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アナログテスタの新品を買って調整をする

 秋です。電子工作の秋,測定器の秋です。

 そんなわけで,アナログテスタを買いました。サンワのYX-361TRです。

 小学校の6年生の時に買った1000円ほどのテスタはもちろんアナログだったわけですが,中学2年の時にもう少しまともなものが欲しいと,奮発して買ったのがサンワのBX-85TRでした。

 このテスタは当時としては高価な部類に入るものでしたが,友人が持っていた割引クーポンがこの機種限定で,他に選択肢がなかったこともあり,他者も含めた機種の比較検討は全く行っていませんでした。

 しかし,このモデル,この個体は大当たりで,機能も精度も使い勝手の良さも,見た目も格好良く,しかも堅牢で壊れることがないと,いいことずくめでした。初期の私の電子工作を支えた,まさにマザーツールです。

 この後,デジタルテスタに移行して,BX-85TRの出番は減っていくのですが,デジタルテスタを何度も買い直したことに比べて,アナログテスタを買い直すことはありませんでした。そう,今に至っても,アナログテスタはBX-85TRしか持っていません。

 しかし,国内の計測器の需要が落ちているところに,安価な中国製のテスタが大量に入ってきましたし,そもそもアナログテスタが絶滅寸前な現状では,いつアナログテスタの新品が買えなくなってもおかしくありません。

 BX-85TRも先日,針の戻り悪く,何度か揺すって復活したこともありますし,旧安全規格品ゆえに今のテスタリードとは互換性がないですし,壊れてしまったらもうおしまいだと不安に思っていました。そう,アナログテスタはメーターがすべてで,これが壊れたらもうおしまいなのです。

 そこで,いつか新品のアナログテスタを買っておこうと,数年前から思っていたのです。

 そして,ふとしたことから,アナログテスタを買うことを思い出したのです。

 心のゆとりがあったその日,早速サンワのページに飛んで,機種選定です。

 BX-85TRに近いテスタとして,SH-88TRとYX-361TRの2つを選びました。どちらも仕様はほぼ同じで,なんでどっちも残っているのだろうと思うほどなのですが,きっとなにかが違うのだろうと目を皿のようにして比較を続けます。

 名称から,BX-85TRに近いのはきっとSH-88TRなんだろうと思った(BX-85TRからロジックアナライザを省いたモデルにSH-83TRというのがあったのですが,おそらくこの後継でしょう)のですが,YX-361TRの方がフルスケールがわかりやすく(YX-361TRは5の倍数ですが,SH-88TRやBX-85TRは3の倍数だったりします),こちらの方が好印象です。

 そして決定的な違いを見つけます。SH-88TRがピボット式なのに対し,YX-361TRはトートバンド式なのです。

メーターの構造による分類なのであまり意識することはないのですが,指針を幅の狭い金属の帯で吊り下げ,ねじれの反発力で針を戻すトートバンド式に対し,ピボット式は指針の回転部を尖った針で支え,ヒゲゼンマイで戻る力を得るという,まるで機械式時計のような仕組みです。

 不詳わたくし,アナログメータにこうした違いがあることを知りませんでした。いえ,正確には知っていましたが,どっちも同じようなものだと思っていて,この違いを意識することはなかったというべきでしょうか。

 しかし,少し調べてみると,この違いは案外大きいようです。とはいえ,どちらが有利なのか,どちらが高級なのかという話はなかなか出てこず,どちらの構造にも精度が出易いだの高級品だのと,同じ事が書かれていたりします。

 ただ,ピボット式が構造的に衝撃に弱いことは事実でしょうし,トートバンド式が利用する金属のねじれによる力はねじれ角度によって変わってくるものなので,動き始めとフルスケール付近では針の反応速度に違いが出ると思います。

 また,トートバンド式は,厳密にはリニアなスケールにならないはずで,一長一短がありながらも,ことテスタに関して言えば,ピボット式の方が有利なんじゃないかと思います。

 BX-85TRはどうもピボット式のようです。ならば,今回はぜひトートバンド式を買ってみましょう。

 ということで,YX-361TRを買うことに決めました。お値段は専用のケースと一緒で,約6100円のポイント10%です。

 取り寄せだったのでしばらく待っている間,この機種がどんなものかを調べてみました。するとなんとまあ,YX-360TRというマイナーチェンジ前のモデルが出たのが1970年代の中頃,さらにこのベースとなった360-YTRまで遡れば1960年代の後半にまで行き着くという,大変息の長いモデルだとわかりました。

 アナログテスタの完成形とまでいう人がいるくらい,50年近く変わっていないということも驚異的なのですが,1986年頃の雑誌の広告を見ていても,YXで始まる製品は見当たらないのです。1990年頃になるとAXで始まる製品が出てくるのですが,もしかするとYX-361TRは一時中断か,あるいは海外だけに出荷されていたのかも知れません。

 このあたりは要研究ですね。

 YX-361TRについてはもう1つ面白い話があり,中国製の違法コピー品がたくさん出回っていたということです。SUNWAというパチモノブランドに書き換えたもの,GBW-361と違う名称を与えられたもの,名称までコピーしたものなど様々なんだそうですが,作りは雑で,中身もひどいものだったとの話です。

 とはいえ価格は正規品の半額程度で,ある時期秋月でも売られていたというのですから,笑えません。(秋月のパチモノは,ある時から店頭から消えて,八潮店の店頭でひっそりとジャンク扱いで放出されたと聞いています)

