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54645Dのドナーを手に入れた

  • 2017/07/04 10:13
  • カテゴリー:make:

 今年の春に高速コンパレータの部品不良による,CH2のトリガがかからないという問題が修理された,私の愛機HP54645Dですが,さすがに20年近く経過したクラシックマシンだけに,あちこち具合が悪くなってきます。

 ツマミのロータリーエンコーダがおかしくなっているのはもう仕方がないことではあるのですが,不良のままではこれがまた使いにくくて,とりあえずあまり使わず劣化の程度がましなものと入れ替えて,垂直軸と水平軸とカーソルのエントリだけは,元の快適な操作に戻すことができました。

 そのあおりを食らって,ロジックアナライザのロータリーエンコーダがクリック無しのものに交換されていて,しかもこれが汎用品だったりするので,操作感覚が全然違ってしまいました。

 しかし,実際にはほとんど使わないツマミなので,実害なく一応修理は終わったことにしてあったのです。

 とはいえ,機会があれば交換可能なロータリーエンコーダを手に入れて交換しようとずっと思っていましたし,先日の修理の際にも「ここが壊れたらもうおしまいだなあ」と思うものも多数あったので,できればもう1台,壊れていてもいいので部品取りの個体を確保しておいた方がよいなあとも思っていました。

 余談ですが,2465Aの部品取りとして,2445を確保してあります。とはいえ,もっとも壊れやすい垂直軸のハイブリッドカスタムICには互換性がないので,あまりうれしくないのですが・・・

 そんなこんなで,偶然54600Aというデジタルオシロを安い値段で手に入れました。ジャンクなので故障していることが前提で買いましたが,筐体の割れ具合から落下があったようです。ひどいなあ。

 まあ,欲しいのロータリーエンコーダです。CRTも手に入ればうれしいし,メインボードもOP400などの入手の難しい部品がのっているので,この値段ならうれしいです。

 届いた日にとりあえず様子を確認してみます。雨風に晒されていたと思っていたので汚れがひどいことを覚悟していましたが,実際にはそれほどではありません。ただ,もともとの筐体の破損以上に,輸送中の破損もあったようで,これは残念です。

 つまみもロータリーエンコーダも機械的な破損はありませんし,パネルは全体に綺麗なのですが,CRTは焼き付きがあります。長時間使われたんでしょうね。

 とりあえず筐体をあけて,中を見てみます。ホコリはすごいのですが,泥や水の進入はなさそうで,おかしなサビも粉もみあたりません。これはいいかも。

 一か八か電源を入れてみると,あっさり起動しました。しかし波形はぐちゃぐちゃ。CH2の垂直感度を変えてもほとんど変化がないので,アッテネータがおかしいのかと目処を立てたのですが,なんとバーニヤモードになっていただけでした。波形がぐちゃぐちゃなのはトリガがかかってなかっただけの話で,これも正しく設定すると問題なく波形が出てきます。

 セルフテストも全部パス,セリフキャリブレーションも問題なく通ってしまい,普通の問題なく動く良品になってしまいました。

 使えそうな部品だけ取ったらすぐに捨ててしまおうと思っていたのですが,これだけ動いてしまうと,捨ててしまうのも可愛そうです。いろいろ考えたのですが,しばらくこのまま置いておくことにしました。

 仮に部品の交換をするにしても,動作している個体から外せば部品が死んでいるのか生きているのか,疑う必要がなくなりますからね。部品レベルにまで分解してしまうと,交換前に部品単体のテストが必要になったりします。

 で,54600Aを触って見たのですが,これってやっぱり54645Dよりも前の世代だけに,全体に速度が遅い上に,メモリも少ないんですね。1990年代の半導体の進歩というのは強烈なものがあって,この時代の数年はもう数世代の差になると言ってよいです。

 MegaZoomがないのはまあいいとして,一番困ったのはリアルタイムベクターが使えないことでした。RUNモードで波形がリアルタイムで出ている間は点と点が繋がらず,どうも見にくくて仕方がありません。

 そこでVectorをONにするのですが,わざわざ「STOPモードにしないとONにならないよ」と警告されます。確かに表示画面はベクター表示されていません。STOPボタンをおして画面を止めると,昔の8bitパソコンのLINE命令のように,せっせと点が繋がって,ベクター表示が出てきました。

