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DC45でダイソンデビュー

  • 2013/10/25 14:49
  • カテゴリー:散財

 もう随分前の話になりますが,ブラック&デッカーのハンディクリーナーを買って便利に使っていました。しかし,もう充電池が寿命のようで,充電をしても満足な吸引力が得られません。

 共働きで掃除も行き届かず,そこへ子供が食べこぼすようになって,掃除機が手もとにないことで生活がすさみ始めたところで,これはやはり,手軽な掃除機を1つ買わねばなるまいと常々思っていました。

 ハンディクリーナーの買い換えですので,基本的にはコードレスです。しかし,どうも日本の掃除機メーカーというのは,コードレスのクリーナーにあまり熱心ではありません。いわく,吸引力至上主義で進化を遂げた「普通の」掃除機との性能差が大きく,コードレスの掃除機を「掃除機です」といって良いかどうか,悩むのだそうです。

 海外ではそういう話はあまりないようで,DysonにしてもElectroluxにしても,普段使いの掃除機としてコードレス掃除機を作っています。

 そうなんですよ,家電メーカーではなく電動工具メーカーから出ている,業務用のコードレス掃除機には,日本製でも強力なものもあるんです。だから,技術的に不可能という事ではなく,どちらかというと家電メーカーの掃除機に対する「思い込み」が最大の障害になっているんじゃないのかな,と思います。

 実のところ,モーターを高速で回転させる掃除機の充電池には,短時間で大電流を放電するのに適したNi-Cd電池が使われていました。リチウムイオン電池が充電池として理想的であることは誰の目にも明らかですが,そうした放電が求められる用途には,適さなかったのです。しかし,Ni-Cdにはエネルギー密度が小さいので,電池をたくさん搭載できません。ですから,ハンディクリーナーに使えば連続動作時間が短かったり,パワーが不足したりしました。

 しかし,ここ数年でリチウムイオン電池の電動工具への採用が急激に進みました。今やリチウムイオン電池を使わない電動工具を探す方が難しいくらいですが,これも電池メーカーが大電流放電に強い電動工具向けのリチウムイオン電池を開発してこの市場を開拓したからです。こうした高性能電池を使い,進化したDCモーターの制御技術をもってすれば,十分実用になるコードレス掃除機を作る事は,可能だと私は思います。

 重い掃除機を引っ張り出し,鬱陶しい電源ケーブルを引きずり出して,あちこちぶつけながらゴロゴロと引き摺って使う事になる従来型の掃除機に対しての不満は潜在的にあるだろうし,アイロンなどコードレスの製品が実用性を持つようになると,一気に普及するという前例をみると,日本のメーカーがコードレス掃除機に本腰を入れる日は,そんなに遠くないとも思います。

 前置きが長くなりましたが,従来のハンディクリーナーでは吸引力と言うより,吸い込み口が小さい事で掃除がしにくいことが問題で,これを改善で出来るようなコードレスクリーナーを探していました。

 ある時,かのDysonのDC45という機種が,案外値下がりしていることに気が付きました。私のイメージでは5万円だったのですが,これが36000円ほどになっています。

 いくらDysonといえど,コードレス掃除機が常用可能な主力機になるとは考えにくく,あくまでサブであることを考えると,5万円は庶民には出せません。しかし,36000円なら,ちょっと頑張って見ようかと思わせます。

 気が付いたら,自宅にDC45が届いていました。

 こういう衝動買いは慎むように心がけていたのですが,必要性と趣味性が交差すると,人の心というのはかくも脆いものなのかと愕然とします。

 ささ,ということで,軽くインプレッションです。


(1)まずコンセプト

 コードレス掃除機で,しかも本体と吸い込み口が一体化したハンディクリーナーの進化形です。長いパイプの先にタービンブラシを取り付ければ,スティック型の掃除機として使うことが出来ます。

 面白いのは,スティック型の掃除機であることがどちらかというと標準の扱いで,つまるところメイン掃除機としてどんどん使って下さい,と言うメッセージを発していることです。

 DC45という機種の売りは,連続稼働時間が20分という点にあります。5分そこそこではやはりサブでしか使えませんが,20分動けば,一部屋二部屋くらいは掃除することが可能でしょう。(30分以上の掃除は時間の無駄で,きっとやり方がまずいんです)

 そうなると,過去のキャニスター型の掃除機を置き換えるだけのポテンシャルを持つ事になります。ただ,この20分という時間が,日本の家屋にとって実用になる性能と両立できるものなのかどうかが,今のところ当落線上にあるという感じなんじゃないでしょうか。


(2)吸引力

 さすがに今どきのキャニスター型の掃除機と比べるのは可愛そうですが,よくよく考えてみると,最近の掃除機は節電モードをを持っていて,床の状況を自分で判断してモーターの回転数を落としていますよね。

 だから,ピーク性能は高いですが,常用域としてはそんなに高い性能が必要ないシーンも多いはずです。そういう観点でDC45を使って見ると,これが実に絶妙で,全く問題がないのです。

 もちろん,強い吸引力は先端のブラシをラフに動かしても,それなりにゴミを吸い込んでくれます。DC45のようなギリギリの吸引力では,例えばタービンブラシを床から少し浮かせてしまうと,もうゴミを残してしまいます。

 だから,タービンブラシと床の間が小さくなるような設計にしてあるんでしょうね。これが最終的な使い勝手や,ゴミをどのくらい残すかという印象にきいてくると思いますが,少なくともフローリングでホコリを吸い取るという,最も頻繁な掃除についていえば,DC45で十分すぎるものがあります。

 もともと,こうした掃除に使いたいと思ったDC45でしたから,私の期待に対しては100%応えてくれそうです。

 吸い込み仕事率というスペックを見ると,通常モードで28W,強モードでも65W程度で,これは日本のAC電源の掃除機に比べて,1/10以下です。

 ただし,強い吸引力はそれだけ電力を食いますから,最終的に部屋が同じ時間で綺麗に出来るのであれば,吸い込み仕事率は小さい方がいいに決まっています。その点で言うと日本の掃除機は,強力な吸い込み力によって得られる爽快感も,メリットの1つになるのかも知れません。これは分かる気がします。


