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壊れたMacのACアダプタを買う

  • 2014/02/17 13:32
  • カテゴリー:散財

 2008年6月に購入した,私のMacBookPro。Ealry2008と呼ばれ,ユニボディになる前の最終モデルに該当するこのマシンは,購入から5年半を経過した現在でも主力機として,私の日常を支えています。

 バッテリーが取り外せるという事は,取り外せる機構がなければ駆動時間の短さや電池の寿命そのものが尽きることが問題なんだという裏返しで,すなわちこのMacBookProの弱点を物語っているといえるわけですが,その後出たモデルが電池をはめ殺しにした構造になっても,特にそれが大きな問題を起こしていたり,不評を買っていたりしないことを考えると,当時は交換が出来ない事を疑問視する声が大きかった事を考えると,アップルはちゃんと技術的な裏付けを行っていたんだなと,感心します。

 電池交換可能,光学ドライブ,アイソレーションタイプではない旧式のキーボード,FireWire400/800を標準搭載,ExpressCardスロットがある,MagSafe,などなど,やはり古いマシンなんだなと思う一方で,それらレガシーなものを便利に使っている私などは,最新のマシンに移行するのがためらわれてしまいます。

 6年近くも使っていますが,OSは幸い最新になりますし,それなりの処理能力があるので,快適とは言えなくても,ちゃんと私の期待に応えてくれる,頼もしいやつです。

 いつものように,ちょっと重たい処理を続けていた私は,ふと画面上の電池残量表示が50%近くになっていることに気が付きました。ACアダプタで使っているのに,電池が減るとはこれいかに。

 おかしいと思ってMagSafeを見ると,ランプが緑にもオレンジにもなっていません。消灯しています。一度抜いてもう一度刺しますが,状況は変わらず。Mac本体はACアダプタが挿されていない状態となっているようです。

 ACアダプタが動いていないと言うことですから,AC100Vを確認しますが,これも問題なし。代わりにMacBookAirのACアダプタを刺してみると,ちゃんと動きます。

 ということで,とにかくACアダプタ自身が壊れたことだけはわかりました。そうこうしているうちにどんどん電池が減ってしまって困るので,嫁さんのMacBookのACアダプタを借りてきて,これでしばらく使う事にします。

 MacBookPro付属のACアダプタは85W。MacBook付属のものは60Wで,Air付属のものは45Wです。うちにはこの3つがあるわけですが,さすがに45Wでは充電は出来ず,本体の動作が精一杯です。60Wなら処理の軽いときに充電をちょっとずつ行うようで,充電完了までに5時間以上もかかると出ています。

 6年近く前とはいえ,メモリは6GB,SSDに入れ替えてあるMacですから,まだまだ使うつもりです。ACアダプタが壊れたくらいでマシンを買い換えるのは,あまりに早計です。そこでACアダプタを買い直すことにします。

 事情通の方なら,そのアダプタはリコールかかってるよ,と親切に耳打ちしてくれるかも知れません。確かにMagSafeはコネクタの根元の設計が悪く,ねじれると網線が露出してショートすることから,無償で交換される場合があります。

 私も一瞬考えましたが,私のACアダプタを見るとねじれた様子も網線が露出している様子もなく,とても綺麗です。しかもこの交換プログラムは日本では結局アナウンスされなかったようですし,アメリカでも2012年頃に終わっているそうです。

 そもそも,大電力を扱っていた電子機器が5年以上も動き続けていたわけですから,さすがにこれをメーカーの責任にするのは気が引けます。

 交換の交渉はアップルストアに出向く必要がありますし,急いでいたこともあって,今回は新しいものをさっさと買うことにしました。

 純正品は7800円です。高いですね。以前,PowerBookで安価な互換品が出回っていたことを思い出し,amazonを探してみます。

 有名なメーカーの互換品は全然見つかりませんが,ノーブランドのものが2000円台で買えたりするようです。

 レビューを見ていると,すぐに壊れた,煙が出たなど,散々な評判です。いかに安いとはいえ,こんなものに手を出したら火事を出してしまいます。

 4000円くらいで有名メーカーの互換品があったらいいなと思っていた私は,価格と信頼性の大きな開きに,めまいを起こしていました。

 調べてみると,MagSafeの仕様が公開されなかったため,有名メーカーは互換品を投入出来なかったそうで,純正品かアングラ品の二者択一という困った状況になっているようなのです。困りました。

 もうこの際新しいMacを買うかなーとつぶやくと,嫁さんが鬼の形相で「またそういう極論を」と言いながら,私を睨んでいます。新マシン導入計画はわずか数秒で頓挫しました。

 仕方がありません。根気よくもう少し調べてみます。

 amazonを見ていると,5000円台の商品が時々目に付きます。正規品ではないのですが,互換品というわけでもないという微妙な商品です。いわく,純正のバルク品だと。

 ものが純正品なら別にどんなものでも構わないのですが,本来出回らない形でなぜ純正品が出てくるのかちょっと不安を感じつつ,3000円近く安いという現実に目が眩み,アップル純正という触れ込みの商品をポチりました。

 しかしながら,amazonのレビューは,特にマーケットプレイスの場合には,複数の業者が1つにまとめられているので,どの業者のレビューなのかわからない仕組みになっているんですね。まともな業者はとばっちりを受けるだろうし,そうでない業者は労せず良い評判を得られることになるので,我々利用者も気をつけないといけません。

 最初にお願いした業者は海外からの発送という事で,納期が2週間近くもかかってしまうことから,申し訳ないけどキャンセルさせてもらい,国内発送の業者に再度お願いすることにしました。

 途中で祝日を挟んだことと,違う住所に配達されるという事件のせいで受け取りが遅くなりましたが,なんとか入手しました。

 開けてみれば,間違いなく純正品です。ドキドキしました。もしパチモンが入っていたら,泣くに泣けません。

 当然,普通に使えます。充電もばっちり,システムプロファイラーによる診断でも,ちゃんと85Wの純正品として認識されています。発熱や発煙もなく,なんら問題なく使えています。

 価格は送料込みで5200円でした。これも少し前なら5000円未満だったらしいですが,ここのところの円安傾向で,値上がりしたんでしょう。こうしてジワジワと物価が上がっていく感じがこわいです。

 毎日酷使していますが,1週間ほど経過した現在のところ,なんら問題はありません。もうしばらくこのMacを使い続けることになりそうです。

10年ぶりに腕時計を新調

  • 2014/01/27 13:48
  • カテゴリー:散財

 腕時計を買いました。

 私は趣味で腕時計を買う人ではありませんので,これまで長く使っていたシチズンのプロマスター以来,実に10年ぶりになります。

 2003年9月末に買ったこのプロマスターは,電波時計でかつ太陽電池でしたから,精度は抜群,閏年や閏秒も自動で補正,太陽電池で電池切れも起きず,20気圧防水で汚れたら水でジャブジャブ丸洗いと,本当にメンテフリーでした。

 ケースもバンドもチタンコーティングで傷も付かず,本当に悪くなる部分,消耗する部分がない,優秀な時計でした。問題があるとすれば,結構大ぶりなことと,実用性の反面で今ひとつ格好良くないということでしょうか。

 そして私の趣味とはちょっとずれていて,最近は違和感がありました。買った時はまだ若かったのですが,ちょっとフォーマルな場には使えないなと思っていました。

 高校生の時に使い出したセイコーのクオーツは皮のバンドで,何度も交換しましたし,電池も交換しました。パッキンが悪くなって水が入り込み,8年ほどで壊れてしまいました。

 その後,大学卒業時に総長賞でもらったセイコーのクオーツを就職と同時に10年ほど使っていましたが,記念の時計でもガンガン常用したため,傷がついてしまいました。

 しかも,秒針が外れてしまい修理に出したのですが,元の部品は手に入らずちょっと違う部品で修理をしました。

 自分で電池交換をするとパッキンを壊すのでいつも時計店に頼んでいましたが,プロでもヘマをするらしく,水が入っていて,オーバーホールも必要になりました。やっぱり記念の時計を常用するのはやめようと,その時思ったのです。

 皮バンドは交換が面倒臭い,電池交換は故障のリスクが大きいという事で,結論はメタルバンドに太陽電池,そして防水です。この条件を満たしたのが,先のプロマスターでした。

 こいつは本当に手がかからない素晴らしい時計でしたが,正確な時刻は携帯電話で手に入る現在,腕時計にそこまでの精度が必要だろうかという疑問もあり,機械式の時計に興味がわいてきたのが,1年ほど前の話です。

