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2008年01月28日の記事は以下のとおりです。

ES2はだめかもしれない

 さて,先日「問題なし」としたES2ですが,やはり1/1000秒で後幕が先幕に追いつくという現象が再発しました。どうも,一晩おくと先幕の速度が落ちてしまうことも原因のようで,これはもう別の方法を検討せねばならんだろうと,とりあえずばらしてみることにしました。

 とにかく気になっていたことは,給油の問題です。

 このES2は私が最初に取り組んだジャンクカメラです。いわばこの道に入ったきっかけだったのですが,当時の私は無知もいいところで,ギアに油を差し,こすれる部分にはグリスをたっぷり塗るということを平気な顔をしてやっていました。恐ろしいことです。

 フィルム巻き上げを軽くスムーズにしたいとグリスを塗ったそのパーツこそ,シャッターを走らせる最重要部品であることを知るのは後のことですが,これが寒いときに粘度を上げてしまい,速度を落としてしまっているのではないかと考えたのです。

 ならば,そのグリスを落とすしかありません。言うは易し,しかし全部をばらしてベンジンで洗うという手の込んだ作業をする気力は今はありません。

 そこで,見るからにはみ出たグリスを拭き取った後,ベンジンを何度も染みこませて滲み出た油を拭き取るということを繰り返しました。結果はあまり変化がありません。

 そこで,シャッターを走らせるカムを直接拭き取ることにし,シャッタースピードダイアルを外すことにしました。

 思えば,不幸はここから始まりました。

 ES2はAUTOモードで回路の電源を入れるメインスイッチがシャッタースピードダイアルに連動していますが,この機構はボディの奥まった部分にあるため,外れてしまうとなかなか厄介です。そんなことに気が付かない私は案の定その連動機構を外してしまいました。

 手探りではめ込むのですがなかなかうまくいきません。そこで前板を外してなんとか入れようとしますが,前板を外しても奥まったところにあるためなかなか見えません。

 四苦八苦して入れたつもりが,シャフトの回転角がまずく,シャッタードラムにレバーがあたってしまい,綺麗だったシャッター幕に傷を付けてしまいました・・・

 致命傷にはなっていないのでこのまま使い続けることは可能ですが,精神的なショックがでかい・・・


 しかし,そんなショックなど序の口。

 カムにこびりついたグリスを拭き取り,綺麗に清掃をしますが,今度は組み立て方が今ひとつ分かりません。そこでもう1つの部品取りのES2を分解し,組み立て方を確認します。

 なんとか組み立てることが出来て,うまくシャッターも走るようになったのですが,膜の重なりがさっきよりもひどくなっています。

 幕速をあわせないといかんはずだと調整をしますが,幕速をあわせても1/1000で半分ほど重なるという危機的状況です。

 そこで,ラッカーで固定されていた2つのネジを調べることにします。1つはシャッターブレーキ,1つはストッププレートの調整ネジです。

 結局ストッププレートの調整ネジは,巻き上げ時にカムがそれ以上回らないように調整する物だったのでシャッターの動作にはあまり関係がなく,ブレーキも私も個体では調整によって変化はほとんどありません。

 さらに深みにはまります。後幕のラッチを外す機構を調整することにしました。ここでラッチを外すタイミングを調整すれば,後幕が走り始める時間が調整できるのです。

 ところが,ここをいじったのが運の尽き。1/125秒も出なくなってしまいます。非常に微妙な調整を繰り返し,なんとか出るようにしてみると,今度は1/1000秒で幕が重なります。

 これではもうどうにも追い込めません。

 そうこうしているうちに,あろうことか机の上から落下させてしまいました。

 ビスを入れたプラスチックのケースもとろも,1mの高さから落下するES2。

 裏蓋が変形し,締まらなくなった上に,メーターが断線して動かなくなってしまいました。この調子だとダイキャストが変形し,ピントが出なくなっているかも知れません。

 なんとか裏蓋の歪みをとり,目視でボディを確認しましたが,どこまでひどい状態にはなっていないようです。メーターは予備機から外して交換しました。

 こうなったら,もう幕速をいじるしかありません。先幕の速度を13ms,後幕の速度を14msくらいにして,意図的に後幕を遅らせます。これで1/1000秒も重ならなくなります。

 そうしてメカシャッターを全速あわせて一安心したのですが,今度はAUTOモードで1/500秒以上が出ていません。メモリコンデンサのタイミングスイッチの調整を行って高速を出さないといけないのですが,それも前回の調整の時に「調整範囲ギリギリ」ということでした。

 困った私は,調整機構を固定するネジをゆるめ,微調整を行うことにしました。これでなんとか1/1000秒まで出るようになりました。

 結局,やったことは後幕の速度を落としたことだけです。

 こんな事なら,余計なことをしなければよかったと思います。確かにやるだけやったという安心感はあるのかも知れませんが,落下にメーターの破損,それによって各部の調整が狂ったことも心配ですし,何より触らなくてよかった部分を触ってしまったことで,これまでかろうじて微妙なバランスを保てていたES2を,一気にだめにした可能性もあるのです。

 今週の寒さの中で様子を見た上で,1/1000秒がきちんと出ているなら,もうこれ以上は触らないようにしようと思います。その後試写をしてみて,正常に動作するかを見極めたいと思います。

 駄目だった場合・・・残念ながらES2は放棄せざるを得ません。

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