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HighSierraへのアップデートとクリーンインストール


 毎年秋の祭りといえば,そう,macOSのメジャーアップデート祭りですね。

 今年も,最新の「macOS 10.13 HighSierra」が予定通りリリースされ,皆さん悲喜こもごものご様子です。かくいう私も,そんな一人です。

 うちには,対象となるMacが3台あります。

 まず生活マシンのMacBookAir(Late2010),SSDは240GBに換装済みです。CPUが遅いこともそうですが,メモリも4GBと小さく,I/O関連の足腰も弱い遅いマシンで,しぶとく使うのもバカらしいほどなのですが,11インチはすでにラインナップから外れていますし,長年連れ添っていろいろなことを一緒に経験した親友でもあるので,まだまだ手放すつもりはありません。

 生活マシンという事もあり,周辺機器も繋がず,Apple純正のソフトしか使いません。その意味では最も標準的な状態ですから,毎年まず真っ先にアップグレードされる運命にあります。

 今回のアップデートは見た目の変化は少ないけども中身は大幅に変わっているというものなので,見た目に大きな変化は本当にありません。やや速度が軽くなったかなと思う程度です。

 しかし,数ある大きな変化でも最大のものは,なんといってもファイルシステムの一新でしょう。これまでのHFS+からAPFSという,SSDを前提とした新しいファイルシステムが導入されます。それも「使えます」程度の話ではなく,問答無用で移行が行われ,気が付かないままAPFSになっているという恐ろしさです。

 個人的には,HFS+でも20年,その前身たるHFSに至っては30年も前のレガシーなファイルシステムであり,信頼性もそうですし,効率や速度,セキュリティや文字コードの扱いといった面まで含めて,やはり今ある物理メディアに最適化されたものになって欲しいなあと思ってはいました。

 この20年で,ファイルとストレージに関係するテクノロジーは,大きな世代交代を進めてきました。HDDからSSDへの移行では,単なる速度の問題というよりも,磁気から半導体に変わったことによる寿命の問題や読み書きの性格の違いから,最適なデータのアクセス方法が変わっています。

 文字コードはJISやShiftJISなどの16bitコードからUnicodeに変わっていますし,検索に関係するメタデータやインデックスの持ち方も変わっています。アクセス速度も桁違いになっていますし,データの大きさも爆発的に増えました。

 信頼性は高いものが求められていますし,セキュリティも必須となるシーンが増えていて,データの暗号化との親和性は,ファイルシステムの設計時点で暗号を前提としているかどうかで大きな差が生まれます。

 要するに,今どきのファイルシステムではないものを,無理につぎはぎしていても,もうメリットがなくなってきていますという話です。

 一方で,ファイルシステムのトラブルはすなわちデータの全滅を意味していて,その上復旧が極めて難しい(つまり本当にデータをぐちゃぐちゃに壊す)ものですので,今安定しているものを無理に変えて欲しくないなあとも思う訳です。

 しかし,そろそろメリットがデメリットを上回ってきているように思います。

 ちょっとずるいのですが,APFSはすでにiOS11で導入され,世界中のiPhoneで動作しています。目立った問題も出ていないようですので,APFSそのものに対する不安はあまりないのですが,なにせPCという複雑で自由度の高いコンピュータの根幹を成す部分ゆえ,APFSの導入にはそれなりに勇気がいります。

 ですが,そこは人柱になることを好む性格の私の事。バックアップも取れているわけですし,恐れるものはないもない,とばかりにさっさとHighSIerraにしてみました。

 今年はインストーラのダウンロードも速度が落ちず,スムーズに作業が進みました。動いてからもトラブルはほとんどなく,すぐに実戦投入が可能な状態でした。メールが若干軽くなっているので助かりましたが,それ以外は本当になにも変わっていないように見えて,拍子抜けです。

 それはいいとして,問題はコンテンツ作成マシンである,MacBookPro15inch(Late2016)です。そうか・・・購入してすでに1年ですか・・・

 このマシンは,さすがに周辺機器も多く,動かしているソフトもサードパーティーのものが多いですから,ぱっと移行するわけにはいきません。特にLightroomとScanSnapは生命線といえて,この2つが動かないマシンは存在意義さえ問われます。

 いつも年明けくらいまで様子を見るのですが,今年はちょっと事情が違って,ScanSnapは今のところ問題なし,Lightroomも動作そのものは問題なしで,D850への対応を待っている状態です。

 しかし,やっぱり後になって作成したデータが不完全でしたとかいわれても困りますから,いつもしばらく様子を見ています。

 そんなおり,D850のXQDが満杯になってしまったことから,MacBookProの内蔵SSDの空き具合が気になってきました。

 というのも,私はRAWデータをすべて内蔵SSDにコピーして処理をしているからであり,64GBのCFを入れていたD800の頃は70GBほどあけておけば問題なかったのに,D850のXQDは128GBで,ファイルのサイズも巨大です。最低でも140GBほどあけておかないと,現像作業に支障が出そうです。

 で,MacBookProのSSDを確かめてみると,なんと60GBほどしか空きがありません。これはまずいと整理をして,ようやく110GBほど空き容量を確保しました。(それでも,一度に全部のデータを処理できないです)

 これでLightoroomのアップデートを待つだけと思っていたところ,もう10GBほどあるといいなあと思い至り,OSのメジャーアップデートを行うとそれくらい増える事を思い出しました。

 幸い,非互換のアプリはないようですし,どうせやるなら先にやっちゃうかと,先日のお休みにHighSierraへのアップデートを始めたのです。

 作業そのものは簡単におわり,無事にHighSierraになってくれました。心配していたAPFSの問題も出ていません。

 画面のロックでバックライトがすぐに消えないとか,これまでならTouchIDに指が触れればすぐにロックが外れてデスクトップが出てくるのに,今回は一度スリープの解除を行ってからでないとデスクトップが出てこないなど,大きな仕様変更があるのですが,それ以上に空き容量が大幅に減っていることに,私はがっかりしました。

 アップデート前には110GBもあったのに,アップデート後には60GBほどになっています。

 んん,50GBもどこにいったのよ?

 これはあてが外れました。毎回,おおむね空き容量は増えるものなのですが,今回は大幅に減っています。それこそ,えいやで捨てたファイルやアプリによって稼ぎ出した空き容量が,すっかり食い潰されています。これでは,D850のRAWデータを扱えません。なにより,断腸の思いで消したり待避したデータやアプリ達が浮かばれません。

 そこで,2つの作戦を決行することにしました。まずは空き容量を増やすこと,それとD850用の作業スペースを別にきちんと確保することです。


(1)空き容量を増やす

 これは実はなかなか難しい問題で,減らしたはずの容量がなぜ食い潰されたか理由がわかりません。Google先生に聞いてみても私のような状況の人は少ないようで,むしろ空き容量が増えたという人の方が多いです。

 唯一気になるのは,ローカルスナップをとるようになったことではないかということですが,冷静に考えてみると以前のSierraのころから,この機能はSSD内蔵のMacBookには実装されていました。

 そうなるともうわかりません。突如90GBくらいに空き容量が増えたかと思うと数秒後には60GBになっていたりと,どうも落ち着きません。やっぱAPFSのせいですかね・・・

 悩んでいても仕方がないし,すっきりしたい気持ちもあり,初めてクリーンインストールを行うことにしました。しかし私は軟弱者で怠惰ですので,設定もアプリも全部手動で復旧させるほどの根性はなく,TimeMachineからの設定の書き戻しで済ませます。

 バックアップはNASにいつも作ってありますが,今回ネットワーク越しにNASにアクセス出来るとは限りません。失敗すると致命傷ですので,ここは面倒でも外付けHDDで行います。

 バックアップ作成にざっと3時間。まずTimeMachine設定からこれまでのバックアップ先を一度削除し,新たにバックアップ先として用意したHDDを登録して,バックアップを開始します。バックアップされたデータは約200GBになりました。

