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カテゴリー「散財」の検索結果は以下のとおりです。

新しい外付けHDDを買う

  • 2016/12/20 10:29
  • カテゴリー:散財

 新しいMacBookProが我が家にやってきて1ヶ月ほど経過しました。処理量にへこたれないパワーは作業のゆとりを生み,早く終わった処理で作られた時間は新しい活動にあてられ,思った以上に安定した動作は作業への集中を促して,結局お金を出せた人が勝つのだなあと,妙に納得してしまう日々です。

 こうして,コンテンツを生み出すマシンが高速で動くようになると,当然コンテンツがますます大容量化し,数も増えるようになります。先日デジタルカメラの画像を処理しただけで300GBほどのデータを生み出したこともあり,これらを蓄えるストレージも少々心許なくなってきました。

 記録によると2012年のことなのですが,LaCieのFireWire800のケースに3TBのHDDを入れたものを用意し,これにうちの2大コンテンツである書籍と雑誌のPDFとデジタルカメラのRAWデータをガンガン突っ込んでいたわけですが,気が付くと残りが600GBほどになっています。

 まだ2割ほどあいていますが,使い始めて4年になるという事情や,大事なメインストレージをUSB3.0にしたいという気持ちもあり,HDDの買い換えを考えていました。

 折しもトランプ効果による円安が続いており,HDDという,今やPCパーツの価格優等生もその影響で値上がりするのも時間の問題です。しかも年末は大掃除の季節でもあり,HDDが売れる時期という話もあって,今のうちに買っておこうと考えました。

 WDの4TBが1万円を切る値段で売っている話もありますが,相場としては現在12000円くらいです。それでも安いなあと思う訳ですが,amazonについていえばWDの外付けHDDが安いのです。

 4TBで13000円ほど,5TBでは15000円くらいです。バルクのHDDで5TBというのはほとんど見かけないので単純比較は出来ませんが,WD自身がやっている外付けHDDにWD以外のHDDが内蔵されていることはまずないだろうという安心感,ケースとの相性が出ないだろうという信頼感(最初から認識しないとか容量がおかしいというならむしろありがたく,ある容量に達すると書き込めないとかデータがぶっ飛ぶとか,そういうひどい話も可能性としてあります),そしてHDDもケースも自前だけに値段が安いというお得感で,特にこだわりがなければこれが一番ではないかと思ったりします。

 ということで,14800円で5TBの外付けHDDを買いました。「Elements Desktop USB3.0」というものです。大きなHDDを買うと気持ちのいいものですが,故障や誤操作でデータを失うと被害が大きいです。

 HDDは当たり外れもありますから,実際に被害が出る可能性も覚悟しないといけないだけに,いつも買うときにはドキドキします。

 注文したその日に届いた5TBのHDD。簡素な箱に入った本体やケーブル,ACアダプタを取り出し一通り確認をします。なんか,HDDをぐるっと皮で包んだだけといっていいくらい,簡単な筐体ですね。これはこれでいいんですけど,ここまでくるとなんかむなしくなります。

 お,コネクタはmicroBなんですね。USB3.0でmicroBなんてのは,もう使われなくなるもんだと思っていただけに,意外でした。まだtypeCは高いんでしょうかね。

 ということで,変換ケーブルを介してMacBookProに繋ぎます。さくっと認識しましたが,NTFSでフォーマットされているので,これをAppleHFSに再フォーマットです。そういえばSierraでAPFが使えるようになるとか,そんな話もあったように思うのですが,どうなんでしょうね。ファイルシステムは初物は怖いですよ-。

 再フォーマットをやるのにちょっとすったもんだがありましたが,とりあえず動き出しました。問題なさそうです。

 それで,今後の運用なのですが,とりあえず現在の3TBから,写真に関するデータ(約1.4TB)を,まずは5TBに移すことにします。そして3TBは今後,PDFとジャンクを入れておくことにしましょう。

 当面,写真のデータも消さずに3TB側に残して起きますが,これを消して容量を確保したいときには,5TB側の実績も出てきていると思います。

 実のところ,この5TBの外付けHDDからHDDを取り出し,FireWire800のケースに入れる予定でいたんですが,冷静に考えると速度は遅いし,もともと2TBの壁があったFireWire-SATAブリッジですから,5TBもの容量が安全に扱える保証もありません。

 確かに筐体はしっかりしていて,良く出来ているのですが,やっぱりリスクは無視できない程大きいです。そこで,こうした2台の運用にしてみました。PDFはNASにも同じ物を入れていますから万が一の場合も大丈夫。ジャンクデータは消えても悔しくないからジャンクです。

 早速コピーです。1.4TBのデータをコピーするのに9時間ほどかかったのですが,ざっくり計算すると360Mbit/secです。800MbpsのFireWireの実効速度としては,まあこんなもんかもしれません。

 それにしても,1.4TBとは大きなデータではありますが,これがコピーに10時間近くもかかると言うのは,改めて伝送速度が重要な性能なんだなあと痛感します。これはもう,USB3.0へ全面移行しないと時間がもったいないですね。

 コピーを進めていると,やっぱりほんのり暖かくなります。ですが,この筐体は見た目にも面白く,上面と下面,そして背面は大きめの全面スリットとなっていて,中が見えるほどです。このスリットが煙突効果で,巧みに廃熱を上に逃がすようになっています。

 ファンを付けるとファンの故障が製品寿命を決めてしまいますし,かといってファンレスは熱が籠もりやすいです。これくらいスリットを派手にあけてあれば,長時間の運転でなければ問題はないんじゃないでしょうか。

 心配していたHDDのハズレは,とりあえず異音がしない,おかしな振動もないということで,まずは安心。良い買い物をしました。

 とまあ,amazonを褒めようかと思っていたのですが,実はちょっと腹の立つ話をここに書いておきます。

 新しいMacBookに,アクリルのカバーを付けることにしました。こうしたカバーは美観も損なうし,携帯性も犠牲になるのでうれしくないのですが,新しいうちに付けておけば最初の傷を付けるまでの時間が稼げて,がっかりすることが先送りに出来るだろうと思って,買うことにしました。

 12月の頭に12月14日に発売予定という,なかなか安くて良さそうなものを予約して決済を済ませました。12月26日までに届くという事で,随分先だなあと思っていたのですが,まあさ仕方がないかと思いました。代金に送料350円がかかりました。

 14日に発送連絡がありましたが,数日待っても音沙汰無し。伝票番号を佐川に確認してもそんな番号はないと突っぱねられました。マーケットプレイスでの購入でしたので販売店に確認すると,なんとまあこの番号は,中国からamazonの倉庫に送る際の番号なんだそうです。中国の運送会社のサイトのアドレスも送られて来ました。

 もうちょっと待ってくれ,と言うので待っているわけですが,調べて見るとすでに国内には到着しているようです。いよいよamazonの倉庫から私の手元に届く段取りになるのでしょう。

 で,改めてこの商品をamazonで調べて見ると,すでに在庫あり,22日に届くとあるじゃありませんか。しかも送料はかからなくなっており,トータルでも値下がりしています。

 あちゃー,やられた。私の送料は,いわば8個入りカートンの中国の倉庫からamazonへの納品に使われたわけですよ。ちきしょ-。

 キャンセルして買い直すという手も考えましたが,マケプレですのでそれも難しいでしょう。もう待つしかありません。うーん,嫌だなあ。

 なんか,こういうの,どうにかならんもんですかね。

 しかし,実は最初の傷は10日ほど前に,すでに付けてしまっているのでした・・・


 

CFカードアダプタでSDカードをD2Hで使う

  • 2016/11/30 13:51
  • カテゴリー:散財

 先日,久々にD2HのデータをMacに吸い上げて現像しようと思ったのですが,途中でコピーが止まっているのに気が付きました。RAWデータが壊れているんだそうです。

 仕方がないので壊れたファイルを除いてコピーをすると,また止まります。結局この2つがエラーになりました。

 エラーになったとはいえコピー出来なかったわけではなく,一応開くことは出来ます。ただし中身が壊れていて,画像が一部出てきません。

 大切な写真と言うよりは,連写したうちの1枚だったということで,被害は実質的になかったのですが,これが貴重な1枚だったら悔しい思いをしたろうなと思いました。

 D2Hは古いカメラで,なんと2003年の発売と言いますから,実に13年も前のカメラです。少し前なら連写速度を誇れたものですが,今はすべてのスペックで中級機に負けてしまっている,Dヒトケタです。

 すでにグリップもべたつきが始まりつつあって,本当にデジタル一眼レフというのは,ボディは消耗品なんだなあと痛感します。フィルム時代はそんなことはなかったんですが・・・

 ただ,私は手に馴染んでいるのと,派手なシャッター音が好きなこと,そして8コマ/秒という連写速度は,結局うちで一番高速である事から,ストロボ併用で現役です。

 感度不足はLightroomによるノイズ除去とストロボによって実用範囲に,画素数の少なさはトリミングを一切しないという前提で,なんとか使っている感じです。

 動き回る子供を撮るには,D2Hはちょうどいいんですよ。D800では追いつきません。

 そのD2Hには,6GBのマイクロドライブが入っています。

 ・・・マイクロドライブ,懐かしいですね。当時のメモリカードというのはNANDフラッシュの登場で低価格化と高容量化が加速し,明るい未来が見えつつある一方で,まだまだ開発途中ゆえに信頼性が低く,エラー訂正を行うコントローラも過渡期だったということで,速度も遅く,突然データが読めなくなることも覚悟の上で使うものでした。