(3)重さと大きさ

 大きさは小学生の子供くらいの高さがあります。重さは本体のみ1.3kgで,フル装備だと2kg程になりそうです。

 この1.3kgという重さは,私は重いと思っています。重い重いと言われているデジタル一眼レフでも,実は1kg以下ですから,その持ちやすさ/持ちにくさから,特に重く感じます。

 また,長いパイプの先に重量物である大型のタービンブラシがある構造は,取り回しの悪さも助長します。床を掃除しているときは良くても,やはり持ち運ぶ時に楽だとは思えません。

 Dysonの掃除機は,高価なだけに,買った人のレビューや評価が「甘くなる」傾向があると私は思っています。実際に使ってみると,そこまでいいとは思えない事があって,こういう高級家電は好き嫌いもありますから,他人の意見は参考程度に考えて,実際に使って判断するしかないでしょう。

 別の所でも書きましたが,この大きさ,この重さにも関わらず,自立しません。頭部に電池とモーターという重量物があるため,非常に不安定で,倒れたときの危険度は非常に高いです。なのに,簡単に倒れてしまうことは私は重大な問題だと思います。

 特に小さい子供がいる家庭で,この掃除機はおすすめしません。


(4)音

 音は甲高く,かなり大きいです。少なくとも夜に使っていいものとは思えません。トリガ式のスイッチは便利なようで,ふいに触ってしまうことがあります。思わぬ形でモーターがきーんと回るので,驚くこともしばしばです。

 余談ですが,DC45を箱から出しているときに,興味津々だった娘は,てくてくと歩いてそばまでやってきました。しかし,私が本体を取り出すときに不用意にスイッチに触れてしまい,突如大きな音でモーターが回転したときにとても驚き,怖いという表情をして嫁さんの所に逃げてしまいました。子供が恐怖を感じるような音だということは,忘れないでいようと思います。


(5)使い勝手

 重心が高いスティックタイプの掃除機は,ただ立てかけてあるだけだと,転倒してしまいます。小さい子供がいると,なんだろうと触った拍子に倒れてきて,大きな事故につながる可能性があります。

 そこで固定する仕組みが必要なのですが,DC45の場合は,壁掛けが出来るフックのようなものが付属しています。固定するためのネジは付属していませんので,自分で用意しないといけないのですが,これがまず減点です。自分で最適なものを選んで使えと説明書にありましたが,外れてしまうと事故になるものだけに,せめてどんなものを選べば良いかを書いておく配慮は必要でしょう。

 本体から伸びるパイプは,アルミで出来ていて継ぎ目はありません。軽く丈夫ですが,短くしたり折りたたんだりすることは出来ません。

 ちょっと感心したのは,この長さでそれなりの吸引力を持っていることです。ハンディクリーナーは動かす空気の量が少なくなるように,ノズルからモーターまでの経路が短くなっています。また,ホースやパイプのような細いものは抵抗が大きいので,コードレスのような絶対的なパワーが不足しがちな掃除機には,厳しいものがあるはずです。

 しかもDC45はトリガ式のスイッチです。常時ONではなく,使う時だけONという仕組みですが,これは電池寿命を延ばすには有効でも,長い経路に存在する空気の慣性を考えると,すぐに吸引力が発生しないために,不利な面も無視できません。

 ところが実際に使ってみると,確かに吸引力の発生にはタイムラグがあるのですが,モーター自身の回転数が急激に上昇するため,かなり短いのです。AC電源のキャニスター式だと,モーターも大きくて,その慣性もかなり大きいので,空気の慣性以上に回転数が上がりきるまでのタイムラグが問題になります。

 ということで,頻繁なON/OFFという節電と使い勝手を目指した解決策が,モーターのレベルで考慮されていることに唸ってしまいました。

 よく言われるように重心の位置が良くて持ちやすいとか,そういう印象は私はあまりありません。重心の位置をいかに工夫しようと,重いものは重いし,握っていないと使えないからには,握力もそれなりに必要です。しかも,トリガ式のスイッチは,ONの状態に固定できないので,ずっと押していないといけません。

 加えて,タービンブラシが自走しません。日本の掃除機では,中級機以上なら自走式のタービンブラシがあるので,手で添えるだけで動いてくれますが,DC45ではそこまでの機能はありません。

 床との細い隙間で強い吸引力を作り,重量のある大きなゴミはタービンでかき込んで吸い上げるという仕組みですから,日本の掃除機とはちょっと違うと思います。

 日本の掃除機は,あくまでゴミを吸引することがメインで,タービンブラシは絨毯などに絡んだ込みをたたき出すための,補助に過ぎない扱いです。だからあれだけの吸引力が必要なのかもしれません。

 ルンバもそうなのですが,海外の掃除機の吸引力はそれ程強くありませんが,その代わりタービンブラシが主役扱いです。吸引力というのは,タービンブラシでかき集めたゴミを吸い込む為のものなんですね。

 この考え方の違いは,掃除機の使い方や得意不得意という個性として表面化しますが,ひいては小型に出来るか,コードレスに出来るか,という製品そのもののあり方にさえ,影響します。日本の掃除機の考え方では,確かにコードレスは作れないでしょう。


(6)まとめ

 10点満点で,3点です。DC45はレビューを見る限り評判も良いし,最近安くなったとは言え,登場時は6万円近い値段で販売されていた高級機ですから,実は私はもっと期待していました。

 もちろん,目的はきちんと果たしてくれそうですし,その点で損をしたとは思いませんが,もっと細かいところに配慮がるか,もっと基本性能に高いものをもっているか,そういう良い意味での裏切られ方を期待していたのだと,気が付きました。

