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2007年03月19日の記事は以下のとおりです。

うまくいかない

  • 2007/03/19 19:35
  • カテゴリー:make:

(1)レコードプレイヤーのケーブル
 課題として残っていたレコードプレイヤーのケーブルですが,会社の帰りにふらっと電気屋さんに立ち寄り,その店にあるものの中でそこそこ値段の高いものを選んで交換してみました。

 オーディオテクニカのPCOCCとか書かれたケーブルで,かなり太いです。家に帰って片側をちょん切って,5Pコネクタにハンダ付けしますが,まるで同軸ケーブルのようなごつさです。発砲ポリエチレンの絶縁体を使っているので,おそらく容量は小さめではないかと思うのですが,取り回しに苦労します。

 交換した結果ですが,はっきりいってなにも変わってないように思います。精神衛生上の改善だと割り切っていたので,変化がなくても全然よしです。


(2)レコード針を交換
 デンマークのオルトフォンはMCカートリッジの祖として知られているメーカーですが,MM(というかIM)カートリッジも作っています。かつて販売されたVMSシリーズもその1つで,私はこのうちVMS30mk2を持っています。

 このカートリッジ,私にとって生まれて初めて手に入れた記念すべき高級カートリッジなのです。

 16歳の私は,おもちゃのような安物のレコードプレイヤーを手に入れてレコードを聴いていましたが,DP-3000にV15type3という組み合わせで聴いた叔父のレコードに少しでも近づくために何をすべきか,考え込んでいました。

 おそらくカートリッジをV15にすれば一番近づけるだろうと思ったのですが,とても私には買えません。そんなおりFM雑誌の広告を見ていると,元々3万円するVMS30mk2が,特価で1万円であるというのです。

 日本橋のオーディオショップにも同じ値段で同じものがあることを確認し,なけなしの貯金を崩して,買いに出かけました。

 そうして手に入れたVMS30mk2ですが,元々ついていたカートリッジを遙かにしのぐ音を出してくれたものの,V15には遠く及ばず,いつかはきっとV15と,心に誓ったのでした。

 そのVMS30mk2ですが,今のプレイヤーであるDP-2500を手に入れるまでずっと酷使されていました。その後,ME97HEやV15typeVを買うに至り,お蔵入りしていたのです。

 すでにVMS30mk2の針は丸くなって光っており,とても使えそうにありません。しかしそんなに悪いカートリッジではないはずで,針を新品にしていつか復活させたいと思っていたのですが,そこら辺に売ってるようなものではないんですね。

 ところが,ふとVMS30mk2で面策してみると,交換針が見つかりました。厳密にいうと,交換針として使えそうなものが見つかったという感じです。

 オルトフォンのデンマーク本社のサイトを見ると,VMS30mk2はVMS20E用の交換針であるD20Eというものを使えばいいとあります。

 しかし,日本の A'pis Japanさんという交換針の専門店によると,D30E/2というVMS30E/2用の交換針も売られているのが分かりました。ただし,あくまで対応機種はVMS30mk2と明記されているわけではありません。

 私はオルトフォンのVMSシリーズにそれ程詳しいわけではなく,VMS20E用の針がいいのか,VMS30E/2用の針がいいのかわかりません。わかりませんが,私の知るところでは,VMS20mk2とVMS20Eの違いはそれ程なく,実際デンマーク本社のサイトでは交換針に互換性があると書かれているほどです。

 よく分かりませんが,実際にVMS30mk2にD30E/2を使っている人のサイトも見つけましたし,常識的に考えてD30E/2を買うべきでしょう。5500円です。

 もう1つ,ME97HE用の針として,N97HEも買ってみました。実はME97HEの交換針は未だに見つかっていません。そこで,入手の容易なM97HE用の針を試してみることにしたわけです。

 結果ですが,どちらも音は出ます。

 ですが,VMS30mk2は,出力レベルが上昇し,歪みが増えました。歪みがトラッキングエラーによるものなのか,それとも出力レベルが大きくなったからかはわかりませんが,すり減った昔の針では発生しませんし,他のカートリッジでも発生しません。高域が良く出るようになったので,歪みが出にくい外周では,結構面白いかも知れません。

 そういえば,このカートリッジを買った当時も同じような印象を持ったなと思い出しました。VMS20用の針ならこんな事もなかったのかも知れませんが,今さらもう1つ買う気にもならず,これはこれで済ませます。

 もう1つ,ME97HEは,これは完璧です。以前の針がまだ使えるので,交換はもう少し先ですが,形状がV15typeIVと彷彿とさせる交換針なので,ME97HEが随分と大げさな外観になっています。

 両方とも作りは申し訳ないですが,ちゃちです。でも,しっかり音が出ていますし,評判もいいお店のようなので,私はこれからはここを使うことにします。


(3)300Bパワーアンプの問題
 友人とレコードを聴いていたのですが,どうも音が悪い。とにかく全然だめなのです。こんなに悪かったかなと思うほどの悪さです。

 スピーカの置き場所を少しずらしてみたのですが,この時ケーブルの逆接続でもやったかなと心配になり,確認しましたがそんなこともない。

 しかしどうもおかしいと思ってもう一度調べてみると,アンプ側のケーブルが逆になっていました・・・これはショック。

 元に戻して音を出してみると,なるほど普通に聞こえます。

 それでも,やっぱりいい音とは言い難い音です。どうもしっくり来ません。

 そこで,トランジスタのアンプをならしてみると,これがいい音がするのです。さらに5998のプッシュプルアンプも試してみましたが,これもいい音がします。一発で分かるのは,300Bシングルの帯域の狭さです。特に高音がさっぱり出ていませんし,中域もザラザラとしていて,元気がありません。低域もポンポンいっていて,全然前に出てきません。

 仕方がないので,とりあえず5998のプッシュプルでその場をしのぎ,夜になってから300Bシングルの帯域の確認をしてみました。

 1W,1kHzで出力が-3dBになるのはなんと16kHzあたり。22kHzほど出ていた前回の測定に比べて,大幅に悪化しています。これはどこかがおかしいとしか思えません。

 あわてて中身を見てみると,初段の6J7のカソード抵抗にパラに入っている電解コンデンサの極性が,反対になっていました・・・

 11歳からハンダゴテを握って,電解コンデンサの極性を間違える(しかも左右両方)など,初めてのことです。落ち込みました・・・

 もとに戻して測定をすると,20kHzあたりまで伸びています。それでも22kHzには届きません。コンデンサが逆電圧で劣化した可能性も大きいのですが,深夜だったのでヒアリングは行っていません。

 せっかく高いコンデンサを奮発したのになあ・・・

 一応新しい一般品に交換してみましたが,やはり20kHzほどです。性能の改善がないということは,コンデンサが原因という線は少なそうです。

 こうなると,帯域不足や低域のポンポンといういう感じは,負帰還をかけるしかありません。せっかくの300Bですし,無帰還で使えるならそれが面白そうだと思っていましたが,このあたりが無帰還の限界だと悟ってしまえば,私は無帰還論者ではありませんので,負帰還をかけてみることを検討することになります。

 いろいろ見てみると,もとの特性が良いので,3dB程度のあっさりとした負帰還をかけている話が見受けられます。

 帯域で25kHzくらい,ダンピングファクターで4から5程度を目標にして,オーバーオールの負帰還を浅くかけてみようと思います。


 しかし,なかなか難しいものですね,オーディオは。誤配線や極性の間違いは論外として,それを音の聞こえ方で見つける事が出来るというのは,余程音が悪かったんでしょうね。

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