 それでいてその時々の最大容量品は目が飛び出るほど高価で,安く買える旬の容量ではまだまだ不足という状態でしたから,買うのもなかなか勇気がいりました。

 マイクロドライブはコンパクトフラッシュサイズのHDDで,かつてのIBM,今のHGSTが開発して販売していました。フラッシュメモリを使ったCFよりも一回り大きな容量を誇り,かつ値段は安く,信頼性も高いとあって,一定の棲み分けが成されていたのですが,NANDフラッシュがこれだけ進化すると足下にも及ばなくなってしまい,今や知る人ぞ知るアイテムとなってしまいました。

 type2という分厚いCFであること,独特の動作音がすること,メカものであることから剛性感が高いこともあって,私にとってはなかなかきらいになれない存在です。

 オリンパスのE-20を使っている時には1GBのものを,そしてD2Hでは6GBのものを買って使っていました。D2Hなら6GBでも,RAWが1000枚近く入るんですよ。

 その6GBのマイクロドライブで,エラーが出るというのですから,これはもう寿命でしょう。HDDもそうですが,1つエラーが出ると,その後それはすくった水が指の間からこぼれるように,ボロボロとエラーが出続けるものです。

 そうなってからでは遅い。残念ですが6GBのマイクロドライブは引退してもらいます。

 では,D2Hのメモリカードはどうするか。今さらマイクロドライブもないと思いますが,高価な高速CFを買っても意味がありません。安いもので十分です。

 D2Hがサポートする容量は,公式には4GBまでとなっていますが,非公式ながら16GBまでの動作は確認されています。残念ながら手持ちの64GBは認識しませんでした。

 さらに値段を調べて見ると,16GBでも3000円弱です。16GBあると2400枚以上ですので,便利と言うよりも管理が出来ないとか,壊れたりなくした場合の被害がでかすぎるということで,ちょっと考え込みますね。

 そんな中,amazonで気になるものを見つけました。SDカードを変換してCFにするアダプターです。いや,この手のものはこれまでも何度か購入を検討したことがあるのですが,type2だったり,遅いとか癖があるとか高いとかで,結局やめたのです。

 ですが,今回見つけたフジテックのものは,type1(これだけでも結構すごい),SDXC,UHS-I,UDMA,128GB,WiFi-SDカードに対応しているということで,全部入り隙無しの完璧モデルです。価格は1800円ほどで,はっきりいって安いです。

 レビューによると相性の問題も出ていないようで,なんか面白そう。

 手持ちの容量の少ないSDHCカードをどう活用するかという問題も解決しそうなので,これを買うことにしました。こういう,わざわざ地雷を踏んづけようとするところは,相変わらずですねえ。

 届いたものを見てみると,本当にtype1です。一部はみ出ていたり,厚みが厳しかったりするかなと思いましたが,そんなことはなさそうです。

 また,差し込んだSDカードの縁がCFの横にあるレールに接するようにしてあります。寸法精度がきっちり出ているレールの内側に接触するようになっているので,使用中にSDカードが抜けるようなことがありません。このあたりもよく出来ていますね。

 まずD2Hでの動作ですが,全く問題なし。Class10の16GBとの組み合わせで使っていますが,問題はまったくありません。速度も十分で,当たり前ですがマイクロドライブよりも高速です。

 速度が気になりますね。もともとSDカードとCFでは,全くアクセス方法が異なりますので,その辻褄合わせをこのアダプターが行っています。複雑な変換を行っているので,この部分の良し悪しが速度と信頼性を決めると言ってよいでしょう。

 てなわけで,いつものようにXbenchによるベンチマークです。今回はマシンが新しくなったので,直接の数字の比較はあまり意味がないかも知れません。

 SDカードはTranscendの32MBで,SDHCのClass10,UHS-I対応の公称90MByte/secのものです。そんなにいいものではないですが,CFアダプタの性能を見るには十分でしょう。

 まず最初に,このSDカードを直接リーダーに突っ込んだ場合の結果が以下になります。

Sequential
Uncached Write    16.72 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write    29.77 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read    4.94 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read    76.18 MB/sec [256K blocks]
Random   
Uncached Write    0.69 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write    15.96 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read    3.53 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read    57.71 MB/sec [256K blocks]

 なるほど,90MByte/secをうたうSDカードとしては,まあこんなものでしょう。
続けて,このSDカードをCFカードアダプタを介してリーダーに突っ込んだ結果です。

Sequential
Uncached Write    15.63 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write    15.83 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read    6.49 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read    24.22 MB/sec [256K blocks]
Random   
Uncached Write    0.84 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write    15.10 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read    2.48 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read    15.38 MB/sec [256K blocks]

 うーん,決してよいとは言えない成績ですね。

 まず,公称値に近い数字が出る256kBlockのリードの値ですが,およそ1/3程に大幅に悪化しています。

 また,数字をつぶさに見ていると,ライトについては15MB/secを越えていません。このCFアダプタのライト性能が,15MB/secで頭打ちになっている可能性があります。

 とはいえ,D2Hが2003年の製品である事から推測すると,CFのバージョンは2.0か2.1のはずで,この場合の理論上の最大転送速度は16.6MB/secです。ゆえに15MByte/secで頭打ちになっているとしても,何ら問題にはなりません。

 重視したいのはむしろリードの性能で,Macに取り込む際の待ち時間が大きく変わってきますので,もうちょっと出て欲しいなあというのが本音です。しかし,わざわざUDMA7に対応するようなCFを買っても宝の持ち腐れだと思いますから,まあD2Hで使うという前提では,このくらいでも大丈夫だと思います。

 それでもまあ,大したものです。全く異なるメモリを繋ぐブリッジでこれだけの速度が出るというのも冷静に考えると大したものです。

 信頼性については使い続けないとなんとも言えないのですが,少なくとも速度やハンドリングという面においては,気になるほど悪いものではなく,D2Hを主に考えるのであれば全く問題なしと言えると思います。

 CFはすでに規格上の寿命を迎えつつある,今や特殊なメモリカードです。安く高速で入手も楽なSDをCFとして使う事が出来るというのは,将来的にもメリットがあると思います。買って良かったです。

 ところで,この変換アダプタの注意書きに,microSDアダプタを使ったmicroSDは故障の原因になるので使用禁止とあります。なにがまずいのかなと思って試しましたが,どうも寸法がギリギリのようで,アダプタを入れると,抜けなくなるような感じです。少なくとも指でつまみ出すのは無理で,私はセロテープでくっつけて取り出しました。

 microSDアダプタも有象無象のものがあふれているので,本当に壊してしまうような厚みのものもあるんじゃないでしょうか。個人的には,端子で接触する部分が増える程信頼性が落ちていくものなので,わざわざ使おうとは思いません。

 これで,CFが手に入らなくってしまっても,しばらくはSDで食いつなげます。安心安心。

MacBookPro(Late2016)15inch TouchBar,使った!

  • 2016/11/24 09:12
  • カテゴリー:散財

 さてMacBookPro,上海から出荷されたのが11月15日,予定日である19日の午前中にきちんと届きました。新しいPCを買うのも久々なら,出荷から届くまでワクワクした買い物も久々です。

 店頭での販売も19日からという事ですので,私は先頭グループで祭りに参加したということになります。こんなのも初めてです。


 「箱も商品」という考え方から,箱をさらに段ボール箱に入れて送ってくれることはいつも通りですが,この段ボール箱が良く出来ていて,緩衝材として入っている段ボールの端っこをぐいっと外に広げると,すすーっと中の箱がせり出してくるのです。

 こういうのって,なかなか出来ないです。感心しました。

 箱を開けると出てきましたよ,スペースグレーのMacBookProが。なんだかMacBookAirをそのまま大きくしたような感じがします。15インチという大きさにもかかわらず剛性感は高く,手に持った瞬間にうれしくなります。

 入っているものを確認すると,本体とACアダプタとUSB Type-Cケーブルだけ。あれこれと付属品が入っていると得をした気がするものですが,冷静になったときにそれら細々したものを片付けるのにうんざりすることが私は多いので,このシンプルさはむしろ好都合です。

 そしてMacBookProを開きます。

 開くと勝手に起動します。これも聞いていたとおりです。そして,あのおなじみの起動音もなくなりました。これもまた,聞いていたとおりです。起動音は確か,1990年代前半に登場したMacintosh Quadraという初の68040搭載モデルから採用されたものがそのまま長く使われていたと記憶していますが,寡黙に立ち上がるMacに寂しさを感じながらも,実はもうMacは電源を切るとか起動するとか,そもそもそうした概念がなくなっているんじゃないかと思いました。

