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NASのHDDはやっぱり不良でした

 先日,NASのHDDを交換した話を書きました。今回はその後日談です。

 入れ替えた新しいHDD,WD Redの6TBは,それまで使っていたWD Redの3TBに比べても明らかに振動が大きく,NASに組み込むと筐体全体が振動して,非常に大きな不快な音を発生していました。

 まあ,当たり外れもあることだし,せっかく縁あって我が家に来たのだから,大事にしてやるかと思っていたわけですが,信頼性の向上のために振動の軽減にも気を遣ったという触れ込みのWD RedをわざわざNASに導入したのですから,気にならないと言えばウソになります。

 WD Redは振動が少なくなるように作ってあるということですから,振動の多いものは不良としてはねるのでしょう,振動の多い少ないをきちんと管理しているという点で評価できるのですが,このガタガタと振動し爆音を発する,見るからに不安なHDDが良品というのも,疑わしいものです。

 果たして私の懸念は,現実となりました。

 コピーもセットアップも終わり,なんとか運用に入ったところで,SMARTテストを行うことにします。簡易テストは週に一度行っていますが,フルテストは時間がかかり,あまり頻繁にやるとかえってHDDとNAS本体に負荷がかかるんじゃないかと,手動で行うようにしていたのです。

 記念すべき第1回目のフルテストですが,朝10時半頃にスタートさせました。6時間か7時間ほどで終わると予想していたので,夕方頃には終わるかなと思っていたのですが,終わったのは翌日の朝5時頃。ログを見て私のさわやかな朝はぶっ飛びました。

 ログには,Read failureと出ています。

 SMARTテストですからね,故障の兆候を掴むテストです。実際に壊れたわけではありませんが,近いうちに壊れるから覚悟せよ,と言う警告が,稼働させて僅か3日で出るんですから,これはもう明智光秀もびっくりです。

 振動が大きいことは,実使用において非常に不快で,深夜にトランスする原因にもなってしまうわけですが,信頼性に影響があるとは思いますが,直接故障と結びつけるにはちょっと厳しいものがあります。(それでもNASで使う物なんですから,振動の大きい物は使いたくありません)

 ですが,テストでfailureと出てしまったものを,気にしないでそのまま使うというのは,テストをしていないのと同じです。しかも買って間もない新品でこれですから,近いうちに壊れてしまうことはほぼ確実で,なにが悲しくてそんな爆弾を抱えながら使い続けにゃならんのか,という話です。

 これはもう決定的です。不良品です。交換してもらいましょう。

 買ったのはamazonですが,amazonはこういうサポートをしっかりやっているようで,マニュアル通りに処理するだけの対応ですから,こちらの話をきちんと聞いた上で,交換に応じてくれるとは限りません。明らかに壊れて動かないものは別としても,説明が必要なこの手の不良に,すんなりと応じてくれるかどうかは不安でした。

 これがPCパーツに詳しい専門店だと,話は割と早いんですが・・・(早いというだけの話で,交換に応じてくれるかどうかはむしろその専門知識で判定されるがゆえに,こちらの希望通りに行かないこともしばしばなんですが)

 まあ,とりあえずトリガをかけないと先に進めません。amazonの購入履歴から,返品・交換のリクエストを出します。100文字程度のコメントしか書けないので,詳しい状況は全く説明出来ません。NASに取り付けてテストをしたらRead failureが出た,となんとか書き込みました。

 そしてリクエストを送信すると,すぐに返送用の伝票が用意されるので,もう交換してもらえる物だと疑いませんでした。

 コメント欄が小さいのは,詳しい説明をしてもわからないからだろうとか,交換するしないでごちゃごちゃと揉めるよりも,さっさと交換した方が時間もかからずかえって得なんだろうとか,amazonの巨大パワーを持ってすれば,amazonの判断で交換した物が仮に良品であっても返品できちゃうんだろうなあとか,いろいろ勝手に考えていました。

 しかし,しばらくしてamazonから届いたメールをみて,めまいがしました。いわく,私が連絡した問題が初期不良に該当するということを判断できなかった,とのこと。うーん,それならそれで,もっと詳しい説明をさせて欲しいですよ。failureと出たHDDをNASに使えますか?

 まあ,そうはいっても,私のNASが出したエラーですから,NASがおかしいのかも知れません。もっと確実で公平な方法で初期不良を判断しないとわからん,というのは,理解できなくもありません。

 で,このメールには,メーカーに問い合わせて,初期不良認定を受けて再度連絡して下さい,と続いています。メーカーに返金にせよ交換にせよ,メーカーに返品をするのですから,メーカーが不良と判定しないといけないのは確かなことです。でもまあそれは,私に言わせれば小売店とメーカー(代理店)との間の交渉ごとで,技術や知識にばらつきのある末端の消費者に交渉を求めるのは,ちょっと違うんじゃないのかなあと思います。小売店の機能にはいくつかありますが,そのうちの大きな1つを放棄しているのがamazonだといっていいでしょう。

 とはいえ私も大人です。ここでごちゃごちゃいっても,相手はマニュアル通りに行動する人工知能のようなもの(最近の人工知能の方がよっぽど賢いかも)ですから,話して分かる相手ではありません。とりあえず言われたとおりにやってみるかと,案内されたWDのサポートに電話をかけました。

 すごいですね,WDってアメリカの会社なのに,日本語で電話できました。英語も覚悟してたんだけどなぁ。

 HDDなんて,言ってみればPCや家電品を作るための部品ですよ。これをマニアのために少量小分けしているのがHDDの販売の主流だったのに,今はHDD単体がコンスーマー商品と同じ扱いです。こんな商品にいちいち日本語のサポートデスクまで常設して,ちゃんと儲かっとるんかいなと,心配になりました。

 担当の方のお名前は明らかに日本人のものではないのですが,完璧な日本語を駆使される方で,しかもとても丁寧で好印象ときています。すっかり感心しながら私は自分の要件を伝えます。

 NASで使っている,テストをしたらRead failureが出た,振動も大きい,amazonで買ったが初期不良交換をしてもらうには御社の認定がいるらしい,と話をしました。

 先方は,丁寧に謝罪をした上で,サーバーで使ってらっしゃるんですね,WIndowsで良否を判定するツールがあるんですが,これを試す事は出来ますか?と聞いてくるので,うちにはないと答えました。

 すると,それなら今回は初期不良と判断しますので,amazonに交換してもらって下さい,ただし,交換後も同じ症状が出たらそれは不良ではないと言うことになるので,ご了承下さいと,とてもシンプルな答えを即答してくれました。

 え,私が誰かを確かめたり,HDDのシリアルナンバーや製品名を聞かなくてもいいの?と思った私は,そのあまりに素早い(いい加減ともいう)判定にびびってしまい,amazonは判断された担当者と連絡先を教えて欲しいと言っているのですが,大丈夫ですかと確認しました。

 すると担当の方は再度お名前を名乗ってくれて,連絡先はこの電話番号でいいと,これも即答でした。

 うーん,amazonがこんな返答で納得するんだろうか。同じ名前の担当者などいくらでもいると思うのに,amazonがちゃんと私のHDDが初期不良だという判断を確認出来るのだろうか。

 HDDのシリアル番号も伝えてないのに,amazonが確認出来るはずがありませんわね。こりゃー揉めるかもなあと思いつつ,まあメーカーのサポート(それもamazonが案内した窓口)が交換してもらえ,というんですから,その通りにamazonに使えましょう。

 amazonのメールに返信する形で,サポートの担当者の名前とやりとりを書き,改めて交換希望の旨を伝えたところ,数時間後に交換品を発送したと連絡が来ました。

 うーんうーん,私がわざわざ電話する必要があったのか???

