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カテゴリー「散財」の検索結果は以下のとおりです。

念願のMacBook Proを買いました

  • 2008/06/13 14:06
  • カテゴリー:散財

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 念願のMacBook Proを買いました。MB134J,通称竹と呼ばれているモデルです。スペックなどもはや意味もないのですが,45nm世代のCore2Duoの2.5GHzで2次キャッシュは6MB,メモリは667MHzで2GByteを標準装備,HDDはSATAの2.5インチ,5400rpmで250GByteです。標準価格は約30万円です。

 いやー,高い買い物でした。私も大概パソコンは昔から触ってきた人ですが,20万円を越えるマシンを買ったのは今回初めてです。ということは,これまでで一番高いパソコンを買ったことになります。

 ただ,言い訳するとこのMacBookProは,買い足す物がなにもありません。かつてはマシンを買うと同時にメモリを買い足す必要がありましたし,無線LANもオプションだったりしましたから,本体価格にプラス数万円を見込む必要がありました。

 しかし,最近のマシンはもうてんこ盛りです。オーディオの入出力1つとっても,すでにデジタルI/Oがついています。HDDも余裕の250GByte。これまでのiBookG4では120GByteですでにカツカツでしたから,このゆとりは気分がよいです。

 ということで,とりあえず必要になるものは本当に何もなく,購入価格の約23万円はそれなりにペイすると考えています。

 早速インプレッションといきたいところですが,平日に届いたのであまり使っていません。現時点で思ったことをいくつか書きます。

 参考までにこれまで使ってきたのがiBookG4-12inch(1GHz)でした。3年半ほど使ってきましたが,これはこれで十分なマシンでしたし,今でもお気に入りのマシンです。


・第一印象
 でかい,薄い,質感が高い,その割には軽い,相変わらず箱からすでに格好いい。


・眺めてみる
 袋から出してフタをあけ,液晶を見て,その大きさにまず満足しました。iBookから買い換えたい理由の1つが液晶の大きさでしたから,これは思った以上の満足感です。私はディスプレイはどんな物でもグレアが好きな人なので,アンチグレアの液晶にはちょっと抵抗があったのですが,画面が大きいのでグレア液晶では映り込みも随分気になってしまうでしょうから,これはこれで良かったのかも知れません。

 キーボードは当たり前ですが日本語キーボードです。私はどうもMacを使うときは英語キーボードでないとダメな人で,これまでのマシンはすべて英語キーボードだったのですが,今回は「そういうわがままを言っていてはいかん」と日本語キーボードに慣れることにしました。

 実際日本語キーボードを目の前にすると,なんというか壁が立ちはだかる感じがします。足がすくむといいますか。実家にある初代iBookは日本語キーボードなのですが,やっぱりミスタイプを連発しますし,思い通りに動かせないストレスがすごいので覚悟してはいたのですが・・・

 少し使ってみると,やっぱりダメ。@の位置が違う,Enterキーがでかすぎる,そしてなによりスペースキーが短く,左右に余計なキーがあり邪魔で仕方がない,最悪なのはバックスペースキーが小さすぎる。Macを使うときは,反射的にショートカットを使うので,押し間違いに気が付く前に手が勝手に違うキーを押しているのですから,防ぎようがありません。

 ここで,慣れるまで訓練するのがいいのか,それとも負けを認めて英語キーボードを買うのか,迷いました。しかし,MacBookProはパームレストを交換しないでもよい構造なのでMacBookやAirよりも英語キーボードが安く買え,ここで我慢をするのがばからしくなってしまいました。

 よって,以前iBookG4の時にもお世話になったお店に,英語キーボードを注文してしまいました。


・電源を入れてみる

 ステレオのスピーカから出てくる起動音にびびりつつ,大きな画面にどどーんと広がる起動画面。バックライトがLEDになったモデルですので,輝度の低さやムラを心配したのですが,これは杞憂でした。必要以上に明るく,またムラも小さいと思います。実は,某ソニーのVAIOのLEDバックライトがどうしようもなくダメで,LEDバックライトの印象は地に落ちていたのですが,さすがアップル,さすがMac,さすがPro仕様です。

 Macのウリにはいろいろありますが,実はこの「環境移行アシスタント」が本当に素晴らしいのです。初めてMacを買う人にはありがたみもないでしょうが,買い換えの人にとってはこれは本当にありがたいです。

 FireWireで2つのマシンを接続し,これまで使っていたiBookG4をターゲットモードで再起動するように促されます。容量の計算を行って実行すると,私のiBookG4の環境がほんとにそのまま,新しいMacBookProに移行します。

 私は伝統的にiTunesのデータを別のパーティションに置いていたのですが,さすがにこれはコピーされないだろうと思っていました。ところが,きちんとiTunesのデータもコピーされています。すばらしいです。

