エントリー

カテゴリー「散財」の検索結果は以下のとおりです。

UPSの電池を交換する

  • 2013/01/07 16:27
  • カテゴリー:散財

 正月があけて,ぼーっとした頭で1階にいると,娘をお昼寝させていた2階から嫁さんが降りてきて「サーバーがピーピー言ってるよ」と言い出しました。

 なにせ,電子音があふれる現代社会のことです。しかも私の家は,電子機器の吹きだまりです。ピーピーというブザーなど,もはやどれが音を出しているのかわからず,すでに警告の意味を成していません。

 ぼーっとしたまま2階に上がると,ようやく寝付いた娘の近くで,ピーピー音がします。この1kHz前後の矩形波というのは,またどこからなっているかよくわからん音でもあるんですね。

 おろおろしながら,NASを見てみるとこれは異常なし。うーん,ぼーっとした頭を少しだけ回転させて,視線をしたに動かすと,発振源が見つかりました。UPS,無停電電源です。

 そういえば1ヶ月ほど前にも,帰宅するとピーピーなりまくっていたなあと思いだし,反射的に2つあるボタンのうち1つを押しますが,鳴り止みません。もう1つを慌てて押すと,ブザーも停止しましたが,NASの電源も落ちました。さらに慌てて同じボタンをもう一度押すと,NASも起動しましたが,PCも起動しちゃったりなんかして,もう軽くパニックです。

 とりあえず冷静になって事態を収拾しましたが,おかげさまで娘は深いまどろみから目を覚まして,私を恨めしそうに見つめていました。

 つまりです,UPSの電池が,もう劣化しているという,その警告です。1ヶ月前にも警告がなりましたが,手動テストを行うとパスしてしまい,警告も収まったので油断していました。忘れていたのですが,オムロンのBX35XFSというこのUPSは,1ヶ月に一度,自動でテストを行う仕様になっていました。

 えーと,このUPSはいつ買ったんだっけなあ・・・艦長日誌を見てみると,2003年2月に購入したとあります。えー,10年前かあ。

 そりゃ劣化するわなと納得した次第ですが,当時の艦長日誌を見ると,姉妹機種のBX35XFVは1000円高いだけなのにバッテリーの寿命が4~5年,私が買ったBX35XFSの2~3年に比べると倍も長持ちすると買ってから発覚し,己の馬鹿さ加減に子供の如く地団駄を踏んでいます。

 ですが,結果として10年持ちました。最後の数年は本当にバックアップ出来たのかどうかあやしいものですが,警告も出ていますし,さすがにここら辺が潮時でしょう。

 UPSを新調するという手もあるのですが,面倒ですので素直に電池だけを交換しましょう。

 当時の艦長日誌を見ると,直販サイトで6400円とあります。今見ると1万円もします。10年で鉛の価格が上がった事が影響していると思いますが,それにしてもデフレというのは,顧客の強い視線が原動力になって意識的に頑張らないと起きない物で,物の値段というのはほっとけば勝手に上がる物なんだなと,つくづく思いました。

 で,ヨドバシを見てみると,8400円にポイント10%です。ちょっと高いなあと思いつつ,他に方法もありませんからこれを買います。記念すべき2013年の初散財が,保守パーツの購入とは私も落ちぶれたものです。

 届いた電池を交換する前に,ちょっとスケベ心を出して電池の形式とスペックをメモして,寸法を測ります。

 この手の小型シール蓄電池というのは,ある程度規格化されているし,それなりの需要もあるので,安い店を探すことは可能だろうと思ったわけです。

 ところが残念な事に,ぱっと頭に浮かんだ秋月には,この寸法の電池はありません。似たような電池(寸法が合わないので交換は出来ない)を見れば,結構高価です。純正の電池とそんなに違いません。

 いやいや,もっと探してみようと,これと同等の電池を探してみましたが,大体どこも1つ6000円ほどします。この電池を2つ使っていますので,実に12000円。1つ4000円ほどで購入出来る純正の電池は,かなり頑張っているということでしょうか。

 新しい電池の型番はBP50XFというそうです。対応機種にはBX35XFSもXFVも書かれていますが,XFVの電池寿命と同等でなければ交換部品としては失格ですので,長寿命品が使われていると思います。

 実際に新しい電池の型番から電池の仕様書をgoogle先生に尋ねてみると,長寿命タイプのようです。まあ10年は無理でも,7年くらいもってくれれば御の字かなあと思いつつ,電池を交換します。

 テストを行って問題ないことを確認し,この作業は終了。一安心です。

 しかし,古い電池をどうするかです。鉛蓄電池はリサイクルが必要な電池ですし,さりげなく(というか悪意をもって)ゴミ捨て場に置かれた鉛蓄電池が自治体に回収されず,朽ち果てて行くのを度々見ますが,それくらい鉛蓄電池は大きくて重たく,私に言わせれば処分が面倒な電池です。
  
 オムロンは電池の無料回収を行ってくれていて助かりますが,当然送料は元払いです。福岡の工場に送るので,普通に送れば1000円はかかるでしょう。

 すっかり起動した頭でちょっと考えてみたのですが,このサイズと重さは,ちょうどレターパックに入る感じです。調べてみると500円のレターパックの場合,4kg以内という縛りがあるだけで,封筒内に入れば大丈夫でした。

