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テレビを買い換えました

  • 2018/08/28 15:33
  • カテゴリー:散財

突然ですが,テレビを買い換えました,

東芝の55BM620Xです。そう,55型のレグザです。

これまで使っていたのが,日立のWoooの42インチのプラズマで,P42-XP035という型名です。2010年の4月に購入して,8年半ほど経過していました。当時,プラズマが底値になっていて,このチャンスを逃すと後悔すると12万円ほどで購入,このあと急激に市場から消え去ってしまいました。

 最近輝度が落ちたなあと思ってはいましたが,何度店頭で最新のLCDテレビを見てみても,やっぱりプラズマを越えていないと思い直し,また自宅のテレビに見入る毎日を過ごしていました。

 額縁の太い古いデザインであることと,レスポンスが悪いことを除けば全然不満もなく,壊れるまでこれでいこうと思っていた私が,急にテレビを買い換えることになるなどと,その日の前日にも想像出来ませんでした。

 輝度が落ちたこと,遠距離から見ることが増えた最近,画面の文字が見えにくくなたこと以外に不満もなかったわけですが,それは突然,娘のおふざけから始まりました。

 娘は折り紙を小さく切り刻んだ紙吹雪で遊ぶのが好きで,これをタッパーに入れてありました。このタッパーを振り回していたとき,手が滑ってテレビの画面にぶち当たったのです。

 さすがパナソニック製のプラズマディスプレイ。こんなことくらいで割れたりしません。しかし,なにやら傷が付いています。以前からものを投げるなと言いつけていた私は現行犯で彼女を叱りました。

 傷は幸い,タッパーの樹脂が溶けてくっついただけとわかり,拭き取ることが出来たのですが,悪いのはその先です。ついでだから汚れや指紋,手垢を拭き取ろうとアルコールでゴシゴシやったところ,すーっと傷が見えるようになりました。

 まだ傷が残っていたのか,とさらにゴシゴシ擦ると,傷が増えていきます。

 そう,この傷は私がアルコールで拭いたことによってついた,致命的な傷だったのです。

 傷と言うより,映り込み防止の反射防止フィルムの表面のコーティングを削り取るような感じになっていて,ひどいところは太さ1mm,長さ30cmほどの溝になっています。

 画面が消えているときは言うまでもなく,画面が点灯しているときでもかなり目立ちます。娘が付けた傷は簡単に取れたのに,私が不可逆な形で傷を付けてしまったことに絶望的な気分になったのですが,これはもうごまかすしかないと,よせばいいのに研磨剤を使ったりして傷が目立たなくなるように試行錯誤を繰り返します。

 果たして結果は惨敗。傷は消えず,しかも面で反射率が変わった部分がドドンと出てきてしまい,もうどうにもならないくらい,見にくい画面になってしまいました。

 うーん,これはもう画面の傷と言うより,すでに心の傷だなあと,くずおれて私はこの現実をどう解決するかを,考え始めました。

 そう,大人が有する最大の力は,お金です。

 修理はもう出来ないだろうと思いますし,高額の修理代で復活させてもあまりうれしくありません。ただ,改めてプラズマの画質を見ると,買い換えもあまり気乗りしませんが,こんなことでもないと買い換えないだろうと,もう強制的に買い換えモードに切り替えてしまいましょう。

 ざっくり,予算は10万円。どうせ地デジしか見ないし,4kである必要もない,せいぜい50インチがいいところで,それ以上の画面サイズは欲しいとも思いません。

 日本のメーカーならどこもそんなにかわりなく,十分高画質でしょう。今買えるテレビでお買い得なものを探して,さっさと買って楽になることにします。

 そしてその夜,私はヨドバシ.comをみて驚きました。58インチ(58M510X)が13万円ほどです。55インチもそのくらいの値段で売っています。確かに10万円で50インチは手に入りますが,58インチが型落ちとはいえこの値段は安いですよね。

 でも,58インチは大きすぎて,ちょっと現実感がありません。一晩考えて,翌朝まだ欲しいと思ったら買うことにして,その日は寝ました。

 翌朝7時,やっぱり買おうと注文をしようとすると,売り切れていました。すごい。まさに争奪戦です。他のお店も探してみたところ,ヨドバシが売り切れたことで急に値上がりが起こり始め,1時間後には数万円の価格差が出ました。

 それでもこの買う気満々な気持ちを鎮めることなどできない,と,ある店では注文の一歩手前までいったのですが,配送やリサイクルなどの費用が結果として大きく,型落ちをわざわざ買うのも馬鹿らしくなり,やめてしまいました。

 とまあ,すでに買い換えることは一晩考えて決着していますので,やり直すのは機種選定です。今回は急がずじっくり考えましょう。(といっても調査不足が後で露呈するわけですが)

 まず,メーカーはぜひ,自然な色と画質で評価の高い東芝を選びましょう。中国資本になったとかコストダウンがひどいとかいろいろ言われていますが,そういうことの影響はもう少し後になってから出てくるものです。

 しかし,私が狙っている中級機のモデルチェンジは6月にあったばかりです。4K放送への対応が目玉になったモデルチェンジですから,私のようにBSすら見ていない人にとっては完全に無関係です。

 値段も下がっていないのに,余計な機能が付いてくるものをわざわざ買うのも馬鹿らしいと思いつつ,値段を見ているとBM620Xシリーズという売れ筋ラインでは,50インチよりも55インチの方が安い値段が出ています。ただ取り寄せとなっていて,在庫があるわけではありません。

 まあ,どうせ週末にしか受け取れないわけですし,今のテレビが壊れているわけでもないので,待つことは大丈夫です。ということで,シャープよりも東芝という選択の上で,55BM620Xという6月の新製品を注文しました。125550円にポイント10%です。いや,これは安いと思いますよ。

 シャープの55インチも似たような値段だったのですが,シャープのテレビには昔から良い印象がなく,特に赤がどぎついのでやめました。しかし,後でわかったのはこのモデルのLCDは倍速駆動であり,55BM620Xとはもう基本性能が違うということです。

 ヨドバシ.comで大型商品を買うのは初めてでしたが,電話で話をして不安も解消,配送料金やリサイクル料金なども妥当で,トータルの支払金額は競合よりも結局安く済んだのではないかと思います。

 そして届くまでの数日の間に,レグザのフラッグシップモデルが発表になったり,取り寄せとなった55BM620Xの在庫が復活し,私の納期よりも早くに配達出来ると書かれていたりと,時々刻々と状況が変わっていくことにジリジリしましたが,お願いしていた通り,土曜日の度全中に届けてくれました。

 古いテレビの搬出は無料でやってもらえるということで,2階から降ろしてもらいました。新しいテレビの搬入は2階だと3240円別途かかるということでしたが,サービスしてもらいました。うれしかったのでリサイクル料金を1000円ほど余計にお渡ししました。

 ただし,スタンドの取付と設置は私の仕事です。嫁さんに手伝ってもらいながら,とりあえずラックに置きます。大きいだけで案外軽いので助かりました。

 配線は元のテレビの通りにするだけで,5分でおわりです。事前に用意してあったHDDも取り付けて,セットアップも30分もかからず終了。いやはや簡単です。

 ということで,インプレッションをまとめておきます。


(1)大きさ,重さ,外観

 55インチとはいいながら,プラズマの42インチは額縁も太く,スタンドもしっかりしていたために高い位置に画面が来てしまうので,設置してみてもそんなに違和感がありません。もっと威圧されるかなとワクワクしていましたが,案外こじんまりとしたたたずまいで,拍子抜けしました。

