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サンマが焼けて,燻製が出来て

 サンマの美味しい季節になりました。

 私は子供の頃は生臭い魚が嫌いでしたし,大きくなってもおいしいと思ったことはなかったのですが,20歳の頃に定食屋さんで食べた日替わり定食のさんまの塩焼きに「世の中にこんなにうまいものがあったのか」と驚愕して以来,魚が好きになりました。

 後でつくづくわかったのですが,要するに私の母親は料理が下手で(自分でもそう言っていた),魚だけではなくいかなるものも,おいしくなかったようなのです。

 外で食べるようになると美味しいものに出会うことが増えるわけですが,私はそれを長年,大阪という街が美味しいものにあふれているからだと思っていましたが,それ以外にも,普段から美味しいものを食べていなかったことも理由だったということでしょう。

 母の名誉のために書き添えますが,すべての料理がまずかったわけではなく,田舎育ちの母らしく,田舎料理は絶品でした。
 
 また,ちょうど私が外で美味しいものを食べるようになり,母の料理にあれこれを口を出すようになってから,母の料理は非常に美味しくなりました。これは,子育てが終わりに近づいたことで生まれたゆとりもあると思いますし,批評家がいることで改善への意欲が出来た事と,持ち前の「賢さ」による学習能力の高さがなし得たのだと思います。

 そんな母のレシピをいくつか,私も引き継ぎました。

 話が脱線しました。サンマです,サンマ。

 サンマの塩焼きは,この季節にはありがたい食べ物で,脂がのって丸々とした大きなサンマを,塩を振ってしっかり焼いて,頂きます。昨今,漁獲高の減少で値段が高めになっていて,体感的には10年前の2倍になった感じもあり,もはや庶民の味とはいえなくなっているなと思いますが,正直なところ毎日食べるものでもないですから,安いことがそれほど重要ではないように思います。

 大事な事は,美味しく焼くことです。これが難しい。

 かつては家で焼くのはあきらめていました。煙は出るし,その割にはうまく焼けないし,片付けも大変だし,こういうものは,外で食べるか,さもなくば焼いてあるのを買って来るのが一番だと思っていました。

 しかし,やっぱり焼きたてが食べたいものです。2009年に引っ越しをしたときに買ったガスコンロに,オートメニューで両面焼きのグリルが搭載されていた事を機に,サンマを家で焼くようになりました。

 とはいえ,煙もすごいし,後片付けは他の魚に比べても大変でした。しかもサンマの大きさによっては中に火が通らないこともあったり,はらわたがポンと破裂して掃除がさらに大変になったりと,苦手意識はついて回っていました。

 今の家に移ってからは,備え付けのガスコンロのグリルにオートメニューがないこともあって,付きっ切りの手動で魚を焼くことになりましたが,やっぱりサンマは難しく,焦げないように,ふっくら美味しく焼き上げたことは,残念ながらありません。

 今年もチャレンジしたのですが,明らかに換気扇の処理能力を超えるものすごい煙が家中に立ちこめ,グリル内では油が飛び散り,真っ黒になっています。あげく,油に引火して炎を上げていました。

 片付けも大変でしたが,それでも決して美味しいとはいえない焼き上がりに,私はとてもがっかりしたのです。

 焼き魚という料理には,大なり小なりこうした問題があり,毎日夕食を担当する私のレパートリーを狭めていました。焼き魚は調理は楽なんですが,料理中の煙と臭いや,グリルのそばを離れられないことと,片付けが大変なことで,どうしても躊躇してしまいます。

 そんなおり,10年ほど前に検討した調理家電のことを,ある記事を見て思い出しました。焼き魚用のロースターです。当時の私は,自宅にグリルがなく,魚を家で焼くことができませんでした。でもサンマは食べたい,そこでサンマを丸々焼くことが出来るロースターを検討したのです。

 しかし,結局置き場所の関係もあり,サンマを焼くだけならバカバカしいという事で,購入をやめたのです。

 その記事によると,随分進化しているようで,なになに,14層の触媒フィルタ(交換不要)で煙と臭いを90%カット?フッ素コートとオートクリーンでお手入れラクラク?姿焼きだけではなく切り身や干物,あげく焼き鳥も焼き芋も出来るオートメニュー搭載?しかも燻製まで出来るだと?

 ちょうど,某ドイツの自動車メーカーが触媒をキャンセルするズルをして大気を汚して世界中から怒られていた時期でしたので,この高機能には「とうとうやったな,パナソニック」と思ったわけですが,あきらかにサンマが丸ごと焼けるような巨大なロースターはいわば季節商品ですから,あまり迷っている暇はありません。

 ということで,パナソニックのロースター「NF-RT1000」を買いました。

 買って1週間ほど経過し,一通り使ってみたので,簡単なレビューです。

・大きさ,重さなど

 大きさは横幅45cmということで,フルサイズのコンポやビデオデッキなんかに比べても大きいです。奥行きも35cm以上あり,置き場所は選ぶと思います。多機能で高価なものですが,5000円のトースターと質感はあまり変わらず,その点を期待するとがっかりします。

 重さは5.4kgと,高いところに収納するにはちょっと厳しい重さです。しかし,あまり軽いとコードで足を引っかけたりしたときに危ないですし,私個人はもう少し重たくて,一人で動かす事をあきらめてしまうくらいであると,割り切れたかなと思います。

 使用中はかなり熱くなります。使用後もしばらく熱くて,外側にうかつにふれるとやけどをしますので,気をつけて下さい。


・魚を焼いてみる

 焼いた魚は,まずはサンマです。煙で家の中が白く煙ってしまうサンマの塩焼きですが,このロースターの最大の売りは,どのくらいの効果があるのでしょう。

 網に並べて,姿焼きのメニューを選んでスタートするだけ。14分で焼き上がります。

 その間,派手に煙が出ているのがわかりますが,その側にはほとんど出てきません。煙が出ないと言うのは,本当です。臭いもかなり抑えられています。これはすごいです。

 出来上がって取り出して見ると,しっかり焼けていますが,縮んでおらず,フカフカです。期待して食べると,なんと美味しいことか。中までしっかり火が通っていますが,ふっくらしっとり,実においしく,食べ応えがあります。しかも皮がぱりぱりといい具合に焼けており,背骨とひれを残して,あっという間に全部食べてしまいました。

