エントリー

2006年09月11日の記事は以下のとおりです。

ES2の再調整

 またまたES2のお話です。

 先週,片を付けたと書いたのですが,あれからすこし触ってみて,マニュアルモードのシャッター速度がおかしいことに気がつきました。

 1/1000秒で,半分ほどシャッターが開いていません。フォーカルプレーンシャッターは,先幕が走ってから後幕が走り,その時間差でスリットが出来て,このスリットによって露光されます。

 ただし,先幕と後幕の速度に違いがあると,後幕が先幕を追い越してしまったり,逆にスリットの幅がどんどん広がっていったりと,露光時間のムラになります。

 私のES2は,まさにこの症状が出ていました。シャッター速度の測定も,中央部で行っただけでは問題を見つけられないのですね。

 そして,禁断の幕速調整に。とりあえず,先幕の速度を上げて見ました。そうすると,1/1000秒でも画面が切れることはありません。

 しかし,不安なのでシャッター速度を測定してみます。すると1/60秒では明らかに露光時間が短いようです。これは,先幕の速度を落とさねばなりません。

 そうやって速度を落とすと,今度は1/1000秒で露光時間のムラが大きくなります。もう機械的に限界が来ているのでしょうか,この個体は。

 とりあえず全速度で後幕が先幕に追いつくことがないようにして,露光ムラも中央部から±20%程度に押さえ込んで,調整を済ませました。

 これで,これまで問題になっていたオートモードのシャッター速度異常が直っていればと期待したのですが,理屈から考えてその可能性はゼロで,やっぱり直っていませんでした。

 幕速が,画面の端から端まで16.6msで走り切るくらいにしないといけないのですが,これを測定するのは私の手持ちの機材では出来ません。そこで手持ちのオシロスコープを使ってみました。

 オシロスコープを掃引させ,画面をシャッターを通してのぞき込んでみると,シャッター速度に応じて,輝線がはっきり見える長さが変わってきます。これで大体の目安を知ることにします。

 ます,16.6ms/divに掃引時間をセットし,これを1/60秒のシャッター速度にセットしてのぞき込みますと,1divだけ輝線が確認できました。だいたいあっているようです。次に1ms/divにして1/1000にすると,これも一応1divだけ輝線が見えますので,こちらもあってるようです。

 ここまでくれば,あとはテスト撮影です。ISO100のフィルムを1本通したのですが,まずマニュアルモードのシャッター速度はほぼ大丈夫。露出計もあわせ込んであるので,これに従ってシャッター速度を合わせて撮影すると,コマ間でのばらつきもほとんどありません。もちろん,露光ムラも気がつかないレベルで,半分だけ露光していないというような症状も皆無です。

 問題はオート時で,こちらは前回と変わらず。1/500秒以上の速度が出ておらず,かなりオーバーです。よって1/1000以上の場合には,マニュアルモードで撮影することにしましょう。

 前回のテストではあまりきちんと確認できなかったスローシャッターですが,こちらは非常に優秀で,コマ間のばらつきは全然と言っていいほどありません。ES2はスローシャッターはオートモードでしか使えませんから,一安心です。

 また,X接点のテストも行いました。ストロボで同調するかですが,これも問題なし。よって1/60秒は,露光時間も幕速も,実用レベルであることがわかりました。

 非常に間接的な方法になっていますが,一応このES2は,1/1000秒のオートで実用範囲外のシャッター速度になっている以外は,一応実用レベルに達しているという感じです。

 こうなると1/1000秒のオートも使えるようにしたいのですが,電池を抜いて最高速で幕を走らせた場合に,おそらく1/2000秒ほど出ている実力があることを考えると,どうも電子回路に問題があると言わざるを得ません。スローシャッターがきちんと動作しているということは,高速側の時間の記憶に問題がある,ということです。メモリブロック周辺は私も気になっているのですが,一応FETのゲートには逆バイアスもかかっていない(つまり基板は正常)ようなので,やはりメモリブロックそのものを徹底的に洗ってみるしかないと,そんな結論になりました。

 タンタルコンデンサは電解コンデンサですから,やっぱり信用できないので,1μFのフィルムコンデンサをなんとしても入手したいところです。手持ちのものは大きすぎて内蔵できませんので,見つかり次第検討したいと思います。

 えと,それと今回でナニワのカラー現像キットを1箱使い切りました。2520円で24枚撮り32本ですから,1本あたり約79円。お店に出すと500円ですから,随分安く上がるものです。フィルムが1本100円で現像に80円ですから,180円でカラー写真が楽しめるというのは,持続可能な経済性ですね。

 しかし,すでに銀塩は趣味の世界に突入しています。趣味である以上,経済性より重要なものがあるわけで,これからこの安さを維持していくのは,ほぼ無理なのだろうと思います。ちょっと残念です。

ページ移動

  • 前のページ
  • 次のページ
  • ページ
  • 1

ユーティリティ

2006年09月

- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ユーザー

新着画像

新着エントリー

過去ログ

Feed