 これも手頃で実用的な人気機種だったことの証でしょう。

 というわけで,届いたYX-361TRは,私が期待した1980年代のかっちりとした日本製テスターのそれではなく,今どきの頑張って作ってます的な,ちょっとやれた感じのアナログテスタでした。

 BX-85TRと比べると,それはもう全然感触が違います。30年前に6500円だったBX-85TRと,現在5000円ほどで買えるYX-361TRとを比べるのも無理がありますが,それだけBX-85TRが良く出来ていたということだと思います。

 まあ,計測器ですから,精度が命です。さっそく調べてみます。

 うちにある基準電圧発生器で,10Vを出して測定です。

 ・・・9.8Vしか振れません。

 うーん,一目盛り少ないというのはさずがにアウトだろうと思って計算して見ると,10Vに対して-0.2Vですから,-2%の誤差です。YX-361TRの仕様では±2.5なので,なんとこれはOKなんです。

 いやいや,これだと結果が変わってくるだろうと,あわてて確認を進めます。

 基準電圧発生器の問題かもと,HP34401Aでも測定をしますが,やはり10Vです。BX-85TRで調べるとぴったり10V。さすがです。

 YX-361TRで10Vになるよう電源を繋ぎ,この時のHP34401の表示を見てみると,10.22Vと出ています。およそ2.2%のズレですから,仕様にはギリギリ入っています。

 他のレンジでも調べてみると,やっぱり一目盛り分くらい少なめに出ます。

 これ,確かに仕様に入っているとはいえ,実用に適さないレベルの差です。温度や経年変化まで考えると,私の基準ではNGです。

 困りました。

 なら,自分でなんとかしてみましょう。幸い,アナログテスタには十分過ぎる基準電圧発生器もありますし,高精度な電圧計も揃っています。

 しかし,アナログテスタの校正や調整は,もはやメータの性能に依存してしまうわけで,基本的にはAS ISで使うものですから,本当に出来るのかちょっと不安があります。

 まずは回路図の入手します。回路は非常にスタンダードなもので,50uAのメーターに分圧器と分流器を切り替えて使うものです。私のYX-361TRはチップ部品が多用された今どきもモデルではありますが,その定数もほとんど変わっていません。

 いろいろ試行錯誤をしたのですが,こんな感じで調整を済ませました。

(1)まずメータ感度を調整。910ΩのR1を,750Ωの金皮と100Ωの多回転VRと直列にしたものに交換し,0.25Aレンジで250mAを流し,VRを調整してフルスケールにする。どうも分流器が発熱することで,しばらくすると値がずれるようで,30分ほど放置するのがコツ。

(2)25mA,2.5mAレンジでも確認をするが,分流器の相対比は揃っているようなので,ほとんどに狂わないはず。ちなみに基準となる電流計はHP34401Aと横河の2051,そしてBX-85TRの3つだが,3つともぴったりと値が一致するので実に気分がいい。

(3)次に直流電圧計の確認。よく使う2.5Vと10Vレンジで確かめる。やはり少しズレているので,まず2.5Vレンジの分圧器から調整する。40kΩのR5を33kΩの金皮と10kΩの多回転VRに置き換えて調整。

(4)次に10Vを確かめるが,やはりズレがある。そこで150kΩのR6を,130kΩと15kΩの金皮,10kΩの多回転VRの組み合わせに置き換えて調整。

(5)あとは50V,250V,1000Vでも確認をするが,これ以下の倍率器が揃ってきたこともあり,大きなズレは見られないので,このままOKとする。

(6)抵抗レンジも確認。これはズレがほとんどない。

(7)交流電圧計の確認は,そもそもあまり使わないこともあり,AC100Vでさっと確かめるだけ。問題なし。

(8)そうそう,センターメータも確認しておく。これもばっちり。


 ということで,直流電流計と2.5V,10Vの直流電圧計の調整が出来ました。

 アナログ電流計というのは今どきなかなか貴重なもので,例えば充電や放電の電流をモニタするのに,駆動のための電池がいらないというメリットがあるのに,数は少ないんですよ。

 それに,電流計は安全規格の関係もあり,小型のテスターには搭載出来ないという事情もあって,電流計だけ搭載していないテスターが多いのです。

 電圧計も,やはり駆動用の電池が必要ないというメリットは大きくて,長時間のモニターにはぴったりなのです。

 それに,今回つくづく思ったのは,電圧の測定にはデジタルの方が便利でも,決まった電圧に調整を行う場合は,アナログのメータの方がずっと楽だという事でした。

 ただのノスタルジーということではなく,それぞれの利点を活かして使いこなすことも,とても楽しいものです。現行機種の精度が今ひとつな事には確かにがっかりさせられましたが,他のテスタとほぼ精度を揃える事ができたので,積極的に使っていこうと思います。

 それともう1つ,BX-85TRの精度のよさです。購入からすでに30年以上の時間が経過し,大切に扱ってきたとはいえ中学生の荒っぽさに耐えて,ここまで生き残った測定器とは思えないほど,ぴったりの精度を誇っていました。

 手に入れた当時もそうですし,その後しばらくの間は,BX-85TRの値を信じるしかなかったわけで,疑うことも知らずその値を信じたこのテスタが,信じるに足る値をずっと出してくれていたことを今知るに至り,私はいいものを手に入れて使う事が出来たことを,本当に良かったなと思いました。