 今どきは当たり前なのですが,スタンドが固定式なので首振りしません。これも当たり前なのですが,上下にも動きませんので,綺麗に見るには人間がその場所に動かねばなりません。

 少し上向きになっているのがとても気になってしまい,どうもあごを突き出されているような気分になってしまいました。これが一番綺麗に見える角度なんだろうなと思いますが,出来れば真っ正面にしてくれた方がうれしかったと思います。

 正面のデザインはなかなかシャープで洗練されていて,さすがに今どきのテレビだなと思いました。画面はノングレアのフィルムを張り付けたもので,グレアが好きな私には少々残念ですが,映り込みは以前よりも減っていて見やすくなっています。

 背面は低音を出すためのスピーカーが大きく出っ張っていて,壁掛けなどをする人には大変だろうと思いますが,うちは十分な奥行きがあるので,全く問題なしです。


(2)画質

 画質については,比較の基準がプラズマである以上,過度な期待は出来ないと思っていましたが,最新の4kとはいえ,やはりVA方式のLCDだけあって,そのがっかり感は想像以上のものがありました。

 視野角がせまく,コントラストが簡単に悪化してしまいますし,色がまともに見えるのはせいぜい画面の中央から左右3mほどが限界です。

 人の顔など,輪郭しか見えなくなります。いかにもLCDという視野角の狭さです。

 また,赤が強いチューニングも厳しく,階調を潰してでも発色を良くするという方針にはどうも同意できません。一日かけて調整を繰り返し,どうにか見やすくなるところに決着させました。

 残像も大きく,動くものは厳しいと思っていますが,実は我が家ではサッカーを見ることはなく,このくらいの残像なら十分許せる範囲です。

 で,嫁さんとも言っていたのですが,このテレビの画質は,アニメと4kのコンテンツが非常に良好です。アニメは地デジでもとても綺麗です。これは驚きでした。そしてBDプレイヤーの4kアップコンバートを使って4kにした物もとても美しく,4kテレビの底力を見た気がしました。

 明るさはもう一息という気もしますが,プラズマを基準に考えると十分過ぎます。それより,周囲の明るさにあわせて輝度を調整する機能が大変良く出来ていて,以前は自動調整が当てにならず手動で一々変えていたものが,今回は完全に任せることが出来るようになりました。

 ただし,これも輝度の自動調整の設定を,詳細設定でこまかくいじった場合に限ってです。室内の明るさを10段階ほどにわけ,それぞれでバックライトの輝度を調整して初めて,完全な全自動が実現しています。この細かい設定には手応えを感じます。


(3)使い勝手

 リモコンが使いにくく,機能がメニューの階層に隠れていることには時々混乱しますが,基本機能も良くまとまっていますし,録画と再生もストレスなく行えます。

 画質の調整も,ちゃんと「ヘルプ」が表示されるので,マニュアルを見なくてもかなり細かい調整にまで踏み込めます。

 番組表も見やすく,レスポンスもいいです。録画予約もわかりやすいのですが,自動予約機能を「連ドラ予約」とするのは,ちょっと違うかなあと思いました。

 画面表示の設定などで,細かいところで悔しいこともいくつかありましたが,総じて良く出来ていると思います。

  
(4)録画

 レグザと言えば外付けHDDに録画というイメージですが,2.5TBのHDDをUSBで繋いで試しています。動いてしまえばなんの問題もないのですが,驚いたのは録画をするのに,トランスコードをやらないんですね。MPEG2-TSそのままで録画されるので,2.5TBでも200時間ほどしか録画できません。

 ただ,追いかけ再生では,再生ボタンを押したら録画中のものを再生して欲しいわけですが,前回見た録画の続きを出されるのがちょっと予想外でイライラしました。まあこれは慣れですね。


(5)ネットワーク

 あまり使わないだろうなと思う機能ですが,タブレットのYouTubeからこのテレビに表示する機能が大変便利でした。テレビでYouTubeを直接見る時には,検索の入力がネックになるわけですが,タブレットで検索して見るのはテレビという使い方がこれだけ簡単になると,YouTubeが個人から家族に開放されたような気分になります。

 NASから再生することも一応出来るのですが,私の環境ではH.264は再生出来ず,MPEG2-TSしか再生出来ませんでした。これだとあまりメリットがないです。


(6)音質

 音質はなかなか頑張っていると思います。声が聞きやすく,全体に自然な音で疲れません。これは気に入りました。

 サラウンド機能も過度ではなく,適度にかかっています。私はテレビの疑似サラウンドには肯定的な人で,これがないとダメなのです。

 そして自慢の低音です。これもなかなかいいです。やや協調しすぎかなと思いますが,中音域との繋がりが思った以上によいのと,この手のスピーカーにありがちなポンポンいう跳ねるような低音ではないのが,真面目さを感じさせます。

 かといってテインが出ていないわけではなく,野球中継では鳴り物の太鼓がしっかり鳴って,臨場感も味わえます。


(7)リモコン

 リモコンはどうも格好が悪いです。配置が慣れないのは仕方がないとしても,大事な機能が階層化されていることにも抵抗がありますし,真っ赤な赤い電源ボタンが増段の中央にあるというのも無粋だなあと思います。

 それ以上に,反応が悪すぎませんか,これ。ソニーの多機能リモコンの方がよほど使いやすいです。


(8)ということで

 画質については,想像以上に視野角が狭く,コントラストの変化が大きいには閉口するが,正面から見たときの画質は高く,アニメとBDでは十分満足です。

 音質には不満なく,地デジに最も必要な「声が聞きやすい」ことを,低音をしっかり出すスピーカーをうまく使って実現している事に感心しました。

 そして55インチは確かに大きいのですが,だからといって没入感がすごいかと言えばそうでもなく,このサイズが特殊ではなく,極めて一般的なものであることを感じました。

 それにしても,4kの55インチが,ポイントまで入れると実売で12万円を切るなんて,なんとまあすごい時代になったものでしょう。

 大きな画面はむしろテレビの周りに縛られない,どこにいてもどんな姿勢でもいいという自由さがメリットで,55インチでそれを味わうともうこれ以下のサイズには戻れません。

 視野角がこれほど狭いと思わなかったのでIPSから探せば良かったと思ったことと,倍速駆動ではなかったことが少々悔やまれますが,以前からそこにあったかのような自然なたたずまいはいかにも東芝らしい上質なものですし,きちんと調整すれば画質も素晴らしいものを持っています。

 4kチップの注文も済みましたし,気が向いたらBSも受信出来るようして,試してみてもいいかと思っています。

 最後に,実際にLCDテレビに買い換えてみて,やっぱりプラズマは高画質だったんだなあと結論しました。OLEDの画質にも違和感がある私にとっては,プラズマはまさに唯一無二の存在だったと,つくづく思います。


 

fire HD8を買いました

  • 2018/07/24 11:12
  • カテゴリー:散財


 先日,amazonのprime祭り(正式な名称はしらん)がありました。今年はやめとこうと思っていても,気が付いたら見てしまい,気が付いたらポチっていて,気が付いたら数日後に見慣れた段ボール箱が届いていて,気が付いたら己の意志の弱さにくずおれるのですが,今年そんな感じでした。

 とはいえ,ちょっと前から気になっていることはあって,それは愛用のkindle fireを買い換えなければという焦りでした。

 このkindle frire HDは2013年7月に購入したものです。すでに5年ですから,壊れることも飽きることもなく,まずまずよく使ったなあと思います。

 買った当時は目的もはっきりせず,流行っているからとか安いからと言う理由で買ったのですが,よく使うアプリをapkで手動で2,3個ばかり突っ込んでみると,非常に便利に使えることがわかってからは,毎日触らない日はありません。

