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カテゴリー「散財」の検索結果は以下のとおりです。

テレビやん

  • 2007/11/29 17:18
  • カテゴリー:散財

 ワンセグ,もう当たり前の存在になりました。

 地デジにはB-CASカードがいるのに,ワンセグはいらないわけで,なにかと管理されることを嫌う私にとって,非常に魅力的に見えます。

 画質なんかどうでいい(画質を気にして見るような番組は地上波にはない)と思っている私は,15インチくらいでワンセグがうつるテレビが安くあれば,もうそれでよいと思っているほどです。

 そんななか,NintendoDSでワンセグを受信できるチューナーが安価で発売されました。安価とはいえ6800円。役所が勝手に「地デジチューナーを5000円で」などとほざいていることを真に受ければ,ワンセグのくせに5000円を超えていることに値頃感が変わってきそうですが,追加投資が6800円でもう1つテレビが手に入ると思えば,試してみる価値はあると思います。

 PSPにも同じようなチューナーが出ていますが,旧機種は捨てられてしまったので,私はどのみち対象外。そこへいくと任天堂の面倒見の良さには頭が下がります。

 もう1つ,任天堂のこの種のアイテムには,ゲーム屋さんらしい遊び心が満載。私はどちらかというとそれが目当てで買った口です。

 「プレイやん」の流れをくむと期待した「テレビやん」,ゲームウォッチのエミュレータ,テレビのツボ,など,テレビを見るという行為に全く関係ないおまけがいっぱいです。

 感心したのは,説明書の巻末のクレジットに,これらの開発に関わった人々のお名前がきちんと書かれていることです。家電の感覚だと開発者のクレジットなど出そうという気にならないものですが,同じようなものを作っても,ゲーム屋さんというのは,それは製品であると同時に作品であるという意識が根底にあるんだなあと,うらやましくなりました。

 で,使ってみたのですが,なかなかよい印象です。感度は十分で,少なくとも私の住んでいる川崎市では室内でも問題はありません。電池寿命もそこそこですし,操作性も軽快で,実用性もばっちりではあります。

 しかし,いろいろ不満もあります。起動するのに,いちいちDSの起動画面からスクリーンをタッチして先に進めないといけないこと,字幕がつぶれて読めないこと,画面の設定や字幕の設定が電源を切る度に初期化されることです。

 私がこのテレビで見ているのは主にニュースですが,ニュースは音声さえ聞ければおおむね意味が分かるものですので,これはワンセグラジオだと割り切れば,別になんということもありません。

 そんなわけで,直販しかないのが残念ではありますが,DSを持っている人でワンセグが受信できる人は,これを買っておくと布団の中でテレビを見る事が出来たりと,なにかと便利に使えるように思います。ひょっとしたら,災害時にも役に立つかも知れません。

 どうやったらゲームウォッチの種類が増えるのかなあ,などと考えながら,私は毎日使っています。

パチモンは所詮パチモン

  • 2007/11/01 19:27
  • カテゴリー:散財

 ScanSnapによって大量の本をPDFにして,その省スペースっぷりにご満悦な私ですが,最近職場で異動があり,段ボール箱10箱以上にふくれあがった技術書が全くなくなったことでとても身軽に席を移動できたことは,改めてScanSnapの力を思い知ることとなりました。

 もちろん私自身の作業にそれだけの手間がかかっているわけですし,気分的にも紙の本を切り刻んで捨てるときの寂しさは今でも嫌な物ですが,時間と同じくらい土地も貴重なものですし,欲しいのは情報でありパッケージではないと,そこは割り切っています。(反対に情報ではなくパッケージに価値があると思った物はスキャンしないわけです)

 それで,会社にPDFを持っていきたいのですが,すでにトランジスタ技術という雑誌だけで20GBを越えていますし,その他の雑誌や書籍を含めると,40GBくらいにはなっていそうです。

 必要そうなものを選んで1.8インチの20GBのHDDに入れて会社へ持っていっていますが,雑誌は増えるものですし,必要なものは大体の場合コピーしていないものなので,やはりここは大容量HDDを買うしかありません。

