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2006年08月07日の記事は以下のとおりです。

ES2が大ピンチ

 暑いですねー。
 
 この暑さはクラシックカメラにとっても厳しいようで,私が修理した第一号のPENTAX ES2が壊れました。
 
 先週はきちんと動いていたのですが,昨日動かしてみると,露出計が動きません。動かないと言うより,低速側に振り切ってしまいます。これは開放測光対応のレンズを取り付けない場合の挙動と同じです。

 底板を外して中身を見てみましたが目視ではおかしな所はなし。思い当たるのは絞りに連動する摺動抵抗かそこから出てくるリード線だろうと思うのですが,これはあいにく軍艦部を外さないといけません。面倒でしたが,さくっと外してみます。

 ここも目視では問題はなく,現象も出ています。しかし,なんだかいじっているうちに直ってしまいました。非常に不思議な気分だったのですが,まあ直ったのだからよしとしましょう。こういうのって,後で必ず再現するものなのですが・・・

 今日,直ったと思って調子を見ていると,スローシャッターが切れていないことに気がつきました。数回に一度,最高速で切れているのです。まさにES2の定番故障の1つ,オート不良です。

 ES2はレンズを外してシャッターを切ると,ミラーが上がりっぱなしになる仕様なのですが,もしもソレノイドの位置がずれているという問題であるなら,このミラーも保持できずに,すぐに戻ってしまいます。試してみると,確実にミラーが保持されるので,どうも前回修理したところが壊れたわけではなさそうです。

 ということは,他が壊れたんですね。基板だったらもうだめだと思ったのですが,コネクタとの接触不良を疑っていると,見事にコネクタが割れています。原因が分かったと喜んでいたのですが,コネクタを使わず直接ハンダ付けをしても,やはり改善はされません。

 多くの場合で正しい動作をし,時々最高速でシャッターが切れるというのですから,基板が壊れているわけではなさそうです。

 そうこうしているうち,指針が2秒を示していても1秒程度のシャッター速度になっていることに気がついて,ピンと来ました。メモリブロックの破損です。

ファイル 3-1.jpg

 これがそのメモリブロックです。自動露出の一眼レフカメラは,シャッターが落ちる直前の露出を記憶する必要があり,ES2のような黎明期のアナログ方式では,電圧値をコンデンサで記憶しています。これはその役割を担うモジュールで,精度の良いコンデンサとFETからなっています。

 ここが壊れている話はあまりないそうなのですが,症状から言うとここの問題に間違いなさそうです。そこで,部品取りのES2から移植してみると,さくっと直ってしまいました。

 部品取りのES2を持っていてよかったとつくづく思うのですが,今後のこともあるので出来ればこのメモリブロックも修理しておきたいところです。それと,ジャンクのES2は見つけ次第捕獲しないといかんと考えました。

 今のところ正常ですが,なのせ30年以上も前の電子制御カメラです。いつ壊れてもおかしくないわけですが,以前書いたようにこれには特別なお思い入れもあり,壊れてしまったでは済まされません。なんとか直して使い続けていきたいものです。

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