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2006年08月22日の記事は以下のとおりです。

IC-R5のメモリ編集

  • 2006/08/22 14:20
  • カテゴリー:make:

 無線,と聞くと,どんな印象を持たれますか?

 UWB,ミリ波という具合に,最先端の無線技術を想像しますか,それともアマチュア無線のような「暗くて閉鎖的な世界」をイメージしますか,はたまた傍受や盗聴という言葉と一緒に犯罪や裏社会を思い浮かべますか?

 まあどれも正解でしょう。無線はそもそも,光の速さで進む電磁波に情報を載せて,遠くに瞬時に情報を届ける手段なのですが,人の命を救うこともあれば,人の命を奪うこともあり得る諸刃の剣だなあとつくづく思います。

 テレビでやたら耳にすることが多くなった「公共の電波で」という言葉も,電波は公共性が高い上に有限であることから,貴重な財産と見なされているところから来るのだと思いますが,次々と電波の新しい利用方法が提案される今日,管理者である国は一体どういう手綱さばきを見せるのでしょうか。

 私自身は,無線はなかなか技術的に敷居が高い印象もあってか,苦手意識があります。電子工作で何とかなるのはせいぜいFMラジオくらいまでで,それ以上になるときちんと基礎を身につけないと自分で手名付けることは難しいです。

 しかし,中学生の時に友人に触発されてアマチュア無線の免許を取ったり,初歩のラジオやラジオの製作の無線コーナーをついでに見ているうち,技術的な側面以外にもなにやら面白そうだという風に思うようになりました。

 ですが,高価な無線機や受信機を買ってまで楽しむことは考えていなくて,そのまま無線に触れることなく大人になってしまいました。

 それはそれで悔しいと思うことはなく,むしろ良かったくらいだと思うのですが,2003年の暮れにアイコムの受信機IC-R5を購入して,自分の知らなかった世界が開けた気がしました。

 2万円程度でこの性能の受信機が買えるなんて,私が中学生の頃には考えられなかったことです。素直にすごいなと思います。

 買った理由は,ちょっとしたお遊びで買ってみるのに無理のない値段だったこと,その割には今まで聞いたことのない周波数を捉えられること,小さく軽いので持ち運びにも便利で,ひょっとすると災害時などにも役に立つかも知れないと思ったことです。

 もしこの受信機を最も欲しいと思っていた中学生の時に手に入れていたら,きっとアマチュア無線を聞き倒して,おそらく開局に至っていたのではないかと思います。今はそのアマチュア無線もすっかり凋落していて,実はIC-R5を手に入れてから一度もアマチュア無線を聞いたことがありません。ちょっと残念です。

 ところでこのIC-R5,とりあえず怪しい趣味のためでなくても,1つくらい持っていてもいい「ラジオ」だと感じます。これが1つあれば,いざというときにも役に立つでしょう。

 ただ,使い方がなかなか難しい。キーが少ないため,多機能を実現するだけの操作性がかなり犠牲になっています。せめてディスプレイがもう少しリッチなら良かったのですが,現在どういう状態にあるのかを常に意識しながら操作しないと,とんでもない状態になっていることもしばしばです。

 とはいえ,実際に聞いてみたい無線というのは大体決まっているもので,その周波数やモードなどをメモリに入れておいて,聞きたいときにささっと選べばそれで解決するという使い方が,おそらく正しいのでしょう。

 ところがそのメモリの編集もなかなか面倒です。文字の打ち込みが致命的,一覧性が皆無で今どうなっているのかを把握しながらでないと大変なことになる,設定項目が結構あって,作業も多いというのが実際のところで,全部で1250もあるメモリを,私は20個ほど埋めたところで力尽きました。

 数年経過して現在に至ってますが,この受信機は,メモリをどれだけたくさん使ったのかによって,その真価が発揮されるのだと日々感じています。

 このメモリの問題を一気に解決するのが,PCでのメモリ編集です。スタンドアロンで編集するのも可能ですが非現実で,メーカー純正の接続ケーブルとソフトが販売されています。

 接続はいわゆるシリアル通信で行われ,専用ケーブルがやっていることは信号レベルの変換だけです。ならばさくっと自作しようというのがこれまでの私の行動なのですが,純正ケーブルが1500円と安価であることもあり,わざわざ作るのも馬鹿馬鹿しくなって,そのうちに買おうと思っているうちに数年経ってしまいました。

 先日,ふと思い立ってIC-R5強化計画を行うことになって,ケーブルはさっさと自作しようということにしました。

 レベルコンバータはICを使っても簡単ですが,ICの動作のために電源が必要になります。これが面倒。純正のケーブルOPC-478は電源をRS/CSから取っているようで,回路そのものもトランジスタ2つと軽くできています。

 私の場合,IC-R5との接続側の3.5mmステレオプラグ付きケーブルを手持ちのもので済ませたかったということと,ケーブルを出来るだけ流用して本数を減らしたかったことから,RS-232C側のコネクタからはジャックだけ出すようにしました。それと,RS-232C側もケーブルの先に接続できるようにしてあります。いちいちPCの背面に回るのは面倒ですから。

ファイル 16-1.jpg

 回路の規模も小さく,なかなか無難にまとまっています。

 テストを始めてみましたが,どうも通信がうまくいきません。うーん,これくらいの回路なら間違いようがないんだけどなあ,と思っていると,実はケーブルがクロスケーブルであることを思い出しました。TxDとRxDが入れ替わっていれば,そりゃエラーにもなります。

 慌てて修正をすると,今度はちゃんと動きました。リードもライトも出来ているので,これでハードウェアは完成としましょう。

 早速メモリの編集を始めてみましたが,調べてみると無線というのはいろいろな事に使われているんだとつくづく思いました。放送はもちろん,消防,防災,交通,警備,ワイアレスマイクなどなど。
 
 そうした中から,自分に関係のありそうなものをピックアップして200項目ほど設定しました。防災無線と鉄道無線は便利に使えそうですし,いざというとき役に立ちそうです。

 そうそう,くれぐれも言っておきますが,無線を聞くことそのものは違法でも犯罪でもありません。なぜなら電波は公共物だからです。ただし,その内容を他の人に話したり書いたりするのは違法です。あくまで聞いた人だけが享受できるものなのですね。もちろん,聞いた内容で犯罪を犯せば,これはもう無線云々の話ではなくなります。

 実査にメモリ編集済みのIC-R5を少しだけ触ってみましたが,使い心地という点でまだまだ工夫をしないといけないですね。表示の貧弱さをどうやってカバーするか,試行錯誤が続きそうです。

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