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カテゴリー「散財」の検索結果は以下のとおりです。

CFを高速に読み込む方法

  • 2012/07/09 18:17
  • カテゴリー:散財

 週末もなかなか忙しく,せっかく手に入れたD800を触っている時間があまりありません。特に運用方法の検討と画質面での評価をもっとやりたくて,サムネール代わりにSサイズのJPEGを使って,印刷はRAWからやるとか,そういうプランが本当に成り立つか,実際にそのフローを試して見たいのですが,なかなか出来ません。

 画質面も,Lightroom4で標準のJPEGにどこまで迫れるかを起点として,どこまで自分のイメージに近づけることが出来るかを試してみたくて仕方がありません。少なくとも,本体のLCDに見えている画像では,私のイメージからは遠いと思っています。

 一方で,撮影環境は少しずつ整ってきています。先日のMB-D12,エネループ,64GBのCF,レンズと一通り揃えましたが,足りないのはMacに取り込むカードリーダーです。

 D800はUSB3.0に対応しているので,PCにUSB3.0があればその高速性の恩恵を受けることができますが,Macではまだまだです。

 私のMacBookProで出来るだけ高速に転送したいのですが,USB2.0では理論値480Mbpsの半分出れば御の字です。30MB/sが関の山です。

 せっかくCFカードが90MB/sのリード性能を誇っているのに,これはもったいない。そこでExpressCardのリーダーを探してみると,ありましたありました,Macに対応と銘打っているADR-EXCFという商品です。

 かなり安くなっており,2480円で買えました。

 届いたのでMacに差し込んで見ましたが,全くマウントしません。うーん,64bitモードじゃ駄目なのかなあと,32bitモードで再起動です。しかしこれでもマウントしません。

 10.5以降はドライバがいらんのとちゃうのか,しかもサンワサプライのサポートページには10.7も対応と書いてあるやんけ,と悪態をつきますが,だめなものは駄目。

 仕方がないので,内蔵のチップを調べると,おなじみのJMicron製,JMB36xが入っています。早速JMicronのサイトからドライバをダウンロード,インストールです。

 お,一応マウントしています。コピーをしますと,なるほど高速で「すごいな」思った瞬間,Kernel Panicで,今やSad Macの精糖後継者である「カーテン」がするするーっと,ゆっくり降りてきました・・・

 はっきりいって使い物にならない,という印象です。

 2480円ですからまあ安く買えた方でしょう。しかし,ExpressCardはなかなか安定して動かないですから,失敗したなあ,と反省です。

 仕方がないので他を探すのですが,良いものがありません。本命はUSB3.0っぽいのですが,これはだめ。従ってUSB2.0でも比較的高速と思われるものを買うことにしました。980円です。

 跡になって,eSATA接続のカードリーダーも見つけたのですが,ちょっと高いのと,結局eSATAもExpressCardで繋いでいますので,どうも信頼性が高くありません。爆速の快感に浸るのか,それとも手堅く生きるのか,人生と同じ選択肢がここにあります。


 

絞りリングのないレンズを買う(64GBのCFカードも買う)

  • 2012/07/04 17:34
  • カテゴリー:散財

 D800が私の手もとにやってきましたが,毎日あまり触ることがなく数日が経過しています。そろそろ外観も見慣れてきましたし,シャッターの音や重量の感覚にも慣れてきましたが,どうもしっくりこないのが,シャッターボタンのストロークの深さと,AFの癖です。

 AFの癖は私が慣れていくしかないのですが,シャッターボタンのストロークの深さは,「あれ,こわれたかな」と,なかなか走らないシャッターに不安を感じることが何度もあったくらいなので,悩むところです。

 それはそれとして,私の場合は必要と思われるものはさっさと揃えてしまいます。もちろん必要かどうか悩むものまであわてて買うことはしませんが,悩まないものについてはいずれ買うわけですし,さっさと買って幸せになるべきと本体購入予算に入れるようにしています。

 昨日のバッテリーグリップMB-D12もそうですが,大容量のCFカードと,レンズを手配したところ,昨日の夜には揃いました。


・CFカード

 D800のようなカメラに見合うものは,なんといってもSanDiskの600倍速でしょう。64GBで3万円ということで,高いとは言え随分安くなったものです。

 プロ・アマを問わず,メモリカードをけちるとろくな事がないのですが,そうはいっても3万円ですので,私の場合上海問屋が取り扱っている,WINTECという全然聞いたことがないメーカーの600倍速を買うことにしました。64GBですが,期間限定でなんと8999円。安い。

 プロ用と景気のいいことをいってますが,この600倍速にはちょっと誇大なところがあって,リードは600倍速なんですが,ライトは300倍速です。概して一眼レフというのは書き込み速度が高いと使い勝手が上がりますので,このカードは600倍速ではなく,300倍速と考えて使うべきかと思います。ま,それでも9000円は安いと思います。

 速度よりも信頼性が気になります。遅いメモリカードというのは一般論として信頼性も高いものではありません。リードとライトの速度がこれだけ違うというメモリカードを,どう考えて良いやら私も分からなかったのですが,まあ9000円ですからね,外したところでそんなに痛い目に遭わないだろうと,そんなくらいの気分です。

 昨夜届いたので試して見ると,別に普通に使えます。フォーマットも問題なし,撮影も問題なし。リードは確かに高速です。ライトは少し遅いなと思うレベルですが,別に奇なる程ではありません。