 ここからはamazonは早いです。なんと当日中に届けるという事で,本当にその日の夜20時30分に交換品が届いてしまいました。

 早速HDDを交換します。

 まず,振動ですが,ウソのように静かです。3TBに比べると大きいのは確かですが,音はほとんど出ませんし,振動も少なく,筐体も設置した金属のラックにも共振せず,触ったら振動しているのはわかる,という程度です。これはすごい。

 そしてセットアップを進めます。手順も所要時間も頭に入っているので,もう慣れた物です。サクサクと作業を進めて,寝る前にファイルコピーをバックグラウンドタスクにして,さっさと寝ます。

 そしてほぼ予定通り,翌朝の11時過ぎにコピーも完了。少なくともファイルの数の一致を確認してから,SMARTのフルテストを実行。時間は終了予想である6時間半を大幅に上回ってしまいましたが,11時からスタートさせて深夜2時半に終わってますので,ざっと15時間半ほどかかったのですが,エラーもなく正常に終了しました。

 ああ,よかった。やっぱり不良だったんだなあ。

 HDDはメカものなので,どうしたって壊れますし,当たり外れが出ます。こんな小さな塊に6TBも詰め込むんですから,エラーが出ない方が不思議なくらいです。

 かといって,ハズレを引いたら6TBもあるだけに,悲惨です。HDDは買い直せても,失ったデータは戻せません。だから壊れないようにしないといけないし,壊れた時にも被害が少なくなるよう,備えが必要になるわけです。

 結局の所,出来るだけ当たりを引くことも大事なことだといえて,そのための工夫は放棄したらだめだというのが,今回の教訓でした。もちろん,完全なものが出てくるまで交換を続けるとか,在庫を全部確かめて一番いいのを買うとか,そういうことはやり過ぎですからやっちゃダメですが,運悪く悪い物が来たんじゃないかと思った時には,遠慮しないできちんと説明をし,双方が納得出来る結論を得る努力を面倒がってはいけません。

 それに,完璧な物だけを販売すると,どうしても高価になりますし,数も揃いません。多少の不良や故障が出てしまうことは工業製品である以上仕方がないとし,不良や故障が出てしまった場合には,ちゃんとした対応をしましょうというのが,コンスーマー用の商品のスタンスでもあります。

 だから,不良があるのは当たり前として,メーカーもちゃんと話を聞いてくれるものです。一手間かかるかもしれず,それが面倒なのも分かりますが,その分安く買えているんだと納得しましょう。

 てなわけで,古いHDDは手元に置いていても仕方がないのでさっさと返送します。これでNASのHDD交換作業は終了。今のところ問題もなく,快適にNASは動いています。

 あるデータセンターが発表したHDDの故障率の実績データを見たのですが,WD Redは案外故障率が高いようです。3TBなんか最初の1年で20%ほどが,次の1年で7%程が壊れているということでした。HGSTは1%未満でしたから,やはり信頼性はIBMの流れを汲むHGSTがいいのかなあと,思った次第です。

 いつまでこのHDDが動いてくれるかわかりません。バックアップもきちんととって,6TBという大容量を「怖くて使えない」なんてことのないように,メンテしていこうと思います。

Pebble Time Roundが動き出した


 さて,昨日はPebble Time Roundが届いた話と,最終的に動いてからのインプレッションを書きました。しかし実際には,先の連休を潰してしまうくらい,苦労しています。

 今後のこともあるので,その苦労をまとめておきます。

(1)まずはAndroidで

 使っていないXperia(ST21i)で初期設定をしましたので,とにかくこれで動かしてしまうことにしました。Googleカレンダーはちゃんと飛んできていますし,天気も位置情報も届いています。

 Watch Faceもインストール出来ていますし,一通り動いているような感じです。しかし,Notificationが飛んでくるかどうかは確認出来ないままです。twitterも入れているのですが飛んできません。

 これは,なにか設定を誤っているのか,トラブルで動かないのか,判断が出来ません。ですが,古いXperiaは遅く,メモリもいっぱいで,確認作業がスムーズにいきません。ちょっと不安ですが,Androidでの動作確認はここで中断です。


(2)Talk2Watchを使ってみる

 Blackberry10でPebbleを使う人が必ず試してそのまま常用するであろう,非公式ながらBlackberryネィティブアプリであるTalk2Watchを,私も試して見ることにしました。

 Talk2Watchには無償版と5ドルの有償であるTalk2WatchProの2つがあるのですが,有償版を手に入れても大丈夫かどうかを確かめるためにも,無償版での動作を確認しておきたいところです。

 BlackberryWorldからダウンロード,インストールを行います。早速動作させますが,BBMに接続していますというダイアログがでて,先に進みません。キャンセルをしてもゾンビのように同じダイアログがすぐに出てきて,立ちふさがります。

 何度かやっていると出てこなくなったのですが,それも偶然だったようで,この後再インストールを何度かやる羽目になるのですが,結局一度も前に進めないまま削除することになったりしました。

 これ,解決策としては,BBMへの接続を許可しないという設定をすると,出てこなくなります。

 先に進めても接続が不安定で,その上繋がっても全然データが飛んできません。

 Googleカレンダーも全然,Notificationも全く,とにかくなにも飛んでこないのです。

 PINGというのがあったので試して見ましたが,これは問題なし。Pebbleの画面にPINGという画面が出てきますので,繋がっているのは確かです。

 天気も位置情報も,とにかくなにも飛んでこないのでいろいろ調べてみましたが,他の人はそんなに苦労をしていません。有償版が繋がらないという話は出てきましたが,無償版が駄目という話は見つかりませんから,なにか設定が足りないんじゃないかと思うのですが,散々いじっても全く飛んできません。


(3)公式アプリを使ってみる

 それならと,Blackberryに公式アプリである「Pebble Time」を入れてみます。一部の機能でも動いてくれないと,2万円がゴミになります。

 ちゃんと繋がるし,一応動いているように見えるのですが,GoogleカレンダーもNotificationも,なにも飛んできません。それもそのはず,BlackberryでAndroidのアプリを動かしても,こうしたデータをアプリが取得することは許されていません。

 Watch Facceの入れ替えやアプリのインストールは出来るのですが,それだけではちょっと寂しいです。やっぱり予定表とTwitter,そして私の中では比較的緊急度の高いGoogleTalkが飛んできて欲しいところです。

 ということで,このアプリは使えそうにありません。バックグラウンドで勝手に繋ぎに言ってしまうので,削除しておきます。

 ちょっと脱線するのですが,このアプリを一度削除し,再度インストールしようとした際に,Playストアで「インストール済み」となっていることに気が付きました。本体のアイコンは消えているし,Playストアからインストール出来ないという話だと,一度消したら,二度とインストールできないことになります。

 ESファイルエクスプローラで見れば,apkファイルは残っているのでこれでインストールをしました。

 しかし,やはり気持ちが悪い。

 一方でPebbleが我が家に届くまでのトラッキングを行う為にインストールしたSingPostの公式アプリも,必要がなくなったので削除したのですが,同様にPlayストアではインストール済みになっています。

 Mobile Settingでアプリの情報を見てみると,どうも消えずに残っているようです。

 それでGoogle先生に聞いてみると,どうもBlackberryOSに含まれるAndroidの互換ライブラリに仮分があるらしく,Androidアプリがアンインストール出来なくなっているようです。

 Pebbleの問題に加えて,Blackberryの問題も露呈し,その上設定をあちこち変更しているので,Blackberryの動作も怪しくなっています。かなり混乱してきました。

 翌日のお昼にもうちょっと調べて見ると,これはパッチが出ており,これを当てれば解決するということでした。BlackberryWorldからダウンロードするんですが,普通に検索するとひっかかりません。直接のリンクでようやくダウンロードして,パッチをあてました。

 最後は黙り込んでしまったので,心配だったのですがそのままOSを再起動。結果はうまくいき,ちゃんとアプリが消せるようになりました。その後ですが,CPU負荷も急に重くなることがなくなり,電池の持ちも改善,安定するようにもなりました。


