エントリー

カテゴリー「散財」の検索結果は以下のとおりです。

palmTXその2

  • 2009/02/17 17:58
  • カテゴリー:散財

 さて,2月7日に手に入れたpalmTXですが,PDAですので実用レベルにするには環境構築から始めねばなりません。これを面倒と思ってしまう人と思わない人が,PDAを使うのか使わないのかの分かれ道です。

 とその前に,TH55は本体メモリが32MByte,一方のpalmTXは128MByteです。palmは伝統的に揮発性のRAMをアプリケーションやデータの格納に使っていますので,電池が切れたらすべてが消える仕組みです。

 これが軽快感というメリットと,データを失うというデメリットの原因になっていたわけですが,palmTXが搭載するPalmOS5.4では,NANDフラッシュをメモリに持つ事にしています。この仕組みを,NVFSと読んでいます。

 もちろん,NANDフラッシュは遅いですし,そもそもCPUが直接アクセス出来るメモリでもありませんから,普通のPCのようにRAMをテンポラリな領域として持っています。これがDBキャッシュとヒープです。

 いわば,従来のPalmの,SDカードやメモリースティックが本体に内蔵され,なおかつ仮想メモリが実装された様な感じでしょうか。起動するときにはNANDフラッシュからRAMへ転送され,ここで実行されたのち,変化したファイルはあとでNANDフラッシュに書き戻されます。

 RAMは全部で16MByteしかないので,実はこの点でTH55の半分と窮屈なわけですが,
メモリ管理こそOSの仕事,RAMとストレージを同じ階層に魅せる技術はそれほど斬新なものではありませんから,この点に私は一切不安を持っていませんでした。しかしこれは誤りであると後々思い知ることになります。

 ということで,TH55では入りきらずにメモリースティックに追い出していたアプリやデータを全部本体に取り込んでしまう計画を立て,なにも考えず片っ端からIrで転送していくことにしたのですが・・・

まずは日本語化をしないといけません。私の場合,幸いなことにATOKは購入済みですので,あとは表示周りを日本語にすることを考えればよいことになります。
 
 palmTXはすでに登場から3年以上を経ているので,多くの人が日本語化を行っています。私は先人達の屍(死んでません)を踏み越えていけばよいのです。

 MacからではATOKがなぜか一部のファイルをインストールできなくて,仕方がなくWindowsからインストールしました。学習辞書などをIrで転送して,これは問題なし。

 次に日本語表示ですが,これは当初Yomeru5を使う予定でした。しかしフォントが今ひとつ綺麗ではないことと,元の英語フォントを置き換えてしまうので,あの独特のかわいらしい画面の印象が大きく変わってしまいます。また,画面が崩れてしまったり,Addrexでのソートがおかしくなったりと不具合も目立つので,今回はJaPonを使ってみることにしました。

 JaPonを初めて使った感想ですが,これは実によいですね。無償ではないので5000円という価格が高いか安いかは人それぞれとは思いますが,私が挙げたいくつかの問題点はすべて解決しており,最終的に使った印象が実に快適でした。

 JaPonとATOKをインストールし,他にもちょっとしたツール類を入れて環境の改善を行っていきます。Graffiti2を1に戻すこと,日本語と英語の入力切り替えをシルクエリアの右上に持ってくること,ステータスバーの左側のアイコンをホームボタンにすること,その他です。

 PIMソフトも入れて置かねばなりません。KsDatebook,Addrex,PsMemoの3つはもはや固定化したラインナップです。

 そしてAddressDB,DatebookDB,MemoDBをTH55から赤外線でコピーします。日本語環境を作ってからPIMデータを直接赤外線で飛ばすのは,いつものやり方です。

 一通り動作を確認したところ,一応ここまでは問題なし。実は問題大ありなのですが,この時私がまだ気が付いていません。

 ここまであっさり出来てしまったことに拍子抜けしつつ,TH55から内蔵アプリを片っ端から赤外線で移していきます。

 しかし,挙動がなんとなく怪しくなってきたなあと思いつつ,コピーの終わったゲームなどのアプリの動作確認を行っていると,突然画面が真っ暗になり,リセット。

 まあ,Palmにソフトリセットは付きものだ,と油断していたら,どうやら再起動を繰り返し,ちっとも正常起動していないのです。これは大変に困りました。

 リセットボタンをなんどか突っつきましたが解決せず,こうなってくるともはやハードリセットを行うしかありません。

 ハードリセットを行う事で,せっかくの不揮発メモリのデータも綺麗に消去されてしまいます。私はここで重大な落とし穴に気が付きます。

 これまでのPalmとちがい,NVFSは電源が切れても内容は消えません。ということは,NVFSの中身が異常な状態になって今回のように再起動できない状態に陥ると,もはや不揮発メモリの内容を全部消すしか方法がなくなるのです。