 結局,移行アシスタントが出したエラーはネットワークの設定の固定IPが重複するという当たり前のものだけで,あとは今のところ完璧です。もっとも,CPUなどハードウェアの違いに依存するドライバ類は移行されないものもあるようですし,物理的に存在しないもの(モデム)関連も移行できません。あと,これも当然ですがPhotoshopCS3のように再ライセンス登録や,iTunesStoreで購入した曲を再生するなど,手続きが必要なものも,そのままというわけにはいきません。

 ちなみに,約100Gbyteほどのデータを移行するのに要した時間は2時間ちょっとでした。結構かかっていますが,ほっとけばいいので楽です。


・使ってみる

 iBookG4からちょっと変わっているところも多いので,日本語キーボードであることも含めて,まずはそこに慣れることが必要だけに,その速さを実感するようなことはまだ実はありません。

 昔のMacはの,CPUが変わる,グラフィックボードが変わると,もう触った瞬間に速さを体感できたもんなんじゃがな・・・
 
 iBookG4では,普通のテキストやメールを扱うのにも,少し間があります。OSがLeopardだからという話もあるでしょうが,特にスクロールは遅いです。WEBはSafariが元々サクサクなこともあって,速度的な不満はあまりありませんでしたが,これがMacBookProになると,当たり前ですが全然ストレスがありません。

 画面のでかさがまた快適で,そこをストレスなく操作できるウィンドウがいくつも開いています。そして,速度の低下がありません。iBookG4では実質シングルタスクなマシンだったのですが,MacBookProだとそこを気にすることは一切ありません。これは快適です。

 ただ,アプリケーションの起動速度などはあまり変わらないように思いました。HDDの速度が足を引っ張っているのかも知れませんが,逆に言うと,MacOSXは遅いマシンでも起動速度が短くなるようにうまく作られていると言えるかも知れません。

 液晶はなかなか綺麗です。hueyで色を合わせて見ると,かなり発色も良く,見やすい液晶です。ただし,バックライトの明るさが周囲の明るさで変化するのは使い物になりませんでした。センサーがキーボードの左右にあるので,手の影になると急に明るさが変化して驚くことになります。私はOFFにしました。

 あとキーライトです。これはiBookG4のころから欲しい機能だったので,部屋を暗くして試したところ,実に快適でした。標準装備にならないものかと思います。

 キーボードの感触はなかなかよく,剛性もあるのでたわんだりしません。配列が若干変わっていることで戸惑うこと,英語キーボードでないためにミスタイプすることもありますが,それ以上にややこしかったのはファンクションキーでした。Exposeを私は多用する人なのですが,iBookG4ではF9,F10,F11にアサインしてありました。MacBookProでは,こういうアサインになっていないんですね。Fnキーと同時押しにする必要もあって,実に面倒。

 Fnキーを押した場合と機能を入れ替える設定もあるのですが,そうすると今度は輝度や音量を変えるのにFnキーを押してやらねばならず,こちらも非常に面倒です。どうしたものかしばらく考えますが,これもやっぱり慣れないとダメなような気がします。


・IntelのCPUとRosetta

 私にとって初めてのIntelMacではありますが,OSXが動いてしまえばどんなMacもただのMacです。いつも思うのですが,CPUの違いという非常の大きな差が,ここまで分からなくなるというのはすごいことだと思います。

 68040からPowerPCへの移行もそうでしたし,そこから今回Core2Duoへの移行です。同じバイナリがそのまま動き,それが実用的な速度であるという困難な事を,その歴史の中で一度ならず二度まで可能にしたことは,大変なこだと思います。

 とはいえ,いかにRosettaが優れていても,MacBookProの真価はx86のコードで書かれたもので発揮されます。それにDualCoreを使い切るためには,コンパイラの進歩も必要でしょうし,ソフトを設計する人の考え方がごろっと切り替わるのを待たないといけません。

 今のところ,メモリのバンド幅が拡大すること,CPUのクロックが向上すること,キャッシュメモリが増えることで処理速度の向上を期待できていますが,ここから先はマルチスレッドを指向したソフトが揃うことが大事なんだと思います。


・MagSafeはSafeではない

 MacのACアダプタは,本体との差し込みの部分が「MagSafe」というものになっています。MagSafeが登場した時には絶賛されたものですが,私は当初から懐疑的でした。

 MagSafeの目的は,ACアダプタのコードに足を引っかけて,本体を落としてしまわないことにあります。もし本体から外れても,バッテリで駆動していれば問題はないので,本体が落っこちてしまうことを防ぐという考え方は納得できます。

 ただ,貧乏くさい話ですが,私は電池を抜いて使っています。本体に付けっぱなしにすると,1年ほどで電池が劣化してしまうこと,消耗品といってもよいその電池の価格は決して安くはないこと,そしてまれに甚大な被害を出す事故が発生することが,私が電池を外す理由です。

 おかげさまでiBookG4の電池は,3年半経った現在でもほとんど新品同様です。持ち歩くような時に,電池が劣化して1時間ほどで電池切れ,なんてのはあまりにもったいないです。自宅で使うときには電池はいらないわけですから,私はこの使い方は合理的だと思っています。

