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引っ越しも終わってテレビが来た

  • 2010/04/13 20:32
  • カテゴリー:散財

 4月になって新エコポイント制度になり,3月下旬は駆け込み需要から量販店は大賑わいだったそうですが,実のところ新制度でもよほど古い機種を買わない限り対象外になる事はないですし,むしろ3月で対象から外れるようなテレビを今買うのは損ではないかと思うので,私は静観していました。

 もし引っ越しをしたら,いわゆるリビングに少し大きなテレビを置こうとずっと考えてはいましたが,まあ慌てることもなく,出物が出てくるのを待とうと考えていました。

 しかし,こういう時に出物が出てくるものです。

 42型のHDD内蔵のプラズマテレビが,12万円です。

 日立のWoooで,P42-XP035です。昨年春に登場した03シリーズのうち,プラズマの42型のものがベースになっており,登場時に250GBだったHDDを昨年秋に500GBに倍増したマイナーチェンジモデルで,おそらく30万円程度で売られていたのではないでしょうか。

 これが10万円前半で売られているには訳があり,先月この春の新製品である05シリーズが発表になり,03シリーズは基本的に処分価格で売られているのです。

 この商品,もっと高くてもいいんじゃないかと思うのですが,それは,

(1)2010年度のエコポイント制度に対応,23000ポイントが付与される。

 昨年春の段階で,2010年度のプラズマテレビのエコポイントの条件を満たしています。考え方はいろいろありますが,プラズマだから条件が甘いという話もあるし,昨年のプラズマで一気に電力が下がったというのもありますし。


(2)パナソニックのNEOプラズマパネルを採用

 撤退,売却が相次いで,今プラズマパネルを生産しているのは実質パナソニック1社です。そのパナソニックは開発にも熱心で,昨年のNEOプラズマパネルではLCDテレビの消費電力を下回ったとさえいわれました。
 P42-XP035は,このNEOプラズマパネルの供給を受けて作られています。日立独自の画造りをしているということですが,それもディスプレイデバイスの素性が良くないといけません。
 沈み込むような深い黒,鮮やかな発色,残像のなさ,視野角という言葉が存在しない,そして広い色域というプラズマディスプレイの優れた特徴に,高い発光効率でLCDテレビに匹敵する低消費電力を両立したこのNEOプラズマパネルは,非常に高い評価を得ています。
 今年の春に出た第二世代品はさらに電力を下げ,画質も上げてきているということですし,ひょっとすると買収したパイオニアの技術が投入されているかもしれず,その点で第一世代品は少々残念ではあります。
 しかし,画質はすでにLCDを寄せ付けず,消費電力はこの第一世代品で大幅に下がったこともあり,無理に第二世代品である必要はないと私は思います。
 この値段で,フルHDのプラズマテレビが手に入ることが重要なのです。


(3)500GBの録画機能,

 500GBのHDDが内蔵されていることで,オマケではなく完全に使い物になる録画機能を駆使できます。確かにディスクへのアーカイブは出来ませんが,なにかと著作権の縛りが厳しいせいで,アーカイブをする気も失せるというものです。
 MPEG2-TSなら地デジで1時間でざっと6GB。トランスコードなしで90時間ほど録画できる計算ですが,これをH.264で録画すればこの4倍で360時間です。
 しかもこのH.264,なかなか画質が良くて,地デジくらいなら全然差が分かりません。
 どうしてもアーカイブしたいと言う場合,iDVRカートリッジを買って来れば,ここにムーブすることが出来ます。HDDですからビット単価も安く,光ディスクよりも高速で,場所も取りません。