(3)他のアプリを探す

 Talk2Watchもだめ,公式アプリもだめ,ですから,他を探してみましょう。BlackberryWorldで探してみると,pbblというソフトが見つかりました。一縷の望みを託して,起動します。

 接続は安定して出来ています。しかしこのソフト,どうもテスト用くらいの機能しかないようで,他のアプリとの連携も出来そうにないし,自分で情報を取ってくる力もなさそうです。PINGと時計の同期は確実に出来るのですが,それ以上のことはそもそも出来ないようです。残念ながら,これは使えません。


(4)万策尽きた・・・のか

 ここで万策尽き途方に暮れた私は,クククと笑う嫁さんに「こんなもん使い物になるかい」と悪態をついていました。2万円出して,こんなに設定で苦労して,出来る事はTwitterが飛んでくるだけやんけ,と自嘲気味に話していたのですが,それはまあその通りの話です。

 負け惜しみも兼ねて「そもそもスマートウォッチが便利な人は,スマホ中毒の人の末期症状の人だけやん,私はスマホをほとんど使ってないから,関係ないのよ,:などと苦し紛れにいっては見ますが,嫁さんの目は相変わらずスケベな笑いを湛えています。

 そうです。3万円で産業廃棄物を買った私がいうのです。あれは頑張って修理して,まるでパズルを解くかのように動かす事が出来ましたし,その上動いてからは実用品として活躍してくれています。

 しかし,これはなんだ。2万円出して,全く動かない。手の出しようもない。これこそ人生最大の無駄金だと。

 とはいったものの,本当にこのままあきらめてしまっては,悔しいです。この際Blackberryをあきらめ,最新のAndroid端末を買うことも考えたくらいですが,それはもう本末転倒です。

 なんとかしよう・・・そう考えて,私は深い眠りにつきました。この日,貴重な数時間を投入し,全く成果がないという状況に絶望しました。


(4)仕方がない,有償版にかけるか

 夢うつつで考えていたのですが,事ここに至って,もはや有償版を試す以外に道はないんじゃないかと。

 しかし,無償版が全く動かないのに有償版が動く可能性は普通は低いでしょう。ダメモトで試すには5ドルという価格はちょっと惜しいし,しかもBlackberry Worldで決済が出来るように,カード番号かPaypalを登録しないといけません。これは危険すぎます。

 有償版をとりあえずお試しでダウンロード出来るとよかったのですが,購入するまでダウンロードさえ出来ない仕組みになっているので,まさに一か八かです。

 ここであきらめて引き返し,2万円をゴミにするか,それとも大きなリスクを払って決済手段の登録をし,ダメモトでこのアプリを試して「もう試すことはなにもない」と納得して撤退するか。

 PayPalなら決済できると分かって,これを登録しようと試みましたが,どうもエラーで出来ません。PCのWEBブラウザから登録する方法が紹介されていましたが,すでにその方法は使えなくなっており,ひょっとすると決済手段としてPayPalは廃止されたのかも知れません。

 この検討ですでに1時間が経過しています。だーーーー。

 残るはカードです。怖いです。怖いですが,悔いが残るのも嫌です。

 そこでm決済し,すぐにカード情報を削除することにしました。気休めですが,ずっと登録しておくよりは随分ましでしょう。

 ドキドキしながら,カードを登録,ダウンロードを試みます。カードを登録しても,ダウンロードでエラーが出るかも知れません。しかし無事ダウンロードも完了。決済完了の知らせもメールで届き,インストールも問題なく出来ました。

 すぐにカード情報を削除します。これも問題なし。よかった。消えなかったらサポートに連絡しないといけないところでした。


(5)有償版はどうか?

 さっきからずっとドキドキしっぱなしですが,緊張しながら有償版であるTalk2WatchProを起動します。ちゃんと起動し,Pebbleに繋がりました。

 お,Pebbleに繋がったというメッセージが出ています。

 そして設定をいろいろいじります。そのうち,PebbleにGoogleカレンダーが転送されているのがわかりました。おお,やりました。

 天気も位置情報も飛んできています。お,Twitterも飛んできましたよ。

 思わずガッツポーズです。心の中では胴上げをしています。

 しかし,ぜひ通知して欲しかったGoogleTalkについては,飛んできません。いろいろ試して見ましたが,有償版の設定項目は非常に少なくなっており,いじるところもそんなにないのです。

 一応,GoogleTalkから通知を上げる設定があるのですが,これが機能しません。メールの設定の一部に存在する項目なので,Gmailを受け取るようにしていないとダメなのかも知れません。

 HUBには通知が上がるのに,それが飛んでこない。もうこれはあきらめました。

 冷静に考えてみると,Talk2Watchの通知の上げ方は,OSには依存していないようなのです。BlackberryOSは,OSの機能としてTwitterを取ってくる力がありますので,専用クライアントがなくても,HUBに通知は上がってきます。

 で,Talk2Watchはどうかというと,初回設定時にTwitterにアプリの登録と認証を求められることから,OSや専用クライアントとは別に,Talk2Watchが自分でTwitterに取りに行っているようです。

 同じ理屈で,GoogleTalkもそうだとすれば,どっかで認証が必要でしょう。それを求められなかったということは,OSが持っているGoogleのアカウントを共用しているか,別の方法で求められるはずの認証をすっ飛ばしているか,どっちかです。

 前者のアカウントに統合については,Gmailと共通のはずですから,やっぱりGmailを受け取るようになっていないと,ダメなのかも知れません。

 私は,Gmailはすぐにプライベートのアドレスに転送するので,これを見に行くことはしていません。そこを変更するのは設定云々というより,もう運用の問題になってしまいますから,このあたりが潮時なんじゃないかと思います。

 幸いなことに,BlackberryでもGoogleTalkの新着でLEDも点灯し,HUBにも出てきますから,本当にGoogleTalkを使う時には気にしていればいいだけです。そんなに使う物でもありませんし(でも使う時は緊急です),今回はあきらめます。

 1つの方法としては,BBMを使うというのも手です。GoogleTalkの相手は限られていますので,その人にBBMを入れてもらえばいいんですが,PCやMacのクライアントはないし,WEBベースで使えるかどうかもわかりません。

 それに名前もすんなり読めないような知らない外国人にいきなり「ヘイ,一緒に会話しようぜ」なんて招待されるのも嫌ですし(しばしばこういうことがあります),インスタントメッセンジャーの問題は,おいおい解決していきましょう。


(6)ということで

 やはりというか,それでいいのかというか,有償版の方がアップデートは頻繁なようで,こうして最新のPebbleでも動作しました。無償版は本来有償版が動くかどうかを確かめるものだと思うのですが,無償版が有償版よりも後回しにされるのって,私はどうかと思います。

 しかし,動いてしまえば,もう済んだ話です。

 検討中に便利さに気が付いた,Googleカレンダーも,天気の情報も飛んできますし,twitterも新着を知らせてくれます。

 アプリもWatch Faceもダウンロードしてインストールが出来るようになりましたし,これでももうAndroidと公式アプリは片付けてしまっても大丈夫でしょう。

 丸々24時間かかった検討ですが,どうにかこうにか,動きました。あくまで面白いという枠を越えていませんし,手間をかけてやらねば動いてくれない面倒臭さはこの辺のガジェットの例に漏れないわけですが,実は電車遅延なんかがtwitterで飛んでくるのをPebbleで見られるようになると安心出来るという事がわかりましたし,予定表も手元にあるのは便利です。

 ただ,無償版には設定があった,予定の少し前に知らせてくれる機能はなくなっていますし,どういうわけだか音楽プライヤーのリモコン機能はまともに動かなくなっていました。この辺は妥協できます。

 それと,やっぱりWatch2TalkProを動かしてPebbleと繋いでいると,Blackberryの電池の消耗が激しくなります。通信しているのですから当然ですが,それでも一晩持たないというのは悲しいです。(22時に100%だった電池が,翌朝7時には30%になっていた)