 そういえば,ここ数年は起動音を聞いていませんでした。時々再起動したときに音が出るので,びっくりするくらいです。

 さて,電源が入ったら設定には手を付けず,さっさと古いMacBookProから環境移行アシスタントで環境を移行します。せっかくだから環境移行アシスタントを使わずに,いちから手作業で環境構築をしようかとも思ったのですが,時間もかかるし,コピー漏れや設定漏れがこわくて,環境移行アシスタントに頼ることにしました。

 古いMacBookProとは,Firewire800で直接繋ぎます。古いMacBookProをターゲットモードで起動して,新しいMacBookProでは環境移行アシスタントを起動します。あとは指示通りに従い,しばらく放置です。

 私の場合,どちらも同じ容量のSSDだったので容量の問題は発生せず,2時間半ほどでスムーズに移行作業が終わりました。OSのバージョンが異なるため,そこでの問題を心配しましたがこれも問題なしです。

 再起動してみると,古いMacBookProと全く同じ環境がそこに再現されていて,その完璧ぶりに感動しました。ScanSnapもLightroomもSafariはもちろん,デスクトップにおかれたアイコンまで同じ。

 そしてTimeMachineです。新しいMacBookProで引き継いでくれます。その代わり古いMacBookProでのバックアップはもう出来なくなります。環境移行なんだから,それで全然構いません。

 ということで,これだけあっさりと環境移行が終わり,その日の午後には実運用に入ることが可能でした。この時間短縮は素晴らしいですよ。

 数日間触ってみたところで,インプレッションです。


・全体的な話

 大きさは古いMacBookProとほぼ同じです。ただ,薄くなり,軽くなったこともあって,ぱっと見たところ小さく見えます。MacBookAirの15インチモデルだとウソを言ってもばれないんじゃないかと思います。

 この薄さを実現しているのは,賛否両論あるUSB Type-Cコネクタへの一本化のおかげです。Type-AコネクタやHDMIなど,あれこれついていると便利なように思いますが,人によっては使わないもの,時々しか使わないもののために,誰にとっても重要な薄さを犠牲にするのは私は正しくないと思っていて,このシンプルさをもっと他も見習って欲しいです。

 ただ,いくら薄い軽いとはいえ,常に持ち運ぶような気軽さがあるわけではありません。マシンの性能も高いですし,これはいざというときに持ち運べる,トランスポータブル型のワークステーションと考える方が正しいと思います。


・TouchBar

 さて,今回のモデルで台風の目になったのが,ファンクションキーの代わりにおかれたTouchBarです。ディスプレイの横幅と同じだけのピクセル数を持つOLEDにタッチパネルを組み合わせたもので,やれファンクションキーがなくなって困るだの,やれESCキーがないのは致命的だのと,まだ有効な使い方が出揃っていない今は否定的な意見が支配的なように感じます。

 実際に目にすると,まずその表示の鮮明さと精緻さに目が釘付けです。まるで薄いシールを張り付けたような綺麗さで,角度によって色が変わったり見え方が変わったりしません。OLEDでなければこの素晴らしさは実現出来なかったでしょう。

 そして,発色のいいカラーが出ていることに気が付くとまた感激。音量や画面の明るさを変更する時も,スライダの呼び出しをしてから指の位置を変えず,そのまま左右に動かせばよいという親切さです。

 TouchBarのカスタマイズ時には,機能をTouchBarまでドラッグしますが,この時LCDからTouchBarまで,するするアイコンを動かして好きな場所におくことが出来ます。ちょうど2画面あるような感じです。

 タイムラグもなし,ユーザーの作業を邪魔することもなく,次々に表示と機能が変わっていくTouchBar。必要のある人にはとても便利で楽しく,しかしながらTouchBarを使うことを強制されるわけではないので,必要のない人には全く無視して良い存在に仕上がっており,これは本当によく出来ています。

 実は,これまで,画面の明るさや音量を変えるときに,いちいちFnキーを押しながら行うのが嫌でした。二本の指が必要になりますからね。そこで私はKarabinarというソフトを使って,Fnキーなしで変更出来るようにしていたのですが,sierraでは使えなくなったのです。

 Airでは困っていたわけですが,TouchBarでは画面の明るさと音量を指1本で変更出来るようになりました。これでKarabinarはいりません。

 つくづく考えてみると,このTouchBarというのはAppleらしい発明です。WindowsもMacも,タブレットやスマートフォンの「画面を触る」というインターフェースをPCに統合しようとしています。この流れは止まらないと思います。

 しかし,かつてJobsも話したように,人間の腕は垂直に切り立った画面を触るには重すぎるのです。そして不自然な動作で疲れてしまうUIを導入して大失敗したのがWindows8です。

 Appleは,画面を触るUIのために,キーボードの上側にもう1つ画面をおきました。これでPCの利点である目線の先に自然に立っている画面と,タッチパネルとを同居させることに成功したわけです。

 もちろん,Windows8のように直接画面を触るUIにも,視線を動かさずに済むというメリットはあります。しかし,それまで見るだったLCDが,突然指示を出すための装置になってしまうことへの違和感が大きいことや,視線移動を嫌うそもそもの理由がキーボードのブラインドタッチを邪魔するものであったことを考えると,PCで画面をタッチするUIというのは,あまり意味がないものだと言えます。

 TouchBarでは,視線の移動もなく,ブラインドタッチも続けたまま,使うことが出来ます。ユーザーは視線移動やブラインドタッチが中断される事へのデメリットを上回るメリットがあると思った時に,TouchBarの直感的な操作を選ぶことが出来るのです。

 惜しいのは,押したことのフィードバックがないことと,ESCキーの左側の空白にもESCキーの反応があることです。

 どっちも誤操作に関する問題なのですが,フィードバックがないので,触った後の反応を視覚で確認するまで視線を動かせません。それに,なれてくればTouchBarもブラインドタッチで操作できるようになるでしょうから,その際の反応を返してもらえないことで結局視線が動くのであれば,それはもったいないと思います。

 ESCキーについては,私はvi使いですが,別に違和感はありませんでした。しかし,私は癖でついついキーボードの左上に左手をおくので,知らないうちに中指がESCキーの近くに行っていることがあります。

 突然ESCキーが連打され,何事だとびっくりしては実はESCキーの近くを触っていると気が付く事が何度もありました。といいますか,私にこんな癖があったことすらこれまで知らなかったのですが,この癖に必然性はありませんので,まあ私が気をつけることにしましょう。


・TouchID

 指紋認証が実装された新しいMacBookProですが,電源ボタンの位置にTouchIDが仕込まれています。電源ボタンを兼ねることから,物理的に押下可能なボタンになっているのですが,これが便利なようでなかなか馴染みません。

 まず,完全にパスワードを置き換えるものではないことが挙げられます。起動直後のログインではパスワードが必須,その後のスクリーンセイバーからの復帰はTouchIDで可能なのですが,今どちらの状態かは画面だけではわかりません。

 結局パスワードであればどっちもで対応可能ですので,いちいち確認せずにさっさとパスワードを打ち込んだ方が早いです。

 コントロールパネルの設定変更でも同様です。TouchIDでよい場合もあれば,パスワード必須のものもあります。セキュリティレベルの違いで差があるのでは分かりますが,もう少し規則性がはっきりすると使い心地もかわるでしょうか。

 期待外れだったのはTouchIDの認識率の悪さです。スクリーンセイバーからの復帰でtouchIDを使うようにしていたのですが,結構な割合で二度三度とTouchを要求されますし,結局ダメでパスワードになることもしばしばです。特に風呂上がりは全滅で,「私は本当に私なのか」という,まるでハヤカワのハードSFのような自問をする羽目になりました。

 ApplePayも使いませんし,たぶんTouchIDは使わなくなると思います。

 
・LCD

 15インチのRetinaの表現力はまさに圧巻で,その精細感はまるで印刷物です。すでに目が悪くなっている私にはもったいないくらいですが,それでも元のMacBookProには戻れません。

 解像度と共に素晴らしいのは,発色の良さ,そして明るさ,輝度ムラのなさです。

 今回のMacBookProの色域はsRGBを越えていますが,白は鮮やかになり,黒の白浮きもなくなって,コントラストが圧倒的に高くなっています。赤色もきらびやかになり,LCDもここまで来たかとため息が出ました。

 明るくなったことはあまり意味がないかなと思いましたが,Lightroomを使う時には,その余裕に助けられることがありました。暗い部分を画面を明るくして見るという自然な行動がコンピュータで出来ることは当たり前のようで,なかなか難しいことです。

 そして,輝度ムラがほとんどなくなりました。15インチにもなると輝度ムラは避けられず,視野角による見え方の変化もそれなりにあります。古いMacBookProでもそのあたりの性能には最初驚きましたが,新しいMacBookProではそうした不自然さはもうほとんど感じません。まさに写真編集のための道具です。

 LCDの前にもう1枚透明なパネルがありますが,この部分とLCDとは一体化していて,奥行き感がありません。まさに表面に浮かんで描かれます。アンチグレアではありませんが,映り込みも反射もコントラスト低下もほとんどなく,まったく意識することがありません。

