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2006年09月17日の記事は以下のとおりです。

相対性理論の応用製品

  • 2006/09/17 18:45
  • カテゴリー:散財

 あちこちで紹介されているのでご存じの方も多いと思いますが,ソニーのGPS-CS1Kを買いました。

 お値段も13000円程度となかなか手頃で,しかも誰もが一度は「あんなこといいなできたらいいな」と思っていたものだっただけに,よく売れているようです。

 9月1日発売で,私は8月23日に予約をしたのですが発売日には手に入らず,先週末にようやく入手出来ました。シリアルナンバーが6000番台でしたから,初回5000個というところでしょうか。それがあっという間に売り切れたわけですから,うれしい誤算だったというわけですね。

 これ,なかなか潔い割り切りを理解できなければ,きっと面白いと思う前に使わなくなってしまうんじゃないでしょうか。そのあたりは注意しないといけません。

 何が出来るかと言えば,写真に緯度と経度が盛り込める,ということです。Exifには緯度と経度を記録する部分があるのですが,ここをGPSで調べて書き込むのです。

 ニコンやキヤノンのプロ用の一眼デジカメには,これが出来るオプションもあったと思うのですが非常に高価です。なのに13000円でどうやってやるのかといえば,その辺が割り切りなんですね。

 まず,GPS-CS1Kの電源を入れます。単三1本で10時間です。屋根のないところで水平にして1分ほど待つと,LEDの点滅がゆっくりになります。衛星をとらえて測位が出来たサインです。

 こうなると,あとは15秒おきに測位を繰り返し,ログファイルに書き足してくれます。GPSの衛星は測位のために高精度の時計も内蔵していますから,非常に正確な時刻情報も同時に受信していますのでご心配なく。(ついでにいうと,この時刻の補正に相対性理論が使われてるんですねぇ。だから相対性理論は単なる物理学上の理論を超えて,民生品への応用がすでに行われ我々の生活を豊かにしてくれている,そんな身近な存在であるのです。さあお子様に自慢して尊敬を受けるチャンスですよ。)

 こうして,内蔵の32MByteのフラッシュメモリにどんどん位置情報が時刻と共に書き込まれて行きます。電源を切るとファイルがクローズし,次に電源が入れられた時には別ファイルが作られます。

 ログファイルが出来ただけでは何の意味もなく,写真を撮るのを忘れてはいけません。

 家に戻ってきてから,専用ソフトでログファイルをPCに吸い上げます。すぐに終わると思いますが,そのまま今度は撮影した画像をドラッグ&ドロップします。そうすると,デジカメの内蔵時計で記録された撮影時刻と一致する位置情報をログファイルから探し出し,これをそのファイルのExifに書き込んでくれます。

 もちろん複数のファイルを一括で処理出来るので,手間も全然かかりません。

 もし,ぴったりの時刻の測位点が存在しなければ,近いと思われるデータをあてがってくれます。ちゃんと「いいですか?」と聞いてくれますので安心してください。

 これでおしまい。

 試してみましょう。渋谷で行われたローランドのイベントに行くと,渋谷駅前で安部さんがなにやら演説をしており,ごった返しています。そんな風景を携帯のカメラでパチリ。

ファイル 30-1.jpg

 加工は位置情報を書き込んだだけでなにもしていません。Exifを見てみましょう。

File name:DVC00015.JPG
File size:412727 bytes (1224x1632, 1.7bpp, 15x)
EXIF Summary:

Camera-Specific Properties:

Equipment Make:DoCoMo
Camera Model:SH900i

Image-Specific Properties:

Image Orientation:Top, Left-Hand
Horizontal Resolution:72 dpi
Vertical Resolution:72 dpi
Image Created:2006:09:17 13:45:17
Color Space Information:sRGB
Image Width:1224
Image Height:1632
Latitude:N 35° 39' 31.1
Longitude:E 139° 41' 58.6
Time (UTC):05:37:52
GPS Status:Measurement In Progress
Geodetic Survey Data:WGS-84
Date (UTC):2006:09:16

Other Properties:

Resolution Unit:i
Chrominance Comp Positioning:Centered
Exif IFD Pointer:208
Compression Scheme:JPEG Compression (Thumbnail)
Horizontal Resolution:72 dpi
Vertical Resolution:72 dpi
Resolution Unit:i
Offset to JPEG SOI:736
Bytes of JPEG Data:9334
Exif Version:2.21
Image Generated:2006:09:16 14:37:52
Image Digitized:2006:09:16 14:37:52
Meaning of Each Comp:Unknown
GPS Info Version:2.2.0.0
Latitude Reference:N
Longitude Reference:E

 おお,ちゃんと書き込まれていますね。おもしろい。

 しかし,これで終わってしまっては,「だからなんやねん」とつっこまれてしまいます。

 ソニーもその辺は分かっていたようで,スーパーマップルという地図ソフトも同梱されています。位置情報のある画像ファイルをドラッグ&ドロップすると,地図上にその位置を示し,画像のサムネールを張り付けてくれます。