(4)消費電力はLCDテレビ並み

 プラズマテレビのカタログを見ると,500Wオーバーの消費電力と書かれているので,イメージとしてプラズマテレビは大飯ぐらいだと思いがちですが,プラズマディスプレイは自発光という原理ゆえ,すべての画素が最大輝度で点灯したときに最も消費電力が大きくなります。
 もっとも,テレビ自身がそんな特殊な状況が持続するような想定で作られていませんが,現在の消費電力の表記方法では,そのテレビが最大で消費する電力が記載されるので,実態に即していません。その点LCDテレビは表示内容によって消費電力の変化が少ないです。
 そこで,年間消費電力量という,実際の使用を想定して算出した値で比較することが行われるのですが,この値が少し前のLCDテレビに匹敵するくらいです。最新のLCDテレビはもっと下がっているのでさすがにプラズマが下回る事はないのですが,それでも十分です。


(5)なにより,42型録画機能付きフルHDプラズマテレビである

 もうとにかくこれですね。私はテレビっ子ではなく,見ないときはテレビを消していますが,映画を大きな画面で見る楽しみを知っている人なので,違和感なく映画に没頭できるプラズマテレビは,本当に欲しいと思っていました。
 でも,プラズマテレビは原理的に大型でなくてはメリットが出ず,自ずと高価な商品になって仕舞いがちでした。
 それが,型落ちとはいえ05シリーズが未発売の現段階では最新のフラッグシップモデルであり,その画質や基本性の高さには全く遜色がありません。それが,エコポイントまで考えると実質10万円以下で味わえると言うのですから,日立さん大丈夫なのかと心配になりました。


 てなわけで,嫁さんには事後報告という形で買うことにしました。

 ワクワクして引っ越しの当時に配送されるのを楽しみにしていたのですが,届いてみて私は我が目を疑いました。

 でかすぎます。

 横幅が1mを越えるというのはなんとなく分かっていましたが,実物が来るとその威圧感がすごく,引っ越し直後で足の踏み場もない状態であることも手伝って,強烈な存在感があります。

 とにかく動かしてみようとさっさと接続を済ませて見てみましたが,その素晴らしい画像のおかげで番組に没頭出来る一方,テレビを見ると言うよりテレビに見られているという感覚に軽いショックを受けました。

 まだ散らかっていて,十分な距離を取ることが出来ない事も問題なのですが,それにしてもあっという間に部屋が狭くなってしまったように思いました。

 嫁さんは,滅多なことでは怒りませんが,このテレビを見たときに,本気で目が怒っていました。限度を超えた,ということでしょう。

 まだ説明書をほとんど読んでおらず,ほとんど使いこなせているとは言えません。基本的な設定を行っただけですが,私もここまできたか,と感慨深い一方で,どうも自分の手に余る感覚があって,椅子とテーブルが揃う5月の連休くらいまではちょっと厳しいものがあるかも知れません。

 でも,テレビは10年は使います。地デジに移行したばっかりなんですから,今良いものを買っておくことは,結局得だと思っているので,何度もいいますがこれは本当にお買い得だと思います。

最新家電の進化

  • 2010/04/01 12:40
  • カテゴリー:散財

 先日,引っ越し先の部屋をした見に行ってきたのですが,近所に大きな家電量販店があるんですね。家電量販店というと寡占が進んでいて,少し前まで元気だったところが急激に勢いを失う感じになってますが,そのお店(コジマです)は,年度末の日曜日という事もあり,ごった返していました。

 売る気満々買う気満々という,年末のアメ横か黒門市場という感じで,新生活向けの家電品の下見と思って立ち寄った我々も,ついついテンションが上がってきます。いいですね,こういう高揚感というのは。

 引っ越し先には部屋が3つあり,2つは今使っている照明を持っていくのですが,1つは足りないので買うことになります。引っ越しの夜に電気が付かないというのは非常に寂しいので,出来れば早めに手配をしておきたかったのですが,まあ引っ越しの翌日に買おうか位に考えていました。