 そういえば,初めて買ったデジタルテスタのRD-500との測定値のズレもほとんどなかったんですよね。だから測定器ごとに値がズレるなんて気持ちの悪いことが,それを自力で解決出来なかった当時に起こらなかったことを,運が良かったと思います。

 思い起こせば,当然値が一致すると思っていた私に,そうではない現実を突きつけたのは,秋月でMETEXの高級テスタを買って,その値がズレていたときだったと思います。以後,私は精度についてどこで折り合いを付けるか,考え続けることになるのです。

 

ガンダムマーカーエアブラシシステムを使ってみる

 

 塗装というのは,モノづくりをすれば必ずぶつかる壁で,プラモデルなどの模型工作はもちろん,電子工作でも家電の修理でも,果ては庭いじりや自動車やバイクでも必要になる作業です。

 そして,腕,道具,材料といったプロとアマの差がこれほど出るものもないと思います。

 この差が埋まるとすれば,道具と材料の改良によるところが大きく,特に塗装がネックとなっていたプラモデルの市場拡大を狙って,この20年で大きくその敷居が下がったように思います。

 そもそも論として,塗装なしで完成するプラモデルもすごいわけですが,誰が作っても同じになるという,モノづくりの一番面白い部分を味わえないことに気付いた人達が,塗装に挑む時,その敷居の高さに唖然とすることが多いわけです。

 で,個人的には,大きなものを塗装するときと小さなものを塗装するときでは,道具も塗料も,そして求められる腕前も全然違うなあと思うのですが,プラモデルくらいなら筆塗りとハンドピースによる吹きつけの2つが出来れば,ほとんどの場合間に合うと思います。

 それぞれ,うまくやるには訓練も必要ですし,道具や塗料も全く同じではないので手間もお金もそれなりにかかりますが,これだけ出来ればつぶしも利くし,私としては電子工作や家電の修理でもマスターすべきものだと思っています。

 最近は価格も下がり,入手も簡単になったことで,手軽に挑戦することも出来るようになりました。いい時代になりました。

 私は15年ほど前に鉄道模型のレストアのために,エアブラシを導入しました。タミヤのREVOとクレオスのハンドピースで約2万円だったと当時の艦長日誌に書いてありましたが,この組み合わせでこれまでいろいろな模型を作ってきました。

 一気に自分に出来る事が拡大して楽しくて仕方がなく,そのせいで後片付けも全然苦にならなかったのですが,それも時間がたくさんあったときの話。

 現在のように10分単位でしか時間を確保出来ない状況では,片付けの時間が確保出来ないという理由で作業を始めることすら出来ません。

 片付けが楽で,その上有機溶剤のきつい臭いがしないエアブラシがないものかと思っていた所,なんとぴったりのものを見つけました。

 「ガンダムマーカー エアブラシシステム」です。

 何のことはない,水性のペイントマーカーの先端にノズルで絞った空気を吹き付けて,塗料を吹き付けるというものなのですが,子供の頃にやった,絵の具を含んだ筆に息を吹き付けて飛ばすというアレを,まさか製品にするとは思いませんでした。

 それも,塗料は従来から売られているペイントマーカーです。最適な濃度に調整した専用塗料ならいざ知らず,既に製造されている塗料をそのまま流用して,あの微妙なエアブラシが出来るなんて,ほんまかいなと思ったのです。

 価格は3600円ほど。これはハンドピースが,空気を絞るノズルとバルブ,ペイントマーカーを固定するハンドルだけで構成されているからで,複雑な機構もなければ,精密加工の必要もなく,ほとんどプラスチックで作る事が出来るからでしょう。

 圧縮空気はガスボンベに入ったもので供給しますから,安価で手軽です。

 肝心要のペイントマーカーは,クレオスがバンダイと一緒に作ったガンプラ用の「ガンダムマーカー」ですが,これがまた良く出来ていて,臭いはほとんどなく,乾きも早い上に下地を隠す力に優れています。使いやすくて安いので,これが私の子供の頃にあればなあと思ったりします。

 このエアブラシシステム,大人気で,春頃に発売になったときには即品切れで,なかなか通常販売が行われませんでした。私も8月頃にようやく手に入れたのですが,昨日ようやく出番がやってきました。

 私のビンテージポケコンのコレクションに,キヤノンのX-07があるのですが,こいつのLCDドライバICの劣化が進んでいて,ドライブ出来ないラインが出てきていました。

 いろいろ原因を調べましたが,電源電圧を上げれば消えたラインが濃くなることから,ICの劣化を原因と断定していました。汎用品のドライバではないので交換も出来ず,電圧を10%以上上げることでその場しのぎをしていたのですが,このままでは他のICにもストレスをかけると,ICの交換を計画し,ドナーとして故障したX-07を手に入れてありました。

 時間がなく半年以上放置していたのですが,ドナーのX-07は故障しているとは言え,LCDの劣化以外はちゃんと動作しており,電池の液漏れで基板が破損していた私のX-07よりも程度は良さそうなくらいです。