 今回もそういう運用を始めたのですが,やっぱりやってしまいました。ACアダプタが本体から簡単に抜けてしまうのです。異常終了はやはり気分のいい物ではないので,どうも私はMagSafeが好きにはなれません。


・感じた事

 確かにProの名に恥じないマシンだとは思いますが,全体的にノートPCの値段が下がっている現状では,果たして30万円で買うべきマシンなのか,ちょっと考え込んでしまいます。似たようなクロックのMacBookはこの半額で売られていて,普通の用途では実はこれで十分です。

 MacBookProのアドバンテージは,大きな液晶,グラフィックアクセラレータを搭載,キーライト,Expressカードスロットくらいなわけで,いずれも必要な人には不可欠でも,その数は決して多くないという感じです。

 MacBookとの価格差のうち,小さくないと思うのがグラフィックアクセラレータの有無でしょうけど,これもゲームをするわけではないし,あまり恩恵を受けるわけではありません。OSも画面描画に使っているのであった方がよいのは事実ですが,なくても困らない程度だろうと思います。SnowLeopardでは,GPUを汎用の演算器として使う環境がOSレベルで整備されるという話もあるので,将来は期待できるかも知れません。

 私の場合,大きな液晶が必要で買い換えました。クロックも大事ですがキャッシュのサイズがマシンのトルクを決めるので,キャッシュが6MByteのモデルを狙いました。しかし,それでMacBookの倍出す価値があったかというと,ちょっと複雑な気持ちもあります。

 パソコンが日用品になって久しく,高いとはいえ昔なら50万円はしただろうスペックのマシンが20万円ちょっとで買えた(だから私のような人でもMacBookProを買えた)時代には笑い話にしかならないのですが,MacBookProはやっぱり「持つ事がうれしい」マシンなのかも知れないなと思います。

 下位機種のMacBookとは倍近い価格差があり,どうしても必要な人しか手を出せない価格設定です。それを乗り越える理由がないと,本来はMacBookProは手を出してはいけないマシンなのかも知れません。

 実は,私もこのマシンをどうやったら使い切れるか,深く考えていません。2000万画素のデジカメの画像を現像したりレタッチするわけでもなく,ハイビジョン動画を編集するわけでもなく,ソフトシンセを使い倒す訳でもありません。せっかくですから,そういう分野に手を出してみてもいいかもしれませんが,それもすぐにというわけではありませんから,どうしようかなあと思っているところです。

 MacでLTspiceなんかが動いたりすると面白いんですけどね。・・・使いこなしでいうと,BootCampでWindowsをインストールするのが一番いいのかなあ。

 普段の作業にストレスがないことはとにかく重要です。そういう観点でペイ出来る価格かどうかは別にして,ここから5年くらいはこのマシンを使っていこうと思います。

 まずは英語キーボードを待ちましょう。

入射光式の露出計を買う

  • 2008/06/02 15:54
  • カテゴリー:散財

 少し前の話になるのですが,入射式の露出計を買いました。GOSSENのデジシックスというものです。少し前にとあるWEBサイトでも紹介されていたので,ご存じの方も多いでしょう。

 露出計は言うまでもなく,露出を測定する道具です。フィルムへの露光量は一定ですので,周りの明るさに合わせて,シャッター速度や絞りを適切に調整しないと写真は撮影できません。

 その露出計にも,2つの種類があります。入射光式と反射式です。

 反射式はカメラに内蔵されている露出計がその代表格ですね。被写体に当たって反射した光の強さを測定するもなのですが,写真というのは反射した光を写し取っているのですから,これが一番理屈に合っているように思えます。

 一方の入射光式というのは,被写体に届く光の強さを測定するものです。

 それぞれに一長一短があるのはお約束です。反射式は,被写体から距離が離れていても測定が出来ます。もし一眼レフに内蔵されたものなら,レンズや絞りを通過した光を測定しますから,それらを含んだ形での測定が可能です。

 入射光式は,被写体に入り込む光を測定するのですから,被写体のそばまで行かなければ測定できません。数メートルならいいですが,望遠レンズを使った撮影などはどう考えてもお手上げです。

 それでも入射光式が不可欠な露出計として存在するには理由があって,それは被写体の色に左右されない,のです。

 反射型の露出計は,被写体に当たった光の反射光を測定します。被写体が白い場合には反射光は強くなりますから,露出計は実際よりも明るいという指示を出します。

 露出が自動のカメラの場合,本当はもっと暗いはずなのに明るいと判断され,実際よりも暗めの露出となります。いわゆるアンダーになるわけですね。

 被写体が黒い場合にはこの逆で,実際よりも暗いと判断されてしまい,露出がオーバーになるのです。

 反射型露出計の場合,反射率18%のグレーの時に適性露出になるよう調整がなされています。グレーカードなるものが売られていますが,あれがその18%のグレーです。

 こういう事がありますから,被写体の反射率を考えつつ,露出の補正を行ってあげないといけないわけですね。これが初心者が失敗写真を量産する最大の理由になっていた時代もあり,今でも必ず「露出補正」は初心者脱出の必修科目になっているのです。