 そういえば,ひところの新機種レビューでは,必ずといっていいほどアンチグレアでないことを揶揄するものが目に付きましたが,このMacBookProにについては,全く言及されていません。もうこの問題は決着したという事ですね。

 ところ私は,カラーマネジメントとしてColorMunkiDisplayを使っていました。今回,もしも必要がなければいい機会だから使わないようにしようかと思いましたが,使ってみるとやはりやや色温度を低めにしてくれて,プリンタとの差が小さくなりました。

 使わないで済むならそれが一番だと思っていましたが,とりあえずこれまで通り使って様子を見ようと思います。


・キーボード

 新しいMacBookProに対するもう1つの不安(あるいは批判)は,バタフライ式のキーボードにありました。12インチのMacBookと同じ構造のキーボードですが,このMacBookが出た時に,みな想像以上に使い勝手が悪かったので,今回も心配されたんだと思います。

 確かに,モバイルとしてある程度の妥協や割り切りが出来るMacBookに対し,UNIXを使ったり文章を書いたりするプロが使うMacBookProでは,キーボードに対する期待感が全く違います。不安が出るのは当然です。

 で,触った感じですが,私は全く問題なし。というか,大変心地よく,とても快適です。押し込むと言うより,あるいは叩くと言うより,なでるような感じで恐る恐る使っていましたが,案外強く叩いてもしっかりとしていて,そのクリック感も癖になり,とても楽しくタイピング出来ています。

 ストロークは浅いですが,遊びがなくグラグラしませんし,どこを押さえても同じように沈むので,実際のストローク以上に「押した」という感じが強くあります。キーの縁を押してもふにゃっとした感じがないので,癖になりそうです。


・トラックパッド

 そうそう,巨大なタッチパッドも忘れてはいけません。この部分に不安を感じる人はいなかったようですが,私は最近のMacを使っていない人でしたから,物理的に押し込めないトラックパッドに馴染めるか,実は結句不安でした。

 結論から言うと,快適です。

 以前のMacBookProやAirではトラックパッドが狭くて,指3本のスワイプや,広げる動作は辛いものがありました。しかし,そこらへんのスマートフォンよりも大きな面積のトラックパッドでは,そうした操作も楽々です。

 ハプティクスによるフィードバックも適切で,もう前の機種には戻れません。これも素晴らしいものでした。


・拡張性

 そして最大の懸念が,この拡張性です。プロが使う道具ですので,あらゆる用途に対応出来ることが望まれるのは当然なのですが,その実現には様々なインターフェースをもれなく搭載していざというときに備える事がこれまで取られてきました。

 Thunderbolt3(USB Type-C)への一本化はこれに逆らう流れに見えるわけですが,よく考えるとそうではなく,同じ目標の実現方法として,インターフェースそのものを万能にするというアプローチを果敢に取ってきたものだとわかります。

 どんなものも繋がる,どんなインターフェースも包含する,それこそ充電さえも可能な万能インターフェースを4つ用意しておくことで,もう機能別のコネクタをバラバラと並べることはしなくてよくなったのです。

 このことで,人によっては全く使わないインターフェースを無駄に用意することはなくなりましたし,物理的な制限(大きさとか奥行きとか)も少なくなり,あの持ち運びに便利で,美しい筐体が実現したわけです。

 確かに,今の周辺機器をそのまま移行できないのは面倒くさいです。しかし,徐々にそうしたものは淘汰されていくでしょうし,変換ケーブルでしのぐこともできます。私はこのType-Cへの一本化は大賛成でした。

 ところで,買った変換ケーブル類ですが,すべて問題なく動作しています。belkinのGbit Etherのケーブルは,差し込むだけで即動作しました。ただ,ファイルのダウンロードが中断したりすることがあり,これがこのケーブルのせいかどうかは分かりませんが,もう少し注意しておこうと思います。

 そうそう,SDカードリーダやHDMIも搭載した「3Q-LEVO Type-C USB ハブ ウルトラスリム」というハブを買ってみたのですが,これが失敗でした。

 新しいMacBookProでも使えると言うことだったのですが,最初に差し込んでも認識せず,何度か抜き差しするとようやく認識するという不安定さです。

 また,ハブにあるType-Cを介して充電をしようとしても,ACアダプタを87Wとは認識してくれないので,電力供給が制限されます。

 このType-CにBelkinのEtherアダプタを繋いでも動作しませんし,これでは使い物になりません。もうちょっと様子を見ますが,返品の可能性も視野に入れておきます。


・音質

 音質はわざわざ書いておきたいくらい良くなっています。この薄い筐体で,よくこれだけの音が出せるなと感心しました。

 よく見ると,左右に底面にスリットがあります。ここから低音が出ているようなのですが,このスリットもType-Cへの一本化によって作られたスペースで可能になったものだと思います。

 声は聴き取りやすく,音楽も楽しく聴けます。そこらへんの安い外部スピーカーはもはや必要がないでしょう。


・マシン性能

 ちょっと期待外れだったのが,サクサク感というか,キビキビとした速度です。新しいマシンほどキビキビ動くというのが当たり前だと思っていたので,ここは期待が高すぎたのかもしれません。

 画面の書き換え速度や反応速度などは,古いMacBookProでもそんなに不満はありませんでした。新しいMacBookProでも,意識するほど高速化したという感じはありません。

 CPUのクロックはそれほど変わっておらず,同時に走るスレッドが4から8になったわけですから,シングルスレッドの場合はあんまり体感速度は変わらないです。

 しかし,スレッドの数が増えた場合に,速度が落ちません。

 CPUのコアの数もそうですが,やはりバスやストレージといった足腰を鍛えてあるんでしょう。スレッドが増えた場合にはデータの転送が足を引っ張るのですから,重たい処理でも速度が落ちないというトルクの太さは,バランスの良いマシンの証です。

 特にLightroomで複数の処理を行う場合,例えば一括の変換や印刷という処理をバックグラウンドで行い,RAWの編集をするといった作業が,ほとんど速度を落とさず行えるのはすごいと思います。

 見た目の速度よりも,へこたれない強さ。最近のコンピューティングは,こういう方向に進化していたんですね。不勉強でした。

 もう1つ,H.264HDというH.264へのエンコーダを試したのですが,これはまあ期待通りの速度でした。古いmacBookProではUSBに繋ぐアクセラレータを付けて34fps程度だった処理速度は,アクセラレータ無しで68fpsと倍になりました。アクセラレータを繋ぐと50fpsくらいに落ちますので,すでにUSBがボトルネックになることがわかります。

 まあ,CPUのコアが倍になりましたから,このくらいの速度アップは当たり前かなと思います。


・使ってみて

 すぐに運用に入ることができて,たまりにたまった写真の現像と印刷を数日間まわしてみました。データは主にD2HとD800のRAWデータで,D2Hは約2000枚,D800は1800枚程の,いずれもRAWデータです。

 これをLightroomで処理していきます。処理バージョンの統一とレンズ補正を一気にかけて,D2HはここからJPEGの生成をします。

 そしてあとは印刷する写真をコツコツと選んでいく作業です。私の場合,現像タブから1枚1枚選んでもライブラリからサムネールで選んでも,結局時間がそれ程変わらないので,現像タブから選んでいき,いいと思ったものを選び出してその場でさっと補正を済ませてしまいます。

 こうすると,補正をかけて救えるものと駄目なものをその場で試せますし,反省点が見えてくるので次に繋げることが出来ます。レンズの癖も良く見えて楽しめますし,いろいろ試行錯誤をしましたが結局このスタイルです。

 いいと思ったもの,補正が済んだものはレーティングを付け,全部終わったらフィルタでレーティングが付いたものだけを表示,ここからさらにふるいにかけて最終的に印刷するものを決めます。

 そして,CanonのPRO-100で印刷です。

 ざっと,私のあまり合理的とはいえないワークフローを書きましたが,こういう鈍くさいことをやっていると,時間はかかるわ,急ぐといい写真を選び損ねるわで,これまでのMacBookProではLightroomを開く気さえ起きなかったのです。

 嫁さんの「高いマシンだけどあなたは使うからなあ」という,脅迫に似たつぶやきに震え上がった私はとにかくLightroomを立ち上げて,処理を進めます。

 確かに,RAWが現像されて高解像度の画像になるまでには数秒かかります。このタイムラグが期待外れの原因ではあったのですが,考えてみると古いマシンではここに10秒以上の時間がかかっていました。次々にフルスペックの画像を確認していきます。ピクセル等倍に拡大してもへこたれません。

 この背後では,D2HのJPEG書き出しが回っています。でも速度が落ちません。

 トリミング,露光量の調整,ホワイトバランスを整えて印刷データを作って行きますが,これも全然ひっかかりが出てきません。スムーズです。キーボードのタッチも快適です。

 印刷データがまとまったらここからプラグインエキストラにあるPRO-100の印刷ツールを起動して,Lightroomからデータを渡します。ここに少々の時間がかかりますが,これも以前のMacBookProだと昼ご飯が食べられるくらいの時間がかかっていたので,雲泥の差です。(ただ,ご飯が食べられるくらいの時間がかかると,本当にご飯を食べに行くのでなんら問題はなかったのです)