 信頼性はまだ分かりませんが,これで信頼性にも問題がなければ,随分安い買い物が出来たなあと思います。


・AF-S 50mm F1.8G

 D2Hの時代には,AiAF50mm/F1.8を使っていましたが,これが安いし小さいし,そのくせ良く写るというので,常用レンズでした。これがGレンズ(絞りリングがない)化するにあたり,さらに高性能になって評判も上々という事で,せっかくのフルサイズですから,新しいレンズを常用しようという事で,買い換えることにしました。

 この,50mm/F1.8クラスの標準レンズというのは,何十年も前から安いし良く写る定番なのですが,最近高額化しているニコンの純正レンズにおいて,実売2万円というありがたいプライスを維持しています。

 Gレンズになると絞りリングがなくなりますので,マニュアルフォーカスのボディ,例えばF3には取り付けられませんが,それはPlanar50mm/F1.4に任せるとして,デジタル一眼で気楽に使える標準レンズとしては,こちらに任せることにしたわけです。

 たまっていたポイントをヨドバシで使って,1万円くらいで買いました。デザインはかなり気に入りません。せっかくの50mm,せっかくの大口径レンズなのに,ガラスが小さく見えるほど鏡筒が無駄に大きく,しかもとってもプラスチッキーで,コツコツと軽い音がします。D800に取り付けると,なんか大げさすぎて不細工だなあと。

 超音波モーター内蔵という事で,スムーズな動きは期待通りでしたが決して高速ではなく,このあたりは価格相応ということで,過度な期待は禁物です。それに,どういうわけだか結構AFが迷いますよ。

 肝心の写りは,まだよく分かりません。ですが,評判通りF1.4のレンズに比べてシャープですし,以前のAiAF50mmよりも好ましいと感じます。

 とりあえず,常用レンズとして活躍することになると思います。癖を早く掴まねば。


・TAMRON SP28-75F2.8 A09NII

 正式な名前は面倒なので,識別可能な最低限の長さで省略しましたが,安くて良く写る,プアマンズF2.8通しズームで有名な,タムロンの標準ズームです。

 先日,A007という24-70の手ぶれ補正付きが出たことで,標準ズームはこちらに切り替わっていくと思われ,この28-75は設計も古いので収束方向に向かうと思いますが,おそらく歴史に名を残すレンズになると思われるくらい,良く出来たレンズです。

 小さく,軽く,通しF2.8,解像度も十分で,かつボケも綺麗,なんといっても実売価格が3万円を切るというバーゲンプライス。これは買っておかないと損です。

 ということで,先日世話になったばかりのフジヤカメラに聞いてみると,28800円で在庫あり。昨夜会社の帰りに買って帰りました。

 蛇足ですが,せっかくフジヤカメラにいくのですから,防湿庫の肥やしを減らして,ゴミを減らそうと考えました。Kマウントの200mm/F4とか,Takumarの50mmF1.4とか,今回買った2本のレンズで代用が可能なAiAF28mm/F2.8とAiAF50mm/F1.8の2つなど,一気に処分しました。

 程度も悪いレンズばかりで,ゴミ処理の気持ちで軽く1万円程度と見積もっていたところ,26000円にもなりました。

 ということで,今回の28800円のレンズとの差額で,わずか3000円ほど支払って帰ってきました。

 早速取り出してみますが,小さく扱いやすさに長けており,しかしながらずっしりとしたガラスの重みを感じて,大変に好印象です。安いなりの外観だという人もいますが,私は良く出来ているなと思います。

 D800に取り付けて見ると,これもなかなか好ましい外観です。鏡筒のコンパクトさに比べて大きな前玉がとても格好良いですね。

 AFモーター内蔵ということで,そんなに速度を期待していませんでしたが,想像以上の動作で,なかなかキビキビしています。悪くはありません。

 絞り開放でもそんなに解像感は落ちませんし,逆に言うと絞ったところでそんなに劇的に改善しません。私としては広角域より,望遠域の方が好みです。そしてさすがにF2.8。ズームレンズでこれだけぼけるというのは,なかなか感動的な体験ですね。

 そのボケもうるさくなく,なかなか綺麗です。

 普通に考えると,D800には全然そぐわないレンズということになりそうですが,腐ってもF2.8ですしね,広角側も28mm止まりで欲張っていませんから,そんなに悪くはないと思うのです。純正がいいのは百も承知でいえば,F2.8のナノクリを買うために20万円を用意出来るかどうかの話もあるし,もっと安価な,例えば24-85などは暗いレンズですので,純正であることと引き替えに基本スペックがワンランク落ちてしまいます。果たしてそれでよいのかどうか。

 

 このレンズ,個体差が大きく,保証期間内にTAMRONに調整に出す事を前提に買うとお買い得,などという意見もでるくらいなのですが,昨日ざっと見たところ,私のものは許容範囲内にあると感じました。なんだかF2.8ズームを初めて手にした感じというのは,こんなにうれしいものだったのですね。そりゃー高価でも売れるわ。


 ということで,D800を導入するにあたって必要と思われるものは,一通り揃いました。あとはしばらく使いこなすことに専念すべきですね。結局,フジヤカメラに下取りで9万円ほど買い取ってもらいましたので,その分でレンズやCFカード,グリップなどを買ったと思えば,全部で25万円程度に収まっているのではないでしょうか。

 フジヤカメラというところは,決して安値で競う店ではありません。下取り価格も,いわゆる最大値は高くありません。その代わり,下取り価格の減額の条件がゆるくて,どんなものでもそれなりの値段で買い取ってもらえます。

 これは,実質的な値引きと同じです。今回の下取りも,別のお店に持ち込めば,この半分くらいにしかならなかったんではないかと思います。そう考えると,やっぱり値引きですよね。