 そんなに酷使しているわけではないのですが,さすがに5年も経てば電池がダメになってしまうもので,昨年の冬あたりで,2日持たない状況になりました。使いたい時に電池が切れてしまうモバイル機器ほど価値のないものはないわけで,1年くらい前から買い換えるチャンスを狙っていたというわけです。

 で,こういうセールがあると一気に数千円安くなるのがfireシリーズで,今回のセールで安く売っていたら買おうと決めていたのでした。(他の余計なものは買わないという決意もあったのですが・・・だめでした)

 私が問題にしていたのは,次の2つです。1つはアプリがちゃんと導入出来て,今出来ていることが満足に出来るようになることと,もう1つは我が家のWiFi環境に耐えられる事です。

 前者はまあいいとして,後者は結構面倒です。うちは木造3階建ての戸建てですが,APは2階のリビングに設置しています。2.4GHzの802.11nと5GHzの802.11acですが,近隣のWiFi事情から2.4GHzは混雑しており,5GHzの方が高速だし気も楽です。

 ただ,5GHzは3階の隅っこや,1階ではかなり電波が弱くなり,繋がらないこともチラホラです。ただ,これも11nの話であって,11acなら概ね大丈夫です。

 で,これまでのkindle frire HDは11nまでしか対応しないのですが,なんとアンテナ2本あるMIMOというのが当時の売りで,私のようなギリギリのところで使う人は随分と救われていました。

 今回買うことになるfire HD8はシングルアンテナの11nです。あまり効果のない(というか恩恵を受けられる人が少ない)機能を省いてコスト削減というのはわかるのですが,当落線上にある私にとってはかなりの不安材料です。

 まあ,そんなことを言っていても,結局5480円という安さには勝てず,fire HD8の16GBを買いました。これ,別のセールでは半額になっていたりして,4700円くらいで買っている人もいるんですよね。

 セールはうれしいし,お得感がないわけではないのですが,あまりに頻繁にセールをやり,しかも値引率が違っていたりすると,次はもっと安くなるかもとか,今回買っても高いかも知れないとか,後で悔しくなるのもいやなのでやめようとか,そういう心理が働きますから,セールはここ一番にどかんとやって欲しいです。

 届いたfire HD8は,さすがに今どきの8インチタブレットです。以前より薄くなっているし,画面も大きくなっています。額縁も小さくなり,洗練された印象です。

 動かしてみれば当たり前の事ですが,キビキビ動いてストレスフリー。UIも昔のkindle fireよりも良くなっている(というよりandroidのそれ)ので,使いやすくなっていると思います。

 しかし,そこは通常9000円,特価で5500円のタブレットです。随所にコストダウンの痕跡が見られ,それは古いikindle fireと並べておくとわかるようなものだったりします。

 一番大きいのは,やっぱり画面でしょう。kindle fire HDの画面は非常に見やすく,見る角度によって色が変化することや,黒が白浮きすることもなく,とても締まった画面でした。

 今回のfire HD8は画面こそ大きくなっているものの,タッチパネルが今ひとつで,少し斜めにすると白くなり,肝心の画面がくすんで見えるのです。おかげで黒も締まって見えず,元々もそんなにいいLCDではないようで,画像のクオリティは落ちたなあという印象です。これは残念。

 あと,心配していたWiFiですが,やっぱりだめでした。

 5GHzでは3階でも時々切れてしまいます。1階に至っては接続すら出来ません。kindle fire HDだと3階は全然大丈夫,1階でも接続くらいはしてくれたものですが,ここは大幅に悪化しています。

 しかし,こういう時の2.4GHzです。混雑やBluetoothとのつばぜり合いにもかかわらず,安定して通信出来るのはさすが2.4GHzです。不本意ではありますが,結果オーライということで,2.4GHzで運用することにします。

 最後はアプリの問題です。apkから入れてもいいんですが,どうもこの頃のfireはgoogle playをそのまま入れるのが流行っているみたいなので,私もやってみます。

 あっさり入った(Blackberryに比べたら簡単です)fire HD8は,この段階で既に普通のandroidタブレットです。もうレビューも何もなく,これにて終了です。

 CPUも高速化し,4コアになるとタスクの重さで待たされることも減ります。RAMも多くなっているのでしょうし,画面が大きいことはやっぱりいいですよ。

 そしてなによりこの値段。ipadの1/10の値段で,出来る事は変わりません。私は長年のMac使いではありますが,iOSには全然関心がありませんから,この値段は大変助かります。

 広告を出さないようにすることも,シンプルな画面にすることも出来ますし,google playでアプリをどんどん追加できます。ATOKを入れておけばちょっとした文章もストレスフリーで書くことができます。

 もう,モバイルルータでテザリングをしてWANへのドアを1つ用意しておき,末端の部分はこういう安いタブレットをどんどん使い潰していくのが,一番気分のいい使い方なんじゃないかと思えてきました。

 8インチと少々大型化し,横長になっていることと,結構な重さがある事で,決して持ちやすいわけでもないし,寝そべって使えば相変わらず顔に落として痛い思いをすることは変わりませんが,サクサク動く事による気分の良さはありがたいことですし,電池の劣化の心配もなくなっている上,BLE対応でozobot evoにも対応するというおまけ付きで,この値段なら大満足,久々に他の人にもお勧めしたい買い物となりました。

 偶然友人とskypeで話す機会があったのですが,全然問題なく使えますし,amazonに抵抗がない人,自分でなんとか出来る人は,この寛容な低価格タブレットをとりあえず備えておけば,なにかと便利に使えるのではないかと思いました。

 それにしても,新しいガジェットを買ってもワクワクすることなく,環境移行が死ぬほど面倒臭いというのは,私も老いたなあと・・・

 

AF-S Nikkor 70-200mmF2.8E FL ED VRは最優先で買うべきレンズ

 遅ればせながら,AF-S 70-200mmF2.8E FL ED FLの話です。

 はっきりいって,このレンズについてはとにかく「最高」とだけ書けば済んでしまいます。確かに高価ではありますが,それでも日常的に使える最高画質のレンズが25万円までで買えるのであれば,これは少々の無理をしても買う価値があると思います。

 この手の望遠ズームを使ってみて思うのは,このこのレンズがカバーする範囲では,すでに単焦点を使う理由はなくなったということです。明るさ,画質,利便性,大きさ,すべての面でこのAF-S 70-200mmF2.8E FL ED VRが優位だと思います。

 24-70mmF2.8Eと同時に使って思うのは,やっぱり70-200mmというのは無理のない設計が出来るんだなあということです。もちろん新しい硝子を使うなどで設計も日々進歩しますが,画質への貢献と同時に,小型化や軽量化を目指したものであったりするので,画質の向上という点だけで見れば,一世代前のものと比べてそんなに大きく変わらないと思います。

 しかし,この画質がこの大きさで,これだけ寄れて,VRもびしっと効いて,ということに大きな価値があるわけで,無理をしない設計故のゆとりであるとか,バラツキの少なさも,安心感に繋がり,とても望ましい結果に繋がってきます。


(1)大きさ,重さ

 やや短くなった全長,100g以上も軽くなったことで,ぱっと見たところの「大げさ」な感じは軽減され,周囲に与える威圧感も軽減されました。

 また,軽くなったことで取り回しが随分楽になり,後述する強力なVRによって,三脚座を外して使うことが増えそうなレンズになっています。


(2)寄れる

 そして今回高まった機動力は,ぐぐっと寄れるようになったことでさらに価値を増します。

 以前のレンズは高画質で,素晴らしい画を出してくれたのですが,残念なのは今一歩近寄ることが出来ず,せっかくの好ましいこのレンズの性能を発揮出来るシーンが限られてしまい,結果として出番が少なくなってしまいました。