 そして印刷。印刷していてもどんどん写真を現像していきます。結局D2Hの2000枚,D800の900枚ほどを,のべ4時間ほどで処理し終えました。私の感覚だと,まさにあっという間です。

 負荷をかけてもへこたれず処理速度が「一定である」こと,バックグラウンドで処理がどんどん進むこと,ストレージへのアクセスが高速で待ち時間が短縮されること,トラックパッドやキーボードが快適,膝の上に置いても重くなく熱くならないこと,Lightroomでも長時間バッテリーが持つこと,画面が美しく印刷したときのイメージに極めて近いことなど,本当にこのマシンを手に入れて良かったと思います。使ってみて実感します。


・まとめ

 新しいものが出てくると,なにかと批判も出てくるものですが,不思議なことにAppleの場合は,最初はちょっと違和感があっても使っている内に馴染んできて,いつの間にかないと困るような存在になっているものです。

 今回のMacBookProもそういう感じがします。大きな変更が入っているのに,食わず嫌いをやめて一度使ってみると手に馴染んで快適になります。

 最近気が付いたことは,仮にそうして試して見た結果,やっぱりダメだと思ったら躊躇なく使うのをやめることができる事です。やめたところで従来通りの使い方を継続出来ることが分かっているので,とりあえず一度試して見ようか,という気分にさせられます。

 これがもし,試すまでもなく強制的に大きな変更が成されていて,気に入らなければ古いバージョンのOSに戻すか,古い機種を使い続けるかしか選択肢がないような話だと被害は深刻で,そういう勝手なことをやるメーカーの製品はもう使わないでおこうと,自然に避けてしまうのではないでしょうか。

 Appleというメーカーに対する信頼というのは,こういうことを長年続けてきたことへの安心感なのかもなあと,思います。

 いろいろと心配事も批判もあるのが,良くも悪くもAppleの製品です。しかしそんな話は使ってみればどこへやら,新しいものをまとめる力はさすがといえて,使った瞬間の面白さから,使っていてジワジワと出てくる満足感にいたるまで,やはりこれはAppleのプロ用ノートブックマシン,MacBookProです。

 ちょっと前のMacProを越えるようなパワーを,まさに膝の上で駆使できるのが,MacBookProです。単にCPUやGPUが高速であったり,メモリがたくさんあるとかストレージが高速であるとか,そういうスペックの高さだけではこの使い心地は得られず,それらをうまくまとめて,ユーザの視覚や触覚とどう接続するかという部分に,最終的な仕上がりの差が生まれます。

 確かにmacOSでも,まだまだ完全とは言えませんが,それでも他に比べて抜きんでていることは間違いなく,Windowsに対する感情的なバイアスがすっかりなくなった今の私でさえも,やっぱりMacだと作業を邪魔されることがないなあと感じるあたり,うまくまとめてあるのだろうと思ったりします。

 いつもいっていることですが,ソフトウェアが最終的な製品の使い心地を決めるものであっても,一方でソフトウェアはハードウェアの限界を超えられません。ハードウェアの進化,言い換えると半導体の進化がこうして使い心地に反映されるまでには手間と時間がかかる上,必ずしもうまくいくとは限りません。

 大げさな言い方をしましたが,つくづく考えてみるとAppleはMacという高額な商品を使って,様々な試みを行ってきましたし,それがうまくいってもうまくいかなかっても,果敢に取り組みを続けているなと思います。

 分かりやすい例ではフロッピーディスクを廃止したこと,USBに一本化したことがそうですし,見えにくい部分ではCPUを全く異なるものに3回も変えていますが,OSもアプリケーションもスムーズにこの大変更を乗り切りました。64ビット化だっていつの間にか終わっていて,ユーザーにいちいち32ビットか64ビットかと選択を迫らないでしょう。

 こうしたAppleの良き伝統が,iPhoneの大成功でぶれてしまうことを一番に心配していた私でしたが,それは杞憂だったと思います。

 現状に不満を感じる事なく,その使いやすさとパワーに身を委ね,ちらっとパーソナルコンピューティングの未来まで見せてくれる,少し背伸びして買っても全く損をしない,今回のMacBookProは本当に良いマシンだと思います。おそらくこのMacBookProは成功し,今後のMacのベースになっていくことでしょう。


MacBookPro(Late2016)15inch TouchBar,買った!

  • 2016/11/22 09:00
  • カテゴリー:散財


 MacBookPro,届きました。そう,先日発売になったばかりの,TouchBar搭載の15インチモデルです。色はスペースグレイにしました。

 スペックは,

    2.6GHz Quad-core Intel Core i7
    16GB 2133MHz LPDDR3 SDRAM
    Radeon Pro 450 with 2GB VRAM
    256GB PCIe-based SSD
    Four Thunderbolt 3 ports

 です。まあ要するに,上下2つのランクがある15インチのTouchBarモデルのうち,階の安い方を選んだという事です。

 しかも,見ておわかりのように,キーボード以外はすべて標準構成です。私はどうも最近,自分であれこれとカスタマイズをすることを避けるようになりまして,時間も手間もお金もかかるわ,それでもトラブルは発生するし,今きちんと動いていても次のアップデートでどうなるかわからん,という苦労を相殺するほどのメリットが,もう見つからなくなってしまいました。

 CPU性能だってグラフィック性能だって,私が重視するバスの速さだって,このスペックであれば十分すぎるでしょう。それになんといっても,プロの期待に応えるMacBookProです。

 ただし,キーボードだけは,長く使い慣れているUSキーボードにしたいと思いました。基本的にBTOであり,注文時のカスタマイズ対応なのですが,一部のお店には店頭在庫を持っている場合もあるくらい,普通のカスタマイズです。ですが,いつも手に入るとは限りませんし,どっちかというとカスタマイズが必要ということを言い訳にして,安い店を探したり買う時期を慎重に吟味することを避けAppleStoreで買ったといってもいいでしょう。

 話は逸れますが,分解記事でも分かるように,今回のMacBookProはユーザーによる拡張やカスタマイズが出来ないようなハードウェアになっています。メインメモリもSSDもマザーボードに直づけですし,キーボードだって交換するには上ケースごとごっそり交換になります。

 ExpressCardは随分昔からなくなっていて,内部バスがそのまま外に出てくることはくなっていますし,その代わりThunderbolt3が4つ用意されています。つまり,基礎的な体力は買った時のまま固定されるので,買うときに失敗出来ないという事です。

 こういう傾向は私がMacBookAirを買った時にも感じた事ですが,

 よく知られているようにMacBookProは長い間基本的なアーキテクチャが変更されないまま販売されてきました。確かにPCは進化が遅くなり,マーケットも小さくなったのですが,それはコンテンツを消費するスマートフォンやタブレットの普及のためであると言えて,コンテンツを創る道具としてのPCへの期待はこれまで通りか,それ以上のものがきちんとあります。

 コンテンツを創る人の多くはプロであり,収入を得る手段としてPCを使う人であり,それは趣味の道具ではなく生活を支える道具です。経済的にも創造的にもそれは妥協が許されないものです。

 にも関わらず,MacBookProのユーザーは妥協を強いられてきたと言って良いでしょう。もちろん,彼らの期待を支えるだけの底力は一世代前のモデルでもあったという評価が高いですし,私の目で見て,今回のMacBookProでも最先端の創造に耐えうるだけの強烈なパワーを持っているとは思いません。

 ですが,Macがクリエイターの道具であり,その中でも特にクリエイターが望むプロモデルの進化が止まっていたことに,私は大変不満でした。お金になるiPhoneに集中するのは結構だが,そのiPhoneのユーザーが楽しんでいるコンテンツの多くはMacで作られていることをもっと大事にして欲しいと,そう思っていたわけです。

 とまあ,偉そうなことを書いていますが,私は趣味でMacBookProを使っている気楽な人です。私の歴代のMacは,これまでにただの1円も生み出さなかったですし,またその徹底した割り切りが,私のMacとの付き合い方です。

 ただ,大昔にも書いたことですが,本質的にコンピュータが人間の創造性をアシストするものであるならば,コンピュータの性能不足によって創造性にブレーキをかけるようなことがあれば,その段階で存在の全否定になります。

 作品がお金になるかならないかは別のドメインの話で,アマチュアだろうがプロだろうが,自分の作業をよりスマートに,より創造的にやりたいと思うのは共通ですから,そのための道具としてMacBookProには常に最強であって欲しいし,そうしたアピールをメーカーであるAppleには続けて欲しいと思っています。

 閑話休題。新しいMacBookProの話ですね。

 発表になったのが日本時間の10月28日深夜です。私は今年の春に,今使っているMacBookProのメモリが壊れてしまい,少ないメモリ容量で運用を続けることになった時に,買い換えを決めました。予算も確保し,その価格からはみ出さない限りは機械的に買うと決めていました。

