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2006年08月17日の記事は以下のとおりです。

セミ

 出来事その1。

 昨日,会社の帰りに電車に乗っていたときのことです。

 ある駅に到着してドアが開いた瞬間に,1匹のアブラゼミが「バタバタジジジ」と無粋な音をお盆で空いた車内に響かせながら迷い込んできました。

 蝶のような優雅さを持たないことは,ひょっとすると蝉が低く見られる(よく言えば庶民的)一因なのかも知れません。

 明るいものを目指してやってきたアブラゼミは,当然天井を目指して突進します。バタバタガツン,バタバタガツンと2度ほどぶつかった音をさせた後,3度目にはバタバタカンカンという異様な音をさせました。

 座席に座り,浅い眠りについていた私の足下にアブラゼミがバサッと落ちてきたのですが,うつらうつらしながら見た限り,ジジジと鳴くことも羽根をばたつかせることも,足を動かすことすらなく,いわゆる即死だったようです。

 昆虫が即死するなんて,なんか余程の事だったんだろうなあと思いつつもう一眠りした私でしたが,いつまで経っても自分の隣に人が座らず,ずっとあいていたことには多少の疑問を感じていました。

 自分の降りる駅になって席を立ったときにふと自分の左側に目をやると,どういう分けだかもう1匹セミがいます。あれ,2匹もセミが飛んできたんだったかな,とよく見てみると,胴体の真ん中で真っ二つに切断されたセミの上半身でした。

 普段見慣れないものを目にすると人間は恐怖を感じるものなのですが,目を覚ました瞬間に飛び込む映像としてはなかなか異様なものであり,かなり驚くと同時に理由を考えてみました。

 私の使う電車は関東の私鉄でも少数派である,扇風機を持っている電車です。天井についている扇風機ですから家庭用の扇風機のような厳重な安全対策もなされておらず,また羽根も金属製のものです。

 あわれセミは,天井にぶつかるときにこの扇風機に巻き込まれてしまったのでしょう。金属製の羽根の切れ味の凄さを垣間見たのですが,船のスクリューに巻き込まれる事故なんかは,まさにこういうことが人間に起こるんだろうと,恐ろしい結論に達してしまいました。

 出来事その2。

 長年地中で生活してようやく地上に出てきたかと思うと,わずか2週間でその一生を終えるセミには,古来よりはかなさの象徴という役柄を与えられることがしばしばです。

 某巨大掲示板にも,この時期セミに関する記述が散見されるのですが,今年は,

l::: :::i v     夏だお!!!!
l:::γ'⌒ヽ   やっと大人になったお!
l:::(^ω^ ) 可愛い彼女を探すお!!!
l::: Z 六ヽ  おっーおっーおっーおっーおっーっーっーっー
l::: /i.ヽ二|
l::: :::iVヽ-|
l::: :::i  ~


l::: :::i v
l:::γ'⌒ヽ   なかなか見つからないお・・
l:::(^ω^ ) 頑張って鳴くお!!!きっと見つかるお!!!
l::: Z 六ヽ  おっーおっーおっーおっーおっーっーっーっー
l::: /i.ヽ二|
l::: :::iVヽ-|
l::: :::i  ~


l::: ::⊂⊃
l:::γ'⌒ヽ
l:::(-ω- ) 寿命がきたお…
l::: Z 六ヽ
l::: /i.ヽ二|
l::: :::iVヽ-|
l::: :::i  

 というAAが登場しました。


 どうもその,自分の人生に当てはまっているような感じがして,素直に笑えません,というそんなお話でした。

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