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2009年05月13日の記事は以下のとおりです。

アドエスにBluetooth

 アドエスの環境構築も終わり,運用もこなれてきました。今まで電車の中で携帯電話で暇つぶしをすることなど決してなかった私でさえも,アドエスがあるとメールにWEBブラウズにと,使うようになりました。

 クロック600MHzオーバーのCPUでこのもっさり感はやはりWindowsCEの伝統とあきらめていますが,TCPMPで動画を再生したりすると,CPUクロックが一昔前のパソコン並みであることを思い知らされます。

 さて,今回のお話はアドエスとBluetoothです。アドエスのUSBがOTGであること,Willcom公認のUSBドングルを始めPC用の安価なドングルも特にドライバ無しで利用できる話は非常に初歩的なことで,なにを今さら的な話ですが,最近なにかとBluetoothにかかわることが多い私としても,ぜひ試して見たいと考えていました。

 まず,miniABコネクタのUSBを,標準Aコネクタにする変換ケーブルが必要です。長いものは邪魔ですし,高価なのも馬鹿馬鹿しいので,amazonで安いものを探します。うーん,20cmが最短か。

 USBドングルは,さっと探しても動作実績がなかったのですが,小さい事,安いこと,そして低消費電力なことを理由に,プラネックスのT-MicroEDR2Xを試すことにしました。1000円ちょっとでドングルが買えるのは結構ですが,ヘッドセットなどの相手の機器が1万円近くするのは,どう考えてもおかしいです。

 結論からいうと,この組み合わせで全く問題なく動作しました。手持ちの機器の関係で試せたものはごく限られますが,A2DPとファイルの送受信(これについては後述)は問題なし。

 よく知られた事ですが,アドエスはHFPやHSPに対応していないらしいですが,私はアドエスを通話に使う事はゼロなので問題なし。skypeは使うかも知れませんが,無理にBluetoothで話そうとも思いませんで,悔しくないです。

 microSDに8GBを奢っている私は,そのうち4GBほどを音楽のファイル(AAC)で埋めてみたのですが,これをTCPMPからプレイリストを使い,Bluetooth経由で再生すると,煩わしいケーブルもなく,ちゃんと音楽が聴けることにちょっと感心しました。使ってみるといいもんですね。

 しかし,先日購入したiPodShuffleの方が,ステレオヘッドセットよりもずっと小さいというのが困った話です。

 次にファイル転送のお話です。A2DPによるワイアレスヘッドフォンについては,否定的な考えはしなくなりましたが,音楽プレイヤー本体が小さくなった昨今,特別に有用なものとは思えません。

 しかし,ファイル転送をやってみて,Bluetoothの便利さに私は開眼しました。例えば,使い慣れたMacBookProでアドエス用のフリーソフトをダウンロードしたとします。cabファイルをアドエスに転送する必要がありますが,今まではメールで送信していました。大きなファイルだと時間もかかるし,一手間も二手間もかかるのが煩わしく思っていました。

 microSDカードにMacで書き込めばいいのですが,MacOSXでは.~というファイルを作りますし,経験的にMacはFATファイルシステムがいまいちで,バックアップファイルなども入れてある大事なSDカードだけに,これもちょっと遠慮したいところです。同様の理由で,マスストレージとしてアドエスを直接Macにマウントするのも避けたいです。

 無線LANを使ってファイル共有をするとか,FTPサーバを立てておくとか,まあいろいろあるとは思いますが,いずれも手間がかかりますので,100kByte程度のファイルをさっと転送する方法があればと思っていたのですが,昨日ふとしたことをきっかけに試して見ることにしたのですが,これが実に快適です。

 Macからアドエスにファイルを送信,とすると,アドエスがBluetooth経由でファイルを受け取ってくれます。対応するサービスがないとMacに怒られますが,無視して送信するとちゃんと送信されています。アドエスからは,ファイルをビームで送信とすると,Macで受信が出来ます。最大でも50kByte/secくらいしか速度が出ませんのであまり大きなファイルはダメですが,アドエスで撮影した写真くらいなら問題なし。

 ついでにpalmTXでも試して見ましたが,これはなかなか難しいです。palmからの送信は出来るのですが,Macからpalmへの送信が出来ません。アドエスからpalmへの転送は出来たので,きっとMacでも方法があるのでしょうが,出来たところで実用性もないので,もう深追いはしません。

 これにVAIO Uが参加できれば,うちのマシンはほとんどすべてBluetoothでファイルのやりとりが出来るようになります。これはきっと便利になるだろうと,いま同じUSBドングルを追加で注文しています。