 そんな折,セイコーが文字盤をホーローで作った機械式時計を限定で生産したのが一昨年の末で,シンプルなデザインに,透き通るような白い文字盤がとても綺麗で,欲しかったのですが,すでに完売。

 縁がなかったのだと諦めていたところが,今年1月にカタログモデルとして販売されることを知りました。1月24日発売という事で値段を見れば,そんなに高いものではありません。定価で84000円です。

 いい大人が10万円を割るような時計をするのもどうかと思いましたが,気に入ったのがたまたまその値段だったわけですから,あきらめるのもおかしな話です。

 いろいろ迷ったのですが,結局シンプルな3針式の安いモデル,SARX019を予約しました。ポイント10%で,実質6万円ちょっとというところでしょう。

 実は,この時計を予約する前に,激安の機械式時計を買って使っていました。amazonのタイムセールを見ていると,ブルッキアーナという聞いたこともないようなメーカーの腕時計が5800円でした。すぐ壊れた,精度が良くないなど,定価18万円とはどういうことだ,などなど悪い評判ばかりが目に付きますが,なによりこの値段で機械式ですから,おもちゃとして買ってみるのも悪くないでしょう。安い時計を安いものとして使う分には,別に恥ずかしいことではありませんし。

 それまで,時計に全く手間をかけることがなかった私が機械式のような面倒な時計を本当に扱えるのか,とにかくこの時計で試して見ることにしました。実際に使ってみると,毎朝家を出る前にさっと時刻を合わせることは思ったほど面倒ではなく,これは苦になりません。自動巻のくせにゼンマイが切れていたことが2度ほどありましたが,1日30秒ほどの誤差はあっても,別に実生活で困ることもありませんでした。

 それより,機械式時計のがっしりとした存在感が好ましく,使っていて楽しいものであることがよく分かりました。針が太いのは機械式の特徴ということで,クオーツだと消費電力低減のために,細い針しか使えないんだそうです。

 果たして,1月24日に届いた,自分で買った初めての機械式腕時計は,想像以上の上品さでした。数字上は大きいなと思っていた厚みも,実際には全然気にならず,機械式時計らしくうまくデザインとしてまとめてあります。

 針は青色で,バンドもクロコダイルの黒地と,シワの部分に紺色が使われていて,とても綺麗です。そして文字盤はホーローの白さが際立っているのと,ぽってりとした厚みがまた素晴らしくて,良く出来ているなあと感心することしかりです。

 これが6万円ほどで買えるんですから,日本という国は大したものだと思います。

 精度については,まだ使い始めたばかりで馴染んでいませんが,日差で10秒ほどとい感じです。これなら全然問題はありません。

 SARX019はプレサージュという中級シリーズに該当するらしく,そのキャリバーである6R15は,低コストで精度も高いベストセラーとして,セイコーの機械式時計のラインナップを支えており,機械式時計を親しみやすいものにしています。

 早速常用することにしましたが,純正のバンドは同じ物を数年後に手に入れるのが難しいし,高価だと思うので,消耗品として別のものに交換することにしました。紺色のクロコダイルを選びましたが,そんなに悪くはないという感じです。

 機械式時計は,3年くらいでオーバーホールに出す方がよいということですが,そうやって一生使えるのもまた魅力といいます。もとが安い時計ですからオーバーホールなんてもったいないような気もしますが,買い換えるというのが当たり前のクオーツ時計と違って,機械式時計には長持ちさせようという気持ちにさせるものがあるようです。3年はともかく,5年ほどしたらオーバーホールにだしてみましょうか。

 ということで,シンプルな文字盤に皮のバンドの腕時計を,20年ぶりに常用することになりました。時計に手がかからない10年を過ごして来ましたが,時計にちょっとした手間をかけることが苦にならないよう,ギアを1段落としていきたいものです。

角形マウスの復刻

  • 2014/01/07 17:35
  • カテゴリー:散財

 MacがMacintoshと呼ばれていた15年前,そうですね,MacintoshSEやMacintoshIIが,プラチナホワイトの美しい筐体に身を包み,高嶺の花として我々の手の届かないところに鎮座していた頃のお話です。

 当時のMacintoshは,キーボード無しで使えることを主張するかのように,キーボードが別売り(かつ高価)でした。また,マウスがなければなにも出来ないことを主張するかのように,マウスは標準で付属していました。

 当時の多くのパソコンが,キーボードは標準で付属,マウスは別売りだったことを考えると,当時のAppleをひねくれ者と感じた人がいても,ちっとも不思議ではありません。

 しかし,Macintoshが先進的だったのは,キーボードもマウスも同じ端子に繋ぐようになっていた事です。その名もApple Desktop Bus,略してADBです。

 マウスやキーボードをUSBで繋ぐ現在,別にそんなことは珍しくもなんともありません。しかし,当時はキーボードとマウスはそれぞれ専用の端子に繋ぐ時代です。マウスに至っては端子さえ用意されておらず,マウスインターフェースを拡張スロットに差し込んで用意することも珍しくありませんでした。

 ADBはマウスやキーボードなどの入力機器をデイジーチェーンで接続出来るシリアルバスで,USBも開発時にお手本にしたと言われるほど良く出来た仕組みでした。

 ADBの自由度はプロダクトデザインにも生かされていました。キーボードには左右に1つずつコネクタが存在し,マウスはキーボードのコネクタに繋いでも動作しました。右利きの人は右側のコネクタに,左利きの人は左側のコネクタに繋ぐことで,どちらの利き腕の人にも対応することが出来ました。

 当時のAppleの志の高さを象徴する例の1つがこのADBですが,今回の話はADBではなく,当時のマウスのお話です。

 Appleのマウスはボタンが1つしかついていません。いわゆるワンボタンマウスです。マイクロソフトのOSが動くパソコンだと2つ,UNIXのワークステーションが3つだったのですが,なにせ人と接するインターフェースだけにユーザーのこだわりが強く,マウスについているボタンの数で論争が起きたことなど,今となっては懐かしい話です。

 MacintoshSEやAppleIIGSなどのADB搭載機種の登場と同時に用意されたマウスが,初代のADBマウスです。本体と同じfrogdesignによる角形のマウスは,エルゴノミクスが流行した当時においてはとても使いにくそうに見えて,デザインを優先し人間工学をないがしろにしたものと思われる節もありました。

 しかし,ADBのマウスに実質的に他の選択肢がなく,多くのMacintosh(とAppleIIGS)のユーザーが文句を言うこともなく使い続けていることは,その使い心地が見た目以上によいことを物語っていました。

 ADBマウスにはボールがやや大きく重たい前期型と,ボールが黒くて小さく,とても軽い後期型が存在しました。そして1990年代前半には,局面を多用した本体デザインへの切り替えにあわせて,丸みを帯びたADBマウスIIに切り替わります。

 以後はUSBに移行しますが,特に角形のADBマウスには熱狂的なファンもいて,ADBとUSBを変換するケーブルがしばらくの間店頭に並び,MacOSXの時代になっても使い続ける人がいたものです。

 そして2013年末。この角形のマウスが復刻するという話を耳にしました。2.4GHzのワイヤレス,ブルーLEDで1600dpiの光学式,左側にはプッシュにも対応したホイールが用意され,見た目は1ボタンなのに押す場所でONになるスイッチが違うという2ボタン仕様と,現代のマウスにふさわしいスペックになって甦るという話です。

 形や大きさは角形マウスとほぼ同じですが,本物の角形マウスが日焼けによる変色がひどかった反省からか,表面はポリカーボネートで覆われており,非常に光沢があります。

 むむ,角形マウスを長く使っていた私としては,駄目になりつつある愛用のマウスの後釜にしようと考えましたが,なんと限定100個というじゃないですか。6000円という,割に高価なマウスにもかかわらず,速攻で注文しました。

 当初12月中旬と言われていた納期は下旬になり,年末のクリスマスの後に私の手もとに届きました。

 この微妙な形がとても懐かしく,でも古くさく感じないのは,さすがだなと思います。電池を入れて早速動作の確認をしますが,問題はなさそうです。

 年が明けて実戦配備。使って見た感想を書いてみたいと思います。


・形と大きさ,重さ

 前述のように,大きさや形は本物のADBマウスとほとんど同じです。私の場合,マウスは親指と薬指で挟んで持つのですが,指のかかりもほぼ同じなので,とても馴染みます。

 ただ,重さが違うような気がします。本物はもっと軽かったと思いますので,触った瞬間の違和感は拭えません。


・使い心地

 本物のADBマウスの真骨頂は,そのボールの位置にありました。ちょうどマウスの山になった部分あたりにボールがあったのですが,親指と薬指で脇腹を挟んで持つと,ちょうど手首の回転でボールが綺麗に転がり,腕も指も疲れずに快適でした。