 先日PowerMac7600を処分しましたが,おかげで3.5インチの80GBのHDDが出てきました。どうせ3.5インチなんて使い道はありませんし,80GBなんて中途半端な容量はゴミ同然ですので,ケースを買ってきて会社で使いましょう。

 そこで,MacOSX10.5を買ったついでに,ケースを買ってきました。玄人指向のやつで,ぱっと見るとMacMiniそっくりのケースです。お値段は2980円でしたか。

 しかし,開けてびっくりです。

 全部プラスチックで出来ています。かなり華奢です。塗装は悪くないのですが,まさかHDDのマウンタまでプラスチックだとは思いませんでした。

 その代わり,USB-IDEのチップはNEC製で,あやしい中国製ではありません。

 LEDは私の嫌いな青色です。しかも電源が入っていると点灯する意味のないものです。アクセスランプを付けてもらいたいですね。やっぱ,アクセスランプは赤でしょ,赤。

 悔しいので,天板に10.5に着いてきたリンゴのシールを貼り付けました。

 使ってみると普通のケースです。しかし,無駄にでかいですし,繰り返しますがプラスチックというのはどうも良くないです。値段ももう少しましなものが秋葉なら2000円までで買えるでしょう。失敗ですね。

 まあ,玄人指向には過去いろいろお世話になったので今回も,と思いましたが,この質感のなさには少々がっかりですね。

 皆さんも,HDDケースをバカにすることなく,真面目に選んで下さい。

なにがTimeMachineだ時間を返せ!

  • 2007/10/29 15:21
  • カテゴリー:散財

 しばらくさぼっていました。身の回りにいろいろとあったことが直截な原因ですが,どうも最近言葉すらすらと出てこないという,嫌な感触に悩まされ,文章を書くことに以前のような積極性を持てないことも理由です。

 ネタはいっぱいあるので,少しずつ書いていこうと思います。

 さて,今回は旬なネタ,MacOSX10.5「Leopard」です。

 私もMacのオーナーになって15年以上,今はiBookG4に落ち着いていますが,OSだけはその都度最新の物を使い込んでいくことを旨としています。

 今にして思えば,MacOSX10.0なんてのは,なかなかひどかったなあと思います。マシンの不安定さ(結局メモリの問題だったと後で分かる)もあったのでなにが原因だったかわかりませんが,起動しない,カーネルパニックが頻発,レインボーサークルが回りっぱなし,設定を覚えてくれない,レスポンスが悪すぎる,ということで,まともな作業に使えるものではなかったです。

 それでも,その夢ある未来に期待して,私などはちゃんとAppleについていったわけです。

 10.3くらいになるとなにも心配することはなくなり,便利になった新しい機能が増えることで,古いOSに戻れないという,良い状況になったと思います。10.4は安定性も機能も,手に馴染む感覚も,やはり一番良かったなあと思います。

 10.5はCoverFlowやTimeMachineなど,興味のある機能がいろいろ追加されているのですが,どれもマシンパワーやHDDの容量を必要としそうで,PowerPCG4-1GHzのiBookではかなり厳しいなあという予感はしていました。

 ただ,Appleの場合,メジャーリリースでカーネルやFinderがチューニングされて動作が軽くなることもあったりします。新しく追加された機能を使わなければ,それまでよりも軽くなることもあるので,古いマシンでもそこそこ使えるから,新しいOSにする価値もあるのです。

 そんなわけで,10.5,金曜日の夜に会社を少し早めに出て,買いに行きました。祭り好きなら秋葉原や銀座に向かうべきなのでしょうが,当時は雨。雨の中わざわざ列ぶというのはどうもなあと思った私は,会社の帰りに寄れる川崎のヨドバシにいきました。

 6時ちょっと過ぎに到着したのですが,お客さんは少なく,祭りとはおよそ縁遠い状態です。店員さんが大声を出して10.5の発売をアナウンスしていましたが,そもそもお客が少ないのですから,あまり意味もないです。