 後片付けですが,フッ素加工の網は水を付ければ大体汚れが落ちます。フッ素加工のメリットは片付けはもちろん,焼いた魚を取り出すときに魚を傷つけないということにも意味があって,なんでこれがガスコンロにもつかないのかと,本当に首をかしげていました。中部地方のガス器具メーカーには,改善しようという貪欲さが足りないのでしょうか。

 こびりついた網の汚れは,本当はやってはいけないのですが,食洗機で洗います。数百度の高温にさらされる網ですから,食洗機くらいはなんてことないはずです。

 失敗したのは,オートクリーンを洗う前に運転したことです。というのは,焼き上がった直後に電源を切ると,ファンが止まってしまい,煙が隙間から出てきてしまったからで,ファンを回すために,何か手がないかと考えた結果が,クリーンモードの運転でした。

 この結果,トレイに落ちた油が真っ黒に焦げてしまい,洗うのがとても大変になりました。先に洗ってから,クリーンモードの運転をしないといけません。

 そのトレイと,フロントの硝子窓は分解して取り外すことことが出来るのですが,トレイ側にはハンドルなどの隙間があり,ここに水が入り込んで抜けてくれません。錆びてしまうかも知れませんので,ここは改善の余地があります。

 オートクリーンモードというのは,ある温度になると汚れを分解して焼き切ってしまうものなのですが,これはそのための塗料を塗っている場所に限られます。ですから,中が完全に綺麗になるわけではありませんが,まあそれは仕方がないと思います。

 それでもまあ,掃除の手間は大幅に削減され,これなら毎日使っても大丈夫だと思いました。日々の夕食に幅が出てきそうな感じで,買って正解です。

 そうそう,煙と臭いに関してですが,実は臭いはそれなりに出ます。ただ,煙が出ないので目立たないだけです。換気扇は最強でぶん回さないといけませんが,それでも家の中に臭いが残ります。

 煙たくないので気付きにくいのがさらに良くないのですが,気が付いたら喉が痛い,気が付いたら着るものがくさい,と言うことがおきます。煙が出ないと言うだけで,そこはやはり魚を焼くわけですから,それなりの覚悟は必要という事でしょう,これは,後述する燻製にも当てはまります。


・茄子を焼いてみる

 秋と言えば茄子。茄子と言えば焼き茄子です。

 ですが,焼き茄子もなかなか難しい料理です。説明書に焼き茄子が書かれていたので,試して見ます。

 焼き茄子はオートでは焼けず,手動で焼く必要があります。270度で15分です。

 ただ,説明書には温度と時間だけしか書かれておらず,どうやって切るか,どうやって並べるかなど,肝心な情報が書かれていません。縦に半分にして焼いて見ましたが,結果から言うと失敗です。

 水分が完全に抜けて縮んでしまい,まるで乾いたスポンジのようになっています。焦げ目もほとんどなく,味もほとんどしません。これはダメですね。


・あじの干物を焼いて見る

 あじの干物はそんなに難しいものではないのですが,どちらかというと大きさが問題で,普通のグリルでは,3枚の干物を焼くのはなかなか難しいものです。このロースターでは,なんとか3枚の干物を焼くことが出来るので,これは大きな優位点です。

 オートメニューで干物を選んで,スタートするだけ。出来上がった干物は,干物と思えないほどふっくら,ジューシーでとても美味しく頂きました。


・燻製にチャレンジ

 さて,いよいよ燻製です。私は燻製をそんなに好まないのですが,それでもスモークチーズなんてのは,たまりません。

 ただ,燻製というのは,アウトドアが大好きな人が屋外で煙に巻かれながらやるもんだと思っていて,家の中にいるのが大好きな私には,一生縁のない世界だと思っていました。それが,今や室内で,しかもボタン1つで出来てしまうとは。

 燻製に必要なチップは,無難にサクラを選びました。1回で10から15g使うのだそうですが,私は加減が分からず,500gの袋を買って,その大きさにびっくりしました。

 このチップを付属の燻製用のトレイに入れ,燻製用の網をおきます。この網はあらかじめアルミホイルで包んでありますが,具材をこの網において,最後にトレイをアルミホイルで封止します。

 準備はこれでOKで,あとは燻製メニューを選んでスイッチを押すだけです。

 私は,鶏のむね肉と6Pチーズを燻製してみました。

 まずむね肉ですが,塩をたくさん目にふり,あまり分厚くならないように薄切りにして並べました。ですが,案外網が小さいので,大きい食材だと乗り切らないかも知れません。

 出来上がってみると,確かに燻製ですし,美味しいのは美味しいのですが,むね肉の弱点である油のなさ,水分のなさが協調されてしまい,とてもくしゃくしゃとして食べにくく,うまみも出てきません。

 これなら,他の料理にした方が美味しく食べられそうです。

 次,6Pチーズです。6Pチーズと言ってもいろいろあり,おそらくはトラディショナルな雪印の青い箱に入っているものが対象なのでしょうが,へそ曲がりな私はクラフトのカマンベールを選びました。

 結果は,溶けてしまって,潰れていました。

 ですが,冷えるとアルミホイルから綺麗に剥がれますし,燻製独特のうまみと香りが香ばしく,実に美味しく食べました。

 さて,気が付いたことですが,調理中の煙は確かにほとんど出ません。本当に燻製が出来るのかと不安になるほどです。しかし,出ないのは煙であって,臭いは出ます。目に見えないので気が付くのが遅れますが,さすがに燻製の臭いですので,喉に刺激となり,私も娘も咳をゴホゴホしてしまいました。

 調理中の煙は出ませんが,調理が終わってから取り出すまでに,あたりまえですが煙が出ます。これが結構バカにならないので,気をつけないといけません。

 洗い物は楽なのですが,なにせ高温になっているものばかりですから,やけどに注意が必要です。


 ということで,ロースターは,「焼く」という調理方法を日常に組み込むために,非常に大きな貢献をしてくれそうです。手間がかからず,その上美味しく焼けるというこの機械は,魚という食材を上手に料理するための1つとして,重宝すること間違いなしです。