 なんじゃこりゃ。

 これでもないよりましでしょうけど,これではおよそアナログオシロの代わりにはなりません。なに,昔のデジタルオシロってこんなにひどいものだったのか???そりゃ,アナログ原理主義者が跋扈するはずだわ。

 これが数年後の54600Bになると,どうやらリアルタイムベクター表示が可能になっているらしく(とカタログに書いてある)ので,もしかしたらファームウェアを入れ替えたら動いたりするかもしれません。

 しばらく使ってみたのですが,私がかつて酷評していた横河のDL1500シリーズの欠点として挙げていた点が,ことごとくこの54600Aにも存在しました。この当時の水準としては,こんなもんだったんでしょうね。

 ということで,まずは54645Dのロータリーエンコーダを交換します。分解し,54600Aを綺麗に掃除してから部品を外します。54645Dの部品と入れ替えて,組み立てるのはとても簡単で,1時間ほどで完了です。問題なし。

 しかし,これで終わらないのが私です。54645Dのツマミが突然割れて外れてしまいました。綺麗に半分になっています。他のツマミも見ていると,ひびが入っているものが2つほどありました。うーん,傾向的な破損ですね。

 接着剤で割れが進まないようにした上で,54600Aのツマミと交換しました。しかし54600Aのツマミの色は54645Dの色とちょっと違うのですよ。このまま交換しても不細工なので,どうしたものかと思案中です。

電子温度計,その後

  • 2017/06/08 13:44
  • カテゴリー:make:

 秋月八潮店の温度計,その後です。

 訳ありとのことで,1つ100円で売られていた温度計を3つ買ってきたのはいいんですが,結局まともに動いているのは1つだけで,2つはおかしな温度を表示しているということで,がっかりしました,というところまで書きました。

 この温度計,DTM0503という名称なのですが,通販でも普通に購入出来る在庫品でした。1つ600円という値段なのですが,問題は性能が今ひとつな事。更新周期が3秒に1回というのはまだ許せるとして,分解能が0.2℃というのは,ちょっと寂しいです。

 600円で動作保証を行ったものでも,電池端子が腐食していますと注釈があります。ということは,100円で売られているこの特価品は・・・基本的に動作しないものだと考えて差し障りがないようです。

 むー,訳ありとはこういうことか。

 とりあえず,まともに動いているものを大事にし,いじったら壊れたものを修理することから始めます。C2というコンデンサを外してその容量を測定し,再度付け直してから調子が悪くなったので,クラックがあった場合の修復をねらって,このコンデンサをハンダゴテでいじってみます。

 すると,ポロッと壊れてしまいました。

 そこで,2200pFの新しいコンデンサに交換すると,問題なく動作しました。このコンデンサが壊れていたようです。

 これで動くようになったとはいえ,もう1つの動作品とはちょうど1℃くらいの温度差があります。気持ち悪いですね。そこで,修理した方の,温度センサ(サーミスタ)に入っている分圧抵抗の値を半固定抵抗で調整出来るようにして,-1.0℃くらい調整出来るようにしました。

 2つのセンサ部を接触させて同じ温度を表示するように調整します。分解能が0.2℃程度ですし,あんまり追い込んでも仕方がありませんから,ほどほどにしておきます。

 さて,壊れているのは残り1つとなりました。これも少し頑張ってみたのですが,どうにも直すことが出来ません。壊れ方は修理が出来たものが壊れていたときと同じ様子なのですが,コンデンサを交換しても直りませんし,センサの故障も疑いましたがそれもハズレ。結局原因がわからず,修理は断念しました。

 ということで,結局2つの温度計が使える状態になったのですが,この温度計はセンサ部が本体から離れているので,屋外の温度を測定するとか,そういうことが出来る事がポイントです。
 
 これから夏になり,気温も上がってきます。室内と室外の温度を同時に計測するというのは,なかなか面白いことだと思うので,まずはそれからやってみたいと思います。

ニッケル水素電池,その後

  • 2017/05/31 09:40
  • カテゴリー:make:


 先日の秋月電子八潮店の激安ニッケル水素電池ですが,進展がありました。

・充電可能だった11本について

 最初から充電が可能だった11本については,その後の放電と充電の繰り返しで,1Aで1時間ほど引ける程度の復活をしてくれました。仕様上は2500mAhの電池が,1000mAh位だという事ですから半分以下の容量しかないのですが,まあ安いですし,それはあきらめましょう。