 バックアップは深夜に実行して済ませておき,翌日帰宅後にHighSierraの新規インストールを始めます。

 CMD+Rで再起動して,まずはディスクユーティリティを起動,内蔵SSDをAPFSで消去してディスクユーティリティを終了します。

 その後,macOSを再インストールです。指示通りに進めて行けば,1時間半ほどでインストールが完了します。

 インストールが終わると自動的に再起動して,設定を促す画面になっていますから,これも指示通りに進めます。すると環境を移行するかどうかを聞かれますので,TimeMachineから移行するように選択します。

 バックアップしたHDDを接続して,これを選んで先に進むと,どのデータを移行するかを選ぶ事ができます。私の場合すべてを選ぶ事にして先に進めます。実はこの段階で,移行対象となるデータ類の容量が非常に小さいことに気付いていました。

 やがて移行作業がスタートします。1時間以上かかると踏んでいましたが,わずか20分ほどで終了しました。

 再起動後,ログイン画面に私の名前が出るようになっており,ここからログイン。アカウントの変更が必要と言われたのでOK,その後設定を進めたりiCloudの認証があったりといくつかのステップを経ましたが,無事に終了。

 見慣れたいつものデスクトップと再会です。めでたしめでたし。

 めでたいのはこれだけではありません。気になる空き容量を確認すると・・・209GB。

 え,なにそれ,無茶苦茶あいてるやん。

 システムなどのデータは40GB強で,あとは削りに削ったデータとアプリで数GBほど。そうすると空き領域は200GBほどになるわけですが,なら今まで140GBほど埋めていた「システム」といっていたデータは,どこにいったのよ?何に使っていたのよ?

 ここまで容量が減ると,本当に書き戻せているのか不安になります。特に自分で作ったデータなどがすっかり消えていることに後で気が付いても,泣くに泣けません。

 思いつくものを手当たり次第に確認しますが,ロストしたデータはないようです。そもそもですが,かなりデータとアプリを整理したので,内蔵SSDに残したものはそんなになかったりするわけです。

 これが5年使ったMacならば,さもありなん,というところなんですが,このMacは昨年秋に買ったもので,保証期間内ですらあります。OSのアップデートも初めての事ですし,なんでこんなことになっているのか,さっぱりわかりません。

 さらにいうと,キビキビとした動きも戻ってきています。いやはや,快適です。クリーンインストールをやるといいという話は,Windowsでは常識でしたが,まさかMacでも同じ事になっているとは思いませんでした。

 改めて空き容量を追いかけると,

60GB(SIerra) -> 110GB(データを整理し削除)->60GB(HighSierra) -> 209GB(クリーンインストール)

 ・・・素直に喜んでいいのやら悪いのやら。

 ところで,この209GBは,しばらくしてなぜか203GBになり,やがて206GBになりました。10GB程度の変動は,まあシステムが勝手になんかやってるんだろうから気にしませんが,それにしても200GBもあいてしまうなんてねえ。

 ということはですね,長年使い続けてクリーンインストールなぞついぞしたことがない生活マシンのMacBookAirも同様の手順で,容量が増えたりキビキビした動きが戻ってくるんじゃないですかね。

 こういうスケベな考えをしていると足下をすくわれて「余計な事をせんとけばよかった」などと後悔することになるわけですが,これまでもそうやって楽しんできた人生を肯定することにして,現在作業中です。結果は後日書きます。


 さて,もう1つの施策である「RAW現像の作業スペースを作る」については,長くなったので後日にします。

 先に書いておくと,今回のクリーンインストールをしている最中に,どうせ容量なんてそんなに増えないだろう,増えたとしてもせいぜい100GB程度だろうと思っていたので,この際写真の現像用に,外付けSSDを手配したのです。

 SanDiskのExtreme500というやつなのですが,内蔵SSDが200GBもあいてしまい,なんと届く前に「いらない子」になってしまいました。悲しい。

 嫁さんにこんな話をすると,

嫁さん:いらない子なんていわず,うまく使ってあげてよ。なんか可愛そうで人ごととは思えない。
私:なにいうてんねん,あんたExtremeですらないやろ。

 なんていう軽快なやりとりがありましたが,内蔵SSDには超高速でTimeMachineによる自動バックアップというメリットが,外付けSSDには本体が死んでもデータは無事でかつ大容量というメリットがあります。

 外付けSSDは安い買い物ではなかったのですが,それでも買った以上は使いこなしてD850を快適に使いこなしていくことにします。

 

NASのリプレースで泥沼(しかし念願のRAIDを手にする)


 NASのリプレースを行っていましたが,苦労の末,ようやく昨日とりあえず完了し,従来のサービスに復旧できました。

 QNAPのTS-119P2を2012年6月から使っており,容量を気にせずポイポイファイルを投げ込んで家中のマシンがアクセス出来るNASはもはや手放せない存在になっていました。

 やがてDLNAやWEB,TimeMachineなどのサーバーサービスもここに集約,うちのサーバーを一手に引き受ける重要な役割を担うまでになっていました。

 そうなると不安になるのが,クラッシュです。毎日使うものだけに,サービスダウンがとても心配になるのですが,シングルベイのTS-119P2はHDDの破損がサービスダウンだけではなく,データのロストの直結するだけに深刻です。

 その上,TS-119P2も5年も連続稼働しており,ここから先は壊れても仕方がないレベルだとも思っていました。空冷ファンはよく壊れるものなのですが,QNAPユーザーがファンの故障で本体を買い換えているという話も耳にします。

 TS-119P2は2GHzのCPUということで,シングルコアではありますが,まずまずの速度で動作しています。OSも最新のQTS4.3.3が動作しているので,その点でも心配はありません。ですので,今すぐリプレースしなければならないものではなく,そういう点ではこれまでにも何度か検討しては,まあいいかで済ませてきました。

 そういえば,少し前にあったamazon primeのセールで安くなっていたTS-231Pを買いそびれたときも,まあいいかで済ませたのすが,先日偶然見ていると,TS-231Pがクーポンを使うと1万円を切る値段になっているのを発見しました。

 これは安い。数日後にはさらに安くなっていたわけですが,それでも2万円を切るというのは安いです。

 最新のNASにリプレースし速度向上と信頼性確保はもちろん,2ベイなのでRAID1を組むことで,必ずおこるHDDのクラッシュにも対応することが出来ます。

 RAID1のメリットは故障時の対応にも出てきますが,個人的にはHDDの容量を増やしたいときに,無停止で新しいHDDに交換することが出来るのがメリットだと思っていますが・・・うーん,でもそんなに簡単にできるもんですかね。

 とはいえ,リプレースには手間も時間もかかりますし,作業ミスや事故でデータをロストするリスクも大きいですから,簡単に行うわけにも行きません。

 いろいろ悩んだ結果,本体が壊れてから大慌てで移行するのと,今計画的に移行するのとどっちがいいかと考えて,今回のチャンスを生かすことにしました。

 かくして,我が家に「白いNAS」TS-231Pがやってきました。

 2ベイのメリットを生かすべく,HDDももう1台購入しようと思っていたわけですが,どうせ買うならさっさと買ってしまおうと,今使っているWE REDの6TBと同じ物を準備しました。本体よりも高いんですけど,それでも安くなったものですね。

 揃ったところで,移行の作戦を立てて,土曜日に一気に作業開始です。

 私が考えた作戦は,

(1)QNAPのNASは古い本体から抜き取ったHDDを新しい本体に入れるだけで,システムが移行される。対応リストを見ると,TS-119P2からTS-231Pへの移行は可能とあるので,まずはTS-231Pのファームウェアのバージョンを最新にして,TS-119P2と合わせておく。

(2)TS-119P2のHDDをTS-231Pに入れて電源ON。移行が完了する。

(3)新しいHDDをTS-231Pに差し込んで,RAID1を設定。

 これだけです。終了まで時間はかかるかも知れませんが,放置して置けばいいことなので,作業は楽ちんだと思われました。

(1)ファームのアップデート
 ファームウェアを最新にするには,HDDを入れないで電源を入れると良い。TS-231Pを初期不良確認も兼ねてHDDを入れずに電源を入れて,QFinder Proで見てみると,うまい具合にDHCPでアドレスを掴んで起動している。