 問題はいつ買うかだったのですが,欲しい時が買い時を座右の銘にする私も,モデルチェンジが確実視されているモデルを待たずに買うという冒険までは出来ません。

 すぐに買えばたまりにたまったD800のRAWデータを効率よく処理できると思いますし,あらゆる作業が楽しくなるだろうと思いますが,最新のOSが無料で配布されるMacでは,アップデート対象機種から外れるかどうかが新しいユーザー体験を逃すかどうかを決める要素ですから,出来るだけ最新の,特に基本アーキテクチャが大きく変わるなら変わった後のモデルを手に入れないと,Macの進化についていけません。

 私がこれまで使っていたMacBookProは2008年のモデルですが,先日のSierra(10.12)で対象機種から外れました。これが買い換えの大きな動機になりました。USB3.0の未サポート,メモリ不足,Lightroomの動作にストレスがあるという実害と共に,OS面からも旧世代になったというこのタイミングはそんなに悪くはありません。

 ということで,最新アーキテクチャ,15インチ,予算25万円である程度の枠を決めましたが,この範囲内なら何も考えずに発注するとして,発表された朝にAppleStoreに注文をしました。

 11月17日から11月24日に届く予定というメールが届き,実際に届いたのは19日でした。出荷は16日だったので17日にはとどくじゃないかと喜んでいたところ,まさか上海から発送されていて,それで19日になるとは思ってませんでした。

 届く前に事前に準備したものがあり,それがUSB Type-Cコネクタ関係です。新しいMacBookProでは,電源コネクタさえもType-Cコネクタに統合されてしまいました。本体から出ているコネクタはこのType-Cコネクタが4つと,後はヘッドホンジャックだけという潔さです。

 個人的にはこのすっきり感は歓迎なのですが,実用上の問題としてうちにはType-Cの周辺機器が1つもありませんから,とりあえず変換ケーブルを用意するしかありません。

 とりあえず必要なものは,Type-Aのコネクタで出てくるUSB,外付けHDD様のFIreWire800,GbitEtherです。とりあえずこれだけあれば即稼働させることが出来ます。

 まずType-CとType-Aの変換ですが,Appleが年内の緊急値下げを行った関係で品薄になっているようで,私もあわてて渋谷のAppleStoreに買いに行きました。

 FireWire800についてはちょっと厳しいです。Thundebolt2からFiewWire800にする変換コネクタはAppleから用意されているのですが,あいにくThunderbolt2とThunderbolt3は物理形状に違いがあり,そのままではささりません。

 そこでMiniDisplayPortと同じ形のThunderbolt2を,Type-Cと同じ形のThunderbole3に変換するケーブルを間に挟んで,FiewWire800に変換します。ここに一番お金がかかった感じです・・・

 はっきりいって,FireWireはもう終わった規格です。最大で800MbpsではUSB3.1に足下にも及びませんし,Thunderbolt3とも全く勝負になりません。

 かつてはUSB2.0に比べてオーバーヘッドも小さく,高速で信頼性も高いストレージ用のインターフェースとして重宝しましたが,すでに生みの親であるAppleでさえもFireWireのサポートを切っていますので,こんなものに投資をするのは無駄だと思います。

 ただ,今私がとても大切にしてあるデータがFiewWire800のケースに入っていることと,ひょっとしたら古いマシンからの移行にFireWireがあった方が楽かもしれないと思ったのがあります。

 GbitEtherは,きっと純正品があるものだと思っていましたが,ないんですね。Thunderbolt2と100MのEtherはあるんですが,Thnderbolt3とGbitというのは,Belkinのものを推奨しています。とはいえこれは在庫がありません。

 仕方がないので,ヨドバシで色が黒のものを買いました。形状は全く同じですが,本当にAppleストアで売られているものと同じ動作をするかどうかはわかりません。信頼性を求めるが故にわざわざ有線でネットワークに繋げるんですから,不安定な動作しかしないというのは困ります。

 とまあ,これだけ準備をして届くのを待っていたわけです。

 長くなってしまったので,インプレッションは次回に続く。

今回の秋月の買い物


 私が電子工作を始めたのが10歳頃の話だと思うので,もうかなりの時間が経過してるのに驚くわけですが,考えてみると未だにずっと続いている趣味はこれくらいのものですし,他の趣味もこれが原点になっていることを考えると,電子工作に出会えたことはラッキーだったと思わざるを得ません。

 以前にも書きましたが,電子工作というのはアマチュアの趣味であり,アマチュア相手の商売ですから部品屋さんも1個か2個を売るしかなく,一方で電子部品は単価が安いから数を売らないと成り立たないわけで,いわば部品屋さんというのは大量にしか売ってくれないメーカーさんとアマチュアの間に入って,小分けをしてくれる存在という事が出来ます。

 仕入れた部品がすべて売れればいいですが,3000個仕入れて売れたのが10個程度だったりしたら大赤字ですし,悪いことに電子部品は種類が多くて,在庫がものすごくなります。

 だから,部品屋さんの多くは,プロをメインして商売しており,アマチュアにはそのおこぼれを売っているという感じだと思って差し支えありません。

 まあ,おこぼれなんていうと言葉は悪いですけど,アマチュアには大量の部品を消化するだけの能力は当然ありませんし,普通に考えるとそういう人は商売上相手にしないわけですから,おこぼれだろうがなんだろうが,1個2個で部品が買えることはありがたい事ではあります。

 ただし,アマチュアはアマチュアで,本来の価格の何十倍もの値段で部品を買っていますし,部品の詳細なデータをもらうこともなく,分からない事を質問したり設計をサポートしてもらうようなサービスも受けられず,基本的に取り寄せにも応じてもらえず,部品のばらつきを揃えてもらうお願いなどもってのほか,そもそも品質保証も動作保証もないという,プロとは雲泥の差を飲み込んで部品を買っています。

 なので,ここはお互い様ということなので,プロもアマチュアも部品屋さんも部品メーカーも,優越感に浸ったり,卑屈になったりする必要はまったくないと思います。

 事実,電子部品屋さんというのは,利益率は高いんですよ。ただ,単価が数円から数十円ですから,実際の儲けは大した事ありませんし,常に膨大な在庫を抱えるので,はっきりいって好きでないと出来ない商売だと思います。後継者不足でアキバの部品屋さんが閉店するのも,仕方がないことだと思います。

 閑話休題。

 秋月電子は,こうした電子部品店の中では新興勢力であり,戦後のバラックからスタートしたような部品店ではありません。米軍の放出品ではなく,高度経済成長とバブルに沸いた日本の製造業から出てきた訳あり品を安く放出するという,明らかに新世代の部品屋さんです。

 ちなみに,日本の製造業が廃れた現在,中国などの新興国から安価な部品を仕入れて売るのが次の世代の部品屋さんといえて,この代表がaitendoです。aitendoは第三世代なわけですね。

 とはいえ,秋月も販売製品の大半は中国などの部品になっていますし,以前のような秋月独自のキットや部品セットは少なくなっています。それに,アマチュアへの販売も膨大な数になるということですから,秋月に限って言えばアマチュアにはおこぼれを売るという話は,あまり成り立たないんじゃないでしょうか。

 そんなこんなで,ベテランの電子工作のアマチュアである私にとっての秋月電子とは,面白そうな部品が安く売られているという事だけではなく,怪しげな物がなく,きちんとした出所の正規品が手に入る安心感も大きいです。

 スポットで入る怪しい部品もあるにはありますが,それはそれでちゃんと分かるように売られていますし,激安です。秋月にはそういう掘り出し物を買う楽しみもありますが,正規品,新品,動作がある程度しっかりしているまともな物が,安い値段で,ある程度安定して売られていることも,私にはとてもありがたい存在です。

 というわけで,送料がかかってしまうためにまとめ買いをするのが秋月なのですが,新商品のチェックをしては購入予定リストを作り,1万円くらいになったら買うと言うことを繰り返しています。昔は2年に一度,それが1年に一度となり,半年に一度,姉妹には2ヶ月に一度くらいの頻度になってしまっているので,一体なにを買っているのか自分でも疑問になることが増えてきました。

 こういう時はレビューです。自分が買った物を公開し,識者の意見を聞く。

 私も人生を折り返している身です。このままでは大量の部品が余ってしまい,ゴミとして処分されてしまうことになりかねません。

 そこで,今回から買った物を列挙して,買った理由,何に使うつもりかを書いていこうと思います。時間があれば,これまでに買った物も公開したいと思います。


 1.角型光デジタル通信コネクタ(送信用) GP1FA551TZ
  価格:¥80 × 数量:2 = 合計:¥160

 シャープの光デジタルコネクタで,一頃オーディオ機器には必ず付いていました。これは送信用ですが,この値段はとても安いです。昔,秋月には東芝のTORX178とTOTX178の2つが常時在庫されていたので,欲しい時に欲しい数しか買わなかったのですが,東芝が全面撤退してからは,中国製のものか,こうしたスポット品しか買えなくなりました。別にこれでなにかを作ろうというわけではないのですが,ちょっとした改造に使うことがあるので,2つだけ買いました。

 ちなみに,以前のものは48kHzの16bitの速度しか出なかったのですが,最近は24bitの192kHzが通るような高速な物が普通になっています。速度もよく注意して買いましょう。