 焼き鳥も焼けるそうですので,今度試して見たいと思います。

 ただし,目に見える煙はでないけども,目に見えない臭いは出ていることを意識して,しっかり換気をすることは忘れないようにしましょう。

 一方で,燻製にはあまり過度な期待をしない方がいいと思います。そんなに美味しく出来るわけではないし,チーズの燻製などは,買って来れば済む事です。

 一度に作れる燻製の量が少ないですし,同時に複数の食材を燻製出来ませんから,「燻製が出来ますよ」というデモンストレーションのようなもので,実用度は低いと言わざるを得ません。

 電気を熱に変えるという,非常に原始的な機械にしては2万円を超えるという高額商品ですから,上手に使う必要はあるとおもいます。私の場合,フィリップスのエアフライヤーが必需品になっているように,このロースターも必需品になることでしょう。

 そうなると,コンセントの増設ですね。うーん,なにかうまい方法を考えないと・・・

MSG2170のレストア

  • 2015/08/28 13:42
  • カテゴリー:散財

 先日,KT-1100Dと言うFMチューナーをレストアした話を書いた際に,FMステレオエンコーダの調子が良くないということを書きました。

 VP-7635Aというエンコーダですが,どうもパイロット信号の位相を完全に調整出来ないのです。位相を調整しきれないという事は,FMチューナーのセパレーションを最適な位置に持ってこれないという事を意味していて,もはや測定器として疑問符がついている状態です。

 もっとも,測定値は疑わしいとはいえ,この状態でも最善の場所に調整をすることでそこそこのレベルに追い込む事が出来ますから,これで我慢するというのも,1つの手でした。

 しかし,やっぱりダメですね。気になってしまいます。

 どうせ手に入れるなら,高性能なものをということで,セパレーションに70dB以上というスペックを誇る,目黒のMSG2170という機種を,ずっと探していました。

 この機種,2000年代中頃まで販売されていたもので,そんなに古くさい測定器ではないのですが,もともと「見えるラジオ」と呼ばれたFM多重放送が受信可能なラジオの設計や調整に使う測定器で,正しくはDARCエンコーダというのですが,オプションでステレオエンコーダが搭載可能で,このエンコーダの性能が飛び抜けているのです。

 ですが,すでに見えるラジオはサービスも終了しており,FM多重放送を受信出来るラジオの設計や製造も,もう行われていません。各社がこぞって発売を開始した時期に,どうもこの機種は大量導入されたようで,今ちょうど中古市場にたくさん出てきています。

 ところで後継機であるMSG2173や2174は,コストダウンのためか,ユーザーがそこまで必要ないと考えたのか,スペックが落とされており,手に入れやすい高性能なエンコーダとしては,MSG2170は貴重な存在です。

 これを何度かオークションで手に入れようとしたのですが,高価だったりして逃してきました。しかし先日,ようやく手に入れる事ができました。

 正直言って,程度が今ひとつで,値段も高めでした。私は必要ないからいいですが,付属している見えるラジオのデータ作成用ソフトもついておらず,実は少し後悔しています。

 ぶつけた傷も大きいものがありますし,背面の足も少し曲がっています。BNCコネクタはことごとく錆びており,困ったのはデータエントリー用のロータリーエンコーダの調子が悪く,ミスカウントが多発していることです。

 ということで,肝心な生成された信号の質の確認はまだまだ出来ず,分解が必要なレストアから始めることになりました。

(1)バックアップ用電池の交換

 MSG2170に定番トラブルは,設定内容を覚えてくれないというものです。これは単純にSRAMのバックアップ電池が切れているのが理由で,まずはこれを交換しておく事にします。

 幸い私のものは電池が切れている様子はないのですが,予防的な措置として,タブで直接基板にハンダ付けされているコイン型リチウム電池を取り外し,CR2032用の電池ケースに交換し,今後電池が切れても簡単に交換出来るようにして置きます。

 MSG2170のバックアップ電池は,実は2つ装備されています。CPUの乗った基板は2階建てになっていて,それぞれに電池がありますので,両方とも交換します。私の場合,メイン基板側は3.0Vほど,漢字ROMののったサブ基板の電池が2.9V程になっていました。ICの刻印から,2002年頃に作られたもののようで,10年ちょっとならまだ大丈夫というのも道理です。

 この作業はとても簡単で,さくさくと終わりました。起動も問題なし,ちゃんとバックアップも行われています。メモリのクリアを行って,初期化をしたところで作業完了です。


(2)ロータリーエンコーダの不調

 このMSG2170のツマミって,なんとまあアルミの削り出しなんですね。すごい重量感ですし,ひんやりとした感触は非常に趣味的な魅力にあふれていますが,測定器らしくなく,このツマミだけ浮いているように思ってしまいます。

 それはともかく,これが動かないと操作に支障も出ますから,直したいところです。

 ロータリーエンコーダは,よく知られているように,絶対値を出力するアブソリュート型と,90度位相のずれた2つの出力からパルスが出るインクリメンタル型の2つがあります。

 インクリメンタル型の場合,精度や耐久性がそれ程要求されず,民生機器の操作パネルに取り付けられる様なものには,コストが重視されて機械式が主流です。

 どんな機器にもマイコンが入っていること,もちろん安くなったことで,わかりやすくて操作しやすいロータリーエンコーダは,電子レンジにしろ洗濯機にしろオーディオにしろ,本当に多くの機器に導入されています。

 ただ,この機械式のロータリーエンコーダは,良く壊れるんです。なんでこんなに壊れるのかなと思うくらい,壊れます。多くの場合騙し騙し使えるし,キーで代用できたりするので気にされない事も多いと思いますが,カウントしない,一気に3つ4つ進む,増やしているのに減っている,とか,まあイライラすることこの上なしです。

 それで交換を考えたのですが,手元に秋月で手に入れた,200円の古いロータリーエンコーダがありますので,これに変えて見る事にします。まあ,仮にロータリーエンコーダの不良が原因でなくても,回転の感触が悪いので,これは交換しておきたいところです。

 古いものを基板から外しますが,2階建てになっている操作基板の,奥側の基板に取り付けられたロータリーエンコーダは,長いシャフトが手前の基板の穴を通してパネルに出てきます。こんな長いシャフトのロータリーエンコーダは,ちょっと手に入りません。