 フジヤカメラくらいの店になると,中古の回転も速いですし,売れにくいものでも売れてくれます。中古の商売で一番怖いのは,なんといっても商品を切らしてしまうことです。発注をかけて決まった数が決まった日に入ってくるのではないだけに,買い取りが中古の商売の成否を決するわけです。

 だから,良い条件で中古を集めますが,極端に良い条件だと売値が上がったり,利益が少なくなったりします。中古の商売の難しいところですが,同時に面白いところでもあります。

 売るものが手もとにあれば,フジヤカメラは「安いお店」です。私の場合,稼働率がゼロに近く,防湿庫をふさいでいることの方が問題になっていたので,思い切って捨ててしまおうかと思っていたくらいですから,これがトータルで9万円になるというのですから,やっぱり大サービスです。
 
 東京には,こういう個性的なお店もあります。なんだかんだで東京なのかも,知れません。

え,縦位置グリップがこんなに高いの?

  • 2012/07/03 14:39
  • カテゴリー:散財

 D800がやってきた翌日,今度はマルチパワーバッテリーパック「MB-D12」が届きました。ヨドバシで33000円にポイント10%です。

 まあ,いっちゃあなんですが,こんなものに3万円なんて,ちょっと理解できないという人がいても,私は反論しません。むしろ同意します。

 ですが,これに代わるものもなく,その意味では必要な人にとっては他に考える余地のないものでもあります。

 その昔,フィルムを巻き上げるモーターがカメラの中に入らなかった時代,カメラの底に取り付ける「モータードライブ」なるものが,少年達の心を鷲づかみにしていた時代がありました。

 カメラ本体にモータードライブが内蔵されるのが当たり前になってから,この手のオプションが必要とされることはなくなったわけですが,大容量の電池に縦位置での持ちやすさという,モータードライブ時代においては副産物となっていたメリットのために,デジタル時代の現代においても中級機には必ず用意されるようになっています。

 プロ用の高級機は最初から一体化していますね,私の記憶が正しければ,NikonのF5が先鞭をつけ,以後F6という例外を除いて,フラッグシップは縦グリップ一体です。キヤノンはどうだったかなあと調べて見ると,初代EOS-1など,縦グリップがありません。なんか,こぢんまりとして,かわいらしいたたずまいです。

 私はD2Hで,縦位置グリップの有用性を認めた人で,常用機にはかならず装備するようにしました。K10Dも取り付けてから格段に使いやすくなりましたから,D800も必ず買おうと思っていました。

 昨日,早速箱から取り出して装着です。

 MB-D12は,マルチバッテリーというだけあって,3種類の電池を内蔵できます。標準の電池であるEN-EL15,D4用のEN-EL18,そして単三電池8本です。このうちD4用のEN-EL18を使うには,電池蓋(2000円もする!)ことと,専用充電器(4万円もする!!)を買う必要があります。といいますかそもそもEN-EL18が2万円もします。

 ただし,EN-EL15のような小さなバッテリーでも,グリップ内に入るのは1つだけで,複数使用の場合はボディにもバッテリーを入れる事になります。

 それで,EN-EL18と単三電池8本を使った場合には,APS-Cサイズで6コマ/秒の連写が可能になります。高速な連写には高い電圧が必要なんですね。

 本体の電池を抜き取り,本体側のコネクタカバーとMB-D12のカバーを外し,取り付けます。

 さすがに高価なだけに,骨格もマグネシウムですね。しっかしとした剛性感があり,本体との一体感も問題なし。ガタもなければ,しなるような弱さもなく,最初から作り付けられていたかのような感じです。

 早速縦で持ってみますが,うん,これは違和感なし。シャッターボタンの位置もいいし,握りやすさは横位置と同じです。

 で,横にしてみます。うーん,これは違和感がある。

 もしやと思い,D2Hと並べてみます。

 なんと,D2Hよりも背が高いじゃないですか。ペンタプリズムの高さが高いというなら「フルサイズだし」と言い訳も出来るのですが,レンズの位置が上がっています。グリップが分厚いなあと思っていたら,やはりその通りだったのです。

 なにが問題って,私はグリップを左手と手首にのせて,左指はレンズに添え,右手はシャッターボタンに添えています。力を入れているのは左腕だけなのですが,これだけ縦位置グリップが分厚いと,レンズの位置も上がってしまい持ちにくいです。

 それでもないよりましですから,と慣れないといけないですね。しかし,これだけ大きくなってしまうと言うのは,なんか複雑な気持ちです。

 なで肩で小振りなD800は,このMD-B12を取り付けると,とてもいかつくなります。しかしプロ機のようなバランスの良さは見た目も実際もなくなってしまい,ちょっと残念な印象ですね。もう一息なんですが・・・

 積極的にこのMB-D12を使うには,やはり電源の関係を改善せねばなりません。印象として,EN-EL15は小さくて安いんだけども,すぐに電池が切れると思っていて,これを買い増しするか,あるいは単三電池で運用するかは,迷うところです。でも単三電池8本ですからね,かなり重くなることは間違いなく,結局当分このままEN-EL15を使うか,とそんな気分になっています。

D800を買っちゃいました

  • 2012/07/02 14:36
  • カテゴリー:散財

 やっちゃいました。

 D800,買ってしまいました。

 いやはや,子供も生まれて,これからお金がなにより必要になるというのに,リストラの危機に怯え,よくもまあこんな高額な趣味のモノを買ったものです。我ながら空恐ろしくなります。

 事の顛末は,こうです。

 そもそも,私は銀塩で育った人ですので,やっぱりデジタルカメラの最終目標は35mmフィルムのサイズの,俗に言う「フルサイズ」です。レンズの感覚,ファインダーの見え方など,多感な時期を過ごしたフォーマットは,歳を取ってもやはり離れられないということです。