・カツ入れで充電出来るようになった電池

 残った9本の電圧を測定すると,完全にゼロ。意味があるかないかは別にして,直流抵抗を測定すればこれも完全にゼロになるという,もうどうしようもない状態でした。

 そこで,ダメモトで俗に「カツ入れ」というやつをやってみました。

 5Aくらいの電流を一気に流し込むと復活することがあるんだそうですが,うちにはそんな電源はありませんし,仮に出来ても5Aという大電流ですから,爆発がこわいです。

 とりあえず,手持ちの電源器の限界である3A(2.7A)で試してみます。最初は0,2Vとか0.3Vで電流がリミットに引っかかるくらいだったのですが,徐々に電圧があがり,1.5Vで1Aくらいになった電池も出てきました。

 電圧を測定すると,1.2Vくらい出ています。こうなってくると充電器で充電をスタートできるはずなので,早速充電開始です。

 すると,10分で充電が終わるものもあれば,3時間ほどかかるものも出てきました。長時間の充電がなされたものはさすがに発熱が大きかったのですが,これも放電特性を調べると40分くらいで放電してしまう程度に,充電が出来ていました。

 何度か充電と放電を繰り返し,とりあえずまともに使えそうな感じになった電池の本数が,6本です。このうち1本はあやしく,すぐに放電しきってしまうのですが,もう少し充放電をくりかえしてみようと思います。


・いよいよだめだった電池

 さて,カツ入れもダメだった電池が3本残りました。このうち1本は,カツ入れをすると電圧も上昇し,もしかすると充電可能かと思わせるのですが,電源を外すと急激に電圧が下がり,数秒でゼロになってしまいます。

 内部ショートか,プラスとマイナスの電極の隙間に電解質の結晶かサビが付いているのかもしれません。

 後の2本は全然ダメで,カツ入れもなんのその,全然電圧が上がってきません。これも内部ショートかも知れないです。

 それこそ,もっと大きな電流をバチンと流せば復活するかも知れませんが,逆にボカンと爆発するかも知れず,そうなると怖いし面倒なので,もうこの3本はあきらめます。


 すでに,11本の充電出来た電池と,6本の無理に充電した電池の管理だけで手一杯で,どの電池がどのくらい放電したかとか,どのくらい充電時間を確保出来たかなど,もうわからなくなってきています。

 きっと,厳密なデータを取るとがっかりしますし,適当な所でもう実戦配備して,駄目になったらさっさと捨てることにしようかと,そんな風に思っています。

 思えば,初めて手に入れたニッカド電池も,9本組みのジャンクでした。この時も9本もある,こんなにたくさんどうしよう,ムフフ,などと皮算用していたのですが,結局どれも使い物にならず,ニッカド電池ってよく分からないという印象を植え付けたにとどまりました。

 ドリルや掃除機に内蔵されたニッカド電池についてもその印象はあまり変わらず,エネループを使うようになってから,ようやくこの手の二次電池が生活の中に違和感なく入ってきたという感じがしました。

 ニッケル水素もそうなのですが,なかなか初期投資や充電の手間をペイするほど,繰り返して使う事って難しいものです。素直に安いアルカリ電池を使った方が安く付くし面倒な事を考えなくていいし,それがアルカリ電池がまだまだ電池の主役にいる理由になっていると思います。

 私の場合,高価なアルカリ電池はもったいない用途が多く,かといって安いアルカリ電池は簡単に液漏れがおこってしまうので,使えません。

 そこでニッケル水素なわけですが,さすがに危険性のある電池だけに,液漏れについてはしっかりと対策がされ,普通に放電で使っている限り,液漏れで困るという事はありませんでした。

 ですので,ニッケル水素を使う理由として,大電流が引けるということ以外に,小さい電流での液漏れが少ないことをあげてもよいのではないかと思います。

 しかし,仮に17本全部の電池が実用的に使えるようになったとしても,そんなにたくさんのニッケル水素電池を,どこにどうやって使おうかと,ちょっと考え込んでしまいます。

 容量は半分以下で1000mAh程度,自己放電も大きく,劣化の個体差が予想され,混在して使って大丈夫かどうかも怪しいこの17本の電池。もうなんだか面倒になってきました。