 そこで,手前側の基板に開いた穴に,エンコーダを直接ネジ止めし,配線は別に行う方法で取り付けて見ました。シャフトの長さは問題く,ちょうどよい長さになり,ツマミも綺麗に取り付けできます。

 配線も済ませて動かしてみますが,どうもおかしな動きです。配線を間違えたのかも知れないと適当に入れ替えてみたら,それらしい動きをします。(よく調べてみると,最初についていたアルプス製のロータリーエンコーダは真ん中がコモンでしたが,秋月のものは右端がコモンでした)

 それらしい動きをしているように思ったのですが,よく見てみると,1クリックで2カウントします。クリックの途中で1つカウントしますので,そこで無理に止めれば良いのですが,それはあまりに使い勝手が悪すぎます。

 うーん,なんかおかしい。

 ロータリーエンコーダなんて,クリックのありなしと,1回転でいくつパルスが出るかくらいの違いしかなくて,とりあえず動くと思っていたのに,そういうものでもなさそうです。

 これは,もしかすると回路の故障かも知れないと思い始めましたが,このままでは使い物にならないので,元のロータリーエンコーダに戻します。とはいえ,ただ戻すだけでは芸がないので,ロータリーエンコーダを分解し,内部を清掃してから戻すことにします。

 ロータリーエンコーダを分解して内部を軽く掃除して組み立て直すのですが,固定している金属製の爪が壊れてしまったので,引っかかりが小さく,ちょっと不安があります。でも,もうこれで進めるしかありません。

 仮組をしてみると,以前よりもミスカウントが減っています。やっぱりロータリーエンコーダの不良だったんだなあと納得して,正式な交換作業をスタートさせます。

 交換した秋月のロータリーエンコーダを取り外し,元のロータリーエンコーダを基板にハンダ付けして組み立て直すときに,悲劇が起きました。基板の表と裏を間違えてしまい,このままでは組み立てられません。もう一度ロータリーエンコーダを外して,裏表を逆にして取り付けねばなりません。

 かなり眠くなっていた私は,作業が乱暴になっていたんでしょうね。なかなか基板から外すことが出来ずに,ロータリーエンコーダを壊してしまいました。さらに,基板のパターンも剥がしてしまうという,大失態です。

 落ち込んでも仕方がありません。壊れたロータリーエンコーダをもう一度修理しますが,金属の爪が完全になくなっているので,もう固定できません。それを承知で基板に取り付けます。

 ようやく組み立てが終わって動作をさせてみますが,かなりミスカウントが減っているとは言え,やっぱり動作がおかしく,このままではちょっと使えない感じです。

 もう力尽きて寝ることにしますが,その前に,オリジナルと秋月のものとの,クリック数の違いを確かめてみると,オリジナルは30,秋月のものは24です。

 秋月のサイトを見ていると,今売っているものはすべて24クリックです。一方,大阪の共立電子を見てみると,30クリックというのがあるのですが,ここにパルス数は15と,ちょっと気になる事が書いてありました。

 クリック数と,パルス数は,同じとは限らないんですね。これは大発見です。

 さらに調べてみると,秋月のものは1回転あたり24パルスで24クリックであるという記述を見つけました。

 気になって,アルプスのサイトにある,製品情報を見ていると,1回転あたり15パルスで30クリックの製品は確かに存在し,それはA相とB相それぞれの確定部分,厳密に言えばA相とB相が同じレベルになっているところがクリック安定点になっています。

 一方1回転あたり24パルスで24クリックの製品を見てみると,B相の立ち上がりおよび立ち下がりのところでクリックが出るようになっていて,クリック安定点でB相の状態が規定できないと注意書きまでしてあるのです。

 これで説明がつきました。

 オリジナルは,1回転で15パルスが出るロータリーエンコーダですが,クリックはその倍の30クリックが出るもので,このセットは1クリックごとに,つまりA相かB相のいずれかが変化したところ,つまり0.5パルスで,1カウントされるように作られています,

 ところが,交換した1回転あたり24パルスで24クリックのロータリーエンコーダでは,1回転で出るパルスは24もあるのに,クリックは24しかありません。つまり,1つのクリックで2つのA相とB相の変化点が存在し,その度にカウントされるので,1クリックで2つカウントされてしまうのです。

 そうなると,もう15パルス30クリックのものを買うしかありませんが,30カウントではちょっと分解能が荒くて,グルグルツマミを回さないといけないのも面倒くさく,24クリックのロータリーエンコーダの快適さを知ってしまうと,元に戻すのも惜しいです。

 そこで,クリックのないロータリーエンコーダを使えばいいんじゃないのかと思い至り,そういうものを探したら,あったあった秋月にありました。

 実は,手元にある秋月のロータリーエンコーダを分解し,内部のバネを取り外す改造を行うと,クリック無しになることが分かっています。しかし,分解というのも信頼性を下げますし,もともとこのロータリーエンコーダは,時計のキットについていたものですから,出来れば元に戻しておきたいところでもあります。

 そこで,早速秋月に部品を注文です。余計なものも一杯買ってしまった(カーボン抵抗全種類詰め合わせ5700円を買ったのが失敗だったかも)ので,高くついてしまったのは内緒ですが,これに交換してみましょう。

 部品が届くのは週末です。うまく交換が出来て,操作フィーリングが向上することを期待したいと思います。

 そうそう,発生信号が高品質である事も確かめないといけないです。

 

実体顕微鏡を買う

  • 2015/08/24 13:15
  • カテゴリー:散財

 実体顕微鏡なるものが,世の中にはあります。

 何を今さらというなかれ,浅学ゆえ私は,少し前まで知りませんでした。顕微鏡など,小学校でタマネギの皮をみた,あの顕微鏡くらいしか知らないのです。

 もちろん,お医者さんにいったりすると,両目で見るような顕微鏡も置いてあったりしますし,デジタルカメラがついている顕微鏡もあったりしますが,それはそれ,顕微鏡のバリエーションの1つだと思っていたのです。