 しかし,AF-S 70-200mmF2.8E FL ED VRはさらにもう一歩踏み込めます。綺麗なボケ味と濃厚な色合い,そしてシャープネスを,この距離にいる被写体に適用できるというこの喜び,この開放感を,ぜひ味わって欲しいです。


(3)VR

 以前のレンズの泣き所の1つは,VRの不安定さにあると私は思っていました。

 AF-S 70-200mmF2.8G ED VRIIのVRは,効けば強力で効果絶大ではあるのですが,なにせ効くまでに時間がかかり,安定する前にシャッターを切るとブレブレになるという問題があります。

 特に,レンズを一度下向きにするなど,大きく姿勢を変えた後では,VRを起動しファインダー像が安定するまでに五秒ほどかかることもあり,この間の焦りとストレスは,もはやVRなしを使おうかと思わせるほど辛いものがありました。

 しかし,今度のAF-S 70-200mmF2.8E FL ED VRは違います。

 どんな姿勢からのVRでも,スパッとファインダー像が止まります。止まればもうこっちのもので,しっかり手ぶれが押さえられています。ここまでしっかり止まってくれれば,ついつい脇を緩めてダルな感じでシャッターボタンを押してしまいます。

 個人的には,VRはこのくらいでなければダメだと思うのです。以前のVRは効き始めるのに時間がかかり,しかもその時間は一定ではありませんでした。これではシャッターチャンスを逃してしまいます。

 他社を含め,これだけVRがのんびりしているのも珍しく,私の個体の問題化と思ったくらいですが,どうもそうではなかったようです。


(4)AF

 善もAFに不満はありませんでしたが,今回もさらに制御が高速化,高精度化され,気が付いたらピントが合っています。ボディの追従能力と相まって,もはや動くものにこれだけ食いついて行くのは,感動的ですらあります。


(5)操作性

 このレンズについて話が出ると,必ず出てくるのがズームリングとフォーカスリングの位置が変わってしまった事です。

 ズームリングは手前というのがこれまでの常識で,すっかりそういう操作系になれている人が多い中,ニコンはこのレンズで前後を入れ替え,フォーカスリングを手前に,ズームリングを奥に配置しました。

 MF時代はフォーカスリングは一等地に置かれていて,それは必ず,そしていつも操作するものであり,ズームだろうがサンニッパだろうが例外はないことに理由があったのだと思います。

 しかし時代はAFを使いこなして撮影するようになりました。レンズの性能も向上し,ズームであることの利便性が重視されるようになるにつけ,フォーカスリングの優先度が下がると同時に,ズームリングの優先度が上がってきました,

 結果,左手が添えられる一等地は,ズームリングに明け渡されるようになったのでしょう。

 私はまあ,どちらでもいいのですが,今は手前がズームリングと体が覚えているので,さっとズームできずに困っているのが現状です。また,脇を締めようと左手でレンズを支えると,以前はズームリングだったものが今回はフォーカスリングになってしまうので,知らないうちに触って動かしてしまい,AFが動かかないようになってしまって慌てるということがありました。

 慣れれば問題ないという意見がほとんどではありますが,私はもうしばらくかかりそうです。

 もう1つ,レンズにもAFボタンが付きました。以前のニコンのレンズには付いていたそうですが,私は初めてです。

 これ,素晴らしいです。すべてのレンズに欲しいボタンです。

 親指AFの私は,ボディのAF-ONは不安定であまり押したくありません。ですが,ここを左手で扱えるになると,右手はしかkりカメラをホールド出来るので,安定してカメラを構えることができます。

 AFロックとAF-ONを選べるようになっているのもよいですね。私は迷わずAF-ONに設定しました。


(6)まとめ

 高価なレンズですが,前のレンズを安く買えて,差額もそんなに大きくなく,うまく買い換えることが出来たと思います。

 

 噂に違わず,死角なしの本当に良いレンズです。70mmから始まってこれだけ寄れれば,もしかすると24-70mmなんかは持ち歩かなくてもいいんじゃないかと思うほどです。

 一つ心配事があるとすれば,ニコンはFLレンズをそんなに多くの機種に使っていません。使い慣れていないというか,先行するキヤノンに比べて,特に信頼性の面で大丈夫なのかと思います。

 いずれにせよ,VRを筆頭とする高度な電子回路と駆動部を持つこのレンズは,もはや一生ものになるとは思えません。壊れないうちに買い換えてしまうのが最善ではなかろうかと思いますが,今回については買い換えて正解だと,本当にそう思います。

 

洗濯ロボを買い換えた

  • 2018/06/18 15:01
  • カテゴリー:散財


 洗濯機を買い換えました。

 家事を効率的に片付けたい -> 乾燥機を常用 -> 斜めドラム という発想で選んだNA-VR5600は,当時のパナソニックの最上位機種で,2010年の4月に購入しました。

 当時の記録を見ると,195000円にポイント21%だそうで,実質154000円。当時はたかが洗濯機に随分高い買い物だと思っていましたが,今にして思えば随分安く買っていると思います。

 今のパナソニックの最上位機種はNA-VX8800というものらしいですが,これも家電量販店では随分安くなっているらしく,同じくらいの価格でなんとかなりそうな感じです。

 しかし,今回はパナソニックはパス。

 NA-VR5600が設計的に無理をしていると思ったからです。もちろん,今の製品は改良もされているだろうと思いますが,ホコリが詰まって壊れるなんてのは当時だって予想できたことですし,だからこそ空気の経路は短く,角を少なくするなんてのは素人でも考えつくことです。

 しかし,何世代か経過したNA-VR5600でも,やっぱりそうした配慮が徹底しておらず,購入して3年もするとホコリに悩まされることになってしまいました。

 繰り返しますが,この製品の次の世代から改良されているそうです。今の製品なら随分良くなっていることでしょう。しかし,改良されて良くなる以前に,どこが弱点になるか,その弱点を克服するのはどうするかを考えてくれない設計の製品を買うのは,やめておこうと思ったのです。

 もう1つ,修理の問題です。パナソニックのサービスは悪くはありませんが,修理に来てもらった限りでは,今ひとつ融通が利かない感じがしました。洗濯機は,壊れたら即困るものです。なのになかなか修理に来てもらえないというのは,つらいものがあります。

 世の中にはパナソニック以外にも,よい洗濯機のメーカーがあります。もうメーカーと言うよりも,設計者ですね。細かいところに気が付く気配り,気が付いた事を知恵と工夫で解決する技術力,入念な試験で品質を確かめる責任感という3つを持っている設計者が作った製品を選ぶ事が,買ってからの満足感に直結します。

 洗濯機はすでに行き渡った家電製品ですが,それゆえに買い替え需要が確実に発生するため,数が読みやすい製品です。なので,未だに多くのメーカーが少しでも良いものを作ろうと頑張っています。

 仮に8年単位で買い換えるとして,あと4回くらい買い換えられたら御の字でしょう。せっかくのチャンスですし,違うメーカーの,違う設計者の手による,個性的な製品を買って試してみたいじゃないですか。

 そこで,今回はパナソニックを最初に外すことにしたのです。

 さて,斜めドラムは大容量,衣類が傷みにくい,節水,乾燥が得意,洗濯物を取り出しやすいといったメリットがありますが,少なくともNA-VR5600を使った限り,私がいかんなと思ったのは,