 当初はドライバICの交換だけ考えていたのですが,これだけ程度が良いなら,LCDの基板ごと交換してしまえと,まずはLCDの修理から手を付けたのです。

 この時代のLCDは,偏光フィルムや反射フィルムが劣化し,酸っぱい臭いを放ち,ひび割れてしまうことがあります。これ,映画や写真のフィルムでは有名な「ビネガーシンドローム」というもので,フィルムの材料であるセルローストリアセテートが化学変化を起こしてしまうこと起こります。

 ひび割れてしまいますから,もはやLCDとして機能しなくなってしまうため,交換以外に修理出来ないのですが,もともとLCDには汎用品は少なく,結局LCDを分解し,劣化したフィルムを入れ替える事でしか対策できません。

 ドナーのX-07もそうで,独特の酸っぱい臭いとひび割れが背面の偏光フィルムに発生していました。偏光フィルムはガラスと反射フィルムをその両面で接着しているのですが,真ん中に挟まったこの偏光フィルムが劣化したせいで,反射フィルムもボロボロになっていました。

 いろいろ試行錯誤を行ったのですがどれもうまく行かず,手持ちの接着剤付きの偏光フィルムをガラスに張り付け,裏側の面をシルバーで塗装することを考えました。

 スプレーがあれば簡単でしょうし,エアブラシならもっと確実でしょうが,有機溶剤というのも不安があり,できれば水性がいいなあと思っていたところ,ガンダムマーカーエアブラシシステムを思い出したというわけです。

 思い立ったら吉日,早速試したのですが,結論から言うと,あまりうまくいきません。

 やはり,ガスボンベではすぐに圧力が下がってしまい,わずが30mm x 100mm程の面でも,きちんと塗りきれないのです。

 繰り返しているうちに大きな粒が飛び散ったりしてやり直しがあったりと,これなら片付けの時間を入れてもエアブラシを使った方が良かったかもしれません。

 ただ,ガンダムマーカーの性能の高さは実感できていて,作業性の良さと仕上がりの良さは,想像以上でした。

 1つに,ガスボンベではなくコンプレッサーを使わなかったことが失敗の理由でしょう。その場合,私のコンプレッサーであるREVOで,ガンダムマーカーを吹き飛ばすくらいの空気圧が用意出来るかが問題ですが,やってみる価値はありそうです。

 これだけ性能のいい水性塗料なんですから,きっとスプレーもあるだろうと探してみたところ,メタリックは売っていませんでした。きっと難しいのでしょうね。

 ということで,ほとんど臭いのしない水性の扱いやすいメタリックを吹き付けるには,ガンダムマーカーエアブラシシステムを使うしかないということになりました。

 それにしても,片付けをしなくっていというのは,なんと楽ちんなことでしょう。手が汚れることもなく,有機溶剤で頭がクラクラすることもなく,周りも汚さず,拭き取ったティッシュはそのままゴミ箱に入れておけるなんて,寝る前にちょっと塗装,なんてことが出来る程手軽です。

 使いこなすとかなり大きな武器になりそうです。

55型でも首振り

  • 2018/09/26 14:45
  • カテゴリー:散財

 先日,ニュースサイトをウロウロしておりますと,購入したばかりのレグザに,純正の回転テレビ台がオプションとして用意されていることを知りました。

 なに!左右20度も回転するだと!

 一昔前のテレビは,ほぼ例外なく左右に首を振ることが出来ました。視野角が狭いこともあったのでしょうが,まだ画面が小さく,首振りさせることがそんなに難しくなかったこともあるでしょう。

 近年,大画面化と薄型化が進み,さらに低コスト化もあってか,スタンドは倒れないようにすることだけが役割となって,回転させることは全く顧みられなくなりました。

 ですから,今どきの50型を超えるテレビに,ほとんど首を振るものはないと思います。あるレビューでは,同じクラスでは唯一首を振るテレビとして,シャープのアクオスを紹介していて,首を振ることを理由にこれを選んでもいいだろうと書いてあったほどです。

 うちのレグザも他例に漏れず,首を振ることはなかったのですが,うちは食事をテレビから離れた部屋で食べており,夜のニュースはテレビを横から覗き込むことになります。ですので,以前のテレビでは食事の時だけ首を大きく振っていたのですが,今回はそれが出来ずに困っていました。

 そこへ,今回のオプションです。

 標準機能はもちろん,55型がオプションで首を振るというのもまず見かけません。非純正ならそういう回転台がありますが,これはこれで転倒する可能性もあって使う気になりませんし,デザインの統一感もありません。なんといっても,重量物をのせる可動部分を持つものは,メーカーがちゃんと試験をしていないと怖くて使えません。

 純正ですから,転倒防止にも配慮がなされています。デザインの統一感もありますし,ちゃんと試験をしてくれているだろうという期待もあります。

 これで値段が実売で1万円です。これは買うしかないでしょう。

 幸い,通販業者に在庫があり,難なく手配が済みました。

 届いたものを見てみると,分厚いガラスやしっかりと作られた回転部が目に付きます。もともとのテレビに付いているスタンドを載せて転倒防止用のネジで固定するという方法ですので,スタンドのものを交換するわけではありません。

 ですから,高さが3cmほど高くなってしまいますが,私はむしろこの方が見やすいです。

 で,のせてネジで固定するスタンドですから,この大きなテレビを,ネジ穴を合わせてのせないといけません。二人で持ち上げてのせるにしても,正確に4mmのビスが通るように置くのは至難の業です。

