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2006年10月01日の記事は以下のとおりです。

完全復活!ES2

 ペンタックスES2ですが,ようやく調整も終わり,完全復活となりました。今回はどこにも妥協はしていません。文字通り完全復活,です。

 昨日試し撮りを行った結果ですが,自動露出では1/1000秒から2秒まで,メカシャッターでは1/1000秒から1/60秒まで,X接点も問題なしで,開放測光だけではなく絞り込み測光でも問題なく自動露出が動作しています。

 以上は確認した範囲での話で,本当は4秒や8秒も試してみるべきだったのかも知れませんが,使うことがないだろうということでやめました。そもそもISO200のフィルムで制御範囲かどうか調べる必要もありましたし。

 確認は以下の方法で行っています。

 まず,1/1000秒については,SMC-Takumar50mm/F1.4を使って,1/1000秒を示すように絞りを調整します。自動露出で1枚,続けて同じ条件でメカシャッターでも1枚。この2つを比較すると,自動露出とメカシャッターでのシャッター速度の差がわかります。

 これをメカシャッターが使える1/60秒まで行います。これまでのコマの露出が一定であれば,自動露出も正常だし,メカシャッターも正常であることが一気にわかるのです。ついでに今回は1/30秒も撮影しておきました。

 これがISO200,自動露出,1/1000秒,F1.8です。

ファイル 41-1.jpg

 次にISO200,自動露出,1/30秒,F14です。

ファイル 41-2.jpg

 色合いはちょっとおいといて(おそらくスキャンソフトのカラー調整のせい),どちらも同じような露出になっているのがわかります。

 続けて絞り込み測光を試します。SuperTakumar55mm/F1.8に交換し,自動露出で1/1000秒から1/60秒まで撮影します。メカシャッターは先ほどの撮影で比較できますから,今回は自動露出だけです。ここまでのコマが全部同じ露出であれば,開放測光と絞り込み測光で差がないことになります。

 さらに低速シャッターの試験です。再びSMC-Takumar50mm/F1.4に交換し,室内で1/30秒から2秒まで撮影します。三脚とレリーズは必須です。ここでも一定の露出になれば正しく制御されているとわかります。

 最後にストロボの撮影です。1/60秒のメカシャッターにセットし,ストロボを使って撮影します。ストロボの発光時間に差をつけるため,ストロボのオートモードを使ってF5.6とF11の2つの条件で撮影します。

 上記の試験の結果,どのコマも全く問題なし。心配していた高速側の露光ムラもありませんし,1/60秒でのストロボ同調もうまくいっています。低速側も一定の露出に揃っていますし,自分でもここまでうまくいくとは思っていませんでした。

 そんなわけで,信頼性だけが評価できずに終わっていますが,基本性能としてはすべて正常な状態に戻ったと考えていいと思います。調整のノウハウも蓄積できましたし,今回の修理と調整は,有意義だったと思います。

 しかし,時間がかかりました。次から次に出てくる問題をつぶし,複合的要因で起こる故障を調べ,1つ1つまじめに対処したことが成功の秘訣だったと思います。

 ただ,考えてみると,昨年ES2の修理を最初に終えたときと同じ状態に戻っただけ,とも言えるわけで,なにも新しい機能がついたり,復活したりしたわけではありません。そういう意味では,昨年には問題がないから触らないでおこうと逃げた部分を,一通りすべて確認出来たことになりますから,今後なにか問題が起こっても,きちんと対処できるようになっていることと思います。

 それにしても,一時はもうだめか,と思ったES2も,なんとかここまで持ってきました。本当によかったと思います。

 そうそう,実家から持ってきたSPも,一応調整を終えて掃除を終えました。SuperTakumar50mm/F1.4も分解掃除を行いましたし,スミ入れも済ませましたので,かなり綺麗になったと思います。

 ショックだったのは,前玉の裏側にカビがあったことです。

 息を吹きかけると2,3箇所カビの発生がわかったのですが,1つは直径が1mm程になっています。拭き掃除をしても曇りが取れませんので,おそらく過去に発生したカビの痕ではないかと思います。

 まあ仕方がありません。これがそれほど画質に影響するとは思えませんので,おおらかに割り切ります。来週にでもテスト撮影を行ってみましょう。

TC-16Aで超望遠の世界

 先日購入した,AFテレコンバータTC-16Aがどれほどのものなのか,少し遊んでみました。

 全体的な話として,画質の劣化は少ないと思います。D2Hで試したのでそれほど気にならずに済んでいるというのが本当のところかも知れませんが,少なくとも私にはボケたり色がおかしくなったりという問題が気になることはありませんでした。

 Planar50mmZFですが,これはZFのキャラクタをきちんと残してくれていますので,問題なし。解像度の劣化も,そりゃ確かにないわけではないでしょうけど,気にならないレベルだと思います。

 と,ZFが実用レベルであることはある程度分かっていたことなので,本当の遊びはこれから。AT-X100というトキナの100-300mm/F4の望遠ズームが手元にあります。

 一応SDレンズやら全域F4やら,それなりのスペックの望遠ズームなのですが,購入時の価格が38000円ほどと処分価格だったことや,マニュアルフォーカスのレンズなので,今なら数千円の価値しかないでしょう。

 しかし,これがTC-16AによってこのゴミレンズがAFになり,しかも480mm相当になる(幸いなことに元がF4ですからF6程度で済んでくれます)というわけですから,きちんと写ってくれれば活用できそうです。

 そんなわけで,試してみます。

 まず,自分の家の窓から見える曼珠沙華。私はこの花はグロテスクなこともあり,あまり好きではありません。

ファイル 40-1.jpg

 おしべにピントを合わせましたが,なかなかのものです。-0.7の露出補正を行っています。絞りは開放,シャッター速度は1/80で,なんと手持ちです。ぶれがあるのはそのせいです。

 D2Hで使うと,480mmのさらに1.5倍ですから,なんとなんと720mm相当。こいつは未体験ゾーンです。被写界深度の浅さもあって,花全体が範囲に収まらず,全体にぼけてしまっています。これはあきらかにやり過ぎですね。

 で,窓から見える近所の家の屋根。

ファイル 40-2.jpg

 これはAF-S18-200mmの広角側いっぱいの18mmです。手ぶれ補正も入れています。洗濯物が入ってしまったのは大失敗です。

ファイル 40-3.jpg

 これがAF-S-200mmの望遠側いっぱいの200mmです。同じく手ぶれ補正も入れています。このくらいだとまあ想像がつきますね。

 ですが,これが一気に480mmになると異次元です。

ファイル 40-4.jpg

 AT-X100にTC-16A,480mm相当です。

 私はあまり望遠を使うことがないので,今更ながらに面白いなあと初心者に戻って楽しんでいました。どうですか,あまり画質の劣化もないでしょう。色もしっかり出ているようですし,私はこの程度でも十分使い物になるんじゃないかと思いました。

 ただ,だからなんだ,という気分になるのも望遠だなと思います。私は,望遠で撮らなければならないものは,近寄れないものだということだから,つまりそれは撮ってはいけないものなんだと考えてきた人なので,720mm相当だろうがなんだろうが,それが便利に使えるときというのは,特殊な状況に限られるんだろうと思います。

 可能性が広がったことは大変結構です。旅先に一つ忍ばせていくと,助かったと思うことが出てくるかも知れません。

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