秋月電子の八潮店に行ってきました

  • 2017/05/29 14:45
  • カテゴリー:make:

 先日,友人に誘われて,秋月電子の八潮店に行ってきました。

 関東では東京と神奈川しか行ったことがない大阪生まれの私にとって,つくばエキスプレスは銀河鉄道999ですし,八潮なる場所はアンドロメダ終着駅のようなものでした。

 ですが,そこは機械の体ならぬ電子部品の宝島と伝え聞きます。そう,秋葉原の店頭でも,通販でも手に入れる事の出来ない,八潮店の店頭にしかない掘り出し物があるのです。

 しかし,他に八潮に用事もなく,わざわざ通販でも十分ありがたい秋月電子に,片道500円の電車賃と時間と労力をかけるというのも気が進まず,ついぞ出向く機会に恵まれませんでした。

 そんな話を友人にしたところ,んじゃいくかい,という話になったわけですが,彼も同じ気持ちだったらしく,私にいつ声をかけようかと考えあぐねていたところでした。なんというか,まるでラブコメですわね。

 それはともかく,10時半過ぎにつくばエクスプレスの秋葉原駅を出発,八潮には約20分後に到着しました。当日は夏日となり,雲一つない快晴でしたが,八潮は太陽を遮るものがなく,ジリジリと照りつける太陽に,少々困惑して歩いていました。

 友人も私も方向音痴で,結局たどり着けないという事態も覚悟したのですが,幸い道順がわかりやすく,また見通しもよかったので,迷うことはありませんでした。

 なにやら既視感があるなあとおもっていたら,私の実家の周辺の雰囲気によく似ています。郊外の地方都市なんてのは,どこでもこんなもんなんでしょう。人口も似たような数ですし。

 遠くから見えたお店がどんどん近づいていきます。写真でしか見たことがなかったお店に到着すると,おっさん二人のテンションは最高潮です。聖地巡礼というのはこういう感激があるものです。

 そこからは,あまり覚えていないくらい,高揚した気分で買い物を楽しみました。気が付くと1時間半ほどお店の中をウロウロしたのですが,全然長く感じませんでしたし,疲れたという感じもなかったです。まさにワンダーランド。

 すべてではありませんが,買ったものを書いてみます。


・ニッケル水素電池

 単三2本を組にしたニッケル水素の電池パックが1つ50円でした。容量は2500mAと高容量です。組電池として使うもよし,ばらして使うもよし,1本あたり25円ですので,悔しくありません。

 欲張って10個も買ってきました。全部ばらして使うつもりで,20本もどうしようかなムフフと思っていたところ,いざばらして充電すると,全く充電出来ないものが多数出てきました。

 そう,電池の劣化の可能性をうっかり考えていなかったのです。

 この手のジャンク電池で安いものは,概ね死んでいると思っているべきなのに,舞い上がってすっかり忘れていました。バカですねぇ。

 結局,すべてばらして作った20本のうち,充電可能になったものはわずか11本でした。それでもまあ1本50円くらいですので悔しくはないのですが,これでどれだけの寿命があるのか,そもそも自己放電がどのくらいあるのものなのか,さっぱりわかりません。

 使い方が限られるでしょうが,リモコンくらいなら使い物になりますかね。


・温度計

 入り口の脇に置いてあったのですが,1つ100円で電子温度計が売っていました。3つ買ってきましたが,動くのかどうか,まだ試せていません。

 電池の電極が腐食していたり,電池の蓋がなかったりするから100円なんだそうです。電池はAG9という電池らしく,おそらくLR1130のことでしょう。

 家にLR1130がたくさんあると思っていたのですが全くなく,せっかく秋月にいったんだから買ってくれば良かったと後悔しました。

 で,手元にあった電池を入れて見たのですが,どういう訳だか1つは壊れていて,値がパラパラとでたらめな数字を表示します。

 分解すると,C2というコンデンサが割れていました。

 他のものに電池をいれ,まともな数字が出るものを分解してC2の値を計ると,2200pFでした。同じ値のものに故障したものを交換しますが,やっぱり直りません。

 これはもうあきらめようと,正常に動いていたものを元に戻しますが,組み立て終わって電池を入れると,動きません。おかしな値がパラパラでます。同じような壊れ方をしてしまいました。

