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あのTNGの全エピソードが13000円で手に入った話

 私が大好きな海外SFドラマの1つに,スタートレックシリーズがあります。特に1987年から1994年までの7年間に放送された,The Next Generation(通称TNG)は,にはどっぷりとはまり,毎週の深夜放送を楽しみにしていたばかりか,シーズンごとにリリースされた全話セットのDVDも予約して買うほどでした。

 なにが面白いか,と言う話は私が今さら書くこともないでしょう。冷静に考えるともう30年も前の作品だということを考えると,そりゃ語り尽くされて当然だと思う訳です。

 7年間の間に世界観を統一することすら苦労したはずで,そこに「エネルギーと物質の相互変換」という基本をベースにした面白いテーマを毎回揃え,精緻な設定に矛盾せず,そして最後には人類の到達すべき理想とその普遍的価値観をわかりやすく訴え,爽やかな感動を余韻に見終わるというこの難しい条件を,よくもまあ維持し続ける事ができたものだと,感嘆せざるを得ません。

 スタートレック,なかでもTNGこそアメリカの至宝だ思うのですが,この宝物のコンテンツが最近投げ売りされていると聞きました。全エピソードのBlurayセットが1万円で売られているというのです。

 そんなばかな,どうせ海賊版だろうと思って調べてみると,本当にありました。海外版ですが,日本のプレイヤーで見ることが出来るリージョンで,日本語字幕も吹き替えもあり。画質もちゃんとHDです。(フィルムから起こしたリマスター版かどうかはわかりません)

 なにより,CBS(かつてのパラマウントです)の正規品で,41枚のBDがびっしり詰まってやってくるらしいです。

 私が値段を調べると,13000円ほどになっていました。安いときには1万円を切っていたらしく,みな異口同音に「信じられない」と感想を述べています。

 こういうスポットものは,なくなったらそこでおしまいです。発売から時間が経っていることもあるし,騙されたと思って買うことにしました。

 繰り返しますが,私はDVDのセットを予約して買ってコンプリートしていました。引っ越しを機に売ってしまったので手元には残っておらず,その後4話だけ入ったサンプルのようなBDを1枚だけ買って持っているのが,TNGのすべてです。

 いつかBDのセットが出たら買うかと思って時が流れ,実際に出た時には高すぎて買うことを断念し,今に至ります。本当に13000円で買えたなら,得をしたという気持ちよりも,なにがあったのだと心配になります。

 届いて確かめて見ると,本当に41枚入っていました。全部で7シーズン,箱に入ってきました。再生してみたところ,問題なく再生されますし,字幕も吹き替えも日本紀に対応しています。

 画質は,少なくともSD解像度のビデオをアップコンバートしたものではなく,ちゃんとHDになっていました。どういう素性のものかはわかりませんが,それでも全エピソードが当時の放送を遥に越える画質で楽しめることは確かです。(ああ,これで名探偵ポワロが出ればいいのになあ・・・)

 いくつか目に付いたエピソードを試しに再生してみたのですが,これがまあ面白いこと。6歳の娘も夢中になってみています。

 私は,面白いか面白くないかに関係なく,押さえておくべき「教養」としてクラシック音楽や文学があるのと同様に,映画やポピュラー音楽,コミックにも「教養」として見ておかねばならないものがあるという考え方を持っているのですが,このTNGは,映像作品の教養として,見ておかねばならないものであると思っています。

 つまり,どうもスタートレックにはマニアックとかオタクとか,そういうマイノリティのイメージがついて回っていて,知っている人は無茶苦茶知っているけど知らない人は全然知らないという事実が,そこに横たわっていてめまいがします。

 しかし,そのテーマの普遍性,あるいは先進性から鑑みるに,まさに教養として見るに相応しいものではないかと思いますし,未来と宇宙を描いたSF作品と言いながらも現代の日常とそんなに変わらないという,実は低い敷居ゆえに万人にすっと入っていくであろうストーリーと,同時に2つ3つの話が平行して進んで,最後にそれらがバチッと統合されるという爽快感が,純粋にエンタテインメントして素晴らしく,教養などと硬い言い方をせずとも,見始めればみんな虜になるんじゃないかと,私は思ったりするのです。

 そんな作品を,これだけリーズナブルに見る事が出来る事は,版権を持つ人達に感謝しかないわけですが,先に書いたように,これはアメリカの宝であり,良心です。それをこんなに安売りしてしまって,アメリカの人達はなんとも思わないのだろうかと,そんな風に思ったりもします。


 さて,ずっしり重たい41枚のディスクを手にして,改めて計算します。

 1枚あたり90分として,約60時間。なんと,1日10時間見ればわずか6日で見終わる分量じゃないですか。おお,これは俄然やる気が出てきました。

 ・・・1日2時間だと1ヶ月かかること,そしてなにより週に一度だと7年かかることを,まず最初に考えておくべきです。

 