 ファームウェアは1つ古いものなので,あらかじめダウンロードした最新のファームウェアをインストール。問題なし。


(2)移行作業
 TS-119P2の電源を落とす前に,Qnap Cloudの名前を変更して,これまでの名前をフリーにしておく。こうしないと,TS-231Pへの移行後に,名前が重複してしまう。

 終わったら電源を落としたTS-231PにTS-119P2のHDDを入れる。ここでTS-231Pの電源を入れると,最悪の場合TS-119P2で使っていた貴重なHDDを問答無用でフォーマットするかも知れず,恐ろしくて手が震える。
覚悟を決めて電源をいれ,QFinder proで確認すると,元のNASの名前とIPアドレスが
 復活していることを確認。まずは関門突破とWEBからTS-231Pを確認すると,移行作業中である事が判明。
しばらくして移行が完了,再起動して動く事が確認出来た。すごい。


(3)問題発生
 動作確認をしていると,ポロポロと問題が出ていることに気が付く。まずDNSが動いておらず,ローカルアドレスの名前解決が出来ていない。これはdnsmasqがインストールされていないからで,パッケージをダウンロードすればOK,のはず。

 ところが,パッケージのインストール方法がコロコロ変わるQNAPのこと,今はEntware-ngを使うようになっているらしい。そこでこれをインストール。
opkg upodateに続けてopkg uogradeとし,opkg install dnsmasq-fullとしてインストール。設定ファイルを修正して再起動すると,ローカルアドレスをちゃんと解決出来ている。
 
 そして,qpkgで提供されていたperlをやめ,opkgでperlの最新版をインストールする。

 しかし,問題が発生。dnsmasqはグローバルアドレスの名前の解決のために,上位のDNSに問い合わせをしていない事が判明。さらにperlについては,昔のperlで書いたCGIが動作していない。

 頑張って対策を試みるが全く分からず。

(4)これらは後回しにして先にRAID1を組もうと,新しいHDDをTS-231Pに入れる。手順はよく分かっていないが,あまり試行錯誤をやっていると,古いHDDをフォーマットしたり,古いHDDを新しいHDDで上書きしてしまうなどもあり得るので,なかなか先に進めない。この時点で,土曜日の夜中3時。

 google先生に聞いてみるが,出てきた移行手順に従って作業するも,押したいボタンがグレーアウトして先に進めない。いよいよ手詰まりになるが,もう意識が朦朧として何をやっているか半分分からない。これは危険だとギリギリわかる意識レベルで,ようやく作業を中断し寝る。午前5時。

 翌日も頑張るが問題は解決せず。仕方がないのでQNAPのサポートにメール。聞いたことは,TS-119P2から取り出したHDDをTS-231Pに入れて動くようになったのち,RAID1にする手順を教えて欲しいと,シンプルに聞いた。

 そうこうしているうちに,dnsmasqの問題は解決。良くわからんが,設定ファイルに上位のDNSを記載した設定ファイルを記載したら,問い合わせをしてくれるようになった。以前はここはコメントアウトしていたし,現在もデフォルトと違うなら書き換えろとあるので,デフォルトと同じファイルを指定して動くようになったり理由が良くわからん。

 perlの問題は解決せず。

(4)想定外の事態1
 翌日,日本語で堂々と質問した私のメールに,英語で返事が来た。

 ・・・なになに?えーと,TS-119P2のHDDをTS-231Pに差し込んだ場合,RAID1は組めません,だと・・・理由はファイルの構造が違うから。「従来のボリューム」と表示されているのに一抹の不安があったが,やっぱりそれか。

 えーーー,それはNASとしてどうなのよ?せめてフォーマットを変換するツールを用意するとか,そういう対応がないといかんのじゃないの?

 絶望にくずおれても問題は解決せず,とりあえずシングルで暫定運用。


(5)想定外の事態2
TS-119P2ではDLNAサーバーとしてTwonkyMediaを使っていた。最近QNAPはTwonkyMediaのバンドルを中止したが,旧機種では利用可能だった。TS-231Pへの移行後は使えなくなるはずと思っていたら,どういう訳だかそのまま移行できたので使っていたところ,どうせ再インストール出来ると考えてTS-231P上でTwonkyMediaを削除した。冷静に考えるとインストールできるはずもなく,また私のTS-231Pはシリアルの先頭がQ17で始まる新しいもので,TwonkyMediaを動作させることが出来ない。これでもうおしまいだ。


(6)腹をくくるが失敗
 これはもう,手作業でデータの移行をするしかないと腹をくくる。現在のシステム設定を保存し,新しいHDDを入れたTS-231を初期化する。起動したら設定を書き戻してから,古いHDDを外部ドライブとして接続,File Stationで書き戻す作戦を立てる。

 しかし,これも難航する。設定を書き戻し,新しいHDDに古いHDDに存在したディレクトリを作成しようとしても,エラーになる。どうも現在の設定の共有フォルダの設定を一度消さないと駄目なようだ。アプリもエラーになり動作しないものがある。

 気持ち悪いので,再度初期化。しかし今度は,HDDがマウントされておらず,どうにもならない。マウントしようにも手段が分からず,それにどうして前回と挙動が変わってしまうのか全く不明。気持ち悪すぎて寝る。


(7)もう一度
 後日,もう一度初期化から初めて見る。前回と挙動が違うのは,どうも電源スイッチ長押しで再起動をした場合,HDDがマウントされないという話になっていたことを私が知らなかったことで起こったもののよう。しらんがな。

 今度は,まずHDD無しで起動。電源を入れたままHDDを差し込むと初期化するかと聞かれるので初期化する。しばらく放置すると生まれたてのNASが動き出す。

 問答無用で設定ファイルを読み込ませてやると,さっと以前のTS-231Pに戻った。ここで覚悟を決めて共有フォルダの設定をすべて削除,あらためて同じ名称の共有フォルダを作成し,アクセス権を設定。その後外部ドライブからFile Stationでファイルを書き戻す。ここまでは問題なし。


(8)いよいよRAID1
 いよいよRAID1にするのだが,ここで失敗してデータをロストするのが,いつのも私。これまでの私とは違うのよ,と勝手にいいながら,作業にかかる。

 今度はQNAPのマニュアルを見ながら薦めるが,相変わらずよく分からない。意外にTS-231PでシングルディスクからRAID1に移行した例もWEBには転がっていない。

 ストレージプールを使った例が出ていたが,別にそこまでの柔軟性は必要ないし,パフォーマSNS卯も落ちるので,使いたくない。

 試行錯誤を繰り返すが,どうも書いてあるように進まない。おかしい。やっぱりダメなのか,最初の初期化の段階で,HDDを2台入れておかないとダメなのか・・・もう1つHDDを買わないといかんのか・・・

 そうこうしているうちに,これまでグレーアウトしていた「移行」ボタンが,なぜか押せるようになっていた。これを押すとシングルからRAIDへの移行が始まる。

 やったことは,新しいHDDをベイ2に入れてフォーマット。このボリュームを「空き」になっていることを確認し,ベイ1のHDDの管理画面に進む。やったことはこれだけなのに,さっきまで押せなかった移行ボタンが,押せる・・・

 うれしかったので深く考えずに押す。

 すると,マニュアル通りに移行が始まる。

 とはいえ,画面には「警告」が出ているし,移行のプログレスバーもなかなか進まず,ずっと0%のまま。15分ほどすると1%になったので,我慢して放置。翌朝には移行がめでたく終わっていた。


(9)各種設定

 設定漏れや調整を少しして,なんとか復旧。1週間かかった。

(10)残問題
 QNAP謹製のDLNAサーバーも試したが,どうにもクソで,TwonkyMediaをどうにか使えないものかと思案中。ライセンスを買えば使える事が判明したので検討に入る。・