 2.Nch J-FET 2SK2145-BL (2個入)
  価格:¥100 × 数量:5 = 合計:¥500

 オーディオ用のFETなのですが,今や貴重なデュアルFETです。2SK389などの定番品が入手不可能になり,差動増幅の初段で使われる特性の揃ったFETは,この手の回路には必ず必要なはなずなのに,今や入手可能なものはこの品種くらいになってしまいました。

 理由は簡単で,全部ICになったから。わざわざバラバラの部品で差動増幅なんか作らないんですよ,プロは。アマチュアがプロのおこぼれで工作する以上は,プロが使ってくれない部品は入手出来ないわけで,この東芝のFETは,数少ないプロが使うものなのです。

 とはいえ,アマチュアもしょっちゅう使う部品ではありません。だからどこでも売っているFETではないのですが,秋月でこうして取り扱いがあるので,今のうちに買っておこうという判断です。

 他の方が調べたところ,このFETは大変に良好な特性を持つもののようですよ。


 3.トランジスタ 2SD2012(60V3A) (10個入)
  価格:¥295 × 数量:1 = 合計:¥295

 電力用のトランジスタとしては定番のものです。私もすでに10個程度の在庫を持っていますが,既に生産中止になっていますし,安いうちに買い増しすることにしました。

 こんなトランジスタ,なにに使うのよと思うでしょうが,模型用のモーターや豆電球といったちょっと重たい負荷を動かすには,このくらいのトランジスタがよく使われます。

 こうした用途には,かつては2SC1061,2SD235,2SD880,2SC1096といったあたりがよく登場したものなのですが,いずれも生産中止になり,これらを使った工作を再現するには,2SD2012が最適という,まあそういう話です。

 大きさといい規格といい使い勝手と言い,なかなか手頃なものトランジスタですので,数を持っていても大丈夫でしょう。

 
 4.3ch出力プログラマブル周波数ジェネレータIC Si5351A-B
  価格:¥150 × 数量:3 = 合計:¥450

 すっかり私のなかでは便利なICになってしまった,SI5351です。これで欲しい周波数が一発で手に入るとばかりに使っていますけど,同時によく壊してしまいます。いつまでも買える部品ではないと思いますし,安いうちに,壊した分くらいは買っておこうと言うことです。


 5.低損失CMOS三端子レギュレータ 3.3V500mA NJU7223F33
  価格:¥50 × 数量:1 = 合計:¥50

 今,実は密かにある工作を計画していまして,そのための部品です。12Vから3.3Vを作る必要があり,それなりの電流を引っ張るので,結構大きめのLDOが必要になりました。9Vも落としますので,100mA引っ張っても1Wも熱が出ます。いざとなったら放熱器も取り付けられる物を選んだら,これになりました。


 6.超小型グラフィックLCD AQM1248A
  価格:¥450 × 数量:2 = 合計:¥900

 小さい事を除けば,なかなか使い勝手のあるLCDです。ソフトも完備しましたのでこれからどんどん使っていこうと思っていますが,先日GPSDOで1つ誓いましたし,バックライト取り付け改造の過程で1枚壊しましたから,2枚追加です。


 7.DCファン 12V 30mm角 軸流
  価格:¥100 × 数量:2 = 合計:¥200

 DCファンというのは,欲しい時には急に欲しくなるものです。パソコンの自作部品として使われるだけに入手は難しくないのですが,いい値段がします。そこでこういう掘り出し物が出た時にはちょっとずつ買うようにしています。とはいえ,PC用のファンは静音にこだわった物が多く,必ずしもこの手の掘り出し物がお得とは言えなくなってきています。


 8.電池ボックス 単3×2本 Bスナップ・背中合わせ
  価格:¥40 × 数量:1 = 合計:¥40
 9.電池ボックス 単3×4本用 Bスナップ・背中合わせ
  価格:¥50 × 数量:1 = 合計:¥50

 単三を使う電池ボックスはなにかと便利なのですが,先日も使いたい時に,在庫があると持って探したら結局なかったという残念なことがあり,そのための補充です。


 10.フジソクプッシュスイッチLTM3-01-G
  価格:¥50 × 数量:3 = 合計:¥150
 11.オルタネイト式プッシュスイッチ ADS-450-A26
  価格:¥30 × 数量:10 = 合計:¥300
 12.日本開閉器プッシュスイッチM2B-15ABB4
  価格:¥120 × 数量:3 = 合計:¥360

 機構部品(スイッチとかターミナルとか)というのはまさにメカですので,結構高いですよね。大きさやデザイン,感触などで多くのバリエーションがある一方で,それらが必ずしも手に入るとは限らないものなので,いつも私は頭が痛いです。

 そこで,こういう掘り出し物が出た時には,やっぱりちょっとずつ買うことにしています。10.のスイッチは先日子供用のMP3プレイヤーで使いましたが,感触もなかなか良かったのでリピートです。

 11.のスイッチは30円と安いので買いました。オルタネートのスイッチは高価ですし,手に入りにくい側面もあります。キートップになにやら印刷がありますが,剥がすか交換するかして,使えるようにしたいと思います。10個買っても300円ですからね。


 13.BNCコネクタ(BNC-J)(メス)基板取付型縦向き
  価格:¥100 × 数量:1 = 合計:¥100
 14.BNCコネクタ(BNC-P)(オス)RG58同軸用
  価格:¥120 × 数量:2 = 合計:¥240

 BNCコネクタも突然欲しい時がある機構部品です。高周波用のコネクタは安い物は特性が出てないものですが,アマチュアには十分だと思っています。他の店では随分高いので,これもこの機会に補充です。


 15.低電圧1.2WオーディオアンプIC HT82V739 2.2~5.5V動作 2個入
  価格:¥100 × 数量:10 = 合計:¥1,000

 もともと音質が良い,回路が簡単で,誰でも成功すると評判のオーディオアンプICですが,秋月の在庫が減ってきているようで,次この値段で買えるかどうかもわかりません。少し多めに買っておきました。結局これが一番です。


 16.トランジスタ TTA004B (160V1.5A)
  価格:¥40 × 数量:4 = 合計:¥160
 17.トランジスタ TTC004B (160V1.5A)
  価格:¥40 × 数量:4 = 合計:¥160

 かつて2SA1358と2SC3421のペアとして売られていた,オーディオ用の定番トランジスタが,この名称で復活です。私は迂闊にも2SC3421しかストックしておらず,オーディオアンプには使えず残念な思いをしていたのですが,復活したなら試してみる価値があります。お試しで購入です。


 18.トランジスタ2SA1359Y(40V3A)
  価格:¥40 × 数量:4 = 合計:¥160
 19.トランジスタ2SC3422(40V3A)
  価格:¥40 × 数量:4 = 合計:¥160

 2SA1358と2SC3421のペアとは1番違いでよく使われるトランジスタなのですが,規格は全然違っています。大電流に対応しますが,体圧が低いのでちゃんとしたオーディオアンプにはちょっと使えません。

 ですが,大電流向けという事はそれだけ余裕があり,インピーダンスも低いという事だと漠然と思っているので,電圧が低い用途にはこっちの方が出番があります。

 何だかんだでこのトランジスタを使っていますので,やっぱり補充です。


 20.5V LQリレー 接点容量:10A 1回路C接点 ALQ105
  価格:¥220 × 数量:2 = 合計:¥440

 先日安定化電源器を改造し,リレーで出力をON/OFFする仕組みを入れましたが,手持ちで使ったリレーの容量が小さいので不安がありました。次の機会で買おうと思って目星を付けたのがこのLQリレーです。

 直流の場合には5Aまでの定格となりますが3Aまでの電源器ですので十分です。このくらいの大きさのリレーだと一回り大きい物になりがちですが,さすがはパナソニック,このリレーは小型リレーと同じくらいの大きさです。


 21.ブラシレスDCファン(静音型・流体軸受) 12V80mm角
  価格:¥150 × 数量:2 = 合計:¥300

 このファンも掘り出し物の確保です。でも80mmというのは案外使い道が多くて,本当に静音型だというのであれば,追加を買うことになるかも知れません。


 22.金属板抵抗器 2W 1Ω (MPC78・低ひずみ品)
  価格:¥30 × 数量:8 = 合計:¥240

 今作っている工作で使う抵抗に1Ωというのがあるんですが,音質に影響のある部分なので,ちょっといい物を使いたいと思っていました。1個30円ですので高いわけではありませんが,音質に配慮した抵抗ですので,ちょうど良かったです。


 23.7セグメントドライバ(7セグメントデコーダ) HD14511BP
  価格:¥30 × 数量:4 = 合計:¥120
 24.2入力NANDゲート TC74HC00AP
  価格:¥10 × 数量:10 = 合計:¥100

 最近秋月はロジックICも拡充させているようですが,ロジックICの在庫というのは,ファミリで出来るだけ欠番なく在庫がある事が大事なので,安いけど揃わないという話になってしまうと,あまりうれしくありません。