Raspberry Piでサーバーをたてる

 OSを最新にしてから,ローカル内DNSとして使っていたdnsmasqが動かなくなってしまった,私のTS-231Pは,それ以降なにかと調子が悪く,知らぬ間にCPU負荷が100%になっていたり,スワップが大きくなりすぎて警告が出たり,ウイルススキャンの定義ファイルを更新できなかったりと,どうもすっきりしません。

 思えば,dnsmasqもopkgから入れて見たり,たはまたQPKGを見つけて入れて見たりと,よく分かってもいないのにいろいろ試してみては失敗するものだから,気が付いたら調子が悪くなっていて,すでになにがきっかけだったかわからないということが起こっています。

 見た目に問題なく動いているNASも,よく見てみると問題が出ていたりするので,なにかをきっかけにして初期化をしないといけないかも知れません。

 とにかく,このままdnsmasqをNASに任せてようと頑張ることは傷口を広げてしまう恐れが大きいので,もうこの作戦はやめにして,別の方法を考える事にします。

 そして私は閃きました。

 そうだ,ラズパイだ!

 電子工作のひとも,makerな人も,Linuxが大好きな人も,35ドルで買えるフルスペックのLinuxが走る,この名刺サイズのシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」に夢中です。

 2012年に登場した初代からすでに6年が経過し,イギリス生まれのこのシステムもすっかり定着した感があります。Arduinoのようなアングラ感もなく,大手メーカーも巻き込んで,知ってる人は知ってるというレベルから,技術者なら普通に知っているべきものへ変わって来たなあと感じます。

 とはいえ,レジスタを叩いてLEDをチカチカさせるのが好きなハード屋さんにとって,linuxというOSの壁は厚く,いくらGPIOがヘッダピンで出ていても,直接触っている感覚が薄くなってしまうんじゃないかと思います。

 そんなわけで,電子工作やIoTという側面から,私はRaspberry Piを触ることはないだろうなと思い続けていたのですが,家庭内のサーバーとして利用するという切り口に気付くと,猛烈に身近な存在になってくるから不思議なものです。

 で,Raspberry Piを同じような用途で使っている人を調べてみると,どうもたくさんいらっしゃるようです。そりゃまあ,1GHzを越えるマルチコアCPUにLANと16GBのストレージを内蔵したコンピュータがちゃんとしたLinuxを走らせているんですから,大抵のことは出来てしまうでしょう。

 しかも安い。しかも低消費電力。しかも小さい。

 これこそ,最良の解決策です。

 こういうきっかけを待っていた感もあるのですが,購入を前提に早速調べてみると,どうも最新のRaspberry Pi 3+はまだちょっと高く,こなれているのはRaspberry Pi 3です。これなら4000円ほどで買えます。

 初代や2はもっと安いかと思ったのですがむしろ高いくらいで,そういうことならRaspberry Pi 3 Model Bをとりあえず買っておきましょう。

 届くまでの間にセットアップの方針と作業の準備を行っておきます。

 まず,本体にディスプレイやキーボードを直接繋ぐことはせず,リモートで運用します。いわゆるPCとして使うわけではないので,GUIもいりませんし,オフィススイートもいりません。

 ネットワークは有線のLANを基本とし,WiFiもBluetoothも使いません。

 動かすサービスはDNSサーバーであるUnboundとNTPくらいのもので,後は必要に応じて考える事にします。

 ということで,OSはRaspbianで,Stretchという最新版のLiteを選びます。これならストレージのmicroSDは8GBでも十分過ぎるくらいで,手持ちの余剰品を有効活用出来ます。早速ダウンロードしておきます。

 そんなこんなので,Raspberry Pi 3 model Bも手元に届き,作業スタートです。


(1)microSDの準備

 ストレージのmicroSDにOSを書き込み,起動できるようにするのがまず最初にやるべきことです。なにせ初めての事ですし,なにかと失敗しやすい作業でもありますので,ここは確実な専用ツールを使います。

 Etcherというのがそれで,Mac版をダウンロードして使いました。これはzipになっているOSのイメージを解凍せずにそのまま突っ込み,展開先のmicroSDを指定してやればあとは勝手に作業が進むという優れものです。