 それに,なにも注目されるようなイベントがないんですから,店員さんもちょっと気の毒です。なにかくれるかなーと少し期待しましたが,なにももらえず,極めて事務的に会計が済みました。所要時間3分。

 こんなあっけなく2年ぶりの祭りが終わっていいのか!と思いましたが,本当の祭りは,家に帰ってから起こることを,この時の私はまだ知りません。

 雨の中帰宅し,軽くメールのチェックを行ったりしたあと,OSをインストールします。

 最近のMacOSXはインストーラも良くできていて,それまでの環境を引き継ぐための工夫が随所に見られます。通常のアップグレードインストールに加え,システムだけ入れ替えて環境を移行してくれる方法,他のHDDやマシンから環境を引き継ぐ方法,もちろんクリーンインストールも可能と,いろいろ方法が選べます。

 そもそも,インストーラが結構賢く信頼できるので,環境の移行に失敗したり,インストール中に止まるなどという問題も,これまであまり経験していません。

 すっかり油断していた私は,軽くお酒が入っていたこともあり,深く考えず「アップグレード」を選んでしまいました。HDDの容量が残り少なかったことも理由ですが,最低でもここは古い環境をアーカイブし,環境を移行するという作戦にすべきでした。

 また,1週間前に取ったバックアップを更新し,最新のバックアップにすることもすっかり忘れていました。これをやっておけば,時間の短縮に繋がったのですが・・・

 2時間以上の時間がかかり,ようやくインストールが終わりました。インストール途中で止まるという最悪の事態がなくて,もう勝ったも同然だワハハハと思って再起動したのですが,どうも様子がおかしい。

 ログインウィンドウまでは表示されるのですが,そこからレインボーサークルが回りっぱなしになり,ログイン出来ません。

 まあ,最初の起動の時にはこういうこともあるだろうと,しばらく待ってみることにしたのですが,1時間放置しても変化無し。これはいよいよまずいです。

 シングルユーザーモードで起動します。HDDの修復などを行いましたが改善されず。なにか互換性のない機能拡張や起動項目がエラーを起こしているのかと思いましたが,起動しない限りそれを特定するのは難しいです。

 セーフモードでもログインできず。結局私のiBookG4は,全く操作ができなくなってしまったのでした。

 もう一度同じHDDに「アーカイブしてインストール」を行いますが改善されず。もう一度試みますが,今度はHDDの容量不足でインストールも出来なくなってしまいました。

 いやはや,この状態では手も足も出ません。某巨大掲示板でも同じ症状の人がいて,解決策は出ていないようです。他にも多種多様なトラブルが発生しているようで,やはり早まったかなあと反省。

 DVDから起動しても結局なにも出来ませんし,HDDを取り出してバックアップを取るのもiBookだけに難しいです。

 こうなったら,もうクリーンインストールしかありません。

 しかし,データを失うわけにはいきません。そこで,外付けHDDにインストールしてここから起動し,データを待避することにしたのですが,どういう分けだか外付けHDDにインストールしようとすると「出来ません」と言われてしまいます。

 万事休す。

 しかし,HDDがクラッシュしたわけではなく,中にデータが残っているのですから,わざわざ消すことはありません。それに,消えてしまうととっても困ってしまう書類やメールがたくさんあるので,なんとしても救わねばなりません。

 そういえば,かつてUSBドライバをぐちゃぐちゃいじっていた時に,キーボードもトラックパッドも動かなくなって困り果てたとき,外付けのHDDから起動させた経験がありました。

 その時のHDDはIEEE1394接続だったのですが,まだそれが残っているはずという記憶を頼りに,探してつないでみます。

 無事10.4が起動。

 とりあえずデータを失うことはなさそうです。

 80GBの外付けHDDをつなぎ,内臓HDDをバックアップし,その日は力尽きて寝ることにしました。

 翌朝,普段よりも早起きして作業を続行です。

 クリーンインストールの用意にかかります。まあ,私のOSは,10.3から10.4にアップグレードしているものですので,少々汚れています。それに,HDDは最初の30GBから100GB,そして現在の120GBと2回入れ替えを行っていて,その度にCarbonCopyClonerの古いバージョンでクローンを作ったものなので,気持ち悪いのは確かです。

