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2008年12月04日の記事は以下のとおりです。

MacBookProにメモリをおごる

  • 2008/12/04 14:33
  • カテゴリー:散財

 MacBookProのメモリを増やしました。4GBです。

 しかし,安くなりましたね,メモリ。これで儲かるのかと思うほど(実際儲かってないのですが)安くなっています。

 ちょうど昨年の今頃,512Mbit品が1ドルを割り込み,年末から年始にかけてパソコン用のメモリも急激に値下がりしました。こんなことを放置していてはDRAMメーカーはつぶれますので,次の世代にさっさと移行してそこできちんと儲けるように動いたわけですが,果たして1年たった現在,次世代品である1Gbit品がまた同じように1ドルを割り込んでしまっています。

 供給過剰が理由の1つと言われていますが,結果として世代交代が1年周期という速度で進んで,旧世代のメモリの値段が下げ止まってしまうだけではなく,旧世代のパソコンに合致するメモリの入手が難しくなる時期が早まることが,ますますパソコンの消耗品化を加速するのではないかと,ある種の焦りを感じています。

 最近はCPUも高速化し,一般的な作業にはストレスのない処理速度を今戸金おパソコンは持つようになっており,「遅い」を買い換えの理由に聞く機会は減っているわけですが,一方でメモリの最大搭載可能容量がすぐに不足気味になり,それで買い換えをすることになるケースは増えていると思います。メモリの世代交代の速度が上がると,ますますその傾向は強くなるでしょう。

 前置きが長くなりましたが,MacBookProのメモリはDDR2-667のSO-DIMMです。同じ種類のDIMMを2枚搭載するとデュアルチャネルになり,アクセスが高速化されるそうなのでできれば同時に交換です。(MacBookProの場合,フレームバッファがメインメモリと独立しているため,デュアルチャネルにしても数パーセントしか高速にならないので,無理をすることはないという意見もあります。)

 本体の工場出荷時に1GByteが2枚入っており,2つあるメモリスロットがすべて埋まっていますので,2GByteを2枚購入して全部入れ替えるというのが現状では最もよい選択肢です。ここ最近の値下がりで,2GByteのSO-DIMMを2枚買っても4千円台です。

 私が買ったのはKingstonのものです。メモリモジュールは,以前はチップメーカーによって性能が決まったものですが,最近はチップが優秀でも基板の設計の良し悪しが性能を左右するので,メモリモジュールのメーカーもそこそこ名前の通ったものを選ばないといけません。そもそもこれだけ安いと,ノーブランドとかバルクのメモリを積極的に選ぶ理由はないと思います。

 有名メーカーのメモリモジュールでも,MacBookProでは相性の問題があるという話を少し聞いていたので,正直ドキドキして,到着を待ちました。

 昨日無事に届いたので,早速交換です。

 あっさり起動。確認するとちゃんと4GByteになっています。あっけないものです。アクティビティモニタで確認すると,2GByte以上の広大なメモリが空いた空間となっているのがわかります。素晴らしいです。

 先日の友人の結婚式の写真のRAWデータを,CaptureNX2のバッチ処理で一括処理を行ってみましたが,ただの一度もスワップは発生せず,すべてオンメモリで処理が終わりました。

 今のところ問題は出ていませんが,今日の夜にでもメモリテスト用のツールで試験を行います。ちゃんとメモリが認識されていても,1ビット化けるだけで誤動作するのがコンピュータの世界。大容量のメモリを搭載したという事は,それだけビット化けの起こる可能性が上がるという意味ですので,安心のために確認をしておきましょう。

 あまった1GByteのSO-DIMM2枚は,友人のMacBookに提供することにします。標準の1GByteではスワップが起こっているそうですし,2GByteもあれば当分大丈夫でしょう。

 それにしても,1GbitのDRAMの大口向け価格が1ドルとして,2GByteのメモリモジュールを作るとチップだけで16ドル。この時点ですでにDRAMメーカーは大赤字です。

 モジュールにするために基板やらEEPROMを入れて18ドルとすると,日本円で約1800円。工賃やらなんやらで2000円近い値段になるわけですが,これを最終的な小売価格で2300円程度にするというのですから,流通のそれぞれのステージで100円くらいの儲けでしょう。利益率5%ですか・・・利益の少ない事で知られる書籍でも,もう少し儲かりますねえ。

 心配なのは,こういう無理な価格低下の圧力のせいで,品質が落ちてしまうことです。メモリモジュールのような汎用品は,多くのパソコンに使えるよう,ある程度の性能のマージンを見込んでいるはずです。これが動作の安定性につながるわけですが,そのためのコストも当然かかります。

 これを過剰とみる空気が,こうした価格下落の際には起こりがちで,結果マージンが減ることで動かないパソコンが出てきたり,最悪の条件が重なると動かなくなったりということも起き始めます。

 工業製品の場合,良品と不良品の間には当然境目があるわけで,ここを引き上げると多くが不良品として売ることができなくなりますし,逆に引き下げれば多くが良品として出荷できます。価格下落に対応するには,これが一番手っ取り早い方法です。

 メモリが安いのはいいことですが,度を超した価格低下にはエンドユーザーが失うものも出てきてしまうわけで,やはりそこは「うまい話などない」と考えておく方が良いように思います。
 
 個人的には,誰かがどこかで大損しない限り,今の価格が底値のように思います。下がっても100円程度でしょうし,そんなものは変動幅に含まれるくらいでしょうから,ここまでくると待っていても仕方がありません。とっとと増設し,ストレスフリーな環境を手に入れるのが得策です。

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