 確かにこれまでのPalmでも,再起動を繰り返すようなことはありましたし,そういう場合はすべてのデータを消すハードリセットしかありませんでしたが,すべてがRAMにあったことで,ソフトリセットをかけることで異常な状態が復旧したり,データが上書きされたりすることはあったのではないかと思います。だから,ソフトリセットで再起動できないことは少なかったように思うのです。

 しかし,今回はとにかく再起動できないともう絶望です。すべてのデータを消す以外に方法がありません。なぜ再起動できないのか,どうすれば回避できるのかがはっきりしないので,突然リセットがかからないよう祈るしか出来る事はありません。

 バックアップツールなどもありませんから,またHotSyncで書き戻すのですが,すべてのファイルが保存されているわけではないので,足りないものを補ったり,再インストールを行ったりと,原状回復だけで30分以上かかってしまいます。

 しかも,どういうわけだか,HotSyncでリストアして,そこからAddressDBなどを赤外線で上書きすると,前のデータに追加されてしまうという現象まで発生します。AddressDBやDatebookDBを消してから送信してもやっぱり追加になります。結局どうしていいか分からず,ハードリセットでやり直し。

 そんなこんなで,環境構築->アプリのコピー->ハードリセット,というサイクルを30回も40回も繰り返して,2月11日の夕方になってしまいました。この段階で,出来ていることは日本語環境の構築だけ,です。

 すでにこの段階でかなりくじけそうになっていました。思った通りにならないと,偶然にまかせて使っていくしかありませんが,PIMというのはそんな相手にゆだねるようなものではありません。とにかく,1つずつ問題を潰していくしかないということになりました。

palmTXを買いました

  • 2009/02/16 19:37
  • カテゴリー:散財

 palmTXを買いました。

 きっかけは,死に体と言われたpalmがpalm preを発表したことです。というより,これと同時にpalmTXやZireといったハンドヘルドのラインナップがホームページから削除されてしまったこと,というのが正確でしょうか。

 palm preは,ACCESSが買収してから仕込んでいたLinux版palmの成果です。WEBとの連携でその力を発揮するpalm preには期待十分なところがありますが,それはそれとしてpalmTXとZire22が発売になってから3年半。部品の手配なども考えるともう手に入らなくなってしまっていてもおかしくはありません。

 私は自分のスケジュールや住所録を10年以上前からPDAに任せています。電子手帳からザウルス,そしてpalmと移行してきましたが,本命であるはずのスマートフォンは日本ではまだまだマイナーな存在ですし,携帯電話はそもそも消耗品であり,ここに自分の記憶の一部を任せるなど,恐ろしくてできません。

 結局palmから逃げられず,私は2004年7月に手に入れたクリエPCG-TH55を4年半も使い続けていました。どこも壊れそうな感じはしないのですが,ハンドヘルドとしてはやや大きく重く,次第に持ち歩くことはなくなったということと,TH55はCPUのクロックが低いため,パフォーマンスは低いため,300MHzを越えるようなpalm用のソフトは重くてかないません。

 そこで以前からずっと英語版のpalmを買おうと思っていましたが,なかなか機会がなくてずるずる来ていたところに,ホームページからの削除がありました。円高という事もありますし,ここは1つ海外から輸入してみるか,ということにしたのです。

 今回お世話になったのは,expansysという業者です。ぱっと見て通信販売業者っぽいのですが,実は個人輸入代行です。

 1月初旬にお願いして,届いたのは約1ヶ月後でした。expansysに在庫がないので,もしかすると入手不可能という話になるかと覚悟していましたが,今でも取り寄せ可能というのが,うれしくもあり悲しくもあり,です。

 価格は送料なしで26000円ちょっと,送料までいれると3万円をちょっと切るくらいです。国内の輸入品を買うと4万円,中古を買うと2万円弱ですし,妥当な価格と思います。ただ根本的に,3年以上前の古いPDAに3万円の価値があるのかどうか,と言われれば私も反論は試みません。

 さて,一番心配したのは初期不良です。届いて試したところ何も問題はなしです。まずは一安心。

 しかしまあ,質感のなさというか,作りのちゃちさというか,これが3万円というのは果たしてどうなのよ,という感じがします。デザインは良くできていますし,色使いもとても格好いいので満足ではあるのですが,所有欲を満たすかどうかと言われれば疑問です。

 とかく最悪なのは,カバーでしょうか。あまりに見た目が悪く,触った感じも気持ち悪いくらいの出来の悪さで,閉じれば本体から浮くし,開けば邪魔で持ちにくい,と,いいとこなしです。しかし持ち歩きでは液晶の破損と誤動作を防ぐのに必要なものですので,今はやむなく使っています。