 あと,TimeMachineが新規になってしまうので,私の場合過去1年分のバックアップがなくなる。TimeMachineロスとでもいうんですかね,あって当然のものがふとないことに気が付いて絶望するのって。くよくよしていても仕方がないので,気持ちを切り替えて新規バックアップスタート。


 と,こんな感じで厳しい戦いを切り抜けました。

 RAIDへの移行ボタンが,急に押せるようになった理由はよく分かりません。何度も同じ事をやったのに,出来るようになったと言うのは気持ちが悪いのですが,思うにフォーマットのあと,状態がシステムに反映されるまでに少し時間がかかっているかなにかで,最初は押せなかったものがしばらくして押せるようになった感じです。

 大事な事は,ベイ2のドライブはフォーマットしてあることと,マウントしていないこと,そしてベイ1のHDDと異なるRAIDグループに設定されていないことです。

 そうすると,ストレージマネージャのストレージ領域->管理->管理に,移行が出ているはずです。

 今後,ドライブを交換する場合は,1台ずつ交換を選んでやれば良さそうですし,死んだ場合は死んだHDDをとりあえず外してフォーマットすれば,なんとかなりそうな気がします。まあ,それはその時考えましょう。

 で,動き出したTS-231Pなのですが,クロックは1.7GHzと1割強落ちているにもかかわらず,さすがにDualCoreだけに快適な動作です。WEBによるUIもストレスなく,またファイルのアクセスも高速です。

 個人的に感心したのが,2つ用意されたEthernetです。ルータでもないのに,なにすんねんと思ったのですが,ポートトランキングで仮想的に1つに束ねて,2GbpsのEthernetにする機能があるんですね。

 高度なポートトランキングにはハブ(スイッチ)がインテリジェントなものでないとダメなのですが,通常のスイッチでも動かす事の出来るモードがあり,試しに設定したところ,これがもう速くてびっくりです。

 これまで,WindowsからNASにファイルをコピーすると30MB/s程度だったのですが,TS-231Pでは100MB/sを越えます。NASそのもののパフォーマンスも上がっているのですが,この速度は1本のEthernetでは出ない速度なので,ポートトランキング万歳です。

 ポートトランキングにはメリットがもう1つあり,他のクライアントのアクセスがあっても,速度の低下が少ないのです。これも大きいです。

 もっとも,RAID1によるパフォーマンス低下はこれから評価することになりますから,こんな速度はもう出ないかも知れません。それでも信頼性と引き換えにした速度ですから惜しくはないですし,複数クライアントでも速度が落ちないメリットはありますから,もう十分なんじゃないかと思います。

 そう,TimeMacine中に他のマシンからのアクセスが厳しかったんですよね。これが軽減されるというのは,ありがたいです。

 NASは裏方で,動作していることが意識されてはかえってまずいわけです。新しいNMASに変わっても,表面的にはなにも変わっていないことが最善であり,気が付いたら速度が上がっていたとか,そういうのが目指すところです。

 TS-231Pへのリプレースを終えてみて,苦労した割には見た目の変化が少ないことにちょっとがっかりしましたが,それは違うと考え直しました。

 ポートトランキングの速度とRAIDの信頼性を一気に手に入れたNASが,うちに来ました。しかも格安で。

 個人でRAIDを組むのがネタになる時代を生きてきた私にとって,1つのゴールと言えそうです。

 しかし,今やっとけば今後は楽になるわと,手動で移行作業をやっても,ちっとも楽にはなりません。よく考えると,いつもいつも手動で移行をやっているような気がします。

 でもまあ,昔はPCの買い換えやHDDの入れ替えをやると,必ずこういうことを時間をかけてやってたんですよねえ。いつしか移行が楽ちんになり,今どきはクラウドベースで移行そのものがない時代です。

 しかし,20年経っても,私がやっていることは相変わらず。進歩があるんだか,ないんだか・・・

 そうそう,TS-231Pが安くなった理由ですが,TS-231P2という新機種が,海外ではすでにリリースされています。日本には年末頃の導入でしょう。これのせいでTS-231Pの値段は下がっているのです。

 TS-231P2は,メモリがSODIMMで増設可能になったこと,CPUがDualからQuadになったそうです。後は見た目も同じ。しかし,この2つ変更点は,使ってみると実に魅力的な強化ポイントでして,特にメモリが羨ましいです。

 若干早まったかなあと思う一方で,直付けメモリの信頼性にかなう物なし,と良いように考えて,あと5年TS-231Pを使おうと思います。

 あー,疲れた。もう徹夜は出来ません。

 

 

蔵書の管理とプリンターの話

 定期的に増える雑誌のたぐいはともかくとして,暇つぶしに読む小説などの書籍や,過去に購入した技術書なども毎週末にPDFにしていくと,気が付かないうちに電子化された本の数が膨れあがっていきます。


 2017年2月3日現在,蔵書データベースにPDFとして登録してある書籍は1848冊,データベースには登録しないことにしている雑誌(トランジスタ技術や日経エレクトロニクスなど)がざっと1000冊となっています。

 気が付かないうちに増えていたKindleの電子書籍が214冊もあり,紙の本が480冊ということですので,全部で3542冊ですか・・・まあ,個人で数を誇るには1万冊が最低必要らしいですし,まだまだ修行が足りません。(ちなみにISSPによる2009年の家庭の蔵書数調査によると,日本は平均91冊,500冊以上はわずか6%ほどということです)

 驚いたのは,娘の絵本が339冊になっていて,ここに未登録の絵本月刊誌(こどものとも)の定期購読分を加えると,400冊くらいになってしまうことです。いやはや,5歳の子供の蔵書が400冊ですよ・・・えらいことです。

 私が1つだけ誇れることがあるとすれば,その蔵書のほぼすべて,一度は目を通していることです。それも部分的にとか,資料として一部だけとか,そういうのではなく,概ね読了しています。どんなことがどの本に書かれているか,うっすらでも覚えているのはそのおかげでしょう。

 それはそれとして,特にScanSnapiX500を導入してからは,スキャン速度の高速化以上に,重送などの紙関係のトラブルがほぼなくなったことと,特に重送の検出が確実に出来るようになったことで,スキャン後の全ページ確認にかける時間が激減し,PDF化の負担が非常に軽くなりました。

 またスキャンの品質も向上,かつ安定して,これなら変色したり破れたりする紙で残すよりも,ずっと価値があるのではないかという気さえして,「仕方なく」ではなく「より積極的に」PDF化を進める動機となっています。

 これまで,小説やノンフィクションなどの文章を読む本はKindleで読む事を第一に考えていたので,紙で残すことに理由を見いだせず,読む前の購入直後にPDFにしていたのですが,技術書のような図面が多いもの,あるいは資料性が高いもの,机の上に広げて他の作業中に参照する必要のあるものなどは,紙の本のままにしてありました。

 技術書にも2種類あり,1つは物語のように順を追って解説を行っているものと,数ページごとに完結した内容になっているものに分かれます。前者は理論の解説や設計法の説明などで,後者は設計例や製作記事,データブックにあたります。

 製作記事などは前後の記事との関連性は薄く,そこだけ読めれば問題はないわけで,かえって分厚い本を広げて作業をするのは邪魔になるものですが,前者のような解説記事は,前後の内容との関連が重要だったりするので,本になっている方がありがたかったりします。

 どちらにしても,これら技術書は出力先として,まだまだKindleでは荷が重いため,価値がある本はPDF化の対象から外れていました。

 ですが,得てしてそうした本というのは大判で分厚く,本棚を占拠しがちです。その割に出番はそんなに多いわけでもなく,これを紙で残す理由ってなんだろうなあと,改めて考えたのが年明けすぐのことです。

 そこで,真空管アンプに関する本(無線と実験の別冊がほとんど)をざっと見てみたところ,これは絶対に作らないだろうなと思うような製作記事もたくさんあり,こうしたものはPDFにしたほうが,保管場所も減るし,どこでも見られるようになるのでかえって便利なんじゃないかと,思い至りました。

 しかし,万が一,そうした製作記事で製作をすることになったらどうするか。やっぱりプリンタで紙に印刷することになるでしょう。

 ・・・まてよ,印刷同等のクオリティで印刷する仕組みがあれば,技術書の大半をPDFに出来るという事じゃないか?