・ホコリが内部に詰まって乾燥時間が長い,壊れる
・時間がかかる割には今ひとつ汚れが落ちない
・乾燥時間がさっぱりあてにならず,長い
・設定や洗剤量,水温や洗濯物の量などの最適化が手探り
・なんやかんやで電気代がかかる
・乾燥機を使うとしわくちゃ
・あちこち壊れる

 ということでした。

 パナソニックも,愚直にこれらを改善して,それをアピールしてくれれば私も考えたのですが,最近はやれスマホと連動などとおかしな方向にいってしまったので,もう背中を追えません。

 ならどこがいいかなあと,乾燥の途中でエラーで止まるNA-VR5600を騙し騙し動かしながら考えていくと,ふとシャープはどうかなと思い当たりました。

 シャープは数年前にどん底を経験しましたが,今は復活を遂げ,社員の士気も上がっているでしょう。白物家電の本拠地である大阪の八尾は私の実家の近くでもあり,川沿いの道路を走っていると,大きな工場が目に入ったものです。

 勢いのある会社の製品は,きっと面白いはず。

 現行機種を調べてみると,なにやらデザインにこだわったとかで,それも私に言わせるとちょっと古くさい感にする,あかぬけないデザインです。

 こだわってこれかいな,と突っ込んだところで,技術的には設計者が頑張っているのがわかって来ました。

 以下は現行の最上位機種である,ES-P110という機種についてです。

・ホコリが内部に詰まって乾燥時間が長い,壊れる
 -> 乾燥後にホコリを自動で水洗いする

・乾燥時間がさっぱりあてにならず,長い
 ->乾燥時に機内を密封,湿度センサを使って正確な制御
  外気温を測定したりして最短で乾燥

・時間がかかる割には今ひとつ汚れが落ちない
 ->35度のぬるま湯を使う

・設定や洗剤量,水温や洗濯物の量などの最適化が手探り
 ->最適な条件から外れた場合はなにがまずいかを教えてくれる

・なんやかんやで電気代がかかる
 ->ヒートポンプと電熱ヒータの併用で1回の洗濯にかかる電力量が560Wh

・乾燥機を使うとしわくちゃ
 ->脱水は軽く行って乾燥させるのでしわが出にくい
  (NA-VR5600は乾燥を短くするために脱水を強烈に,かつ温風で行う)

・あちこち壊れる
 ->これはシャープだし覚悟の上

 という感じで,なんともまあ,欠点を全部潰していて,しかも
それが全部理詰めです。久々に感動しました。


 これ以外にも,トップレベルの騒音の低さ,最大消費電力が低い(910W),扉の内側のガラスにぶつけて洗浄力を高める設計で,しかも表面がデコボコと,私が好きな低消費電力と細かい気配り+創意工夫が見て取れます。

 一番気に入ったのは,内部を明るく照らすLEDライトが付いていることです。洗濯物がグルグル回っているのを見ていると時間の経つのを忘れる私としては,せっかく中身が見える斜めドラムなのに,なんでライトがないのだろうと,以前から思っていたのです。

 しかし,シャープややってくれました。ライトが付いています。

 これ,私のような奇特な人でなくても,衣類の出し入れがとてもやりやすく,ドラム内部に洗濯物が残っていないかをぱっと確認出来るので,後述しますが嫁さんも絶賛していました。

 よし,これにしよう,こういうのは直感だ,私はシャープの設計者からのメッセージを受け取った。

 こういう大型配送商品は近所の電気屋で買うことにしている私は,娘が夜に熱を出し,翌日は休むだろうと思って看病のために休暇を取ったところ,すっかり元気になって学校にいってしまい,突然予期せぬ休日を過ごすことになった6月初旬のある日,思いつきでその家電屋さんに足を運びました。

 正直言うと,ここはそんなに安くはないし,諸費用(配送費用やリサイクル費用)をまとめていくら,という考え方をしないらしく,きっちり別でとるので,最終的には随分高い値段になってしまうわけですが,まあ仕方がありません。

 近所と言っても,結局遠方の配送センターから届くわけで,この量販店のグループならどこで買っても同じだったわけですが,何かあったときにさっと足を運べる便利さをありがたいと感じる事もあるかもしれません。

 買う気満々でその洗濯機,ES-P110の展示を見ます。カタログも見ます。お店の人は今ひとつ積極的ではありませんが,最安値でなくてもそこそこの値段で頑張ってくれたら即決だと思って話を進めます。

 値段はまあいい,しかし,どうにもこうにも,納期が悪すぎです。6月5日にお願いして,届くのがなんと6月27日です。さすがにこれはまずい。U91というわけのわからんエラーを頻発して,もう息も絶え絶えのNA-VR5600がいつ動かなくなるかわかりません。

 支払いも済ませて,届くのを待っている間に壊れたら,安易にキャンセルでも出来ないし,今度は納期を最優先に機種選定をしないといけなくなります。それは最悪です。

 でも,ないものはないです。ネットで調べても品薄のようで,なんとか壊れないことを祈って6月下旬まで待つか,と,支払いをするためにカウンターに座ります。

 いざ,お金を出して支払うときに,ふと色違いがあるんじゃないのかと気になって「そういえば色違いはないんですか?」と聞いてみました。

 答えはNo.この機種に色違いはありません。ドアの左右開きの違いはすでに確認済みで,どちらの納期も3週間でした。

 やっぱりだめか,と思ったときに,カタログを見ていると,同じ形で色違いが目に入ってきました。そうだ,ES-G110という下位機種があるんだった。

 ES-P110はシルバーで最上位機種,ES-G110は後に追加された下位機種でブラウンです。色の込みはこっちの方が私は好きです。

 で,土壇場で店員さんに聞いて見ます。この機種だと,価格と納期はどうなっている?

 余計な駆け引きなしで,もうずばっと出して下さいとお願いしたら,なんとまあ納期は10日,価格は15万円ジャストということでした。

 もっと安いお店はあると思います。しかし,6月5日の時点で,この15万円はなかなかよく頑張った数字です。

 さあ,ES-P110とES-G110の性能の比較です。4万円の価格差は妥当なのかどうか。

・温水洗浄がない
 -> あるとうれしいけど,温水洗浄は90分もかかるから常用出来ない

・ハイブリッド乾燥がない
 -> 乾燥時間が短く済み,フカフカになるハイブリッド乾燥はうらやましいが,どうせうちは大量の洗濯物を無理に乾燥させるので,ヒートポンプだけで十分。消費電力量は660WhとES-G110の方が大きいが,最大消費電力が680Wと低いことはメリット。

・センサが少ない
-> 足りないセンサは泡センサと水の透明度見るセンサ。いずれも洗剤の量が適当かどうかを見るもので,これも使い慣れたら必要なくなる。

・色が違う
 -> むしろES-G110の方が好ましい

・風呂水ポンプが別売り
 -> うちは風呂水は衛生上の問題で使わないから別売り大歓迎

・しゃべる
 -> いらん


 ということで,週末のまとめ洗いで,いつもの洗濯物の汚れがちゃんとおちて,ちゃんと乾いてくれれば,あとはあまり関係なさそうです。私が「シャープ頑張ってるな」と思った技術者の創意工夫は下位機種でもちゃんと備わっているので,こちらの方がお得だと思いました。

 そこで,土壇場で機種の変更をしました。

 その後搬入見積もりがあり,実際に設置されたのが先日の土曜日です。

 早速使ってみましたので,軽くレビューです。

(1)大きさ,重さ

 NA-VR5600に比べて,そんなに数字は変わらないのですが,高さが15cm程増えたことと,正面が平明になっていることで,随分と大きくなったという印象が強いです。