 例えばハイキングなどで,歩いたところと写真がきちんと整理され,それが地図で残るようになると,これはもう大変に面白いですよね。

 ちょっと残念なのは,Macには全く対応しません。32MByteの内蔵メモリでさえ,マウントすることが出来ません。専用のドライバが必要なんですね。マスストレージでないなんて,今時珍しいです。

 もしMacでログファイルを読み出せたら,同じようなことをするソフトを作ることはそんなに難しくないでしょう。フリーソフトが出ることを期待したのですが,甘かったです。

 PCでもいいんですが,このログファイルを他の用途に使えないものかと思います。撮影しなくても,知事上に自分の歩いた所をプロットしていくだけでも,かなり面白いと思うんですよ。15秒おきですから,結構細かいと思います。

 あと,でかいですね。重さはそれほどでもないですが,厚みがあるので収納に困ります。最も衛星を捕まえるためにはアンテナが隠れてしまってはいけませんから,この大きさとこのデザインは,出来るだけカバンから出すことを促すように仕組まれたものなのかも知れません。

 それにしても,これはなかなか面白いですよ。写真の楽しさを倍増させること間違いなし。

 安いですし,これはおすすめです。

V-Drumsのすごさ

 ローランドがまるで熱にうなされたようにVなんちゃらという名前の製品を連発していることは知っていましたが,私が楽器にそれほど興味を持たなくなってからの事だったので,どういう状況なのかをよくは知りませんでした。

 そんな中でV-Drums。これは従来のエレクトロニックドラムスを超えたものだと聞いてはいたのですが,どれほどのものかはさっぱり知りませんでした。

 だって,キーボードだと,新しい製品が出れば必ずライブやテレビで演奏されるシーンを見かけるわけですが,ドラムスは相変わらずアコースティックドラムばかりですから。結局練習用や防音設備のないマンションなんかで使われるだけの,特殊なものだと思っていたわけです。

 そういう素人の目を覚まさせようとおそらく仕組まれたイベントが,ローランド主催で行われました。友人がこの手のイベントにめざとく,ありがたいことに声をかけてくれたのです。

 無料ですし,メーカー主催ですから,そんなに大したものを期待していたわけではありませんでしたが,それは大きな間違いでした。

 時間の都合で我々が見たのは,村石雅行,矢堀孝一,日野賢二からなるFAZJAZなるユニット。村石さんは元KENSOのドラマーですし,日野さんはかの日野皓正の息子さん。正直よくは知りませんが,とりあえずなんかすごそうです。

 で,いろいろあって15時ギリギリに会場に入りました。すぐにプレイが始まりましたが,なんとまあ凄いこと凄いこと。スタンダードをアレンジしたということでしたが,ほとんど原型ととどめていません。それでも一糸乱れぬとはこのことで,これだけの実力をもってしても,その知名度はまだまだ低いということで,プロの壁の高さを痛感しました。

 それにつけてもV-Drumsです。完全にアコースティックドラムとして扱ってもよいんじゃないかと思うレベルです。あらゆる奏法に対応し,またドラマーの加減と出てくると音がリニアで,ビジュアルとサウンドがぴたりと一致しています。

 また,村石さんのプレイを邪魔しない可能性の深さも素晴らしく,そのプレイには神が降りたと思うほど。ドラムの演奏でこれほどまでのものを,私は見たことがありませんでした。

 しかし,やっぱり疑問があります。バスドラムとかフロアタムとか,胴鳴りが腹の底にずしんと響くのが,プレイヤーの感覚なのではないかと思うのですが,V-Drumsにはそれがないはずです。また,アコースティックドラムの音であればいいのですが,電子ドラムなどの音では,むしろ演奏者に音がついて行かず,ビジュアルとサウンドの一致が薄くなるのではないかと,そんな風に思いました。

 すっかり気をよくした私は,それがいくらするのかを楽器屋で調べてみました。50万円・・・そりゃーいい音しないと,誰も買わないですよね。

 安いものもあるそうで,もらってきたDVDを見ていると,これがまたなかなかよさそう。お値段も10万円以下と,リーズナブルです。しかしこれも調べてみると,音源の機能がだいぶ削られてしまっているようです。

 同時発音数が少ないのはいいとしても,打撃間隔を拾ってくれないってのは,ちょっと残念です。ステージで見たプロ用のV-Drumsをイメージして安物を買うと,結構がっかりするかも知れません。

 そういえば,数年前ドラムを始めたくなっていろいろ調べたとき,V-Drumsは進化が早くて,まだまだ買うのは早いかも知れないと,あきらめた事がありました。今回もどうもそんな感じで終わりそうです・・・

 イベントの後,友人のお薦めでかなりおいしいベトナム料理の店で腹一杯食べ,熱烈なアジアファンである彼とアジア人で良かったなあ,などと話をして過ごしたのですが,引きこもりがちな私が人混みに出かけるきっかけと,そして素晴らしい音楽に触れる機会を作ってくれた友人に,感謝!

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