 すでにトランジスタ技術や初歩のラジオといった月刊誌はすべてPDFになっており,製作記事や図面などは,その都度紙で印刷していますが,まったく問題なく運用できています。

 とはいえ,写真印刷用のインクジェットプリンタをこうした用途に使うには,印刷品質やランニングコスト,また印刷速度の面からも不適切です。そこで浮上するのがモノクロレーザープリンタです。

 乾式コピー機そのものだったその昔,100万円していたレーザープリンタは,30年前には30万円,20年前には10万円になり,今や1万円までで買えるものになりました。そんなに安く売る必要などないのになあと思うのですが,消耗品で稼ぐ商売をやる市場である以上,仕方がないのかも知れません。

 思い起こせば,「レーザープリンタ」などと未来的な響きが小学校高学年の単純な思考を支配し,その価格が100万円というこれまた小学校高学年には天文学的国家予算レベルの大金ゆえ「とにかく無茶苦茶高い近未来のプリンタ」という記憶しか残さなかったことが,私とレーザープリンタとのファーストコンタクトだったように思います。

 あれですよ,当時はレーザープリンタとかページプリンタとか,電子写真式プリンタとか,いろいろな言い方が混在していたんですよ。あげく,商品名がレーザーショット(今思えばこれって結構殺戮的な響きですね)とか,そういう80年代的な名称だったりするので,ますます縁遠いものに思えてくるわけです。

 それに,当時はプリンタにも得手不得手があり,互いの弱点をカバーし合うべく,様々な方式が共存していたんです。ジオンのモビルスーツのようなものです。

 紙は高いが本体が安いサーマルプリンタ,活字並みの品質だがアルファベットしか印字できないデイジーホールプリンタ,普通紙に印刷出来るがうるさいドットインパクトプリンタ,静かだけど滲みがひどいインクジェットプリンタ,普通紙に高品質で印字できるがインクリボンが高い熱転写プリンタ,ピクセル単位で各色の濃淡が付けられ写真印刷が可能だが非常に高価でサイズも小さい熱昇華型プリンタ,大昔には紙の上にアルミ箔を張っておき,これを破ることで印字していた放電プリンタなるものもありました。

 これまで書いてきた乾式コピーにレーザーを組み合わせたレーザープリンタ,レーザーではなく横一列に並べたLEDで露光するLEDプリンタ,変わったところでは上下左右に自由に動くペンで広げた紙に文字通り線を描いていくX-Yプロッタ,ペンは左右にしか動かないが紙を上下に動かすプロッタプリンタ,今でも根強いファンがいるIBMのセレクトリックタイパー(通称ゴルフボール)などなど,形すら似ていないプリンタが存在しました。

 これとは別の分類で,文字をドットに分解して印刷するドットマトリクスプリンタ,1行単位で印刷するラインプリンタ,1ページ単位で印刷するページプリンタなど,それこそ覚えるだけでも大変な種類があったものです。

 今生き残っているプリンタは,インクジェットプリンタ,レーザープリンタ,複写伝票用にドットインパクトプリンタくらいでしょうか。

 10年単位でそうしたメカと電気とソフトの融合であるプリンタの自然淘汰が起きてきたのですが,90年代初頭にようやく30万円くらいになったレーザープリンタの中でも,突出していた孤高の超高級機が,AppleのLaserWriterII NTX-Jです。

 いやー,今書いていてもしびれます。200万円近い価格,frog designによる非常識なまでに完成されたかっちょいいデザイン,AppleTalkによるネットワーク共有がすでに「標準」になっていて,そこら辺のパラレル接続のプリンタとは住んでいる世界の違いを見せつけていました。

 PostScriptをページ記述言語に採用していて,しかもそれがAdobe謹製で,NTX-Jで正しく印刷出来ないならそれはデータが悪いと,誰もが信じたものです。

 そして,それだけでも6桁の価格が付いたといわれる,モリサワのリュウミンL-KL,中ゴシックBBBの2つをスケーラブルなPostScriptフォントで搭載,そのためにSCSI接続の40MBのHDDが外付けになっていました。(この外付けHDDもfrog designなわけですよ)

 これだけのシステムですから,プリンタに入っているコントローラも重装備で,なんと68020が搭載され,メモリもSIMMで増設出来ました。1989年の登場ということですから,この頃のMacintoshが68000だったことを考えると,本体よりも数段上のワークステーション級のパワーを装備していたんです。

 そして,その印刷のなんと美しいことか。PostScript搭載機が吐き出すテストプリントは,さすがAdobeと唸らせる美しいもので,国産のプリンタの無味乾燥でセンスのかけらもないテストプリントのみすぼらしさが,惨めに感じたことを覚えています。

 特にA4一杯に大きく印刷された「&」の曲線の,なんともなまめかしいことこの上なく,このプリンタがあればもう印刷屋さんなんか潰れてなくなるんじゃないかと思ったものです。

 事実,このプリンタの存在と,PageMakerによってDTPの世界が一気に花開き,コンピュータによる文書処理の1分野として,文書作成であるワードプロセッシングと袂を分かつことになるのです。

 そんな漠然とした憧れが,あの独特のオゾン臭で人間の動物的な部分へのプリミティブな記憶と共にすり込まれた私は,このころ中古のMac用のレーザープリンタを始めて手に入れます。1万円だか2万円だか,そのくらいで買ったLZR-650という小型のレーザープリンタです。

 ただし,ドラムが逝ってしまっていて,まともに印刷出来ないものですが,くっきり滲まず,普通紙に印刷でき,水をかけても大丈夫,網点による美しいグレイスケールを吐き出すこのプリンタは,私の印刷環境を一気に変えてしまいました。

 それまで,プリンタと言えばプログラムリスト(あるいはダンプリスト)をかろうじて判読できる文字でただ吐き出すだけのものでしたから,およそ印刷物と張り合うようなものではなかったのです。

 当時,インクジェットプリンタの性能が格段に上がり,カラー化も進んでいたときだったのですが,スペックからは見えない,レーザープリンタの印刷の品質の高さに私の迷いはなく,中途半端なカラーよりは,しっかりしたグレイスケールが表現出来るモノクロの方がずっと見る人を惹きつけるものだという持論もぶれることなく,長くレーザープリンタは私の主力機でした。

 やがてドラムがいよいよダメになり,買い換えることにしたのですが,憧れのPostScript機など買えるはずもなく,Apple純正のLaserWriterSelect300を安く買うことが出来ました。QuickDrawプリンタではありますが,当時はすでにTrueTypeも存在していて,個人レベルであれば十分な力を持っていました。

 XEROXのエンジンというのもお気に入りでした。それ程高速でもなく,大きく重く,デザインも今ひとつで,特に印刷の品質も良いわけではない,当時の廉価版レーザープリンタでしたが,TeXを使い始めた時期でもあり,印刷物にどこまで迫ることが出来るかにこだわった当時の私を支えてくれました。

 あれから20年。

 もはやインクジェットプリンタは銀塩写真のレベルを越え,デジタルカメラとの組み合わせで,美しいA3ノビのカラー写真を,トコトンまでこだわって紙に焼くことが,自宅でできるまでになりました。

 インクジェットプリンタが,インクカートリッジで稼ぐという方法で本体価格を1万円にしてから,プリンタというのは安いものという認識が定着したように思うのですが,どう考えても安くなるはずがないと思っていたあのレーザープリンタまでも,1万円そこそこで買える世の中になってしまい,私はとても複雑な気分です。