 TH55に比べて,やはり持ちやすいというのはいいことです。重くもなく,大きすぎなく,薄さもあって手にフィットします。ただし,スタイラスの外側が露出していますので,ここに触っているとスタイラスが取り出せません。TH55に慣れてしまうとイライラする点でしょうか。もう慣れましたが。

 液晶画面も大変に綺麗です。私のTH55だけかも知れませんが,かなり青色に転んでいるので,両方並べてみるとpalmTXの良さが分かります。

 電源をいれて少し使ってみると,期待以上のサクサク感です。クロックで3倍近く高速なCPUですので当たり前なのですが,この軽快感ことpalmの真骨頂です。

 また,フォントやアイコン,シルクのデザインもとてもよい感じのもので,TH55とは世代が違う,と言うことを実感します。

 SDカードはSDHCには未対応ですから,原則的には2GBまでとなっています。まあPIMで2GBなどというのは海より広い大きさですので,私は500円ほどで買ってきた2GBを使っています。

 私のpalmTXだけかもしれませんが,HotSyncのケーブルが抜けにくいのです。かなりこじらないと外れません。

 操作系は変わっていないようで,結構変わっています。シルクエリアのボタンは変更可能ですが,デフォルトは過去の機種とは違うものになっているので最初に変更しましたし,ハードボタンも割り当てが違います。左端がホーム画面になっているのですが,昔のゲームなどでは期待した動作をしないかもしれないです。

 また,ステータスバーのアイコンも使いやすいとは言えません。TH55ならホームボタンの場所に,なぜ検索ボタンがあるのか?これは世界的に不便らしく,ホームボタンにするパッチが出回っています。

 あと,LEDのたぐいが一切ありません。カードのアクセスはもちろん,充電中に光るLEDもないので,LCDだけがユーザーとの接点です。これは慣れるまで不安でした。

 ということで,いろいろ不便も目に付きましたが,使っていて「いいなあ」と思わせるのはさすがにpalmの伝統です。日本語化の段階で妙に日本人くさくなったクリエに対し,あちらで育ったpalmは,かつての洗練さを失ってはいません。

 さてさて,私がこのpalmTXを手にしたのが2月7日,一通りの環境整備が終わったのが2月12日で,とてもとても手を焼いたのですが,その話はまた後ほど。いやー,今回ばかりは本当にくじけてしまいそうになりました。

F100は今が買い時

  • 2009/01/28 16:36
  • カテゴリー:散財

ファイル 259-1.jpg

 突然ですが,Nikon F100を買いました。

 もちろん中古です。

 結論から先に言うと,もっと早く買っとけばよかったです・・・

 少し前にフジヤカメラに行ったときも,近所の中古カメラ店に行ったときも,とにかく感じたのは現役バリバリなAFフィルムカメラの暴落です。F5といったその時々の出来事を記録してきたカメラが4万円以下,F100は2万円台,中級機に至っては1万円以下がざらにあるという状況です。

 中古カメラ市場は素直に需要と供給に反応する,まさに自由主義経済を地でいく世界ですから,実用機として完成の域にあるF5やF100が投げ売りされ,逆にF3やF2がいい値段で売られているという状況は,フィルムはもう使わない,フィルムカメラは飾り物,ということをはっきり示していると思います。

 私は,D2Hを買うまで,オートフォーカス(以下AF)の一眼レフをまともに使ったことがない人でしたから,デジタル=完全自動化,フィルム=手動,というのはごく自然でした。だからAFのフィルムカメラを欲しいと思ったことはなかったのです。

 しかし,冷静に考えてみると,F5が登場した1996年,私は「うんうんやっぱニコンは技術で負けたらあかんよな」と,F5の圧倒的な性能に震えが止まらなかったことがあったわけです。

 そしてそのF5のフォーマット(ここでいいうフォーマットは形や操作系,握った感じなどをあえて指します)は,13年経った今でもニコンのカメラの共通するものとして使われ続けています。良くできていたんですね。

 もし,慣れたD2Hと同じ感覚で,フィルムが使えたら・・・普通とは逆の流れで,私はF100を使ってみたいと思っていました。いや本当はF5が欲しかったのですが,F5が気に入らない最大の点は単三電池です。あんな重くて容量の小さい電池,詰め込んで持ち歩くなんて許せません。

 余談ですが,その点でF70Dというカメラはいいですよ。軽くて静かで(本当に静かで上品ですよ),その割に基本性能はばっちり,マニュアルフォーカスのレンズでも絞り優先AEがちゃんと動作し,内蔵ストロボの調光はほとんど外さない,という私が唯一認める中級機なのですが,いかんせん操作系は当時酷評されたF70D独自のものですし,質感もD2Hのような筋肉質なカメラとは違います。