 使ったイメージは2018-06-27-raspbian-stretch-lite.zipです。

 正常に書き込んだら,デフォルトでは閉じているsshを有効にするため,ファイル名をsshとした0バイトのファイルを作成し,/bootに投げ込んでおきます。

 こうして出来たmicroSDを,LANですでに繋いであるRaspberry Piに突っ込み,2.4AのACアダプタに繋いで起動します。


(2)sshでログイン

 Raspberry Piは初期状態ではDHCPでIPアドレスを取得するので,sshでログインするにはどのIPアドレスが割り当てられたかを調べないといけません。

 Macだと「raspberrypi.local」でIPアドレスを自動的に見つけてくれるのですが,手動で調べるのも1つの方法です。

 私の場合,IPアドレスを調べてsshでログインを試みたのですが,connection resetと出てしまい拒否されてしまいます。

 googleで調べると。どうもopensshの問題らしく,Raspberry Piのsshのファイルを消してコンフィギュレーションをやれば解決するらしいのですが,そもそもLCDもキーボードも繋がっていない環境なのですから,sshで繋がるまでなにも出来ません。

 早くもここで白旗を揚げそうになったわけですが,よく考えるとLCDもキーボードも繋げてしまえばいいだけの話で,こうしてローカルでログインして作業をすればよいのです。

 長めのHDMIケーブルでLCDをつなぎ,余っていたUSBキーボードを差し込んで起動すると,ちゃんとLCDに起動画面が出てきます。当たり前ですがちょっと感激です。

 起動していることまではわかったので,piでログイン。そして

sudo rm /etc/ssh/ssh_host_*
sudo dpkg-reconfigure openssh-server

 と入力します。これでsshでリモートログイン出来るようになりました。


(2)初期設定

 なにはともあれ,パッケージの更新です。

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade -y

 小一時間ほどかかりました。待ってるだけの時間ですので,もったいないです。

 これも無事に終了し,再起動。

 続けて設定の変更です。タイムゾーン,ロケール,ホストネームを設定します。

sudo raspi-config nonint do_change_timezone Asia/Tokyo
sudo raspi-config nonint do_change_locale en_US.UTF-8
sudo raspi-config nonint do_hostname hogehoge

 ロケールは日本語を指定したのですが,全角文字がなんだか鬱陶しくなり,USにしました。ちなみにデフォルトはGBです。


(3)NTP

 サーバーですので,正確な時刻は必須。従ってNTPは入れないといけません。

sudo apt-get install ntp
sudo vi /etc/ntp.conf

 そして,NTPサーバーにおなじみのnictを設定します。

"server 0-3.debian.pool.ntp.org iburst"をコメントアウトし,"pool ntp.nict.jp iburst"を追記するだけです。

sudo service ntp restart

そして,

ntpq -p

 として,ここに*nictが出ていればOKです。


(4)固定IP

 DNSサーバーとして使うのですから,IPは固定でないと話になりません。

sudo vi /etc/dhcpcd.conf

 以下のように修正します。

interface eth0
static ip_address=192.168.1.xxx/24
static routers=192.168.1.x
static domain_name_servers=8.8.8.8

sudo reboot

 固定IPで再ログインして,ifconfigで確認します。次。


(5)ユーザーの管理

 piというユーザー名を使い続けるのは嫌なので,このあたりを片付けます。

 方向はpiを別のユーザー名にすることです。そのためには,一度暫定ユーザーを作り,ここで作業をして最後に削除です。

(5-1)暫定ユーザーの作成
sudo useradd -m -G sudo -s /bin/bash tmpuser
sudo passwd tmpuser
sudo reboot

(5-2)暫定ユーザーでログインしpiユーザーを変更
ssh tmpuser@192.168.1.xxx

sudo rm /etc/sudoers.d/010_pi-nopasswd
sudo usermod -l hoge pi
sudo usermod -d /home/hoge -m hoge
sudo groupmod -n hoge pi
sudo passwd hoge
history -c
sudo reboot

(5-3)暫定ユーザーの削除
ssh hoge@192.168.1.xxx

sudo userdel -r tmpuser

 よし,ここまででようやく初期設定がおわった。


(6)Unboundのインストールと設定

 DNSサーバーには,これまで使っていたdnsmasqを使うつもりでいたのですが,軽く低機能なdnsmasqは今回の用途にぴったりとは思いつつも,最近例をよく見るようになったUnboundを使って見る事にしました。

sudo apt-get install unbound

 これでインストールまで完了です。簡単です。続けて設定です。

sudo vi /etc/unbound/unbound.conf.d/unbound.conf

 おそらくこんなファイルは存在しないと思うので,新規と出てくると思いますが,びびらずに続けます。

 Unboundは,/etc/unbound/unbound.conf.d/にある.confをすべて設定ファイルと見なすので,設定を複数に分けてもいいし,1つにまとめても構いません。

 私の場合,大した記述ではないので,1つにまとめました。

server:

use-syslog: no
log-queries: no

directory: "/etc/unbound"

interface: 0.0.0.0

access-control: 127.0.0.1/32 allow
access-control: 192.168.0.0/16 allow

hide-version: yes
hide-identity: yes

local-data: "gshoes.myqnapcloud.com. IN A 192.168.1.xxx"
local-data-ptr: "192.168.1.xxx gshoes.myqnapcloud.com."