 ボールがテーブルに接する点が描く軌跡と分解能が一致しないと,あの使い心地は再現出来ないんだろうと思いますが,この角形マウスの光学センサの位置は本物のボールの位置からは大きくずれていて,かなり左上にあります。

 センサの位置は,ちょうど指のあたりにきています。だから,指先の動きがそのままマウスの動きになってくるので,より理想的であることは否めません。ただ,それが本物のフィーリングを再現出来たのかについては,疑問が残ります。

 例えば,本物のボールがあった位置を中心に今回のマウスを回転させてみて下さい。本物だとマウスカーソルは動かないはずですが,今回のマウスは動いてしまいます。マウスを大きく動かす人に取っては大した差にならないかも知れませんが,それこそ手首や指先でマウスを数センチの動きで操っていた人にとって,それは大きな感触の変化だと理解頂けるでしょう。


・ボタンとホイール

 本物にはなかったものとして,2つのボタンとホイールが追加されています。

 本物は1ボタンですが,ボタンを押す位置で2つのボタンを押し分けられるようになっています。いいアイデアだと思う一方で,どこを押しても同じボタンだったという自由度がなくなり,押す場所が制限されるようになりました。

 私は,本物は人差し指と中指の2本でボタンを押していました。これができないんですね。これだけでもうまるで別物のような感じがしますが,現実的にボタンは2つないと不便ですので,これは辛抱するしかありません。

 ホイールについては,もともとなかったものですから,この場所に取り付けたのは苦肉の策と考えるべきでしょう。

 その場所は右利きの人が親指で操作することを前提にしていますが,せっかく左利きの人でも同じような使い心地を実現する優れたデザインなのに,それを継承できなかった事は非常に残念なことです。

 あと,私に限って言えば,この場所では手首に近すぎて,回しにくくて仕方がありません。繰り返しますが,親指と薬指で挟んで持つと,ホイールに親指をかけるときに持ち替える必要があるんですね。

 かといって,親指を常時ホイールに添えると,今度は人差し指がボタンに届かず,結局持ち替えが必要になってしまいます。

 個人的な要望だけ言えば,もうあと15mmだけ,前にあったら持ち替えをしなくて済みそうな感じです。でもそれは,人それぞれですよね。本物のADBマウスは利き腕がどちらでも大丈夫ですし,手の大きさが違っても問題ないように配慮されていたので,いわばユニバーサルデザインの走りと言えます。

 それが,ホイールを付けることで簡単に崩れてしまうわけですから,プロダクトデザインとはかくも難しいものなのかと,あらためて思った次第です。


・感触

 表面が変色を防ぐ目的で,ポリカーボネートでカバーされています。光沢のある表面の奥に沈むホワイトというのは,2世代目のiBookのような清潔感があって私は好きです。

 ただ,カバーされているのは上側だけで,下側半分は塗装のままです。触った感じでそれは悪いことではないのですが,見た目に違和感があって,ちょっと残念だと思います。

 肝心の感触ですが,表面の光沢は手に触れないのであまり意識しません。しかしボタンの部分の光沢は指のかかりが悪く,また指先の汚れが目立ってしまい,あまり歓迎できません。

 下側の塗装はしっとりした良い塗装で,触った感じはとても良好です。これをすべてに施しても良かったかと思いますが,それをやると塗装が剥げてしまうので,良くないんでしょうね。


・全体の話

 全体に見て,とても良く出来ています。これは間違いないです。かつて本物があって,その復刻であるとか,そういう話を別にして,マウスとして考えた時に6000円の価値は十分にあると思います。

 質感も剛性もあり,重厚で軽い感じの音がしません。部品は良質なものを使っているようですし,USBのドングルも小さく,十分な感度を備えているので,マウスとして不満に思う所はありません。

 あら探しになりますが,塗装のムラや成型のバリもないし,本当に良く出来ています。

 ちょっと惜しいのは,省電力モードの話です。正確な時間は測定出来ていませんが,しばらく使わないと勝手にスリープになってしまいます。スリープに入ってマウスカーソルが動かない事に最初に遭遇したとき,マシンが落ちたと慌てました。

 スリープに入った時には,ボタンを押すなりホイールを回すなりしてスリープから復帰させないといけないのですが,こういう作法を私は身につけたことがなかっただけに,止まったマウスカーソルを動かす時にはとりあえずクリックという習慣が身につくまでは,ちょっと苦労しそうです。

 あと,Bluetoothにするという手もあったかも知れませんが,私は小型のドングルで信頼性のあるワイヤレスであるなら,専用のドングルを使ったものの方が良いように思います。PCからみて,それがUSBマウスであると認識してくれた方が,私は安全かなと思っています。

 使い勝手の話は,まあそのうち慣れるでしょう。オーダーメイドでない限り,体が合わせるという話は洋服でもマウスでも同じかなと思います。

 それともう1つ,今のところ限定100個のままで,予約も出来ない様子です。マウスは消耗品で,いずれ壊れて買い換えることになります。本物のADBマウスのような頑丈なものならあまり心配しませんが,新しい角形マウスはボタンも2つ,ホイールもあるので,壊れやすいことは間違いないでしょう。

 このマウスならきっと手に馴染み,壊れた時には同じ物が欲しくなると思いますが,それが困難という現実は,マウスがとても高価なものだった頃を別の理由とはいうものの,思い起こさせます。

 大事に使おうと思います。

4つの散財

  • 2013/12/17 17:20
  • カテゴリー:散財

 11月末から忙しく,その上私が病気をしたりして,とても艦長日誌を書こうという気が起きなかったのですが,散財はしています。

 といいますか,散財をするのに,もはや忙しさは関係ないくらい,手間がかからなくなっていることに気が付きます。そう,通販と店頭との間に,差がなくなっているのです。

 そもそも,通販の拡大が小売店の深刻な売り上げ悪化を招いていて,それを補うために通販へのシフトを,大手量販店が積極的に行っているため,両者の差が埋まっていくのは当たり前の事です。

 こうしたことは,俗に言う競争原理なわけで,「なんでも屋」になったamazonの力が大きいといえるでしょう。もともと本の通販から始まったamazonですが,ここまで大きな存在になることを私は当時予想できませんでした。

 閑話休題。散財の中でも,特筆すべきものを書いておきます。

(1)PENTAX-08 WIDE ZOOM

 11月に発表され,12月に発売になった,PENTAX Q用の超広角ズームです。Q7の場合は35mm換算で17.5mm~27mm,Qのい場合でも21mm~32.5mmまでフォローする,待望の広角ズームです。

 もともと,小さいセンサで広角を作る事は難しいので,ワイド端が17.5mmなんてのはそれだけですごいと思いますが,そこにQらしい小型軽量という個性を損ねてはいけないとか,価格がべらぼうでは駄目とか,いろいろ縛りがあるなかで,54mm x 38mmで約75gという小型化と高画質を両立したことと,一方でQのレンズとしては破格の5万円という高額なものになっていることが,発表直後から話題になっていました。

 私は広角は苦手な人で,21mmなんぞどうしていいか分からないと混乱に陥ること必至なわけですが,Qのようなカメラこそ広角があると楽しくて,距離が確保出来ない室内で使うにはこのくらいのレンズが欲しい時もあります。

 それに,QにはRAWからの現像に耐える画質を期待しているので,私は広角への挑戦という意味でも,これを買うことにしました。

 Qのレンズは,フィルター径が40.5mmのものが多い中で,このレンズは49mmです。PENTAXのレンズで49mmというととても懐かしい気がするのは,私だけではないはずです。

 Qのファームをアップデートし,Qに取り付けてみます。Qにはちょうど良いサイズで,私はとても格好良いと思いました。専用のフードを取り付けるとますますいいですよ。

 超広角ですが前玉の飛び出しは小さく,保護用のフィルターも問題なく取り付け可能です。また,ズームによる前兆の変化も数ミリ程度と小さくて,取り回しも楽ちんです。

 なにより,このレンズの鏡筒の太さは絶妙で,レンズがぱちんとボディに固定されるときの感触は癖になるほど心地いいものです。

 ワイド端は21mm相当ですが,液晶画面を見ながらのフレーミングでは不思議と広いなと言う感覚が薄くなりますし,余計なものが映り込むことへのイライラがあまり起きません。覗き込むのではなく,腕で構えるからかも知れないですね。