 ただ,あの仰々し大げさなデザインは私は嫌いで,このマイナスポイントを補ってあまりあるDysonならではのメリットの存在が前提だっただけに,そのメリットがごく普通の掃除機レベルであることをしると,この外観が実に気の滅入るものになってしまいます。

 そんなわけで,DC45に限って言えば,実際に使って見る事をおすすめします。店頭でちょっと触っただけでは,きっと分からないものがあると思いますから,出来ればこれを使っている友人知人の家に押しかけて,実際に掃除をしてみて下さい。

 うまくすると,ルンバとの併用で,キャニスター型の掃除機は全廃出来るかも知れませんが,ルンバも使いこなしが難しく,ムラの大きな掃除機ですから,私の結論はルンバと同格の,サブ機です。

 個人的感想で言えば,3万円なら買いかなと思います。6万円ならもってのほか,とてもがっかりするんじゃないかと思います。付属品を減らして,実売で27800円てところではないでしょうか。

新しいKindle Paperwhiteはどうですか

  • 2013/10/23 21:35
  • カテゴリー:散財

 9月末に新しいKindle Paperwhiteが出ると聞いて,即座に予約をしました。発売日は10月22日で,随分先だなあと思ったのですが,気が付いたら手もとに届いていました。時間の経過が早いことを,こういう時に痛感します。ああ,歳は取りたくないものです。

 今回のKindle Paperwhiteは,見た目にほとんど変化がないので,マイナーチェンジとされていますが,読書端末としては確実によくなっています。だからこそ買い換えを即座に決めたわけですが,私の期待と実際を少しまとめてみたいと思います。

 先に書いておきますが,2012年モデルについては3Gモデルを選びました。そして今回の2013年モデルでは,WiFiモデルにしました。

 2012年モデルの時は,amazonがいよいよ日本でサービスを始めるということから,その最大の特徴として語られる3Gを試して見たいと思ったから,迷うことなく3Gモデルを買いました。

 しかし,実際に使い始めてみると,これから読まねばならない本が常に何冊か入っている状態ゆえに,出先で本を買わねばどうにもならないシーンというのが,全くなかったのですね。

 もちろん,面白そうと思ってさっと調べて,その場で買うことは何度もありました。しかし,そうやってあわてて買っても,実際に読むのはしばらく後です。買ったという満足感や達成感はありますが,「やっぱやめときゃよかった」と思う本もしばしばあったりして,3Gは衝動買いを助長するだけの存在だなと思ったわけです。

 そう考えると,3Gというのは「欲しい」という衝動を即売り上げに繋げるための,amazonの必殺兵器と言えるかも知れず,だとすればそのためにユーザーが費用負担をするのも,なんか違うなと思ったのです。

 理屈をこねていますが,差額分の利便性がなかったというのが,簡単な理由です。とはいえ,同じ本を複数の端末で読んだときに,しおりを同期出来る機能はさすがに便利で,こればかりは3Gの威力を感じずにはいられませんでした。ただし,これもKindleを複数持っていて,日常的に使い分けを行っていることと,あくまで同期はamazonでダウンロード購入したコンテンツに限られるので,自炊の本を読まない人(つまり従順なamazonの信奉者)でなければ,ありがたくないでしょう。

 一方で,3Gを搭載することのデメリットもあります。電池の消費が結構大きく,せっかくeInkを搭載する専用リーダーなのに,1週間ほどで電池が切れてしまいます。かといって,機内モードにして3Gをオフにすると,電池は1ヶ月ほど持ちますが,同期もしません。

 どこでも本が買えることは確かに便利ですが,電池が切れて読めないことは致命的な損失です。

 それなら,もうWiFiで十分です。安いし,わずかとはいえ軽いし,2000円のクーポンも付いてくるし。それに,おそらくKindle Paperwhiteは消耗品です。毎日持ち歩くものですから,破損などできっと買い換えがおきます。なら,安い方が良いですよね。


 では本題です。

(1)外観

 見た目はほとんどいっしょで,並べておけばどっちが新しいのかわかりません。1年間持ち歩いた2012年モデルも,案外使用感が付かず,綺麗なまま出あることに驚きました。ちなみに2012年モデルは,嫁さんに使ってもらうことになっています。

 大きな違いは,背面です。2012年モデルには「Kindle」と書いてありましたが,2013年モデルは「amazon」と書いてあります。まあ,本を読むときには背面は見えませんし,盲牌のように指で触ってその違いに気が付くほど訓練していませんから,私はどっちでも良いのですが,ぱっとみた印象でいえば,Kindleの方がよかったかなと思います。

 重さは2013年モデルはWiFiモデルを買いましたから少し軽いのですが,これは数字上の話ではなく,実際に手に取って見れば違いが即座にわかります。


(2)動かしてみて

 まず,画面が随分違います。2012年モデルはフロントライトの色が青っぽい色だったので,フロントライトを強くすると色味も大きく変わってしまったのですが,2013年モデルはペーパーバックの紙の色を意識したのか,黄色みがかったいろになっています。これは2012年モデルに慣れた私からすると,読み始めた一瞬の違和感につながります。想像以上に大事なことなんですね。

 フロントライトは,画面の上(というか横)から光を差し込むものですので,どうしても奥行き感が拭えません。しかし2013年モデルはかなり改良されているので,文字がちゃんと画面の上に並んで見えます。これは良いと思います。

 明るさそのものはそんなに変わらないようです。2012年モデルと2013年モデルで,明るさの設定は同じになりました。

 動作速度は,公表されている25%どころではなく,もっと軽快に動くような感じです。キーの入力,タッチ操作によるメニュー選択,そしてページめくりも非常に軽快で,ダウンロードコンテンツならもはやこれ以上早い必要はないように思いますし,自炊コンテンツについてもほとんどストレスは感じません。

 この点で言えば,自炊の人にとってありがたい進化だったといえるでしょう。

 機能はいくつか変更や追加がなされていますが,もともとそれらを使っていたわけではないし,本を読むという基本機能さえしっかりしていればそれでよいので,私は真面目に評価をしていません。

