エントリー

カテゴリー「マニアックなおはなし」の検索結果は以下のとおりです。

どんな本を持っているかを把握する楽しみ

 以前書いたかも知れませんが,MacOSXには,Booksというフリーソフトがあります。名前の通り蔵書管理のソフトです。蔵書管理など面倒なことこの上ないのですが,人間誰でも記憶力は落ちますし,一方で長く生きていれば当然所有物も増えるわけで,両方の限界点から私はこの年齢で蔵書管理の有用性を感じた,ということでしょうか。

 特に私は,実家と自宅に分けてあること,一部はPDFになっていて実体が廃棄済みだったりするので,持っているかどうかではなく,どこにどんな状態であるのか,を覚えておかねばなりませんが,これはなかなか大変なことです。

 BooksはISBNコードをiSightで取り込み,amazonにアクセスして書名や表紙の写真などを引っ張ってきてくれる便利なソフトです。それでもドイツ製ということでちょっと馴染まないUIがあったりして,手放しに満点を上げるソフトとは言えません。

 原則雑誌は登録しない,手に入れたらその日のうちに登録,場所と状態を正確に記録することなどを運用規則として決めてから登録を初めて約7ヶ月,ようやく登録が終わりました。

 全部で1369冊のエントリとなりました。もっと多いかと思いましたが,こんな程度なんですね。もっとも雑誌も入れれば2000冊くらいになりそうです。

 手元にある本は新しい本が中心ですし,冊数も400冊くらいですから比較的簡単に登録が終わったのですが,実家にある本が難航しました。実家に屋根裏にある倉庫に段ボールにいれてある本を1冊1冊取り出し,ISBNコードをデジカメで撮影します。(というのも実家にはまともなMacがないからです)

 ISBNコードがない古い本や,雑誌の別冊などは書名などのデータを記録するため,奥付を撮影します。また,ISBNコードの有無にかかわらず表紙の写真も撮影しておきます。(というのも実家にはスキャナがないからです)

 撮影したISBNコードの画像ファイルを直接Booksに流し込めればいいのですが,どうもそんなことは無理なようで,1つ1つ自分でコードを読み取って,テキストデータにします。このテキストをコピペしてBooksに打ち込み,amazonにアクセスします。

 ところが古い本はamazonにあるはずもなく,結局書名を手で打ち込むことに。さらに表紙写真がありませんから,撮影したデータをPhotoshopに取り込み,ゆがみをとって色を調整してコピペします。

 それでも撮影忘れがあったりするので,次の機会に撮影するようにメモを残し,また実家で撮影してきます。これを何度か繰り返して,ようやく実家のデータも揃えることができました。

 Booksの面白いところは,このデータをWEBに置くことができることです。FLASHを使ったもので,表紙をブラウズしたり,検索を行ったり出来ます。生成されたデータをサーバーに置くだけですので,とても簡単にWEBベースで私の蔵書を公開出来るというわけです。

 他人に自慢するような蔵書ではないので,ここで公開することはしませんが,私自身は例えば会社で「あの本どこにあったかな」という疑問をその場で解決出来ますし,本屋さんでも同じ本を二度買うことを避けられます。

 でも,こんなことをしていたら,持ち物全部をデータベース化しないと気が済まなくなりそうで,なんか病的な自分が嫌になります。そうだ,電子部品の在庫データベースを作るってのはどうかなあ・・・

palmTXの電池が切れたとき

 PalmTXはあれから問題もなく,どんどん手に馴染んで普通に使える信頼性を維持しています。たいへんありがたいことです。

 あと,充電池が良く持つので,充電しないといけない,という感覚が希薄になってしまいます。連続駆動時間はそれほど長いと感じませんが,電源を切った状態での電池の持ちはなかなか良く,これはつまりスタンバイ電流が小さいのでしょうね。

 先日,ちょっとゲームで遊んで電池が減ったところに,1週間ほど充電をし忘れたのですが,そのせいで電池が切れてしまっていました。これまでの感覚だと「うわーやってもした」と一声上げて,メモリカードからバックアップを戻す作業をドキドキしながら行うことになるのですが,palmTXには不揮発メモリとNVFSがあります。