 テレ端は32.5mmということで,それでもまだ広角ですけども,GRが28mmですから,それよりはずっと構図を整理出来ます。21mmと31.5mmの間を自由に使えるというのは,予想通り難しく,しかしとても楽しいことかも知れないと思いました。

 画質ですが,大したものです。今どきのレンズらしく,とてもシャープで解像感が高く,色もしっかり出ているし,コントラストも高くて,感心しました。

 もっとも,画像処理をかけた後のJPEGですから,画像処理による収差補正が出来るところの光学性能は割り切っているはずですし,手放しに褒めるわけにはいかないでしょう。

 しかし,周辺光量の低下もなく,歪曲収差も綺麗に補正され,周辺まで破綻のない移りをするこのワイドズームのポテンシャルの高さを見ると,広角の難しさというのがこうした収差との向き合い方に起因するのではないかと思うほどです。

 ということで,5万円もするんだから当たり前だと考えるか,あるいはこの画質が5万円で買えるのか,と考えるかは人それぞれですが,もしAPS-Cやフルサイズでこの画質の超広角ズームを手に入れようと思ったら,もっと大きく重く,高価になっていた事は間違いありません。

 だから,私は,このレンズが5万円というのは安いと思っています。Qのユーザーならぜひ,Q7のユーザーなら絶対,手に入れて欲しいレンズです。

 問題点は,あら探しをすればきりがなく,例えばレンズキャップがフードをしたままだと外しにくいとか,くだらないものがあるにはあります。しかしこの画質と楽しさの前には些細なことです。

 ただ,強いてあげるとすれば,Lightroom5のレンズプロファイルが存在しないことでしょうか。常々いっていることですが,Qはレンズの収差をバランスするのではなく,画像処理で補正できる収差は光学的に補正せず,その代わり光学的に補正するしかない収差を積極的に消そうとしているので,画像処理をしない状態では使い物にならないのです。

 JPEGならカメラ内部で補正されるために問題はないのですが,私はQもRAWをLightroom5で現像しています。レンズプロファイルがないと,Lightroom5を使ったワークフローの乗せることが出来ませんから,本格的な運用は出来ません。

 先日,Lightroom5が5.3にアップデートしましたが,残念ながら同時期にでたNikonDfには対応しても,このレンズのレンズプロファイルは用意されませんでした。対応はだいず先になるなあと思うと残念なのですが,仕方がありません。


(2)PENTAX-06 TELEPHOTO ZOOM

 昨年秋に出た,PENTAX Q用のF2.8通しの望遠ズームです。

 いやー,F2.8通しのズームというと,プロ用だったり高画質の象徴だったりと,とにかく別格です。まさか,そんなレンズがQに出るとは思いませんでした。

 メーカー自身も言うように,F2.8通しに恥じない高画質を実現,もともと望遠系には強い小センサのカメラですから,35mm換算で83mm~249mmという望遠ズームでありながら,重さはわずか90gです。

 標準ズームである02と先の08にこの06を揃えれば,とりあえずPENTAX Qは一眼レフも真っ青な撮影レンジを手に入れます。本体にレンズ3つを揃えてもこの大きさ,重さ,そして価格ということで,独特の個性を放っているシステムだと思います。

 06が昨年話題になったのは,その画質もそうですが,なんといっても価格が安かったことにあります。実害価格は25000円ほどですが,これって83mm~249mmのF2.8通しのズームですからね。APS-Cやフルサイズではちょっと考えられないです。

 昨年から欲しい欲しいと思っていたのですが,使っていないレンズを下取りに出して買おうと思っていましたから,ずっと先延ばしになっていました。

 ところが先日冷蔵庫を買ってポイントが結構たまったことに加えて,偶然土曜日に渋谷に行くことがあって,渋谷のお店で買うことにしたのです。

 通販は楽ですが,店頭で買うと,楽しいですね。買い物の面白さを久々に味わいました。

 帰ってきて早速試してみますが,望遠レンズは液晶で見る方が違和感があります。ファインダーを覗き込むなら,300mmくらいまでなんということもないんですが,少し離れたところに拡大画像が出るというのは,ちょっと頭がついていきません。

 撮影をしてみると,確かに高画質です。しかし,08を使った後ですのでその感動は薄く,08の解像感にはさすがに及ばないという印象です。

 しかし,拡大せずに全体を見ると,とてもメリハリがある,いい画像です。適度に柔らかく,しかもコントラストもしっかり出ていて,線は太めですが潰れておらず,明るい望遠だけにデフォーカス部分のボケもちゃんと出ており,しかも綺麗です。

 06にはさすがにLightroom5のレンズプロファイルが用意されているので,ちゃんとRAW現像ができます。まだやっていませんが,これだけ明るく高画質な望遠ズームが手に入ると,用途によっては一眼レフの必要がなくなる場合もあるんじゃないかと思うほどの期待が出てきます。大げさなカメラは周囲の空気を変えてしまうものですが,Qならそれはありません。

 むしろ,本格的なカメラが,そのまま小さくなったような面白い姿は,見る物に興味を抱かせることはあっても,軽快感を持たせることはないでしょう。

 ということで,うちのQは,35mm換算で21mm-31.5mm,47mm,そして83mm~249mmまでを高画質でカバーするシステムになりました。ユニークレンズまで入れて良ければ17.5mmで160度をカバーする魚眼レンズまで揃っています。

 こうなってくるとセンサが大きくなって画質も大きく改善したQ7が欲しいところですが,私個人はQ7よりはQのデザインがやっぱり好きで,なんかわざわざQ7にする気がおきません。

 店頭でQ7を触ってみたこともあるのですが,欲しいという気持ちが起きないというのは,残念ながら私に取ってはその程度のものだということだと思っています。

 Qに対する不満は,これでかなり解消していますが,まずはF2,8通しの高画質標準ズームが欲しいという事,そして高感度特性がもっと良くなって欲しいという事でしょうか。ボディに関する問題は買い換えるしかありませんが,Q7が高感度特性をどのくらい改善したのかと考えると,私はまだ買い換えするのは早いなあと思っています。

 高感度に強い,良い素性のセンサを搭載して,全体的なレスポンスを上げた新しいボディが出たら考えますが,その前にやはり標準ズームかなと思います。やはり60mmから70mmくらいの焦点距離は欲しいです。


(3)ふとん乾燥機 RF-AA20-AA

 型名だけ見るとなんだかわかりませんが,実はこのふとん乾燥機,結構有名です。メーカーはなんと象印マホービン。ふとん乾燥機とおよそ結びつかないメーカーですが,そのふとん乾燥機はまさに革命的です。

 なにが革命的って,なんとこのふとん乾燥機には,パイプもなければマットもないのです。あるのは平たい吹き出し口で,これを折りたためば,とてもコンパクトになります。

 ふとん乾燥機はとても便利なもので,30年ほど前に出たときには風船のように膨らむマットが象徴的で,電器売り場の天井からぶら下げられていたのを見たくらいでした。

 ふとん乾燥機の開発ストーリーを読んでいると,このマットの開発が肝であったことを知るわけですが,その優秀さ故に,これほど面倒がられていたにもかかわらず,30年間変わることなく使い続けられたのです。

 使う側に言わせれば,マットを広げるのも面倒,パイプの取り回しも面倒で,さらにいえば使い終わった後の片付けがとにかく面倒で,それが理由でふとん乾燥機を使うのは億劫になっていました。

 億劫なのは本人次第なのですが,娘のふとんのように小さいと,マットが大きくはみ出してしまい,ちゃんと使う事ができません。余計に出番が減るわけです。

 そこに,この革命的ふとん乾燥機が現れたのですから,もうたまりません。気が付いたら玄関先に届いておりました。

 取り出して見ると,一昔前によく見かけた,OHPのような外観です。といっても,今どきの若い人はわからんでしょうかね。

 先端のノズルを回して広げ,そのままふとんに差し込みます。そしてスイッチを入れるだけです。これでふとんがプクーっと膨らみ,からっと乾燥してくれます。

 最初は「おおー」と感激しますが,次の瞬間,なんでこれを誰も今までやらなかったんだろう,というか,最初にこれをやった人がいるはずなのに,なにが失敗だったのかを知りたいと思ったりしました。