 ところが入射光式の場合には,こうしたことが起きません。当たり前ですね,反射する光を測定するのではなく,差し込む光の量を測定するのですから,被写体の反射率などには一切関係がありません。

 その上,被写体の真そばで測定しますから,背景の明るさ(逆光やら影やら)にも引っ張られません。これが今でも入射光式の単体露出計が活躍できる理由です。

 ということはですね,18%の反射率のグレーカードを被写体とした場合,両者の示す値は全く同じになるはずだという事です。


 前置きが長くなりましたが,入射光式の露出計はそれなりに高価です。理由はよく分かりませんが,やっぱり数が出ないことが理由なんだと思いますし,それに一応測定器ですからあまりいい加減なことも出来ないんでしょう。

 3万円4万円は当たり前,2万円までの安い物はアナログ式で昔ながらのものだったりするので,私はちょっと躊躇していたのですが,今回買ったデジシックスは実売2万円弱でデジタルと,他に競合する物がないものです。

 これが2万円か-,とがっかりするような質感のなさ,作りのちゃちさはこの際目をつぶりましょう。また,ディスプレイにはEV値を表示するだけで,実際の絞り値やシャッター速度への換算は,機械式のローターを星座板のようにくるくる回して行います。

 質感のなさだけではなく,全体の操作感に頼りなさがありつつも,機能的には問題なしでしょう。小さく電池の消費もわずかで,操作も案外簡単です。常に測定しているのではなく,ボタンを押した瞬間のEV値を表示し続ける仕組みになっているので,明るさに合わせてリアルタイムに表示が変化したりはしませんが,そのおかげで電池寿命はとても長く,CR2032という小型のコイン電池で十分実用になるのでしょう。

 実際の測定結果ですが,なんとも不思議な結果になりました。

 *istDLを使って,約18%の反射率と思われるグレーのカーペットを撮影したのですが,2/3EVほぼずれてしまいました。*istDLの露出計ではジャストになっていたのに対し,デジシックスではオーバー気味です。

 これで信用できるのかいな,と不安になりつつ,次にこれを使って撮影するのはどういうときだろうかと,その機会をうかがっているところです。

 2万円とやや高価ですが,反射率に左右されない絶対的指標を得ることの心強さ,そして私のようにカメラを修理する人の基準測定器として,このサイズと価格なら辛抱することはないでしょう。さっさと買って,悩みから解放されるべきですね。

日本のおいしい水製造マシン

  • 2008/04/11 19:40
  • カテゴリー:散財

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 浄水器を買いました。

 水道の蛇口に取り付ける浄水器を使い始めて5年ほど経過し,すでに当たり前の存在となった浄水器ですが,最近発売になった松下電器のTK-PA10というくみ置き式の浄水器が急に気になったからです。

 なんでも,臭みや有害物質の除去に加えて,カルシウムを適量溶解させ,水の硬度を日本の「おいしい水」と同程度にするんだそうです。

 確かに硬度が適当なミネラルウォーターはおいしいものです。これから冷やした水がおいしくなる季節,毎年冷蔵庫に冷水を確保するポットを買おうかどうしようかと,悩んでいたのが,TK-PA10を買えば一気に解決です。

 値段や高いとも安いとも言える微妙な値段です。2リットル用のTK-PA20とも迷いましたが,私の冷蔵庫は小さいので明らかに入りません。それに,浄水器を通った水は言うまでもなく傷みやすく,その点でも小さい容量をこまめに作って置いておく方が安全です。

 とことで,価格差が数百円にもかかわらず,わざわざ小さい方のTK-PA10を買いました。

 大手量販店で購入し,喜んで組み立ててみると,1リットルそこそこのはずなのに,えらいでかいです。それもそのはず,濾過するのに10分ちょっとかかるわけで,濾過前の水と濾過後の水にそれぞれ1リットルの容積がないとダメですわね。

 ということで,1リットルの水を確保するポットが,2倍の2リットルの大きさを持つ計算となり,その効率の悪さにしょんぼりしました。

 ただ,入れ物はさすがにきちんと作られています。この手の商品で中国製以外を購入するのはもはや至難の業である昨今,透明感があり,手に持った感じもしっかりとしたポットが手に入ったことは,意外にうれしいことです。

 それに,Nationalというロゴがまたいい。これ,そのうちPanasonicに変わることになるわけで,もしかしたらこれが,私の最後のNational製品になるかも知れない,と思いました。

 さて,味です。

 私は硬度の高い水が好きなので,口に含んだ瞬間「あれ,こんなもんなのか」と思いました。ただ,蛇口に付けた浄水器の水と比べてみればその差は明かで,圧倒的にTK-PA10の水がおいしいです。ごくごくのんでいると,あっという間に空っぽになります。

 ちょっと気を遣わないといけないのが,水の寿命です。常温で24時間,冷やしても48時間が限度ということです。それまでに飲みきらないと,水が傷んでしまいます。フィルタも交換しなくていけなくなるので,一気に面倒なことになります。この水はいつ入れたんだっけ,と忘れてしまうような人には,ちょっと向いていないかも知れません。