 デジタルカメラが誕生し,センサがコストの多くを占めていた時代は,一眼レフの利点をなんとか享受できるサイズとして,APS-Cが標準になっていました。私にすればこれは過渡期の「我慢のサイズ」であって,途中経過です。

 とはいうものの,使って見るとなかなか手頃なサイズで,望遠に強いという特徴も面白く,これはこれでありだと,そんな気もしています。事実,APS-Cで一眼レフに初めて触れた人にとっては,これが標準のサイズです。私のようにいちいちレンズの焦点距離を1.5倍にせず,ぱっと画角が想像出来るのですから,明らかに新世代ですね。

 一方で,センサのサイズについてはデジカメが出た頃から問題だとブツブツ言い続けていた私としては,やはりいつか必ずフルサイズが主流になるときが来ると信じているし,その時のためにAPS-Cのレンズやボディには余りお金をかけないでおこうと,そう思っていました。

 しかし,D3は高嶺の花ですし,D700もなんとなく違うなと思って,結局買いそびれました。

 そこへ,新製品D800の登場です。あまりに突き抜けた3600万画素という画素数にプロ機D4から多くを共用するプロ仕様,それでお値段がD4の半額以下ですので,大特価です。ニコンユーザーだけではなく,他のユーザーからの羨望の間差しも,D800に注がれておりました。

 かくいう私も,当初は3600万画素に怯えてしまい,これはパスと高額商品を買う事に躊躇していたわけですが,日に日に高まる評価,ちっとも解決しない品薄の問題,そしてなにより3600万画素はオールドレンズにこそ必要だと考えを改め,いつしか「買います」リストに加わることになったのです。

 しかし私は無類の出不精ときています。高額商品ですから通販は怖いし,リアル店舗に出向くのも面倒,電話で予約するのも億劫と,欲しい割にはなにも努力をしないというわがままで,当分買うことはないと思われました。

 と,そこへ,セミプロ(というかプロ)の友人が,D800とD800Eの両方を予約したというではありませんか。D800にするかD800Eにするか(楽しく)迷っていたそうですが,キャンセルが出たとかで結論が出る前にD800Eを買ってしまいました。

 そうするとD800の予約枠が余るわけで,この品薄状態ですからキャンセルするのも惜しいと,私に「買うんでしょ?なら私の予約をあげようか?」と,親切に言ってくれたのです。

 私は,きっと誰かに背中を押して欲しかったのだと思います。会社の帰りに何度か量販店に寄り道したけども,ネット上にいくつか出ている購入価格とのあまりの乖離に,予約もせず帰ってきたりしましたが,品薄なんだし安く買うことをあきらめる理由を,私は求めていたのでしょう。

 かくして,友人が予約をしたのはかの中野のフジヤカメラです。

 友人と,せっかくだし機材の処分をするか,と話をして,売却するものを選んでいたところ,友人から電話があり,入荷したと連絡を受けたとのことです。6月29日,金曜日の夜のことでした。

 あわてて売却する機材を揃え,無造作に鞄に詰め込み,日曜日小雨の降る仲,中野に向かいます。

 日曜日にもかかわらず,日々忙しい友人はニコニコして,フジヤカメラの2階にいました。

 友人も私も,フジヤカメラのD800の値段はWEBで出ているものしか知りません。普通の値段ですので徳に値引きをすることもなく,このまま買う予定で今したが,問題は持ち込んだ「ゴミ」の査定額です。

 全く使わなくなった*sitDL,E-20,Lマウントのウルトラワイドヘリアー15mmや,FA35mmF2ALなど,お金になりそうなものと,全くなりそうにないものを査定してもらって,出てきた値段は約6万円。下取りという事で査定額アップもあって,結局20万円ほどでD800を買って帰ってきました。

 いやはや,SMC-Takumar28mmF3.5の,ものすごく程度の悪い予備機が2000円もの値段で売れたことが私には驚きでした。好きなレンズですので,高評価は私もうれしいですが・・・

 てことで,40歳を超えたオッサンが,ニヤニヤしながら舞い上がって帰宅する様は,想像するに実に気持ち悪いわけですが,友人と少し喫茶店で話した時に,「私は撮影する目的があるからD800Eを買ったけど,あなたは純粋なアマチュアでしょ?よくこんなものを買うなと思うよ」と,褒められているんだか馬鹿にされているんだか,よく分からない言葉が妙に耳に残り,やや複雑な気分で帰ってきたのもまた事実です。

 日曜日の18時,無事帰宅。一息ついてから嫁さんと子供の前で開梱です。私がおなじみの2001年宇宙の旅のテーマを口ずさむと、嫁さんも横から「ばんばんばんばん」とティンパニーのパートを入れてくれます。ああ,なんと歓迎されていることか!