 もう意味もない古いアプリケーションやドライバも入ったままですし,Classic環境が全敗になった10.5でクリーンインストールをするのは,実はよい機会なのではないかと,気を取り直して作業にかかります。

 MacOSのファイルシステムであるHFS+は,基本的には大文字と小文字を区別しない仕様です。最近になって区別できるようになったのですが,そのためにはファイルシステムを更新しないといけないので,フォーマットからやり直さなければなりません。

 私はこの機会に,大文字と小文字を区別させるようにしました。せっかくのクリーンインストールですから,これくらいの新しさがないといけません。

 インストールはサクサク進み,無事に起動しました。新しいOSを使うという感動を味わうこともせず,あわてて環境の移行です。

 メールはメールボックスの取り込み,アプリケーションは原則ベタコピーですませます。設定類は出来るだけApplicationSupportかPrefernceからコピーして,問題が出たアプリだけ設定し直します。

 おおむね環境の移行が済んだところで,PhotoshopCS3です。さすがにコピーだけでは起動できなかったので再インストールをしますが,インストール出来ないといわれます。

 アップグレード版だからかなあと思い,PhotoshopCSをインストールして,もう一度CS3をインストールします。しかし結果は同じ。

 調べてみると,なんとCS3は大文字と小文字を区別するファイルシステムではインストールできないんだそうです。CSは出来たのに・・・

 せっかく環境を移行しましたが,フォーマットからまたやり直しです。くそー,時間を返せ。

 しかし,これだけの回数をインストールすると,もう慣れた物です。プリンタドライバをインストールしないでおくとインストール時間が大幅に短縮されるので,チェックを全部外します。ほとんど使わないドライバのインストールに,時間を容量をかけるのは無駄もいいところです。

 1時間弱でインストールは終了。今度はアプリケーションを立ち上げる前に書類を先にコピーしておきます。メールなどは,この方法で初回起動時に自動的に書式の変更などを行ってくれて,何食わぬ顔でそれまで通り使えるようになりました。

 Safariも同様で,ほとんどのアプリケーションがこの方法で問題なく動いています。これでだいぶ時間の短縮になりました。

 PhotoshopCS3も問題なくインストールできて,普段よく使うアプリケーションは一通り揃えることが出来ました。空き容量を見てみると,なんと20GBも節約出来ています。

 いかにこれまで無駄が多かったか,です。建て増しを繰り返して使うより,やはり綺麗にクリーンインストールした方が気分もいいし,安全です。無駄も省けていいことずくめと言いたいところですが,しばらくはバックアップを消せないですね。

 さて,ようやく使ってみた感想です。

 まず,結構バグが多いです。リスト表示もしくはCoverFlowでファイル名を書き換えると,Finderが落ちます。これは再現性があります。あと,カーネルパニックも一度経験しました。

 それと,これまでのアプリがちゃんと動かなくなっているケースがあります。PixelCatという画像ビューワを使っているのですが,フォルダをドラッグしても開かなくなりました。

 全体的な速度はあまり変わりません。Dockは3Dになったことで少々もたつき気味ですが,それほど気になるレベルではありませんが,最近乗り換えたエディタで,CotEditorは非常に重たくなってしまいました。

 フォルダのアイコンもちょっと慣れないせいか違和感がありますね。昔の方がよかったように思います。

 新しいウィンドウを開くと,その表示がアイコンだったりリストだったりするので,なんで覚えてくれないのかなあと思っていたら,ウィンドウごとに「いつもリストで表示する」というチェックを入れておかないと,最後に変更した表示方法が引き継がれてしまうんですね。

 私はウィンドウごとに自動で記憶してくれるのが正しいと思うのですが,今回の10.5では,それをユーザーが明示しないといけなくなりました。ウィンドウごとに記憶されないという考え方は,それはそれで正しいのかもしれませんが,次に開くウィンドウがどういう表示になるかを知らず知らずに覚えているものなので,開いた瞬間に次の作業に移ることもできず,ひっかっかってしまうのが嫌です。