 もう1つ,水分を含み,閉じた空間が常に1リットル存在するこのポット,あまり放置するとカビが生えるかも知れません。

 せっかくのおいしい水ですから衛生面で疑問が出ると,気分的にも台無しです。松下としてはこの種のくみ置き式の浄水器はこれが初めての製品らしく,そうしたノウハウがどれくらいあるのかも未知数です。

 ということで,実売約4000円というこの商品,これがもう500円高いと考えてしまったかも知れませんが,ペットボトルのミネラルウォーターを買うよりは全然安いと思うので,冷やしたおいしい水に不自由したくないと思う方は,投資に見合うだけのものがあると思います。

PD-D9を買いました

  • 2008/03/28 13:49
  • カテゴリー:散財

 最近SACDのソフトが今ひとつ増えない中で,プレーヤは国内メーカーから買いやすいものがいくつか出てきて,注目度もやや上がっているようです。(一方でPS3がSACDを再生できなくなっているのが対照的ですが)

 2002年にSCD-XB9を格安で手に入れて,SACDの面白さを知った私は,同じタイトルならSACDを選ぶようになったわけですが,残念なことにSCD-XB9の調子が昨年から今ひとつで,サーボがかからなくなっています。

 光ディスクドライブの寿命は,このサーボがかからない,にあると思ってまして,根本原因が部品の劣化かから来る物が多いことを考えても,もう買い換えが必要かなと思っていました。

 とはいえ,SONYの安価な奴は買いたくないし,かといってmarantzの高級品を買うのも抵抗があるし出,評判のいい,お手頃な製品が出てくることを待ちわびていました。

 そこへ出てきたのがPioneerのPD-D6/PD-D9,YAMAHAのCD-S2000です。

 特にPD-D6は低価格な割に評判が良く,コストパフォーマンスが高いことで知られているわけですが,これと部品を共通にしたPD-D9に私の興味はあり,価格的にはちょっと開きがあるCD-S2000と迷っていました。

 CD-S2000は今時珍しいサイドウッドもついている,非常にクラシカルなデザインで私好み。一通りの操作が本体でできることも好都合ですし,光ディスクドライブで一時代を築いたYAMAHAの製品ですので,きっと所有欲も満たされることでしょう。

 一方のPD-D9は奇抜なデザイン。CD-S2000にあるバランス出力もなく,外側はあくまで「普通のCDプレイヤー」を装っています。リモコンがないと使えないことや,非常に見にくいLCDディスプレイにはかなり抵抗がありますが,138000円の商品とは思えないような作り手のこだわりや情熱を感じました。

 1つに,DAコンバータにWM8741を採用したこと。Wolfsonはイギリスのファブレスメーカーですが,その音質には定評があり,今はTIの一部門となったBurrBrownと双璧をなす,オーディオ用DAコンバータメーカーの雄です。

 そのWolfsonが,次の世代を担うフラッグシップとして作り上げたのがWM8741です。設計者自ら「DAコンバータのF1」と称するこのWM8741を,なぜあえてPioneerは使おうと考えたのか。下位機種のPD-D6にはBurrBrownのものが使われているのに,PD-D9に使った理由はなんなのか。

 次にサンプルレートコンバータを搭載したこと。DAコンバータに送り込まれるデータが時間軸上で揺らいでいると,それは波形の崩れを引き起こし,歪みとして我々に届きます。この揺らぎをジッタといいますが,対策する方法の1つに,サンプルレートコンバータを使うというのがあります。

 本来サンプルレートコンバータは,文字通りサンプリング周波数を変換するものなのですが,入力と出力の間のクロックが非同期であることを利用し,入力にジッタを含むデータを,出力側のクロックに精度を高めることで,出力データのジッタを減らすことが出来るという仕組みです。

 こうした意図でサンプルレートコンバータを導入する高級DAコンバータも世の中にあり,ジッタを減らすことの大きな成果を上げていますが,このクラスの国産機で,積極的にサンプルレートコンバータを利用しようというのは,なかなか興味深いです。

 実は,私も自作DAコンバータのジッタ対策に,非同期型のデータバッファを作ろうと基礎検討を始めたことがあるのですが,その時は結局断念でしてしまいました。

 WM8741とサンプルレートコンバータの搭載,そして定評ある光学ドライブメーカーとして知られるPioneerが内製するメカデッキと,この値段にしては随分と志が高いように思われました。

 20kHz以上を擬似的に作るレガートリンクPROは極めて懐疑的ですが,もし当たれば結構なことです。11kgという重量級の筐体,隅々まで意識されたパーツと回路構成,air studioのエンジニアも参加したチューニングと,目指す方向に向けて何をなすべきか,月並みなものではありますが,きちんとこなしていることにも,共感しました。