 しかし,お楽しみはここまで。電池を充電します。電池がないD800は結構軽く,小さく,角張っていると思った事など一度もないD2Hが妙に角張って見えて,デザインの古くささを感じてしまいました。

 電池を入れずに,視度調整だけでもやっておこうとファインダーをのぞき込みますが,猛烈に暗い。しかも全然ピントの山がわからず,どうやってもボケが取れません。おかしい,D800ってこんなに悪いファインダーなのか・・・私のD800の第一印象は,紛れもなく,この「最悪の印象」でした。

 電池の充電が終わって,電池を装着すると,ウソの余蘊いファインダーがすっきり見えるようになります。視度補正もちゃんとできて,近頃のカメラはよーわからんなと,つぶやく私がいました。

 スーパーインポーズで出てくるフォーカスポイントは,赤く照らされるとファインダー全域が一瞬赤くなり,ちょっと気が散ります。D2Hはこんなことなかったのですが,仕方がないのでしょうか。どうも,EVFに否定的なメーカーでもOVFの質は格段に落ちているなと感じます。

 さてさて,記念すべき1枚目を撮影し,そのまま10枚ほどシャッターを切りました。

 こういうときの印象というのはとても大事な事なので,マニュアルを一通り読んだ現時点で,ちょっと書いておこうと思います。良くも悪くも,D2Hが基準になっていることを痛感させられました。


(1)全体の印象

 最近のニコンらしく,とてもソリッドで剛性感があり,しかも持ちやすく安定しているということで,大変に満足です。肩の丸いシルエットや,縦位置グリップがないことが私としてはマイナス要因ですが,これが本当にフルサイズなのかと思うほどの凝縮感はあります。


(2)シャッターの感覚

 D2Hの素晴らしいシャッターに対して,D800はどうでしょうか。D4譲りというシャッターゆえに,正直期待していたのですが,残念ながら私の期待を越えることはありませんでした。

 レリーズタイムラグはD2Hと同じですが,全体の動作がやや緩慢で,ミラーが上がっている時間もちょっと長いという感じがします。APS-Cとフルサイズを比べるのも酷な話なのですが,D2Hには全然及びません。

 音は,シャッター自身から発生する高音がぐっと押さえられ,おとなしい音がします。決して悪い音ではないのですが,あまりアドレナリンが出てこないので,つくづく私はあの刃物のようなD2Hのシャッターにしびれていたんだなあと,再認識しました。


(3)操作系

 D2Hはどのボタンもストロークが深く,かつ大きくて,確実に押したという感覚があって安心ですが,D800はストロークも浅く,ボタンも小さかったりしますから,どうも押し心地はよろしくないです。ただし,よく練られているのでしょうね,ボタンを押し間違えるとか,そういうことはD2Hに比べてなくなりました。


(4)小気味良さ

 悪くありません。D2Hを使い慣れた私にとっても,ほぼ説明書を見ずに撮影に入ることが出来たのですが,ぱっぱと撮影出来るテンポの良さはさすがです。


(5)高感度

 これは私にとっては未知の領域ですね。ISO800でも全然破綻していませんし,ISO3200でもぱっと見て分からないほどです。JPEGで見ただけですのでRAWでどうだかは今後の評価次第ですけど,ISO3200とかISO6400が常用感度になるという事は,新しい世界を見せてくれることでしょう。


(6)オートフォーカス

 ちょっと複雑な印象をもったのはこれです。D2HのAFシステムは現代においては古いのですが,AFモータのトルクが強烈で,加速も減速も一瞬,ぱっと走ってごごっと止まる感じです。

 しかし,D800のモーターは音も軽く高く,制御も緩慢です。加速も弱く,ブレーキも利きが悪くてだらだらと惰性で走って行きます。

 とはいうものの,惰性の分も計算して制御しているので,行きすぎて戻るとか,そういう鈍くさいことは一切ありません。とても賢く,とても高精度なAFだと思います。

 また,AFモードが随分整理されたんですね。D2Hの時はとにかくややこしく,いろいろ試して見るのですが期待通りにならなくて,あまりモードを切り替えずに使っていたのですが,D800は綺麗に整理されていて,AFもカメラ任せか自分で操作するか,の二択になったかのような印象をもちました。

 もしかするとD4は違うのかなとD4のマニュアルも見ましたが,D800と同じだったのでD2Hが単に「古いだけ」ということがわかりました。


(7)撮影してみて

 まともなレンズがないのでPlanar50mmで撮影した感想ですが,絞りを開けて撮影した時の背景ボケは,デジタル写真で初めて味わう世界です。こんなにぼけるのかあと,嫁さんと二人で感心していました。フルサイズの力を思い知ったという感じです。

 それと,ちょっと顔がつるんと写っていて,D2Hのような荒さがない分,作ったような画になっていることがちょっと気になりました。

 等倍まで拡大すると,どれだけ気をつけても手ぶれが出ていて,これは手強いと思いました。


(8)LCD

 よく言われるように,ちょっと黄色くなっています。私はLCDを見ないで撮影しているので,別に気になりませんが,明らかに黄色いと思う時も何度かありましたので,気になる人はたまったもんじゃないでしょうね。

 まだ数十枚ですので,こんなくらいのことしかかけません。とりあえずD2Hに近い設定をしたこと,液晶フィルムを貼ったこと,マグニファイアアイピースをF100から外して取り付けたことくらいです。

 早速縦グリップを手配し,64GBのコンパクトフラッシュも近日中に届くはずです。

 また,レンズも高価なものは買えませんし,そんなレンズを必要としないので,買い直すつもりでAF-S50mmF1.8Gを手配しました。

 1枚のデータが巨大で,RAWを主軸に撮影することが本当にできるのか,出来ない場合はどうやって運用するか,かなり迷います。レンズもろくなものがなく,使えそうなものを探すのが大変ですし,やっぱり癖を見抜いて使う必要があるような感じですので,しばらくは練習になると思います。

 ただ,これを私は10年使うつもりで買いました。高画素にフルサイズという,ちょっとやそっとじゃ色褪せないスペックを持つD800を,思い通りに操って,長く使っていこうと思います。

多機能なNASでネットワーク環境を改善する

  • 2012/06/27 14:38
  • カテゴリー:散財

 Pogoplugは「パーソナルクラウド」と銘打って,容量無制限なクラウドストレージを目指した新しいコンセプトで一世を風靡しました。かくいう私も注目をし,あふれかえる画像ファイルの安全な管理と共有を狙って,昨年導入をしました。