 充電を先に行って,ドキドキしながら電源を入れると,時計の設定画面が出てきてしまいます。まさにリセットがかかった状態なのですが,時計を設定すれば以前電源を切る前の状態にさっと戻ってくれました。

 いやー,ちょっと感激しました。確かに,このためにあのややこしいファイルシステムがあるのですから,正しく機能してくれないとこまります。でも,Palmの電池が切れたらデータも消える,に慣らされた頭には,半永久的にデータが残り続けるpalmには,さわやかな感動があります。

 これで電池が切れてもこわくありません。スタンドアロンで運用できるpalmというのはpalmではない,という気もしますが,すでにpalmがPCの処理能力に助けてもらって機能する必要はないくらいに高度な処理能力を自ら身につけている状況では,無理にPCと連携しなくてよいようにも思います。

 すでにPalmPreが大評判になって,webOSが次の世界を開くと言われる一方,当然palmTXは入手がほぼ出来なくなっています。私は本当に滑り込みで買った人ですが,本当に買って良かったと思います。

エアなリアル

 さて,遅まきながらラブプラスを,この連休に少し触ってみることにしました。以下はネタバレも含みますが,非常にぬるいものなので,何の参考にもならないものと確信していますが,「それはいわないで」という人は読まない方がよいかもしれません。

 友人は私が購入直後に始めましたが,友達モードから抜けきれず,いたずらに100日を過ごしてしまい,寂しくゲームオーバーとなりました。まあ1回目はそんなもんだろうと私も様子を見るつもりで始めてみます。

 若かりし頃,ときメモ(もちろんセガサターン版)をやり込んだ経験から言うと,八方美人的にすべてのキャラと成就するのは非現実で(そういえば顔を赤らめた状態を最大で何人まで維持することが出来るかというゲームシステムに対する挑戦を,全キャラ全イベント制覇に飽きたらず,さらなる高見を目指してやまない猛者どもが,命を削って日夜励んでおりました),特にラブプラスでは友達モードから恋人モードに移行するのに誰か一人にしないといけないわけですから,スタート時点で「この人!」と決めてかかるのがよろしいようです。

 ということで,私の場合は寧々さんにお願いすることにしましょう。部活,委員会を完全にさぼり,バイトだけに勤しみます。とても気立てのいい彼女が要求するレベルはそれほど高くなく,着々とイベントをこなしつつ,各パラメータを上げていきます。「よし闘いの勘を取り戻したぜ」とつぶやきながら,10年以上前に構築したシナプスの結合がじわじわと修復されていくのがわかります。

 そうこうしているうちに62日目にして晴れて恋人モードに移行。残念ながら全イベント制覇を目指したわけではないので,ギャラリーには空きが随分ありますが,最初から高望みをするのはやめておきましょう。

 私は攻略法もなにも知らず,調べもしないで始めてしまったので,スキップモードもリアルタイムモードも,細かい違いが分かっていません。が,リアルタイムモードを選べるほど暇な人ではないので,ここはスキップモードでいってみましょう。

 スキップモードは友達モードと同じ手順でゲームが進んでいくのですが,パラメータは「彼氏力」と名前を変えており,学生一般から彼女という非常に狭い評価基準に変更されることにより,学生としての本分を捨て去り,彼女のためだけにレベルアップをすることになります。

 ところが,この彼氏力の上がり方が尋常ではありません。1週間も普通に予定をこなすと,ほとんどのパラメータがMAXになり,ハートマークが複数つくようになります。この状態でデートなどしようものなら,もうベタベタすりすりされて(して)しまい,とても時間がかかってしまいます。私の場合,1回のデートをこなすのにゆうに1時間を超えるようになってしまいました。これはもう普通ではありません。