 そう考えて,多少の不便さには目をつぶり,PD-D9を購入しました。

 まず最初に結論ですが,これは買って良かったと思います。

 非常に上品で粒の細かい音がしますが,音像はぼやけず,しっかりと定位します。特に男性ボーカルが秀逸です。派手ではありませんが決して丸い音ではなく,小さな音を粗末にしていないところが私好みです。


 また,定位感も良いようで,多少左右に動いたくらいでは音像に影響が出てきません。それとSACDもCDも同じ傾向にあることも結構ありがたい話で,ハイブリッドのディスクをSACDとCDとで聞き比べて,その傾向や方向性が共通することは安心感もあります。

 ドライブメカの安定感は評判通りです。実際の所どうだかわかりませんが,剛性の高さ,動作音,トレイの飛び出し方や引っ込み方,動作時の振動など,確実にディスクをトレースしているという安心感が感じられます。

 レガートリンクPROは,これは全然ダメだと思いました。シャープさがなくなり,音像がぼやけます。それだけならいいのですが,せっかくの定位感まで犠牲にして,特に小さい音の消え方が曖昧になり,まるで曇ったガラス越しに見ているようなもどかしさがあります。これは常時OFFに決定です。

 自作のDAコンバータとの比較ですが,自作のDAコンバータは解像度重視です。高音域でやや歪みっぽい印象がありますが,小さな音を再現する力は負けずとも劣らずですし,誇張もせずすべての音を全部出そうとする傾向があります。モニター向けという感じですかね。

 一方のPD-D9ですが,これはまろやかです。自作のDAコンバータに比べておとなしく,きめの細やかな印象がありますが,小さな粒々が見えるほどの解像感はありません。ただ,一歩下がって全体のバランスを俯瞰し,心地よさはどちらが上かと聞かれれば,これはPD-D9に軍配が上がるように思います。

 最初,PD-D9はSACD専用かな,と思っていたのですが,購入して2週間近く経過し,現在はすっかりCDもPD-D9のオーディオ出力で楽しむようになりました。

 まだはっきりしないのですが,自作DAコンバータの鋭角な感じを,300Bシングルのアンプがいい具合に劣化させて,それで聞きやすくなっていたのかも知れません。PD-D9で5998プッシュプルや,MOS-FETのアンプをならしてみると,どれも結構しっかりなってくれるんですね。むしろ,5998プッシュプルのエネルギー感が圧倒的で,自作DAコンバータでは聴いてられなかったこれらのアンプが,ここまで変わってくるとはちょっと意外でしたし,正直に言うと素直に認めたくないことでした。

 最近,大量生産で同じ品質のものを安価に提供するシステムで,オーディオ製品を作ったり,またそれらを買って評価したりすることに,ちょっと疑問を感じるようになってきました。木製の手作り家具のように,1つ1つ違っていていいんじゃないか,年月と共に馴染んでいくのもいいんじゃないか,そんな風に思うようになってきました。

 CDのようなディジタルオーディオは,大量生産と均質化に適した方式なんですが,そのおかげで我々は非常に高水準の音を安価に,また手軽に手に入れることが出来るようになりました。

 それは大変結構なことで,そういう道は今後も突き詰めていく必要はあると思います。しかし,一方で単純な価格の高い低いとは別の価値を議論できる「手作りオーディオ」がもっと一般的になっていかなければならんのではないかと,そんな風に思いました。

 今回,PD-D9のような優れた機器を10万円を切る価格で買えたことは,もちろん大量生産と均質化のたまものであるわけで,その点では先の話とは矛盾するのですが,やはり同じ事を小さいメーカーがやったら価格は30万円とかになってしまったはずで,そこはやっぱりPioneerが作るから,この値段に出来るんでしょう。

 とはいえ,PD-D9だって100万台も200万台も売るような商品ではないでしょうから,その台数に見合うような手のかけ方をしてくれているはずです。台数と価格と手のかけ方のバランスを取ることは,実はPioneerやYAMAHAのような,量産も出来るオーディオメーカーだから持ちうるノウハウが生きているんだと思います。(ついでに言うと,エンジニアの良心が生きているメーカーであることも大事だと思います。)

 そう考えると,こんな商品が今後またいつ出てくるかわかりませんし,少なくともSACDでは今が最初で最後の旬ではないかと,改めてそう感じます。とにかく,買って良かったと思う製品でした。

KAOSSILATORは新しい発明なのか

  • 2008/03/17 19:33
  • カテゴリー:散財

 KAOSSILATOR,買いました。

 かおしれーた?顔がどうしたって?,と言われてしまったくらいマイナーなものではありますが,なにやら楽器に縁遠かった人たちをも巻き込んでちょっとしたブームになっているようです。

 コルグは世界でも知られたシンセサイザーの老舗ですが,御三家の他社と違い,なかなか遊び心が豊かな会社のようです。80年代中頃の名機M1を頂点とする「優等生」なコルグ以前には,MS-10やPS-3100,MONOPOLYやPOLY-SIXといったやんちゃなコルグがあったわけですが,今世紀に入ってからは再びやんちゃなコルグが戻ってきたかのような印象があり,そこがまたコルグという会社の好き嫌いを分けているように思います。