 東芝もこのあたりをわかっていてか,あるいは市場で怒られてあわてて用意したか,ちゃんと位置合わせ用の仕組みを用意してくれていました。

 まず,テレビの転倒防止用のネジ穴に,長いイモネジを取り付けます。イモネジですから傘の部分はありません。つまり,先に回転台側に取り付けたイモネジをテレビのスタンド側のネジ穴に通してやれば,ネジ穴はばっちり合うというわけです。

 しかし,このイモネジを通すことすら職人技です。重いものを二人で変な姿勢で持ち上げ,正確にネジを通すなど想像しただけで難しそうです。

 そこで,回転台と本体側のネジの位置を示すステッカーを用意してくれています。あらかじめ貼っておき,これを目印に回転台に置くと,あら不思議,一発でネジが通るのです。

 ほんまかいなと思ったのですが,実際やってみると一発でOKでした。

 あとはイモネジを抜き,M4のビスを上からねじ込むだけです。

 これで,安全にテレビを回転させることが出来るようになりました。すばらしい。

 実際,左右に20度というとかなり大きく動くので,以前と同じ場所に置いておくことは出来ません。しかし,見やすさは大幅に改善し,どのポジションでも最適な画像を見ることが出来るメリットは大きいです。

 1万円ですから,確かに標準装備にするわけにはいかんのでしょうが,むしろこういうオプションを必要とする人にきちんと用意することには,とても感心しました。

 オプションでも用意しないメーカーが大半な中で,私は東芝が,このスタンドをもっとアピールし,消費者も首振りをする大画面テレビであることを理由にレグザを選ぶということがあってもいいんじゃないかと思いました。

 とても良く出来ているスタンドです。安全性もお値段も大変満足です。レグザを選んで良かったと思いました。

 

PebbleTimeRoundの修理

まともなandroid(なにをもってまともとするかは人それぞれなところもあると思いますが,androidというOSが走っているスマートフォンという意味では,Blackberry KEYoneは言うまでもなくまともなandroidマシンです)を使うようになったら,是非やってみたいことがありました。

 それは,スマートウォッチの常用です。

 私はスマートウォッチのあの「ごつさ」に辟易していて,しかしPebbleTimeRoundが出た時に,腕からはみ出さない普通の円形あることと,袖に収まる薄さという極普通の時計という出で立ちを目の当たりにして,スマートウォッチの未来に光明を見ました。

 使ってみたいと思っていた私には,母艦となるスマートフォンがありません。

 しばらくして手に入れたBlackberryQ10では,なぜかPebbleを使っている人がちらほらいるようで,不思議でたまらなかったのですが,どうもBlackberryOSに独自のPebble用アプリが提供されていて,これが結構使い物になっていることを知りました。

 思い切って手に入れたPebbleTimeRoundが,BlackberryQ10で運用に入り,1年以上も私に様々な体験をさせてくれたわけですが,非純正アプリだけに出来る事は限られていて,Pebbleへの高評価を私自身が真に理解していたとはおよそ言えない状況に,ちょっとした疎外感を感じていたのでした。

 Pebbleを使うとQ10の電池があっという間になくなることもあって,次第に使うことが減ったPebbleを,あろうことか私は充電したまま半年ほど放置してしまったのです。

 その間にPebbleは買収されて消滅し,公式アプリのサポートもなくなってしまいました。Pebbleを越えるスマートウォッチが当たり前になるかと思いきや,相変わらずごついものばかりで,時間の経過が与えたものは,低価格化に過ぎませんでした。

 冷静に見ると,結局安物のごつい時計が一部のガジェット好きのオモチャになっているという状況に過ぎず,ここにスマートウォッチの衰退が約束されたとみるべきです。

 ・・・うーん,話を本題に戻します。

 そんなわけで,後継機も出ず,かといってこれを受け継ぐ新製品もでることなく,相変わらず孤高の存在である貴重なPebbleですが,半年の充電状態の放置によって私にPebbleTimeRound(以下面倒なのでPTR)は,電池の劣化とLCDの焼き付きを起こしてしまい,私は面倒を見なかった半年間を大いに悔いたのでした。

 電池の劣化は,あっという間に充電がおわり,しかしあっという間に電池が切れるという典型的な劣化で,おかげで一日持たないこともあります。これは致命的です。

 また,LCDの劣化は,充電完了の画面が焼き付いてしまい,特に白バックの画面では目立ちます。コントラストも下がっていて,見た目もよろしくありません。

 そんなPTRをBlackberry KEYoneで動かして見たのですが,まず公式サイトがサービスを停止していて,公式アプリを入れても動いてくれません。大いに焦った私は,Rebble.ioという有志によって立ち上がったサイトに頼り,この最大の壁を乗り切りました。ありがとう,Rebble。

 Lineでもメッセージが手元で読める楽しさも相変わらず,最新のOSでないとインストールできかなかったWatchFaceも試せたりと,さすがまともなandroidだと思って使っていたのですが,やはり電池の問題だけはいかんともしがたく,手を打つことにしました。

 まず,買い換えを検討しました。

 しかし,PTRは人気機種らしく,20mmバンドの男性用はすでに在庫がなく,価格も高騰しているようです。これはだめです。

 では電池だけ交換しようと思ったのですが,この小型サイズの電池は入手しづらく,私はあきらめました。大きさはともかく,3mmまでの厚みで55mAhというのはなかなかないのです。