 たったこれだけです。

 本当はもっといろいろ設定しないとまずいのですが,面倒なのでログさえもとりません。

 しかもデフォルトでは,ここで解決しなかった場合,上位のDNSサーバーに合わせることになっているので,わざわざ設定ファイルに記述しないという手抜きっぷりです。

sudo /etc/init.d/unbound restart

 これでUnbopundを再起動します。

 他のマシンのDNSをRaspberry PiのIPアドレスにしてから,nslookupで期待したIPアドレスがかえってくるか,試してみましょう。

----

 とまあ,やったことはこれだけです。

 とても簡単ですし,待ち時間を除けば30分もあれば終わってしまうでしょう。わずか4000円の費用と,これだけの設定で,ローカル内DNSが立ち上がってしまうんですから,すごいものです。

 とはいえ,書けば簡単に見えますが,実は結構苦しんでいました。

失敗1:ファームウェアのアップデート

 初期設定の途中で,ファームウェアのアップエーとを試みました。

sudo rpi-update

 しかし,tarがread onlyだとかなんだとか言い出して,正常に終了しませんでした。

 その後起動もしなくなり,これまでの設定作業をすべて捨てて,最初からやり直す羽目になりました。ううう。

 1回目のやり直しでは起動メッセージにfailと出るようになってしまい,気持ち悪いのでもう一度最初からやり直します。

 今度はすべて問題なく,ようやく設定作業に進むことができました。

 後で調べてみると,公式にはファームウェアの更新はお奨めしないと書かれているらしく,実際トラブル出した人の苦しみの声がネットに上がっています。


失敗2:Unboundの設定ミス

 すんなりインストールまでは出来たUnboundですが,設定を書き換えて再起動しても,IPアドレスを解決してくれません。問い合わせに対してタイムアウトさせているので,DNSサーバーとして動いていないようです。

 こういう場合はおおむね設定ファイルの書き間違いなのですが,案の定ローカルIPアドレスを書き間違えていたり,最後にピリオドを打ち忘れていたり,スペースが抜けていたりと散々でした。

 これらを修正してやると,ウソのように動き出しました。コンピュータというのは本当に正直です。


 こんな感じで,あれほど苦しんだNASでのローカル内DNSサーバーですが,NASを触ることなくさっさと解決することが出来ました。

 一応基幹系のハードウェアで24時間の運用ですから,ケースくらいは入れておかねばなりません。ヒートシンクはTO-220用の小さいものを専用の接着剤で貼り付けておきましたが,これを含めて後日届くケースに入れ込んで,明日には正常運用に入りたいところです。

 最近は,子供の科学にも「じぶんパソコン」としてRaspberry Piが取り上げられています。確かに,これだけ充実していれば,パソコンとしても十分使えると思います。子供にとっては,やっぱり自分のパソコンを持つことは,まだまだ憧れなんでしょうね。

 35ドルでこの機能と使い勝手ですから,安さの源泉は信頼性だと言えるかも知れません。事実24時間駆動の用途には苦しいという意見もありますし,面白そうだけど今ひとつ信用出来ないというのが,一般的な評価でしょう

 しかし,裸の基板に電源を入れるという儀式ですっかり心もハードウェアのエンジニアになっているのに,いざ触るとLinuxというこのギャップは面白く,サーバーではなく,PCとしてもう1つ買って遊んで見るのもいいかなあと思い始めています。

 

コンピュータのお世話に忙殺される週末

 9月最後の週末は台風やらなんやらで落ち着かないものになったのですが,私はMacBookAirのメンテをきっかけに,家中のコンピュータのメンテをすることにしたため,おかげで大変な目に遭いました。

(1)MacBookAirにMojaveを入れる

 私が使っているMacBOokAiはLate2010の11インチモデルで,今回のOSのバージョン(macOS10.14 Mojave)では,とうとう対象機種から外れてしまいました。

 別に意地悪でもなんでもなく,GPUがmetalに対応しなくなったから,ということなのですが,いつも生活マシンであるMacBookAirで新しいOSを使ってみて,落ち着いた頃にMacBookProをアップデートすることにしていた私は,サポート外になってしまったことが残念でした。

 まあ,以前のOSほど,新しいOSへの期待があったわけではなく,ダメならダメでいいかという感じだったのですが,Macのニュースサイトを巡っていると,非対応機種にMojaveをインストールするパッチがあるとご丁寧に書かれています。