 私はダンスミュージックやDJを自らのフィールドとしている人ではないので,この種のイクイップメンツにはとんと疎いのですが,どうもKAOSS-PADが先にあるようなんですね。これはサンプラーとかエフェクターをタッチパッドで操作するというもので,複雑な装置を操作する,訓練の必要な楽器演奏をマスターする,という敷居の高さを解決し,同時に直感的な操作と偶然性に期待をするという,一石二鳥なものらしいです。

 これはこれで1つのジャンルとなっているようですが,このユーザーインターフェースをシンセサイザーに応用したのがKAOSSILATOR,なんでしょうね。(ひょっとしたらタッチパッドを搭載した普通のシンセサイザーがすでに存在していて,それを切り出したものなのかも知れませんが,正直なところ私にはわかりません)

 それはともかく,ニッチな商品であることには違いがないのですが,このKAOSSILATOR,昨年末に登場して以来品薄で,なかなか手に入らないようなのです。

 まず,非常に面白いこと。そしてその面白さがあちこちのblogに取り上げられ,さらにはITmediaやImpressのサイトに取り上げられて,どんどん人気が出て行った感じです。

 極めつけが日経エレクトロニクスのユーザーインターフェースの特集でどどーんと紹介されたこと。普段電子楽器やDJに興味のないエンジニアやその上司の皆さんにまで知れ渡るに至り,とりあえず「なんだかわからんがすごいらしい」と評判になっているようです。

 価格は2万円と,この種の楽器としては安いのか高いのかわからん微妙なところです。シンセサイザーといえばもっと高価な物と思われがちですが,実際の所5,6万円でも十分ステージプレイに耐えられるものがあるわけですし,その大きさや鍵盤のコストを考えると,KAOSSILATORの2万円は,私としては高いなあという印象です。

 とはいえ,この手の物は買って試すしかありません。面白そうに思えても,コルグの製品には近寄りがたい物が常にあり,こんなことでもないとなかなか購入にまで至らないものなので,探してみることにしました。

 しかし,やっぱりないんですね,どこも在庫が。1月に予約しても3月になるとか,そんな状態だったのでほとんど忘れていたんですが,先日の木曜日,偶然アキバのヨドバシのガラスケースに収まっているのを発見して,衝動買いしてしまいました。

 「帰りの電車で乗り過ごした」などと評判なKAOSSILATORですので,中毒性があるのだろうと覚悟を決めて,帰宅してから電源を入れてみます。

 そして30分後に出来たのが,これです。

ファイル 183-1.mp3

 まったく初めて触る人間が30分でここまで出来るわけですから,確かに面白いといえば面白いです。もっとうまく作ることが出来る人はいくらでもいるでしょう。

 それで,このお休みにいろいろ触ってみた感想ですが,結論だけ言えば,これはそれほどおもしろいもんでもない,という感じです。

・あまりにチャチ
 ダンスミュージックやDJの人々はこれがいいというのかも知れませんが,私は2万円もする製品でこんなにチャチで質感のないものが日本の店頭に並ぶとは思っても見ませんでした。
 電池ブタに隙間があるとか,RCAピンジャックが曲がって付いているとか,工業製品としてすでに破綻しているとしか思えません。9800円がいいところ,NintendoDSなんかと比較すると,5800円でもいいかなと思うほどです。

・割り切りすぎ
 コルグの人もいろいろいってますが,はっきりいって割り切りすぎです。2小節しか録音できないレコーダー,3桁の7セグメントLEDが表示のすべて,紙っぺら1枚の説明書,そして激しいノイズと薄い音。ユーザーインターフェースが売りの商品なのに,演奏以外のユーザーインターフェースが絶望的にわかりにくく,音にこだわったといいつつオーディオ機器の水準すら満たしていない作りの甘さには,非常にがっかりしました。

・電池がすぐになくなる
 単3電池4本で5時間という電池寿命を長いと見るか短いと見るかは人それぞれですが,底面がほんのり暖かいというのは,この手の機器には許されないんではないかと思います。しっかり低消費電力設計をやらんかい。

・曲を保存できない
 作った曲を保存できません。電源を切るとあっさり消えてしまいます。2小節のレコーダーですので,作ってるときはグルグル頭の中を回ってるわけですよ,曲が。でも,しばらくすると忘れてしまい,何だっけなあと気になって聞き返したくなるものです。しかし電源を切った後ではそうも行かず,「失ってわかる」ある種のフラストレーションに悶々とするのです。SDカードスロットを付ける,不揮発メモリに残しておく,くらいのことは出来たんではないかと思います。

・設定も消える
 不揮発メモリやSRAMが安い昨今,せめて設定くらいは残しておいて欲しかったです。

・MIDIが壊滅
 実際,MIDIで他と繋がる仕組みにかかるお金は大したことないのですが,ここも割り切ったんでしょうね。個人的には,音源としては使い物にならないのでMIDI-INはいりませんが,インターフェースとしてのタッチパッドが他の音源を操作できたら面白いと思うので,MIDI-OUTだけあればいいと思いました。