 高速連写を売りとする,フィルムをいたずらに浪費するようなF5のようなカメラが,本当に今のフィルム撮影に必要なのか甚だ疑問ではありますが,私はD2Hで新しいカメラの便利さや,その便利さから撮影に集中できる面白さを知りましたので,これは1つフィルムでも同じ環境を整えてみようかと,そんな風に考えていたのです。

 F6は高すぎてダメ,F5は重くてダメ,F80はマニュアルレンズが使えないからダメ,となると消去法でF100です。F100は手頃な大きさ,F5より後に生まれただけにより現代的ですし,実用機としての性能の高さは折り紙付きです。

 そのF100,先日中古カメラ店主催の某オークションに出品されており,なかなか程度の良さそうなものが,15000円スタートでした。最終的な価格はぎりぎり1万円台だったのですが,元箱,説明書までそろったF100は,果たして私の手元にやってきたのでした。2万円でF100が買える時代になった・・・悲しいことです。

 掲載写真よりも程度が悪いですね,擦り傷などはほとんどないですが,裏蓋のボタンなどは削れてしまっています。ゴムも若干ネバネバしていて,それなりに使われていたんだと思いますが,丁寧に扱われていたのは感じます。

 うちのフィルムを使うカメラで,1/8000秒という高速が切れる初めてのカメラです。早速空シャッターを切ってみます。

 なんか,べべーんという頼りない音がします。音も大きく,キーンという甲高い金属音も混じっており,少なくとも心地よい音とは言えそうにないです。

 ただ,妙なスピード感はあります。AF性能も基本性能に関しては現行機種とそれほど変わらないような印象ですし,グリップ感やシャッターボタンのストロークなどもD2Hと似ているので,握った瞬間,ファインダーを覗いた瞬間に「写真撮るぞ」という脳内麻薬の生成がドパドパと起こるのは,すでに私がパブロフの犬になっているからかも知れません。

 なにせこのF100は落札品です。1週間しか返品期間がありません。そこであわててニコンのサービスセンターに出向いて,点検をお願いしました。ついでにベトベトになりつつあるラバーと,安ければ裏蓋の交換もすることにしました。

 新宿のサービスセンターに着いた私はまず点検をお願いしました。30分ほどして全く異常なしということでしたので,左右のラバーと,裏蓋の交換をお願いしました。裏蓋のスイッチ部に引きずったような傷があったことがどうも気に入らなかったからなのですが,仮に高価であっても顔に当たる部分ですので,少なくともラバーだけは交換してもらおうと思っていました。

 話を聞くと,裏蓋はラバーだけの交換は出来ない,裏蓋ごとの交換になるが,圧板だけは流用するので,外した方はそのままでは使えない,ということでした。気になるお値段は,裏蓋の部品代が5000円ちょっと。結構高いです。

 すべての作業にかかった費用は全部で8000円ほどで,時間は1時間ほどでした。2万円のF100に8000円ですから,トータル28000円になります。うーん,ちょっと反省。

 しかし,ラバーが新品に変わったF100は実に気持ちいいです。ぱっと見ると交換前とそんなに違わない感じがする(それだけ状態が良かったということでしょう)のですが,触ると全然違います。裏蓋は元々汚れもあったので,顔の近くに持ってくるのに抵抗がなくなりました。

 帰りに周辺の中古カメラ店をウロウロし,F100の値段を見て来ましたが,いやー,2万円なんて最高額ですね。17000円くらいが普通の価格で,それでも十分な程度の良さです。確かに今後もっと下がるでしょうが,程度の良いものから売れていくことを考えていくと,今こそ程度の良いF100を手に入れる最後のチャンスなんではないかと思います。

 早速試写をしようとフィルムを1本詰め込んで,シャッターを切ってみました。不思議なことに,余り気に入らなかったはずの音が心地よく,あっという間にフィルム3本を使い切っていました。別にD2Hでもいいはずなのに,空シャッターでもいいはずなのに,実際にフィルムを入れて撮ると何が違うんでしょうね。

 ところで,帰宅後,ずっと考えていた改造を行う事にしました。これはなかなか意欲的な改造なので,次号にまとめます。

G-SHOESのさっと一品

ファイル 247-1.jpg

 圧力鍋は,先日お伝えしたように,WMFというドイツの名門メーカーの,PerfectPlusを買うことにしました。容量はものすごく悩んだ(悩む人が多いらしい)結果,3.0Lのものを買うことにしました。

 家族がいるわけではなく,せいぜい二人分が出来ればよいですし,あまり大きいと取り回しや洗うのにも億劫になり,使用頻度が下がると考えたからです。むしろ2.5Lでもいいかなと思ったくらいですが,蒸し物などをするときに直径が18cmとやや小振りであることを懸念し,22cmの3Lを買ったというわけです。