 まさにこのバッテリーを送るために用意されたと思うくらいおあつらえ向きな私は,買い物に出るという嫁さんについでを頼み,レターパックを買ってきてもらいました。

 そして早速梱包し,ポストに入れてきました。レターパックはこれが便利です。

 ポストって,4cmくらいの隙間しかないんですね。途中で引っかかってしまい,押し込む事も引き抜くことも出来なくなって,大慌てです。ポストと真正面を向いて格闘するオッサンを,正月早々見た近隣の人はさぞや怪しく思った事でしょう。

 それはともかく,無責任な言い方をすれば,ポストに入れた瞬間に私の手を離れたわけで,実にすっきりした気分で帰宅して数時間,郵便局から電話がかかってきました。

 むむ,追跡された!と怯える私。

 平静を装いつつ,相手のいう事を聞いてみると,電池という事だが飛行機に乗せられないので陸送になるけどいいですか,という親切な電話です。

 私としては別にゆっくりでも全然構わないわけで,大丈夫ですと返事をしてそれでおしまいです。あと何日かすると工場に到着し,これで私の仕事は完全に終わります。

 先の震災で,UPSの需要が高まり,アキバのお店でも在庫が払拭したりしたそうです。あれから時間も経過し,世界的にも高品質で知られる日本の電力事情に,ついつい電気がないことへの厳しさを忘れがちになりますが,電気が来なくなることより,突然の停電でデータが吹っ飛ぶことが怖いわけで,やっぱりUPSは必要だというのが,私の結論です。

 あれ,ノートPCを使えば,UPSなんかいらなくなるんですね。

16ポートのギガビットハブを買う

  • 2012/12/20 18:04
  • カテゴリー:散財

 16ポートのギガビットスイッチングハブが昨日届きました。プラネックスのFXG-16IM3という機種です。アウトレットで買ったので,保証は1ヶ月しかありませんが,その代わり7350円という安さで入手しました。

 正直に言って,バッファローとかエレコムなんかのハブを買おうという気はしないですし,さりとてプロ用のハブを買うほど贅沢も出来ません。プラネックスを信用しているとか,そういう積極的な理由があるわけではありませんが,アウトレットの情報が毎日メルマガで届くということで,ついつい買ってしまうのです。

 それでこのハブですが,16ポートも必要になった理由については先日ここにも書きました。個人でこんなポート数のハブ(それもギガビット)を買う時代になるとは,大変なことですよ。

 届いた箱を開けてみると,16ポートにしては小さいという印象の黒い本体と電源コード,取付の金具などが入っています。取説は入っていません。

 とりあえず初期不良がないかを確認しないといけないので,ささっと今使っている5ポートのハブからリプレースです。

 結論から言うとなんの問題もなかったのですが,気になったことをいくつか。


(1)ステータス表示のLEDがややこしい

 同じプラネックスの5ポートのハブからリプレースでしたが,古いハブはギガビットでリンクすると緑,100Mでリンクするとオレンジに光ります。同じような物だろうと思い込んで新しいハブを見ると,ギガビットでリンクしているはずのポートが赤で点滅しています。

 おかしいなあ,100Mになってしまったかなあと,MacBookProを確認すると,ちゃんとギガビットでつながっています。このままズブズブはまるのか,と冷や汗が流れた所で取説を探しますが,入っていません。

 仕方がないので外箱を見てみると,ここに一通りの説明がありました。どれどれ,ギガビットでリンクすると赤,100Mでリンクすると緑・・・逆やんけ。

 なんで逆にするんでしょうね。こういうところで統一が成されていないというのは,ちょっと感心しません。個人プレーで仕事をしているから,こういうことが起こったりするものですからね。

 いやはや,箱を捨てたら分からなくなってしまうところでした。


(2)LEDが見にくい

 明るく光るので見にくいというのは間違いかも知れませんが,斜めから見ると,隣のLEDの光が漏れて,点灯しているように見えます。私は結構LEDを見る人なので,真っ正面から見ないと正確な情報が得られないというのは,ちょっと困ったものです。

 まあ,保証が1ヶ月で切れるんですから,分解して遮光でもしますかね。


(3)コネクタが汚れている

 アウトレットですから文句も言えませんが,コネクタの金属部分が汚れています。というより錆びています。

 最初は汚れかなと思ってアルコールで拭いたのですが全く取れず,コンパウンドで磨いてもあまり綺麗になりません。性能に直接関係ないとはいえ,やっぱり残念ですわね。


(4)コネクタがフロントにある

 アウトレットとは関係ないのですが,個人で使うハブは,やっぱりコネクタが背面にあった方がきれいです。まして16ポートですからね。最大で16本のケーブルがうじゃうじゃと前に出てくるわけで,そういうのが辛抱たまらん,という人は別ですが,最終的にケーブルは背面に回してしまうわけで,前にあることのメリットはあまりないように思います。


(5)消費電力が低い

 これはこの機種の利点なのですが,使っていないポートの電源を自動的に切断する機能があります。16ポート全部が動いたときでも8Wちょっととかなり小さい消費電力ですが,1ポートだけなら2.2Wまで下がるというのですから,よいですね。

