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2009年03月13日の記事は以下のとおりです。

宅サーバー

 さて,うちには古くから,24時間可動のサーバーが鎮座しており,各種のサービスを提供してくれています。

 そもそも発端は,Geocitiesの会員規約変更でした。自分でホームページでも持って見るかとGeocitiesで自分のホームページを外に公開し始めた私は,後に変更された会員規約に納得が出来ず,すべてのコンテンツを引き上げました。

 その際,自分のサーバーで管理しないと同じ事になるんじゃないのかと考えた私は,無謀にも自分でhttpサーバーを用意することにしました。

 固定IPを手に入れることや,独自ドメインを用意するなどという大げさなことは考えず,消費電力の小さい小型のノートパソコンにWindowsを入れて,ここで細々と運用を始めました。DynamicDNSというサービスがいくつか始まっていたことも追い風でした。

 その後,不安定で管理が案外面倒なWindowsから,堅牢で実績もあり,apacheなどデファクトとなったサーバーが安全に使えるLinuxに移行し,現在に至っています。マシンもPentium133MHzの富士通のサブノートからMMX-Pentiumの233MHzの日立のサブノートを経て,現在は500MHzのCeleronを持つThinkPadX20が活躍中です。

 Linuxは自宅サーバーでよく使われているらしいVineLinuxを最初から使っています。私は仕事でLinuxを使っているわけではありませんから,なにか困った事が起きればまずgoogleに尋ねることから始まりますが,VineLinuxならすぐに先人達の知恵を得る事が出来ます。これはありがたいことです。

 最初はhttpとftpくらいしか用意しなかったサーバーも,24時間外部とアクセス可能,と言う点で幅を広げ,現在はhttp,ftp,smtp,pop3,DNS,ssh,WebDAVが使えるようになっています。これらのサービスを独り占めできるというのは,設定の面倒さやこけた時の損害,そしてセキュリティ面でのリスクという点を考えても,なかなかありがたいものです。


 さて,先日palmTXを手に入れたのですが,せっかく無線LANとWebブラウザが内蔵されているにもかかわらず,そのブラウザがUTF-8の日本語を扱えないという大問題があり,文字化けのせいで使い物にならない,という問題にぶち当たっていました。

 とはいえ,これはもう自分では対応のしようがありませんし,そうして多くの先輩方があきらめていたわけですが,ある奇特な方が「PalmGate」という無料サービスを用意して下さったことで,さくっと解決してしまいました。

 これは,携帯電話用のPHPで書かれたスクリプトによって,様々な文字コードで書かれたホームページをShiftJISに変換し,Palmに届けるというものです。その際,画像のリサイズを行うなど,Palmの小さな画面でも見やすく加工してくれます。

 私も使ってみたのですが,なるほどこのサービスは素晴らしく,一気にpalmTXの問題を解決してくれました。多くの方々が賞賛されていますが,その理由も分かろうというものです。

 専用のソフトを立ち上げると,まず期限付きのライセンスを手に入れて,その後Webブラウザが自動的に起動します。このライセンスの期限が切れていると,利用できない仕組みになっています。

 そんな便利なサービスも,個人によるボランティアですから,いつまで維持されるかわかりません。すでにPalmが死に体であることを考え,またライセンスの入手が今のところpalmでしか動かないアプリケーションのみ可能という事からも,なんとか自分の手でこのサービスを立ち上げておく必要があると,そう考えました。

 調べて見ると,PC2MというGPLに従った形で配布されているフリーのスクリプトが,その機能を実現している事が分かりました。さらに調べると,どうもPalmGateも,このスクリプトを使っているようだと分かりました。

 であるなら話は早いです。このスクリプトを自分のサーバーに置きましょう。

 まず,PHPが動くようにしないといけません。最近は「apt-get install ~」で依存関係も整理して最新版をインストールしてくれるので,本当に楽ちんですね。おっちゃんが若い頃は./configureからmakeしたもんです。

 うちのapacheは2ではなく,1.xなんですがころっと忘れており,PHPもapache2のものをインストールしてしまい,さっぱり動かなかったことに数時間悩むという恥ずかしい失敗をやらかしたのち,無事にPHP5が動き始めました。

 その後,PC2Mをそのまま置いて,いくつか設定を行ってみると,とりあえず問題なく動くようになりました。,本当はいくつか問題を抱えて悩んだのですが,そこは試行錯誤を繰り返しているうちに解決してしまったという,ありがちなはなしです。(もちろんスクリプトは一応ざっと読んでみましたし,今回の件で発覚したhostsファイルの書き間違いとかも修正することになりましたから,それなりに悩んだのは確かです。)

 ちなみに私はvi使いなのですが,HJKLキーでカーソルを縦横無尽に動かし,:q!とshift+ZZを巧みに使い分けて作業していると,なぜか脳のシワからアドレナリンがじわじわと滲み出てくるような気がします。やばいですね。

 ただし,うちの回線は未だにADSLですから,下りはいいとして上りが極端に遅くて,とてもPalmGateの快適さには及びません。サーバーマシンのパフォーマンスが低いことも問題としてあるかも知れません。

 ただ,こうやって,自分の責任で自分へのサービスを用意することは,とても楽しいことです。他の人に提供するものではありませんから,自分が必要としない要求に応える必要はありませんし,またそこまでの技術力も私にはありません。損害を出すかも知れないという過度な危機感を持つこともいりませんし,結局困るのは私だけですので気楽なものです。

 公共のネットワークに繋がるものですので,他の人に迷惑をかけるようなことがあると,それはもう最悪なわけで,この点だけは厳密に行う必要がありますが,それも勉強の1つです。どういう設定がまずいのか,なにを放置すると悪用されるのか,それがわかるというのも,とても良い機会だと思います。

 web2.0だのクラウドなどと,クライアントは軽く,サーバーは重くなる傾向は今後も加速していくことでしょう。それに従い,ユーザーは無意識のうちに,その実体が手元から遠のいていくという現実にさらされ,結果として現在すでに壁の向こうにあるサーバーは,やがて文字通り雲の上にあるものとして,時々思い出される程度の存在になることと思います。

 サーバーの管理はやはり難しく,面倒で,しかも負わねばならない責任は小さくありません。しかし,この知的な遊びは面白く,うまく動いたときの感激は,本業であるハードウェアの設計で得られるそれに,勝るとも劣りません。

 

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