 ただ,メニューやダイアログのメッセージは随分修正や変更が入っています。とはいえ,2012年モデルも,とりたてておかしな所はなかったので,別に大した問題ではないなと思います。

 そうそう,そんな中で,フォントが追加になっています。2012年モデルは明朝とゴシックだけでした。ところが2013年モデルには筑紫明朝が追加になっています。筑紫明朝はフォントワークスの製品なわけですが,流麗で人気があります。おお,これが選べるのかとこちらを試して見ましたが,線が細くて表示が薄くなってしまい,読みにくくなりました。

 Kindle Paperwhiteはフォントをユーザーの手で簡単に追加できるので,ヘビーユーザーには青キン明朝を使っている人も多いと思いますが,これもIPAのフォントをベースに,線を太くしたものです。

 オリジナルの明朝は太すぎず細すぎず,それなりに読みやすいので,私は従来通りの明朝でいこうと思います。これがKindle FireHDXなんかだと,また違うのかも知れませんね。


(3)ストレージ

 今回私が買い換えたのは,なんといってもストレージが大きいことです。2GBが4GBになりましたが,この結果ユーザーのほぼ2GB増えました。

 ダウンロードコンテンツ主体だと2GBモデルでも大丈夫でしょうが,自炊したコンテンツも読む私は,2GBではかなり厳しいのです。これが4GBになると,かなりゆとりが生まれます。

 私はコミックは読みませんが,聞けばコミックのような画像中心のファイルはサイズも大きく,2GBではかなり不便だったらしいです。本国では2013年モデルでも2GBのままだそうで,4GBになったのは日本人の声に素直に耳を傾けた結果なのでしょう。結果として自炊の人にも恩恵がありましたから,こういう話は大歓迎です。


(4)電源スイッチの感触

 些細なことだし,個体差かも知れませんが,電源スイッチの感触が随分良くなりました。2012年モデルは飛び出し量がやや少なく,指で探しても結局分からないことがあった上,ストロークも小さく,押し損ねることが度々ありました。

 しかし,2013年モデルは,飛び出し量も適当で,ストロークもしっかりあります。指で探して確実に押し込むという作業が,歩きながら確実に行えるようになったことは本当に助かります。


(4)まとめ

 2012年モデルを持っている人で,コミックや自炊が中心の人は,買い換えてもそんな気分にならないでしょう。2GB搭載と言ってもユーザーエリアは1.25GB程度で,これが4GB搭載になるとユーザーエリアは3.1GBになります。ほぼ2GBまるまる増えるわけですし,増加幅で言えば実に2.5倍です。これは大きいですよ。

 画面も見やすくなり,なんと言ってもレスポンスが大幅に向上,もうe-Inkであることを忘れてしまう軽快感です。見た目に変化がないというのは地味ですが,手に持った感触に変化がないということは,毎日使う道具としてはとても大事な事です。私は変化がなくてよかったと思います。

 2012年モデルの使用頻度が低い人は,無理に買い換える必要はないと思います。追加された機能はそんなにありがたいものではないし,追加されたフォントも私はKindleに適当なものとは思いません。そもそも,2012年モデルも十分に完成されたものだったと思います。基本機能に対してほとんど手が入っていないのが,その証拠でしょう。

 ですが,2012年モデルが出た時に思った,自炊の人にはやや厳しい端末と評価したKindle Paperwhiteが,2013年モデルになって改良されたことは,とてもありがたいことです。amazonにとっては,自炊の人を幸せにしても儲からないわけで,積極的な対応をしないことは当然と私は思っていましたが,amazonの真意は別にして,自炊の人にもメリットの大きな改善が即座に行われ,しかも値段は実質据え置き(昨年に比べて円安になっているにもかかわらずです)ですから,大したものだと思います。


 ところで1つ残念な事があります。WiFiモデルは,2000円分のクーポンがついてくるはずでした。しかし,私にはまだ届いていません。この件,amazonからメールが来て,手違いで一部のユーザーにはクーポンが配布されなかったらしく,10月27日までに配布するので待って欲しい,と言うことでした。

 私は買いたいと思っていた本があるので,このクーポンを待ちわびているのですが,別に売り切れるわけではないし,すぐに読むわけでもないから,まあ待つことにします。でも,こういう手違いを飄々とメールで知らせるamazonは,失敗は少ないけど失敗したときの対応がいまいちな,近頃の若者のようなしますね。

 ああ,歳は取りたくないものです。

シグマの35mm F1.4 DG HSMを買いました

  • 2013/07/16 16:54
  • カテゴリー:散財

 ここ数ヶ月で欲しいものリストに入っていたものを順次購入しているのですが,その締めくくりとして,シグマの35mm F1.4 DG HSMをようやく買うに至りました。

 昨年秋に出たこのレンズですが,純正の定番であり,高級で高価で,このレンズをわざわざ選ぶのはこのレンズが必要な人だけ,という広角大口径レンズである35mmF1.4で純正に真っ向勝負に挑んだシグマの気合いは凄まじく,数値は各社の純正を凌駕し,その写りもさすがに純正にケンカを売っただけのことはある,まったくもって素晴らしいものです。

 それでいてレンズメーカーの本分を忘れず,純正の同クラスのレンズに比べて2/3ほどの価格ですし,コンパクトで,複数のマウント向けに発売されています。

 個人的には,シグマは安かろう悪かろうでしたし,はっきりいえば嫌いなメーカーでした。ズームやフォーカスの回転方向はニコン/ペンタックスと逆ですし,デザインも嫌い,安いだけで特に特徴もなく,製品の当たり外れ,ばらつきも大きくて,どうもぱっとしないメーカーでした。