 考えてみると,毎回新しいウィンドウを開くという使い方は,いつの間にやら少数派になっているようです。WEBブラウザのように,ウィンドウはそのままに表示内容だけ変わっていくのが当たり前だと,ウィンドウ単位で記憶されてもあまり意味がないのかも知れません。いやー,私もすっかり旧人種です。

 期待していたソニーのGPS-CS1Kのマウントは,やっぱり出来ませんでした。Intel版では,10.4.9(だったかな)あたりでUSBドライバが更新され,マウントできるようになっているのですが,PPC版は更新されていません。そこで10.5に期待したのですが,やっぱり駄目でした。

 TimeMachineは,まだ試せていません。ただ,バックアップ中もそんなに重くはないですし,操作ミスで消えたはずのファイルが戻せることの安心感は大きなものがあります。このために外付けHDDを買うのももったいないように思いますが,TimeMachineを使えるなら意味があるんではないかと思います。

 多くの人が絶賛している辞書もすばらしいですね。市販の電子辞書端末に入っているような本格的な辞書がきちんと入っているので,使い物になりそうです。これまでこれらを数千円なり数万円で購入してきたことを考えると,15000円という価格はお買い得だなあと思います。しかし,あの渋い辞書屋さんが,よくもバンドルを許したなあと思います。

 あとは,これまでのOSと同じですね。見た目もこれまでとあまり変わらないものに出来ますし,使い心地はMacOSXそのものです。もう少しバグが取れて,安定してくれば他の人にもお勧めできるようになると思います。

 そうそう,ことえり,随分使いやすくなってるようですね。予測変換も出来るようになってるみたいで,もうATOKを買う必要はないんではないかと思います。

 POBOXの作者の増井さんがAppleに移られて,iPodTouchにも関わられたと公言されていますが,ひょっとするとことえりも彼の手が入っている可能性があるんじゃないかと思いました。本当のところはよくわかりませんが・・・

 これから本格的な運用に入りますが,かなり私自身は期待しています。マシンの買い換えはもう少し先になりそうですが,OSを新しくすることはマシンの買い換えに匹敵します。楽しんでいこうと思います。

未来に触れるTouch

  • 2007/10/09 16:06
  • カテゴリー:散財

 出ましたね,iPodTouch。

 ポータブルオーディオプレイヤー(という範疇に収まっているかどうかは別議論ですが)にしては高額な商品,9月末日と言われながら直販サイトの顧客の一部には9月20日過ぎに届き,それ以外は10月になるまで音沙汰無しでイライラする人が続出,しかもWindowsでは最初の起動時にかかっているロックを解除できないという初歩的なトラブルの発生と,なにかと話題に事欠かない大型商品でした。

 9月初旬に発表になった時,私はとりあえず16GBモデルをヨドバシの通販サイトに予約。高いなーと思いつつ,iPhoneで絶賛されたユーザーインターフェースを手に入れるチャンスですし,あのアップルがまた革命を起こすのではないかと,そんな期待に対価を払うことにしました。

 それで,直販サイトとリテールストア以外は11月になるとか,目処すら立ってないとかいろいろ噂が飛び交いましたが,結局私はこの連休に手に入れることが出来ました。

 使ってみた感想ですが,評判通りの素晴らしいユーザーインターフェースでした。また,このユーザーインターフェースを実現するために,タッチパネルという部品がここまで進歩していることにも驚きました。Grafitiなどは,所詮抵抗方式のタッチパネルの性能に妥協した産物であると思い知りました。

 1つ1つの技術は既知の物であるかも知れませんが,これらを統合することで新しい価値を創造するということがどれほど素晴らしくまた難しいことか,私は初代iPodを予約して手に入れた時の感動をもう一度味わうことになったのです。

 CoverFlowはMacOSX10.5で標準的な機能として採用されることになっています。iTunesだけの機能から,OSの機能に格上げされたCoverFlowは,デバイスの壁をも越えて,新しい「見せ方」を我々に浸透させていきます。