 照明売り場に足を運ぶと,案外人が少なく,店員さんが「Panasonic」のジャンパーを着て,我々の周りをウロウロし始めます。

 欲しいのは,ペンダントではなく,プレーンなシーリングライト。木目やガラス,金属で装飾されていない,ごく普通のシーリングライトです。

 10年ほど前に一度購入しましたが,この時は案外厚みもあり,値段もそこそこした記憶があるのですが,今回ダラダラみていると,廉価版でもリモコン付きなんですね。

 それと,Panasonicは何かにつけて「エコ」というんですが,照明も電気代半分とか書いています。照明で半分は無茶だろうと思ったので,さっきのPanasonicジャンパーの人に聞いてみました。「半分っていうのは,なにか細工があるんですか?」

 目がきらっと輝き,その質問を待ってましたとばかりに,彼はツインパルックという新しい蛍光管が使われていることを説明しました。

 私は知らなかったのですが,従来の環状の蛍光管,東芝の商標ではサークラインというのですが,これを細くしたスリム管というのが流行っているんですね。細いとなにがメリットになるのかといえば,薄く作れると言うことくらいしか思い浮かばないのですが,今回のツインパルックは,このスリム管と同じ太さの管を,内側と外側で繋いでしまい,一本の蛍光管として光るようになっているものだそうです。

 後で知る事になるのですが,管が長い方が発光効率が高いそうで,40Wと32Wを組み合わせたものより,70W一本の方が明るいらしく,同じ明るさなら電力を下げることが出来るというのが,電気代半分の根拠でした。

 それより,そのツインパルックですが,寿命が16000時間です。これは私も少し前にニュースで読んだのですが,普通の蛍光管が6000時間程度とされている中で,その2.5倍も長持ちです。通常,蛍光管の寿命は明るさが80%になったところを言いますので,16000時間も80%以上の明るさをキープしてくれるんですね。

 これは,もちろん管の改良もあってのことですが,特殊形状の蛍光管であるがゆえに,グロースタータを使わないことも長寿命に貢献していると思います。蛍光管の寿命というのは,点滅1回に付き30分から1時間くらい減ると言われていますし,放電管ゆえ,点灯時の大電流というストレスによっても寿命が短くなります。

 これが,専用の器具によってのみ点灯されると限定して,最適化設計できると,確かに寿命も延ばしやすいです。その器具が高価なら経済性も検討されねばなりませんが,インバータによる高周波点灯も最近安くなってますから,もう無視していいでしょう。

 そもそも,2本の蛍光管を使ったのは,片方だけ点灯させて明るさを調整するための仕組みだったと考えられるので,インバータによる無段階調光が可能な現在,2本使う理由などどこにもないのです。なら,効率のいい一本にした方がよいですわね。

 店員さんは「日立さんからも出てますが実はPanasonicからの供給です」とかぽろっと言ったかと思うと,Panasonic製品をさして「うちの製品は」と口を滑らして,販売応援に来ていることがばれています。私もついつい「御社のやつは~」などと,なんかおかしな会話になってます。

 取り付け方も手際よく説明され,持ち帰りは可能かと聞けばとても軽いので全然大丈夫と,迷いなく即答。部屋の大きさと明るさから大きいもの(100Wタイプ)と小さいもの(70Wタイプ)で迷いましたが,販売応援の方は「小さい方で十分」と胸を張っていうので,どうせいるものだからと,小さい方を買うことにしました。

 最安値かどうかわかりませんが,予算9000円の所,7980円ということだったので,内容を考えると安いと思います。機種名はHHFZ4150というやつですが,なるほど小さくて軽いです。

 引っ越し先に戻って取り付けて見ますが,とても簡単でした。しかし,実際に取り付けてみると,なんだか貧相なんですね。今私が使っているものも40Wと32Wで明るさとしてはそんなに変わりませんが,大きくて立派です。

 よく見ると,やはり小さい上に,厚みが減って薄っぺらくなっています。そもそもシーリングライトに存在感などない方がよいのですが,このくらい小柄になると,なんだか点光源のような気分になってきます。