 こういうことも外箱にちらっと書いてあるだけですので,捨てたらもうわかりません。


(6)付属品が邪魔

 プラネックスのハブ全般に言えることですが,なんじゃかんじゃと付属品が入っています。今回のハブはプロが使うことも想定してか,ゴム足だけではなく石膏ボードに取り付けるためのアンカーと木ねじ,金属の壁に取り付けるマグネットだけではなく,19インチラック取り付け用のアダプタまで同梱されています。

 これらは欲しい人には好都合でしょうが,必要のない人には邪魔なゴミです。しかも不燃物です。19インチラックのアダプタなんか,他機種共通にしてオプションにして,その分100円でも200円でも値下げして欲しいものです。


----
 
 ということで,所詮はハブですから,とりたてて書くこともありません。思った以上に小さいということと,電源内蔵なのですっきりして,しかも信頼性も高いという事や,消費電力の低さはそのまま発熱の低さになり,それがさらに信頼性を高めるということは,この製品については大きなメリットです。

 しかし,デザインはよろしくないですよね。コストダウンは仕方がありませんが,無骨な真っ黒な筐体は面白味にかけますし,少々分厚いので重苦しい感じがします。先ほど書いたLEDの色の問題もありますし,積極的に人目に触れるところに置こうというものではないです。

 こういう縁の下の力持ちは,あんまり目立っても仕方がないですし,普段は忘れているくらいの存在感がちょうどい良いくらいですから,これはこれでよいと思います。7000円ちょっとで16ポートのギガビットのハブを買えたことを,まずは喜ぶことにしましょう。これで引っ越し先のネットワークは心配なしです。

いろいろなこと

  • 2012/12/18 14:24
  • カテゴリー:散財

 すでに年末に入り,学生達は長い冬休みを目前に,お尻のムズムズする毎日を送っていることと思います。私はと言うと,社会人になると長い休みなんかなくなっちゃうんだよなあと学生の頃は思っていたのですが,案外そうでもないことを知って,日本人は働かなくなったんだと実感した次第です。

 別に特別に忙しいわけではないのですが,相変わらずいろいろ思うこともあるので,ちょこっとまとめておきます。

・DECT

 1980年代中頃に固定電話の自由化が行われ,電話機がスーパーで売られるようになりましたが,コードレス電話と留守番電話,そしてFAXが1つのカテゴリーとして身近な商品になって久しいです。

 今さら固定電話の時代じゃないと,今やすっかり影の薄い商品になりましたが,いくら携帯電話があるとはいえ,ないと困るものではありますし,さりとて「なんでもええ」という投げやりな機材でもないので,いざ買うとなると迷うものです。

 うちも,古いシャープのコードレス留守番電話ですが,アナログコードレスですので通話品質が悪く,もっぱらカールコードでつながったハンドセットのある親機で電話をする状況でした。

 新居は3階建てになりますし,ますます通話品質が悪くなることが予想されますし,アナログ故のセキュリティも気がかりです。固定電話をやめてしまうという手もありますが,ADSLは続行の予定ですし,固定電話はあった方がよいと思うので,ここは電話機を新調しようという事になりました。

 それで10年ぶりに固定電話の状況を見てみたのですが,最新の物はDECTという世界標準方式になっていました。目指した物は日本のPHSのようなもので,中ではコードレス電話,外では簡易な携帯電話なんだそうです。ただ,携帯電話としてのサービスはすでにどの国でも行われておらず,すでにコードレス電話専用規格になっているんだそうです。

 海外ではすでに広く使われているのですが,日本では昨年ようやく解禁になったものらしく,ようやく今年くらいから移行が始まっているような感じです。もともと携帯電話の技術をベースにしている(IMT2000に含まれているというのが驚きです)そうで,,ユーザーインターフェースや使い勝手も携帯電話のそれであることを期待出来ますし,通話品質も良いのではないかと,DECTから選ぶ事にしました。

 ここから先はちょっとグレーなので詳細は書きませんが,要するにアレです,xxxがyyyしてzzzてな具合で,我が家には現在DECTの電話機が稼働しています。お値段はハンドセット2台で6500円と,一般的なコードレス電話としては随分安価でした。

 で,使い心地ですが,これは抜群にいいですよ。アナログのようなノイズや違和感,不感帯による通話品質の低下もなく,遅延も思ったほど大きく内ですし,また家中どこでも安定した通話が出来るということで,通話中の不安要素は全く感じません。安心して通話が出来ます。

 留守番電話もちゃんと機能しますし,その内容をどのハンドセットからでも確認出来る便利さは大きいです。

 DECTが面白いのは,例えばハンドセットAからベースステーションの時刻を合わせると,ハンドセットBの時刻も同期するんですね。ハンドセット固有のローカルの設定は同期しませんが,ベースステーションの設定はハンドセット共通ですので,同期するというわけです。なかなか良く出来ています。

 1.9GHz帯ですので,無線LANや電子レンジの影響も受けず,消費電力も小さくハンドセットも軽くて電池寿命も長持ち,携帯電話に準じたユーザーインターフェースで使いやすく,説明書を見なくても使えてしまう手軽さに,親機と子機という区別もない(強いて言えばベースステーションが親機)気楽さがあり,世界標準らしいあっさりとしたシンプルかつコンパクトなデザインと,いいことずくめです。