 ふとん乾燥機としては,実売15000円ほどと高価です。画期的な機構を持つこともそうですが,高級機としてマイコンを使った高機能も売りの1つなんでしょう。

 たかがふとん乾燥機で,こんなにボタンがあるというのも意外ですし,自動モードとかエコモードとか,マイコンならではの制御もなかなか興味深いところです。なんでも室温にあわせて電力を調整したりするんだとか。そこまでやらんでもいいんじゃないかと思ったりしますし,決してその操作系統が使いやすいわけではないだけに,ちょっと残念な気がします。

 ちょっとしたことですが,電源コードが少し長めになっていたり,ふとんが被さると自動で止まる安全装置があったりと,面倒臭いという障壁を越えてやってきたユーザーが次にぶつかるであろう壁を,ちゃんと回避しているところは好感が持てます。

 そうなってくると仕上がりが気になるところです。マットを使った従来のものに比べてどうかと言えば,はっきりいって遜色ないと思います。

 私が最初に買った安物は,パワーがあってとにかくカラカラになりました。ムラもなくて,ふとん乾燥機の良さを知った名機でしたが,つぎに買ったパナソニックのふとん乾燥機は,高価だったのに今ひとつな印象です。ムラもあり,今ひとつ温度も低くて,しっかり乾かすという男らしさがないところが,少々気に入りません。

 今回のRF-AA20-AAは,ちょうどこの中間くらいの印象です。さすがにムラはありますが,パワーはあります。ちゃんと乾いているし,ほかほかと気持ちよいふとんになります。手間もかからず,収納も簡単で,それでここまで効果があるのですから,これはもう素晴らしいと思います。

 我が家では,もうすっかり前のふとん乾燥機は出番がなくなりました。

 実は,私が名機とたたえる初代のふとん乾燥機は,マットと本体を繋ぐパイプが割れてしまったために,処分することになったのです。高温にさらされ,しかも収納時には必ず折りたたまれてしまうパイプは,ふとん乾燥機のアキレス腱と言っていいでしょう。

 これを対策するに,パイプをなくしてしまうという方法を越えるものは,ありません。ということで,このRF-AA20-AAは,丈夫で長持ちするのではないかという期待もあるのですが・・・考えようによっては,パイプの寿命で本体が廃棄されるなら,本体内部のホコリや劣化による事故を未然に回避出来るということでもありますから,もしかするとこの機種は,ずっと先になにか大きな事故をおこしてしまうかも知れません。


(4)気化式加湿器 KA-P30X

 冬です。乾燥の季節です。加湿器が欲しくなる季節です。

 2年ほど前,パナソニックの加湿器を購入して好印象をもったわけですが,引っ越しをしてから,寝室にも小型の加湿器が欲しいと思うようになりました。

 冷静に考えてみると,平日の家にいる時間が一番長い部屋は,寝室です。娘にとっては一日の半分くらいを過ごす場所なのに,ここが乾燥しているというのは不快と言うより危険です。

 ご存じの通り,加湿器には加熱式,超音波式,気化式,そしてそれらの組み合わせによるハイブリッド式があり,一長一短があります。

 私は,ランニングコストの低さと穏やかな効き目,そして衛生上の観点から気化式を好んで選びますが,気化式はどうしても大型化する傾向があります。寝室は狭く,できれば小型のものを選びたいのですが,実績を考えると気化式から選びたいところです。

 値段の問題もありますし,いろいろ調べてみると,東芝の加湿器KA-P30Xが8500円ほどと安く,しかも十分な性能を持っていることがわかりました。

 正直なところ,このおかしなデザインはなんなのよ,と思うのですが,それはこの際目を瞑りましょう。

 届いてみると,なんだかこのおかしなデザインのせいで,いろんなものが犠牲になっているなと感じました。

 まず吸水方法。前面のパネルを外してタンクを取り出しますが,このパネルを取り外すのが結構大変で,爪を外すのもコツがいるし,手前にスペースがないと外せません。当たり前の事ですが外したパネルを置く場所も必要ということで,毎日開け閉めする部分の機構とは思えない煩わしさです。

 そうしてようやくアクセス出来た水タンクは,このおかしな形状に合わせるためにいびつか形をしており,容量は1.5Lしかありません。

 お休みモードで10時間運転すると,水が半分ちょっとなくなります。つまり,2日持たせるには少しだけ足りないという状況になるので,結構な水が残っているのに,毎日水を補充しなければなりません。

 なのに,この面倒臭さです。これは最大の問題点でしょう。

 タンクがせめて1.8Lあれば2日に1回で済んだように思います。

 背面から空気を吸い込むのは多くの加湿器がそうなのですが,この機種は水を含んだフィルターを通った湿気を含んだ空気を,上から出すのではなく横のメッシュからホワホワ~と出します。

 パナソニックのものは,結構な勢いで上に吐き出しますので,サーキュレーターに代わりにもなるのでありがたいのですが,KA-P30Xはそうではありません。水が減っているんだから加湿しているのは間違いないでしょうが,どうも部屋の隅々まで潤わないような気がするのは,こういう仕組み故だからかも知れません。加湿器に近い壁紙やカーテンが湿気を吸ってしまうんじゃないかと,思っています。

 あと,温度と湿度のセンサを持っているんですが,これはあまり出番がありません。これを使った運転モードは,結構うるさいのです。しかもLEDが明るすぎて,電気を消すとまるでクリスマスツリーです。娘が寝付かなくて本当に困りました。

 おやすみモードにすると許せるレベルに明るさが落ちますが,これはセンサもクソもなく,一番弱いモードで動きます。なんか,高機能なのに自己否定で可愛そうです。

 そうそう,タイマーもそうです。パナソニックの場合,切るタイマーと入れるタイマーの2つがあるのですが,どっちかというと入れるタイマーの方が便利だったりします。しかしKA-P30Xには切るタイマーしかありません。

 ところでこの加湿器は気化式という,水を含んだフィルターに風を通す構造のものですが,そのフィルターを回転させ,常に一定の湿り具合になるようにしてあることが,この機種の特徴なんだそうです。

 他のものだと,毛管現象で水が上がったフィルターに風を当てるわけですが,なぜこうした回転機構を持つとメリットがあるのか,実は私にもさっぱりわかりません。

 いろいろ考えたのですが,丸い形で横から風を出すという,デザイン上の問題から,フィルターを湿らせる特別な仕組みが必要になっただけじゃないのか,という結論に至りました。これも結局デザインが理由になっているとしか思えません。

 だから,動作中はゆっくりとした回転音と,水のちゃぽちゃぽという音がします。それもこれも,このデザイン故なんでしょうか。

 ということで,理解に苦しむデザイン,そのデザインのために犠牲になった使いやすさ,ちょっと足りない水タンク容量に,結局使えない機能ばかりと,いかにも日本の家電メーカーがやりそうな失敗をやらかした機種であるという印象を持ちました。

 とはいえそこは日本のメーカーですので,基本機能はしっかりしています。設置面積も小さいし,抗菌など衛生面での配慮は完璧です。悲しいことに,取説には「白い霧が出ていなくても加湿はしています」という記述があちこちにあり,その上別紙まで投げ込まれていました。余程問い合わせが多いんですね・・・

 やっちゃった感が漂うKA-P30Xですが,そもそも加湿器に過度な期待をする方がおかしいわけで,寝る部屋にあるんだから,まあいいとしましょう。娘もなんだか喜んでいるようですし。

 
 というわけで,4つの散財を書きました。レンズは合計で7万円ほどでしたから,結構な出費です。まあ,NikonDfも買いませんし,AF-S Nikkor58mmF1.4Gも買いませんし,K-3も(かなり欲しいのですが)買いませんから,許してやって下さい。

 ふとん乾燥機は,その効果が絶大で,娘も大喜びなのですが,嫁さんは自分のふとんがウレタン製で使用できないため全く関心を示さず,知らん顔です。

 新しい生活をスタートさせてまだ1年経過していません。ゆえに必要な家電もまだ出てくるでしょう。モノをたくさん増やすことは感心しませんが,それも価値との判断です。メーカーもお店も,あの手この手で我々の財布を狙ってきますから,油断は禁物です。

 便利で面白いものに出会う可能性もあることですから,そこはシビアに考えつつ,生活を豊かにしていくという家電製品の本来の目的を達成出来るよう,作り手の皆さんには頑張って頂きたいなあと思います。


 

新しい冷蔵庫は,すでにそこにあったような馴染み方をする

  • 2013/12/02 15:58
  • カテゴリー:散財

 来年春の消費税増税は,少しずつその足音を大きくしながら近づいてきています。先に買っておいた方が得だと分かっていつつ,面倒な事は年明けにしようと逃げ回っているみなさん,直前に品切れで涙をのむくらいなら,今から作戦を考えて行動した方が得ですよ。