 また,扉がフタだけではなく,パネルごと開くのでそれも大きくなったという印象を与えますし,事実,開くためのスペースがより大きく必要なので,お世辞にも同じ大きさですとはいえまえん。

 重さは80kgもあり,どのみち一人で動かせるようなものではないので,もうどうでもいいです。


(2)デザイン

 最近の洗濯機はこういうボクシーなデザインが流行のようで,確かに洗濯機らしからぬソリッドなデザインは悪くはないのですが,ハーフミラーのガラスとか青いLEDとか,もうそういうのはうんざりでした。

 しかし,下位機種のES-G110はブラウン系のデザインで,扉の枠もES-P110のように安っぽくありません。いいですよ。

 そして気に入ったのは,LEDです。ES-P110は白色LEDなんですが,ES-G110は電球色LEDです。これはちょっとレトロっぽくていいです。私もよく使います。

 しかも,青や緑のLEDも,まるで電球を青や緑の透明プラ板を使ったかのような,黄色みがかった色になっていて,芸が細かいです。

 こういう1980年代前半までの電球を使った表明や表示には独特の暖かさや見やすさがあり,私はもともと好きなのですが,まさかES-G110に採用されているとは思いませんでした。

(3)操作性

 タッチパネルは思った以上に快適です。

 快適なのですが,あくまで物理ボタンの置き換えに過ぎず,例えば洗濯コースの選択は直接触って選べず,洗濯ボタンを何度か押して選ぶことしかできません。

 物理ボタンは誰が見ても押すものなので,そこを狙って押すと思うのですが,タッチパネルになるとどこでも押せてしまうわけで,押せるところの色を変えてもそこに支援を誘導するのはちょっと難しいのではないかと思います。

 あと,チャイルドロックです。電源を切ってもロックがかかりますとあるので,私はてっきり電源を切っているときはいつでもロックされるものだと思っていましたが,違うんですね。ロック解除で電源を切れば,チャイルドロックでも扉は開いてしまいます。でも,この仕様だと子供の閉じ込め事故は起きてしまいますよね。


(4)消費電力

 ワットメータで調べてみましたが,乾燥時でも300W程度です。時間はNA-VR5600と同じくらいかかりますが,消費電力が半分ほどですので,消費電力量としては半分近くになるんじゃないかと思います。


(5)洗濯

 かなり綺麗になります。まあ,NA-VR5600はすでにシャワーが壊れていたので当てにならないんですが,それでもぱっとみて白くなったなとわかるくらいの差です。

 そうそう,NA-VR5600は9kgだったのです。これが11kgになりましたので,かなり余裕があります。うちはちょうど10kgくらいだったので,11kgあるとありがたいです。

(6)乾燥

 しっかり乾いています。NA-VR5600と同じくらいの量を詰め込んで,同じくらいの時間ですが,フカフカに乾いています。乾きムラもありませんし,臭いもありません。シワも少ないです。

 ところで,乾燥終了時間ですが,さすがに密封に湿度センサだけあって,表示される予定時間の精度は高いです。


(7)洗剤の量

 いろいろ考えてみましたが,NA-VR5600と同程度でよいことがわかりました。もともと記載量よりも少なめにしていますが,それでも十分です。


(8)ホコリ取り

 NA-VR5600に比べてホコリを取るのが楽になりました。NA-VR5600は外れるフィルタは開かないとダメでしたし,2つ目のフィルタはそもそも本体から外せません。しかしES-G110は2つとも外せて,しかも開かずそのまま掃除機で綺麗に吸い込めます。楽ちんです。


(9)困った事

 NA-VR5600では,ナノイー機能がありました。ES-G110にもプラズマクラスター機能があるのですが,NA-VR5600はドラム回転で使えるので,外干しの花粉やホコリを落とせるモードとして重宝していました。ところがES-G110はドラムを回転させて風を送り込むモードがなく,外干しの花粉やホコリが落とせません。

 どうしてもヒートポンプが動く乾燥モードになるので,短時間だけ運転するという方法で対応するしかないです。

 ところでこのプラズマクラスターを使った機能に消臭コースがあるのですが,これはなかなかよく効きます。臭いを水に吸着させて流してしまうと言うのも強力なのですが,そのせいで湿ってしまうのが難点です。

 そうそう,子供の靴下が内蓋とパッキン隙間にはまり込んで,ずっと洗濯されないままになっていました。仕方がないので一度止めて,手で取りだしてドラムの中にもどしましたが,放っておけばこのまま洗濯されずに残っていただろうと思います。


(10)静かさ

 同じ部屋にいるとNA-VR5600とそんなに変わらないなあと思ったのですが,階下の部屋にいると全然違うとわかります。ES-G110の方がずっと静かです。NA-VR5600だと夜中の洗濯は無理だったのですが,ES-G110ならなんとかなりそうです。


(11)ライト

 さあ,私が一番期待した内部を照らすLEDライトです。もう少し内側を照らしてくれればよかったのですが,それでも洗濯物がグルグル回っているのがとても楽しく,ずっと見とれていました。

 残念なのは,ずっと点灯したままにする設定がなく,いちいち消えてしまうことです。ずっと点灯させておけばいいのになあと思います。


(12)まとめ

 3回ほど使ったに過ぎませんが,期待が大きかった分だけ,あまりに普通の洗濯機なので拍子抜けしました。NA-VR5600を大きく上回る新機能や仕上がりがあったわけではなく,それゆえに大きな感動もなかったのだと思います。

 しかし,普通に汚れが落ちて,普通に乾いていることが,11kgという容量で起きていること,通常運転時に300W程度に過ぎないことを頭に入れると,この普通に洗濯が終わっていることが,どれほどありがたいことかと思います。

 実は,全自動モードでは乾燥機能の上限である6kgまでなので,9kgほどある洗濯ものを突っ込むとエラーになります。

 それでも続行すると4時間半もかかると出てきますが,結果はムラもなく良く乾いていて,フカフカです。よく頑張っているなあと思います。

 電気代が目に見えて下がってくれるとうれしいですが,そういう期待を持たせるほど消費電力が小さいので,あとは耐久性の問題に気をい付けておこうと思います。


 てなわけで,新しい洗濯機は同じ設置面積で11kgと2割も容量が増えて,消費電力は2/3に低下し,それでいて今まで以上の結果をもたらしてくれます。

 いろいろなコースがあるのは便利ですが,一番いいのは「標準」を選べばいつでも最良の結果が得られることであって,ES-G110はその理想に近づいているなあという印象を持ちました。

 洗濯中のドラムの回転を見ていると,そんなにブンブンまわすんかいなとおもうくらい,勢いよく回しています。NA-VR5600では「落とす」ことに重点が置かれていたようで,回転数は低めだったのですが,ES-G110はかなり勢いよく回します。

 その分,洗濯物が良く撹拌されていますし,内蓋のガラスにもよくぶつかっています。もしかすると,同じドラム式とはいえ,汚れが落ちる仕組みには,パナソニックとシャープで少し考え方の違いがあるのかも知れません。

 いずれにせよ,普通に綺麗になり,普通に乾くことのうれしさを,久々に思い出しました。もっと安く買えたかもしれないES-G110ですが,機能的には満足で,これからの梅雨と真夏の時期に,学校で暴れる子供がバンバン生み出す汚れ物をにへこたれないで,処理してくれることを期待したいと思います。

 そして,簡単に壊れないことを願っています。

 