 それが,まさか実体顕微鏡なんて立派な名前がついているなんて。

 私ももう年齢が年齢なので,小さいものが見えにくくなっています。昔なら得意の肉眼でどんな細かいハンダ付けも出来たし,どんな小さなクラックやブリッジも見逃さない自信があったものですが,今はもう全然だめです。

 潔く老眼鏡という手もあるのですが,それよりはもっと根本的な対策として,その「実体顕微鏡」の導入を検討したのです。ほら,そこはあれですよ,ハルちゃんみたいな若い人でも実体顕微鏡が欲しくなるんですから。

 実体顕微鏡の定義は,両目で見ることの出来る顕微鏡であることなのですが,同じ画像を両目で見るのではなく,左右の光路がちゃんと独立していて,ちゃんと視差があることが重要です。

 こうして,左右で視差があると,凹凸が立体的に見えるわけですね。だから実体顕微鏡といいます。

 思うに,普通の顕微鏡というのは,見たいものを薄くスライスし,光を透過させて拡大して見ます。薄くスライスしてスライドガラスにのせて,カバーガラスをかけます。この段階ですでに凹凸などなくなっていますから,両目の視差を利用する価値はなくなっています。

 この手の顕微鏡を生物顕微鏡というそうなのですが,実体顕微鏡の特徴として,倍率は20倍から40倍程度であるということ,下から透過させた光を見るのではなく,上から反射させた光をみるということ,見たいものとレンズの間がとても広く,顕微鏡を見ながらの作業が容易であること,があります。

 要するに,顕微鏡といいつつも,両目で見る虫眼鏡くらいに考えた方がよさそうです。

 ただ,実体顕微鏡には大きなメリットがあります。もちろん立体に見えることもそうですし,顕微鏡を見ながら作業がしやすいこともそうなのですが,プレパラートを作る必要がないということも大きいでしょう。

 普通の顕微鏡は,標本を薄くスライスし,ガラスで挟むという準備が必要です。スライス出来ないものはアウトですし,プレパラートを作る用意も環境もなかったら,そこでアウトです。

 実体顕微鏡なら,なにも準備することなく,いきなり標本を拡大して見ることができます。ゆえに,山や川,海などのフィールワークで威力を発揮します。

 考えてみると,電子顕微鏡は内部を真空にしないといけないし,標本をいきなり見る事が出来る顕微鏡は実体顕微鏡だけということになります。

 こんな顕微鏡ですから,きっと専門的で高いのだろうと思っていたら,なんと1万円ちょっとからある事がわかりました。それも中国製のへんな輸入品ではなく,ケンコーやビクセンと言った,日本の光学機器メーカーの製品です。

 まあ,光学機器というのは値段相応なものですから,1万円の顕微鏡は1万円なりのものですが,あるとないとでは大違いですから,これはぜひ手に入れなければなりません。

 調べてみると,どうもビクセンのものがよさそうです。SL-30という形式のものですが,定番品らしく,ヨドバシやビックでも普通に在庫があります。

 善は急げ,会社の帰りに寄り道して,買って帰りました。14070円でした。

 私が買ったものは長期の不良在庫だったようで,箱は色褪せていて,おまけに入っていた鉱物標本は粉々になっていました。他の部分には問題がないので,こういうことは大目に見ます。

 安い中国製のものなどは,左右で視力差があった場合に補正出来ないことがあるのですが,このSL-30はこれも配慮されていて,左右で独立で視度調整ができます。まあ矯正視力で観察すればいいだけの話で,実用上はなにも問題ないと思いますが,私のように裸眼で左右にちょっとした視力差がある人間にはありがたいものです。

 ワーキングディスタンスは50mmと十分,倍率は30倍と,ちょっと難しい倍率です。しかし小型でかわいらしく,ライトもアームの途中に差し込むLEDペンライトで,明るさも角度もばっちりです。

 左右の接眼レンズの間隔を調整し,早速覗き込んできます。

 しかし,なかなか視野にきちんと入ってきません。油断していると,左右どちらかが真っ暗になってしまいます。

 問題なのは,片側が真っ暗になっても,もう片側はちゃんと見えているので,気が付きにくいのです。立体的に見えず,左右別の絵に見えることもありますし,なんかぺったり平面的だなあと思っていたら,実は片側が見えてなかったとか,そういうことが良くおこります。

 もしかすると,高価なものはこのあたりが良く出来ているのかも知れません。また。100倍くらいまでのズームがついているLCD搭載の顕微鏡も3万円半ばで売っていますから,そっちの方がよかったのかも知れません。

 しかし,慣れてくると,まあ面白いこと。レーザーマーキングしたICの型番が手に取るように見えます。別に立体で見えないといけないものでなければ,片目で見てもよいわけですし,あんまり意地になることもありません。

 ブリッジもクラックも簡単に見つかりますし,ピンセットの先端がこんなに大きく見えるなんてのもちょっと感動的です。

地デジPCを新調する

  • 2015/08/03 16:16
  • カテゴリー:散財

 先週木曜日のことですが,寝る前に本を読んでいたら,傍らの地デジPCから,なにやら爆音がします。

 最初はNASのファンが唸っているのかなあと思っていたのですが,よく見るとPCがだんまりになっています。あわててLCDの電源を入れてみますが,画面は出てきません。

 熱暴走かもなと,一度電源を切り,再起動。しかし,いきなりファンがMAXで回転し,起動時のBEEPも鳴りません。

 うーん,壊れたようです。

 地デジPCですから,稼働できない時のペナルティが大きく,これはもうあわてて修理するしかありません。しかし引っ越しを機にいろんなパーツを処分した私としては,交換や故障原因の特定をするようなものが何一つなく,結局途方に暮れて終わりでした。

 その後,電源切断の時間を長くするとブラックアウトまでの時間が長くなることを発見しますが,BIOS設定画面でこけたり,Windowsが起動する途中でこけたりと,なんとなく熱暴走っぽいんです。

 しかし,過去には電源の不良でこういう現象に見舞われたこともありましたから,一応電源を確認します。テスターで電圧をみると問題なし。波形もオシロで見ますが,これも問題なさそうです。

