLCDとタイマを使ったよくあるマイコンの用途を手軽なものにするため,これを雛形にしようと目論んでいた私は,汎用性の高いフリーのLCDライブラリをそのまま使う事にしました。ピン配置も自由ですし,tiny2313だけではなく,他のAVRにも対応出来ます。

 これで問題が一気に解決。あとは細かいバグを取り,多少の機能追加を行って完成です。

 リセットボタンで充電時間を4時間30分に初期化できるのですが,この状態でさらにリセットボタンを押すと15分ずつ時間が短く設定出来ます。

 また,スタート/ストップボタンで充電を始めたり止めたり出来ますが,時間のリセットは行いませんので,あくまで「ポーズ」です。

 ソフトも完成し,定電流回路とも接続が終わり,全体のテストも完了。時間も正確で,なかなか綺麗にまとまりました。

 初回の充電は電流計を接続し時間と一緒にモニタし,事故に備えて安全に配慮する必要がありますので,まだ実際の充電を行ってはいませんが,まあ大丈夫でしょう。これから機会を見つけて試してみたいです。

 うまくいったら,MR250Fをもういくつか買っておくのも良いですね。余力があれば,他の種類の電池も充電出来るように,充電電流も切り替える事が出来るとさらによいのですが,数Ωの抵抗を切り替えるのはなかなか難しいですから,定電流回路そのものを切り替えるのがよいように思いますけど,なんか面倒ですね。

 冷静に考えたら,006Pを使う機器が全然手元になくて,充電した006Pの使い道がないことに気が付きました。うーん,どうしたものか。

 ところで,この検討で,アナログの電流計が必要になり,中学生の時に購入してとても大事に使ってきた,サンワのアナログテスタ「BX-85TR」を久々に引っ張り出して来ました。

 しかし,どうも様子がおかしいです。テスタを左右に振ると,ゼロ点がずれます。しかも,途中で針が止まってしまうこともあります。メーターが故障している可能性があるわけですが,そうなるともう修理も難しいでしょう。

 あれこれといじって見ましたが,改善しません。あきらめて分解してみようとメーターを固定する内部のネジを緩めてみると,なんと針が途中で止まることがなくなりました。

 左右に揺すってゼロ点がずれる問題はまだ少しだけ残っていますが,それでも随分マシになりました。筐体が30年近い時間をへて歪んでしまい,メーターの可動部が動きにくくなってしまったのでしょうか。

 精密機械であるメーター部分を素人がいじるとろくな事がないので,もうこれであきらめます。そもそもアナログテスタですから,絶対精度はそれほど要求しません。

 しかし,なかなかショックな出来事でした。

Boogie Boardの電池が切れた

  • 2012/03/22 17:22
  • カテゴリー:make:

 Boogie Boardがこわれました。

 書けるのですが,消せません。

 消せないBoogie Boardは,ただのBoardだ・・・

 というわけで我々は,夫婦間の貴重な意思伝達ツールを失い,家庭崩壊の危機に瀕していました。

 こういうとき,私は連打とか力任せに押すとか,そういう頭の悪いことしか思いつかないわけですが,嫁さんは絶妙な力加減で,見事に消したりします。その見事な集中力には,まさに「道」というにふさわしい,凛としたものさえ感じます。

 まあ,消せなくなった原因(後述)を考えると,これは全くのウソだったわけですが。

 悔しいので,私はその持てる技術を総動員し,Boogie Boardの修理を試みました。

 Boogie Boardは2500円くらいで販売されている「電子黒板」です。電池寿命がながいので,基本的にははめ殺しで,電池が切れたらゴミとして捨てられる運命にあります。

 これはちょっともったいないのですが,電池が交換出来るようにするといろいろ面倒でお金もかかりますし,数年電池が持つならばそれでいいじゃないかという割り切りは,Boogie Boardの美点でもあります。

 でも,嫁さんが操作すると消えるわけですから,電池が切れている可能性は少ないんじゃないかと,とりあえず分解します。

 どうせネジ止めなどされていないだろうと思っていたら,なんと表面のシートを剥がすと,4本ものビスが顔を出しました。これを緩めるとスイッチの部分がパカッと外れて,基板と電池があらわになります。

 この状態でスイッチを押しても,やはり消えません。接触不良か電池切れのどちらかだと思うのですが,まずは電池の電圧を測定すると,約2.7Vと出ます。かなり減っていますが,これで直ちに動かなくなると言うのは,ちょっと違うかなあという気もします。

 ハンダ付けされているリチウムコイン電池を外して,外部電源に繋いで試してみようと,電池のハンダを溶かします。するとあら不思議,消えるようになったではありませんか。

 接触不良かもなあと思って,何度かスイッチを押しますが,確実にLCDは消えてくれます。いくつかの部品の端子をハンダゴテでなめて,ハンダの接続を良くして置きました。

 はっきりした原因がつかめないままですが,動くようになってしまったので,ここで一度ふたを閉めて,現場に復帰させました。

 しかし,数時間度もう一度試すと,やはり消えません。問題は接触不良ではありませんでした。

 うーん,今度ばかりは真面目にやらないとだめですね。もう一度分解し,電池を外しました。

 電池を外し,安定化電源を接続して動作電圧の下限を調べてみたのですが,1.7V付近でも画面を消すことは出来ます。マイコンがMSP430F2000シリーズですから,低電圧でもとりあえず動作するのでしょうね。

 だから,2.7Vの電圧がある電池で動作しないというのはおかしいのですが,推測するに,この手のLCDというのは消去する時に一気に大電流が流れますから,ここで電圧が急激に下がって,リセットがかかっているんではないかと思います。

 まあ,とりあえず電池に原因がある事が分かったので,電池を交換しようと考えたのですが,手持ちのCR2032もそうですし,そこら辺で普通に入手出来るのも,ハンダ付けが出来るタイプではありません。

 今後のこともあるので,この際ですから電池ホルダを搭載しましょう。秋月あたりで手に入る電池ホルダは安価で小型なのですが,あいにく私が持っているのは高信頼性でがっちりした作りの,パナソニック製のものです。

 これをあれこれ工夫して,もとの電池の位置に取り付けてみたのが,下の写真です。

ファイル 552-1.jpg

 なにせ厚みがありますので,不格好なのはもう仕方がありません。それでもそこそこ小綺麗にまとまっているように思うのですが,いかがですかね。

 冷静に考えてみると,こうやって元の大きさに収まらない以上,CR2032にこだわる必要はなくて,もっと小さい電池を使っても良かったでしょうし,逆に居直って単三二本とかを外にぶら下げても良かったかもしれません。頭が固いというのは,嫌なものです。

 今にして思うと,最初の修理で一時的にLCDが消えるようになったのは,電池がハンダゴテの熱で熱くなり,電圧が上がったせいでしょう。電池は化学反応で電気を出す道具ですから,温度が上がればそれだけ活発に反応が進むものです。

 ということで,外観は別にして,機能的には完全復活です。ばっちり書いて消してが可能です。今後電池が切れても交換して末永く使うことも出来ますし,夫婦円満間違いなしということで,めでたしめでたし。

ページ移動

ユーティリティ

2020年05月

- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ユーザー

新着画像

新着エントリー

過去ログ

Feed