 しかし,使っているうちに,どうもしっくりこないところが目立って来ました。

 まず,速度が遅い。家の外で使う時にはADSLがボトルネックになるので仕方がありませんが,家の中で使うのにその遅さを実感します。

 次に信頼性が低い。突然USBのHDDがアンマウントされていたかと思えば,ファイルが壊れていたとか,アップロードをしたはずのファイルが足りないとか,ファイルが壊れたわけではないのに正しいファイルとしてダウンロード出来なくなってしまったとか,そういう使い方ではどうにもカバーできない問題が発生する頻度が高く,1ヶ月に一度くらいはこれで頭を抱えることになります。

 そもそもの使い勝手が悪すぎることも問題でしょう。Pogoplugは,MacOSでもWindowsでもローカルドライブとしてマウントすることが売りだったはずなのに,うちの何台かのWindowsマシンでは1つとしてマウント出来たものはありませんし,MacOSはマウント出来ても激遅で,全く使い物になりません。しかも知らないうちにファイル転送に失敗していることがあり,ファイルをロストすることもしばしばでした。

 仕様が勝手に変わることにも閉口しました。ローカルドライブにマウントする機能が使い物にならない以上,専用クライアントを使うことになりますが,これがまたしょっちゅう仕様が変わるのです。細かいUIが変わることは大目にお見ます。しかし,機能が変わっていくことにはもうついて行けません。

 最初はアップロードもダウンロードも出来る純粋なファイルアクセスのクライアントだったのですが,これが写真や動画,音楽を参照することに軸足を置いたメディアブラウザの性格を強めたかと思ったら,突然ローカルドライブのバックアップを目的としたものに変わって,あげくアップロードが機能が削られてしまいました。

 のみならず,当初は専用クライアントをインストールしたマシンをストレージとして公開する機能があったのに,これが突然有償になって機能が削除されてしまったりと,重要機能の削除がポンポンと行われてしまいます。Pogoplugはスタンドアロンのマシンではなく,その機能や仕様,操作の感触はすべてPogoplugのサーバーを管理する人が握っています。

 pogoplugで出来る事出来ない事がポンポン変わってしまう可能性も大きいわけで,私はこういうサービスに身をゆだねる気にはなりません。

 そして最後に,pogoplugのコンセプトがいよいよ分からなくなってしまったことです。本来のクラウドストレージは,特に実体としてのハードウェアの存在が見えず,雲の上にあるものとして扱えることがありがたいわけで,そのストレージは世界中に分散しているかもしれないわけですね。

 一方のNASは,ハードウェアの実体が見えるところにあり,電気も食いますし管理もメンテも必要です。しかし,多くは外部からのアクセスが出来ないもので,あくまでファイル共有をローカルネットワーク内で行うことが目的です。

 しかし,NASは近年大幅な機能アップを果たしており,もはや外部からのアクセスが出来ないものはないと言って良いでしょう。iPhone向けのクライアントが提供され,ダイナミックDNSと組み合わせればpogoplugと同じ事が出来ます。

 そうなると,pogoplugってなにが特徴なのか,ということになります。唯一ダイナミックDNSへの登録をしなくてもよい,という事がメリットなのかも知れませんが,別にお金がかかるわけでもないし,自分のドメインを取得できる方が何かとつぶしが利いてありがたいだけに,まあ中途半端な話です。

 時代がpogoplugに追いついたというのもあるでしょうが,pogoplugが明後日の方向にいってしまったことも事実で,「去る者を追わず」を地で行く私としては,お別れの時だと悟ったわけです。

 とはいえ,ネットワークオーディオプレイヤーであるN-30のためにはDLNAサーバーを止めるわけにはいきませんし,外からファイルをアクセス出来る便利さ,世界中どこにいても大量の自炊した書籍やCDにアクセス出来る安心感,そしてストレージの小さなMacBookAirでiTunesがMacBookProと同じ状態で再生できることの素晴らしさ,写真を家族で共有する価値の大きさを知ってしまうと,これに変わるものを用意しないわけにはいきません。

 そこで,高機能化したNASを探すことにしました。

 コンピュータの周辺機器は,実際の生産は台湾や中国で行われてはいても,アメリカか日本のメーカーの製品が安心なわけですが,NASについてはちょっと事情が違うようで,台湾のQNAPのNASが,大変評判がよろしいようです。

 NASだって中身はLinuxですので多機能化は難しくありませんが,多機能になるとCPUパワーもいるし,なんと言ってもメモリがたくさん必要です。それが価格を押し上げ,信頼性の確保も大変になります。

 もともと台湾メーカーの製品は機能てんこ盛りで欲張りな製品が多かったですが,それぞれの作り込みは甘く,バランスを欠いたものが多かったように思うのですが,特に最近,こと小規模なNASに限って言えば,QNAPの製品がベストであると思います。

 NASですから,ここは最低でも2ベイでRAIDだとか鼻息荒く機種選定をやっていましたが,大きくなって場所ふさぎになるし,HDDがまだまだ高価なご時世でRAIDはもったいないということで,CPUパワーの高さで選んでみました。

 結局,TS-119PIIという機種を選びました。お値段は結構値下がりしていて,23000円ほどでした。これ,出た時には3万円ほどしたらしいです。

 ARMコアの2GHz,DDR3の512MBメモリと,なかなかリッチなハードウェアが,ベンチマークでも100MB/sec以上の速度をたたき出すとのことで,USBのHDDケースよりも高速というのは,実にありがたいです。