 あわててもう1つだけ残ったものに電池を入れて見たら,これはそれらしい数字が出てきます。

 3個のうちちゃんと動くのは1個だけだったという,なんとも歩留まりの悪い結果になり,やっぱりこういうのはゴミだと思って買うべきだなあとつくづく思った次第です。


・ガラエポの基板

 A5サイズのスルーホール万能基板が10枚で2000円でした。これは安い。仕様変更かなにかの処分品なんですが,10枚も多いなと思っていると,友人が「山分けしませんか」とありがたい申し出をくれました。

 これで5枚を1000円で買うことが出来ます。電子部品の買い物などという,極めて個人的な作業においても,友人と一緒に来ることのメリットは,こうした山分けが出来る事があると思います。

 厚みもあり,いい基板でした。


・超硬ドリルとルータービット

 秋月と言えば,超硬ドリル。かつて10本300円で売られていた超定番品で,アマチュアの基板作りには欠かせないものでした。1mmのドリルは高価な上に折れやすく,作業中に折れてしまい,作業が止まってしまうことの悔しさといったらありません。

 そこへ秋月のドリルです。チャックがくわえる部分は3.15mmでブレも出ず,切れ味も良く,万が一折れても安いので気にしない,という夢のような存在だったのですが,たしか2000年頃までに姿を消してしまいました。そういえば,日本の製造拠点がどんどん海外に出て行った時期でした。

 私はその後も,10本で1500円ほどで似たようなドリルを買ってしのいでいたのですが,ありがたいことに八潮店で復活していました。値段は高くなっていましたが,それでも10本で1000円です。数がないから通販には出来ないんでしょう。

 残念な事に1.0mmな売り切れていたので0.95mmを買ってきました。それと,いろいろなサイズが入って10本組みになったものも1200円で売られていたので,これも買ってきました。1.5mmとか2.15mmとか,便利なんですよ。

 これらの超硬ドリルは再研磨品です。かつての300円のドリルは再研磨品ではなかったように思います。

 もう1つ,ルータービットが10本400円で出ていました。これも超硬タイプで,1.0mmでもこの値段ですから安いと思って買いました。でも,ドリルじゃありませんし,先端の形状から再研磨できないので,400円は妥当な金額かも知れません。

 
・リレー

 電子工作ではほとんど使わなくなった部品の1つに,リレーがあります。昔はなにかというとリレーを使ったものですが,最近は半導体がほとんどで,リレーを使うことは本当になくなりました。

 欲しい時には欲しい部品であることに変わりはないのですが,以前ほど入手も簡単ではなくなってきましたし,高価であることは変わりません。ちょっとした用途で使えるようにストックを持っておこうとも思いますが,やっぱり値段がネックです。

 八潮店の店頭限定で,標準的な大きさのものが40円,小型のものが50円で売られていたので,5個ほど買っておきました。まだきちんと確認をしていませんが,こういうのは欲しい時には急にいるものだったりするので一安心です。


・JF1033B

 モトローラの高周波用JFETで,パッケージこそTO-92ですが,リードは金メッキで,背面にランクを示したカラーコードが手描きされているという,なにやらビンテージ色が濃いものです。

 4個入って200円だったので買ってきたのですが,高周波用のJFETのようです。1984年のモトローラのデータブックを見ていると,今でも使われるベストセラーJ310の次のページに書かれています。

 J310はUHF用とありますが,残念ながらJF1033Bは高周波用と書かれているだけで,NFの周波数は100MHzです。これはちょっと厳しいですね。そのNFも2.5dBですので,無理にこれを使わないといけないケースは少ないように思います。

 もう少し詳細を見ていないとなんとも言えませんが,修理や保守に使えればと思って買いましたが,他でも代替可能で,しかも性能アップになっちゃいそうな,中途半端なFETという印象です。


・トグルスイッチ

 サトーパーツの3Pトグルスイッチで,レバーが短いものですが,これが1つ80円。確かに安いのですが,別に大安売りというわけではありませんし,中国製で良ければこのくらいの値段で買えたりします。