 届いてみると,予想通りの作りの良さ,重さです。ドイツらしく機能的で,かつどことなくかわいらしい外観を見ていると,そりゃー嫁入り道具になるわな,と妙に納得です。

 ピカピカ光るステンレスにはキズ一つなく,鍋底の見た目もプロの厨房で見るそれと同じ。安い鍋のペコペコした感じは全くありません。というか,これで殴られたらおそらく死にますね。

 料理中に確認してみたのですが,やはりワンダーシェフのものは不良品だったと考えるのが妥当なようで,今回の圧力鍋では,火を止めてから10分は圧力が維持されています。3分くらいで圧が抜けてしまうようでは,およそ圧力鍋と言ってはいけないでしょう。

 18-10ステンレスとアルミの三層構造はIHと非常に相性が良く,さっと沸騰してくれます。大きさもちょうど扱いやすいサイズで,個人的には圧力鍋に特徴的なあの深さが面倒だったこともあり,この3Lは本当に取り回しも楽です。あまり大きい鍋だと圧力が上がるまで時間がかかるので,短時間調理のメリットが薄れてしまいます。

 つくづく思ったのですが,調理中,鍋の真上に顔を持っていくと,ガスコンロでは熱くてたまらないでしょう。IHでは全然そんなことはなく,ほのかに温度を感じるという程度です。ここにIHの熱効率の良さを感じることが出来るわけですが,圧力鍋との組み合わせは,実に可能性を感じさせてくれます。

 てことで,「G-SHOESのさっと一品」のコーナーです。PerfectPlusを手に入れた週末,土日の二日間で作ってみた「男の料理」を紹介しましょう。思い出しながら書いているので,時間や分量が間違っていたらすみません。


・牛すね肉の赤ワイン煮(二人分)

[用意するもの]
 牛すね肉・・・450g
 タマネギ・・・大なら2個,小なら3個
 赤ワイン・・・400cc
 サラダ油・・・少々
 こしょう・・・少々
 小麦粉・・・少々
 塩・・・少々
 あさつき・・・少々(万能ネギでもよい)

[作り方]
 1.タマネギを適当に刻み,適量の油で飴色になるまで炒める。ここが一番面倒。
 2.すね肉は塩とこしょうを振りかけ,表面に小麦粉を塗りたくる。
 3.フライパンを強火で熱し,肉を投入。出来れば油は引かない。
 4.さっと焦げ目が付いたら,タマネギの入った圧力鍋に投入。
 5.赤ワイン400ccを躊躇なく投入。フタをして強火で圧が上がるまで待つ。
 6.圧力が「強」になったら弱火にして圧力を維持,30分煮込む。
 7.30分経ったら火を止めて自然冷却。約10分で圧が下がる。
 8.鍋から取り出し,盛りつける。塩味は薄めなのでお好みで調整。
 9.あさつき,粗挽きこしょうを振りかけ,しっかり食べる。この際だから余ったワインも一緒に飲んでしまうこと。

[注意]
 要するにワインの味が料理の味を決めるので,ワインは慎重に選ぶこと。


・梅しそおこわ(三人分)
[用意するもの]
 もち米・・・2合
 うるち米・・・0.5合
 梅干し・・・4個
 青じそ・・・10枚
 白ごま・・・少々

[作り方]
 1.もち米とうるち米を混合し,洗う。
 2.水につけるが,30分以上つけてはいけない。(むしろつけないほうがいいかも)
 3.圧力鍋に米,カップ2杯の水,梅干しを投入し,フタをして強火にかける。
 4.圧が「強」になったらそこから3分間弱火で圧力を維持。
 5.3分経ったら自然冷却。
 6.ふたを開け,梅干しを潰して種を取る。
 7.あらかじめみじん切りにした青じそと白ごまを投入し,混ぜる。
 8.おこわは少々冷えてからがおいしい。しっかり食べる。

[注意]
 水の量は実にシビアなので気をつけること。あと混ぜすぎは餅になるのでほどほどに。


・ごぼうの煮物(一人分)
[用意するもの]
 ごぼう・・・1本
 しょうゆ・・・大さじ4
 ほんだし・・・小さじ2
 みりん・・・大さじ3
 白ごま・・・少々

[作り方]
 1.ごぼうは包丁の背で皮を軽くむき,5cm位に切って水にさらす。太いままがよい。
 2.圧力鍋にごぼうと水400ccを投入。
 3.順番など気にせず,ほんだしとしょうゆ,みりんを投入。
 4.フタをして強火にかける。
 5.圧が「強」になったらそこから3分間弱火で圧力を維持。
 6.3分経ったら自然冷却。
 7.ふたを開け,小鉢に盛りつける。
 8.ごまを振ってしっかり食べる。