 普通に動くという触れ込みですが,metal非対応というのはどうするんでしょうね・・・

 よく分かりませんが,最新のOSが入るというのですから,これは入れて見ようと思うのが人情というもの。

 そこでMojaveのインストーラとパッチをダウンロード,USBに16GBのメモリを取り付け,パッチを当てたMojaveのインストールディスクとして作成します。

 ここから起動し,あとは普通にインストールです。

 寝る前に仕掛けて目が覚めると,電源が落ちています。起動するとプーと音がして起動しません。ああ,死んだかも・・・

 バックアップを取るのが面倒でそのまま進めてしまったことを後悔しつつ,USBメモリからきちんと起動すると,無事に起動はします。SMCの問題ではなかったようです。

 ここからさらに機種を指定してパッチを当てる必要があり,終わったらさらに再起動します。

 お,なんなく起動しました。しめしめ。

 しかし,デスクトップが表示されると,問題が露呈しました。メニューバーの明度が低く,見えなくなりそうなくらい,暗いです。メニューバーだけなら許せますが,どうも透明度の問題のようで,同じように暗くなってしまう部分がチラホラとあります。文字などは全く見えないので,これは実使用で問題があります。

 Mojaveではダークモードが実装されましたが,どうもこいつとの関連があるんじゃないかと思います。ダークモードなら問題なく動くのですが,非対応のアプリと混在すると,画面が黒かったり白かったりとややこしく,Macを使っている気分にならないので,これはパス。

 いろいろ試行錯誤をしてみたのですが,メニューバーの明度を上げる方法もなく,透明度を調整する方法も見当たらないので,アクセシビリティから透明度を下げたところ,綺麗に表示されるようになりました。

 描画速度も上がって一石二鳥なわけですが,Dockの半透明もなくなってしまったので,ちょっと違和感があります。

 文句を言っていても仕方がないので,これはもう割り切ることにするのですが,実はMojave,以前よりもサクサク感が増しています。少しではありますが,体感できるくらい処理が軽くなっているのです。特にメールがいい感じです。

 フォントも変わり見やすくなったと思いますし,メール一覧からメールボックスへの移動がワンクリックで出来るような,賢い移動ボタンが付いてくるようになり,私はこれだけで以前のOSに戻る気が起きません。

 ということで,かなり軽快に動き,まだもう少し使えそうだという感触を得たところで,バッテリーが要修理と出ています。うーん・・・


(2)MacBookAirの電池を交換

 せっかく動き出し,しかも以前よりも感触が良くなっているのに,要修理の電池を使い続けるというのも精神衛生上よくありません。実際,1時間くらいしか持たない電池になっているので,いずれ交換しないとなあとは思っていましたが,すぐに交換せよと出るのですから,余程のことでしょう。

 すでに600回を越える充電回数で,電圧も下がっているですから,確かに交換した方が良さそうです。

 古いマシンですし,ユーザーが自分で交換出来ない電池ですので,純正はないでしょう。amazonでサードパーティーの電池を探してみると,6200円ほどで買えるとあります。1万円を越えたらやめようと思っていましたので,手に入るうちに交換しましょう。

 翌日届いた電池を,ささっと交換します。裏蓋を外し,古い電池を取り外します。新しい電池は外形こそ同じですが,セルの数が6個から4個に減っています。

 長年使ったマシンですので,筐体が歪んでいます。できるだけ歪みをとり,電池を固定してコネクタをはめ込みます。裏蓋を閉じて完了。無事起動もして,バッテリーのステータスも正常に戻りました。

 が,トラックパッドの感触がおかしいです。クリックが出来なくなっています。

 あちゃー,きっとバッテリーの取付がうまくいっていないのと,裏蓋の歪みが残っていたのでしょう。

 もう一度分解し,今度は慎重に,どの段階でトラックパッドがおかしくなるかを確認しながら進めます。

 よし,今度はうまくいきました。トラックパッドも問題なしです。

 電池を充電して動かしてみますが,おそらく4時間以上は動く感じです。新品の頃はもっと長時間動いたように思うのですが,まあそれは仕方がないですかね。


(3)nanoSIMが届く

 BlackBerry KEYoneは私の手元で順調に動いていますが,不安なのはmicroSIMから手作業で削ったnanoSIMがいつダメになるかです。

 その時は動いていても,ある時急に動かなくなるものなので,SIMの交換費用が無料になるキャンペーンが始まったら,すぐにお願いしようと思っていました。

 ちょうど9月27日にキャンペーンが始まったので,その夜早速依頼をかけたところ,9月29日の朝からSIMが使えなくなりました。翌日の日曜日に届くとも思えませんし,届くという連絡ももらっていないので,月曜日までSIMが使えないかとがっかりしていたところ,ありがたいことに日曜日の朝に新しいSIMが届いたのです。