 このあたり,なにか対応策を考えないと,スマートフォンを巻き込んで共倒れになってしまいます。正直面倒な話です。


(7)ベルトの件

 20mmのベルトならなんでもいいだろうと,ヨドバシでナイロン製のNATOベルトを買ったことは昨日書いたのですが,安い品だったのでピンが付属しておらず,すぐには取り付けできませんでした。純正のベルトからピンを外そうと考えましたが,ピンは外れないようになっていたのでこれも断念。

 仕方がないので,セイコーの同じ20mmの時計についてきたピンを探しだし,これにあてがうことにします。そしてベルトを装着しますが,長すぎるようです。純正のベルトと同じくらいの長さにカット,断面をハンダゴテで溶かして仕上げました。

 安物っぽく,ぺらぺらで不満ではありますが,もったいないのでしばらく使いましょう。おさまりはそんなに悪くないですし。

 しかし,1つ問題が。NATOタイプのベルトって,上下で分割されておらず,時計の背面をそのまま通すのです。別にそれでも構わないのですが,Pebbleでは大問題です。充電端子が隠れてしまいます。

 いろいろ考えて見たのですが,これはこれでありかもと。

 端子が隠れるとはいえ,固定しているわけではないので,ベルトを少し緩めると端子はちゃんと出てきます。充電には一手間余計にかかりますが,大した事はありません。

 メリットもあります。頑丈なナイロンで端子が覆われるので,安心です。汗や水で劣化するのは,まずこういう端子類からなわけですが,直接表面に出ておらず,少しであれば付着も防げると思うので,むしろ望ましいです。

 ということで,当面これで行くことにします。


(8)余談ですが

 実はこれまで,Blackberry Protectが全く動作しなかったのです。WEBから端末が見えませんでしたし,見えないから場所も確認出来ません。使い物にならなかったのですが,今回の検討で偶然Blackberry Protectにアクセスすると,私の端末がWEBから見えていることがわかりました。

 場所も性格に出ているので,なくしたときには役に立ちそうですが・・・いやいや,なくさないように心がけましょう。


標準電圧発生器で遊んでみよう[測定編]

 前回紹介した標準電圧発生器ですが,こういうものを手に入れたらとにかく測定してみたくなるのが人情です。てなわけで,うちの測定器どもで手当たり次第に試してみることにします。

 まず最初に,この標準電圧発生器の,製造元での実測値を書いておきます。

2.50165V
5.00302V
7.50454V
10.00533V

 これとの比較を,私の手元にある電圧計の測定値で行います。数字は左から測定値,実測値との差分でmV,そして差分を%で表したものです。


・HP34401A(Hewlett-Packard,6.5桁1200000カウント)

 まず,うちの代表選手,HPの34401Aです。ジャンク品でしたから,全然信用出来ませんけど,そこは天下のHP,それなりにいい数字を出してくれていたので,どんなもんか気になっていました。

2.50165V    0mV    0%
5.00338V    0.36mV    0.007195654%
7.50529V    0.75mV    0.00999395%
10.00644V    1.11mV    0.011094087%

 お,いいじゃないですか。特に2.5Vなんて,ぴったり一致しています。他の電圧も,そんなにずれていませんし(でもスペックからは外れてます),10Vなんて1mVくらいの差しかありません。引き続きうちのキャプテンに残留決定です。


・DL2050(ケンウッド,5.5桁120000カウント)

 私が最初に買ったベンチ型のマルチメータ,ケンウッドのDL2050。計測器ランドでまともに買ったきちんとした計測器で,34401Aを手に入れるまでは「なんて素晴らしいんだろう」と思っていました。今は欠点ばかりが目立つ,かわいそうな子です。

 34401Aと違って1桁少ないマルチメータですので,そもそもの実力が違うと言えばそうなのですが,小数点以下4桁も出ていれば普通は困りません。

2.5012V    -0.45mV    -0.017988128%
5.0026V    -0.42mV    -0.008394929%
7.5041V    -0.44mV    -0.005863118%
10.005V    -0.33mV    -0.003298242%

 おお,いいじゃないですか。差分だけで見れば34401Aよりも小さいです。10Vで0.3mVしか差がありません。どの電圧でも常に0.4mV前後の差になっていることが少々気になるところですが,なんか,惚れ直しましたよ。よし,バンバン使おう。


・101(FLUKE,3.75桁6000カウント)

 次,うちのハンドヘルド型の常用機として購入した,フルークの101です。腐ってもフルーク,フルークを持ってないエンジニアは偽物とまで言われる極端なブランド信仰に屈して買ってはみたものの,こいつは値がずれているだけではなく,起動時に「Err」と謎のメッセージを表示するという体たらく。あてにしないで見てみましょう。

2.493V    -8.65mV        -0.345771791%
4.989V    -14.02mV    -0.280230741%
7.47V    -34.54mV    -0.460254726%
9.97V    -35.33mV    -0.353111791%

 うーん,微妙なところですね。例えば5Vですが,差分は-14mV。0.2%ほどのズレですので0.5%以内というスペックに入っていますし,実用上も全然OKといえばOKなんですが,でも5Vに対して4.9Vですから,シビアに使えないと判断せざるを得ない場合も出てくるレベルです。

 まあいいか,かわいいから許す。(結局それかい)


・STA55G(ソニーテクトロニクス,3.75桁4000カウント)

 お次はソニーテクトロニクスのSTA55Gです。あのテクトロニクスがソニーと一緒にやっていた時代の産物で,波形を見る事の出来るテスターとして登場したものの,オシロスコープとしては画面が小さく解像度が低く,しかも帯域1MHzで全く役に立たず,テスターとしても中途半端で,でかい,高価,単三電池が6本もいるのにすぐに電池が切れると,まさにいいことなしの黒歴史です。

 とはいえ,テスターは当時としては高性能の証であった4000カウント,TrueRMSで交流も実効値で測定可能,測定周期もとても高速で,2回/秒の更新が当たり前だった当時としては,第一印象でエンジニアの心を掴みました。

 何度も書きましたが,私はこれを計測器ランドの特売で購入,その足で友人とブルーノート東京に出向いて,クロークに計測器ランドの紙袋を自慢げに預け,友人に冷たい目で見られたという過去があります。

2.495V    -6.65mV        -0.265824556%
4.99V    -13.02mV    -0.260242813%
7.49V    -14.54mV    -0.193749384%
9.98V    -25.33mV    -0.253165063%

 お,購入からもう20年も経過しているのに,なかなかやりますね。101よりも整った値で,これくらいなら気にしないで使えそうです。


・RD-500(サンワ,3.5桁2000カウント)

 私が高校生の時に初めて購入したデジタルテスターです。テスターとしても2台目になるもので,非常に長い付き合いのあるかつての常用機でした。

この手のテスターは当時,同じデザインで色違いのものが,あちこちのメーカーから出ていたものです。デジタルテスターのワンチップLSIは,アメリカではインターシルが先行していたのですが,このLSIは9Vの電源が必要で,006Pか単三電池6本を使わざるを得ませんでした。

 そこへ,当時飛ぶ鳥を落とす勢いの日本が,3Vで動作する超低消費電力のLSIを開発,単三2本で動くテスターは言うまでもなく,ボタン電池搭載のカード型やペン型という多彩なバリエーションと圧倒的な低価格で市場を席巻しました。

 RD-500も,どっかのOEM(おそらく日置)だと思うのですが,30年もしぶとく私のそばにいてくれました。どれどれ・・・

2.45V    -51.65mV    -2.064637339%
4.93V    -73.02mV    -1.459518451%
7.41V    -94.54mV    -1.259770752%
9.89V    -115.33mV    -1.152685619%

 うーん・・・こりゃだめですね。実はRD-500は何度か修理をしていて,その度に適当に基板上の半固定抵抗をいじくっていたりしました。それで初期精度など全く出ていないんですが,それにしてもこれはいかん。いかに3.5桁とはいえ,2%もずれていたら苦しいです。