 30年ほど前,30Wタイプの小口径のペンダントから,32Wや40Wという大口径のペンダントやシーリングライトになったとき,明るい範囲が広がったことにうれしくなったものですが,今回のシーリングライトではやはり明るい範囲がやや狭くなり,30年前をふと思い出させるような,そんな印象を持ちました。

 でもあれですね,昔,蛍光灯の照明器具っていうと,鉄心に銅線をグルグル巻いた安定器と,JISで規格化された蛍光管とグロー球を組み合わせれば作る事が出来たんですが,今は半導体技術によるインバータと,特定の会社でしか作る事の出来ない専用蛍光管の時代になっていて,トータルで高性能なものをしかも安く売るようになりましたから,結局は技術とお金のある会社しか生き残れないという状況が,数千円の照明器具の世界でさえも起きているんですね。ちょっとびっくりしました。

 確かに10年ですから,そりゃ進化もするでしょうが,普及品でもこれだけ進化しているというのは,大したものだと思います。

 後日書くことになりますが,実は洗濯機も電子レンジも新調します。図らずも2つともPanasonicを選びましたが,特に洗濯機は「ここまでやらんにゃいかんのか」と思うほどの徹底ぶりです。他のメーカーとの差がどんどん開きそうな気配さえします。ここ数年来のPanasonicの勢いは,同業者の私が見ていてもほれぼれするものがあります。

 なにせ今持っている家電は10年以上のものばかりです。まだ使えるから,という話はあるのですが,経済性以上に,その性能向上からくる快適性に,10年という時間は十分見合う投資対象だと考えています。本当は冷蔵庫や掃除機も買い換えたいところですが,最新の冷蔵庫でどれだけ幸せになるのか,最新の掃除機でどれだけ幸せになるのか,ちょっと分からないところもあるので様子見,です。

やっぱり速さは力

  • 2010/02/18 17:27
  • カテゴリー:散財

 私が愛用するUSBメモリは,GREEN HOUSEのPicoTurboというものです。高価なSLCタイプのNANDフラッシュを搭載するだけに,信頼性,耐久性,そして高速性といずれも高い次元のスペックを誇りますが,これがいよいよ寿命を迎えたようです。

 ここ数日,100MB程度のPDFファイルがいくつも壊れ,物理フォーマットを行った後でも改善されなかったという状況から,ちょっと信頼できなくなっていました。しかし定番ソフトののChkFlshでもエラーは見つからず,捨てるには惜しいしでも使いたくはないし,という困った状況にありました。

 騙し騙し使おうかと思いましたが,毎日のように酷使していましたし,2GBという容量もちょっと不便だと思うようになったこともあって,買い換えることにしました。

 ところで,昨年4月にSanDiskのUSBメモリをWindowsVistaのReadyBoost用に買った際,ベンチマークを取ったわけですが,SLCとMLCの速度差,特に書き込み速度の差は圧倒的でした。次もSLC採用のものが欲しくなります。

 そこで,先日会社の帰りに,そもそもSLCタイプのUSBメモリなぞ売っているのかどうかを調べるために,量販店に足を運びました。確かに売られてはいるのですが,8GBで1万円近くもするゴージャスっぷりです。千円台で売られているものと列んでいると,10倍近い差がSLCかMLCかの差にあると説明されても,首をひねる人が大半でしょう。

 絶対的な生産量はMLCの方が圧倒的に多いわけで,SLCは特殊なNANDフラッシュになっていることを遠い目で空を見上げてしまう私ですが,ふと視線を下げると,ワゴンの中にバッファローの4GBのUSBメモリが1280円で投げ売りされています。

 4GBで1280円ですから,正直安くはないです。それにこの量販店は私の期待をことごとく裏切るお店です。この店についていえば,安い商品には必ず裏があります。

 しかし,ちょっと様子が違っていたのは,古そうな箱の表面に「激速」と書かれていたことです。この「激速」,現行商品でも書かれているものですが,これは速度を売りにしたSLC採用の証です。