 とまあ,知ったようなことを書いていますが,あれこれと新しい家電品を導入してはその進化に膝を打つ私でも,冷蔵庫だけは重い腰が上がりませんでした。

 いずれ買い換える事になると,つなぎとして使い続けているのは,嫁さんが独身時代から使っている320Lの冷蔵庫です。日立製のもので,型番を打ち込んでもgoogle先生でさえ「なんやそれ」というような,年代物です。

 そりゃそうです。1997年頃だと思いますから,なんと15年以上です。

 うむー,20世紀の冷蔵庫ですよ。毎日見ているものなので,特に気になりませんでしたけども。

 一度冷えなくなって修理をしているそうですが,その時すでに10年を経過した冷蔵庫を修理して使うというのも,なかなか殊勝な心がけです。それに,安易に買い換えを薦めないで真面目に修理し,さらに長年問題なく使えるという,とてもいい仕事をした日立のサービスマンにも拍手を送りたいところです。

 しかし,現実的な問題が2つあります。

 1つは,やはり大きさ。ありがちな話ですが,共働きは冷蔵庫のサイズが支えると言っても過言ではありません。とりわけ冷凍庫は最重要戦略拠点であり,ここが狭いと親子共々飢えてしまいます。私のフィルムも(以下省略)

 もう1つは,電気代です。エコポイント祭り(騒ぎといってもいい)で飛躍的に進んだ低消費電力化ですが,今どきの冷蔵庫は5000円/年というのも珍しくありません。今使っている冷蔵庫は,1650円/月(ワットメーターによる実測)です。

 冷蔵庫は24時間365日動いているものです。ちょっとした節電が電気代に大きく影響します。とはいえ,このあたりはなかなか難しいところで,低消費電力のために高級な材料や仕組みを使って作っても,節約される電気代よりも高く付いたりしますから,使う人の判断で,価格と消費電力を比べて買わねばならないわけです。

 この2つは,私にとって極めて難易度の高い問題です。掃除機とか洗濯機とかデジカメとかなら,まあなんということはないんですが,冷蔵庫というのは,結局冷やすということに特化した装置ですから,それ以外の機能や仕様は,特になくても冷蔵庫としての機能が損なわれるわけではないし,さらにいうとそのことで日常生活に支障がでるわけではないのです。

 要するに,せいぜい電気代くらいが大事な話であって,あとは何でもいいじゃないかという話になる中で,機能差を比べて価格を見極め,機種選定をせねばならないのですが,これがまた面白くないわけです。

 その上,大きなものですから,搬入が大問題です。気が向いたときに注文したら翌日届くという買い方に慣れてしまった私としては,お店に出向き,運び込めるかどうかを見積もってから搬入するなんて買い物,面倒な事この上ないです。

 それで,ずっと逃げ回っていました。

 しかし,ワットメータの数字が気になるし,土日の料理が楽しみになってくると,冷蔵庫の不満点は目に付くようになります。消費税の導入もあるし,そもそも15年以上の冷蔵庫ですから,いつ壊れてもおかしくありません。冷蔵庫が壊れると,そりゃー困りますよ。

 ということで,2階のキッチンに冷蔵庫が運び込めるかどうかを考えます。今の320Lの冷蔵庫でさえも,引っ越し時には階段で運んでもらって,あちこちぶつけられてひどい目に遭いましたから,これよりも小さいものでなければならないでしょう。

 今どきの冷蔵庫は,同じ外形寸法でも庫内は広くなっていますが,それでも400Lくらいがいいところのはずで,せっかく買うのにそれはつまらないですよ。

 そうなると,もうあきらめてクレーンで搬入です。

 どうせクレーンを使わないといけないなら,大きさで妥協することはないですから,この際ビッグに行きましょう。今年の春の製品で,東芝の618Lのものが,大手量販店の通販でも198000円と安いです。

 うーん,これでいいんじゃないのか?

 600Lオーバーでも20万円というのは,諸経費込みで30万円という当初の予算を大幅に下回る価格です。冷蔵庫は10年使います。なんといっても大きい方がいいに決まってます。

 しかし,現物を見ないで買うというのも危険です。予想以上に大きいとか,デザインがどうもなあとか,色がいかんよ,という話になりかねません。

 そこで,自転車で行ける近所の量販店にいってきました。ここは住宅街にあるお店で,規模の割には地元の人が生活家電を買いに来るお店で,いつもなかなか盛況です。

 土曜日の朝はまだお客さんも少なく,ゆっくり見る事ができます。しかし,お目当ての冷蔵庫は展示がありません。まあ同じようなサイズなら大体同じだろうと展示機を見ていると,メーカーの販売応援の人に声をかけられました。

 彼女はパナソニックから来た人でしたが,今はWEB通販で買う予定,大きさはクレーン前提なので600Lオーバーも範疇に入れている,ただし10年使うものなので,多少の価格差は気にしない,搬入などの話があるので,リアル店舗のない通販専門店で買うことは考えていないと使えて,一緒に品定めです。

 彼女は別にパナソニックを強力に薦めたわけでもないし,他社の欠点をあげつらったわけでもないのですが,どれも似たようなものだろうと思っていた私は,目からウロコがこぼれました。

 例えば,東芝はコンプレッサーは1つでも,冷却器が2つあり,排他使用になること。排他使用にすることで,消費電力を犠牲にせずに野菜室を真ん中にもってこれるんですが,その代わりに2箇所の温度が同時に上がった場合は,片側ずつ冷やすことになるので,もう片側はしばらく冷えないそうです。

 三菱はコンプレッサーが小さいために,庫内が広いこと。日立はギミック満載。真空冷凍機能なんか,真っ先に壊れそうだし,ラップをしていたら無関係になりますよ。一方でトレイがプラスチックでいまいちだったりするので,どうもなあ。あと製氷時間が最速なのは,実は氷が小さいから。

 パナソニックはコンプレッサーが上にあるので,一番下の冷凍庫が広く使えることと,製氷機が取り外せて洗えること。

 それと,チルドとパーシャルは違うものだという事。チルドは0℃付近,パーシャルは-3℃付近という違いがあって,保存できる期間に大きな違いがあること。そして,そのパーシャルは,なぜかパナソニックしかやっていないこと。

 各社共通の話として,ドアの表面がガラス製のものが流行っているが,最初に始めたのは日立。これが「いかにも冷蔵庫」という感覚を嫌う今どきの主婦層にアピールしヒット,各社追随することになったそうです。

 また,ドアのポケットについても結構見るべきところがあり,トレイの下側に隙間があると,ここから漏れた液体が滴り落ちてしまうそうで,細かいところだけどもちゃんとポケットが回り込んで一体化してあるかどうかも気にして欲しいということでした。なるほど。

 年間消費電力量については,5つ星ならもうそんなに気にしなくていいと言う話です。極端に小さいものは,数字を小さくするために,なにかやっている可能性もあるので,実際はそんなに差にならないだろうということです。まあ,あくまで最高性能同士を比べた場合の話ですが・・・

 熱い物をそのまま冷凍できる機能は,いわゆるハイエンドモデルならどれも備わっているし差もないので,気にしなくて良いことも,ここで分かった話です。

 2時間ほどあれこれ見て,最終的に決めたのは,パナソニックのNR-F568XGという,この10月に発売になった最新機種でした。大きさは555Lと600Lに届きませんが,600Lは大きすぎると思っていましたし,庫内が上手に使えるなら555Lでも問題は全くないはずです。年間の電気代も4000円と,ハイエンドらしい性能です。

 冷蔵庫なんだからデザインなんかどうでもいいと思っていたのに,結局デザインがが気に入ってしまいました。フラットでスクエアなデザインは80年代への回帰のように思うのですが,ガラスの奥にある塗装がよく見るとヘアラインのパターンを印刷してあり,これもとても好ましいです。

 私が気に入ったのは,取っ手が中央だけではなく,端っこまで伸びていることです。手を伸ばせば扉を開けることが出来るというのは,実は料理の時には便利です。他社は真ん中に取っ手があるので,もう1歩歩かないと行けないのです。

 もう1つ,パーシャルです。特に魚が1週間ほど持つというのは,魚を食べたい我々には重要なポイントです。魚なんか買ってきたその日に食べるものだ,という意見もあると思いますが,我々が料理の出来る時に,必ずしも食べたい魚,鮮度のいい魚が売っているとは限りません。