 これは,再度調整をして,リベンジさせたいです。

 ちなみに,こいつが優れているのは,導通チェッカーの反応速度が高速で,音だけ聞いていればすぐに判断出来たというのが理由です。このおかげでどれだけ作業が捗ったか知れません。


・DT3100(不明:ソアーのOEM)

 何度かここにも書いたと思うのですが,デジタルテスターなのにバーグラフ表示という,なんだかよく分からないテスターです。1980年代中頃にソアーから登場したものなのですが,数字表示とバーグラフ表示の悪いところを引き継いだ可愛そうな奴で,結局バーグラフが普通のデジタルテスターの表示に追加されるという,至極まともな進化を遂げて,絶滅しました。

 このテスターは私にとって3台目にあたるものです。一度完全に壊れたのを修理しました。ソアーのOEMで,輸出専用機です。

 デジタルテスターは数字で測定値を直読出来るのが最大のメリットなのに,それが出来ないなんて何のメリットがあるんだよ・・・誰か注意しなかったのでしょうか。

2.54V    38.35mV        1.532988228%
5.05V    46.98mV        0.939032824%
7.59V    85.46mV        1.138777327%
10.12V    114.67mV    1.146089134%

 バーグラフ表示とは言え,セグメント表示ですので,読み取る人によって結果が違うというアナログっぽいことは起こりません。誰が読んでも,数を正しく数えられる人なら,正確な値を読み取ることができます。

 で,この結果です。まあ,RD-500とそんなに時期的に変わりませんし,経年変化もあると考えればこんなものなのかも知れませんが,それにしても常用するには厳しい数字です。


・MT-2000(マザーツール,3.5桁2000カウント)

 昔,2代目シビックに乗っていた頃,突如やってくるバッテリー上がりに備えるためにテスターを常備する必要があって,購入した手帳型のポケットテスターです。LR44が2つで動くのですが,交換したのは購入後20年経過してからというのがすごいです。

2.47V    -31.65mV    -1.265164991%
4.97V    -33.02mV    -0.660001359%
7.46V    -44.54mV    -0.593507397%
9.96V    -45.33mV    -0.45305852%

 意外や意外,結構頑張ってます。どの電圧でも40mV前後の誤差となっているので,低い電圧の測定ほど誤差が大きくなっていますが,10Vで0.5%以内ですから,なんとかなんとか踏みとどまっているという感じでしょうか。


・P-16(秋月電子,3.75桁6000カウント)

 みんな大好き秋月電子のオリジナルで,性能とお値段から考えるとこれ以上の選択肢を考える必要がないとさえ思われる,P-16です。まさかの6000カウントで多機能,安くて小さくて電池も長持ちと素晴らしいテスターなんですが,その安さ故に測定結果を信用してもらえないという不運がつきまといます。

2.502V    0.35mV    0.013990766%
5.004V    0.98mV    0.019588169%
7.51V    5.46mV    0.072755958%
10.02V    14.67mV    0.146621851%

 おいおいちょっとまて,なんという精度ですか,これは。2.5Vではまさかの0.014%ですよ。たった0.35mVのズレですよ。それも,桁数が少ないから出たズレで,桁数にあわせて丸めると,ドンピシャじゃありませんか。フルークなんて目じゃないっす。

 いやはや,これはもう誤差なしといってもいいくらいです。問題は,どれを買ってもこの精度かどうかわからないという,ばらつきの問題があるわけですけど,こうやって基準となる電圧を持っている人なら,P-16はお得なテスターだと思います。

 残念なのは測定周期が長いことで,測定のレスポンスを期待する人は買ってはいけません。というか,もう売っていないんですね,これ。


・P-10(秋月電子,3.75桁4000カウント)

 かつて一世を風靡した名機中の名機,P-10です。今はディスコンになっていますが,登場時は高性能,多機能,高速レスポンス,しかも1000円という低価格で,騙されてもいいからお布施と思って買って,いつの間にか常用機にしてしまったひと仮続出しました。

 およそ老若男女,みんな使っていたテスターだと思うのですが,後継のP-16の登場で惜しまれながら消えていきました。

 P-10はP-16に比べてカウント数は少ないのですが,バッテリーチェッカーがとても便利ですし,測定周期が短いのでテンポ良く測定が出来ます。しかもデフォルトでオートパワーオフが無効になっており,いつの間にか消えているという面倒なことがありません。それでも電池はとても長持ちなので,良い設計だなあと思います。

2.475V    -26.65mV    -1.065296904%
4.97V    -33.02mV    -0.660001359%
7.46V    -44.54mV    -0.593507397%
9.94V    -65.33mV    -0.652951977%

 カウント数が少ないので誤差が大きくなる傾向はあるのですが,それでも1%未満です。とはいえ,ズレは結構大きいですから,まあ特別高精度だという物でもないでしょう。

 購入から時間が経過しているし,酷使しましたからこれくらいのズレで収まっているなら,よく頑張ったということでしょうか。


・BX85TR(サンワ,アナログ)

 参考までに,アナログテスターも調べてみます。私が持っている唯一のアナログテスターにして,私が最初に購入したまともなテスター1号機,そして今もって私の宝物である,サンワのBX85TRです。

 こいつはね,いいテスターですよ。センターメーターとかロジックアナライザとか,そういうのはどうでもいいんです。とにかく精度やレスポンスが,メーターの性能に完全に依存するアナログテスターは,もうメーターが命です。

 桁数とか測定周期とか,そういうのと無縁なアナログテスターはどんな結果になるんでしょう。

2.51V    8.35mV        0.333779705%
5.01V    6.98mV        0.139515732%
7.49V    -14.54mV    -0.193749384%
10.0V    -5.33mV        -0.053271606%

 最初にことわっておきたいのは,アナログテスターですので,値を読み取るときにも誤差が出てしまうので,測定者によって値が変わってきますという事です。それに,目盛りと目盛りの間を10分割するなんて無理で,4分割くらいがいいところでしょう。相当丸め込まれていますが,それにしてもなかなかの精度じゃないですか,これ。

 アナログテスターは,メーターが命だと言いましたが,もっというと読み取りをする人のスキルにも精度が依存します。自慢をするわけではないのですが,そこらへんのデジタルテスターが真っ青になるような値を最終的に読み取れているというのは,なかなか驚きです。

 今回,久々にアナログテスターを引っ張り出しましたが,デジタルテスターとはもう完全に別物ですね。脳みその別の部分が働いているのがわかります。


・M4650CR(METEX,4.5桁20000カウント)

 秋月で20年以上前に買った,当時の秋月としては高級機に分類される多機能テスターです。今でもMETEXという韓国のメーカーは存在しますが,値段があわなくなってきているのか,存在感が薄くなっています。

 国内メーカーのものよりはるかに安価で,多機能という事で買いましたが,導通テスターのレスポンスがあまりに遅くて使い物にならず,ほとんど使わずに放置していました。

2.502V    0.35mV    0.013990766%
5.004V    0.98mV    0.019588169%
7.506V    1.46mV    0.01945489%
10.007V    1.67mV    0.016691104%

 げ,すごいじゃないですか。これ,丸め込んだらほぼ誤差ゼロですよ。20000カウントでよくぞここまで頑張った!