 箱をしげしげと見ますが,どこにもSLCとは書かれていませんし,転送速度も書かれていません。わかりにくいバッファローの製品名を全部頭に入れているはずもなく,ReadyBoost対応と書かれていることで,一定の水準をクリアしているであろうことだけは分かります。

 1280円ですし,ちょっとアルコールが入っていたこともあって,買ってみることにしました。

 大正解でした。

 家に帰って調べて見ると,SLCを採用して速度と信頼性を高めた高級モデルであること,すでに入手できない古いモデルではあるが当時はそこそこいいお値段で売られていたことがわかりました。

 さらに,TurboUSBなどという怪しげな高速化手法に対応したものらしく,外形デザインの最低さには目をつぶるとし,USBメモリとしてはお値段以上の価値があったこと,そしてベンチマークの結果次第でPicoTurboの後釜として抜擢できる可能性が出てきました。

 ということで,早速ベンチマークを取ってみます。PicoTurboと同程度なら体感上の速度差は感じないでしょうから,PicoTurboは引退することになるでしょう。

 ベンチマークは前回同様CrystalDiskMark 2.2を使います。マシンはVAIOのtypeGで,OSはWindowsVistaSP1と,前回と同じです。ただ,前回とは違う結果が出てしまったので,PicoTurboもベンチマークをやり直しました。

 結果です。まず,PicoTurboから。

GreenHouse PicoTurbo2GB GH-UFD2GTB

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大型裁断機に圧倒される

  • 2010/02/01 14:21
  • カテゴリー:散財

 2006年にScanSnapを導入した私は,自宅と実家にある雑誌や本,資料などをスキャンして,かなりのスペースを節約してきました。

 実際,一度読んだら二度と読まないものって実に多くて,そういうものは思い切って処分するのも手なのですが,そういう時に限ってもう一度読みたいとか,そんな風に思うものです。

 とりわけ,技術系の雑誌や本は資料的価値のあるものも多く,今必要でないとはいえ,ひょっとすると未来の自分を救うかもしれない,と思うと,やっぱり捨てられません。

 それで電子化するという作戦に出たのはいいんですが,問題は綴じて本になっている状態を紙にばらして,スキャンできる状態にすることです。想像すれば分かることですが,これが実に大変です。

 一枚一枚ちぎるなんてのは話にならず,普通のカッターナイフで切るのは仕上がりも効率も悪い上,怪我はするわ床を傷つけるわゴミは出すわで,なにひとつ良いことはありません。

 当時から,事務機メーカーの大型裁断機がScanSnapユーザーの間で売れていることは知っていましたが,これは3万円以上もする高価なもので,おいそれと買えるものではありませんでした。

 そこで,私は一度に30枚程度しか裁断できないペーパーカッターを購入し,分厚い本は何度かに分けて,裁断していました。例えばトラ技などでは3から4回くらいに分けて裁断をしていました。

 ですが,トラ技3年分とか,広告も含めてスキャンとか,そういう状態になるともう腕も肩も痛くなるほどです。実用レベルとはいえお世辞にも綺麗に裁断できているとは言えませんし,なんとかしたいなあとは思っていました。

 つい先日,その大型裁断機が1万円ちょっとで売られているという話を耳にし,探して見ると,10900円で中国製のものが販売されていることがわかりました。amazonでは14800円なので,そのへんはさすが中国製,同じものなのに実売価格がバラバラです。