 そしてネットワークにつなぎ,Safariを使ってみます。まるでターボが効いたときの加速のように,iPodTouchは全く別のマシンに化けたような錯覚に陥ります。HalfVGAに過ぎないLCDで,これほど美しくWEBが見られるとは。

 縦で見にくいと思えばすぐに横に出来るし,つまめば拡大縮小が思いのまま,みたい部分をダブルタップすればちょうどいい大きさにしてくれるし,入力だってこれまで用意されてきたどのソフトウェアキーボードより使いやすいものです。

 細かいところでまだまだ不満もありますが,この薄っぺらい手のひらサイズの端末で世界中の情報が手に入るのかと思うと,まさにスタートレックの世界だなあと思いました。

 今でも日本のメーカーに対する信頼は厚いですが,果たしてiPodTouchを見て,これを日本のメーカーは作れるんでしょうか。


 さて,手に入れるまでの1ヶ月間,いろいろこのiPodTouchというマシンを冷静に考えてみたのですが,Appleがあくまでオーディオ/ビデオプレイヤーだと言い切るのは,これは一種のカムフラージュではないのか,と思いました。

 海外まで目を向けると,ポータブルオーディオプレイヤーはWiFiを搭載するのが次のテーマになっているのがわかります。Zuneしかり,Sansaしかり。

 しかし,ユーザーがそれで幸せになるのか,便利になるのか,ないと困る物になるのか,という点で見ると,やはりメーカーサイドの「搭載可能だったので搭載した」という独りよがりな押しつけに過ぎないように感じるのです。

 それもそのはずで,こうした新しい機能や付加価値を搭載しないと,1万円以下のプレイヤーとまともに競合してしまいます。安い商品は利益も薄いので数を出す必要がありますが,中国メーカーも含めてこのクラスの商品の市場はすでにすし詰め状態です。しかも安く作ることでしか競争できない単機能な商品は,その競争によって利益がますます少なくなります。

 そこで高付加価値モデルへのシフトがおきますが,大きさや電池寿命,メモリ容量で一定の水準に達した現在,ユーザーは別に安い物でも不満を持たなくなり,メーカーが用意する付加価値に憧れてくれなくなるわけです。

 ここにメーカーの都合で進められる高機能化(と高価格化)とユーザーの要求が少しずつ乖離していく状況が生まれるわけです。

 オーディオプレイヤーにWiFiがついて,それで何をしましょうか。AppleはiPodTouchで直接音楽を購入できるようにとWiFiを搭載しましたが,インフラの整備までやるはずもなく,そこはスターバックスと手を結びました。

 認証に必ずWEBブラウザが必要になるから,どうせならフルブラウザのSafariを搭載した,というのがAppleの説明ですが,このSafari搭載というのが,実は無限の可能性を秘めていると気付いた人は多いはずです。

 数年前ならいざ知らず,今はちょっと恥ずかしいWeb2.0という言葉に代表されるように,AjaxなどでWEBベースでありとあらゆるサービスが実現可能になっています。

 10年以上前にサーバ/クライアントシステムなどともてはやされましたが,これが特別なインフラや特別なプロトコルを用いず,ごく自然に利用可能なっているんです。

 重い処理はサーバに,軽い処理はクライアントに,必要な物はWEBブラウザだけ,しかもWiFiで繋がる,なんていう話を並べてみると,もはやiPodTouchは,すでにPDAやシンクライアントと呼ばれる物と同等になっていることに気が付きます。

 iPodTouchにはメールがない?確かにPOP3もSMTPも使えません。でもGmailがあるじゃないですか。メモ帳がない?確かにそうですね。でも自分のblogにメモ書きを残せばどこでもそのメモを見ることが出来ます。

 iPodTouchとiPhoneの本質は,ここにあるのではないかと思います。

 こうしてサーバ側が強力なサービスを,WEBブラウザしか持たないプアな端末に提供できるような下地が整うと,ありとあらゆる物がWEBブラウザを搭載するようになり,我々はあらゆる場所で,そこにあるどんなマシンをつかっても,必要な情報にアクセス出来るようになります。もはや「持ち歩く」必要はありません。行った先に窓はあり,そこから手を伸ばせばどこでも同じ情報が瞬時に手に入るわけです。

