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2007年05月17日の記事は以下のとおりです。

istDLの制約事項

 昨年末の経営統合の話に始まり,K10Dというヒットモデルと収益の大幅な改善とは裏腹に迷走を続けたペンタックスがHOYAの子会社になってしまうことがほぼ決まってしまったところで,私はistDLをいろいろいじって遊んでいます。

 電池の持ちはなかなか良くて,これならエネループでも十分実戦に使えそうな感触です。ただ,小さすぎて持つのに慣れていないせいか,手ぶれが多く出る傾向にあります。MEsuperで手ぶれを連発した(一方でミノルタのXEではびっくりするほど手ぶれが少ない)のと,状況は似ているように思います。

 さて,未だにはっきりしないのは,測光関係です。説明書には簡単に書いてあるので,すぐにマスターできるかなと思ったのですが,一筋縄にはいきません。これは,私はKマウントのレンズに詳しくないということも影響していると思います。

 今さらですが,まとめると,

・AFレンズ
 フル機能使用可能。

・Aレンズ
 AFを除くフル機能使用可能。ただし絞り環をA位置からずらすとMレンズと同じ扱いとなる。

・Mレンズ
 Avモードでは絞りが開放でしか使えない,MモードではAE-Lボタンで絞り込み測光が行われ適性露出が得られるシャッター速度がセットされる。

・M42レンズ
 基本的にはMレンズと同じ。しかしA/Mレバーを持つレンズでマニュアルモードにセットすると,常時絞り込まれるのでAvモードが実用的に使える。

 という感じになります。

 本当にそうなるのか?と試していくのですが,結果がなかなか思ったようにならず,それで悩んでしまうことが多いです。

 まず,AFレンズです。AFレンズはどのレンズでも適性露出が得られますし,使い勝手もよいので,結局istDLでは最もマッチするレンズと言えるのですが,それでも絞り環をAからずらしてしまうと途端にMレンズ扱いにされ,後述するように露出の誤差も盛大にでてしまいます。

 Aレンズは,私の場合トキナの28mm/F2.8しか持っていないのですが,これも絞り環をAの位置で使えばほとんど問題はなしです。しかしAからずらすとMレンズの扱いとなってしまいます。

 Mレンズですが,私は持っていません。ただ,AレンズをMレンズとして認識させることは簡単なのでそれで試してみましたが,Avモードでは2段もアンダーになります。2段ですからね,これはもう使い物にならんでしょう。Mモードで絞り込み測光を行うと,適性露出が得られますから,おそらくこれで解決しなさいということなのでしょう。

 調べてみると,初代のistDでも,発売当時はMレンズは開放でしか使えなかったそうで,これが絞り込み測光で使えるようになったのは後のアップデートでだそうです。この時多くのistDユーザーが諸手を挙げて喜んだそうですから,いかに最初から与えられている人間が贅沢になるか,ということでしょう。

 M42レンズはMレンズなどと扱いは同じで,電気的な接続がなされないレンズなのですから当然といえます。ですが,M42のレンズには常時絞られているものがあり,これだとAvモードでも任意の絞りで使えることになります。

 そもそも,カメラのレンズは常に絞られているのが当たり前でした。今でもレンジファインダー用のレンズはそういう仕様になっていますが,一眼レフではファインダーが見にくくなるので,シャッターを切ったときだけ絞られるように進化しました。

 当時これを「オート」と呼んでいて,オートタクマーやオートニッコールなどと,大々的にアピールされました。ペンタックスのタクマーレンズの場合,過去のボディとの互換性を維持するために,「オート」を無効にする「マニュアル」にも切り替え可能なA/Mレバーがついていたのですが,これが21世紀になって便利に使われるようになるとは,誰も想像できなかったでしょう。

 しかし,istDLに限って言えば,せっかくのM42レンズでのAvモードは,2段もアンダーになるので使い物になりません。露出補正を使えばよいかも知れませんが,さらにプラス補正が必要なシーンではもうお手上げになります。