 細かい製品名などは意味もないと思うので書きませんが,一応スペックは,

  大きさ 約38(縦)×53(横)×17.5(厚さ)cm
  重さ 17kg
  最大裁断厚 37mm

 と,まあなかなか勇気のいる仕様です。

 そもそも,37mmってコピー用紙で400枚といいますから,そんなの素人にはどう考えてもオーバースペックです。それにこの17kgってなによ。

 設置面積,重量を考えると,処分する雑誌の方が小さいくらいじゃないかと思うほどです。

 購入者のレビューとしては概ね好評で,細かい文句はあるにせよ,1万円なら文句も言えないという実にサバサバとした感想です。

 人気商品らしく,安い店はすでに完売。ところが数日後,偶然在庫のあるのを見つけ,かなり迷いましたがポチりました。いやー,17kgですよ・・・

 この週末に届いたのですが,まずもって目障りなほどの大きさです。もしも嫁さんがいたら,裁断機ごと家を追い出されるんじゃないかと思うほど,暴力的な感じがします。

 大きく重く,重機のような無骨さ満点で男心をくすぐりますが,作りの雑さはやっぱり中国製で,塗装は剥げている,汚れている,溶接が綺麗でない,無理に板金を曲げて部品を取り付けてある,使い道の分からないパーツが付属している,説明書はさっぱり役に立たない,などは覚悟しておく必要があります。

 ちなみに,私の場合,ネジが1つ外れて転がっていました・・・大丈夫か,これ。

 安全ロックが付いているとはいえ,あくまでロックがかかってからは安全,と言う話に過ぎず,37mm厚の紙が入る隙間にはロックがかかってなくても手が簡単に入ります。長いハンドルがもし何かに触れて刃が下りたら,指など簡単に飛んでしまうと思います。

 大きな力のかかる,しかも危険な道具なので,取り扱いには細心の注意が必要ですが,この手の製品にはあると思われる,工場での検査を合格したという印が,どこにもありません。職人さんが手作りしてる感じが丸出しなだけに,力を入れて裁断を行った時に破損したりはしないか,と非常に不安です。
 
 ちょっとやばそうな雰囲気に及び腰になりながら,話の通り少々油で汚れているのでエタノールで綺麗に拭き取り,ともあれ裁断してみます。

 おー,これはすごい。確かに一刀両断です。しっかり本を押さえで固定しないと斜めに切れたりするのですが,切るときには全く力がいりません。切り口もきれいですし,なんと言ってもゴミが出ません。

 ということで,分厚い雑誌を裁断してみましょう。

 今やとても貴重なのではないかと思われる,1984年4月号のトランジスタ技術です。この時期のトランジスタ技術はトランジスタとは無縁の一般人からも「電話帳」と揶揄される専門誌だったわけですが,そのほとんどは購入直後に三枚におろされ,広告は捨てられてきました。

 私はこの号がどうしても読みたくなり,最近古本屋で買ったのですが,全部で約700ページという製本の限界にチャレンジした圧倒的なボリュームと,Japan As No.1時代の勢いに気圧されつつ,特に広告の懐かしさと面白さに本文以上の時間をかけて1枚1枚きっちり目を通してしまいました。

 例えばですね,今はT-ZONEと言われるお店が亜土電子だったころの広告が出ています。広告の内容は電子パーツとキットの広告ですが,なんと9ページもの広告です。今はなきダイデン商事が7ページ,藤商電子が6ページ,若松通商でなんと10ページです。

 90年代にはPC-9801用の周辺機器メーカーとして知られたグロリアシステムズはこのころApple][やPC-8001のデッドコピーの基板を売っていますし,IOデータ機器も1ページだけ,PC-8801用の拡張ユニットなどを広告しています。コンピュータリサーチや緑電子,ICMも広告が出ていますよ。懐かしいですね。

 お,本多通商の広告も見つけました。CP/Mですか・・・当時からマニアックですね。スーパービデオもあります。テレビ修理技術者募集って,応募した人たちは今どうしているんでしょうか。

 鈴蘭堂の広告もあります。コンパスオカモトの広告もあります。本州商会もCP/Mの広告を出しています。おお,キョーワインターナショナルの広告もあります。ロビン電子,イケショップ,広瀬無線,タンゴトランス,カホ無線・・・あれ,前が曇ってよく見えないや・・・