 しかも多機能でhFEもコンデンサの容量も周波数も測定出来ます。表示も大きいので見やすいのですが,測定周期の遅さなど世代の古さは拭えず・・・まあ電池くらいは入れておきましょうか。


・10XL(Wavetek,3.5桁2000カウント)

 日本ではあまり知られていないと思いますが,海外では非常に有名なWavetekの製品で,ベストセラーである10XLがなぜか私の手元にあります。電気工事など強電の人向けに作られた堅牢性と安全性がとてもしっくりくるいいテスターではあるのですが,さすがに設計の古さは否めません。

2.49V    -11.65mV    -0.465692643%
4.99V    -13.02mV    -0.260242813%
7.48V    -24.54mV    -0.327002055%
9.98V    -25.33mV    -0.253165063%

 なかなかやりますね,低めに出る傾向がありますが,0.3%程度のズレであれば問題のない凡庸なレベルという感じでしょう。ただ,他に魅力のあるテスターではないので,やっぱり使い道がないなあと思います。

 ところで,10XLって販売期間が長いせいか,いろいろな色のものがあるようです。うちのはネイビーブルーです。


・MS2008A(HYELEC,3.5桁2000カウント)

 すっかり忘れていたのですが,2014年に買ったクランプメーターにも電圧測定機能がありました。メーカーはHYELECとあるのですが,型番からMASTECHのものであることは明白です。というかOEMなら型番くらい変えて下さい。

 電圧測定機能はどっちかというとおまけのようなもので,今さら2000カウントです。ですが,ないとあるとでは大違いという事で,早速試してみましょう。

2.50V    -1.65mV    -0.065956469%
5.00V    -3.02mV    -0.06036354%
7.51V    5.46mV    0.072755958%
10.02V    14.67mV    0.146621851%

 おお,これはいい。2.5Vと5Vはどんぴしゃ,7.5Vも無視できるレベルで,10Vも問題なしです。すごいです。

 これ,安かった割には良く出来ていて,クランプと画面の両方にライトがついているし,クランプを使わない測定機能だとクランプ側のLEDが消えるとか,細かいところまで作り込まれています。

 小さいですが持ちやすく,画面も見やすいし,立派なキャリングケースもあるしで,MASTECHなかなかいいですよ。今はちょっと高くなっていますが,私が買ったときも3000円ほどだったとおもいます。

 今さらですが,クランプで測定出来る電流が交流だけなのが残念で,こんなにクランプメーターが便利なんだったら,直流も測定出来るものを(少々高くても)買っておくんだったと後悔しています。

 今から買うか!


・FD-730C(サンワ,4.5桁20000カウント)

 おまけで,会社で使っているテスターも調べてみました。私はカスみたいな出がらし底辺エンジニアですので,会社から支給された測定器って,これだけです。とほほ。
       
2.504V    2.35mV    0.093938001%
5.008V    4.98mV    0.099539878%
7.512V    7.46mV    0.099406493%
10.016V    10.67mV    0.106643159%

 買ってから15年は経過していると思うのですが,なかなかいいですね。使い勝手も良くて電池も長持ち,同僚達はこれ見よがしに肩で風を切りながらフルークを使ってブイブイいわしてますが,この結果をみるとフルークなんぼのもんじゃい,と思います。個人的にも1つ買っておけば良かったかなあ。

 ----

 と,うちにあるテスターを手当たり次第に調べてみました。まあ当たり前の事なのですが,どうにもならないくらいずれてしまった物はなく,テスターっていつからこんなに安く高精度で,長持ちする物になったんだろうなあと感じました。

 今回,こういうことを手間をかけてやってみたわけですが・・・

(1)アナログテスターは結構すごい

 デジタルテスターと違って,測定者が値を読み取るときの誤差が存在するのは避けようがありませんが,実際に読んでみるとその誤差の小ささに驚きます。

 考えようによっては,アナログテスターと値を読んで数字で書いてくれる人がワンセットになって箱に入った物がデジタルテスターなわけで,値を読んで数字を書いてくれる人の読み取り精度も,デジタルテスターの性能の一部なんですね。

 そこを人間がやるアナログテスターは,訓練次第で誤差を小さく出来ると言う話ですから,これは面白いですよ。

(2)桁数が少なくてもいい場合がある

 桁数が多い=いいものだ,と直感的に考えてしまう我々ですが,例えば5.012Vが真の値だとして,これが3.5桁のテスターなら5.01Vと出ればドンピシャとなります。ですが,これが4.5桁のテスターで5.014Vと表示されてしまうとドンピシャではなくなります。

 3.5桁は5.010Vから5.014Vまでの範囲のどれか,という言い方をしているに過ぎませんのでドンピシャではないのですが,それを言い出したらきりがありませんし,そもそも普通我々が実験をしていて,5.01Vで足りない事ってあんまりありません。

 そんなわけなので,桁数が多い方がいいものだ,という考え方ではなく,自分に取ってどれくらいの性能が必要になっているのかをよく考えて選ぶのが正しいと思いました。

 ついでに言うと,桁数を切り替えられるベンチ型のテスターでも,桁数を減らせば高速動作が可能になりますので,測定対象に応じて適切に選びましょうねというお話です。

(3)でもカウント数は大事かも

 (2)と矛盾するように思うかも知れませんが,表示桁数を気にするよりも,カウント数の方が実際には影響が大きいと思います。例えば真の値が5.012Vの場合,同じ3.75桁のテスターであっても,4000カウントだと5.01V,しかし6000カウントでは5.012Vとなってしまいますからね。

 これ,表示桁数が1つ減るという問題は実は些細なことで,1つのレンジで測定出来る範囲が狭いか広いか,と言う話が大事です。出来るだけ小さいレンジで測定するのが誤差を小さくするための鉄則と,皆さんも習ったと思いますが,まさにこの話です。

 4000カウントだと,3.999Vを越えると次のレンジ(例えば39.99Vまで)に切り替わってしまうのですが,6000カウントなら5.999Vまで同じレンジで動いてくれます。

 まあ,レンジごとに誤差が違っているし,小さいレンジの方が誤差が大きい場合もあったありするので,一概には言えないというのもまた事実なんですが・・・

(4)もう桁数はどうでもいい

 桁数というのは,内部表現であるBCDで考えた場合,4bitで一桁と数えます。ですから一番左側になる桁が-1から1までを表現するためには2bit必要です。4bitのうち2bitしか使っていないので,これを1/2桁と書くようになりました。

 -3から3までを表現するには3bit必要ですから,4000カウントのテスターを3/4桁というのですが,6000カウントのテスターについても,1桁に満たないという意味で3/4桁と書いてあるケースが散見されます。

 桁数とカウント数が一致していた時代なら別に良かったのでしょうが,もう桁数があてにならない以上,もう桁数を語るのはやめましょう。


 あー,疲れた。

トラブル→対策→トラブル→対策

 アイワのDAT,XD-S260のオーバーホールが終わって,さて次はどうしようかと考えたところ,やはりDATで続けるのがよろしかろうと,ソニーのDTC-59ESJのメンテをすることにしました。

 DTC-59ESJは1995年に出た中級機で,DTC-59ESにSBMを追加し,44.1kHzの録音を可能にしたマイナーチェンジ機です。個人的には44.1kHzでの録音が出来るようになった事はいろいろな意味で画期的な事だと思っていたので,DTC-60ESと名乗っても良かったんじゃないかと思います。(というか海外ではそんな名前で呼ばれていたらしい)

 SBMは20ビットでAD変換されたデータを16bitに丸め込む際に,均等に4ビット分を捨ててしまうのではなく,耳につきやすい周波数のデータは出来るだけ残し,そうでない部分は4ビット以上に捨ててしまうという,マッピングを行うものです。

 正直に言うと,私ももうちゃんとしたことは忘れてしまいました。とにかく,DATは16ビットの器しかないので,20ビットのデータをどうにか16ビットにしないといけないのですが,これをノイズシェーピングを使い,可聴帯のノイズを高域に追いやって,低域で20ビット相当のS/Nを確保するというものです。

 勘違いしてはいけないことは,器が16ビットなのですから,20ビットのデータが入るはずがなく,情報量としてはSBMの有無に関係なく同じです。ただ,その情報の詰め込み方に,人間の耳の特性を加味して偏りを作るというものです。

 ということで,SBMが有効なのはアナログ入力の時だけということ,SBMで録音したものは普通に再生すればよくて,再生機を選びません。

 そう考えると,このDTC-59ESJというのは,ADコンバータとして使っても価値があり,DATが死んでも使い道があるということになります。私はその事を理由にして,これまでこの機械を温存してきました。正直,ソニーのDATはメカがいまいちですから,長く使おうとは思っていませんでした。