 消耗品であるNi-HM電池は単4型が2本のパックですが,これも同等品が簡単に手に入るようですので,心配はありません。安いだけに信頼性が気になるところですが,こればかりは使って見ないとわかりません。乱暴に扱わないようにしたいですね。


・プラズマディスプレイの終わり

 選挙の結果に翻弄された人々が右往左往する中で,ひっそりと報道されたニュースがパナソニックのプラズマディスプレイ開発の中止決定です。

 生産は続きますし,これをつかったテレビがなくなるわけではないのですが,コンスーマ用途ではすでに液晶が主役になっていますし,なによりフルHDや3Dでもプラズマが先行する液晶に食いついてきたのに,次世代TVの本命たる4K2Kでプラズマのは話はとんと耳にしません。

 実質的な新規開発は行われていないと考えるのが妥当なわけですが,改めて「開発はやめます」と言われると,プラズマディスプレイをわざわざ選んだ私としては寂しい物があります。

 特にパナソニックはプラズマディスプレイの盟主であり,圧倒的な高画質であっと言わせたパイオニアの事業を買収,日立も撤退した現在において,唯一のプラズマディスプレイの供給元と行っても差し支えがありません。

 プラズマディスプレイの優れたメリットを磨いて,消費者に選択肢を用意してもらえることを期待したいところですが,液晶がこれだけ安く高性能化してきた上に,テレビそのものが厄介者になっている電気メーカーにとって,プラズマなど面倒なもの以外なにものでもないというのは,納得出来ます。

 ですが,例えばWebOSを買ったヒューレットパッカードには,WebOSという優れたスマートフォン用のプラットフォームを,生かして育てていく役割を,買収の段階で引き受けたことになるわけで,それを早々に撤退してしまうというのは,WebOSに関係する人を裏切る行為になってしまうと思うのです。

 同じ事はプラズマディスプレイにも言えて,世界で唯一無二の供給元になった現在,撤退するのはその役割から考えると,それなりに「重い」ことだと思えてなりません。まして,あれほどプラズマの優位性を宣伝していたわけですからね。

 とはいえ,赤字で続けられても困りますし,それを我々は望んでいるわけではありません。ちゃんと黒字で,ビジネスとして成立し,儲けたお金で開発を続けてもらうことが願いであるし,パナソニックにはそれを期待しています。

 私が今使っているテレビはプラズマディスプレイですが,これが壊れたらもう液晶しか買うことが出来ません。大事に使っていかねばなりません。今でも思いますが,プラズマディスプレイのポテンシャルは高いです。これに見慣れると液晶のテレビは塗り絵のようで,長時間見るのがしんどいです。


・レッツラゴン

 ある時,何気なく立ち寄った本屋さんで「ニャロメの数学教室」というマンガを見つけて買いました。「ニャロメのコンピュータ教室」は30年くらい前の本ですが,子供の私は買って読んでいました。この「ニャロメ」のシリーズに数学や宇宙,バイオテクノロジーがあることは知っていましたが,お小遣いの限られた私には,結局コンピュータだけ買って現在に至ります。

 今尾再販されていればと思ったのですが,版元はすでになく,多くは絶版です。ところがこの数学教室だけは,大手出版社から現在も出ているようです。もっとも,当時の物とは内容が違うかも知れませんが・・・確認はしていません。

 で,コンピュータ教室でも思ったことですが,赤塚不二夫と言う人は,実にぶっ飛んだ人です。私は世代的にはドラえもん世代で,従ってシェーなんてギャグはリアルタイムには知らないのですが,夕方のテレビで天才バカボンを見てそのナンセンスぶりは大好きでしたし,亡くなった時に出てきた数々の武勇伝を見聞きして,人としての赤塚不二夫には大変興味を持っていました。

 天才バカボンに比べて,赤塚不二夫の描く大人向けの漫画はなかなかきわどくて,面白いか腹が立つかの二択だろうと思うほどです。毒になるか薬になるかは,読み手に任されているわけです。

 そしてまた偶然,赤塚不二夫の娘さんが登場する本「ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘 」(文春文庫)を読む事があって,ますます気になったのです。

 そこで,赤塚不二夫関係の文庫を数冊読了したわけですが,特に娘さんが最高峰という「レッツラゴン」という作品は,ぜひ目を通したいと思いました。

 幸い小学館文庫に傑作選がありましたので,早速読んでみました。

 いやはや,驚愕です。

 もう読者おいてけぼりです。というか,読者のことなど全く考えていないし,本来なら裏方に徹するべき担当記者がこれほど前に出てくるあたり,内輪で遊んでいることがはっきりいって鼻について仕方がありませんが,マンガとしてはとにかく頭1つ2つも飛び抜けており,とにかくその不条理さが面白いのです。

 こんな物がかつてサンデーに連載されていたのかと思うと,当時の読者はなんと鍛えられたことでしょうか。羨ましいです。

 こうなると,ギャグゲリラも目を通したくなるのが人情です。今注文中なのですが,マンガを買ってワクワクするなんて,何年ぶりかなと思います。


・16ポートハブ

 新居には各部屋に優先のLANを用意しています。全部で6部屋ありますが,私の根城になる検討部屋にADSLモデムを置きWANを確保し,ここから各部屋にハブで分配する作戦です。