[注意]
 ごぼうはしっかり煮た方がおいしいと思う。


・ぶり大根(二人分)
[用意するもの]
 ぶりの切り身・・・2きれ(いいものをえらぼう!)
 大根・・・0.5本
 料理酒・・・200cc
 しょうゆ・・・大さじ4
 みりん・・・大さじ3
 しょうが・・・1かけら
 粉山椒・・・少々

[作り方]
 1.大根を3cm位の厚さに切る。圧力鍋なので火は通る。心配するな。
 (もし大きいようなら縦に半分に切り,厚さは死守せよ)
 2.大根とぶりを圧力鍋に投入。
 3.続けて料理酒,しょうゆ,みりんを投入。塩や砂糖は反則なので入れない。
 4.フタをして強火にかける。
 5.圧が「強」になったら,そこから3分間弱火で圧力を維持。
 6.3分経ったら自然冷却。この10分がミソ。
 7.この間に,しょうがをすり下ろし,絞り汁を作る。
 8.フタを開け,しょうがの絞り汁を回し入れる。
 9.強火にかけて煮汁が濃くなるまで煮詰める。
10.鍋から取りだし,盛りつける。大根に粉山椒を少し振りかけ,しっかり食べる。

[注意]
 煮詰める時間で塩味の調整が出来る。はっきりいって激ウマ。


 というわけで,一気に4品です。私はIHが1つしかなく,手際も悪いので時間もかかってしまうのですが,下ごしらえもいりませんし,調味料もほとんど使いませんから,珍しい調味料をわざわざ買うこともありません。材料も少ないですし,それでいて十分おいしいので,まさにさっと一品という感じです。

 圧力鍋でなければ出来ない料理はないわけですが,圧力鍋だからおいしいとか,圧力鍋だから短い時間で済むとか,そういうメリットは大いにあります。特に,お酒で煮込む料理は,フタで密封するからおいしいく出来るし,調理中の匂いもしないわけで,まさに圧力鍋の真骨頂ではないかなあと,勝手に思っています。

 気をつけたいのは,やはり圧力鍋ですので,使い方を誤ると怪我をします。「強」から一気に圧を抜いたのですが,ものすごい蒸気でタオルがびしょびしょになりました。100度以上の蒸気ですので,まともに浴びると命に関わるかも知れません。

 さらにいうと,お酒で煮込む料理はもっと注意ですね。アルコールの沸点は水よりも低い約78度です。これが圧力鍋に充満しているわけですから,当然その蒸気もアルコールのものです。もしこれに引火したら・・・恐ろしいですね。

 私の場合,おこわとぶり大根で結局1時間半ほどかかってしまったのですが,つくづく思ったのは,居酒屋ってのはすごいよなあということです。ぶり大根頼んで,1時間半待たされたら切れますよ。

 開店前の下ごしらえをしっかりしてあるからうまくいくのですが,それにしてもあれだけの種類の料理をさっと持ってくるんですから,本当に大したものです。下手なりに自分でやってみると,その凄さがわかる,という事でしょうか。

 それはそうと,男も歳を重ねると,生活力が強化されてしまいます。料理も自分の食べたいものを自分で作れて,掃除も洗濯もそつなくこなし,アイロンがけも楽しくできるようになってしまうと,これは非常にまずい。とりわけ,ここ最近の便利家電は本当にまずい。

 男女平等とか言いますが,直感的なことだけで話をすれば,もし男が女と同じだけ生活力を持ってしまうと,独身者の比率が今以上に上がってしまうこと,間違いなしです。

 よって,少子化対策には,男から生活力を奪うこと。具体的には,30歳以下の男性が圧力鍋を買う事を禁止すべきです。

 いや,うそです・・・

FA77mmF1.8Limitedを買う

  • 2008/12/11 15:09
  • カテゴリー:散財

 私は正直,ペンタックスのリミテッドレンズを「三姉妹」と呼び,FA77mmを次女と言ったりFA43mmを長女と言ったりするセンスには嫌悪感がありますし,FA77mmに「トロトロ」などという気持ち悪い愛称を付けることにも激しい抵抗があるので,リミテッドレンズの評判を額面通りに受け取ることはしないでおこうと思っていました。

#そういえばコシナの廉価版広角レンズを「三姉妹」と呼ぶ人もいましたね。私は三女の20mmF3.5を持ってますが・・・

 ただ,ペンタックスは昔からレンズの良さにボディが付いてきていないと言われることがあったくらいのメーカーで,単純な良し悪しを越えて,他には代わりがいない個性の豊かなレンズを継続的にリリースし,レンズのペンタックスという評判を不動のものにしてきました。