 その上,消費電力の公称値がシリーズ中最も低く,HDD停止中なら4Wと,24時間運転を行うNASにはとても重要な性能を持っています。

 1ベイですから,RAIDを組んでストレージを大きくしたり冗長度をあげるということは出来ないのですが,esATAの端子とUSB3.0の端子を持ち,いざという時にはこれを使うことも出来るでしょう。

 NASですからファイルアクセスは完璧で,smb,afp,nfsと主要なプロトコルは網羅していて,どんなOSが来ても不自由しません。まあこれは当たり前です。

 また,WEBベースのファイルブラウザが用意されているので,WEBを使ってどっからでもファイルにアクセスができます。iPhoneやiPadには専用クライアントも用意されており,モバイル用途にも最適化されています。

 ファイルサーバですので,DNLAサーバにもなります。定評あるTwonkyMediaが使われていますから安心です。

 QNAPのNASはこれだけではなく,多機能サーバーとして充実しています。高速CPUにメモリ,Linuxなのですから当たり前のことですが,http,ftp,VPN,sshに加えて,プリンタサーバ,iTunesサーバ,TimeMachineのストレージなどの機能も持っています。

 しかも,ipkgによる機能拡張もサポートしており,WEBでphpがperlで書いたCGIを動作させることも可能です。

 ということで,うちには私自身のホームページを置いたサーバーがあります。中古で購入したThinkPadX20に,VineLinux4.0を入れたものを2007年の1月にセットして,以後5年以上もこのままでした。

 別に不満もないとはいえ,5年もすればHDDはもちろん本体だって壊れてしまうだろうと思っていたのに,さすがにIBMですね。HDDも含めてちっとも壊れません。

 しかし,狭い部屋でゴロゴロとものばかりが増えることも問題ですし,電気代も気になります。そこで,NASにサーバを統合し,ThinkPadの運用を止めようというのが目論見です。

 実は,TS-119PIIは5月下旬の出荷分からUSBが3.0に仕様変更されており,手に入れるならこちらだろうと思っていたのと,安いお店を探したことから,納期が結構かかってしまい,注文から10日以上かかって手元にやってきました。その間,いろいろ構想を練ったりネットワーク環境の改善を行ったりと,コツコツ作業は進めていました。

 まず,事前のネットワーク環境の改善です。うちは1階と2階に分かれており,電話線が1階に来ているので,ADSLモデムは1階に設置することになります。ここがインターネットの窓になります。そして,このADSLモデムがルータを兼ねています。当時はこのADSLモデムのルータが最も多機能で,最も信頼できたのです。

 しかし,主なコンピュータは2階に揃っていますので,これまでは802.11nのAirMacExpressをADSLモデム/ルータに接続し,全てのマシンがこれに繋がるようにしていました。デスクトップPC出さえ,メディアコンバータを使ってこれに繋いでいたのです。

 しかし,5GHzは2階ではかなり通信性能が悪化して,リンク速度が最善でも54Mbps,悪い時は14Mbpsと,辛抱できない遅さです。しかもAirMacExpressの有線LANは100NASE-TXですので,かりに300Mbpsでリンクしても,100Mbps以上は出ません。

 そこで,なんとか2階の速度を向上させる方法を考えてみました。AirMacExpressを2階に置くと,それだけで通信速度は向上します。そのためにはルータとの接続を無線で行う必要が出ますが,そんなことって出来るのか?

 実験してみましょう。ADSLモデム/ルータにメディアコンバータを接続し,2階のAirMacExpressに接続します。AirMacExpressは黄色のLEDが光っていて異常を示していますが,ハブと繋げば緑色に変わりました。有線で繋がっていないことを警告しているだけなのですね。

 ありがたいことに,ADSLモデム/ルータはきちんとそれぞれのPCから見えており,上りも下りも通っています。WANへの接続も問題なく,これで2階に高速な有線LANを設置する目処が立ちました。

 2階にはGbitのハブを置き,これにAirMacExpress,PC,N-30,pogoplug,そしてThinkPadX20を繋ぎます。MacBookProとMacBookAirは,802.11nで繋ぎますが,リンク速度が300Mbps近く出ているので,これでよしとします。

 PCはオンボードのEthernetが100Base-TXなので,貴重なPCIスロットを使ってGbitにします。その結果苦労したGeForce6200のカードは外さねばなりません。

 しかし,このPCにMacBookProからアクセスしてもあまり速度が上がっていません。ほとんど上がっていないといっても良いのですが,WindowsだしPCIだし,オーバーヘッドも大きいんだろうなあと,あまり深い追いしなかったのです。

 しかし,この環境にやってきたばかりのTS-119PIIをpogoplugの代わりにつないで,MacBookProからアクセスしても,遅いのです。おかしいなあ・・・

 冷静に考えてみると,AirMacExpressとMacBookProが300Mbpsでリンクしても,AirMacExpressが100Base-TXで繋がっているので,ここがボトルネックになっていました。もともと無線LANは実効速度が遅いので,300Mbpsでリンクしても,どうぜ100Mbpsちょっとしか出ていないだろうから,無線はやめろ,と言う話になります。

 そこで,MacBookProを有線で繋いでみました。しかし,これでも随分遅いのです。あまり変わらないといってもいいです。ハブを見てみると,どうも100Mbpsでリンクしているようです。Macを確認しても,リンク速度は100Mbpsでした。

 おかしいなあとケーブルを変えると,今後はGbitでリンク。これまでGbitでネットワークを構築してこなかったので,ケーブルも混在していて,ややこしいことこの上無しです。

 こうして,MacBookProとTS-119PIIは爆速で繋がるようになりました。USB2.0よりも高速で,esATAに匹敵というのもあながちウソではありません。