 もちろんギガビットで配線するわけなので,ハブもギガビット対応が必要です。ところが私が今使っている5ポートではポート数が不足します。もう1台カスケードするのも手ですが,消費電力が2倍になるのも気に入りませんから,新調する計画を立てていました。

 8ポートを考えましたが,これでも足りなくなってしまう事がわかり,やむなく16ポートを検討していたところ,プラネックスの16ポートのギガビットハブが7350円で売られているのを見つけ,買うことにしました。

 16ポートですからね,もうパネルはコネクタだらけです。大きいし大げさだし,家で事務所でもやっていれば自然なのでしょうが,素人が16ポートなんてばかげてますよ。

 でも仕方がありません。

 なにが面白いって,最近のハブは消費電力を下げるために,使っていないポートの電源を落とすんですね。つまり,16ポートでも8ポートしか使わなければ,8ポートのハブとほとんど同じ消費電力になるということです。これは魅力的です。

 そんなわけで,近日中に届きます。なんかプロっぽくてワクワクするわけですが,ハブなんてのは動いて当然のもので。普段は意識しません。私はハブの故障が原因でネットワークのトラブルを何度か経験しているので,壊れる前に最新のハブに交換して,信頼性と同時に消費電力の削減もやっていくのがよいと思っています。

 もう1つ,引っ越し前に安定稼働させておき,引っ越し先ではスムーズに設置が出来るようにしておこうというのも狙いなのですが,はてさてどういう事になりますことやら。

KindlePaperwhiteが届きました

  • 2012/11/20 15:59
  • カテゴリー:散財

 いよいよ日本に上陸したKindle,その端末の第一号である,KindlePaperwhiteが昨日発売になりましたが,めでたく私の手もとにもやってきました。日本での販売開始がアナウンスされ,予約開始の当日にすぐに注文をした結果,発売日に入手出来たのでした。

 Kindleを開封するのはこれで3度目です。一番最初に買ったKindleDXは,大きくて見やすく,高級感のある(事実高級なのですが)初めての電子書籍端末に感動した覚えがありますが,次に購入したKindle3Gにはそれほどの感激はありませんでした。安っぽさが問題だったのでしょうね。

 果たして,KindlPaperwhiteは,実に高い質感を持ち,しっとりとした感触と,小さく持ちやすくなった本体に中身が詰まっているという重量感が心地よく,大変良く出来た端末だという印象を受けました。

 多くの方が既にレビューをしていますが,私も自分の期待と比べてどうだったかを,ちょっと書いておこうと思います。

・ディスプレイ

 eInkを使ったディスプレイですが,以前書いたように6インチでXGAです。不勉強だったのですが,全く同じディスプレイを持つ端末はKoboGloもあって,KindlePaperWhiteだけというわけではありません。

 従来の6インチクラスの端末はSVGAが普通でしたから,解像度も200dpiを越えて,日本語のような複雑な文字もかなりの数を潰れずに表示出来るようになるでしょうし,大きな文字は美しく表現出来ることでしょう。

 また,フロントライトを搭載しており,暗くても使う事が出来る事や,名前の通りより白くなってコントラストが向上したことも謳われています。

 どんなに良くなったのだろうとワクワクして見てみたのですが,フロントライトが消えている状態,つまり電源OFFの状態で画面を見ると,そんなに白いという印象はありません。Kindle3Gと並べてみても,そんなに大差はないように思います。

 ところが,電源を入れてみると大違いです。フロントライトを点灯させると,画面の白がより白くなり,コントラストがぐんと向上します。フロントライトを点灯させると見にくくなるのかと思っていたら全く逆で,周囲の明るさに応じて上手に調整すると,とても見やすくなるのが今回のディスプレイといえそうです。

 つまり,フロントライトは暗いところで見るための補助装置ではなく,ディスプレイの表示品質を向上させるディスプレイの一部であるという考え方をしないといけないようです。

 そうなると,周囲の明るさに応じてフロントライトの明るさを自動で制御して欲しいところですが,その機能がないというのがなんとも中途半端です。


・PDFビューワとして

 自炊をして電子書籍を作って来た日本のアーリーアダプタにとって,PDFの表示品質やハンドリングの良し悪しは,まさに死活問題です。しかし,これは完全に裏切られました。

 KindleDXではPDFは表示出来ると言うだけで,何も調整する機能を持ちませんでしたが,もともと大画面で高精細だったことで,そのままでも十分に高品位な表示が可能でした。

 Kindle3GではPDFの表示機能が大幅に強化され,コントラストの調整として線を太くする画像処理を2値でもグレースケールでも行うことが出来たり,余白を自動でカットする機能が搭載されました。残念ながらSVGAではこれらの機能を駆使しても座右文和表示品質を確保出来ず,読むのがかなりつかれた事を思い出します。

 KindlePaperwhiteでは,このPDFの表示能力が改悪されていました。コントラストの調整は可能ですが,2値では働かず,グレースケールでも線を太くする機能はなくなり,せっかくXGAになった解像度が全く役に立ちません。