 しかし,ここ数年のシグマは凄いです。ユーザーのわがままに耳を傾け,個性的な商品をラインナップするかと思えば,定番レンズで純正に勝負を挑み,大型センサを搭載したコンパクトデジカメを作ったかと思えば,どう考えても勝ち負けは二の次としか思えない一眼レフをしぶとくやめずに続けていて,しかもセンサーのメーカーまで買収してしまうのを見ると,どこにそんな体力があるんだろうと心配になるくらいです。しかも日本製ですしね。

 ここまでひたむきなメーカーを見ると,もはやかつての印象で語ることは誤りです。その製品で語らねばなりません。

 私が手に入れたDP1sも,非常に個性的なデジカメですが,結局カメラとしての完成度はさっぱりで,今は全く使っていません。なんでこれが評判になるのか,なんでこれが支持されるのか,ちょっと考えただけではわかりません。

 けど,使って見ればわかるんですね,シグマがこのカメラにどういう個性を与えようとしたのか。コンセプトという言葉で表現してもいいでしょうし,意地と言ってもよいでしょうが,いずれにせよ,こうしたものが指示されるような商品というのは,人々の記憶に残るものです。

 私も,シグマに対する印象がこの数年で変わって来ました。ユーザーに対するメッセージは,直接間接を問わず,非常にまっすぐ届きます。こんなメーカーは今どきないと思います。

 そして,今回の35mmF1.4です。

 35mmでF1.4という大口径レンズは,明るいというメリット以上に,描写が甘くて結局開放では使えないと言う現実が立ちふさがって,純正の定番ではありますが,積極的に選ばれるレンズではなかったように思います。

 そこに,新コンセプトのArtシリーズ第一弾として,なぜこれをラインナップするのか。シグマは思い入れを込めたと言いますが,口で言うのは簡単です。本当にユーザーにその思いが届くのかどうか。

 好都合なことに,私が気に入って常用する焦点距離が最近35mmになっていて,この焦点距離で大口径なものを欲しいと思っていたところでしたので,ここはシグマに1票をいれてみようと思っていたのです。

 ずっと9万円近い値段で推移していたのですが,なぜかここ1週間ほどで8万円くらいになってきました。今はまた9万円近い値段に戻っているようですが,私は8万円になったら買おうと思っていましたので,迷わないで買うことが出来ました。


 まだ撮影画像をご紹介出来ないのですが,ファーストインプレッションです。

(1)大きさ,重さ,質感

 鏡筒はプラスチックですので,質感は期待していませんでしたが,塗装も素材も素晴らしく,とても手に馴染みます。フォーカスリングもしっとり回り,とても高級感があります。

 重さはこのクラスのレンズとしては軽いと言え,大きさもコンパクトです。フード無しなら十分振り回せます。

 デザインもよいです。純正ならデザインコンセプトがあって,これに従えばとりあえず批判されることはないでしょうが,レンズメーカーは複数のメーカーのカメラに取り付けられるものをデザインせねばならず,とても厳しい制約を課せられているといえます。

 ですが,このレンズのデザインはいいです。シグマのレンズには見た目にがっかりさせられることが多いのですが,これはよく出来ています。


(2)素晴らしい写り

 写りは素晴らしいです。開放からびしっと決まる高い解像度,そこからなだらかにぼけていく滑らかさに,ぼけた部分の馴染みの良さ。色もコントラストも申し分なく,ここまでくると性能云々ではなく,個性として拍手したい素晴らしさです。

 開放から積極的に使えるレンズは,もちろん絞ってもまた素晴らしいわけで,F1.4での切れ味を見た後,開放でこれだけ写るのに絞り込んだらどうなるんだろうと,ドキドキしながら絞ってみます。

 すると,青天井で良くなる感覚です。え,まだ切れ味が増すのか?え,まだ収差が改善されるのかと,これ以上はもういいよ,と思う所からさらに画質が上がる限界のなさに,ちょっと怖くなるくらいです。


(3)AFについて

 AFは超音波モーターで駆動されますが,一部に「速くない」という声もありました。しかし私はそうは感じません。十分速いです。D800でAF-Cを使った時に食いつきの良さは見事であり,D800が持つ動く被写体への追従性を,レンズがスポイルしていません。

 静かで滑らかで迷わないAFは,さすが最新レンズだなと思います。


(3)良くない点

 とはいえ,良いことばかりではありません。そこはF1.4という大口径レンズですから,弱点もあります。

 1つは,周辺光量の低下が強烈です。F2.8くらいまで絞れば気にならなくなりますが,開放で使うと,そもそも露出不足ではないかと思うほど,周辺の光量が落ちて真ん中だけが適正露出な状態です。

 シャープな被写体が中央にいて,少し外れるとどどーっとぼけて,そして被写体の周りは真っ暗という感じの写真は,とてもドラマチックなのですが,暗い割には被写体の生々しさにギャップを感じ,なんだか気持ちが悪いです。

 そして,開放ではパープルフリンジが結構出ます。大口径レンズなら出て当然ですし,他のレンズならもっと派手に出ると思いますが,解像度が高いだけに目立ちます。

 この2つの弱点は,現像ソフトが対策をしてくれます。Lightroomを使う私にとっては,それほど弱点とは言えないのですが,周辺光量の補正を入れると,途端に嘘っぽくなってしまうので痛し痒しです。

 レンズの補正を入れると歪曲収差も補正されますが,その補正は少しです。これだけ素性が良いというのは,大したものだと思います。

 パープルフリンジは,絞ればほぼなくなります。開放でもLightroomで補正できるので,あまり気にしなくても良いかもしれないです。むしろ,開放で使えることでISO感度を上げてノイズを劇的に減らせることや,シャッター速度を上げてブレを防ぐ事の方がメリットな場合もあり,つまるところ大事な事は,実用に耐えうる選択肢が増えたことなんだと思います。


(4)まとめ

 このレンズは,私にとって我慢して使うレンズではありません。ある条件でしか力を発揮しないレンズでもありません。素直に被写体に向けて,見たままを撮影するレンズです。

 その性能はこちらの想像を超え,明るさとのトレードオフは実質的に考えなくてもよいくらいです。なにかを犠牲にすることを考えなくてもよいことが,これほど快適なことなのかと,改めて思います。そうです,高い性能は,すごい写真を撮るためにあるだけではなく,見たままをストレス無しに撮影する為にも,あるのです。

