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2008年05月21日の記事は以下のとおりです。

秋葉原の雄は大阪で根付くのか

 千石電商といえば,秋葉原に電子部品を買いに行ったことがある人なら知らない人はいない大手の電子部品屋さんです。秋葉原ではラジオデパートやラジオ会館など,小さなお店の集合体が「らしい」とされますが,実のところ千石電商やマルツ電波など一箇所で全部揃うパーツ屋さんの方が便利ですし,価格も安いのです。

 なかでも千石電商は結構マニアックな部品もきちんと持っていますし,価格もこなれていますから,私も「そこそこ」利用します。そこそこ,というのは,あまりに普通の部品が多いことと,店員さんのナニがアレで・・・ね,まあその,行かないで済むならそれに超したことはない・・・んですわ。

 大阪では日本橋が電気街ですが,ここも最近元気がない。家電の街としての機能はほぼ梅田と難波に取られましたし,PC関連機器は通販の方が楽ですし。そんななかでわざわざ秋葉原なり日本橋に出向く必要が,今も昔も不可欠なものが電子パーツです。

 現物を見ないと失敗するし,出物が出ている可能性もある。それに部品の単価が安く送料がペイ出来ませんし,そもそも1店で完結する可能性が低いので,実は電子パーツを商売にするのは(売り上げの低さと在庫の重さに耐え切れれば)結構いい商売なんじゃないのか,と思ったりします。

 それにしても,阪神タイガースを除き大阪そのものが元気のない昨今,日本橋に新しい部品屋さんが出来るなど,誰が想像したでしょうか。そう,5月2日に,秋葉原の千石電商が日本橋にオープンしたのです。

 いやー,嘘かと思いました。千石電商が大阪にゆかりのあるお店なら分かりますが,実のところ縁もゆかりもないようですし,大阪に関連があればあの店員どものナニのアレ具合など許されるはずがありませんし,なにゆえ千石なのだ,と不思議で不思議で仕方がありません。

 理由を尋ねられてもそこは大人の対応で「大阪の皆さんに部品を買って頂きたい」とのこと。シリコンハウス共立にケンカを売ってますが,私個人は不思議と思うと同時に,結構いいことだなあと思いました。

 千石電商とシリコンハウス共立は,扱っている品目は似ていますが,そこはさすがに大阪と東京で,微妙に種類が違っていたりします。半導体の品揃えもそうですが,特にコネクタなどの機構部品,ケースとか工具などにちょっとした違いがあります。

 昔むかし,初歩のラジオを片手に部品集めをした頃の話ですが,秋葉原で手に入る部品に合わせて製作記事がのっていました。特にケースやジャック類は,秋葉原で手に入る物でプリント基板が作られていましたので,出来れば同じ物を手に入れたいわけです。

 しかし大阪にいた私は,同じ物が手に入らず,似たような物を工夫して使うことしか出来ませんでした。しかしやっぱり子供のすることですから,どうも不格好だったり性能が出なかったり高くついたりするわけです。

 当時千石電商が大阪にあればこういうことはなかっただろうなあと思うわけです。

 ちょうど帰省中にオープンという事で,5月2日の昼過ぎに行ってきました。場所は確かめずに行ったのですが,デジットの近くで角地ですので,すぐに見つかりました。5月2日はいい天気だったのですが,そのせいもあって,少し日本橋に人と活気が戻ってきていたように感じました。

 今時この広さでパーツ屋を本当にするんかいな,と思うほど広いスペースに,背の高い什器が入っています。秋葉原の千石電商ほど狭苦しい雰囲気はありませんが,それでもオープン初日から殺風景にならないあたり,さすがといえばさすがでしょう。

 しかし,半導体の棚はまだ空きが目立ちますし,機構部品や工具類もまだまだ揃っていません。先日徹夜で頑張ったんだろうなあと思わせるような間違いがあったりして,ほほえましいです。

 問題の店員さんのナニのアレ具合ですが,秋葉原とは雲泥の差です。しかしここは大阪。近所のデジットの店員さんに,商売のなんたるかをたたき込んでもらったらどうかと思います。

 まあそれは言い過ぎとしても,もうちょっとお客さんの動きを読むというか,愛想良くするというか,そういうことがないと,大阪の人は厳しいと思いますよ。

 で,オープンセールです。ディジタルテスタが300円,単3アルカリ電池4本が50円。その他不良在庫の処分品と思われるヘッドフォンやケーブルなどが段ボールに突っ込まれていました。

 私はとりあえず,話の種にとテスタと電池,そして前から買おうと思っていたVGA用のDsubコネクタを買いました。レジで「500円以上お買い下の方にはマウスパッドか結束バンドをプレゼントしています」とうれしいお話を頂きました。

 迷わず結束バンドと答えると,たくさん結束バンドの入った透明な筒を頂きました。実はテスタより電池より,これが一番うれしかったりします。いやー,ありがとう。

 でそのテスタですが,なぜか懐中電灯がついており,しかも今時豆電球です。スイッチが堅くて片手で回せず,電池ブタもぴしっと締まりません。手で削った追加工の跡があったりして,やっぱ安いだけあるなあと。

 しかも,外側には「LR44x2」と書いてあるのに,中をあけると23Aとかいう変な電池が入っています。なんと12V・・・電池の方が高いんとちゃうんかい,そもそもどこで売ってるねん。(後日秋月に新商品として入荷していました。50円・・・)

 しかも,説明書きに書かれているレンジがなかったりして,本当にこれで商品として成立しているのかと,中国生まれのこのテスタが不憫でなりませんでした。

 ま,300円ですからね,よしとしましょう。

 つまり,こういう面白さがパーツ屋さんなのです。通販でできますか,梅田や難波で見つかりますか,と私は言いたいわけです。

 こちらに戻ってきてから,会社の用事で千石電商に行きました。相変わらずの店員のナニのアレっぷりに閉口しつつ,500kmという物理的距離が勝るか,それとも千石電商という企業文化が勝利するのか,願わくは日本橋に溶け込んで,地域に根を下ろしてくれればいいなあと,そんな風に思って帰りました。

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