 そうなるともうマザーが死んだと考えることになるのですが,この地デジPCはATOM330というなつかしのCPUを搭載した,ベアボーンキットのマザーです。

 Mini-ITXの省電力マザーに交換を考えますが,何せここ数年自作から完全に離れていましたし,PC周辺に事情にも疎くなり,さっぱりどうなっているのかわかりません。

 調べて分かったことは,WindowsXPが動くマザーは,今はもう手に入らないことです。

 ということは,マザーをさっと交換して復旧という話はなく,もうOSの入れ替えが必須になるという事です。

 そういうことなら,最新のマザーにWindows8.1,そしてあの「PT3」が使えるようにしちゃいましょうと,私は腹をくくりました。

 この地デジPCは,2009年の6月に作りました。FOXCONNの激安ベアボーンで当時人気のあった,R11S4MI-BAというもので,前述のようにATOM330でした。Mini-ITXですがそれなりに大きいケースで,3.5inchのHDDを内蔵でき,これ以外に3.5inchと5inchのドライブベイがあります。電源はTFX電源で150W,かなり心許ないですが,地デジPCですから,容量と速度で有利な3.5inchのHDDを内蔵できることは,非常に大きいポイントです。

 ATOM330は2つのCPUを本当にのっけたデュアルコアで,TDPは8Wで1.6GHz,当時としては実用的な速度と低電力で人気がありました。

 あれから6年,暑い日も寒い日も,よく頑張ってくれたと思います。

 不満があるとすれば,オンボードのグラフィックパワーが小さすぎて,地デジの再生もカクカクすることと,Etherが100Mbpsということでしょう。それにWindowsXPですので,HDDも2TBの壁があります。

 でもまあ,地デジ録画だけですから,別に大した問題ではありません。このまま動き続けていたら,きっと使っていたと思います。

 ただ,USBチューナーであるMonsterTVHDU2の調子が年明けから調子が悪く,寒い日には動作しなくなることがあり,しばらく通電し暖まった頃にUSBを挿し直すと動き出すということが続きました。

 調べてみるとこれはHDU2の持病らしく,どうも寒いときにはクロックの発振が止まってしまうようです。水晶発振子の問題を指摘する人もいましたが,私の場合水晶発振子を交換しても改善しませんでしたので,発振回路を内蔵するLSIの劣化が原因と考えて良さそうです。

 いずれにせよ,このままでは録画に失敗する不安が常につきまといますし,最終的には寒くなくても動かなくなるということですので,これは対策をしないとまずいです。

 まずいのですが,春の訪れと共に暖かくなり,トラブルが収まってしまったので,まあそのうちに,と忙しさにかまけ,ほったらかしにしてありました。この問題は冬になるとまた悩むことになるので,今のうちに片付けておく方がいいです。

 チューナーは,やはり評判を調べると圧倒的にPT3です。変な改造をしないでいいのは当然のこととし,壊れたという話も聞かないし,感度も十分,設定も比較的楽という事で,これは是非使いたいのですが,問題はPCI-Expressであることです。

 今のシステムではPCIしか使えませんし,それもロープロファイルしか使えません。

 USBでチューナーを買い換えると,実はもう選択肢がないんですね。改造が出来なくなっていたりしますし・・・

 ということで,もう6年も使ったんだし,WindowsXPも心配だし,一気にPCを作り尚することにしました。

 マザーはATOMの後継がいいんですが,どうなっているのかさっぱりです。これもあわてて調べて6年間のギャップを埋めると,AMDはこの分野から手を引いていて,すでにインテルしかやっていないという事と,ATOMの後継は現在でもちゃんと出ていると言うことがわかりました。

 特に,CeleronとPentiumという懐かしい名前が使われているN3000シリーズというワンチップタイプを使ったマザーがこの6月頃に出たばかりらしく,これが最新ということでした。

 どれだけ性能アップされているのかなと思っていたら,CPUそのものはそれほど性能アップされている感じではなく,クロックも1.6GHzですし,要するに6年前から省電力システムに要求される処理能力は,そんなに変わっていないということなんでしょう。

 ただ,グラフィック周りは当時に比べると随分良くなっているようです。DDR3に対応していることや,SATA-3に対応していることも,さすがに現行のCPUだからということでしょう。

 TDPは6Wです。ATOMが8Wですから,そんなに下がっている感じはありませんが,25%も下がっているのに性能は悪くなっていないのですから,やっぱり大したものです。それに,ATOM330のTDPはCPU単体で,チップセットの発熱もかなり大きかったですから,これらが統合されたN3000が6Wというのは,実は驚異的な数字なのかも知れません。

 ただ,このN3000を使ったマザーはそんなにたくさんのメーカーから出ているわけではなく,先行するASRockから7種類ほど,あとは数社からポロポロと出ているような感じです。

 値段は1万円前後とこなれており,買いやすいのは確かですが,気をつけないといけないのは32bitOSには対応しないという点です。Linuxは知りませんが,Windowは64bit専用です。

 と,ここまで調べた段階ですでに金曜日。この状態でもっとも迅速なのは,店頭に買いに行くことです。通販では土曜日の午後になってしまうでしょう。

 ということで,意を決して土曜日の朝からアキバに出向くことにしました。1年ぶりのアキバです。今回はPCの復旧を急ぎたいので,必要なものをさっさと調達し,速やかに帰宅しないといけません。余計なものは買わずに,まっすぐ帰りましょう。

 買ったものは以下です。

・マザーボード:N3150-ITX

 ASRockのマザーで,Celeronのクアッドコアを搭載するファンレスのマザーです。パラレルポートを持たない代わりに,USB3.0が6つもあったり,DVI出力があったりします。PCI-Expressも1つあり,PT3もOKです。

 ツクモで買いましたが,デュアルコアのパラレルポート版であるN3050B-ITXが8500円,デュアルコアでいいのでDVIのあるやつが欲しいなあと思っていましたけど,取り扱いなし。

 でも,クアッドコアのN3150-ITXでも11000円ほどですので,これでいきます。


・メモリ:低電圧DDR3の4GB

 N3150-ITXはメモリスロットが2つあるので,同様量・同一ロットのメモリを差し込めばメモリアクセスも高速化されるという事です。でも,私の用途では8GBもいらないし,メモリによる高速化がどれほどあるか不明なこともあり,とりあえず4GBでいいことにしました。