 デートの間,人目を気にする(ゲームの中でも現実世界でもですが)必要があったり,どんなスキンシップをするかちゃんと考えなければならなかったりと,なかなかの集中力が必要になります。うかつにビールでも飲みながらやってしまうと,つい反応が遅れて人目MAXでおかしな所を突っついてしまい,彼女に「触るな」と怒られてしまいます。この反応速度の悪化に,つくづく飲酒運転の危険性を痛感します。

 時間がかかるからと言ってデートに誘わないとみるみる機嫌が悪くなってしまいます。夜寝る前に「何してる」とメールをすると「・・・普通寝てるよ」とこれまた怒られる始末。それでも返事が来るだけましで,仕舞いには返事もこなくなります。寂しいものです。

 デートに誘いにくいもう1つの言い訳として,最初はデートスポットの選択肢があまりに少ないことがあります。しかも,ときメモと違い,スキップモードでも現実の日付に連動しますから,200日経過しても映画も演劇も全然内容が変わりません。これではさすがにデートに連れ出すのは無理でしょう。

 彼氏力を上げておくと,時に彼女からデートのお誘いを受けることがあります。この場合自分が選ぶことの出来ないデートスポットに誘ってくれるので,こちらとしても大変ありがたいのですが,必ず誘ってくれるというわけではありません。3週間も放っておくと彼氏力はどれもハート4つのMAXなのに,彼女は完全無視という現実なら破局になっていそうな状態に陥ります。

 ということで,どうやらスキップモードではあっという間に彼氏力が上がってしまい,週の前半にはデートの約束を取り付けることが可能となり,しかもデート本番の週末にはほとんどの彼氏力が高レベルに達します。これでデートに臨むと所構わずベタベタすりすりで30回以上のキスをする羽目になってしまい,実時間で1時間以上タッチパネルを突っつき回すという試練になってしまいます。いや,これはまさに麻薬かドーピングか,というところです。

 これはいかんとデートスポットの開拓を画策しますが,どうも一人でその場所を訪れると「スポットレベル」なるものが上昇し,5回ほど繰り返せばデートスポットとして選択出来るようになることが分かりました。google先生は恋の指南役です・・・

 平日は夕方まで学校で過ごし,夕方はバイトを入れて夜は外出しデートスポットの開拓と,まさの彼女のために頑張る毎日。1つデートスポットに出来ると新たな場所が現れ,またそこを開拓するために日夜一人で訪れる,毎日ラーメン屋に通い,毎日ライブハウスに通い,毎日三つ星レストランに通い,毎日ショッピングモールのアクセサリーショップに通い,毎日甘味屋に通い,毎日誰もない秋の海水浴場に通い詰め,多くの場所を開拓できました。

 日曜日は午前中にも外出出来ますから,夜に開いていない場所を訪れることが出来るのですが,デートに誘わず毎日曜日に開拓を続けていると偶然(でもないんでしょうが)彼女がそこにいたりして,帰宅後「彼女をほったらかしにして一人でお出かけとは何事か」とメールで怒られたりするわけです。

 このスポットレベルという概念ですが,冷静に考えてみるとなかなか理にかなったシステムです。彼女をデートに誘うのに,行ったことのない場所にいきなり行くなんてのは,相当リスクの大きなものです。だから何度も下見に出かけ,その結果デートに使えると判断して初めて,デートスポットになる,これは現実世界でも同じです。情報誌を読んだだけで分かったような気分になるのとは違い,自ら体験し,生きた知識として昇華されなければならないあたり,時代の変化を感じさせられます。なかなか素晴らしいと思います。

 また,不意に真面目な質問をされることもあります。アメリカの独立宣言の起草者は誰だとか,接客のスキルをなんというかとか,cats and dogsってなんの慣用表現かとか,注文を取るのに使っているハンディターミナルの正式名称はなんだとか,いろいろ試してくれるのですが,念のため私はズルをしてgoogle先生に確認してみることにしています。