 いい仕事してるなあ,IIJ。

 今度のSIMは,ユーザーが自分の必要なサイズのSIMに切り出すもので,切り離した枠はSIMアダプタとしても使えそうです。

 早速nanoSIMに切り出して,KEYoneに取り付けます。当たり前ですが,問題な駆動しています。

 あまり気にしない人が多いように思うのですが,実はmicroSIMとnanoSIMは大きさが違うだけではなく,厚みも違います。nanoSIMの方が薄いので,microSIMを入れると,最悪の場合取り出せなくなったり,壊れてしまったりします。

 正規のnanoSIMを入れてちゃんと動くかどうか,実はちょっと心配でしたが,今のところは大丈夫です。

 ああ,これでBlackberry KEYoneへの移行は完了です。


(4)Windows update

 昔使っていたMacBookProが退役してから,WIndows8.1マシンとして第二の人生を送っているのですが,使うのは月に一度くらいですから,その度にWindows updateが必要になります。

 今回もそれで1時間ほどかかって,最新のアップデートをかけました。


(5)TS-231Pのアップデート

 最後の仕上げは,我が家のNAS,TS-231Pのファームウェアをアップデートです。久々のメジャーアップデートで,4.3.5が正式リリースされたのが9月28日です。

 実は,ずっと怖くて,1つの前の4.3.4にアップデートしたのも随分後になってからでした。内向きのDNSをdnsmasqで上げていたり,あこれこれと場当たり的な設定を繰り返しているので,アップデートでコケることが多くあるのです。

 とはいうものの,セキュリティの問題もあるのでいつまでも放置摺るわけにも行かず,意を決して4.3.4にした時には,幸いにも問題を起こさずすんなり動いてくれたのでした。

 今回の4.3.5も似たようなもんだろうと,一連のコンピュータのメンテが一段落したところで,勢いでアップデートを行ってしまったのです。

 やった結果は最悪で,まずネットワークが動きません。pingさえもろくに通らないという恐ろしい状態です。dnsmasqも動かず,ローカルネットワーク内でNASへのアクセスはIPアドレス直うちです。

 ネットワークの問題は,なんとポートトランキングにありました。どうも4.3.5ではネットワーク周りの実装が変わったようで,物理的にケーブルを1本抜くと,ウソのようにpingが通るようになります。

 そこで,ポートラインキングの設定を一度削除,もう一度構成し直すことで復旧を試みましたが,ポートトランキング前にIPアドレスを固定で割り振ると,ポートトランキングで1つにまとめたときにそのIPアドレスは使用出来なくなるという仕様変更があり,困ってしまいました。以前はそんなことなかったんですけどね。

 こういう仕様変更があり,どうも従来ではポートトランキングの前後で同じ固定IPが設定された状態でアップデートをかけると,ありえない設定が有効になってしまい,動かなくなってしまうのだと思います。

 ということで,最終的に設定したいIPアドレスを避けて2つのポートを設定し,ポートトランキングで最終的なアドレスを設定することで,この問題は解決しました。

 次はdnsmasqなのですが,これは未だに良くわかりません。opkgでアップデートをかけて最新のdnsmasqを入れてdnsmasq.confも書き直してみたりと,いろいろ試してみたのですが,dnsmasqが動かないだけではなく,NASそのものの動作もおかしくなってしまい,外にDNSを見に行かないとか,CPU負荷が下がらないとか,もう様々な問題が出ています。

 結局dnsmasqをアンインストールし再起動すると安定して動くようになったのですが,これだとローカルネットワーク内でIPアドレス直うちですし,そんなことよりローカルにあるWEBを参照するのにスクリプトが正しく動いてくれません。

 ということで,もうしばらく悩む必要があるのですが,一番いいのは4.3.4に戻すことだったりします。一度戻そうと思ったのですが,4.3.5を一度入れて設定の多くが書き換わっているなかで,4.3.4に戻すのはやっぱり恐ろしく,最後の最後に思いとどまりました。

 もうちょっと検討を続けて,落としどころを探ることが必要です。

 それにしても,QNAPもころころと仕様の変更をするので,しんどいです。新しい機能が実装されても,それを使うにはファイルシステムの再構築が必要で,結局今のまま使うしかないとか,新しい機能のせいで重くなったりするので,あまり古い機種をサポートし続けるのも,考え物だなあと思います。

 

X-07復活

 今から35年も前のハンドヘルドコンピュータであるキヤノンのX-07ですが,LCDドライバの劣化を理由に,しばらく分解されたままの状態になっていました。

 半年ほど前から部品取り用のドナーを入手して修理しようと思っていましたが,忙しさにかまけてなかなか取りかかることがかなわず,数日前に一念発起して修理に取り組んだところまで,書きました。

 劣化したLCDの反射フィルムと偏光フィルムを剥がし,粘着付きの新しい偏光フィルムをLCDの背面に張り付け,さらにシルバーで塗装するという方法でLCDの復活を試みたのですが,結果をいえばこれは大正解でした。非常にうまくいっています。