 とはいえ,今や貴重なDATです。動くものならきちんとメンテしておきたいですし,XD-S260で再生出来ないテープが出てきていることを考えると,いい状態をキープできると安心です。

 DTC-59ESJには,確実にアウトとなっている持病が2つあります。1つはRFアンプのコンデンサの液漏れです。もう1つは,ヘッドのクリーナーの劣化による,ヘッド劣化です。

 前者は,メカデッキの背面に置かれたRFアンプ基板にある電解コンデンサが高確率で液漏れしてしまうというものです。原因はいろいろあるのですが,この時期の電解コンデンサは液漏れしやすいものがあること,当時はまだ立ち上がり時期だった面実装品だったことで,もともと液漏れしやすいものだったところに,小型の電界コンデンサがまだなかった時代ゆえ,耐圧の低いギリギリのものを選んで小型化してあったことが重なったということだと思います。

 後者はバカバカしいのですが,ヘッドを自動的にクリーニングする機構があり,スポンジが回転しているドラムに接触することでヘッドが綺麗な状態を維持できるようになっています。


 先日,DTC-59ESJとXD-S260の2台体制になり,DR-100mk2にダビングを少しずつ行っているのですが,細かい問題の発生で作業が中断することが出てきました。

(1)デジタル入力でUnlock

 DR-100mk2には,リモコン接続端子と排他でデジタル入力が可能です。ただ,DR-100からDR-100mk2になる時に追加された機能だと言うこともあり,ちょっと違和感のある仕様になっていたりするので,苦心して実装したんだなあと感じることがあります。

 リモコン端子と共用なので,同時に使用できません。これはまあ当たり前の事としても,切り替えがメニューから手動で行うことになっていて,その上パネル上のスライドスイッチによる入力ソースの切り替えが無効になります。

 つまり,デジタル入力のスイッチは最上位に位置しているんですね。デジタル入力のケーブルを外したら自動的にアナログ入力になるくらいの仕様でもいいと思うのですが,そうはなりません。

 録音のサンプリング周波数に32kHzが存在しないのに,デジタル入力で32kHzを入れるとロックしてちゃんと音が出たりする謎の動きをしたりしますし,ちゃんとロックしない限り録音状態になりません。フリーランで録音が行われないという事は,クロックは外部同期だということになりますね。

 で,以前から言われていたことに,このデジタル入力はロックが外れやすいというものがありました。長時間の録音時にデジタル入力を使うとロックが外れて,録音が止まってしまうので使わないとか,そういう残念な書き込みがいくつか見つかります。

 私の場合,ずっとこうした問題が出てなかったので気にしてなかったのですが,先日とうとう出てしまったんです。しかも頻度は結構高くて,短い場合は数分で出ます。

 ライブ番組を30分録音してロックが外れて,録音が途切れてしまうとやり直しです。時間の無駄ですし,テープの劣化を考えると次に正常に再生出来る保証はありません。

 この問題,原因がわかりませんし,対策もソフトが絡みそうなので,トラブルの少ない機器の組み合わせを探すしかないなと思っていたのですが,少し前まで全くトラブルが出なかったのはなんでかと,冷静に考えてみました。

 なにが変わったか・・・そうだ,起動時の録音モードが違っていました。

 DR-100m2は,96kHzの録音が可能なのですが,これもいろいろ制約があった中での実装だったようで,電源OFFからENTERボタンを押しながら電源を入れると,96kHzで録音できるモードを選択するメニューが出てきます。

 設定の変更は電源を切ってから再度設定を行う必要がありますし,96kHzのモードではMP3で録音が出来ないという面倒な制約があります。なんか,MP3のエンコーダを削ってメモリを確保し96kHz機能を入れたんじゃないかという感じが漂ってきますね。

 96Hz録音が可能な新規モードをHSモードと呼んでいるのですが,私はずっとこれで使っており,デジタル入力でトラブルがなかったのです。しかし,先日MP3での録音を行う必要があり,モードを切り替えたのですが,そのまま戻すこともせずに,ずっと使っていました。

 そうすると,デジタル入力でUnlockになり,録音が止まることが頻発しました。

 確かめましょう。何度もUnlockになる状態からHSモードにし,デジタル入力を行います。すると,1時間以上Unlockになりません。やっぱりこれで改善されるようです。

 HSモードは,デジタル入力と同時に実装されたものです。ですから,HSモード用のファームは,デジタル入力についても綺麗に実装出来ているんじゃないでしょうか。

 ということで,私は標準的にHSモードを使う事にしました。

 ん?まてよ,デジタル入力でMP3録音をすると,どうなるんだろう?


(2)光入力端子がない

 DR-100mk2は,その前のモデルであるDR-100でハードウェアの大きな変更なしで,大幅な機能アップをしたものです。デジタル入力の端子がリモコン端子と排他になるというのもそうなのですが,そうした事情から,当然光入力には対応しません。

 まあ,今さら光入力ってのもないなと思うのですが,XD-S260には同軸出力がありませんので,光出力を同軸に変換するコンバータが必要になります。

 案外売っていませんし,作るのも(真面目に作ろうとすれば)ちょっと面倒くさいので不便なわけですが,私の場合昔作ったサンプルレートコンバータに突っ込んでいます。

 レート変換を行わずにスルーする設定で,単なる光-同軸コンバータとして動かしているのですが,大げさですしケーブルが絡まって煩わしい。そこで,XD-S260に同軸出力を付けることにしました。

 同軸出力は,75Ωで終端して0.5Vp-pになるというのが規格です。これだけ聞けばなんてことはないのですが,危機感を絶縁するために,パルストランスを用いるのが正しい方法です。

 絶縁する理由はノイズやら不要輻射やらいろいろあるんでしょうが,別に絶縁しなくても動くことは動きます。実際に,トランスで絶縁しない回路を使っている機器も存在します。

 私も,このトランスというのがなかなか面倒くさいので,エミッタフォロワ一発の回路をよく使っています。トランジスタのベースに3kΩ,750Ωでバイアスし,トランジスタのエミッタとGND間に470Ωをいれて,動作点を決めます。

 エミッタから直流カットの10uFと1000PFを通し,75Ωの抵抗を挟んで出力です。これでTTL入力,出力インピーダンス75Ω,75Ω負荷時に0.5Vp-pのドライバが完成です。

 とまあ書けば簡単ですが,実は老眼でカラーコードを読み違えてしまい,470Ωと750Ωを入れ替えて作ってしまい,完成後のチェックで正しい動作をしませんでした。恥ずかしいミスですね。

 リアパネルに穴を開けて,RCA端子がのった基板を取り付けます。そして本体の基板から5VとGND,そして信号を取り出して配線します。

 事故はここでおこりました。

 ハンダゴテを,まだ配線を全く始めていない同軸出力基板の電源に当てた瞬間に,バチンと家中が真っ暗になってしまったのです。

 家中の停電は,おそらくこの家では初めてです。4歳の娘も停電は初めてで,怖がっていました。階段を降りているときとか,走り回っているときでなくて,つくづく良かったです・・・

 私のハンダゴテは,コテ先がアースされていますから,ここを通じて漏電がおこり,漏電ブレーカがおちたということなんですが,なんで同軸出力基板の5V入力端子に触って,漏電が起きたのかということです。

 XD-S260も電源トランスで1次側と2次側は絶縁されています。回路を見るとノイズフィルタは入っていますが,ホット側,あるいはコールド側とアース間にコンデンサなどは見当たりません。

 考えられるのは,トランスの絶縁が落ちていること。でも,それだと通常使用時でも漏電が起きてしまいますよね。

 次に考えられるのは,同軸入力基板の電源間に入れた47uFからの放電。基板のGNDが筐体に接触している状態で,5Vにアースに落ちたハンダゴテをあてたことで放電,ホットとコールドに流れる電流に差が出て,漏電ブレーカが落ちたという話です。

 でも,これだって,2次側がアースに落ちていないとだめです。XD-S260にはなにも繋いでいない状態ですから,そこから回ってくると言う可能性もありません。

 結局,よく分からないということになってしまったのですが,再現事件をするとまたブレーカが落ちますのでまずいです。これは,漏電ブレーカ内蔵のテーブルタップを使えば問題なく実験が出来ますので,手に入ったら検討したいと思います。

 ん?ブレーカーを元に戻して作業を続行し,最終的には配線も終わって同軸出力で録音が出来る事を確認したんだよなあ?なんでもう一度漏電ブレーカーが落ちなかったんだろう?