 多層マルチコーティングの先駆者であったり,後の世にパンケーキレンズと呼ばれることになる薄型レンズがプレミアがついて高値で取引されたり,放射能レンズと言えばスーパータクマーかズミクロン,あげくFA☆85mmF1.4はあまりの性能の良さにニコンがパクったとかホントかウソかわからん話まで出てくる始末です。

 一般的にはカメラそのものの良さが評判になりやすく,レンズの良さを高い評価に繋げるのはある程度のマニアから上だと思うのですが,何十年もレンズの良さを訴求し続ける,目立たないしわかりにくいけど真面目なスタンスは,もっと評価されてしかるべきと思います。

 そのペンタックスも残念ながら往時の勢いはすでになく,多くのレンズが他社のOEMだったりする現実に,過去を知るファンは涙したことかと思いますが,良いように解釈すればどこが作っても同じような安い(けど性能はいいんですよこれが)ズームレンズはあえて他社から調達し,ペンタックスしか出来ないような個性のあるレンズに資源を集中したと考えれば,ファンも(勝手に)納得するんじゃないかと思います。

 そんな中でFA77mmF1.8Limitedです。

 リミテッドレンズの素晴らしさは,数値だけで追い込まず設計者の感性と撮影結果からチューニングを重ねた光学系に,往年のタクマーレンズを彷彿とさせるアルミ削りだしの鏡筒,そしてAFレンズながらマニュアルレンズとしての使い勝手を全く犠牲にしない「撮影する楽しみ」を満喫できるところにあります。

 おそらく,この手のレンズのなかでは最も支持され,成功したレンズだろうと思うのですが,銀塩時代に生まれたフルサイズのFAリミテッドレンズには31mm,43mm,77mmの3つがあります。どれもすばらしい個性を持つレンズで,高い評価を得ています。

 また,国産の単焦点レンズとしてはそれなりに高価であり,憧れのレンズでもあります。

 私も,このレンズの素晴らしさには随分昔から憧れていて,ニコンをやめてペンタックスに鞍替えするかと何度も思ったものです。結局ニコンとペンタックスを使い分けるという方針で「両方」のユーザーになってしまうわけですが,特に欲しかったFA43mmはまともなボディが揃った時点で手に入れて,期待以上に感性に訴えるその写りに大変満足をしていました。

 FA77mmについては,むしろFA43mmよりも欲しかったといってもいいと思います。しかしやっぱり高価です。ちゃんとした使い道がはっきりしているならともかく,とりあえず押さえておくか,では手が出せない価格です。

 しかし,あの吸い込まれそうな前玉,たまりません。

 そうこうしているうちに,来年2月に値上げになることが発表されました。実に2万円以上の値上げです。ますますあの魅惑の前玉が遠のいてしまいます。

 しかもこれからボーナスシーズン。工場が国内から海外に移転されることも決まっているので,特にFAリミテッドレンズには駆け込み需要が集中することが予想されます。すでに現時点でシルバーは在庫が切れている店が多く,ブラックも安売り店から順に消えているような感じです。

 ええい,悩んでいる場合ではない,と買うことにしました。FA77mmF1.8Limited-Blackをとうとう買ってしまいました。

 なお,FA31mmについては,不思議と全然欲しいと思わないんですよね。高価であることもそうですし,広角を得意としない私にとっては完全に持て余し気味です。しかもこれをAPS-Cのデジタル一眼に付けると46mm相当ですから,全然うれしくありません。

 さて,昨日の夜,荻窪のさくらやさんにお願いしたFA77mmが届きました。銀塩時代のレンズだけに,箱は小さく,昔ながらのグレーの箱です。10万円クラスの大口径中望遠レンズが収まっている箱とはちょっと思えません。

 取り出してみると,これは50mmレンズかと思うようなコンパクトなレンズです。Planar50mmF1.4/ZFよりも小さいでしょう。

 しかし,その密度感というか,凝縮感には感動的なものがあり,アルミ削りだしの鏡筒の質感の良さと剛性感に,まず最初にノックアウトされてしまいます。すばらしい。

 そしてレンズキャップを外して,前玉をのぞき込みます。いやー,吸い込まれそうです。幸い傷やホコリもなく,とても綺麗です。77mmでF1.8という大口径レンズですが,フィルター径は49mmです。

 この49mmというのは結構重要なことで,タクマーレンズの時代は広角から中望遠まで,とにかく49mmに収まっていました。ニッコールもそうだったのですが,出来るだけフィルター径を変えないようにしよう,と頑張っていたようです。