 SO-DIMMなので若干高めとはいえ,4300円ほどでした。


・OS:Windows8.1(通常版)

 土曜日(8月1日)は,なんとWindows10の発売日でした。それでもWindows8.1はまだ買えるだろうと思っていたところ,ツクモでは64bitのDSP版が売り切れです。他のお店も似たようなものだと思いますし,それまでOS単体で買えたDSP版が,8月以降はパーツとのバンドルでしか買えなくなったという情報も耳にしていた関係で,まずいことになったなあと思っていました。

 店員さんに相談すると,通常版なら在庫があるということでしたが,やっぱり値段が高いです。でも10%のポイントがつくので,DSP版との価格差は小さくなるということでした。

 あちこち探し回るのも嫌でしたし,パーツとのバンドルが本当の話なら面倒ですので,ここはもうツクモで買うことにします。


・PT3

 BUYMOREで買いました。BUYMOREは始めていったんです。9800円でした。


・TFX電源

 マザーボードが死んだとふんで,システムの入れ替えに踏み切ったわけですが,それでも電源ユニットが死んだという可能性を否定できません。もし電源が故障の原因だったら,マザーを交換したマシンがまともに動かないという事になります。

 それはさすがにまずいので,TFX電源も買って帰ります。本当にマザーが原因で故障していたのであれば,電源は予備です。6年も使い続けた電源ですから,いつ壊れてもおかしくありません。300Wで,AOpenのものでした。5500円。


 これだけの買い物をして,ざっと1時間。昼頃に帰宅できました。それにしても,暑くて死にそうでした。アキバの太陽は別物です。


 昼食後,作業に取りかかるのですが,その前に念のため電源を交換し,以前ボードを動かしてみます。

 すると,まったく暴走しません。この日も暑い日だったわけですが,2時間近くも安定動作しています。時間がもったいないので,もう古い電源は試さず,捨てることにします。6年も使って故障疑惑がある電源を,大事にする理由もありません。

 マザーを入れ替え,さっさと組み立てます。HDDはMacでしばらく使っていた,今はすっかり珍しくなった2.5TBのWDGreenです。2TBでもいいんですが,せっかくですから余っている2.5TBを積みます。

 OSをDVDドライブにいれてインストールをしようとしますが,どうも変です。

 インストール領域に,200MBほどのゴミがあり,また2TBを越える容量を確保出来ないのです。

 ここで1時間ほどはまったのですが,調べてみるとインストールDVDをSATAではなく,UEFIとして64bitで起動しないといけないんだそうです。そんなもんわからよ・・・

 それも,DVD-ROMをドライブにいれてからでないとUEFIでは起動できないらしく,DVD-ROMを入れてからUEFIの設定画面で起動させました。みんな,こんなノウハウはすでに常識なのかなあ。

 こうして,ようやく2TB以上を確保出来ました。Macで使ったせいで,おかしなことになっているのではと何度もMacでフォーマットしたりして試行錯誤をしましたが,なんとかなりました。ついでに200MBのゴミは,まさにMacで使ったせいで強制的に確保される領域だったらしいです。ですが,これはさっさと消去できました。

 インストールに時間がかかったものの,動き出せばWindowsです。

 しかし,なかなかすんなりいきません。SMバスのドライバが入っていないとか,グラフィックがやたら遅いから調べてみるとインテルのグラフィックドライバを自分で入れないといけないとか,いろいろありました。

 また,スタートアップに入れたソフトが自動起動しないとか,管理者権限でないとうまく動かないとか,いちいち作業が止まります。

 しかし,PT3はトラブルもなく,あっけないくらい簡単に動き出しました。

 古いHDDのデータをコピーし,細かい調整を済ませて,ようやく完成したのが翌日の夕方です。

 その間,RTCのアラームでマシンを起動する設定にしても起動しないとか,長年使っているマウスのゴム塗料が連日の猛暑で解けて手が真っ黒になったりとか,久々のPC自作(というか新規インストールですが)に,ワクワク感を感じながらもなかなか前に進めないフラストレーションに,イライラさせられた土日でした。

 Windows8.1はXPとは全然違うOSなので戸惑いますし,改悪されているところも多いですから,馴染むのに時間はかかりそうです。N3150も本当にクアッドか?と思うくらい,普通のCPUですし,1GbitのEtherも実力はその7割程度と,正直なところ手間とお金をかけても,得られたものは少ない気がしました。

 ただし,それもチューナーが問題なく動いているという条件付きで,HDU2がいつ壊れるかわからず,冬は確実に動かなくなるという状況から,抜群の安定性を誇るPT3に移行できたことは,なによりメリットがあると思います。

 結局,信頼性に不安があるのは中古の2.5TBのHDDということで,えてしてこういうところから壊れていくものですから,気をつけないといけません。

 音楽CDをリッピングするEACなども,後日入れておこうと思いますが,ともあれ土日で作業が済んで良かったと思います。

 結局OSまでいれて4万円ほどかかってしまい,正直なところ安いメーカー製のPCを買った方が手間も価格も安かったんじゃないかと思いますが,TDPがわずか6Wの小型PCで,PCI-ExpressでPT3が繋がるものなんてそうそうあるものではなく,確かに自作しないと手に入らないような,個性的なマシンになったかなと思います。


 このまま初期不良がでないことを祈ります。

リビングのテレビでandroid

  • 2015/07/13 13:18
  • カテゴリー:散財

 テレビやBDプレイヤーに,ネットワーク機能やコンテンツの再生機能がつくようになって久しいです。新しい機能は,生活を便利に豊かにする物という全席前世紀の価値観で言えば,テレビがコンピュータが入り込むという予測に従い,本当はこの機能が私の生活を激変させるはずでした。

 残念な事に,使い物にならず,私の生活は前世紀のままです。

 ネットワークに繋がり,写真や動画をネットワーク上のストレージに入れてあるのに,これを表示出来ません。遅い,対応フォーマットではない,バグでこける,など,とにかく使えないのです。