 求人広告もなかなか盛況ですね。九州松下電器,八重洲無線,タイトー・・・そう,80年代は,まだまだ日本人が普通に働く意義を見つけていた時期でした。

 当時のICの価格ですが,亜土電子の広告によると,74LS00で35円,74HC00が90円です。この辺のロジックICは驚くほどでもありませんが,Z80Aが580円,8086-2が18000円,68000-10が22000円ですか。uPD7220は8000円もします。TMS9918でも3500円ですか。うーん,高いですね。

 4164(64kbitのDRAM)が1350円,27256(256kbitのEPROM)が48000円です。いやー,これは高いわ。

 MOS-FETで,2KS134と2SJ49のセットが2700円,特価で2SC1815が10本100円だそうです。

 こうしてみると,今でも秋葉原にはCPUもDRAMもグラフィックチップもフラッシュメモリも売っていています。当時これらの部品を買う人はハンダ付けも設計も出来る,それ相応の技術力を持っていたので,今のPCパーツとはちょっと違うかも知れませんが,相変わらず秋葉原は電子部品であふれかえっている街なんだなあと思います。

 横道に随分それました。

 さて,この貴重な1984年4月号のトラ技を裁断してみましょう。

 最初に,前部ハンドルを回して押さえを本に押しつけて,動かないようにしっかり固定します。

ファイル 353-1.jpg

 続けて後部ハンドルで本の後ろも固定します。そして注意しながら裁断レバーを押し込むのですが,この時ロック解除ボタンを押さなければ,レバーが下がりません。

 特に抵抗もなく,すっと刃がおり,あの分厚いトラ技の背表紙がころんと転がります。ああ,これはまさに断頭台・・・

ファイル 353-2.jpg

 そして,裁断された本体の様子です。綺麗に裁断されており,紙がさっとばらけてくれます。

ファイル 353-3.jpg

 あとはこれをスキャンするだけです。

 実際には,紙が薄いこと,静電気の発生があること,そして長年密着していたことで,重なって紙が送られたりするので結構手間のかかる作業なのですが,この分厚いトラ技をわずか数秒でばらせるというのは,なんと画期的なことでしょうか。


 それで,私個人としては,費用対効果で大変満足な結果なのですが,残念ながら他の人には全くお勧めできません。確かにこの性能が1万円で手に入るというのは画期的なことですが,あまりに欠点が目に付きすぎるのです。

・でかい,重い
 本をスキャンするために裁断する,と言うだけに,この設置面積とこの重さというのは,ちょっと普通では考えられません。家族の同意はまずもって得られないと思います。それに,常に使うものではありませんから,普段は邪魔なことこの上ないです。

・作りが雑
 別に雑でもいいんですが,安心感が失せるほど雑な作りは,使用中の破損が大事故に繋がるだけに,もう少し考えて欲しいと思います。

・はっきりいって危険
 大型裁断機なんて普通使ったことがない人が大半なわけですが,どこが動いてどこが危険だからどこを触ってはいけないとか,そういう話が一切わからないんですね。これが日本やヨーロッパのものなら,危険なところには手が入らないとか,あきらかに危ない部分には警告のシールが貼られているとか,そういう配慮があると思うのですが,これには全くありません。ごっつい刃が数センチもぐぐーっと下りてくるのを目の当たりにすると,背筋の凍る思いがします。

・ロック機構が簡単すぎる
 安全ロックがあるとはいえ,無理にレバーを押せば壊れて刃が下りてしまう位のものです。それに,レバーが下りないようなロックとはいうものの,ロックがかかるのはレバーを目一杯上に持ち上げた時ですので,途中の位置では上げ下げ自由です。これは危ない。

・案外精度が低い
 裁断面は綺麗ですが,慎重にしないと,すぐに斜めに切れてしまいます。

・中国製・・・
 中国製がいかん,ということではないのですが,例えばネジが1つ外れていたり,意味不明な部品が入っていたりと,もう少し品質に気をつけてもらわないと,本当に怪我をします。怪我をしたら,きっと大けがになるものだけに,自己責任で済ませるのではなく,そもそも事故が起きないような工夫をするべき商品だと私は思います。