 ただ,そこはサトーパーツのスイッチだという事で,2使っておきました。

 もう1つ,6Pのトグルスイッチなんですが,基板取り付け型で,パネル用のネジが付属していません。そのかわり1つ50円と大特価でした。


・ミゼットヒューズのホルダー

 これもサトーパーツのものですが,私がよく使うミゼットヒューズのホルダーです。確か1つ50円じゃなかったかなあ。

 お店にいたときはうろ覚えで,ミゼットヒューズのホルダーがディスコンになったことを思い出しました。一部の商品だけかも知れませんが,もし本当にディスコンになていたら悔しいので,6個ほど買っておきました。大きなヒューズは面倒だし,かといって付けないわけにはいきませんから,うちはミゼットヒューズで統一しています。

 で,後日調べて見ると,別にディスコンになったわけではないようです。ただ,ラインナップがかなり整理されてしまったようなので,入手はちょっと難しくなるかも知れません。そういう点で言えば,買っておいて正解です。


・多回転ボリュームとバーニアダイアルのセット

 5kΩのもので,ボリュームはバーンズのもの,ツマミはドイツ製のものでした。少々古いもののようでしたが,セットで1000円です。これ,今買うと1500円するので,確かに安いと言えば安いです。

 こういう精度をメカに任せるような仕組みって,今どきではないなと思うのですが,個人的には好きですし,楽だったりするので,安いときに買っておくのは特だろうと思って買いました。それでも1000円ですからね,本当に使うのかこれ,という感じです。


・多回転半固定抵抗

 もはや八潮店名物となった,多回転タイプの半固定抵抗です。いろいろな抵抗値が混ざっているので,どれでも1個20円と破格値です。

 多回転型の半固定抵抗って,一度使うと調整が楽で,従来の半固定抵抗に戻れなくなってしまいます。温度特性もよく,経年変化もある程度考慮されているので,値段次第ではどんどん使いたいものです。

 20円ですから,普通の半固定抵抗よりも安いくらいですが,もし本当に性能が出ていたらお得です。逆に水がかかったとか,変なガスにまみれたとか,そういう話になっていると20円でも価値はなくなります。

 まあ,細かい事を気にしていたらダメですね,私も運試しで,ひとつかみ買ってきました。もっと値が偏るかと思いましたが,案外ばらけるもので,こんな事ならもうひとつかみ買ってくれば良かったです。


 とまあ,ざっと思い出すものを書いてみたら,こんな感じです。2SA1015とか2SA970とか,通販でも買える物はわざわざ書いていませんし,結構楽しみにしていた「お楽しみ袋」も在庫はあったのですが,どうも中身が今ひとつで,結局買わずに帰りました。

 秋月くらいのお店になると,使い物にならない物を高い値段で売るというような阿漕なことはしないので,まともなものは高い(といっても普通という意味ですが),層でないものは安いと,とても公平で正直です。

 言い方を変えると,そんなにお買い得なものはないよ,ということです。先程のニッケル水素電池パックでも,10個買ってきて,もしもばらした1本だけしか生きた電池が出てこなかったら,1本500円になったわけで,これだと大損です。安いには安いなりの理由があり,秋月はそこは儲けもしないけど損もしない,というまっとうな商売をしているということだと思います。

 とにかく,通販をしていない,店頭のみの特価品というのは本当に訳ありで,しかも激安のものも多くあります。こういうのは意味が分かる人しか使えないですし,通販で売ってしまうとクレームだらけになるんだろうと思います。

 つまり,これって在りし日のジャンク屋さんの姿そのものなのですね。それで,店頭に1時間半もいて,とても楽しい時間を過ごせたのだろうと思います。


DSO Shell DIY kit を買ってみた

  • 2017/05/12 10:46
  • カテゴリー:make:

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 秋月で買いたいものが少し溜まってきたので,そろそろ通販をお願いするかとカートにポンポン部品を入れていた時のこと,概ね片付いてから,他に面白いものはないかなといろいろ見ていたら,ミニオシロのキットに面白そうなものを見つけました。

 5年ほど前にちょっとブームになったミニオシロか,モノクロLCDの基板上バラックキットか,そのくらいのもんだろうとスルーしかかったんですが,なかにきちんとしたケースに入ったキットが目に付きました。

 DSO Shell DIY kit (15001K)と書いてあります。


 白くて丸い上品なケースに,今どき4:3の小さなカラーLCD,入力端子はBNCで汎用のプローブやケーブルが使えそうで,電池駆動もOK。

 それで値段が3500円ということで,これまで完全に見逃していました。

 惜しいのは1現象なことくらいで,帯域の狭さは値段相応と割り切れるポイントです。調べて見ると1年くらい前からその界隈では話題になっていたもののようで,もともと基板キットだったものをリファインし,ケースまで用意したもののようです。