 結局,放送はテレビで,写真と動画はPCで,という棲み分けが20年も30年も続いているのです。バカバカしいったらないです。

 しかし,PCをテレビにしまえばもう無敵なんじゃないかと気付いた人も当然いて,HDMI端子に直接差し込むスティックPCというのは,その最右翼といっていいでしょう。

 私も,なかなか便利に使っているandroidタブレットが,そのままテレビになってくれればいいのになと思った事がありますが,ハズレが多そうなので手を出しませんでした。

 しかし,テレビは1920x1080の解像度を持ち,うちの場合は自発光のプラズマディスプレイで42インチの大きさです。これで写真や動画見たら楽しいでしょう。
やっぱり,スティックPCを導入しようと,ずっと以前から考えていました。

 しかしなかなか良さそうなものがなく,何ヶ月も経過しました。

 使い物にならないかも知れないのに,1万円を越えられないとか,OSとしてWindowsはやっぱ慣れてないし,かといってandroidもあてにならん,そもそもハードウェアのスペックとして,これで十分なのかどうか。

 わからんことだらけです。

 実は,うちには,嫁さんの所有物であるAppleTVがあります。これってiOSが入ったスティックPCみたいなもんなのですが,自分で用意したコンテンツを再生する力がないために,ほとんど稼働していません。もったいないですね。

 そこで,私は使い慣れたandroidで勝負です。なに,アプリを追加できれば,なんでも出来るし,最終的にはどうにかなるものです。

 ということで,目標をandroidに絞り,1万円未満のものを探してみました。結果,MK809IVという,androidのスティックPCを買うことにしました。過度な期待はしていません。アプリが追加できて,動画と写真が見られればそれでいいです。

 このシリーズの第4世代ということですが,Cortex-A9の1.6GHzで,クアッドコアのSoCを搭載しています。A9ですから世代は古いですが,1.6GHzでクアッドですから,まあ大したものです。

 OSはAndroid4.4です。RAMは2GB,ストレージが8GBというのもやや心許ないですが,まあ大したことはしないですから,いいでしょう。LANは802.11nの2.4GHzですが,結果から言うとMIMOではなく,最大72Mbpsです。

 画面付きで1万円で売っているのに,画面無しで8000円というのはおかしいと釈然としない気持ちを抑えつつ,とりあえず届いたものをセットアップです。

 起動はコールドブートからだと結構かかります。起動してしまえばストレス亡く,さくさく動くのですが,これはまあ,OSがandroidだがらでしょう。

 マウスやキーボードがありませんので,USBで繋ぎます。問題なく動くのですが,やっぱり有線だと使いにくいです。ここは,Bluetoothのマウス,キーボードを買うのが良さそうです。

 各種アプリをガシガシ入れていくのですが,やりたいことはNASのコンテンツにアクセスし,動画なり写真を再生することです。ESファイルエクスプローラにMX動画プレイヤーを入れ,Chromeを入れればもうほとんどのコンテンツを再生可能です。

 日本語の入力も,購入済みのATOKを入れて見たのですが,うまく動かずあきらめました。

 こうして,一応当初の目的を達成したわけですが,使いづらいのは,やはりキーボードとマウスがUSBだからです。

 そこで,小型のBluetoothのキーボードを探します。

 と,いいのがありましたよ。RT-MWK02というミニキーボードです。わずか3000円です。最近はいいのがあるんですね。

 これ,ちょっと大きめのリモコンサイズで,押しやすいフルキーボードに,3cm四方程度のタッチパッドまでついている優れものです。キーボードにはバックライトまで装備されています。電池はリチウムポリマーで,乾電池と違って小さく軽く,LA音源薄く出来るのがありがたいです。

 非常に好印象なインプットデバイスですが,慣れてしまうまで使いづらくとも,慣れてしまえばとても快適です。MX動画プレイヤーは,スペースキーが再生/一時停止ボタンに割り当てられていますし,その他のマルチメディアキーのたぐいも,ちゃんと正しい機能にアサインされています。これは便利です。

 ただ,レーザーポインタだけはいただけません。スイッチが横についているので,ぱっと手に取ったときにふいに押してしまい,人に向けて光ってしまうことがあります。私は,シールを貼って塞ぎました。

 このミニキーボードを買った理由はもう1つあって,それはスタンバイの復帰がBluetooth経由なら確実に出来たという,どっかのレビューを読んだからです。

 本体には電源ボタンはなく,このあたりがタブレットやスマホと違う所なわけですが,画面の電源ボタンのアイコンをクリックし,ここからスタンバイに入ることは出来ても,復帰することが出来ないのです。

 正確に言えば,復帰しないわけではないのですが,どうしたら復帰するかわからず,キーボードなりマウスなりを適当にガチャガチャいじっているうちに,勝手に復帰しているという感じなのです。

 ずっと電源を入れっぱなしにするというのもありですが,発熱がそれなりにあり,ゆえに消費電力も無視できるレベルではないだろうと考えると,やぱりスタンバイに入れておきたいところです。電源を切るという手もありますが,前述のように電源ボタンがないので,ACアダプタを引っこ抜くという荒技しかありません。

 Bluetoothなら,復帰は確実というのですから,試して見ようということになったわけですが,結果を先に書くと,やっぱり復帰はすんなりいきません。気が付いたら復帰している感じです。

 しかも,ミニキーボードの電源を本体がスタンバイ中に切ってしまうと,次にミニキーボードの電源を入れても本体とは切断されたままになるようで,どうやってもスタンバイからの復帰はしてくれません。

 てなわけで,どうせこれを使うのは週末だけでしょうから,平日は電源を切り,週末の2日間は電源を入れっぱなしにするという,なんとも鈍くさい方法で逃げ切ることにします。


 総じて面白いオモチャであるし,対応フォーマットや使い勝手などは本体の作り込みよりもアプリのでき次第ですから,そこは使い慣れたandroidの世界なので,特に不満もありません。

 しかし,先の電源ボタンがないことや,スタンバイからの復帰のことなど,中華製ならではのツメの甘さがここ一番にきいてきます。こういう部分で寛容にならねば,この手の製品の面白さに気が付く前にあきらめてしまうかも知れません。

 当初の目的であった画像と動画以外にも,天気予報や地図,交通情報も大きなテレビで確認出来る面白さにも気が付いて,とりあえず,買い物は合格としましょう。

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