 予約部分のカットは自動で行われるようになりましたが,拡大や縮小がジェスチャーで行うものになった関係で,使いにくくなっています。

 ただし,全体の動作速度は向上していて,レスポンスも良好です。ページめくりの速度もかなり向上していますので,それだけにPDFの表示品質の低さが悔やまれます。

 結論から言うと,せっかくXGAを搭載して200dpiを越える解像度を持つKindlePaperwhiteは,PCによる前処理なしでは、自炊コンテンツを読む事はかなり困難です。その意味では,KindleDXのように,Scansnapで作成したPDFがそのままなんの加工もせずに快適に読む事が出来ることとは手間が大きく違いますので,PDFビューワとしては期待した程のものではなかったという事になるでしょう。これはとても残念です。


・3GとWiFi

 3Gが搭載されたことで,コンテンツの購入やブックマークの同期には便利に使えることと思いますが,実際にコンテンツをダウンロードして見ると,とても便利でした。これが日本全国どこにいても使えるのかと思うと,世の中進んだ物だなあと感心します。

 裏を返すと,コンテンツを購入しないのであれば,3G搭載モデルを買う理由はありません。もちろんWiFiでも買うことが出来ますから,全国どこででも,が価格差以上に魅力的でなければ,あまりメリットはないのではないかと思います。

 ちなみに,KindleDXでは可能だった,3G経由でのWEBブラウジングは,KindlePaperwhiteでは禁止されていて,出来ないようになっていました。3Gは本当にダウンロード専用ですね。日本人は信用されていないのでしょうか,それともドコモさんの強い要求だったのでしょうか。

 そうなるとWiFiは非常に重要な位置を占めることになりますが,そのWiFiにどうもバグがあって,設定を覚えてくれません。電源を切ってしばらくの間は覚えてくれていますが,機内モードにして通信を止めたり,電源を切って長く放っておくと,せっかく設定したWiFiがきれいさっぱり消えてしまい,つながらなくなります。

 いちいちルータやDNSのアドレスを打ち込み直すのは大変面倒で,私は結局WiFiを使わなくなりました。もしWiFiモデルを買っていたら,絶望していたでしょう。早期に改善されることを望みます。


・ダウンロードしたコンテンツ

 自炊とダウンロードしたコンテンツとの棲み分けをまだ考えていないので,コンテンツの購入はちょっと差し控えるとして,お試しに無料になっている,著作権切れのコンテンツをダウンロードしてみました。

 夏目漱石の「こころ」を見てみましたが,これはXGAを生かした,とても見やすい表示でした。レス歩インスが上がっていること,文字のサイズがかなりたくさん選べて,しかもどれも高品位です。明朝とゴシックを備えた日本語フォントも読みやすく,この点での不満はありません。

 思うに,KindleはもはやPDFや自炊の人に対して配慮しなくとも,もう十分に普及したという事ではないでしょうか。端末を普及させるために効果的なのは,自炊の人のPDFビューワとしてのブラッシュアップではなく,ダウンロードコンテンツを快適に読む事の出来る基本機能の向上だったり,価格だったりということでしょう。

 そりゃそうです,Kindleは原価割れで売られている商品ですから,コンテンツを買ってくれないとamazonは困ります。コンテンツを買ってくれない自炊の人の顔色を窺う時期はもうとっくの昔に終わったということを,我々は自覚すべきなのかもしれません。


・それで結局

 せっかく自炊コンテンツのビューワーとして期待していたわけですし,フロントライトでより白くなったXGAのディスプレイのポテンシャルを引き出さないままに終わるのは,あまりに惜しいことです。

 そこで,PCによる前処理を真面目に考えてみました。

 これまでは,Macでkdconvを使っていましたが,KindlePaperwhiteでPDFを表示する際にドットバイドットとなる658×905で加工してみましたが,文字のかすれがひどくて使い物になりません。残念。

 そこで,Windows用になりますが「かんたんPDFダイエット」を使って見ました。mobi形式で出力すれば,758x1024で自炊コンテンツを作成出来ます。これはかなり魅力的です。

 まず,かんたんPDFダイエットをインストールします。次にKindlePaperwhite用に設定ファイルを書き換えます。これは単純に指示に従うだけです。解像度の設定とデバイスリストへの追加です。あとはmobiファイルを出来るように,Kindle用にファイルをダウンロードしてインストールしておきます。

 このままPDFを突っ込むとエラーが出ますが,これはどうもScanSnapで作成した2値のコンテンツのTIFFが開けないことに起因しているようですので,面倒ですが一度画像ファイルにばらします。

 そして出来上がったTIFFファイルを,JPEGファイルに一括変換します。これを簡単PDFダイエットに突っ込むととりあえずmobiファイルが生成されます。

 このファイルは元のJPEGファイルを含んでいるのでファイルサイズが2倍になっています。容量がもったいないこと以上に,ページ送りのレスポンスがガタ落ちになりますので,ここは不要なものを削除するために,kindlestripを使います。

 こうして,ようやく実用に耐える,自炊コンテンツを作る事が出来ました。手間も時間もかかるので,達成感はありますけど,なんだか割に合わない複雑な気分です。

 詳しい調査は行っていませんが,とにかく私の環境では下記のような面倒な事をしないと駄目でした。もしかすると,TIFFはWindowsで開ける物なら問題なく処理できるかも知れません。