 その点鈴商は良かったです。パッケージ違いまで揃えており,しかも安いですから,店頭で買えなくなったことは結構痛いです。

 そんなロジックICですが,4511は7セグのデコーダとしてはごくありふれた定番品です。BCDを突っ込むと7セグがドライブ出来るので,マイコンと組み合わせるとピン数の削減が出来そうです。4つ買っているのは在庫で持とうと思ったからなのですが,もともと30円そこらで買えるICではないので,4つ買いました。

 74HC00はもう説明はいりませんね。HCシリーズのNANDです。なんやかんやでよく使うので,1個10円で補充のつもりで買ったのですが,すでに何度も補充していたことを忘れていて,すでにパーツケースは74HC00であふれています。


 25.フォトカプラ GaAlAs赤外LED+フォトIC TLP2361
  価格:¥75 × 数量:3 = 合計:¥225

 フォトカプラもちょっと在庫を持ちたくなったので以前からうちの標準品を検討していました。シャープのPC900とかHPの6N137とか,古来からの伝統品を使う手もありますが,これらは高いし今どきの性能ではありません。

 TLP2361は面実装品ですが,安い上に高速(10MHzはいけるでしょう),その上で出力はロジックレベルときて,とても使いやすいです。10MHzまで通れば,様々なものを絶縁して伝送できます。これは便利なはずです。


 26.2mmピッチ片面ガラス・ユニバーサル基板Cタイプ(72x48mm)銅はく仕上
  価格:¥70 × 数量:10 = 合計:¥700
(1枚の場合は¥80円/10枚以上の場合は単価¥70円)
 27.片面ガラス・ユニバーサル基板 Cタイプ(72x47.5mm) めっき仕上げ
  価格:¥60 × 数量:10 = 合計:¥600

 秋月で買い物をするときには,きまってユニバーサル基板を買い増しします。昔はベークの基板が1枚60円だったのに,今やガラエポが60円ですからね,切り刻んでどんどん使っています。

 ガラエポは平面性が高く,上部で曲がりませんから,高周波特性云々の前に,構造材として便利です。スイッチを取り付けてもたわみません。

 2mmピッチの基板は,今まで全く意識をしないできたのですが,今やっている工作で2mmピッチの足の部品が出てきてしまったので,探して見た結果です。商品紹介にもありますが,2mmピッチですのでより多くの部品を実装出来ますから,コンパクトに作る事が出来ます。

 もちろん,2.54mmピッチのICやトランジスタを使わないという前提での話ですが,昨今は面実装品も多いですし,使ってみると便利かもしれません。1枚70円ですので,気軽に使ってみましょう。

 もう1つの基盤は60円のガラエポですが,実はこれFR-4という基板材料で作られています。今秋月で売られている60円のガラエポの基板は,FR-4とCEM-3の2種類がありますが,FR-4の方がちょっと性能が上です。もっとも,その差は僅かですし,扱いやすさからいうとCEM-3の方が良かったりするので,FR-4がオススメという事ではありません。でも,次から値上がりすると言われれば,ここで少し買いだめようと思うじゃありませんか。


 28.12V JCリレー 接点容量:10A 2回路a接点 JC2AF-DC12V-F
  価格:¥140 × 数量:1 = 合計:¥140

 パナソニックのJCリレーです。少し大きなサイズで,しかも12Vですから,本気の電力制御に使うことになりますが,私はこの手のリレーを在庫していないので,140円なら1つ買っておこうと思い,買いました。


 29.水晶発振器(NEC) 12.8MHz
  価格:¥200 × 数量:5 = 合計:¥1,000

 これですよ,これ。今回の買い物で一番面白そうなものです。

 腐るほどある12.8MHzの水晶発振器ですが,データもなく,詳しい型名も出ていないNECの発振器ですので,どう考えてもジャンク品です。

 これ,写真を見る限り,おそらくTCXOです。TCXOで200円なら安いでしょう。でも5個も買う必要があるかと,思われるでしょうね。

 いや,私もそう思うのですが,NECのTCXOを以前鈴商で買った時に,その性能と安定性に感心したことがあるのです。

 TCXOというのは温度補償型の発振器なのですが,電源電圧に対する周波数変動を押さえているとは,どこにも書いてありません。

 事実,多くのTCXOは電源電圧が変動すると発振周波数も大きく変動します。電圧が一定なら,温度補償がかかるのでそこからの変動は少ないのですが,温度の変動以上に電圧が動いてしまうと,ただの水晶発振器になってしまいます。

 秋月で新品で売られている12.8MHzのTCXO(600円もする)も誤差1ppmを謳っていますが,電源電圧の変化に対する周波数変動が大きいので,全くあてにならないというのが私の印象です。

 最近出てきた面実装品のTCXOは,マイコン(あるいはデジタル回路)で補償をかけるので電源電圧に対する変動は小さいのですが,20世紀によく使われた金属のカンに入ったTCXOはアナログ方式で,しかも内部の水晶発振子の温度特性と逆の特性のコンデンサを使って温度補償をしているだけだったりすると,まともに電圧の変動をかぶってしまうわけです。

 アナログ方式でも,温度センサで周波数を制御する高級タイプなら電圧変動は小さいのですが,なかなかこういうタイプにはあたりませんが,前述の鈴商で買ったNECのTCXOはこのタイプだったのです。恩智にも電圧に変動は小さく,しかも水晶発振子の特性に依存しないので,別の水晶発振子に交換して周波数を変えても,ある程度なら温度補償がかると,いいことずくめでした。

 今回は形状が簡易タイプのような気がしますが,それでもNECですので,温度安定性が高いかも知れません。そうすると,12.8MHzからSi5351Aで好きな周波数を作る事が出来ますので,1個や2個ではすぐに使い切ってしまうと思ったわけです。

 だったら,電圧変動が少ないデジタル方式の,最近のTCXOにすればいいじゃないかと思うでしょう。確かにその方がワタしも楽なのですが,この手の面実装品は周波数の微調整が出来ないようになっているので,出てきた周波数でずっと使わないといけないのです。

 経年変化で大きくずれても,そのまま。ですが,大きめのTCXOは微調整用のトリマが付いているので,これで調整が出来るんです。

 変動しないでいて欲しいくせに調整出来て欲しいなんて,なんと都合のいい話かと自分でも思うのですが,NECのTCXはそれが出来ていました。

 まあ,届いてみて調べて見たら,電圧で変動しまくりかも知れません。その場合は部品箱で長らく眠りにつくことでしょう。


 30.金属板抵抗器 5W 0.33Ω (MPC74・低ひずみ品)
  価格:¥50 × 数量:8 = 合計:¥400

 これも先の抵抗と同じなのですが,こちらは用途が別でして,20年前に作ったMOS-FETのパワーアンプに使う予定です。ファイナルのソースに入っている抵抗なのですが,アイドリング電流の測定用にセメント抵抗が使われています。

 他の部品はそれなりにオーディオ用に気を遣って選んだのに,ここだけ無骨なセメント抵抗ですので,ちょっと引っかかっていたのですが,先日抵抗を見つけて,交換してみようと思ったわけです。1個50円ですから,気軽に試せます。


 31.汎用小信号スイッチングダイオード 1SS205
  価格:¥10 × 数量:10 = 合計:¥100
 
 思いつきでカートに追加したダイオードです。NEC製であると言うこと,ガラスモールドであること以外に面白いところはない,普通のダイオードです。使い道としては1S1588や1N4148なんかと同じですので,別に無理に買うことはなかったのですが,ダイオードも交換してみると,結果が大きく違ってきたりするので,種類を持っていた方が面白い場合も多いのです。

 ガラス製のシリコンダイオードも最近はすっかり見なくなりました。1つ10円ならまあいいかと買ったわけですが,鈴商ではいつもこの値段です。秋月は安いという話を,盲目的に信じるのはやめた方がいいと思います。

 
 32.片面2.54mmx2mmピッチ基板
  価格:¥80 × 数量:3 = 合計:¥240

 この基盤も2mmピッチなのですが,縦と横でピッチが違います。向きは限定されますが,2.54mmの部品も同時に搭載可能です。DIPは乗りませんが,SIPのICやTO-220のトランジスタなどを混載できるのは便利だと思って,買うことにしました。


 33.金属皮膜抵抗 1/4W75Ω(100本入)
  価格:¥300 × 数量:1 = 合計:¥300

 今作っている工作で使う抵抗です。金皮の抵抗が使えるなら出来るだけ使うというのが私の方針で,それは精度が高いから,あるいはノイズが少ないからというのもありますが,なにより温度特性に優れていることが理由です。

 75Ωは私は持っていなかったので,ちょうどいいと思って100本買いました。75Ωと言えば,高周波で使うか,一昔前ならビデオ系でよく使っていた値ですが,今は高周波も民生品に繋ぐ物を自作するのは難しいので出番は少なく,ビデオ系はデジタル化してしまったので全く使われなくなりました。

 でも,欲しい時は欲しいんですよ,100Ω以下の抵抗というのも。



 しめて約10000円。高いですね・・・

 すぐに使わない物も多く,そうした物は大半は一生使わないので,完全に秋月へのお布施になってしまいます。

 買ったきり忘れたものもあったりして,最終的に秋月での買い物がお得になっているかは,疑問だなあと思います。

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