AF-S 24-70mmF2.8E ED VRへの買い換えは正義なのか

 手に入れてから数日経過し,楽しいと言うよりも不良を見つけなければと言う焦りから,買ったばかりのAF-S24-70mmF2.8E ED VRを触っています。

 このレンズ,品薄で飢餓感を煽っている感じもなくもないのですが,一方で手放しで絶賛というわけでもなく,かなり否定的な意見も散見され,それらが一様に筋が通っていたりするので,実はあまり信用していないのです。

 とりわけ,既に手元にない前世代のAF-S24-70mmF2.8G EDが「あたり」で,目の覚めるような画質に感激したことが強烈な記憶として残っており,これを基準として新しいレンズを評価すれば,その差が小さいために印象が薄くなるだけでなく,ちょっとした欠点や不良がとても気になってしまうことに繋がります。

 ですので,どうも疑いの目を向けてしまい,気が付いたら自分自身の気持ちがすり減ってしまったりするので,どうもいけません。

 いろいろ見ていくと,新旧2つの24-70mmF2.8という標準ズームは,標準といいつつも得意不得意が結構あるレンズで,万能レンズではないのだという意見が多いです。光学特性が改善され,設計が進化していくと欠点がなくなり個性も消えるというのが正論なのですが,この2つについては高画質で良い設計をしているという評判の一方で,AF-S24-70mmF2.8Gについては像面湾曲が大きいとか,AF-S 24-70mmF2.8Eではテレ端での近距離で解像度が落ちるとか,常に頭に入れておかないと失敗しそうな個性の存在が話題に上っています。

 ニコンの公式の見解ではありませんし,測定器で数値を出しそれをもとに評価した結果ではなく,あくまで使った人の感想に過ぎませんから,問題のある現象の原因としてこれらがマッチするかどうかも不確かですし,そもそもそれは個体不良の可能性もあるわけで,気にしても仕方がなく,あくまで使う人がその使い方で問題を感じたら個別にメーカーに相談,というスタイルでしか解決出来ない気がします。

 まあ,もしニコンが公式に「近距離でぼけます」なんていっちゃったら,近距離撮影をしたい人は買わないようにするだろうし,自分が手にした個体のボケ具合が強くて気に入らない場合でも相談しにくくなりますわね。そう考えると,ニコンが公式な見解を出さないでおいてくれることは,とりあえず相談という形を取る事ができるわけで,むしろありがたいことなのかも知れません。

 てなわけで,AF-S 24-70mmF2.8E ED VRを短い時間ですが触って見ました。これまでの印象を書いておきます。


(1)大きさと重さ

 1つ前のGに比べて今回のEはもはや別物という印象です。以前のレンズはそれでも標準ズームだなと思いましたが,今回はフードまで付けるとすでに望遠レンズの風格で,これでそこら辺をウロウロしていると通報されそうな勢いです。

 それもそのはずで,フィルター径は82mmともはや一般的とは言えないくらいのサイズとなり,鏡筒も太くなりました。全長も伸びているので,並べておけば一回り膨らんだように見えます。

 以前何かで読んだのですが,Gタイプは鏡筒を細く作るアイデアが出たことであの大きさを実現出来たそうで,それがあのレンズの個性の1つだと思っているわけですが,今にして思うと鏡筒が壊れやすいとか華奢だという評価は,やはり多少の無理をしたからだったのかも知れません。

 いずれにせよ,機械的な面と光学的な面において大型化するのが最善との判断がこのレンズの現実に現れているわけで,我々はそれらを改良したことと一回り膨らんだことを天秤にかけて判断することになると思います。

 重さについても大きく増加していて,以前が約900gだったのに,今回のEタイプ(なんかジャガーみたいですね)は1070gと,とうとう1kgの壁を突破しました。1割の重量増加はさすがに気のせいでは済まなくて,数字以上に重くなったという印象を与えるに十分です。

 ならハンドリングはどうか,という話になるとこれが不思議で,全然ダメだとか,違う気分で持ち歩くしかないという気分にはならず,それでも標準ズームだという気分で使えるので,このあたりはさすがにうまくまとまっているなと感じました。

 長時間持つ時の疲労の度合いにちょっとした差があることもわかったので,それでようやく新しいレンズが巨大化したことを実感するわけですが,持ちやすさや重量配分から,少なくとも持ちにくいとか使いにくいという感想は出てこないと思います。

 そうはいってもこの大きさですから,被写体との距離が短いときに相手に与える威圧感は強烈ですし,狭い空間ではレンズの大きさが強調されて,あきらかに「邪魔」という空気を作ってしまいます。

 よく,レンズの大きさを議論するのに持ちやすくないからOKとか,使う人の視点でのみ語られることが少なくないようですが,使う人はたった一人でも,その周りで影響を受ける人は複数いるのが不自然ではないので,周囲に与える印象や影響を考えてレンズをデザインすることが新しい流れになって欲しいと,私は以前から思っています。

 ニコンはどうもこの視点に欠いていて,それが画質優・先性能優先というストイックなイメージと相まってファンに支持されているきらいがあると私は見ていますが,繰り返しますが撮影現場において撮影者はたった一人であり,ゆえにカメラとレンズのデザインは撮影者のためではなく,周囲の大多数の人に向けて行われるべきです。

 この点において,AF-S24-70mmF2.8E ED VRは,あえて改善の余地のあるレンズと私は思います。例えは良くないかも知れませんが,ルートセールスの営業車にベンツのSクラスは相応しくないわけで,画質や性能面からだけではなく,AF-S 24-70mmF2.8E ED VRは万能レンズとはいえない,使えるシーンに制限があるレンズだということを,ニコンは認識すべきでしょう。

 ごく個人的な話でいえば,以前の細い鏡筒は持ちやすくて気に入っていただけに,今回のサイズアップは残念です。これは,VRがあるからとか光学性能が改善したからとか,そういう理由であきらめてよい問題ではありません。私がとりわけ残念だったのは,この性能と機能だからサイズアップは仕方がなかったと言ってしまえる,撮影者しか見えていない設計者の傲慢とも言える姿勢でした。


(2)質感,使い勝手

 と辛辣なことを書いた後でいうのもなんですが,質感と使い勝手はさすがにニコンです。質感は1つ前のGタイプも高く,満足感も高かったのですが,今回のEタイプも悪くなく,手に馴染みます。

 とはいえ,触った感じのプラスチッキーな感じは強まっていて,一部に高級感がなくなったとかペラペラになったという意見があるのは,そのせいでしょう。

 デザインも以前ものを踏襲しつつ,大きくなってしまった外観をできるだけ小さく機能的に見せる工夫が成されていて,デザイナーは苦労しただろうなあと思います。

 あと,フードですね。以前のフードも悪くはなかったですが,今回のフードは格好良くなりました。レンズ本体との間に段差がなくなり,付属物ではなく一体のものだという主張がはっきりしました。これはすばらしいです。

 ズームリングの焦点距離の刻印も,撮影者から見やすいテーパーを切った斜めの面に成されており,格段に見やすくなりました。さすがです。

 持ちやすさも犠牲にはなっておらず,こと使う人の視点では不満はありません。

 しかし,困った事もあります。

 フォーカスリングに触れやすくなっているのです。このレンズは恒久連zに当たり前となった,マニュアルフォーカスにシームレス切り替える機能があります。AF動作中でもフォーカスリングが動けば,そこからマニュアルに切り替わります。

 つまりフォーカスリングはAFとMFの切り替えスイッチの役割をしているわけですが,その重要なスイッチが今回随分巨大化し,これを避けて持つ部分が大幅に減ってしまいました。