 いずれにせよ,これでどうにかKindlePaperwhiteを活用出来ることになりました。できればKindleDXをリニューアルして日本に導入してもらいたいなあと思います。価格的に難しそうですが・・・

 あとは,例えば紀伊國屋などがコンテンツを供給してくれるようになるとありがたいですね。特に紀伊國屋は対応するプラットフォームがなにげに充実しているので,魅力的だったりするのです。

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは使えば分かる凄いレンズ

  • 2012/11/12 17:19
  • カテゴリー:散財

 D800を買ってはや4ヶ月,列ぶもののないフルサイズ3630万画素の超高解像度,プロ機譲りの基本性能,闇雲に増えず整理された機能,筋肉質な凝縮感のある質感など,私には過ぎたカメラだなと,使う度に思います。

 操作,音や振動にはそろそろ慣れてきましたが,頭の中で完成するイメージと結果とがなかなか一致せず,まさに振り回されているという表現がしっくりきます。

 ラフに撮影すればラフなりに,真剣に撮影すれば真剣な,そんな写真が上がってきます。D2Hもいいカメラでしたが,人馬一体の感覚を味わっていたのは,絶対性能の低さから来る底の浅さだったのかも知れません。それくらい,D800は底なしです。こちらがどれだけ頑張っても,目の前にはまだまだ先が見えています。ゴールは全然果てしないです。

 D800を購入する時に,3630万画素だからといって,なにも最新の高解像度なレンズを買うことだけがすべてではなく,オールドレンズのキャラクターを取り込むにも役に立つはずだと,そんな風に考えていました。

 実際に使ってみればなるほどその通りではあるのですが,そのキャラクターが望ましい物でなければ,どうもぱっとしない写真になってしまうだけの話であり,やはり最新のレンズを使うのが間違いないようです。

 仮に,FA43mmやFA77mmのような,味のあるレンズをD800で使う事が出来ればどんなに面白いかと夢見ることがありますが,私がD800で面白いなと思ったのはせいぜいMicroNikkor55mmF3.5というオールドレンズくらいのもので,あとはシャープネスもコントラストも足りず,色収差がどーんと出た,残念な結果しか生まないレンズばかりでした。

 結局,D800のポテンシャルを生かすには,多くのユーザーがそうであるように,D800にふさわしいレンズを手に入れるのが近道であるということです。

 ということで,D800を手に入れても,どうもしっくりこず,D800を使う楽しみさを感じないこの状況を打破すべきと,これまで必要ないと意地を張っていた標準ズームを買おうかどうか,散々迷っていました。

 そう,AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDです。

 世に言う「通しF2.8」の標準ズームで,高価で大きいのですが,その画質は極めて高い,各メーカーにとっても看板となるレンズです。

 私は標準レンズがズームであることが当たり前になった現在でも,単焦点レンズを好む偏屈です。すでにズームレンズの画質は単焦点に列び,単焦点レンズを使う理由など普通はないのですが,私は撮影者が前に後ろに動く事が大事だと思い込んでいるので,ついつい根が横着な私がズームを使うと,動かなくなってしまうのではと避けてきたというのが,本音の所です。

 ただ,時代に逆行するのもそろそろ限界かなあと,とりあえずタムロンの28-75mmF2.8(A09)を買って,標準ズームを試してみました。その結果は上々で,ズームによるメリットは利便性だけではなく,表現の幅を広げる物だと感じましたし,一方のデメリットはすでに払拭されているといってよいでしょう。

 つまり,私は20年前のF4からF5.6に明るさが変化する,標準ズームの黎明期に持った,あのファインダーの暗いイメージを持ったままだったんでしょうね。

 ところがこのA09というタムロンのレンズ,3万円しない安さでF2.8通しですから凄いの一言なのですが,やっぱり安いなりのレンズです。

 3万円という安さのために,欠点を書くのが憚られるのか,非常に高い評価ばかりを目にするのですが,それもあくまで3万円という値段が前提であり,単焦点には勝てません。柔らかいとかポートレートに最適とか,そういう文言は,つまり解像度が低く,コントラストも低かったりするんだけども,色はしっかりのる,というそういう意味合いだと考えるべきかも知れません。

 D800を買った人の多くが,標準ズームとしてAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDを選びます。これ以外の選択肢はないという言い方をする人もいます。標準ズームの利便性に,D800にふさわしい高画質を備えたこのレンズ,D800の性能を生かすには,最低でもこのレンズを手に入れなければだめなのではないかと,思っていました。

 しかし,定価で30万円,実売でも16万円から17万円もする高価なレンズです。おいそれと買うわけにはいきません。

 安く買いたいなあと思ってネットをウロウロしていたところ,ある中古カメラ屋さんに未使用品という謎のAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDがありました。価格は税抜きで135000円,税込みだと14万円ちょっとです。

 この価格であのAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDを買うことが出来るのか・・・でも,さすがに私だけの判断では手が出せないので,嫁さんに相談(懇願)しました。