 ああ,ついつい長くなってしまいました。歳は取りたくないものですね。

 長くなってしまったので,本題であったはずの「散財」については,次回に。

[追補]先日嫁さんに,レーザープリンタの仕組みって知ってるか?と聞いたら,自信満々に「インクジェットなら知ってる」というので説明してもらったところ,インクに電荷を与えて吸い込むとか,なにやらおかしなことをしどろもどろで言っていました。

 情けないので調べておくように宿題を出しましたが,きっと無視するでしょう。悔しいのでここに10歳の子供にも分かるように書いておきます。

 インクジェットプリンタはその名の通り,インクを紙に吹き付けることで印刷するプリンタです。問題はインクをどうやって,正確な位置に,小さい点で,吹き付けるのかということです。

 大きく分けて2つの方法があります。1つはピエゾ方式。ピエゾというのは圧電素子のことで,電圧をかけると変形する性質のものです。細い管に入れたインクを,管に取り付けた圧電素子の変形で打ち出します。ちょうど,お弁当に入っている魚の形の醤油さしのようなものですね。

 もう1つはサーマル方式,管にインクを入れておくところは同じですが,この管を瞬間的に熱して,インクの沸騰によって発生した泡の勢いでインクを打ち出します。

 それぞれ一長一短がありますが,インクの量を減らさないと細かい印刷は出来ず,でもそうすると制御が難しくなりますし,目詰まりも増えてしまいます。それに,たくさんある管が1つでも壊れてしまうと使い物になりませんし,膨大な回数のインクを吐き出しますから,信頼性を高めないといけません。

 打ち出しに最適なインクは,必ずしも美しい印刷の出来るインクとは限らず,美しい印刷が出来るインクは長期保存に耐えることの出来るインクとも限らず,求められる性能がバラバラなのに,それぞれ高次元で両立しないといけないという難しさもあり,本体よりもインクが高いというのは,案外ビジネスモデルの話だけとは言えないんじゃないかと,私などは常々思っています。

 ついでに,レーザープリンタの仕組みも。

 普段は電気を通さないのだが光が当たると電気を通しやすくなる特殊な材料を表面に塗りつけた細長いドラムを用意します。

 最初にこいつに電荷を与えます。電荷というのは,乱暴に言えば静電気です。

 次に,レーザーをこのドラムに当てます。クルクル回る鏡をつかってレーザーを左右に振り,ドラムを回転させながら,ドラムの表面にレーザーを当てるのです。

 レーザーがあたった部分は電気を通しやすくなっているので,静電気が弱まります。この状態で,黒い粉をドラムに振りかけると,静電気の強い部分にはたくさんの粉が,弱い部分には少しの粉が付くようになります。

 そしてこの粉を,そのまま紙に転写します。すると紙にはレーザーを当てたところは白,当てなかったところは黒で,画像が出てきます。

 あとはこれを,熱を加えて黒い粉を溶かして紙にくっつけます。

 今は少なくなりましたが,昔のコピー機というのはこのレーザーの代わりに,コピーしたい紙に強い光を当てて,その反射光をドラムにあてていました。レーザープリンターはこのコピー機の原理を使って作られたものです。

 銀塩写真の原理とは全く異なるものなのですが,光を使って画像を作るという意味で「電子写真方式」とも呼ばれます。ですので,印刷までの工程も写真の用語を使って説明されることがしばしばです。

 例えば,黒い粉はトナーと言いますが,これを可視化する薬剤とみて「現像剤」と言ったりします。ドラムは感光体です。

 そして,レーザーを当てることを露光といい,トナーをドラムにのせる工程を現像といいます。そして紙に移すことを転写,転写されたトナーを熱で固めることを定着といいます。

 この複雑で,また特殊な材料や薬品を使うプリンタが,ここまで小さく,ここまで安く,メンテナンスフリーで,どこでも買えるようになるとは,信じがたいことです。

ジワジワうれしいMacBookPro2016

 新しいMacBookProをつ買うようになって10日ほど経ちました。その間古いMacBookProにWindowsを入れるのにかかりっきりになったりして毎日使っていたわけではありませんが,それでも使い慣れるに従い,最初のワクワク感が薄れて,冷静にしみじみと,その使い心地を味わえるようになってきています。

 中でもキーボードとTouchBarの使い心地は予想を越えて,許せるレベルからないと困るレベルになってきています。これは使ってみないと,本当の良さが分からないんじゃないかと思います。

 まずTouchBarから。

 数日間試行錯誤をしていたのですが,キーボード環境設定のうちTouchBarに表示する項目で「Appコントロールおよびコントロールストリップ」という初期設定のものを使っています。

 ファンクションキーはそもそも使いませんし,Appコントロールも今後もっと便利になると思います。しかしコントロールストリップはすでに便利に使っていますから,やっぱりこれが一番便利です。

 そしてそのコントロールストリップですが,内容をカスタマイズできます。私の場合,明るさ,音量,ミュートまでは初期状態で(とても便利です),右端のsiriの部分に違うものを割り当てることにしました。

 いろいろ試しましたが,デスクトップの表示か,画面のロックかで迷いました。デスクトップの表示はトラックパッドで指3本をぱっと開くというジェスチャに割り当てられていたため,トラックパッドの狭い古いのMacBookProでは失敗が多くて使えませんでした。

 しかし,新しいMacBookProではこのジェスチャも十分可能な広さがあります。それに,3本のスワイプでデスクトップを切り替えた方が作業が楽だということもあり,Exposeが出た頃は多用していたデスクトップの表示は最近あまり使わなくなりました。

 しばらくTouchBarに割り当ててみて,便利には違いないが頻度が低いため,画面のロックを割り当てることにしてみたところ,これが非常に便利でした。

 ちょっと離席するときに指1本で画面を真っ暗に出来ます。私の場合,ファイルのコピーや動画のエンコードで長時間放置することが多く,そのまま寝てしまうことも多いです。

 そこで少しでも消費電力を下げるためにバックライトを消しておくのですが,これが指1本ででき,しかもロックがかかるのでとても楽になりました。

 TouchBarの右箸4つのエリアは,常に表示されている貴重なスペースです。ここにあるのはどんなときでも,階層を潜らず一発で操作できるボタンですから,厳選せねばなりません。

 明るさ,音量,ミュート,そして画面のロックは,ベストメンバーです。波面のロックのさらに右にはTouvhIDがいて,ここに触ることで画面ロックの解除が出来ますから,実質5つです。これは本当にいいですよ。

 そして意外な便利さにも気付いたのですが,ファイルのコピーで同じファイルが存在する場合や,設定の変更などで,ユーザーに判断を求めてくるシーンが多々あります。

 ダイアログが出てきて,ボタンをクリックしないと先に進まないのですが,選択肢が一定ではなく,見てからボタンを押さないと心配です。

 キーボードショートカットで見ないで先に進める方法もあるのでしょうが,意図しない結果になったときに,なにを選んで押したのかがわからないのも問題で,やっていません。

 しかし,いちいちマウスカーソルを動かして選択するというのは,視線の移動以上に指の移動をp伴うので,画面の広いMacBookProでは結構ストレスになっていました。いちいち面倒だなと思っていると,その選択がtouchBarで出来る事に気が付きました。

 しかも,YESの場合には青色で光っています。画面の状態と同じです。画面で内容を確認し,Touchbarで同じ色のボタンを押せばOKであることに気が付き,やってみるとこれが実に快適なのです。

 視線移動は思った以上に少なく,指の移動,腕の移動が最小限です。マウスカーソルを動かすのは画面の状態をフィードバックしないといけないのですが,これならフィードバックなしのオープンループで,ボタンが押せてしまいます。

 内容を確認しつつ素早くボタンを押すことが出来るという両立は,まさにTouchBarで可能になったことです。TouchBarの便利さに気付いてしまうと,もっと積極的に使ってみようという気が起きます。この調子で便利な使い方がどんどん出てくるような気がします。


 続けてキーボード。

 ストロークの浅いバタフライ型のキーを搭載したMacBookProですが,やっぱりこれは使い心地がいいです。我慢すればとか,慣れればとか,使い方を気をつければ,とか,そういうユーザー側への歩み寄りは全くありません。無意識のうちに心地よく誓えています。