 ようやくMacBookProとPCとNASをGbitで繋いで,うちのデータの流れを最適なものに出来ました。マシン同士で大きなファイルをNASを介して受け渡せることで,可能性が広がっていくように思います。ADSLはたかだか8Mbpsですので,50Mbpsくらいでリンクしている無線LANでも全然構いません。1階にあるテレビは,もうネットワークから外しましたし。

 ところで,2.4GHzの802.11gを残す必要もあり,1階に古いAirMacExpressを設置することにしました。PS3やNintendo3DS,Kindleなどはこれで繋ぎます。そしてこのAirMacExpressにはAirTunesの役割も持たせて,1階のオーディオに繋いでおくのですが,しばらくすると突然ネットワークからこのAirMacExpressが見えなくなってしまい,接続出来なくなるというトラブルに見舞われました。

 試行錯誤の結果,AirMacExpressを固定IPで使うと発生することがわかり,ルータにDHCPのエントリを用意してAirMacExpressだけDHCPで使うと,ウソのように問題が消えました。バグでしょうね。

 かくして,NASは動き出しました。なかなか高速で,ファイルの読み書きにはストレスはありません。NASがこれだけ快適なら,もう外付けHDDなんてバカらしくて使えないよなあと思いました。

 さて,次に各種サーバーの構築です。

 ThinkPadX20を停止させるには,web,ftp,DNSの書くサーバーを肩代わりさせねばなりません。ftpはTS-119PII標準のものを使い,DNSはそもそもローカルのサーバーにWANと同じドメインネームでアクセスするために立てたものですので,面倒でもそれぞれのマシンのhostsを編集しておけば,なんとかなります。

 WEBもTS-119PIIに標準ですが,私のサーバのblogシステムはperlで書かれているので,TS-119PII標準のphpだけでは動作してくれません。

 phpベースのシステムに置き換えることも考えましたが,過去のblogが参照できないとだめなので,面倒でもperlでCGIが動くようにします。

 TS-119PIにQPKGをインストール,sshでログインしてipkgでperlをインストールします。apacheの設定を変えてCGIを実行出来るようにして,これでOKのはず,でした。しかし,CGIが動きません。

 こういう時にまず確認するべきなのが,ホントにperlが動いているのかということと,スクリプトのパーミッションです。パーミションを変更してやると,動き出しました。

 しかし,まだ所々でエラーが出ます。pluginフォルダに読めないファイルがあるとのエラーです。pluginフォルダを見ると,Macでおなじみの不可視ファイルがゴロゴロしており,これをpluginと勘違いして読み込んで,エラーを出しているようです。

 スクリプトをftpで流し込むべきですが,面倒なのでafpでMacにマウントて,そこからコピーしたのが失敗でした。

 手作業で余計なファイルを削除し,確認すると問題なし。これでwebサーバの移行も可能になります。実はトップのアクセスカウンタが動かなかったのですが,SSIの実行も許可してこれも解決。

 そしてすでに現段階で,ThinkPadX20の電源は落とされ,ネットワークからも外されています。それでもこうして動いているのですから,案外簡単だったなあという印象です。

 ただ,掲示板が動いていません。ローカルなら動いているのですが,外からだとエラーになるという問題ですが,掲示板は荒らされまくったあげくに非公開としましたから,これを機会に停止してしまおうと思っています。

 DNSはちょっと困っていて,ipadやandroidはhostsを編集する事が出来ませんから,ローカルネットワーク内でドメインでのアクセスが出来なくなってしまいました。

 まあこれも,iPadもNW-Z1000も家の中で使うものですので,ローカルアドレスを直接打ち込めば済むでしょう。もしDNSがTS-119PIIで簡単に動かさせれば,試してみようと思います。

 次にiTunesサーバーです。これは設定だけで簡単です。問題なく動作しましたが,iPadで動かす方法が分からないので,今はMacBookAirだけの機能になっています。

 TimeMachineサーバーも動き出しました。知らない間にバックアップが出来ていることがメリット故に,NASで出来れば便利だよなと思っていましたが,それが実現しました。高価なAirMacExtremeを買わずに済みました。

 なんといっても,USB接続より高速なNASです。TimeMachineも案外速く動作してくれて,大助かりです。

 最後にDLNAです。高級オーディオメーカーでネットワークオーディオの先駆者であるLINNの推奨NASがQNAPのものであることから,ネットワークオーディオには相性が良いはずで,pogoplugではだめだったFLACの再生,そしてメタデータの扱いも万全です。

 しかし,手元にある膨大な音楽ファイルは,pogoplugのためにすべてWAVで用意しました。これをFLACに変換すれば楽勝と思っていたら,メタデータが全く入らないのですね。困りました。

 あきらめてしまうか,ちゃんと手作業で入れるか,大いに迷うところです。ということで,DLNAまわりについては,まだ稼働していません。

 あとはプリンタサーバーですが,これはまあUSBで繋ぐ方がプリンタのステータスも見れるのでありがたく,他のマシンで共有することもしませんから,無理に使うことは考えていません。

 ふう,ここ3週間ほどでようやくここまで来ました。写真や動画の共有はDLNAの関係もありまだ行っていませんが,焦らずぼつぼつやっていくことにします。少なくとも現段階で相当状況が改善されているので,ひとまず安心というところです。

 まだまだ細かい調整が必要ですし,HDDの障害に対する備えも考えないといけませんが,念願だった高性能なNASの導入ができて,とりあえずよかったと思います。

 でもね,1ベイならもっと安いNASでも良かったかなあ,なんて思ったりしています。

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