 私:レンズ欲しい!欲しい!欲しい!
 嫁:いいよ。
 私:いくらするのか聞かないの?
 嫁:いくらするの?
 私:14万円ちょっと。
 嫁:だめ

 というやりとりがあったものの,その後高度な交渉術を駆使した結果,どうにか了解を取り付けました。

 とりあえず取り置きしてもらい,金曜日に会社が終わってからお店に出かけました。こんな高額商品を買えてしまうほど,私はお金持ちではないはずなのに・・・

 未使用品というのは,要するに逆輸入品のうち,箱が潰れているなどの問題のあるものだそうです。レンズ本体は未開封で,ビニールの袋からも出しておらず,一度もカメラボディに取り付けたことはないという話でした。

 それなら新品みたいなものですが,保証もお店の1年のみですから,そのへんを納得しておかないといけません。私はそんなものは気にしませんから,14万円で買えることがとてもありがたく感じました。

 さて,家に帰って取り出して見ますが,想像通りの大きさと重さです。嫁さんは絶句していました。縦グリップ付きのD800に取り付けられたレンズを手にとるなり「重っ!」と,投げ捨てていました。

 しかし,たまたま子供がよちよちと歩いてやってきたので,撮影してみます。結果を見て,私はこれまでの無知を恥じました。拡大せずとも,全体の透明感が違います。タムロンのA09も良いレンズでしたが,どっちかというと塗り絵のようなべたっとした画像で,立体感に薄いレンズだったように思います。ズームならこんなもん,3万円ならこんなもんと,そんな風に思っていましたが,AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは全然違います。桁違いです。当たり前です,5倍も高いレンズなのですから。

 解像度の高さはシャープネスと立体感を生み,締まった黒と滑らかな階調が持つ豊富な情報量とあいまって,圧倒されます。音もなく迅速に合焦するAFにはストレスを全く感じません。それに,ワイド端が24mmまでいけるというのは気分的にも全然違います。そう,28mmまでなら「普通のレンズ」なのですが,24mmになると,もう特殊な超広角というイメージが私にはあり,頭の中もスイッチが切り替わるのです。

 これは確かに,よいレンズです。

 もう楽しくて仕方がありません。結果を見るのが楽しみで,その結果は概ね私の期待を裏切りません。うれしい反面で,みんなが普通に選ぶレンズだと考えると,私の欲しかった画像というのは,結局みんなが欲しいと思っていた,言い換えると凡庸な画像に過ぎなかったのかと,そんな風に考え込んでしまいました。

 しかし,本当にこのレンズは優れているのでしょうか。気分の問題ではないのか,高いレンズだけに高画質に見えているだけではないのかと,自分を疑い始めていました。

 簡単にチェックをしてみましょう。

 比較するレンズは,タムロンの28-75mmmF2.8(A09)と,AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDです。ついでにAF-S50mm/f1.8Gでも同じ条件で撮影してみます。

 嫁さんのCDラックをさっと撮影して,中央部を切り出して比較してみます。焦点距離はすべて50mmにあわせます。A09とAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは開放のF2.8で撮影しますが,AF-S50mm/f1.8GはF2.8まで絞っておきます。かなり有利になりますが,これはF2.8という明るさで撮影した時にどれくらいの画質を得られるかを調べる物ですから,これでいいのです。

 画像はJPEGの撮って出しで,画質はNORM,サイズはLですから7360x4912ピクセルです。色空間はsRGBで,ISO感度は室内だったのでISO3200まで引き上げます。

 シャッター速度は,3つともF2.8だったはずなのに,A09だけ1/160秒,残りの2つは1/200秒となりました。A09は50mmといいつつ,ちょっと広角よりでしたし,実力で言えばF2.8よりやや暗いのかも知れません。

 まず,最初にタムロンのA09です。

ファイル 602-1.jpg

 次に,AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDです。

ファイル 602-2.jpg

 もう雲泥の差です。A09はくもりガラス越しに見ているかのような感じで,まるで幻想的と言えるほどのソフトっぷりです。黒も締まっておらず,解像度だけではなくコントラストも低いです。この柔らかさをうまく利用すると,ポートレートに使ったり出来るのでしょうね。

 最後に,AF-S50mm/f1.8Gです。

ファイル 602-3.jpg

 これも素晴らしいですね。わずか2万円のレンズですが,この切れ味はさすが単焦点の50mmです。

 AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDと比べてみても,AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDの優秀さが分かります。値段は高いし,高価なレンズをふんだんに使った贅沢なズームレンズですが,それだけのことはあります。

 逆の見方をすれば,15万円も出さずとも,2万円でこれだけ高画質なレンズが手に入ることもまた事実なわけで,目的をはっきり持つ事がいかに大切かを思い知らされます。

 タムロンのA09は3万円という値段でこれだけの高画質なのですから,これはもう銘玉として名を残すことは間違いないと思いますが,出てくる画像はソフトであることと同時に,平面的です。これを個性と受け取って活用出来ればよいのですが,それはとても難しい事です。

 小さい事も軽いこともA09のメリットですが,AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDの素晴らしさはそんなことを一切気にしなくなるほどの感動があります。

 ということで,高価なレンズを手に入れました。おかげでD800がまるで別の機種のように,強烈な画像を出力できるようになりました。写真はレンズで決まるというのを,つくづく思い知った休日でした。

ユーティリティ

2020年06月

- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ユーザー

新着画像

新着エントリー

過去ログ

Feed