 なんでかなと思ったのですが,こういうアイソレーション型のキーは,キーの隅っこを押したときにたわんでしまうので,キートップが少し沈んでから中央部が押されて,キーがONになります。ということは,キーの真ん中を押した時と隅っこを押した場合で,ONになるまでのストロークが異なるわけで,これがあのふにゃふにゃとした悪いタッチと相まって,とても気持ち悪いのです。

 某国産ノートPCを会社で使っていますが,このキーは本当に最悪で,触る気も起きません。ずっと外付けのキーボードで使っています。macBookAirは幾分ましですが,それでも気持ち悪い感じは残ります。

 ですが,このMacBookProは素晴らしい。キーのどこを押しても同じなのです。ストロークもクリック感も遊びもたわみも,荷重変化もほとんど差がありません。

 そしてこの剛性感。しっかりしていて,タイピングに集中できます。指先に戻る情報に雑味がありません。これだけしっかり作られていると,経年変化が心配になり,耐久性に懸念が生じるんですが,少なくとも今は非常に快適で,この感覚を味わいたいために,ずっと押し続けたいキーです。

 押しやすいし見やすしクリック感も心地よく,なによりたわみがないしっかりした剛性が素晴らしいです。

 今回,古いMacBookProの旧来のキーボードをWindowsの設定で長々と使うことがあったわけですが,これはこれで素晴らしく,ストロークの深さは必要だなと改めて思った次第ですが,それと並行して使い続けた新しいMacBookProのキーボードも,別の次元で良いものだと思います。


 その他,使っているうちに分かった事です。

 先日のType-CのUSBハブですが,認識しないのは抜き差しを素早くやったときに確実におこります。抜いてから10秒ほどたって差し込むと,認識する確率が高くなります。これなら使えるかも知れません。まだ返品しないで様子を見ているのですが,あれば便利なものですし,迷っています。

 電池の減りは案外早いです。普段使いだと気にならないのですが,Lightroomを使うと2時間もすれば半分になっています。GPUをぶん回すので仕方がありませんが,気をつけたいところです。

 ここしばらく急に寒くなり,持ち運びが楽になったことで,作業は別の部屋で行うことが増えました。軽いし持ちやすい新しいMacBookProはこういう場合にも苦になりません。一回り大きくなったMacBookAirを持ち運んでいるような感じです。

 私の場合は作業というのは主にLightroomですので,周辺機器などまったく必要なく,本体だけあればそれでいいです。余計なインターフェースがない分,薄く軽く鳴っているこのマシンの恩恵を,十分に受けていると思います。

 ネットワークについても,さすがに802.11acです。実際の速度から考えると,もはや速度を理由に有線で繋ぐ必要性は感じなくなりました。ここのところずっとWiFiで使っています。

 信頼性を求めるときや,電波が弱い部屋では有線を使うことになりますが,そうでない場合にはWiFiで十分だと思います。

 冒頭に書いたように,買ってすぐにワクワクはなくなりましたが,使っていくうちにジワジワくる快適さが,Macのよいところです。MacBookProはその真骨頂だと思います。

MacBookPro2008にWindows8.1を入れる

 新しいMacBookProが来たおかげで,お役御免となったのが古いMacBookProです。2008年のモデルなのでもう8年も前のものです。

 これがですね,10年前の2006年に8年前のマシンを使うなんて話になると,もうさすがに使い物にはならないのですが,ここしばらくのPCの進化は緩やかですし,その上2008年当時でもトップクラスの性能を誇っていたMacBookProですから,廃棄したり数千円で買い取られてしまうのは,ちょっと惜しいです。

 スペックは,Core2Duoの2.5MHzでキャッシュはなんと6MB,メモリは4GBを搭載し,250GBのSSDが入っています。LCDは15インチで1440x900でGeForce8600搭載,VRAMは512kBです。

 802.11nとGbitのEtherを持っているし,光学ドライブも内蔵です。しかもExpress/34のスロットやIEEE1394まで持っています。このくらいの性能のPCなら,今でも新品現行品として売られていると思います。

 確かにGPUは世代的に厳しいですし,VRAMも少ないです。CPUも同じクロックでも処理速度は半分くらいしかありませんし,なんといってもバスの速度が遅いので,重い負荷には苦しいでしょうね。

 実際,Macとして厳しいですし,写真編集なども苦痛なほど遅いです。でも,これがWindowsで行っている電子工作関連の開発マシンとしてならどうかと考えてみると,全く余裕であることがわかります。

 もちろん,大規模FPGAの開発とか基板CADとかアナログ回路の重たいシミュレーションとか,そういうのはしんどいでしょうけど,AVRのソフトを書くとか,EP-ROMライタのホストとして動かすとか,そのくらいなら全然心配ありません。

 なにより,新しいWindowsが動いてくれること,それもストレスなくOSが動いてくれることが大事です。そして出来れば64bit環境に移行したいです。

 ということを,新しいMacBookProが出ると噂されていた夏頃から考えていて,値上がりする前にとWindows8.1Homeを買ってありました。

 その後,Windows10への無償移行期間が終了したり,MacBookProのリニューアルが11月になったりと,すっかり季節も移り変わってしまったわけですが,新しいMacBookPro導入プロジェクトの総仕上げとして,現行バリバリで使えるWindowsマシンを用意するということを,ここ1週間ほどやっていました。いやはや,苦労しました。

(1)方針

 MacでWindowsと言えばBootcampなわけで,これなら小学生でもWindowsをインストール出来るでしょう。しかし今回の対象である2008EarlyのMacBookProでサポートされるWindowsは,なんとWindows7までです。

 私が手にしているWindowsはあいにく8.1ですから,対象外です。実際,Bootcampアシスタントではインストールを拒まれてしまいます。

 もともとmacOSとの共存は考えておらず,すっきりとWindows専用マシンとして使うつもりでしたから,ダメモトでWindows8.1のDVD-ROMからブートしてみました。optionキーを押しながら電源を入れると起動メニューが出てきますので,ここからDVD-ROMを選択します。

 幸いなことになんの問題もなくWindowsのインストーラが立ち上がります。SSDをフォーマットして指示に従ってインストールするだけです。

 2時間もすると,64bitのWindows8.1が立ち上がる15インチノートPCが姿を現したのです。しかし,本当の地獄はここから先でした。


(2)ドライバを入れる

 まだmacOSが動いている間にBootcampアシスタント(バージョンは4)を起動して,このMacBookPro様の最新のドライバ類をダウンロードし,USBメモリに入れておきます。これを忘れるとたいへんです。

 このドライバ類はWindows7用で,64bitと32bitの両方が用意されています。Windows8や10をサポートしたものではないので注意が必要です。

 最近の機種でこの作業を行うと,そのモデルでのドライバが用意されてしまいますから,やっぱりインストールをする実機で作業をしないといけません。

 さて,DVD-ROMから起動して新規インストールしたWIndows8.1に,すぐにこのドライバを入れます。setup.exeを探して起動しますが,最初はWindows7ではないと怒られても,めげずにもう一度起動すれば互換性の設定を変えて起動するので,すんなりとドライバのインストールが完了します。

 この段階でMacBookProは問題なくWindows8.1が動くマシンになりました。あとはもうWindows8.1が動いているマシンとして,環境構築をしていくことになります。


(3)WindowsUpdateではまる

 インストール直後のWindowsいわば蜂蜜を塗りつけた体でアリの巣に飛び込むようなものです。セキュリティ維持の為にもすぐにWindowsUpdateです。

 ところが,更新を確認しています,という状態のまま何時間もダンマリなのです。一向に進む気配がありません。

 これはWindows8.1をサポートしない古いMacBookProへのインストールという特殊な状況から来ているのかもしれないと,もう一度最初からインストールをし直しました。でもダメでした。

 購入したのが古いWindows8.1のDVD-ROMからインストールを行って見ましたが状況は同じ。ならば32bit版ならどうかと思いましたがこれもダメ。

 ここでもう試す手がなくなりました。時間のかかる作業をずっとやっているほど私も暇ではありません。仕方がないので,蜂蜜を塗りたくったままで,このWindows8.1を使い続けることにしようと,64bitのWindows8.1のインストールを済ませました。


(4)WindowsUpdate解決!