 まあ,どのみち,絞り込んだ状態では,ただでさえ見にくいistDLのファインダーでフォーカスをあわせるのは至難の業です。いちいちA/Mレバーを切り替えるくらいなら,Mモードで使用するのが一番便利です。

 ということで,私の結論は,

・AFレンズ
 フル機能使用可能。一番らくちん。

・Aレンズ
 AFを除くフル機能使用可能。絞り環はAで固定する。

・Mレンズ
 Mモードでしか使用しない。

・M42レンズ
 Mモードでしか使用しない。

 ということでまとまりました。

 次に内蔵ストロボです。

 内蔵ストロボはおまけくらいにしか考えていない人も多いと思いますが,やはりあるとないでは大きな違いがあり,明るい昼間でもちょっと影を消したい時などに重宝します。とはいえ,それも精度のいい調光が出来るのが前提だったりするので,調光精度についてはあらかじめどんな具合か確かめておく必要があります。

 ところがistDL,これは大変に残念な結果に終わりました。

 説明書によると,フル発光になってしまうのはMレンズやM42の時で,AレンズではTTL調光が可能になっているそうです。

 AFレンズではきちんと調光されましたが,少なくともトキナのAレンズでは,F5.6付近でオーバーになり,適性露出が得られたのは開放か,F8あたりだけでした。もしかして調光されていないのでは,と思い絞り環をAからずらしてフル発光させてみましたが,真っ白に白飛びしたのでオーバー気味なF5.6でも一応調光はされているようです。

 M42においても同様の傾向があって,絞り値によって調光の精度が随分とかわります。残念ですが,AFレンズ以外ではストロボの発光量を手動で調整しないと,まともな露出は得られそうにありません。

 例えばですね,これがニコンのD2Hなんかだと,非常に厳密なんです。出来ると書いてあることは,どんな組み合わせでもきちんと期待通りの結果が得られます。逆に出来ないと書いてあることはどう転んでも出来ないようになっているのですが,この辺がプロを相手に商売することが日常的なニコンと,そうでないペンタックスの文化の違いと言えるのかも知れません。

 しかし,納得がいかないのは,本来精度が一番いいはずのTTL調光で,これほど誤差が出てしまうことでしょう。プリ発光まで行って,実際に届いた光から調光を行う仕組みのくせに,絞り値によってこれほど差が出るというのはおかしいです。ひょっとしたら,届いた光を測光しているのではなくて,設定された絞り値だけで調光を行ったりしていたりしないでしょうね・・・(それならレンズの絞り込みの精度に左右されるので納得がいきます)

 ということで,結論としては,内蔵ストロボはAFレンズなら心配なし,それ以外の場合は補正が必要なのでプレビューを見て調整を行うということになりました。

 まあ,これくらいの制約は別に構わないのですが,こういう実験をして積み重ねておかないと実際に使ったときに失敗するので,面倒といわれれば面倒です。ニコンとの比較になりますが,ニコンが結局楽だったのは,機能が豊富であったけれども,説明書にない制約事項を自分で確かめる手間がかからないということだったと思いました。

 結局使い分け,ということになるのかも知れません。ボディが安く買えても,レンズを増やせばトータルコストがかかりますし,ニコンとの二重投資になりますから,基本的には今あるレンズでやっていこうと思っています。その点でもきちんと使い分けをしないといけないですね。

 といいつつ,どうしても欲しかったタムロンの交換マウント「アダプトール2」のKマウントを,オークションで手に入れました。SP90mm/F2.8MACRO(model72B)の出番が減っている昨今,ちょうどこの焦点距離のレンズも持っていないし,マクロレンズとして使うという事でもちょうどいいです。これをなんとかAレンズとして認識できるように改造しようと思っています。

 はてさて,どうなりますことやら・・・

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