 LCDの場合,偏光フィルムにしても反射フィルムにしても,密着していることが望ましく,本来ならガラスの厚さも邪魔になるくらい,光路が短いことが見やすさに直結します。

 素人が入手出来る部材で修理を試みても,偏光フィルムは反りますし,反射フィルムも平滑性が悪く,とても見にくくなってしまいます。これがほぼ完全に払拭されるというのは,LCDの修理に大きな可能性を見ました。

 粘着性の偏光フィルムさえ手に入れば,あとは身近な材料で片が付き,その結果も上々とあれば,他の機種にも展開したくなります。
 
 で,気をよくした私は早速組み込みをして修理をぞっこうするわけですが,最近とみにどんくさくなった私の事,LCDの枠を壊してしまうわ,フラットケーブルを断線させてしまうわで,もうなかなか先に進みません。

 10分ほどで終わる作業が1時間以上もかかりましたが,とりあえずやっつけました。

 確実な作業と,横着しないこと,そして見込みで進めないことという,若いときに手に入れた成功への秘訣をおろそかにし,時間ばかりを気にして結局余計に時間もかかり,下手をすれば失敗までしてしまうと言う,初心者に舞い戻ったようなもどかしさに打ちひしがれ,丁寧さに勝るものはないなあと改めて思ったのですが,LCDがかなり良好な状態で復活し,X-07はまた私に入手したときに感激を思い出させてくれました。

 そうそう,こういう感じだったんだよなあ・・・

 実は,ドナーと一緒に,専用のプリンタも手に入れています。ただしこれはNi-cd電池の液漏れで完全に壊れており,電源を入れても全く動作しません。

 プロッタプリンタに特有のボールペンも完全にダメになっていますし,これが復活してもあまりうれしくないですから,積極的な修理をしようという気持ちもありません。

 さりとて捨てるのもちょっともったいないしで,とりあえず分解して見るか,と言う感じです。

ガンダムマーカーエアブラシシステムを使ってみる

 

 塗装というのは,モノづくりをすれば必ずぶつかる壁で,プラモデルなどの模型工作はもちろん,電子工作でも家電の修理でも,果ては庭いじりや自動車やバイクでも必要になる作業です。

 そして,腕,道具,材料といったプロとアマの差がこれほど出るものもないと思います。

 この差が埋まるとすれば,道具と材料の改良によるところが大きく,特に塗装がネックとなっていたプラモデルの市場拡大を狙って,この20年で大きくその敷居が下がったように思います。

 そもそも論として,塗装なしで完成するプラモデルもすごいわけですが,誰が作っても同じになるという,モノづくりの一番面白い部分を味わえないことに気付いた人達が,塗装に挑む時,その敷居の高さに唖然とすることが多いわけです。

 で,個人的には,大きなものを塗装するときと小さなものを塗装するときでは,道具も塗料も,そして求められる腕前も全然違うなあと思うのですが,プラモデルくらいなら筆塗りとハンドピースによる吹きつけの2つが出来れば,ほとんどの場合間に合うと思います。

 それぞれ,うまくやるには訓練も必要ですし,道具や塗料も全く同じではないので手間もお金もそれなりにかかりますが,これだけ出来ればつぶしも利くし,私としては電子工作や家電の修理でもマスターすべきものだと思っています。

 最近は価格も下がり,入手も簡単になったことで,手軽に挑戦することも出来るようになりました。いい時代になりました。

 私は15年ほど前に鉄道模型のレストアのために,エアブラシを導入しました。タミヤのREVOとクレオスのハンドピースで約2万円だったと当時の艦長日誌に書いてありましたが,この組み合わせでこれまでいろいろな模型を作ってきました。

 一気に自分に出来る事が拡大して楽しくて仕方がなく,そのせいで後片付けも全然苦にならなかったのですが,それも時間がたくさんあったときの話。

 現在のように10分単位でしか時間を確保出来ない状況では,片付けの時間が確保出来ないという理由で作業を始めることすら出来ません。

 片付けが楽で,その上有機溶剤のきつい臭いがしないエアブラシがないものかと思っていた所,なんとぴったりのものを見つけました。

 「ガンダムマーカー エアブラシシステム」です。

 何のことはない,水性のペイントマーカーの先端にノズルで絞った空気を吹き付けて,塗料を吹き付けるというものなのですが,子供の頃にやった,絵の具を含んだ筆に息を吹き付けて飛ばすというアレを,まさか製品にするとは思いませんでした。

 それも,塗料は従来から売られているペイントマーカーです。最適な濃度に調整した専用塗料ならいざ知らず,既に製造されている塗料をそのまま流用して,あの微妙なエアブラシが出来るなんて,ほんまかいなと思ったのです。