 困ったなあと思っていると,amazonで14mmバンドの情勢向けで,赤色の派手な奴が13000円弱で新品がamazonでたくさん出ている事に気が付きました。なるほど,これは不人気なんでしょうね。

 ならば,これを買って電池とLCDを移植しましょう。基板は予備として確保しておけば,当面安心です。

 という思いつきで,長期在庫なっていたと思われるPTRの赤が届きました。

 早速これまで使っていたPTRを分解します。ベゼルは両面テープでくっついているだけなので,少し力を入れれば取れます。

 白い枠はあとでわかったのですが,Bluetoothのアンテナになっています。これをピンセットで外しているときに,ピキっという音がして,LCDが割れていました。焼き付いたLCDで交換予定でしたから,別によいのですが,こんなに簡単に割れてしまうものなのかと,ショックを受けました。(しかし後述するように,まだまだショックが足りなかったようです・・・)

 LCDを取り外していくと,6時の位置に照度センサがついているのが分解を邪魔します。これを外すのに無理をしたら,フレキを切ってしまいました。バイブやマイクもマウントされているフレキなので,これも交換です。

 基板を外し,電池を取り外して分解は終了。

 新しいPTRはさっと初期不良がないかどうかを確認してから分解します。同じ手順で分解し,電池,フレキを移植します。まあ,ここまではなんとかなります。

 そして両面テープを貼り,いよいよLCDです。

 LCDは一度割っていますから細心の注意を払って移植します。なんとか移植が終わり,BTアンテナを兼ねた文字盤を張り付けます。これもうまくいって,あとはベゼルを被せるだけです。

 ちょうどアンテナと基板を電気的に説属するポゴピンのあたりが浮いていたのを見つけt,つい無意識のうちにぐいっと押し込んだ時に,悲劇が起こりました。

 そう,まるで,湖池屋ののり塩のポテチを割ったかのような,「パリっ」という香ばしい音がしました。「うそだと言ってくれ」という私の心の叫びも届かず,現実は非情にも,私の目の前に1本の割れ筋と希望の白い円を,LCDに浮かび上がらせました。

 ああ,なんということだ。

 腕が鈍っていることは自覚していましたが,まさかこれほどとは。

 無駄なことと知りつつ電源を入れてみると,やっぱり割れています。表示がうまく出てきません。万事休す。ここでもう終わりです。

 焼き付きがあり,電池が1日しか持たないPebbleが,全く動かないPebbleに成り下がった瞬間です。私はまさにこれから使おうと思ったPTRを失ったのでした。

 実はこの話の少し前,分解前の赤いベルトのPTRを見て,珍しく嫁さんが興味を示し,使ってみたいと言いだしたのです。もともとドナーとして購入したPTRでしたし,お金を1円も出すつもりがなかったので私は難色を示していたのですが,こんなことなら嫁さんに使ってもらえばよかったのに,と後悔しました。

 悲しんでばかりはいられません。

 もう1台同じ物を同じ価格で買うことにしました。なんともったいないことよ。

 翌日届いた赤のPTRを早速分解し,今度こそ慎重に作業を進め,ベゼルを被せて完成です。1時間ほどの作業でした。

 ベゼルは,元のシルバーを使うつもりでいたのですが,傷が多いのでこの際だからと,新しいPTRの黒を移植しました。文字盤の黒と一緒ですので,随分印象が変わります。WatchFaceも黒バックのものに変更しないといけません。

 動作テストも問題なし,ちょっとBTの通信距離が短いように思いますが,まあ別に問題はありません。電池も2日は持ちます。ベゼルを指で弾くとカンカンと軽い音がするのですが,これは両面テープが剥がれて浮いているからで,少しぐっと押し込むとコツコツという低い音に変わり,これまで浮いていたことがわかります。気になる事ですが,LCDを割ってしまうともう本当にあきらめないといけないので,これはもう放置します。

 ということで,もとは自分のせいだったとはいえ,電池とLCDの交換にPTRを2台,合計29000円もかかってしまいました。なんと高価なスマートウォッチになってしまったことでしょう。

 しかし,交換したLCDと綺麗な風防は実に見やすく,新品だった頃を思い出させてくれます。電池も初期のように2日は充電せずに使えるでしょう。

 そして,ケースがシルバー,ベゼルと文字盤が黒というパンダのようなPTRは,私しか持っていないオリジナルという事もあり,ちょっとうれしいです。

 TwitterもLineもカレンダーの予定も手元に届き,常時表示でかわいらしいデザインの時計を気分を切り替えて使えるPebbleの楽しさと便利さを再認識し,これがなくなってしまったこと,そしてスマートウォッチがこの方向に進化しなかったことを残念に思います。

 で,触れておかねばならないことなので,少しだけ書いておきます。

 実はPTRを復活させる前に,別のスマートウォッチも考えたのです。中国製の安いものが手に入るとはいえ,安かろう悪かろうの世界ですので,それなりに評判の良いもので安いものを探したところ,COGITOのCOGITO CLASSICというのが目に付きました。

 通知だけしてくれればいい,電池がCR2032で,しかも1年も持つ,値段はもとは3万円ほどしたらしいが,それが6500円になっている・・・

 ごつい時計でしたが,まあ遊びのつもりと言う感じで,買ってみたのです。(蛇足ですが,この価格はどういうわけだか特価だったようで,私の後25000円くらいに値上がりしていました)