 このレンズは,このことを改めて意識させてくれました。8万円が高いか安いかは難しいですし,他の人におすすめ出来るものではないと思いますが,1段絞ったF2あたりで,ため息の出る写りが楽しめます。これは,ほかのレンズでは味わえないんじゃないかと思います。

 手放せない1本になることは,間違いないでしょう。

MacBookProにSSDをのせる

  • 2013/07/08 16:17
  • カテゴリー:散財

 1週間前の話になりますが,未だにうちのワークステーションであるMacBookPro(Early2008)を,SSDに換装しました。

 ScanSnapで自炊をするときも,D800の画像をLightroomでいじるときも,H.264AVCへのエンコードも,VirtualBoxでWindowsを起動するときも,このマシンが活躍します。ネットへのアクセスと言うより,データが生み出されるマシンです。

 メモリはトータル6GBと少なく,2.5GHzのCore2DuoというCPUスペックよりも厳しいわけですが,おかげでスワップが連発し,20秒ほどレインボーサークルが回りっぱなしということが頻発するようになりました。

 これはさすがに快適とは言いがたく,マシンの買い換えも視野に入れて少し考えてみました。

 すると,最近はSSDが安くなっているんですね。256GBのSSDなんか10万円もしていた時代を知る人としては,15000円ほどで買えることを知った時,なにかの間違いかと思ったほどです。こういうPCパーツの世界に,すっかり疎くなってしまいました。

 amazonで,サンディスクの256GB(UltraPlus)が16000円でした。よく分かりませんが,高速,安い,信頼性抜群,という言葉を信じ,あまり調べもせずこれを買ってMacBookProを快適にしようと目論んで,ぽちりました。

 後日知ったのですが,アキバではサムスンのSSDがわけのわからんサーファーのマネキンが出動すると,もっと安く買えたんですね。16000円は決して安いものではなく,またサンディスク製とは言え,そんなに高級なものでもなければ,市場の評価が高いものでもないということも,わかりました。

 そんなこんなで届いたSSDですが,随分軽いんですね。これをさっさと使えるようにし,「速さは力」とつぶやきたいところです。

 ところが,思いの外手こずりました。

 まず,MacBookProをバックアップです。USBで繋いだHDDにTimeMachineでバックアップです。これをSSDに書き戻すというのが基本的な作戦です。これは前日までに済ませてあったので,まあよいです。

 次にMacBookProを分解です。嫁さんが子供を寝かしつけている間に急いで作業をしたのですが,これが失敗でした。いつもなら慎重にばらしかたを調べて始めるんですが,今回は横着をしました。

 ビスを外しますが,外し忘れたのが1つ,すべて外した後も爪の位置が分からず,無理にこじあけて,上ケースのネジの部分を壊してしまいました。

 まあ,いいや・・・

 HDDを取り外し,SSDに交換します。これはそんなに大変ではありません。上ケースの壊れた部分をエポキシ系の接着剤で補修してから組み付けるのですが,どうも余計なところに接着剤がついたようで,ちゃんと閉まりません。削っているうちに補修箇所が取れてしまいました。

 まあ,いいや・・・

 ビスを締めてバックアップから書き戻す作業に入ります。しかしここでもはまってしまいました。

 HDDを外してSSDにしましたので,インストール用にOSXを立ち上げることは出来ません。DVDから立ち上げると10.6まで遡ることになります。そこで,10.7で作ったDVDから起動しますが,長い時間がかかったあげくに,正しく起動しません。

 仕方がないのでMacBookAirに付属のUSB目盛りからブートしますが,これも失敗。キーボードがききません。

 仕方がないので,10.6のDVDから時間をかけて起動します。DVDを読み込まなくなったりといろいろくだらないトラブルがありましたが,なんとか起動します。そしてTimeMachineからのバックアップを書き戻します。

 ところが,容量不足で書き戻せないと言われます。そんなことあるかいな,データを削除し180GBくらいの容量になるよう,調整してバックアップしたはずです。

 ここで万策尽きました。もう一度分解し,HDDに戻します。

 そして起動し,最新の10.8をダウンロードし直します。(保存していませんでした)

 SSDをUSBで繋いでディスクユーティリティでフォーマット。ダウンロードが終わった10.8のインストーラを起動して,10.8をSSDにインストールします。

 終わったらSSDを本体に戻し,再起動。移行アシスタントが起動しますので,TimeMachineのバックアップを書き戻します。

 どういうわけだか,今度は書き戻しが出来ました。再起動をかけると,ちゃんと環境も戻っています。さらに容量も大幅に減っており,残りが100GB以上余っています。

 面倒なので,これでよいことにします。

 今度こそとMacBookProを閉じて,再起動です。

  ここから,TRIMコマンドへの対応を行います。

 MacOSXは,SSDのTRIMコマンドに対応しているのですが,あくまでそれはApple純正のSSDでの話。他のメーカーの非純正SSDでは,TRIMコマンドに対応したSSDを繋いでも,イネーブルにはなりません。

 そこで,TRIM Enablerなるアプリを使って,TRIMコマンドをイネーブルにします。駄目な場合もあるということでしたが,私の場合あっさり出来てしまい,これでMacBookProのSSD換装は終了したのでした。

 起動はもともと遅くはなかったのですが,SSDにするとさらに早くなっています。Safariの起動もすぐですし,ATOKもすぐにロードされるので,待ち時間は減ったと思います。しかし,MaBookAirの快適性にはほど遠いものがあります。

 Lightroom5も早く起動しますし,PhotoshopCS5も高速です。全体にキビキビ動くのは結構なのですが,期待した程の改善はありません。やっぱりEarly2008では時代遅れか・・・