 機能アップはサーバ側を改良すれば可能で,端末側に改良は基本的には必要がありません。ストレージ容量も端末には必要がありません。すでにGmailの容量はiPodTouchのストレージ容量を超えています。

 かつてユビキタスというむずがゆくなる言葉を連発した人がいましたが,この人のビジョンも結局「繋がる」という所止まりでした。繋がることは手段であり結果ではないことは誰の目にも明らかでしたが,またしてもAppleによってこの事実にはっとさせられたわけです。

 え,WiFiで携帯機器でWEBブラウザ搭載はiPodTouchやiPhoneが初めてではないって?それではあなたの思う「初めての端末」は,小さく軽く洗練されていて,WiFiもWEBブラウザも必要としない人でも「欲しい!」と思わせるような魅力的なものでしたか?

 Appleのしたたかさはここら辺で,iPodTouchを欲しい人の中には「WiFiなんかいらんな」とか「WEBブラウザなど使い道がない」と思う人もいるはずです。いわばそれらはおまけで,気が付いたらiPodTouchと一緒にWiFiとWEBブラウザがどうにもならないくらいに普及しているのです。まさに「トロイの木馬」とはこのことです。

 そういう商品が5万円近い値段でバンバン売れる。WiFiを売りにするでもなく,WEBブラウザを搭載することを売りにするでもなく,美しいデザインと新しいユーザーインターフェースでこの高額商品がどんどん売れてゆく,他のメーカーにこんな芸当はまず無理でしょう。

 初代iPodがその後の音楽プレイヤーを大革命したのと同じように,iPodTouchがまた次の革命を起こすことを,私は期待したいと思います。コンピュータメーカーであったAppleが音楽プレイヤーに参入したことそのものを,歴史的な出来事として評価すべき時が,やがてやってくるかも知れません。

いまさらポケコン

  • 2007/09/18 17:51
  • カテゴリー:散財

ファイル 155-1.jpg

 いまさらですが,ポケコンを買ってしまいました。

 カシオのVX-4です。FX-870Pをベースに,内蔵メモリを減らした学生向けのモデルです。

 あれほどの隆盛を誇っていたポケコンも,一般の人が購入出来る機種は絶滅していて,基本的にオークションか中古を探すしかありません。一部シャープの学生向けのモデルが入手可能なようですが,これも教材の代理店に直接頼むか,ごく限られたお店で買うしかありません。

 そんな中,どういうわけだかVX-4については先月くらいから,秋葉原に急に出てきました。価格はどこも大体7000円程度。微妙な値段ですが,この手のデッドストックが手に入る機会はもう最後でしょう。

 私はシャープのポケコンの愛用者でしたので,カシオのポケコンは全くわかりません。使ったこともありませんし,使ってみようと思ったこともありません。

 しかし,最後のポケコンとして買い納めするのも悪くないと,通販でついつい購入してしまったのです。最近のポケコンは16bitだの100kByteオーバーのメモリだのと高機能化が進んでいますが,VX-4は清く正しい8bitです。アルミの化粧板も80年代らしくて素晴らしいです。

 届くまでにいろいろ調べてみると,メモリの増設は必須科目のようです。内蔵の64kbitのSRAMを外し,256kbitのSRAMに交換するとfx-870p同等になり,さらに拡張RAMパックで合計64kByteというのが,この機種の最大容量とのこと。

 届いて軽く動作確認をしてから分解します。

 まず64kbitのSRAMを外します。続けて256kbitのSRAM(手持ちの関係で富士通のMB84256を使います)を取り付けて,ショートさせているPADを入れ替えます。

 これでまずはOK。この段階で標準状態のfx-870pと同等です。さらに続けてRAMパックと同じ容量を内蔵させてしまい,トータル64kByteにしてみます。

 いろいろ方法はあるのですが,私の場合8bitパソコン改造では標準的技法として知られている「カメカメ」で対処。SRAMの上にもう1つSRAMをのせて,CS端子を除いた上下のピンをハンダ付けします。これで面倒臭いバスは一気に配線完了です。