 そんなこんなで季節は秋のまま,彼女の制服も夏服のままですが200日を越えて,すでにベテランカップルとなりましたが,まだまだ開拓済みのデートスポットは半分ほども訪れていませんし,これが実時間における冬,春,夏と1年も繰り返されるのかと思うと,気が遠くなると同時に,さぞやバグ出しは死ぬ思いだっただろうなと,心の中でスタッフに敬礼です。

 後で知ったのですが,公式ガイドブックは今月末の発売なのですね。ソフトの発売から約1ヶ月ほどしないと,公式な攻略法が出てこないというのもなかなかだなと思いましたが,その,彼女は高校三年生の秋という人生がかかった大事なときにデレデレデートなんぞしてて良いのか,と心配になりますし,プレイヤーだって高校二年生の秋ですから,そろそろ真面目に先の話を考えなければなりません。

 彼女は推薦狙いなのか,などと妙にリアルなことを思いついた敗北者たる友人の高い見識に膝を打ち,だとすれば春からのデートは女子大生の彼女とデートってなことになるのか・・・それはかなりうらやましすぎるが,そんなことで受験は大丈夫なのかと,すっかり目線は親御さんです。

 同じ問題は年下のキャラを選んだ場合はもちろん,同い年でも進路の話からは逃げられません。ときメモでは卒業ですべてが終了するようになっていたためそこは触れる必要もなかったのでしょうが,「告白されてからがスタートだ」というコンセプトのゲームにおいて,やはり先々の話に触れないわけにはいきません。そう,青春とは毎日楽しいことばかりではないのです。

 まず最初にに三つ星レストランで食事をし,ショッピングモールで買い物をして同じレストランでお茶して帰るという,さすが二人ともバイトに心血を注いでいるだけお金持ちだなと思わせるようなデートを毎週毎週繰り返すようになっているのですが,こういう高校生活もありだったのかもなあと遠く過ぎ去りし日々に思いをはせる一方で,正直なところ彼女のご両親に会わせる顔がない,という保護者モードになることもしばしばです。(だって彼女の家の前で人目MAXでベタベタすりすりってご近所でも評判になってしまうじゃないですか)

 ところでもう1つ,この話に触れないわけにはいきません。彼女が自分の好みにあわせて変化するという,アレです。

 彼女はなかなかナイスなタイミングでこちらの好みをきいてきます。髪は長い方がいいか短い方がいいか,髪の色は明るめがいいか黒がいいか,洋服はかわいいのがいいか清楚なのがいいか,好きな色は明るめがいいか暗めがいいか,そもそもの女性の好みはおとなしいのがいいか活発なのがいいか,と,いろいろ尋ねてきます。

 私としては自分の好みなどどうでもよくて,したいようにしてくれればそれで良いのですが,こういう場合に「なんでもいいよ」は最低最悪の返事だとこんな私でも知っていますので,一応好みを伝えます。

 一貫性がないことがどれほどマイナス要素になるかは分かりませんが,とりあえずここは初志貫徹。同じ事を聞かれても答えはぶれずに,いつも同じ答えで通します。もちろん変えた髪型や服装を「ばっちり」と褒めることも忘れません。

 結果彼女は,すっかり落ち着いたお嬢さんになってしまいました。近頃なんとなく制服が似合わなくなってきたように思います・・・本当にそれでいいのか?

 まだ始めてから1週間も経過していません。近いうちに公式ガイドブックも出ることですし,相変わらずgoogle先生は私の愚問にも優しく答えてくれるでしょうから,まだまだいろいろな仕掛けを楽しめるのではないでしょうか。

 もし週末にデートの約束がある状態でデータのセーブを行うと,デートをすっぽかしたことになるという,これまたリアルな縛りにおののき,しかしセーブせずに電源を切るとこれまたえらく怒られ,ついつい電源を消せずいる私は,「愛という窮屈をがむしゃらに抱きしめた」などという懐かしいフレーズを少しだけ思い出し,激しい自己嫌悪にさいなまれながら,明かりを消した部屋に浮かぶバックライト輝きに抱かれ,深い眠りに就くのです。