 ただ,発熱と騒音は減りました。左手のパームレストあたりが冷たくなっているのは大変ありがたいです。

 SSDの性能を出し切れないようで,ちょっと残念ですが,16000円の投資としてはまあこんなものかも知れません。とはいえ,レインボーサークルが回ることは劇的に減りましたので,やっと普通に使えるようになった,という感じです。

 衝撃や熱に強いことは安心材料ですが,もうちょっとわかりやすい高速性があるといいなあと思いました。

 容量は256GBと限られていますので,上手に使って延命して,いずれやってくる本体の買い換えに備えたいと思います。

Kindle Fire HDが3000円も安いので買ってしまった

  • 2013/07/05 14:05
  • カテゴリー:散財

 円安が常態化した昨今,食料品などの値上がりが続いているわけですが,家電品などはボーナスシーズンと言うこともあり,むしろ値下がりが進んでいるものもチラホラです。

 ボーナス直後の「なんとなくお金があるような気がする」という気分に,「円安の中で値下げとは殊勝な心がけじゃ」という勝手な印象が背中を押し,私もついつい無駄遣いをしてしまいます。

 今回の無駄遣いは,Kindle Fire HD 16GBです。

 明らかに輸入品で,円安が多少なりとも影響している製品でありながら,もともと安かったタブレットであるKidle Fireが3000円引きになっています。

 もともと原価割れの商品ですし,そもそもKindle Fireがamazonの個人専用レジであり,低価格でばらまくことで個人の懐に入り込むことを狙った商品であるわけですから,3000円引きなど驚くに当たりません。極論すれば,こんなものただで配るべきものという暴論も,割に分なり入ってきます。

 とはいえ「とりあえずもらっとくか」という,amazonにとってやる気のない客を除去するためにも,1万円を割った価格に調整を図ったことは,正しい事だったのでしょう。ユーザーとしても,無償で配られたものには文句も言えませんから,破格値で販売してくれる方が,よりありがたいんじゃないかと思います。

 ということで,Kindle FireはAndroidベースのタブレットではありますが,Google playへのアクセスが可能な要件を満たしていない「カスタマイズされた」Androidで動くタブレットです。

 Google playにアクセス出来ない代わりに,amazonのアプリストアへのアクセスは可能です。ただ,Goole playほどアプリが揃っているわけはなく,この点での不自由さを許容できないと,いくら安くても後でがっかりすることでしょう。

 回避の方法は2つあります。1つはroot化。もう1つはapkファイルで直接インストールする方法です。私の場合,もうHackすることそのものを目的と喜びするような歳でもありませんので,ここは簡単にapkファイルのインストールを行うことにしました。

 そこまで決めたら,あとは機種選定です。なかなか微妙なラインナップに価格設定です。一番安いKindle Fireでも十分のような気がしますが,ストレージとは違って画面の解像度は工夫でしのげるものではありません。ここは迷うことなくKindle Fire HDの16GBを買うことにします。値引き後の価格は12800円です。

 これなら,怪しげな中華padを買うよりもずっといいと思います。

 amazonでkindleを買うと,既にアカウントの設定済みで届きます。ネットに繋げばすぐに同期し,購入したコンテンツなどが楽しめるようになっていますが,このあたりはamazonらしいと思いますが,プレゼント用に買った場合など,うっかりすると自分のアカウント登録済みで他の人に渡ってしまいますので,最大級のセキュリティホールと言えなくもありません。

 さて,短時間ですが使って見ました。

(1)やったこと

 root化は若さの特権だと思う年寄りの私ですが,かといってamazonのいいなりに甘んじるほど老いぼれてはいません。まずは手持ちのIDEOSとNW-Z1000を使い,よく使うアプリのバックアップをESファイルエクスプローラーで作成し,出来たapkファイルをNASに置きます。

 Kindle Fire HDにもESファイルエクスプローラーをインストールしますが,これはamazonのアプリストアにありますので簡単にできます。

 そしてNASにあるapkから,インストールです。

 こうして,よく使うアプリを入れて見ました。MX動画プレイヤーは1440x1920のHD動画をTSのまま問題なく再生しますし,andLessはNASにあるFLACをDLNAでちゃんと再生できます。

 DRA-N5のコントローラアプリも問題なく動作しますし,YouTubeも一応動作します。

 メールは標準のものをそのまま(不満はありますが)使う事にしました。Twitterは公式アプリをインストール,ブラウザはさすがにChromeに変えました。


(2)感じた事

 今となっては大したスペックでもないKindle Fire HDですが,どっこい普通に使うには全く不満はありません。レスポンスもよいし,無線LANも高速で快適です。(さすが802.11nのMIMOです)

 アプリもよく使うものは一通りいれましたので,不自由はしていません。ただし,Googleのアカウント認証が必要なアプリ,例えばマップとかブックマークのインポートはインストールできても動かないか,動いても不完全で使い物になりません。

 ただ,地図アプリはYahooのものを使えばいいし(個人的にはこちらの方が見やすい),ブックマークなどは別にどうでもいいです。

 最近思うのですが,アプリをとっかえひっかえするのは最初のうちだけです。いわば評価期間なわけで,落ち着くとそれはその機種の機能として使うようになりますので,アップデートも必要がなければしないし,他のアプリに変えてみようという気も起きないものです。

 ですので,Google playにアクセス出来なくても,今ちゃんと動くアプリがインストール出来れば,もうそれでよいと割り切りました。でも,このKindle Fireのように,Google playにアクセス出来ない機種が初Androidだったら,ちょっと厳しいかもしれないですね。インストールする手段云々の前に,どのアプリが良いかわからないのは,ちょっと辛いでしょう。


(3)質感と使い勝手

 質感はよいです。背面のラバー風味塗装は手に馴染みます。Kindle Paperwhiteと同じです。大きさも手頃で悪くないのですが,7インチタブレット全般に言えることとして,もっと額縁を小さくして欲しいなと思います。