 気になって調べて見ると,どうもWindowsUpdateの仕様が変わったらしく,古いWindowsUpdateクライアントではダンマリになるそうです。ひどい話ですねー。ダンマリが致命的であるという意識がないんでしょうか。

 解決策は,2つのパッチを当てること。これを直接ダウンロードしてオフラインでインストールするとWindowsUpdateが進むようになるんだそうです。

 ところが,このパッチをインストールしようと起動しても,やっぱり更新を探しています,から先に進みません。ここでまたくじけそうになりました。

 解決策は,ネットワークを切断すること。どうも,スタンドアロンインストーラでもネットワークでWindowsUpdateのサーバにつなぎに行くそうで,そこでダンマリになるらしいです。ほんとひどいですねー。

 WiFiを切断して,ようやくパッチがあたりました。WiFiをつなぎなおして,祈るような気持ちでWindowsUpdateをすると,今度は200個近いパッチを入れるように指示が出ました。やった・・・

 なんでこんなにうれしいんだろう。おかしいなあ。


(5)VirtualBoxではまる

 こうしてWindows8.1の64ビット版が無事に動き出しました。思った以上に快適で、サクサク動いています。ATOKも入りましたし,会社のマシンと同じような環境になってきました。

 AVR StudioもAVRライタもインストール出来て,それらしい環境になってきたのですが,EP-ROMライタで躓きました。

 以前秋月で買ったROMライタが,64bitで動かないのです。LEAPER-3CというUSBモデルで,物理的には接続出来るのですが,ドライバがないので動きません。

 Windows8.1の32bit版にすれば動くかもしれない・・・あるいはあきらめるのも手だ・・・とまあいろいろ考えたのですが,2005年以来アップデートされていないレガシーなROMライタ1つのために64bitに移行しないのもおかしいので,ここはVirtualBoxで仮想環境を作り,ここで32bitのWindowsを動かす事にします。

 幸い,かつての地デジPCで使っていたWindowsXPのライセンスが1つ余っています。これを使いましょう。

 VirtualBoxをインストールして,そこからWindowsXPを入れます。ところがライセンス認証が通りません。まあそれはそうですよね,以前のマシンとは全然違うのですから。

 そこで初めて電話をしました。担当者に事情を説明することも覚悟していましたが,無人対応でさくっとライセンス認証が完了し,晴れてWindowsXPの動く環境を用意出来ました。

 EP-ROMライタも問題なく動作するようになりましたので,これでこの件は解決です。


(6)Windows10ではまる

 調べ物をしているうちに,未だにWIndows10の無償アップデートが出来るという話を目にしました。試して見るか,とスケベ心がでたのが終わりの始まりでした。

 Windows10の起動用USBメモリを作り,そこからアップデート。ウソのようにサクサク進み,しばらくしてWindows10の起動画面が出ました。

 ところがトラックパッドが動きません。

 なんとかキーボードだけで操作して,改めてMacBookPro用のドライバをインストールしようと,Windows7用のドライバのセットアップを行いますが,なんと途中で止まってしまいました。

 あきらめて再起動。

 悲劇はここから始まりました。マウスもキーボードも動きません。USBも動かないので,外付けのキーボードも動きません。

 ログイン出来なくなってしまい,なにも操作ができなくなりました。復旧を試みてもダメ。

 最悪でもWindows8.1に戻せると思って気軽に始めましたが,まさかログイン出来なくなり,Windows8.1に戻せなくなるとは思いませんでした。

 泣く泣く,Windows8.1を新規インストールするところから,やり直しです。


(7)なんとかWindows8.1まで戻した

 これまでの手順をもう一度繰り返し,Windows8.1が動くところまで戻しました。WindowsXPのライセンス認証をもう一度やり直すために電話が必要になったところまで同じように繰り返しましたが,ともあれ元通りです。ここまでで1日無駄にしています。

 しかし,WIndowsというのは,動き出すまでにいくつもいくつも落とし穴があるものですね。良くなったとは言え,やっぱりWindowsだなと思いました。

 Windowsはなにかと画面を青くするのですが,その時に私の顔が青くなるらしく,5歳の娘が「お父さんの顔真っ青」と心配そうに話しかけてくれたのが,唯一の救いでした。


(8)やったこと

 まず,USB接続のVNAであるziVNAuを動くようにしました。これは問題なし。

 AVR関係はAVR Studioの4.19をインストールしました。これも問題なし。

 LEAPER-3Cは前述の通り仮想環境のWindowsXPで動かして解決です。

 もう1つ,大事な作業としてCoolScanVEDを動かす事があります。ニコンのフィルムスキャナーなのですが,これまではMacで使っていましたが,サポートソフトがPowerPCのコードで書かれているので,PowerPCのエミュレーション機能があるMacOSX10.5を外部HDDから起動して使っていました。

 でも,外付けHDDは遅く,信頼性も心配なので新しいMacBookProの仮想環境で動かすことを考えていたのですが,せっかくMacでWindowsを動かす事がなくなったのにディスクスペースももったいないので,Windowsマシンで動かす事を考えたのです。

 幸い,Vista用のサポートソフトを使えば,64bitでドライバを動かす技もあるということで,試して見ました。

 結果は問題なし。トラブルもなくCoolScanVEDが動きました。よしよし。

 最後に,家にあるいくつかのWindowsに散らばっているデータやソフトを集めました。20年以上前から蓄積している古いものも出てきましたが,これを統合です。PC-6001やX68000のエミュレータも動くようになりました。

 さすが,Windows8.1がサクサク動くマシンですね。これらのエミュレータも実機と同じように動きます。PS3のコントローラも動くようにして,レトロゲーム三昧です。


(9)苦労しました

 私がWindowsに詳しいならなんてことはなかったのでしょうが,あいにく私はWindowsはよくわかっていませんし,最新の状況を常に仕入れているほどのMicrosoftウォッチャーではありません。

 WindowsUpdateが黙ることは世界中で知られている話だそうですが,私のように知らない人はまったく知らない話です。Microsoftについていっている忠誠心の高い人でも新規インストールすれば古いWindowsを動かすことになるわけで,せめてそこからのWindowsUpdateくらいは出来るよう,どうしても出来ない場合でも,ダンマリはやめて欲しいなあと思いました。

 また,Windows10でSSDのフォーマットからやり直した人は珍しいかも知れませんが,これが無償期間中のように頻繁にアップデートを促されてなかば強制の上でWindows10にしていたら,どんなに恐ろしいことになったかと,背筋が寒くなります。
 
 こういう事態に陥るのが事実であるわけですから,あそこまでUpdateを強く促すのは危険だったと思います。こういうこころは,やっぱりMicrosoftだなあと思います。

 さて,動いて見ればストレス無しのWindowsです。画面も広く,キーボードもしっかりしていて,速度もまずまず。SSDで快適ですし,大きめのノートPCとして妥協する点はなにもありません。

 やっぱり1台,まともなWindowsマシンがあるといい面もありますね。以前ほどWindosでないと不自由するシーンは少なくなりましたが,それでもWindowsをサポートしない測定器や開発環境はないといっていいですから,電子工作関連はWindowsに集約しましょう。

 64bitですので,将来も安心。まだしばらくは使えるWindowsマシンを手に入れました。ふと思ったのは,このころのMacBookProは中古品が安く売られていますが,macOSは満足に動かなくてもWindowsはこうして問題なく動きます。

 大きな画面を持ち,処理能力もそれなりにあるノートPCを,1台新たに手に入れた感じです。苦労した分,どんどん使っていこうと思います。


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