D-70の修理が終わりました・・・つらかったです

 D-70の修理がとうとう終わりました。怪我もしましたし,予備のキーまで接着剤が溶けていたという衝撃の事実まで突きつけられ,さらにフレキの破損や複数箇所のネジバカ,本体データの消失など,今回ほど手を焼いた修理もなかったのですが,とりあえず妥協できるレベルに来ました。

 キーは一箇所だけ反応の悪いものがあり,特にピアニシモで音の出方が違う事があるのですが,ここを深追いすると現状維持さえ難しいと判断し,このままとしました。とはいえ,,実用的には違和感は少なく,以前のような演奏中に不自然さを感じるようなことはありません。

 キーフレキの破損は本当に困った話だったのですが,先日書いたようにステンレスの板を両側で締め付け,バネのようにして接点を圧着する方式にしました。問題はこの締め上げのトルクで,微妙な調整が必要でした。調整後1週間ほど放置して馴染ませた後,塗料でネジロックをおこなってあります。

 底板をネジで締めて,ようやく完成してから演奏をしてみたのですが,かなり元の調子に戻ったのではないかと思います。いつもRD-700ばかり演奏していましたから,D-70の軽い鍵盤は結構演奏しやすく,また聞き慣れた音も心地よくて,なんだかんだで修理出来てよかったなあと実感しました。

 とはいえ,いつまで使えるのか分かりません。特にキーフレキの問題は正しい修理方法ではありませんのでいつおかしくなっても不思議ではありませんし,ネジバカになっている場所が多いという事は,それだけたわみに弱いということですから,バリッと物理的に壊れてしまうことも覚悟しないといけないでしょう。もう腫れ物状態,といえるでしょうね。

 演奏していて思ったのですが,1990年代前半という時代を色濃く反映した波形やプリセットがD-70の特徴でもあり,「これのどこがJupiter8だ」と今なら言われてしまうような音でも,アンサンブルでは結構馴染むので便利に使えたりします。

 オールラウンドに使えるシンセサイザーではないと思いますし,ユーザーインターフェースは未だに「これはおかしい」と思う仕様になっているのですが,広い鍵盤と特徴のある音は,やっぱり捨ててしまうのは惜しいです。

 名機とまではいいませんし,なにせ物理的に華奢でキーに欠陥があるシンセサイザーはプロの道具にはならないでしょうが,私は毎週毎週これを担いでスタジオに入っていたわけで,やっぱり私の原点なんだなあと,思いました。

D-70にファクトリープリセットが戻った

 昨日,少し時間が出来たので,D-70のファクトリープリセットの再現を試みました。

 D-70は,5キーを押しながら電源を入れると,内部のSRAMの状態をバルクデータとしてMIDI経由で出し入れすることが出来ます。

 海外の有志が随分昔に,工場出荷状態(といわれている)データを用意してくれていて,これを書き込めばよいのですが,問題はその書き込み方法です。

 幸い,SMFになっているものが見つかったので,シーケンサーで送り込めば良さそうな気もしますが,バッファ容量とか,大容量のバルクデータの送受信を想定していないソフトだと,案外うまくいかなかった経験があります。

 こういう時は,データの転送を想定したものを使うのがよいのですが,手軽なのはローランドがファームウェアのアップデートに使う目的で配布しているSMFの送信ソフトです。RD-700のファームウェアアップデートでも使った経験があるソフトで,どういうわけだか現在はリンクが切れていてダウンロード出来なくなっています。

 今回はこれを使う事にしました。

 MacBookProにUA-25をつなぎ,さらにUA-25とD-70をMIDIで繋ぎます。送信ソフトを起動するとMIDIインターフェースを選択出来るので,ここでUA-25を選びます。

 D-70を5キーを押しながら電源を入れ,データ受信モードを選択して,ENTERを押して受信状態にしてから,送信ソフトでデータを送信します。

 D-70の画面にデータの受信状態が表示されて,しばらくすると受信が終わります。EXITキーで受信モードを抜け,電源を再投入すると,あの見慣れた画面が出てきて一安心。