 届いたのですが,電池切れで動かないという先制パンチを食らい,電池を入れ替えてようやく電源が入り,BTのペアリングが完了しました。

 アプリからいろいろ設定してみましたが,結論としては,

(1)メールの通知は,スマートフォンのメールアプリによって出来る出来ないがある。
(2)Lineは通知を受けられるが,Twitterの通知と区別が出来ない。
(3)なぜか通知が来たときにバイブが動かない。
(4)油断しているとBTが切れている。頻繁に切れるので,信用出来ない。
(5)スマートウォッチのくせに,アナログ時計が狂う。
(6)歩数計がついているが,なぜかバイブと排他。
(7)ボタンが4つあるくせに,出来る事がほとんどない。
(8)アプリをインストール出来る端末が限られていて,インストールできないものも多い。
(9)やたらと位置情報をよこせとごねてくる。

 ということで,安っぽく,オモチャっぽい,ごっついただのクオーツ時計に成り下がってしまいました。

 ただの時計としてもあまりに不細工でプラスチッキー,これは大人が付けられるものではないと感じ,全く使い物にならないものを買ってしまったことを心底後悔しました。

 このCOGITO CLASSICというシリーズ,どういう訳だか,15000円から3万円の値段で今でも平気に売られています。買った人の感想は総じて悪く,概ね私と同じ結論になるようです。私はこれを6500円ほどで買っているからまだましですが,3万円出してこれでは,そりゃスマートウォッチに幻滅するのも無理もありません。

 こういうことが,スマートウォッチを衰退させたのだと,つくづく思いました。

 ところで,嫁さんには日頃世話になっていますし,こうしたややこしいガジェットに興味を示すのも1000年に一度の奇跡とあって,これをむげに断ったことにもやや後悔があります。

 いざというとき返してもらって,私のPTRのドナーになってもらう事も期待出来るという理由を付けて,嫁さんに使ってもらえるよう,さらにもう1台手配しました。

 日本語フォントを入れ,Rebbleにアカウントを作り,公式アプリをインストールし,Rebbleのアドレスに変更し,そしてようやく初期設定開始・・・このややこしい手順を含めて,嫁さんに用意することにしましょう。

 

BlackberryKEYoneは個性的だけど普通のスマートフォン

  • 2018/09/13 15:53
  • カテゴリー:散財

 新しいiPhoneの話題でもちきりの昨今,私はあえて主流に背を向け,BlackberryKEYoneを買いました。3年ほど使ったBlackBerryQ10からの買い換えです。

 KEYoneが出た昨年春から,安くなったら買い換えようと思っていたのですが,きっかけは突然やってきます。

 1つは,KEY2の国内版が発売になったこと。もう1つは廉価版であるKEY2LEが発表になったこと,です。

 KEYoneもBlackEditionというマイナーアップデートを受けてはいて,久々のヒットとなった初代KEYoneはすでに旧機種です。発売時は9万円ほどしたこのマシンも,今はその半額程度で購入することも可能です。

 私の場合,4万円を切ったら買おうと思っていたのですが,北米モデルがExpansysで44000円で売られているのを見つけました。

 さすがに国内モデルはまだKEYoneが現行で,値段が下がるということは当分なさそうです。

 Q10はBlackberryOS10で動く端末で,Dalvik VMに互換性を持つことから,androidのアプリが動きました。しかし,android5.0からされたARTに移行すると共に,セキュリティ面からサポートを打ち切るアプリが増えてきました。

 よく使うアプリがサポートされなくなる時が,買い換えの良いタイミングです。

 というわけで,狙っていた初代KEYoneを買いました。BBB100-1です。

 細かい話はなにかとXXXがYYYでZZZなのでさっと省略しますが,今週から運用に入りましたので,軽くインプレッションです。


(1)物理キーボード

 Blackberryといえば,あのガジェット好きを虜にする,物理キーボードです。物理キーボードのないBlackberryはBlackberryではなく,その意味でLeapはBlackberryを名乗る必要はないし,物理キーボードを隠してしまうPRIVもBlackberryとしては邪道でしょう。

 で,スマートフォンにキーボードをただくっつけただけの,何のひねりもない力業そのままの外観にもかかわらず,世界中のBlackberry原理主義者の喝采を浴びて,KEYoneはデビューしました。

 私はBlackberryを使えるほどのステータスを持ったこともなく,当然原理主義者でもなければ懐古主義者でもないのですが。ボタンがたくさんあるという事は押す場所を間違わなければこれほど直感的で各自なユーザーインターフェースもないと思う人で,ガラケーさえもQWERTYキーボードのモデル(SH-03B)を長く使っていたほどです。


 それはさておき,KEYoneです。まず,とても快適で,楽しいです。非常に便利で実用的,文章の長さに関係なく,このキーボードは我々に新しいスマホ体験を与えてくれます。

 文章をできるだけ短時間に容易に入力するという目的はもちろんですが,触っていることがそもそも楽しいという事実が,このキーボードの存在価値を高めていると思います。

 こうした「楽しい」などという価値は,長年細かい改良を続けながら最適化を図ってきた老舗でないと出せないもので,その点でBlackberryというブランドが持つキーボードの完成度が,裏切られることは今回もありませんでした。