 それに,たまたま立ち寄ったスーパーに,鮮度のいい,安い,好物の魚があったら,やっぱり買いだめしたいじゃないですか。普通の冷凍では味も落ちるし,解凍も面倒です。チルドで2,3日といいますが,これがパーシャルなら1週間です。

 問題は予算でしたが,これもまあ,10年使うと考えれば,数万円の差なら1年あたり数千円です。もう細かい事は気にしません。

 価格交渉の結果,263000円にポイント10%,これにリサイクル費用5000円とクレーン代27300円で,合計30万円に収まりました。

 この冷蔵庫は,安い店では18万円台が出ています。amazonでも22万円です。随分な価格差でちょっと悔しいですが,冷蔵庫のように自分ではどうにも出来ない作業が入る買い物は,申し訳ないけど,あんまりおかしな所で買うと何かあったときが面倒です。

 量販店での価格が,概ね27万円くらいだということを考えると,まあ大損をしたということにはならないでしょう。というか,そういう風に考えておきましょう。

 搬入業者であるヤマト運輸と,そこから発注されたクレーン業者がやってきて,料金の見積もりです。(先の価格は見積もり後に出たものです)クレーン代金は22000円なんですが,通行止めにするから交通整理員をつけたいと言い出して,これが5300円。ちょっと腑に落ちない気もしますが,実際に整理員がやってくるなら騙されているわけではないし,せっかくなのできちんと働いてもらうことにします。

 搬入は11月最終の土曜日の午前中に行われました。

 先にクレーン業者が到着,聞けば冷蔵庫本体をもってくるはずのヤマト運輸が遅れているそうで,15分ほど待ちぼうけです。その間,クレーン車が邪魔でパパーンとクラクションを鳴らされたり,大声で怒鳴られたりと,交通整理員が本当に来ているのかどうか,甚だ怪しいです。

 冷蔵庫が到着,なぜか来ている人全員が作業に取りかかり,スルスルと古い冷蔵庫が降ろされ,すぐさま新しい冷蔵庫が箱ごとつり上げられてきます。

 クレーンはラジコンなんですね。2階にいた人が上手にクレーンを操作しています。この間,誰か下にいて交通整理をしていて欲しいんですが,そういう感じもありません。幸いにして,作業中に通る車もなかったようで,無事に作業が終わりました。

 せっかくですので,アースを取り付け,電源ケーブルの取り回しを綺麗に整理して,設置完了です。早速使ってみましょう。


(1)大きさ

 実際に設置されたものをみてみると,なかなか存在感があります。やっぱり大きいです。特に高さ方向が大きくて,見上げる高さです。

 ですが本当に大きいと思うのはやはり庫内で,なんでもポンポン入ってしまう感じがします。今まで入ったものを全部入れても,まだ全然隙間だらけです。冷凍庫でさえもこの大きさですから,随分とありがたいです。

 横幅も一回り大きいですが,やはり奥行きがかなり大きくなりましたので,冷蔵庫の出っ張りがかなり目立ちます。ただ,おとなしいデザインですし,周囲とも馴染みますので,あまり主張せず,最初からそこにあったようなたたずまいで,違和感は全然ありません。


(2)機能と使い勝手

 庫内の大きさに目を奪われますが,実際にものを入れてみて感じたのは,ほとんどのものはポケットに入ってしまうという事です。

 大型冷蔵庫のメリットは,庫内が広いという事もありますけど,その大きさ故にポケットも大きく,庫内に寝かして入れないといけないような背の高いものでも,ポケットに悠々入ることで,庫内を潰さずに済むということなんですね。

 小さい冷蔵庫は,本当ならポケットに入れたいものでも,ポケットが小さくて入らないために,庫内に入れることになります。そうすると小さい細々としたものが庫内の奥に追いやられておき,いつのまにか死蔵されるわけですね。ポケットの大きさがこれほどスペース効率を向上させるとは,思っていませんでした。

 あと,庫内の照明が明るいです。LEDを使った照明は,庫内をまんべんなく照らしてくれます。暗いところにはどうしてもものを置かなくなりますし,置いたら最後,死蔵してしまいますから,実質的なスペース効率の向上にも大きく寄与しますね。

 中のトレイがガラス製であることも,庫内を明るく見せています。プラスチック製よりも透明度が高く,光が隅々までまわります。冷蔵庫を開けるのが楽しくなります。

 フレンチドアは,私はちょっと懐疑的でしたが,よく使うものを小さいドア側に集めておくと,大きいドアを開ける頻度が下がります。小さいドアからアクセス出来れば,消費電力の低減もそうですし,開け閉めのテンポも良くて,気分良く料理が出来そうです。

 機能面では,まず自動製氷。私は不衛生という事もあるし,使わずに貯まった氷が固まってしまうのが嫌いで,この手の機能は使わないのですが,製氷室がわざわざ用意されている(ということはここも容量に含まれている)わけですから,とりあえず使って見ようとおもいます。タンクに水をいれて置くと,いつのまにやら大量の氷が出来ています。

 氷は小さめです。あまり綺麗な形ではありませんが,氷というのは欲しい時が急にやってくるものです。子供が小さいうちは,常備しておくのが安心でしょうね。

 ナノイーも売りになっていますが,これがどういう効果をもたらすのか,私はまだ実感できていません。取説を見てもあまり効能を大々的に謳っていないようですから,まあ気休めとして受け取っておきましょう。

 パーシャルもなかなか好評です。凍ったまま包丁が入るので,料理が捗ります。これで長持ちするんですから,ありがたい話です。

 そうそう,急速冷凍ですね。熱い物でも,冷まさず冷凍というのはどんなハイテク化と思いましたが,なんのことはありません。キンキンに冷やしたアルミの板の上に食べ物を置き,上から冷気を吹きかけることで急激に冷やすというものです。

 熱い物を入れることで庫内の温度が変化することは避けられませんから,別の小さい部屋をこしらえて,影響範囲を小さくすると言う作戦ですね。

 庫内が小さい分,金属で蓄熱機能を高めているわけです。ですから,冷凍庫の機能として見ると,通常の冷凍庫(-18℃以下)よりも性能は悪く,-12℃程度以下となっています。ここにずっと冷凍したものを入れるのは,よくありませんね。

 ちなみに,フィルムはここに入れる事になりました・・・

 早速,これで急速冷凍したご飯を解凍して食べ見ましたが,なかなか美味しく食べられました。ただ,以前の冷凍ご飯も美味しく食べていたので,今回の機能で特に美味しくなったという印象はそれほどありません。

 むしろ,熱いうちに冷凍できるという機能がすばらしいです。一気に片付きますし,冷ましてから冷凍庫に入れるという話になると,どうしても常温付近で痛み始めます。夏場はちょっとしたタイミングを逃すと,腐り始めますから,なかなか大変でした。

 それに,冷ます途中で出る露がご飯に染み込み,再加熱でご飯がグチュグチュになりがちです。ラップも剥がれてしまいますので,この便利さは特筆に値します。

 いいことばかりを書いていますが,とりあえず悪いところは見当たりません。強いてあげれば,前の冷蔵庫のドアは吸い込まれるように閉まったのに,新しい冷蔵庫はきちんと最後まで閉めないといけないので,きちんと閉まっていないということが何度かありました。これは慣れの問題ですし,ちゃんと閉まっていないときにはブザーが鳴りますので,そのうち解決することでしょう。

 あと,ドアはガラス製でとても綺麗なのですが,料理中の汚れた手で触ると大変汚くなります。また,磁石が付かないので,メモを挟むことが出来なくなります。

 そもそも,格好良さで選んだ冷蔵庫にメモを貼るなど言語道断なわけですが,不便なのも事実で,結局手前に飛び出した事で格好の場所となった側面に,磁石やメモ,ポケットが貼り付けられる事になってしまいました。


(3)消費電力と電気代

 起動後数時間の冷蔵庫はフル回転します。ですから,この段階で消費電力を評価するのは問題があり,時間が経てば平均消費電力は下がっていくはずです。事実,ワットメーターも,起動後数時間は一日平均50円と表示されていた電気代は,一晩で22円まで下がりました。

 22円から27円までをふらふらとしていますが,30円を超えることはありません。土日でこれですから,人がいない平日昼間が計算に入ってくるようになれば,もっと低くなりそうな予感です。

 コンプレッサーが回っているときは大体50W程度ですが,これが止まると5W以下になります。ドアが開いたり,中身が増えたり減ったりしたときにちゃんとそれを完治するそうですし,部屋が暗くなったことも検知し,ユーザーが寝ているときはさらに電力を下げようとするので,先々楽しみではあります。

