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2008年03月05日の記事は以下のとおりです。

散々な出来の池上線1000系

  • 2008/03/05 17:40
  • カテゴリー:散財

ファイル 181-1.jpg

 久々にグリーンマックスの模型を買ってみました。

 一時,エコノミーキットを寝ても覚めても作っていたことをがあったりしましたが,近鉄の16400系の完成品を買ってから,あまり気になる物もなくて遠ざかっていました。

 完成品はそもそも高いし,実はKATOやTOMIXよりも出来は今ひとつですし,積極的に買おうという理由は見つからずにいたわけです。

 ところが,年明けにふと模型屋さんの案内などを見てみると,東急1000系の池上線仕様が出るといいます。完成品に準ずる組み立てフルキットということですし,それに池上線ですから3両編成でフルセットです。お金もかかりません。

 池上線というと,私がかつて世話になった社員寮の最寄り駅がある線区です。

 いよいよ生活の場を移すその日,つい3時間前には片道の新幹線の切符を自分の覚悟と共にポケットに詰め,やがて山手線で五反田までやってきた私は,そこから初めて乗り込む「東京の私鉄」に,目を丸くしました。

 およそ近代的とは言えないような古びた駅は,ホームが1つだけで両側に線路がある,折り返し運転前提の始発駅です。そこにいた3両編成の小さく短い電車は,私をどんな田舎に連れて行ってくれるのかと,相当の不安に陥れるに十分でした。

 ゴトゴトと小さな振動に揺られながら,昔ながらの町並みを抜けていきます。地下の駅は別ですが,地上の駅は柱も木のまま,まるでローカル線のようです。

 自分の降りるべき駅はそう遠くはなく,10分ほどで到着したのですが,そこで案の定道に迷った私は,散歩中の叔父さんに場所を尋ねることにしました。

 春から社会人だ,この木近くの寮に入る,という話をしながら道を尋ねた私は,「東京の人は冷たい」という固定観念を打ち崩すような,とても優しい口調で丁寧に場所を教えてくれた上,この街がどんなところなのかを教えてくれたりしました。

 そこが東京でも屈指の高級住宅街であることを,私はその時知ることになります。

 そして以後数年間,最も変化の激しかった新人時代に,私は毎日池上線を利用するようになります。時には反対側の蒲田に出かけ,あの独特な猥雑な雰囲気を楽しむこともありました。道中の小さな古びた駅を池上線の味として楽しむことも忘れませんでした。

 ある夜,酔っぱらいに絡まれ,成り行きから電車を一緒に降りることになったのですが,姿の見えないその酔っぱらいをきょろきょろ捜すと,駅の前の果物屋でミカンを買っていて,私が近づくと「食べるか?」と,おいしそうなミカンを手渡されたことを思い出します。

 今にして思えば,池上線ではいろいろな思いをしましたが,結局どれもほのぼのだったなあと,そんな風に思います。

 1000系は,ちょうどそんな私が乗っていた電車です。

 1000系に搭載されているVVVFインバータは1980年代後半のもので,その発振音が可聴帯域にあるため,加速時には独特の「音」がします。これが敬遠されて1990年代のVVVFインバータは可聴帯域よりも上の周波数を使うようになりました。

 1980年代後半という時期にVVVFをいち早く導入したのは,東急もそうですが関西の近鉄もそうでして,ちょうど私が高校生の頃,ピカピカの最新型の電車の証として,その「音」を鳴り響かせていましたから,普通は敬遠されるあの音は,私にとってはある種の郷愁と青春のほろ苦さを思い起こさせる物になっていたりします。

 前置きが長くなりましたが,発売日の前日にいつもの模型屋に予約を依頼,翌日無事に手に入れることが出来ました。

 エコノミーキットと違い,黙って説明書に従って組み立てれば完成品と同じ物が出来上がるというキットですので,あまり手を汚すことはないだろうなあと思っていたのですが,塗装を全くしなくて良いわけではなさそうですし,保護用のクリアは吹いておこうと考えたので,結構大事になってしまいました。

 冬場は塗料の乾きが遅い上,どうしても衣類からのホコリが多く出てしまいます。そのせいでホコリの付着が夏場よりも深刻なのですが,今回もかなりホコリに苦労しました。クーラーの塗装も何度もやり直す羽目に陥りましたし,それでも多少のホコリは割り切る必要がありました。

 そんなわけで,出来は今ひとつです。

 しかも,組み立てで普段ならやらないようなミスを連発。

 窓硝子のパーツをランナーから切り取るときに,うっかり割ってしまいました。ちょうどドアの窓です。割れた物をプラモデル用接着剤でくっつけようとしたのが初心者並のミスで,つなぎ目が目立って仕方がありません。

 クリア塗料を使ってごまかそうと思ったのですが,これがますます見た目を悪くする結果となりました。

 型を取ってプラリペアで複製も試みましたが,すでに溶剤が茶色く変色しており,まともな複製は作れませんでした。結局,0.4mmのプラ板を貼り付けるのが一番いいという結論に至ってショボーンです。

 また,ボディマウントTNカプラーを無理に付けようと改造したおり,動力台車のカプラー部分を削って加工した時の削りカスがギアに噛み込んでしまいました。

 スムーズに回らないことを発見して台車を分解したら,うっかりギアを紛失。動輪のうち片側は回転しません。

 こういう場合,すっかりモチベーションが下がって適当に作ってしまう物なのですが,意外にプロポーションもよく,DCCデコーダの組み込みもうまくいったので,ヤケにならず落ち着いて仕上げてました。

 たかが3両ですので,1軸くらい動軸が死んでいても,ちょっとした坂道くらいなら上ってくれます。

 そんなわけで,あの見た目につまらない東急の車両も,うちには8000系,8500系,8090系,そして1000系と揃いました。毎日見ていると,案外愛着がわくものです。

さらに今朝の出来事

 今朝,通勤客を乗せた電車の中で,系単電話の呼び出し音が鳴りました。

 声からサラリーマン風の男がその電話に躊躇なく出ます。

 「今電車の中なんです・・・はい,はいはい,パスワードですか?」

 パスワードを電話で聞くか? 私はそう思いました。彼の電話は続きます。

 「えと,アドミニストレータのアカウントで,パスワードはpassword,ぴーえーえすえすだぶりゅおーあーるでぃー・・・」

 さらに続きます。

 「これでだめだったら,xxさんのアカウントとパスワードで入れるから」

 これで終了。

 果たして,彼は全部でどれだけの「非常識」をやらかしたでしょうか?

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