 てな具合に,他の方には一切おすすめできません。かなり慎重に扱わないと,本当に恐ろしいことになるような気がします。

 私も恐る恐る使っていますが,私としてはこの半分の200枚の裁断能力でいいですから,もっと小さく,もっと軽い,そしてもっと安全な製品を15000円くらいで出してもらえないかと思います。普通の用途で400枚は多すぎますし,その性能のために大きく重くなり,しかも事故が起きたときの被害も大きくなりがちです。

 近いうちに引っ越しを考えているのですが,引っ越し前にこの巨大な荷物を増やした事への反省も込めて,こういう変なものを買うときには,注意しないといけないと思いました。

ギガビットのハブを導入

  • 2010/01/19 11:19
  • カテゴリー:散財

 プラネックスの直販サイトで時々行われているアウトレット販売で,ギガビット用の5ポートハブが1つ2700円だったので買ってみました。

 5ポートですから今時特別安いと言うわけではないのですが,AC電源内蔵,消費電力3.3W,ファンレスで電解コンデンサに日本製を使用,と長期間の使用を前提にすれば価値の出てくる製品です。

 特にこの3.3Wというのは重要なポイントです。

 私が自宅の現在のネットワーク環境を整えたとき,5ポートの100Mのハブを2つ使って,モデム/ルータからまず1つ目のハブでサーバにつなぎ,そこから長いケーブルで別の部屋に引っ張り,その部屋の別の5ポートハブでPS3やPC,WLANにつないでいます。

 24時間動かすハブですから,ファンレスは当たり前として,消費電力が小さい事を狙って探したのが,プラネックスのFX-05Pという製品で,最大2Wです。当時ここまで消費電力の低いハブはなかなかなかったことを思い出しました。

 後にもう1つ必要になって買いに出かけましたが,その時はFX-05Pが終了し,FX-05P2になっていました。残念な事に,消費電力は最大で5Wと増えており,FX-05Pには付属していたUSBからの給電ケーブルも付属しなくなっていました。(ただし,現行のFX-05miniだと最大1.8Wまで小さくなります。)

 やむなくFX-05P2を買ったのですが,その後アウトレットでFX-05Pを見つけ,これを買って入れ替えることで,我が家のネットワーク環境は落ち着きます。

 しかし,一昨年だったと思うのですが,突然ネットワークが繋がらなくなってしまいました。調べていくとどうもハブが壊れているっぽいです。外してあったFX-05P2に交換すると復旧しますので,これはもう壊れたと判断するしかありません。

 FX-05P2の消費電力が5Wもあることを気にしていたところに,ギガビットのハブで3.3W,しかも2700円という今回の話があって,飛びついたという話です。

 とはいうものの,我が家のギガビット搭載マシンはMacBookProのみです。しかもこれはWLANで繋がっていますので,このハブの最大の特徴であるギガビットの恩恵を,全く受けることが出来ません。ちょっと惜しい気もしましたが,まあいいでしょう。先行投資です。

 結局2つ購入しましたが,FX-05Pが1つ壊れていませんので,今回リプレースするのはFX-05P2のみとし,1台は新品のまま温存することにしました。

 交換はわずか15秒で,交換前後でなにも変わったことはありません。

 例えば,大きな動画のデータをやりとりするとか,NASを用意したとか,そういう事になるとギガビットの価値が出てくると思います。そのためには,クライアントもギガビットにしないといけませんが,WLANの便利さを知ってしまった以上,ワイアードである煩わしさに打ち勝つ速度上のメリットが出てこないと,切り替えは難しいかなと思います。

 本当は地デジマシンをギガビットにするといいのでしょうが,PCIスロットは埋まっていますし,USBで繋ぐのも抵抗があるので,まだ思い切っていません。

 まあ,そのうち引っ越しをして,ネットワーク環境も再構築となるでしょうから,その時にギガビットに出来るものから考えてみたいと思います。

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