・アルペジエータが絶望的
 普通アルペジエータといえば,分散和音を作る装置を言いますわね。和音を押さえればそれが時間的にずれて発音されることを期待するわけですが,このアルペジエータはゲートアルペジエータと言うだけあって,和音ではなく単一の音が時間的に細切れにされて発音されるだけです。まあ,正直これでは使う気にはなりません。

・シーケンサと違うがな
 誰もシーケンサとはいってないのですが,テンポを変更しても,録音済みのトラックには反映されません。これにはつくづくがっかりしました。

・パッドの精度がさっぱり
 後述しますが,KAOSSILATORはタッチパッドという無限音階の入力インターフェースにスケールを実装し,指でなぞればそのスケールで音を出してくれるというありがたい機能が最大の売りです。しかしそのパッドの精度が今ひとつで,慣れもあるんでしょうがなかなか思い通りにはなってくれません。

・やりたいことができない
 例えば,こんな感じの曲を作ろう,という感じで頭の中でなってる曲があるとします。しかしKAOSSILATORに入っている素材は必ずしもそれを再現できる材料にはなりません。

・コードが蚊帳の外
 これがもう致命的。リズムとスケールが機械任せに出来るメリットがここまでシンセサイザーを面白くしたのに,コードに関しては全くケアされていないのです。まあ,ここにコードを扱えるようにしてしまうと途端に難易度が上がってしまうこともわかりますし,それがDJやダンスミュージックに必要とされていないこともなんとなくわかりますが,ここでコードチェンジをしたい,とか,こういうコードを使っていこうとか考え及ぶ人にとって,猛烈なフラストレーションがたまります。


 とまあ書き並べましたが,おそらくこれだけ人気の出た機種ですので,続編があるでしょう。KAOSSILATOR2では特にコードとアルペジエータに関して強化されることを期待したいです。この際素材が云々は,ダンスミュージックのツールと割り切っているので贅沢は言いません。

 なにせ,KAOSSILATORの優れたところは,タッチパッドを入力デバイスにするために,スケールを割り当てて無段階に音が変化しないようにしてあることです。これは確かに新しい楽器の出現といっていいかもしれません。

 本来無段階に変化する弦楽器にフレットを取り付けてスケールを割り当てることで,ギターは和音の演奏が楽になったり初心者でも取っつきやすくなったりしたわけです。鍵盤楽器などは最初から無段階に音を変化させることが出来ませんから,最初から何らかのスケールに沿って音が区切られています。

 ただ,この楽器のスケールは最大公約数的なものであり,1オクターブに存在する12の音からいくつかを選んで演奏する必要があるわけです。演奏に使うスケールを体と頭で覚えることでとりあえず外さないソロを取ることが可能になりますが,なかなかそれが難しいものです。

 KAOSSILATORのすごいところは,誰でもなぞれるタッチパッドに覚えることが難しい多彩なスケールを割り当て,とりあえずぐりぐりパッドをいじるだけで,外さないソロが演奏できてしまうことにあります。

 さらに横方向に音の高低と,縦方向にエフェクトや音色の変化を割り当ててあるので,指先1つで複雑な操作を(自由にというにはほど遠いが)したのと同じに出来るのです。同じ事をキーボードでやったりギターでやるのは,ちょっと大変だと思います。

 そして,これは音楽作成ツールではなく,ループを作る装置です。だから最大2小節しか録音できません。この2小節に半完成となっている素材を貼り付けて作り上げるのが,KAOSSILATORの醍醐味なんでしょうね。

 2小節しか録音できないことは,思わぬ利点を生みます。まず完成に持っていくのに時間がかからない。工夫をしようにも自ずと限界があるので,さっと遊べる気軽さがあります。

 しかも,どれも派手でキャッチーな音ばかり。パッドをいじって変化するバリエーションまで考えると,無数とも言える音が備わっていて,それらを一通り試す気も起きないほどです。

 こういうところから考えると,楽器の演奏が出来ない人でも,スケールの概念を理解できておらず,理解できていてもそれを楽器で演奏出来ない人でも,また複雑な機器の操作やPCの扱いを面倒と感じる人でも,さらにいうとダンスミュージックに関する抵抗を感じるような人でも,気軽に楽器演奏が楽しめるという絶対的な敷居の低さが,KAOSSILATORの最大の発明でしょう。

 そこにさらに偶然性を重ねて出来上がる物を第三者的に楽しむのもよし,万人にお勧めできるものではないと思いますが,まずは持っている人に使わせてもらって,自分のセンスにフィットするかどうかを試してみたらいかがかと思います。

 しかし,私もこれを使いこなせているとは到底思えません。きっと達人がいるんだろうなあ,この2小節をPCに取り込んで,DAWで加工しながら1曲のボリュームに仕上げるような人もいるんだろうなあと,そんな風に思ったりします。

 私は,もし機会があればですが,アンサンブルでソロをこいつで取れればなあと,そんな風に思います。

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