 のはずだったのですが,フラットパッケージでは足の長さが足りず,結局導線を使って上下をハンダ付けしたので,手間はあまりかわりませんでした。

 SRAMのCS端子は,RAMパックのCS端子につなぎます。RAMパックのパターンから信号を引っ張り出し,上側のSRAMのCSにハンダ付け。作業はこれで終わりのはず,でした。

 ところが,バカですね,カメカメの最大の弱点,厚みが倍になるという問題をすっかり忘れていました。(というか,まあどうにかなるだろうと思って見切り発車したんですが・・・)

 そこで,ABS製の底板をSRAMの部分だけくりぬき,なんとか収めることが出来ました。VX-4の場合,底板の上からさらにアルミのカバーを取り付けますので,SRAMがむき出しになるわけではありませんし,一応外部からの衝撃を直接受けずに済みます。

 電源を入れてリセットすると,ちゃんと64kByteになっていることが確認出来ました。メモリチェックをかけて問題がないことを確認したら,これでもう完成です。

 ところが私にとって初めてのカシオのポケコンですので,使い方がさっぱりわかりません。もともと自宅用にさっと手軽に使える電池式のBASICマシンを用意しようという事も期待して購入したのに,これではちょっと困った物です。マニュアルもきちんと読んでみましたが,意外に不親切で,知りたいことがあまりきちんと書かれていません。本当にこれだけで高校生が使いこなせるようになるんかいな,と私は疑問を感じ始めます。

 さらにネットでいろいろ調べていくと,PCと接続してプログラムをダウンロード出来るらしく,いくつか面白そうなものが落ちています。

 接続ケーブルは2.5φの3Pジャックですが,シリアルポートとはレベルが違うのでレベルコンバータが必要です。私の場合,そんなにしょっちゅう使うわけでもないので,IC-R5用に作ったケーブルをちょこっと改造し,つないでみます。

 うまく動作して,ゲームなどのソフトをダウンロードしてみましたが,(作者の方には申し訳ないですが)そんなに便利でもなく面白いわけでもなさそうで結局ほとんど消してしまいました。やはりこれはBASICが使える関数電卓として使うのが良さそうです。

 シャープのマシンと違ってキー配列も違いますし,文法も違う。省略形も使えませんし,プログラムの管理方法もモードの切り替えも全然違うので,やはり戸惑います。これなら大事にしまってあるPC-1600KやPC-E500を常用した方がいんではないかと思うほどですが,関数電卓としては使いやすいと感じたので,このまま使うことにしましょう。

 問題は電池がどれくらいもつのかという点ですが,ゲームをやったりするわけではありませんので,そんなに心配するほどのことはないでしょう。

 そういえば,昔PC-8201のメモリを増設する改造をした際,元々付いていたSRAMのバッテリバックアップのモードに入れる方法が新しく取り付けたSRAMと違っていて,電源をOFFしていても大きな電流が流れ続けていたことがありました。一晩で電池が切れてしまうので随分慌てたことがあったりしましたが,いい思い出です。

 それにしてもポケコン,あんなに便利で手軽なのに,どうして絶滅してしまったのかなあと思います。関数電卓くらいの大きさで,BASICでプログラムが組めたらどんなに楽で便利かと思います。高校生の教材として生き残らなければもっと昔に絶滅していただろうと思いますが,シャープからもカシオからも長らく新機種が出ていませんし,このままなくなってしまうだろうと思います。

 BASICという言語も,レベルが低いとか使い物にならないとか思う人も多いと思いますが,コンピュータを扱う上で必要な基礎知識,演算,代入,分岐などを簡単に理解でき,アルゴリズムを考える訓練の入り口としては最適だと思うのです。

 再帰が出来ないなど,言語として致命的な欠陥がありますが,例えば3本の抵抗を並列にした場合の合成抵抗を求めるとか,データの換算とか,そういう作業には関数電卓の使い方を覚えるよりも,BASICでサクサクと作った方が楽なものです。

 残念だなあと思います。

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