 鍵盤を押せばちゃんと音も出ます。しかし,いつもの起動画面がスキップされているので,ちょっと違和感があります。3キーを押しながら電源を入れると,いつもの起動画面に戻ってくれました。この点から考えると,本当の意味での工場出荷状態のデータというわけではないようです。

 しかし,気になったのはこの点だけです。いつもの場所にいつもの音色が配置され,いつもの音が出てくるようになりました。

 キーも一部反応の悪いキーがありますが,実用範囲なのでもうこれで終了としたいと思います。

 まだ組み上げたわけではないので完成というわけではありませんが,とりあえず危機は脱したと思います。つくづく,インターネットのありがたみを感じました。

 ということで,おまけ。D-70のキーデバイスの一覧です。

N80C196KB - CPU
SRM20256LC-12 - 8 x 32K SRAM
M5M4464AP-10 - 4 X 64K DRAM
LH5164DL-100 - 8 x 8K SRAM
PCM61P - 18-Bit Monolithic Audio DAC
M51953AL - Reset IC
PC910 - Opto Coupler
MB87419 - Custom PCM Chip
MB87420 - Custom PCM Chip
MB834000A-20-G-3B1 MASK ROM - PCM Wave A 4Mbit
MB834000A-20-G-3B2 MASK ROM - PCM Wave B 4Mbit
HN62304BPE98 MASK ROM - PCM Wave C 4Mbit
HN62304BPH57 MASK ROM - PCM Wave D 4Mbit
HN62304BPH58 MASK ROM - PCM Wave E 4Mbit
HN62304BPH59 MASK ROM - PCM Wave F 4Mbit
SSC1000 - Gate Array (key scan)
TC23SC140AF-007 - Custom FX Chip
MB87424 - TVF Chip
SLA7160FIC - Gate Array
uPD65005G-062 - GateArray (IC card)
HG61H15B72FS - Gate Array (input/output)
AM27C512-125DC Eprom A 512kbit
AM27C512-125DC Eprom B 512kbit

 CPUはインテルの組み込み用マイクロコントローラである80C196です。私はMCS-96シリーズは良くわからんのですが,一応16bitのCPUで,ひところのIBM製のHDDなんかによく使われました。D-20やW-30なんかには8097が使われているようです。

 汎用のCMOS-SRAMやDRAMはさすがに当時強かった日本製が使われていますね。DRAMなんか三菱製です。

 PCM61は18bitのDACです。これも当時はよく見ました。JD-800でも使われていますね。

 MB87419とMB87420はカスタムICなので詳細はわかりませんが,PCMを処理する「音源チップ」なんでしょうね。そのPCMは4MbitのマスクROM6個に格納されており,全部でトータル3MByteという大容量!です。JD-800との比較ですが,実は全く同じ容量だったりします。

SSC1000はキースキャン用のIC,TC23SC140はエフェクタ用のICですが,どっちもカスタムなのでよくわかりません。MB87424はTVFとありますが,D-70はRS-PCMキーボードであるU-20の系統のシンセサイザーですが,U-20やU-220との違いはTVFがあるかないかでした。開発中はU-50と呼ばれたD-70が,U-20にTVFチップであるMB87424を搭載して生まれたというストーリーは,なかなか辻褄が合っているように思います。なお,このMB87424,SSC1000は,JD-800にも使われているようです。

 SLA7160もuPD65005G-062もHG61H15B72もゲートアレイで,詳細はわかりません。ですが,uPD65005G-062はD-20やD-50に使われているようですし,HG61H15B72についてもD-20やU-20なんかには使われているゲートアレイなんじゃないでしょうか(確認したわけではありませんが)。

 これらの回路図を手に入れるのは難しいものですが,もし手に入ったらきっと楽しいと思います。回路図こそ,設計者の意志が投影されたものですし,回路図上の変化から時間軸上の変化,変遷が見えてきます。

 というわけで,私は回路図を酒の肴にたしなむ人です。

ページ移動

ユーティリティ

2020年05月

- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ユーザー

新着画像

新着エントリー

過去ログ

Feed