 持った印象は,私の場合どうしてもKindle Paperwhiteに慣れているので,厚みと重さに違和感を感じます。特に重たさは悪印象です。

 そうそう,ボタン類はひどいですね。電源ボタンは上側の枠にあるのですが,真ん中よりちょっと左にあるのでわかりにくく,また正面からは見えない位置にあるので手探りで探す必要があります。

 手探りで探す必要があるのに,これがまたサインがないので,慣れていないと見つけられません。上下逆に持ってしまったかなとひっくり返して探すのですが見つからず,何度も本体をグルグル回す羽目になります。きーっ。

 もう少し大きくして欲しいことと,左か右かにオフセットして欲しいです。せめて突起をつけてもらわないと,本当に暗闇だとわかりません。

 音量ボタンは,場所こそ分かるのですが,+と-が逆ですよね,これ。

 Androidは,画面上では,右にスライドすれば音量+,左なら音量-です。

 とても自然ですが,右のボタンを押すと音量が下がって画面上のツマミが左に動くというのは,これはさすがにいかんでしょう。誰かが気付くべきだったんじゃないかと思います。

 コネクタ類もいまいちです。MicroUSBとMicroHDMIが並んでいますが,どちらも小さくて一瞬見間違います。慣れてしまえばなんてことはないですが,慣れていない人は「どっちに挿すと充電できるのよ」とイライラするんじゃないでしょうか。

 例えばですね,USBは下側,HDMIは右側という風に,別の場所に配置してくれればもっと使いやすくなるように思います。

 画面は綺麗です。IPS液晶は視野角も広く,200dpiを越える解像度に不満はありません。これだけの画素数を駆動するシステムを低消費電力で構築するというのは,冷静に考えるとなかなか大変なことです。

 特筆すべきは音質でしょうか。決して良いとは言えませんが,この筐体から音が出ているのか,と思うほどしっかりした音が出ています。iPad2ではよく分からなかったベースが,Kindle Fire HDではちゃんと聞き取れます。

 それに,DOLBY Digital plusの効果でしょうか,ステレオ感も抜群です。

 消費電力は思った以上に低いです。Androidといえばあっという間に電池が切れるという印象があったのですが,少なくとも動画を1時間ほどみたら電池が半分減ってたということはなさそうです。

 前述しましたが,WiFiもよいですね。802.11n対応は珍しくなくなりましたが,コストを理由に5GHzい対応しないものがまだまだ多くあります。そんな中Kindle FireHDは5GHzでしかもMIMOに対応していて,割とさくっと100Mbps越えでリンクします。実質50Mbps出てくれれば,ちょっと重たい動画でもへこたれません。これだけ足腰がしっかりしていれば,実用性という点で不満を感じることはないでしょう。

 とまあ,思いの外ハードウェアは良く出ていますが,うっかりやらかしたミスはちらほら。一方でソフト面ではどうかというと,汎用のAndroidタブレットではありませんから,そこに「何でも出来ます」と期待してはいけないと思いつつ,やはりホーム画面のUIはひどいなあと思います。なにせ表示される情報量が少なすぎるので,手を動かし,眼で追いかける作業が必須になります。これは疲れますよ。

 ですので,お気に入りを積極的につかって,これをランチャーにします。そうすればなんとか使えるようになります。


(4)結論として

 使う側がそれなりのスキルを持っていれば,より便利に使えるのがAndroidをベースにしたマシンの特徴だと思うのですが,Kindle Fireもその例に漏れず,知らない人にとってはamazonの俺専用レジ止まり,しかしスキルがあればあるほど自分の思い通りの動きをしてくれるものだと思います。

 もともとAndroidはiOSのように閉じていませんので,例えばNASに写真や動画,音楽を置いた場合に,それらにアクセスする方法がいくつもあるんですね。その中から自分に環境や好みに合ったものを選んで,より快適に使うことが出来るのがメリットです。

 うちもNASにいれた写真にアクセスする快適さでは,iPadよりもESファイルエクスプローラーを使ったAndroidの方が数段上手です。Appleが用意した環境を使っている内はすばらしく使いやすいが,その外に出ると途端に使い物にならなくなる,と言うのは,囲い込まれた端末の例外のない特徴ですので,今さら書くべきことでもないですが,私はAndroidの方が自分には合っていると思います。

 WiFiは高速で安定し,画面も綺麗。音もよく,レスポンスも問題なし。電池も長く持つし,持ちやすいというKindle Fire HDは,実に愚直な端末だなと思います。1つ1つは当たり前な要素で,今どき強いセールストークになるわけではないですが,実用性を高める為に必要な性能であり,これらが綺麗にバランスすると,いつも手もとに置いて使おう,と言う気になるものです。

 その点で,奇をてらった端末と言うより,日常の使い勝手を向上させることを念頭に置いて,真面目に作った端末であるという印象を持ちました。価格以外に派手な点はありませんし,汎用のタブレットではないことのデメリットが目に付きがちですが,この誠実さは使って分かる性質のものかも知れないですね。

 とりあえず私は,買って良かったと思います。期待以上のものでした。もしもおすすめできるとすれば,以下の条件をすべて満たす人に向けて,と言うことになるでしょう。

・すでに汎用のAndroid端末を1つ以上持っている。
・自宅にNASを立ち上げたり,クラウドサービスを使いこなしている。
・すでにKIndleを使っていて,電子書籍を普通に読んでいる
・Androidでの流儀やテクニックを調べることが出来て,理解出来る。
・Googleのサービスに依存しない生活をしている。
・amazonでの買い物が便利になるといいなと思っている。
・「なんでも出来る」という汎用性を期待せずやりたいことを絞り込んでいる。
・家の中で使う。外には持ち出さない。

 まあかなり限定された人のように思うわけですが,上記に加えて,絞り込んだ自分のやりたいことと12800円が釣り合うかどうかが,問題です。動画の再生能力も十分ですし,NASにつながればストレージの問題も解決しますが,それが自分に取ってプラスにならなければ何の意味もありませんからね。

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