 基板キットというのは工夫の余地がありそうに見えて,昔と違って基板を分割したり回路を分けたり出来ないので,結局適当なケースに収めることも出来ず,実用性が落ちてしまうものですが,今回のキットは基板も筐体に合わせた専用設計をやり直しているようですので,使いやすく小さく収まり,テスター代わりになると考えても3500円なら買ってみてもよいでしょう。

 てことでカートに入れて決済完了。果たして連休直前に届きました。

 連休中はなかなか取りかかることも出来ず,伸ばし伸ばしになっていたのですが,目ざとく見つけた5歳の娘が毎日のように「オシロスコープ作った?作った?作った?」と聞いてくるので,プレッシャーに負けて,連休終盤の夜中に作る事にしました。

 久々ですね,こういう完成して当たり前の工作をするのは。説明書をよく読んで,決められた部品を取り付けていく楽しさ。これはこれで夢中になるものがあります。

 組み立て前の確認から完成まで2時間程度。幸いミスもなく一発で動いてくれました。上下ケースもきちんと勘合してくれて,ネジバカになったネジが1つだけ出てきた事は残念としても,それ以外はとてもうまくまとまってくれました。

 調整は高域と低域のレスポンスをトリマコンデンサであわせ込むのですが,完成させてからでは調整は出来ないので,何度も慎重にやったつもりでしたが,完成してみると高域がちょっと落ちていてしまいました。

 余っていた60MHzのプローブを繋いで矩形波で調整をしてみますが,これも調整出来るところまで追い込めず,いまいちな結果となりました。10:1のプローブが使えると,使い道が随分と広がるんですけどねえ。

 電源はACアダプタでは面倒なので,これも余っていた006P型のNi-MH電池を使うことにしました。内蔵できないので背面にベルクロで張り付けています。でもなかなか収まりが良いです。

 早速娘に見せると,ふふふと笑いながらボタンをおして,つまみを回し,遊んでいます。なにがおもしろいのやらと思うのですが,こういうものに免疫がないというのはさすがに子供らしく,これで1つの関門を越えたかなと思いました。(なんの関門だ?)

 完成後,きちんとした評価はしておらず,測定結果が信用出来るか,どのくらいの範囲で使えそうかがはっきりしていないので,実戦投入はしていません。感触では,オーディオ帯域でもややあやしく,出てきた波形がどれくらい実際と異なっているかを心得ておく必要があると思っているのですが,それはまた後日。

 機能的なところで,随分良く出来ているなと思ったところも多かったので,それをいくつか書いておきます。

 まずそのコンパクトさです。以前からLCDを使った簡易オシロは,キットや完成品を問わず出ていたのですが,綺麗にまとまったオシロとしてはかなり小さい部類でしょう。手のひらサイズでどこにでも置けて,さっと片付けることもできます。

 小さい割にはUIも良く出てきており,操作に困りません。操作感も悪くなく,サクサクと動いてくれます。画面も見やすくて,楽しく測定できると思います。(この楽しくと言う要素はとても重要で,楽しくない,苦痛という事態は,あらゆる作業の質を低下させますし,意欲を削ぐものです。)

 で,基本機能ですが,帯域が狭いことを除けば,いっちょ前に通常のオシロスコープと変わりません。入力はAC/DC/GNDの切り替えが可能ですし,垂直感度は5mV/DIVですので,特に困ることもないでしょう。

 水平軸は10us/DIVが最小なのですが,これだと50kHzから100kHzくらいの波形を確認するのが精一杯でしょう。

 帯域幅が200kHzということですが,実力はもう少し低い印象です。矩形波の観測ではざっくり10倍の帯域がいりますので,前述の掃引速度からも,用途としてやっぱり20kHz程度の音声帯域の観測に限定されるのではないかと思います。

 しかし,トリガは結構切れ味が良くて,UpとDownのエッジも切り替え可能,トリガレベルももちろん可変できるので,欲しい波形をスパッと取り込めます。これでノイズ除去や高域除去があれば本格的だったんですがねえ。