 KEYoneとQ10を並べてみると,KEYoneの方がちょっと上下方向の長さが短くなっています。おかげで親指で押すときに楽にはなりましたが,慣れていないと間違ってキーを押してしまいがちです。しかし左右方向は十分なので,押しにくいと言うことはありません。

 ちょっと気になったのは,キートップの形状です。Q10などのクラシックなBlackberryのキートップは,左の指が押すキーは左上が,右の指が押すキーは右上が,山のように盛り上がっています。

 このことで,キーを真上から押さずとも,斜め下からぐいっと差し込むように押してもキーが押せますし,ちゃんとキーも入ります。小さいキーをカバーするとても良い工夫だと思います。

 しかし,KEYoneでは中央が盛り上がった普通のキーです。基本的に真上から押さないときちんと入りませんし,盛り上がった部分から少し外れると,急に押しにくくなります。

 表面がツルツルしていることも私はあまり気に入らず,このあたりは過去を否定せずに継承して欲しかったなあと思います。

 まあ,キーボードの表面がタッチパッドになっていることも影響があるのでしょうが。配列はQ10なんかと同じクラシックなBkackberryそのままですので,やはり手に馴染みます。

 賛否両論あるのがスペースキーです。Q10ではスペースキーは大きく押しやすくなっていて,しかもどこを押してもちゃんとキーが入りました。

 KEYoneではスペースキーは小さくなりましたし,真ん中を押さないときちんと入力されません。左右を押すとグラグラします。

 しかし,このスペースキーに仕込まれた指紋認証は大変便利です。画面のロックを解除するのに,スペースキーを押すだけです。スリープからの復帰と認証が同時に終わり,とても快適に使い始められます。

 かなりラフに触っても認証されるので,本当に大丈夫かいなと不安になるのも事実ですが,この便利さは特筆ものです。

 
(2)パフォーマンス

 KEYoneはミドルレンジのスマートフォンであり,ハイエンドモデルのような快適さは,パフォーマンスという点では期待出来ません。

 しかし,実用的で,我慢を強いられることのない速度は出ています。私はゲームをしませんが,ゲームをしなければなんの不満もありません。


(3)日本語入力とキーボードを使った操作

 私は,初リリースの時に購入したATOKをKEYoneで使っています。他のIMEが賢く便利になっている中で,ATOKの優位性もまた相対的に低くなっています。

 実際,私もQ10のころに,日本語入力で不満を感じたことは少なく,PCのようなキーボードでもない限り,これで十分ではないかと思ったりもします。

 ATOKはもともと物理キーボードのあるモデルを対象としていないこともあり,不具合もあります。例えば,アプリを切り替えてLINEにし,入力欄にカーソルがあっても,一度入力欄をタップしないと日本度入力にはなってくれないのでs。

 ATOKがもっとBlackberryを意識してくれるとうれしいのですが。買い切りのATOKにこれ以上の対策をしろと言っても,自ずと限度があったことでしょう。

 文節の長さを変えたり,文節を移動させるのに,物理mキーボードがつかえず,結局文節単位で入力と確定を繰り返すことになっているので,別にATOKである必要など最初からないのかも知れませんが,誤変換が少ないのは確かで,思った以上にATOKはKEYoneで使えます。


(4)大きさ,重さ,質感

 大きさと重さは,Q10に慣れた私には大きいなあと言う印象を持つのですが,カバーを付けてそれがKEYoneだとわからないようにしておくと,実はそんなに大きくありません。

 フットプリントはシャープのポケコン(PC-1401あたり)とほぼ同じ,厚みや密度感はザウルスポケットを彷彿とさせます。

 横方向はもちろんですが,縦方向でキーを押す場合でも手にフィットします。よく考えられていると思います。


(5)電池の減り方

 とても長持ちです。設定ばかりやっているので早く減りますが,なにもしなければ数日も持つのではないでしょうか。Q10では考えられない連続駆動時間です。


(6)まとめ

 とまあ,物理キーボードを絶賛しましたが,キーボードを念頭に置いていないAndroidに無理矢理物理キーボードを取り付けても,そんなに使いやすくはありません。やはり,androidはキーボードなしで気持ちよく使えるようになっていて,キーボードが物理的に存在しても,どうしても整合性がとれなかったり,使いにくい部分が出来てしまいます。

 そうした部分を回避するような「使いこなし」は説明書にも記載がなく,誰かが知っていることも少ないので,どうしても自分で見つけるほかなくなります。

 散々調べたけれども,結局未実装だとわかったときには残念な気分になるものですが,早く慣れるように気持ちを切り替えて乗り切ることにします。それでもどうにかなるものです。

 LTEもしっかりつかみ,通信の安定性には問題がありません。キーボードも使いやすく,画面の大きさも適度であり,電池も長持ち。パフォーマンスも私の使い方なら文句はありません。

 一部では,すでにAndroid8.1へのアップデートが行われています。私のバージョンにはまだOTAで落ちてきませんが,そのうち落ちてくるでしょう。仮に7.1のままでも別に不都合もないですから,最悪このままでもいいかなあと思っています。

 今回は随分高価な買い物をしました。最低3年,出来れば4年以上使わないとペイしませんから,大事に使っていこうと思います。

 それにしても,androidというメジャー世界の過ごしやすさたるや。そこに物理キーボードという見た目にわかりやすい個性が融合したKEYoneは,私が思い描いていた通りの,実用性と面白さを備えた,ワクワクする端末でありました。

 

 

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