 ちなみに,これまで使っていた冷蔵庫の,ワットモニターによる実測値を書いておきます。総稼働時間は3164時間で,その間の電気代が7276円,一日平均55円となっていました。

 1kWhあたり21円で設定されていますので,131日間の電力の積算値は346.5kWとなり,一日平均ではざっと2.6kWとなります。

 これらから,年間の消費電力量は959kWhとなり,年間の電気代は20144円となります。

 さすがにぎょっとするような金額ですが,新しい冷蔵庫の公称値は年間200kWhとなっていますので,1kWhあたり21円で計算すると,年間の電気代は4200円となります。

 さらに,この公称値による一日あたりの電気代を計算すると11.5円となりますから,稼働時間が長くなるにつれて,ワットメーターの表示もこの値に近づいていくはずです。

 20000円が4200円になるんですから,なんと1/5ですよ。サイズは大きくなるし,機能も満載で,本当だったらすごいですよ。

 でも,私の周囲の人が口を揃えて言うには,この公称値はなかなか出ないんだそうです。消費電力が低いことが最大のアピールポイントになるわけですから,メーカーとしてもちょっとでもいい数字を書きたいというのが本音でしょう。それに,開け閉めの頻度や詰め込み具合など,冷蔵庫の消費電力はなかなか実態にマッチしないものでしょうから,まあ,話半分くらいで考えておく方が良いのかもしれません。

 仮に消費電力が半分になるだけだとしても,年間の電気代が1万円も下がります。これは大きいですよ。

 ところで,冷やすための仕組みであるコンプレッサーの消費電力は,フルパワーでもたかだか93Wです。一方で,結露防止のヒーターが200Wもあります。常々理不尽だなと思うのですが,これがないと庫内に霜がびっしり付きますし,扉が凍ってしまい,開かなくなります。冷えにくくもなりますし,かえって電気代がかかるという話です。

 この機種はフレンチドアですから,左右のドアの間に,仕切りがあります。この仕切りが結露するのを防ぐためにヒーターが入っているそうです。ただ,夏と冬で同じ熱量である必要はありませんし,環境によっても違いますから,これを手動で設定でいるようになっています。なかなか細かい話ですが,自動でやって欲しいなと思う所です。私の場合,ここはとりあえず弱にしました。必要に応じて元に戻しましょう。

 そうそう,パーシャルとチルドは切り替えですが,パーシャルにすると10%余計に電気を食うそうです。でも,パーシャルが目当てだったのですから,電気代を理由に使わないという選択肢はありません。
 

(4)エコナビについて

 この冷蔵庫のエコナビは,家族の生活パターンを3週間かけて学習するそうです。昼間は何時から何時まで留守なのか,一日中家にいるのはいつか,ドアの開け閉めが多い時間帯はいつなのか,そういう生活パターンを学習していくんだそうです。

 取説によると,その結果1.39kWhだったものが,1.14kWhになったそうです。18%程度の削減という事ですが,これも出来すぎな感があります。私としては,10%くらい減らしてくれればそれでもう御の字で,何の工夫もしないで10%も減れば大変結構な話です。10%といえば,パーシャルを使うことで増加する分ですので,これがまかなえればもう十分価値があると思っていいでしょう。

 てなわけで,ほほーなるほどと感心しましたが,でもこの学習機能を実現するのに,時計って必要はないんでしょうか。

 今は昼なの?夜なの?とか,あるいは今日は土日?だとか,そういう情報がないのに,どうやって生活者の行動パターンを学習するんでしょうかね。

 ソフト屋である嫁さんは「相対時間じゃないの」といいますが,相対時間よりは絶対時間を使った方が精度は上がります。マイコンを内蔵すればリアルタイムクロックは勝手に付いてくるんですから,コストが理由じゃないでしょうし。

 まさかGPS内蔵?コストが一気に跳ね上がります。設置場所も難しいです。
 まさかネットワーク同期?ネットワークに繋げてません。
 まさか3G内蔵?携帯電話を内蔵しているなんてお金がかかって大変です。
 まさか工場出荷時に設定済み?電池が切れたらどうすんの?

 ということで,どうも絶対時間は使わずに,動作するようです。冷静に考えてみると,人間にとっては昼と夜は大事な話ですが,冷蔵庫にとっては関係なくて,電源投入時を0時と置いて,24時間で1日,7日で1週間,30日で1ヶ月とカウントしていくだけで,この機能は実現出来ますよね。

 大の月と小の月や閏年はどうすんだろうと思いますが,これもまあ,3週間分の状況を学習する,つまり3週間より古い情報は蓄積されないか,別の情報に変換されて蓄積されるので考慮する必要はありません。なるほど。

 どっちにしても,3週間の学習期間を経て,4週目からその結果に基づいた予測で運転するという事ですから,3週間後の動作の違いに期待です。

 しかし,3週間後という事は,もう年末じゃないですか。生活パターンが大きく変わる時期なのに,大丈夫なのか?


(5)気が付いたこと

 この冷蔵庫は,コンプレッサーが上に付いているので,最下段の野菜室が広く取れるわけですが,その代わり天井は放熱口が付いていて,ものが置けません。このことは言われてみてなるほどと思ったことですが,これまで冷蔵庫の上に置いていたものをどうするか,考える必要が出てきました。

 そうした場所を工面しても,上にものを置くのをやめようと思った理由は2つあり,1つは美観を損ねる事や,地震の時に落下して危険であることです。これはどんな冷蔵庫でも同じ話です。

 もう1つは,やはり放熱が理にかなっていることです。熱源であるコンプレッサーが上にあり,ここから直接放熱されるというのは,熱い空気は上に登るという話から考えて,大変合理的です。

 ところで以前の冷蔵庫は,霜取りのヒーターが動いていたせいもあってか,側面もかなり熱くなっていました。今回の冷蔵庫では,そこまで熱くなっていることはまだありません。冷やす装置がヒーターをもっているという矛盾は,それが電気代に直接関係するだけに気になっていましたが,こういうところから改良が進むべきかなと思います。

 もう1つ,背面に上下左右に,4cm四方くらいの紙テープが貼られていました。あまりに不細工な安っぽいテープだったので,きっと輸送用のものだろうと剥がしたのですが,安い紙テープだけに破れてしまい,綺麗に剥がせません。

 そしてテープの下から出てきたのは,裏側から金属板で塞いだ丸い穴・・・なんかおかしいと思って,もう一度取説を読んでみました。

 すると,「はがすな」と書いてありました。

 しかもご丁寧に,剥がした場合は布製のガムテープで塞げ,さもなくば冷えなくなるぞと書いてあります。剥がす人が多いんでしょう。

 いやー,安っぽいテープだし,こんなの見つけたら剥がすでしょう,普通。剥がされたくないなら,もっとましなテープを使うか,紙じゃないちゃんとした部品を使って欲しいです。あるいは本体かテープに「はがすな」と書いておいて下さい。

 仕方がないので,製本テープを切って塞ぎました。買って数時間でケチが付くのは,いかにも私らしい失敗です・・・

 
(6)まとめ

 てことで,念願の冷蔵庫を買ったわけですが,不満もなく(せいぜいお値段が高かったことくらいですね),満足です。このすがすがしい気分はなんだと思っていたら,大容量のHDDに入れ替えたときの,広々した気分なんですよ。狭い我が家にあって,物理的に「広い」という印象を持つ機会は少なく,とても新鮮な気分でした。

 まあ,そのうちものがいっぱい入り始めて,いつの間にやら窮屈になるんでしょうね。これもHDDと同じです。

 嫁さんとも言っていたのですが,特に違和感や異物感も感じず,昔からそこにあったような気がします。それだけ馴染んでいるということなんでしょうが,容量が1.7倍にもなったのに,そんなに大きいとも感じず,色も形も周囲に溶け込んで,作り付けの家具のような感じです。

 でも,開けてみれば広々した庫内が広がり,便利機能もあるし,寝る前に見ればエコナビのLEDが点灯して,ちゃんと電力を下げています。買ってすぐ馴染む,しかし新旧の差は歴然という買い物は,確かに新しいものを買ったという高揚感は希薄になりますが,日々の生活を支える冷蔵庫にそんなものはかえって邪魔で,このあたりもよく考えられているなあと,感心した次第です。

 土曜日の午後,娘を新しい冷蔵庫の前に立たせて,写真を撮りました。

 冷蔵庫は10年は買い換えません。長く付き合うものだけに,この写真は10年後に,娘の成長を眼を細めて眺めるものになるんじゃないかと思います。

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