 失敗だなと思うのは,フォーカスリングの回転部分がゴムリングの部分だけにとどまらず,鏡筒の一部も一緒に回ってしまうことです。そこはゴムリングよりも径が大きいので,少し指がかかれば動いてしまうくらいです。

 実は,一日に一度くらいの割合で,AFが動かないという問題に悩まされたのです。初期不良を疑いましたが,三脚では問題が出ない事から,フォーカスリングではないかと疑い,AF-ONを押した瞬間に少し動かしてみるとAF動作をしないことが判明しました。手がフォーカスリングに触れていて,AF-ONを押したと気にカメラが動いて,フォーカスリングも回ってしまうのですね。

 MFに切り替わらないようにここを避けようとすると,本当に持つところに困ります。脇があかず,顔にカメラを押し当てるに最適な場所は人によって違いますので,むやみに持つ部分を減らす事には慎重であるべきです。


(3)フード

 フードはロック付きで質感も高く,なにより本体の一部と主張するまとまったデザインで,とてもよいです。大昔はフードにも個性があり,アルミで出来たシャープな角形フードを広角レンズに取り付けたりすれば,それはそれは格好のよいものだったのですが,ズームレンズが主流になり,フードも腫れぼったいプラスチックで出来た花形フードになると,「どうせ誰も使わないんだし」というあきらめムードの漂う,とりあえず付属しましたというような,本体との一体感のない不細工な安っぽいものが普通になりました。

 これがますますフード離れを招いていると私は踏んでいますが,ニコンは最近やたらと「フードを付けろ」と言うようになりました。光学性能の改善もそうですが,フードを付ける事でぶつけたときの破損が軽くなることも,期待しているのでしょう。

 意地悪な言い方をすれば,レンズの機械的強度を本体だけでは確保出来ず,フードにも任せようということになるのですが,ニコンが偉いのはそのためにずっと取り付けたくなるようなフードを実際に添付するようになったことです。

 そう,フードありきで性能を語るなら,フードを常時付けてもらえるような格好いいデザインにしないといかんことに,気が付いたということです。さすがです。

 前述のように,本体とのつなぎ目は緩やかなテーパーがあり,一体感を演出していますが,ロック部分は平面で繋がっていて,これがむしろ左右非対象な格好良さを醸し出して,私は気に入っています。

 また,レンズとの取り付けもちょっと窮屈なくらいになっていて,一体感があります。少し外形が大きいフィルターを付けると,フードがはまらないくらいです。

 しかし,フードの付け根にはスリットが開いていて,フードハットを被せたときに空気が抜けるようになっているので,着脱がとてもスムーズです。これもさすがです。そしてこのスリット,大きさと言い長さと言い,格好いいですよ。

 まだまだ格好良くなると思います。フードを格好良くすることのメリットに,多くの人が気付くきっかけになるこのレンズで,今後ますますフードが格好良くなることを期待したいと思います。


(4)AF

 1つ前のGタイプも感激しましたが,今回のEタイプはもう俊足です。素晴らしいです。

 EタイプのAFは,絶対的な速度もそうですが,加減速が洗練されています。こんな速度で立ち上がって止まれるんかよ,という不安をよそに,すぱっと止まります。

 もう他のレンズには戻れません。


(5)VRの利き具合

 これも想像以上でした。24mmや35mm付近ではそんなにありがたいと思いませんが,中望遠域になる70mmや,50mmくらいでもVRの恩恵は十分に受けられると実感しました。

 もちろん被写体ブレは防げませんから,暗い所で使えるなんて甘い期待はしませんが,止まった被写体ならとても有効で,手持ちでラフに撮っても1/8でぶれないというのは,新しい撮影スタイルが開拓されるのではないかと思います。

 ファインダー像が安定するまでの時間も大変短く,シャッターを切っていいかと待つこともなく,自分の体躯が強化されたと錯覚するほどです。

 先程,広角域ではありがたくないといいましたが,24mmでもぶれるときはぶれるわけで,ここで1/4秒を切れるかどうかは,大きな差になることは事実です。特に広角は絞り込んで使うことも多いでしょう。感度を維持して絞り込むときに,VRは強い味方になるはずです。

(6)画質

 これはまた微妙なのです。

 誤解のないように先に行っておくと,AF-S 24-70mmF2.8E ED VRは大変高画質で,多くの条件で破綻することなく,あらゆる光線を高純度でカメラに注ぎ込む絶対性能とそこから生まれる信頼感を,我々が裏切られることはないと思います。

 一方でGタイプも十分高画質でした。高画質という一言で片付けてしまうのはちょっとまずくて,色のりの良さと同時に,フォーカスが外れていくまでの変化がとてもなだらかで,合焦している被写体を独特な描画で浮かび上がらせる,個性的で主張の強いレンズでした。

 この点をもっと評価されてもいいと私は常々思っていますが,世の中の評価はそうではないようで,この個性と引き換えに残ってしまった収差を目の敵にする人が多いようです。

 Eタイプは,どうもその収差バランスを見直すことに方針が改まったのではないかと思うような画質の変化があり,一部の人が言うようにGタイプの後継ではなく,別のレンズだというのは,妙に説得力があったりします。

 色のりはさらによくなり,色収差も減りました。シャープさはさらに増し,周辺部での画質低下も減っています。周辺光量の低下も改善されて,電磁絞りになったことで絞りの精度も抜群です。

 ですが,フォーカスが外れていくまでの変化は平凡なものとなり,被写体の浮かび上がり方もごく普通になりました。

 そして,テレ端の近距離での画質低下が目立ち,絞りを開放にして近寄ってテレ端でアップで狙うときには,やや眠い平凡な写真になりがちです。この点,Gタイプでは強い個性が出てきて,とても楽しいものだっただけに,残念でした。

 言い換えれば,それ前提で撮影に臨まないといけない個性の強いレンズではなく,より汎用で,性能が全般に向上した優等生になったということなんでしょうが,便利で安心感がある反面で。個性が薄くなったことを素直に喜べなかったりします。

 まあこれも,こういう個性は単焦点レンズに任せてしまい,大三元の役割から切り離したとみれば納得なのですが,Gタイプが面白かったのは,ニッコールを代表する大三元に,そうした個性を盛り込んだことが許されたことにあったので,最新のレンズでの方針変更(の可能性)は,複雑な気持ちです。

 私の個体については,いろいろ試してみましたが,幸い初期不良も調整不良もなさそうで,とりあえずはこのまま使っていけそうです。設計が高度で生産が難しく,調整もシビアでなにかと大変なレンズであろうと想像されますが,発売から2年以上が経過して,ようやくこなれてきたのかも知れません。


(7)買いなのか

 今持っているGタイプのレンズが「あたり」で,VRの世話にもならず,その個性が嫌いでなく,ヘビーデューティーな使い方をしない人なら,買い換えてはいけないです。そのまま使い続けるべきでしょう。

 これから大三元を買う人は,Eタイプを選んだ方がなにかと幸せです。

 Gタイプの個性が嫌いな人,VRが欲しい人,乱暴に扱う人は買い換えるしかありません。また,気に入った個性を持つ単焦点を1本持っているなら,Eタイプに買い換えた方が幅が広がるように思います。

 なにより,すでに十分高画質なGタイプとの差額がこれほどあると,その差分に納得出来ないといけないわけですから,それが見栄だけで埋まらない人は,後継への買い換えではなく違うものに置き換えると考えて,慎重に検討すべきだと思います。

 その性能は価格に見合っています。大きさや重さも,撮影者は辛抱できるでしょう。

 でも待って下さい。

 このレンズの買い換えは,それ以上の要因をこれまでよりもずっと真剣に考えないといけないように,私は思いました。


 

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