 もちろんノーマル,シングル,オートの3つのモードを選べますので,単発現象も拾えます。

 波形の取り込みを止めることも出来るので,デジタルオシロの便利さは損なっていません。トリガボタンの長押しで,トリガレベルを50%にする機能があるのは,実際に使ってみるととても便利な機能で,よく考えてあるなあと思いました。

 プローブ調整用の1kHzの矩形波も出ているので,きちんとした波形を見ることが出来ますし,なにより,測定前には調整するという基本的な習慣を身につけることができるところが,こういうところをおそろかにしないという点で好感が持てます。

 使っていると,リードアウトとカーソルがないことにがっかりして,これでこれはもうゴミだなあと思っていたのですが,説明書を読むと電圧や周波数の測定値の表示が出来る事がわかりました。

 試してみると,やや波形にかぶりがちですが,とても綺麗にまとまっており,一発で波形と各種測定値が一覧できる便利さに,最近のオシロと同じ利便性の高さを感じました。

 実際,カーソル機能は,こうした測定値を手動で見るために使われていたケースが多いので,最初から一覧で出してくれれば,そんなに必要になることはありません。確かに,オマケでいいからカーソルは欲しいのですが,これはまあ,将来に期待しましょう。

 それと,セットアップの保存が出来ません。これは結構残念で,前回の測定状態が再現されることと,測定を新たに仕切り直ししようとした時を,両立するために有益な機能だったりします。

 これも簡単な機能なので,アップデートされるかもしれないですね。

 写真は,ファンクションジェネレータで生成した「ハート型」の波形を,TDS3054Bとこのミニオシロで表示させたものです。生意気に,けどけなげに,同じ波形を出してくれていますよね。感心感心。

 さて,可愛い外観にしっかりそろった基本機能と使いやすさで,なかなか見込みのあるこのミニオシロキットですが,実用性はと問われると,やっぱりちょっと疑問符が出ます。

 これは私に限った話なのかも知れませんが,音声帯域で波形を見たい事って,あんまりないのです。デジタル回路では最低でも10MHzくらいきちんと見えてくれないといけないし,トリガの条件もあれこれと駆使しますので,これでは物足りません。

 音声帯域で波形を見るのは,発振の有無を確かめるとか,ノイズや歪みをぱっと見るくらいなのですが,発振を見るには20kHzでは全然足りませんし,ノイズや歪みは波形で見るより定量化できるオーディオアナライザを使いますから,あんまりうれしくありません。

 正弦波か矩形波かなんてのは音を聞けばわかるし,やっぱり音声帯域を可視化することの意味って,あんまり見いだせないのです。

 唯一,シリアルポートの確認に使うことがあるなと思いましたが,これも最近は動く事が当たり前になっているので,波形をみて追いかけることなど,ほとんどしません。

 I2Cでも200kHz以上ですもんね。そう思うと,波形が出ますという面白さと,測定値が一揃い出てきますというテスター的な便利さくらいが,このミニオシロの価値なのかも知れません。

 ただ,3500円とちょっとした組み立ての手間で,ここまでのものが手に入るのは正直驚きです。オシロを学ぶ人にとっては,ここで得た知識と経験が上位のオシロスコープでも必ず役に立ちますので,この値段で初めてのオシロスコープが手に入ってしまうという事そのものが,価値であるのかもしれません。今の若い人は羨ましいです。

 純粋にかわいいし,面白いものです。実用性云々は,野暮ってもんです。

 そういえば,私が始めて手に入れたオシロは,5MHz帯域の1現象で,リードアウトもカーソルもない,単純なものでした。

 当時バイトしていたデジットに入荷したいくつかのジャンク測定器のうち,どれか1つを買って帰りたいと店長に相談したところ,ちょっと高い(とはいえ5000円)けど,これがいいと選んでもらったものでした。

 当時はプローブのことも全然知らず,同期方式の違いもわかってなくて,気が付いたらそれがトリガ同期式だったという感じだったのですが,後日店長にトリガのツマミをどういじるのかを尋ねたところ,これが使いこなせたら一人前とニヤニヤされた覚えがあります。トリガがオシロスコープのキモである事を,その時知ったのでした。

 使いやすいものではなく,結局あまり出番もないまま,2465Aを手に入れてから他の人に譲ってしまったので手元にはありませんが,とても大事にしていた事はよく覚えています。テスターもそうなのですが,最初の1台というのは,心に残るものですね。

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