 価格は3600円ほど。これはハンドピースが,空気を絞るノズルとバルブ,ペイントマーカーを固定するハンドルだけで構成されているからで,複雑な機構もなければ,精密加工の必要もなく,ほとんどプラスチックで作る事が出来るからでしょう。

 圧縮空気はガスボンベに入ったもので供給しますから,安価で手軽です。

 肝心要のペイントマーカーは,クレオスがバンダイと一緒に作ったガンプラ用の「ガンダムマーカー」ですが,これがまた良く出来ていて,臭いはほとんどなく,乾きも早い上に下地を隠す力に優れています。使いやすくて安いので,これが私の子供の頃にあればなあと思ったりします。

 このエアブラシシステム,大人気で,春頃に発売になったときには即品切れで,なかなか通常販売が行われませんでした。私も8月頃にようやく手に入れたのですが,昨日ようやく出番がやってきました。

 私のビンテージポケコンのコレクションに,キヤノンのX-07があるのですが,こいつのLCDドライバICの劣化が進んでいて,ドライブ出来ないラインが出てきていました。

 いろいろ原因を調べましたが,電源電圧を上げれば消えたラインが濃くなることから,ICの劣化を原因と断定していました。汎用品のドライバではないので交換も出来ず,電圧を10%以上上げることでその場しのぎをしていたのですが,このままでは他のICにもストレスをかけると,ICの交換を計画し,ドナーとして故障したX-07を手に入れてありました。

 時間がなく半年以上放置していたのですが,ドナーのX-07は故障しているとは言え,LCDの劣化以外はちゃんと動作しており,電池の液漏れで基板が破損していた私のX-07よりも程度は良さそうなくらいです。

 当初はドライバICの交換だけ考えていたのですが,これだけ程度が良いなら,LCDの基板ごと交換してしまえと,まずはLCDの修理から手を付けたのです。

 この時代のLCDは,偏光フィルムや反射フィルムが劣化し,酸っぱい臭いを放ち,ひび割れてしまうことがあります。これ,映画や写真のフィルムでは有名な「ビネガーシンドローム」というもので,フィルムの材料であるセルローストリアセテートが化学変化を起こしてしまうこと起こります。

 ひび割れてしまいますから,もはやLCDとして機能しなくなってしまうため,交換以外に修理出来ないのですが,もともとLCDには汎用品は少なく,結局LCDを分解し,劣化したフィルムを入れ替える事でしか対策できません。

 ドナーのX-07もそうで,独特の酸っぱい臭いとひび割れが背面の偏光フィルムに発生していました。偏光フィルムはガラスと反射フィルムをその両面で接着しているのですが,真ん中に挟まったこの偏光フィルムが劣化したせいで,反射フィルムもボロボロになっていました。

 いろいろ試行錯誤を行ったのですがどれもうまく行かず,手持ちの接着剤付きの偏光フィルムをガラスに張り付け,裏側の面をシルバーで塗装することを考えました。

 スプレーがあれば簡単でしょうし,エアブラシならもっと確実でしょうが,有機溶剤というのも不安があり,できれば水性がいいなあと思っていたところ,ガンダムマーカーエアブラシシステムを思い出したというわけです。

 思い立ったら吉日,早速試したのですが,結論から言うと,あまりうまくいきません。

 やはり,ガスボンベではすぐに圧力が下がってしまい,わずが30mm x 100mm程の面でも,きちんと塗りきれないのです。

 繰り返しているうちに大きな粒が飛び散ったりしてやり直しがあったりと,これなら片付けの時間を入れてもエアブラシを使った方が良かったかもしれません。

 ただ,ガンダムマーカーの性能の高さは実感できていて,作業性の良さと仕上がりの良さは,想像以上でした。

 1つに,ガスボンベではなくコンプレッサーを使わなかったことが失敗の理由でしょう。その場合,私のコンプレッサーであるREVOで,ガンダムマーカーを吹き飛ばすくらいの空気圧が用意出来るかが問題ですが,やってみる価値はありそうです。

 これだけ性能のいい水性塗料なんですから,きっとスプレーもあるだろうと探してみたところ,メタリックは売っていませんでした。きっと難しいのでしょうね。

 ということで,ほとんど臭いのしない水性の扱いやすいメタリックを吹き付けるには,ガンダムマーカーエアブラシシステムを使うしかないということになりました。

 それにしても,片付けをしなくっていというのは,なんと楽ちんなことでしょう。手が汚れることもなく,有機溶剤で頭がクラクラすることもなく,周りも汚さず,拭き取ったティッシュはそのままゴミ箱に入れておけるなんて,寝る前にちょっと塗装,なんてことが出来る程手軽です。

 使いこなすとかなり大きな武器になりそうです。

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