 ここでふと気が付いたのは,Bluetoothでファイルの送受信をおこなうというのは,単に物理的に電線を無線にしてしまえること以上に,ファイル構造やファイルシステム,プラットフォーム依存の問題を飛び越えてやりとりできるコンバータとしての性格が強いということです。

 例えば,アドエスのSDカードにあるテキストファイルをpalmに転送しますが,この時SDカードはFAT,palmTXは独自のファイルシステムです。hogehoge.txtはpalmの本体メモリに格納されるとき,hogehoge.pdbという名前になり,データベースとして記録されます。ファイル構造も違うので,ファイルコンバートも行われているわけです。

 Macも,Windowsも,palmも携帯電話も,それぞれ互換性のない仕組みを共通化した方法で送受信し,機種依存性の壁を越える世界は,確かにUSBでもメモリカードでも可能ですが,デファクトスタンダードによる「結果としてのデータ互換」ではなく,最初から互換が取れるように構築された世界の自然な使い心地は,とても手に馴染むものです。

 ということで,Bluetoothはハンズフリーでも,ワイアレスヘッドフォンでもなく,パソコンと携帯電話でデータのやりとりがサクサク出来るものとして,再定義されました。これはいいですよ,奥さん。

 さてさて,すっかり盛り上がった私は,さらにアドエスでBluetoothを身近にするべく,構想を練り始めました。世の中にはWillcomには見切りを付けてもアドエスは手放せないというわがままな人がいて,W-SIMの跡地にBluetoothを内蔵するという猛者もいらっしゃるわけですが,私の場合はそうはいきません。

 まず,これまで使っていたminiABを標準Aコネクタにするケーブルです。

ファイル 294-1.jpg

 20cmでも長いので3つ折りにして縛って使っています。それでもこの煩わしさです。持ち歩くのは許せても,これを電車の中でアドエスに繋げて,わざわざステレオヘッドセットで音楽を聴くなんて,周りの人はクスクス笑うに違いありません。

 悔しい(なにがだよ)ので,究極の変換コネクタを作る事にしました。当初,ドングルを分解してminiAB型のドングルを作る事を考えましたが,実はこの手の超小型ドングルは,USBコネクタの部分にも部品があるので,分解して専用化改造を行っても,あまり小さくなりません。使い回しもしたいし,緊急時にはUSBメモリやキーボードも繋ぎたいので,あくまでminiABを標準Aに変換するコネクタにこだわることにします。

 miniAB側は,余っているminiBケーブルに犠牲になってもらいます。miniBでも刺さりますし,4pinと5pinをショートしてGNDに落とせばminiAとして認識しますから,これは問題なし。miniBコネクタの外側をカッターで削って中身を取り出します。

 標準A側は,USB1.1の,もう二度と使う事もないハブから取り外しました。このハブは奥行きが小さいタイプで,コネクタもかなり小さくできています。好都合です。

 miniBコネクタとAコネクタをハンダ付けして固定し,ご丁寧に捩った電線でそれぞれの電極にハンダ付けをします。持ち歩くものですから,露出した金属部分をスポンジテープでぐるぐる巻いて,絶縁と衝撃吸収を期待します。

 そして出来たのが,これです。

ファイル 294-2.jpg

 なかなか小さくできているでしょう。はっきりいって,素人ではもうこれ以上小さいものは作れないと,その時は思ったものです。

 それで,ドングルをAコネクタに差し込んだのが,これです。

ファイル 294-3.jpg

 うーん,でかいです。思った以上に大きくなります。特に長さ方向が長くて,これがアドエスから飛び出すことを考えると,かなり使い勝手が悪そうです。しかし,これ以外にはドングルをアドエスの背中に回すような方法しかないように思います。

 どれくらい不格好か,と言えば,

ファイル 294-4.jpg

 という塩梅で,かなり不格好だし,引っかけて本体の基板を壊してしまいそうな危なっかしさがプンプンしています。

 動作は問題なく,以前のような20cmのケーブルを介した接続に比べて格段に便利になったとは思いますが,それでもこれで完璧というのはほど遠いものがあります。これだけ飛び出してしまうとかえって面倒という声も聞こえてきそうです。

 さっき言ったように,Aコネクタをアドエスの背面に回して,ドングルも背面に持ってくることで飛び出しを押さえることも可能でしょうが,それにしてもminiBコネクタを折り曲げる必要があるわけで,5mmくらいの飛び出しは覚悟しないといけないでしょう。今後の検討課題ですね。

 いずれにせよ,アドエスのような高機能な携帯機器というのは,ほかと繋がって価値が倍増するものです。W-SIMによってWANが,Wi-FiによってLANが,そしてBluetoothによってPANが実現するというのは,可能性が広がっていくものだとつくづく感じました。

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