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2006年12月05日の記事は以下のとおりです。

SMC takumar 28mm/F3.5を分解中

 昨日,急にSMC takumar 28mm/F3.5のオーバーホールを始めてしまいました。

 購入してほぼ1年が経過したのですが,1500円か2000円かそこらで買ったジャンクレンズなので,なにかと問題を抱えていました。後玉内側に派手なカビがあり,絞り羽根が粘ってまともに動作しない,その上オート/マニュアルレバーがガタガタで動作も渋く,絞りリングが途中で回らなくなることがあったりしました。それに外観もひどく,傷もたくさんあるし,塗装は焼けてしまっています。

 1年前はカビの除去と絞り羽根の粘りを取ることだけやって済ませたのですが,実際に使ってみてその写りに驚き,それがまた私の好みであることを発見して,今私が一番気に入っているレンズになっています。これが使いたいからES2もメンテしてるようなものです。

 ところが,光学的には全く不満のないこのレンズも,鏡筒の問題を無視できなくなりました。先日手に入れたMZ-10にマウントアダプターを使って装着したとき,オート/マニュアルレバーをマニュアル位置にしないといけないのに,ここの動きが渋い上,絞りリングが途中から回らなくなると,実使用に支障が出てきます。

 まあ安いレンズだし,買い直せばいいかと思っていたのですが,実は近所のカメラ屋でも最近このレンズをあまり目にしなくなりました。半年ほど前まではいつもジャンクのカゴに1つや2つ必ず入っていたものなのに。

 今ペンタックスのデジタル一眼の調子が非常によいようですが,おそらくそのこととも無関係ではあるまい,と思ってみても,問題は何も解決しません。

 1年前のメンテの記録を見てみると,ヘリコイドをばらさないといけないような修理は面倒だからやめた,とあります。今回のメンテは主に鏡筒に関してですので,出来ればヘリコイドをばらさなくてもいいようにしたいところです。

 昨日防湿庫から取り出したこのレンズ,早速バラしにかかります。前面の化粧リングを外し,その下にあるビスを3つ外します。するとフィルター枠が外れて前群が外せるようになります。前群を外し,ピントリングを固定している3本のビスを外します。

 この段階で,無限遠出しが必要になってしまいました。そうと決まれば,もう遠慮はいりません。

 ピントリング,指標を書いたリング,そして絞りリングを次々に外します。その下に現れる3本の皿ビスを外すと,マウント部が外れてくれます。

 まずは外れたマウント部のメンテです。オート/マニュアルレバーはこれを固定する2本のビスがゆるんでいたせいでした。ただ,レバー可動部の遮光のために貼られていた1mm厚のモルトが,加水分解と油分のせいでドロドロに溶けています。

 また,絞り羽根自身の動きは非常にスムーズで,粘りの原因は実は絞り連動ピンでした。ピンを抜き,ベンジンで油分を取り除くとウソのように軽く動くようになりました。

 マウント周辺の機構をばらして,古い油を取り除き,モルトも張り替えます。一応これで十分だろうというレベルで,清掃が終わりました。

 さて,せっかくヘリコイドをばらしたのですから,ヘリコイドのグリスを入れ替えましょう。このレンズは,別にグリスが抜けたわけでも,劣化が進んでしまったわけでもないのですが,少々重いなという印象があります。ここまで分解することは二度とないだろうと思ったので,このまま決行します。

 ダブルヘリコイドになっているので,グリスの充填されたネジ山は2カ所あります。2つのヘリコイドリングを分解し,古いグリスを拭き取ります。

 そして新しいグリスを塗りつけ,組み上げます。新しいグリスはやや柔らかめを選んだので,従来よりも操作感が増すことが期待できます。

 ただ,うまく組み付けないと,無限遠が出るほどヘリコイドを引っ込められなくなります。これで大丈夫かなと言うところで,昨日は時間切れ。寝ました。

 後は鏡筒の補修なのですが,シンナーで薄めた黒のラッカーを筆でやっつけで塗った補修があまりにみっともなく,このまま組み上げるのが悔しいので,まずはシンナープールにつけ込んで,古い塗装を剥がします。

 オリジナルの焼き付け塗装がハゲしてしまうとメタルシールプライマーを塗らないといけませんが,もし剥がれないで残っているなら,もう面倒なのでこの上から黒とクリアを吹き付けることにします。文字のスミ入れが面倒臭いなあ・・・

 今日,もし出来れば塗装を済ませたいですね。そうすると週末にでも無限遠出しを行って完成の運びです。

 昨年から,レンズ磨きの腕前も上がって,今見ると拭き残しとかあるんですね。これも綺麗にして,完成度を上げていこうと思います。

 よく言われることですが,このころのtakumarレンズはまさに工芸品のような作りで,デザインといい作りといい質感といい,素晴らしの一言に尽きます。先日のFA43mmはなにか「特別」なような扱いですが,30年ほど前同じメーカーがそれをすべてのレンズに,当たり前のように与えていたことを思うと,実に感慨深いものがあります。

 だからといって,私はプラスチックのレンズをダメだとも思いませんし,唯一正しい答えである「両方用意する」という姿勢を貫いてくれる数少ないメーカーとして,私はペンタックスを大変に評価したいと思います。

 せっかくの28mm,なんとしても復活させねば。

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