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2006年11月20日の記事は以下のとおりです。

ニコマートELとNikonFEの1-2フィニッシュ

 先日のNikonFEですが,修理が終わりました。

 前回の修理の段階で,問題は2つありました。1つは露光ムラ,1つは1/1000秒が露光不足だったわけですが,これはいずれも先日目処を立てた通りの理由で起こっていました。

 まず露光ムラですが,シャッターブレーキが強すぎたのが原因だろうと目処を立てたところ,やはりその通りでした。シャッターブレーキをゆるめ,元の位置と同じくらいにして組み立てたところ,あっさり解決。

 次に1/1000秒の露光不足も推測通りで,電気的な調整の問題でマニュアルシャッター速度のγの調整が狂っていました。調整箇所をすべて一度初期状態に戻し,調整をやり直しました。

 結果,一応問題のないレベルに調整を追い込むことが出来ました。

 組み立てるときにもそれなりに気を遣って,絞り連動リングのバックラッシュも前回よりもずっと少なくなったと思います。

 早速試写したのがこれです。

ファイル 57-1.jpg

 レンズはAI45mm/F2.8Pです。

 家の窓から見える柿の木ですが,ちょっとアンダーです。まあこれはカメラの問題と言うより,露出補正をさぼった私が原因です。ただ,この試写ではちょっと問題も見つかりました。

 絞りリングを回すと1段ごとにメーターが変化するのが正しい動作で,EV9くらいの明るさでは問題なく変化してくれます。しかし,EV13くらいの明るいところで試してみると,11段よりも少なめで変化します。

 これはどうもシリコンフォトセルのγの調整が狂っているようです。ここまできて残念で悔しいのですが,ネガだとそれほど大きな誤差とは言えませんし,NikonFEは上カバーを外さないと調整が出来ない構造なので,もうこれは割り切ります。

 次にニコマートEL。これは随分前にジャンクから部品を移植して復活したものですが,試写を行っておらず,この機会に一緒に行うことにしました。

 基本的には同じレンズ,同じ被写体を同じ時間帯に撮影するので,ニコマートとFEの差を見ることが出来ます。

 結果は,オートの1/1000秒が0.5段ほど露光不足です。1/500秒なら十分実用レベル,マニュアルシャッターは全速問題なしです。

ファイル 57-2.jpg

 レンズはAI105mm/F2.5です。

 玄関から見えるコーンを撮影してみたのですが,十分だと思います。ちなみにこのニコマートELは,強引にFM3A用のフォーカシングスクリーンK3を移植してあり,スクリーンの厚みの違いからピントがずれてしまうという問題を以前に出していました。この問題は根気よく厚みを調整するスペーサをスクリーンに貼り付けて調整を行ったのですが,中望遠レンズでこれだけの精度が出ているのであれば,まずまずといえるのではないかと思います。

 オートの1/1000秒をどうするかは思案のしどころですが,これはおそらくCdSの特性に起因するのではないかと思うので,具体的な手はありません。調整をやり直せば少しはましになるかも知れませんが,根拠もないのにまたバラすのは気が引けます。

 なので,これで割り切りです。1/1000秒にならないように使うことが1つ,まあ仮に1/1000秒で使ってもネガなら補正範囲なので気にしない,ということですね。

 ということで,ニコマートELとNikonFEが実用機として落ち着きました。特にNikonFEは大きさといい感触といい質感といい文句なしのカメラで,噂に違わぬ名機だなと思った次第。もっと早くに手に入れていればよかったと感じました。

 45mm/F2.8はさすがにFM3Aに向けて作られたような所があるレンズですから,FEにも非常によく似合います。私の場合でもおそらくこの組み合わせが定番になるのでしょうね。

 それに比べてニコマートELは大きく重く,操作感もいまいちです。FEを使った後では欠点ばかりが目につくのですが,これはやや大きめのレンズを「ガチャガチャ」と取り付けてこそ味が出ます。

 それにしても今回は勉強になりました。縦走りシャッターのカメラを,ミラーボックスまで分解したのは実は初めてで,分解と組み立てを一通り経験するいい機会でした。

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