(3)XD-S260の問題

 XD-S260は安かった割には,よく頑張ってくれています。あちこちガタが来ていますが,先日書いたようにDTC-59ESJとはトラッキングが異なるので,死なれてしまうとまずいのです。

 まず,カセットが入っていることを示す表示が,突然消えてしまったり,チラチラと明滅します。結論から言えば,表示だけの問題であり,これが発生しても再生中はなにも問題がないのですが,気になるので対策です。

 カセットが入っていることを検出するスイッチの接触に問題があると考えたのですが,その理由は端子の劣化と,位置ずれです。位置ずれというより高さが低くなってしまい,カセットで下げきれないんじゃないかという話です。

 そこで,少しカセットの検出穴にテープを貼って,より深くスイッチが下がるようにしたのですが効果無し。端子の不良だろうと,接点復活効果があるオイルをほんの少し,スイッチの隙間に流し込みました。

 結果は上々。確実にカセットの検出が出来るようになりました。

 もう1つは,突然CAUTIONで再生が止まってしまうことです。気が付いたら止まるので,止まるまでの状態の変化をつかまえられません。

 これは15分に一度くらいの頻度で起きるので,大変な時間のロスにつながります。時間を無駄に出来ないので早速検討です。

 まず,止まった状態で中を覗くと,テイクアップ側のテープがはみ出ていて,巻き取り不良が起きています。それでもちょっとはみ出ているだけなので,テープに被害は出ていません。このあたりはさすがです。

 なら,テイクアップ側のリールのトルクが弱っているからだろうとふんで,メカの隙間からギアを触ってみると,確かに動きが渋いです。そこで模型用のオイルを少しだけ注油し,スムーズに動くようにしました。

 結果はこちらも上々。もうCAUTIONで止まることはなくなりました。


 ということで,録音しては対策し,対策しては試しての繰り返しですが,うまく動くようになっていく実感があります。なんか目的がすり替わってしまいそうで,怖いです。

テストテープがないからあきらめる

 前回の続きです。

 冷静になって考えると,メカデッキを分解し,ローディングポストの破損を修理したわけですし,さらにその際キャプスタンモーターまで取り外しているのですから,いくらドラムを外さなかったとはいえテープパスが狂ってしまっていることは,もはや疑いようもありません。

 それで,某所より入手したサービスマニュアルをもとに,一応確認だけしておこうという事にしました。そう,実際に調整までするかどうかは別にして,確認だけは気分の問題でもやっておこうと思ったわけです。

 しかし,テストテープを私は持っていません。それでも,購入直後に録音したテープがあれば,その代わりにだろうと軽く考えていました。

 サービスマニュアルに従ってテストモードに入れて,指定された測定ポイントをアナログオシロで確認します。RFの波形が出てくるのですが,比較的安定した綺麗な波形が出ています。

 しかし,これがXD-S260で録音したテープになると事情がごろっとかわり,振幅の変動も大きいし,左右で高さが異なる台形のような波形になったりします。ATFをONにしても,あまり改善しない様子です。

 もともと,DTC-59ESJとXD-S260では,購入直後から互換性が低い状態でしたから,ある程度覚悟していた事ではあります。導入が早かったXD-S260で録音したテープが大部分を占める私の場合,XD-S260を意地でも維持しないといけない(ややこしい)理由がここにあります。

 しかし,DTC-59ESJで録音したテープの再生安定性は特筆すべき物があり,アナログ回路の出来が良いこともあいまって,あくまで録音はDTC-59ESJで行います。ややこしいのは,この録音がかつての録音と同じテープパスで行われないと,録音状態の異なるテープが3種類も出来てしまいます。これは避けたいです。

 そこで,DTC-59ESJのテープパスは,あくまで購入時のテープが問題なくかかることを目標にしました。XD-S260のテープも綺麗にかかるようになれば,XD-S260が壊れても安心と思っていたのですが,これはもう仕方がありません。

 調整をあきらめた理由はもう1つあります。DPG調整が全然出来ないことが分かったからです。サービスマニュアルによると,ヘッド切り替え信号からRF信号の途切れの部分までを650usにしろとあるのですが,うちの録音済みテープで試して見ても,それらしいRF信号の途切れが出てこないのです。

 これかな,と思って時間を計ると800usだったり450usだったり1msだったりするので,どうも違うようです。他の人がテストテープを使って測定したRF信号を見ると,綺麗に途切れている部分が出ているので,これはどう考えてもテストテープを使った場合に出てくる途切れ部分としか考えられません。

 変にいじると,IDの書き換えなどアフレコが出来なくなりますから,これは元に戻すことにしました。最終的に,どこもいじらないまま,波形の確認をしただけで終わりました。とはいえ,自機で録音したテープは時期にかかわらず安定した波形になっていますし,XD-S260で録音したテープでノイズが出る理由もはっきりしたので,せいかはあったと考えています。

 もう1つ,DDS4のテープでのRF信号を見てみました。確かにテープガイドでヨレヨレになってしまうくらい薄いテープなんですが,面白い事にRFはしっかり出ていますし,とても綺麗で安定しています。磁性体が強力になっているんでしょうね,振幅もとにかく大きく,下手をすると倍くらい大きいです。大きすぎだなこりゃ。

 でも,この大きさのせいで,こんなに過酷なテープパスでも,音はちゃんと出てくれるんです。根性ですね,これは。

 あと,追加で昨日購入したDDS3もかけてみました。録音していないのでRFは見れませんが,テープパスは問題なしです。確かに薄いのですが,ヨレることもなく,スムーズに走って行きます。これなら4時間録音は確実でしょう。

 残念なのは,一緒にクリーニングテープも買ったのですが,オーディオ用のものは高価で手が出ません。そこで,DDS1でも使えるDDS用のクリーニングテープを買ったのです。970円だったかなあ。

 DDS1でもOKなんですから,なんの心配もせずにDTC-59ESJに突っ込みますが,テープガイドを見て私は焦りました。まさにDDS4のテープをかけたような,あの危なっかしいヨレヨレの状態になっています。どう考えても,テープが薄いです。

 そうこうしているうちに,テープが半分に折れてしまい,くしゃくしゃになりました。ああ,このテープはもうオシマイなのか。

 DDS1でも使えると言うから買ったのに,DDS1と同じ規格のDATでこのざまですから,きっとDDS1でこのテープを使った人は,涙に暮れているんではないかと思います。ご注意下さい。

 さて,そんなこんなで,DATの話はもうオシマイです。年末から年始にかけ,カセットテープからのダビングやDATからの取り込みに大活躍だったDR-100mk2ですが,最近の買い物では抜群の稼働率と安定性です。

 なにせ20年以上前の録音もありますから,当時の聴き方と今の聴き方は違っているわけで,新しい発見があります。うまいと思っていた人が案外下手くそだったり,デジタルシンセサイザー全盛の当時にあっても,ここ一番ではアナログシンセがいい音を出しているのを発見したりと,面白くてたまりません。

 長く生きていることの面白さの1つなので,素直に喜べないものもありますが,残念なのはこの面白さを,他の人と共有出来ないことでしょうか・・・

 

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