 加えて,昔のレンズは前玉も小さく(これはむしろ直径の大きなレンズを量産する技術が未熟で,とても高価な特殊レンズになっていたことが理由でしょう),レンズ全体もコンパクトでした。

 Aiニッコールの105mmF2.5もそうですが,前玉が鏡筒の直径ギリギリまで大きいレンズはとても格好がいいものです。同じ直径の前玉でも,もしフィルター径が72mmだったらきっと不細工に見えることと思います。目が大きい方が美しく見えるというのは,人間も同じかも知れません。

 K10Dに取り付けて見ます。ファインダーをのぞき込むと,明るい視野と案外自然な画角に気が付きます。115mm相当になるというので一瞬の非日常を感じるかと覚悟をしていたのですが,それもありません。私は案外,凝視をするタイプの人間なのでしょう。

 絞りを開放し,とりあえず室内でそこら辺の写真を撮ってみてみます。

 写したものは何でもないものですが,非常にびっくりしました。線は繊細でありたおやかで,深い色調と豊かな階調をたたえています。今自分が見ている実物をも越えるような気さえします。勝手なイメージですが,この写りが男性的か女性的かと問われれば,それはやはり女性的と言うほかありません。

 ボケもとても綺麗で,うるさすぎることはありません。ただ,銘玉と呼ばれる数々の85mmレンズのような,混じりけのない無垢なボケということはないです。そこはやはり傾向というか,クセというか,このレンズの個性があります。

 それと,色収差が大きいですね。銀塩時代に作られたレンズで,しかもスペックで追い込まないというコンセプトのレンズだったわけで,収差の修正には慎重だったと思うのですが,そういう事情も考えてこの色収差をきちんと理解している人でなければ,現代の10万円のレンズとしてはクレームの嵐となったのではないでしょうか。

 銀塩時代には問題にならなかった収差も,デジタルになってピクセル等倍が当たり前になると,かなり目立つものです。特に1000万画素を越えると実害はないけども目立つ存在です。

 個人的には,色収差を補正するのに他の特性が引っ張られることも好きではなく,個性としてある程度は許容した方が面白いと思っています。どうしてもというなら現像ソフトで修正も可能ですし。

 このレンズも,F2.8からF5.6位が最も特性がよくなるとされていますが,F1.8でも全然大丈夫です。この手のレンズは絞りを開放するとわざとらしい写真になったり,ボケの不自然さや汚さが目立ってしうものですが,FA77mmについてはそれはなく,絞り開放も積極的に使っていけるという実感を持ちました。

 続けて,銀塩でも試してみましょう。MEsuperを引っ張り出し,FA77mmを装着します。そして期限切れになったコニカミノルタのセンチュリア200をつめます。久々のフィルム装填です。

 ファインダーをのぞき込むと,新たな感動がありました。35mmフルサイズの視野の広さ,そしてマニュアルフォーカス全盛のカメラが持つファインダーの見やすさは,FA77mmの素晴らしさを一瞬で理解させる力があります。

 最近のレンズはAFが前提ですのでピントリングの回転角は小さいものなのですが,FA77mmはマニュアル操作もちゃんと考えてから,昔のレンズ並みに回転角が大きく,AFレンズのクセにしっとりした高いトルクと相まって,完全にMFのレンズとして通用します。早速10枚ほどシャッターを切りましたが,実に楽しいです。

 レンズは本来ガラスで出来ているもの。ガラスの持つ密度感に我々人間は憧れがあり,グラスでも工芸品でも,ガラスで出来た品物に惹かれます。最近のカメラのレンズは軽く,プラスティックも使われて,それでも非常に良く写るようになりました。しかし,ガラスの塊であって欲しいという願いも一方で強く,ペンタックスのリミテッドレンズには,この欲望を満たすものがきちんと備わっています。

 以前も書きましたが,写真というのは,カメラやレンズの性能だけで撮るものではありません。カメラを持った感触,ファインダーを覗いたときの感覚,そしてシャッターを切ったときの振動や音が,もっと写真を撮りたい,という気持ちにさせてくれるのです。

 今回のFA77mmとFA43mmは,私の期待を裏切らないものでした。完全な趣味の世界として,この2つは私の常用レンズになると思います。高い買い物ではありましたが,価値ある買い物だったと思います。デジタルにも銀塩にも,どちらにもどんどんいきましょう。

 ところで,このFA77mm,シリアルナンバーが9000番台なんです。ちょっと調べて見ると,2007年の段階ですでに10000番台になっているそうですから,私のFA77mmは今から2年は経過したものということになりそうです。

 それで,実はFA77mmの話,これで終わりではありません。ちょっと厄介なことになってしまったのですが,それはこの続きで。

ユーティリティ

2020年06月

- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ユーザー

新着画像

新着エントリー

過去ログ

Feed