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2009年12月09日の記事は以下のとおりです。

アメリカンなハンディクリーナを買う

  • 2009/12/09 16:20
  • カテゴリー:散財

 工作をするとゴミが出ます。切りくずや削りカスなどは掃除機がないと片付かないわけですが,私の掃除機は15年ほど前に買った何の機能もない無骨な掃除機でして,これを引っ張り出すのがいつも億劫でした。

 そもそもゴミを出さないように工作すればいいのですが,ゴミごときに気を遣って集中できないのも男としてどうかと思いますし,それが作品のクオリティを左右するなら本末転倒です。汚れないように泥遊びをしろと子供に言ってもかわいそうでしょう。

 泥遊びをする子供と同じレベルを脱せず,自分が大人であることをすっかり忘れていていた私は,大人の責任を果たすべく,手軽にゴミを片付けられる方法を模索していましたが,1つの解決策がハンディクリーナの導入です。

 ・・・またおかしな理由を付けて散財か,とか思わないでやってください。

 いや,数年前からハンディクリーナを探していたのです。しかし,まだ実家にいたころの経験で,コードレスタイプは吸引力が弱く結局使い物にならない,ACタイプは吸引力は十分だが機動性に欠け,しかもケーブルが邪魔で片付けるのも面倒,ということで,どっちも次第に使わなくなってしまいました。だから非常にネガティブな印象しかないのです。

 そんなおり,なかなか良さそうなハンディクリーナを見つけたので買うことにしました。ブラック&デッカーというメーカーの,Z-PV1000という機種です。

 PV-1000といってもカシオが1980年代初頭に出していたゲーム機ではないですよ。2006年に登場したサイクロン式のハンディクリーナです。

 ブラック&デッカーという会社は日本では馴染みもないですが,本国アメリカでは有名なDIY関連の道具のメーカーで,日本で言うならリョービとかマキタとか,そのあたりの感じでしょうか。

 Z-PV1000は,吸込仕事率26Wとそれなりに強力であること,電動工具ではごく普通に行われている12Vという電源電圧を誇らしげに謳っていること,4時間充電で10分使用可能というスペックはハンディクリーナとして実用上なんとかOKであること,吸い込み口が回転して使いやすそう,そういえばサイクロン式って私は使ったことが一度もなかった,ということで,この機種を選びました。

 そうそう,価格もなかなか手頃で,安いお店では5000円ちょっとです。私の場合,ALESIS micronを買ったときに約1800円分のポイントがもらえたので,このポイントが使えるお店を探した結果,6300円で見つかりました。最終的にポイントを充当して4500円ほどを支払い,数日後に届きました。

 届いたZ-PV1000の印象です。

・結構大きい
 丸みを帯びたデザインなので小さく見えるかも知れませんが,床に置いて遠目に見ると結構存在感のある大きさをしています。ちょうど香箱を組んだネコくらいの大きさでしょうか。
 充電はスタンドに立てて行うのですが,立てるとこれまた結構な存在感があります。スタンド置き場所は慎重に考えた方がよいでしょう。

・結構重い
 見た目以上に結構重いです。絶対的な質量よりも,ノズルを伸ばした時の全長が長いため,手首だけで上下左右に動かすと結構力がいります。それもあってか無意識のうちに強く握りしめているようで,使用後に手に力が入らなくなるほどでした。
 ただ,重量バランスはよく考えられていますし,モータが横置きされており,回転によるモーメントの発生方向が左右ではなく前後なので,持ちにくいという印象はありませんでした。

・結構難しい
 別に操作が難しい,というわけではないのですが,先程の若干重いこと,大柄なので狭いところで苦労することもあって,ノズルが狙った所にさっといかないのがもどかしいです。
 前述のように,全長が長いことで振り回すのが大変な上,ジャイロ効果もあって,手首にぐぐっと力が入ってしまうのだと思います。

・結構うるさい
 26Wの吸込仕事率だけに,音はかなりうるさいと思います。騒音に対する配慮が全くないのではないかと思われる,遠慮のない出方です。
 が,無骨な掃除機を長年使っている私にすればこんなもんだと思います。ちなみにZ-PV1000はハンディクリーナとしては珍しく,強弱の切り替えがあります。弱ならそれほど目くじら立てるほどのものはないと思うのですが,常識として深夜には使うべきではないでしょう。

・結構電池が持たない
 約10分の使用時間ですから,それを前提にした使い方をするべきなのでしょうが,良く吸い込むハンディクリーナなので,ついつい目に付いたところをついでに掃除してしまいます。そうするとあっという間に吸引力が落ち,充電が必要になってきます。
 充電すればいいだけのこととはいえ,なにせ4時間かかりますからね,本当に必要なときに電池切れになっていないように,多少考えながら使う必要があるかも知れません。

・結構雑な作り
 今時中国製は珍しくもなんともないのですが,日本のメーカーだと中国製でも国産と同じクオリティを目指して頑張るので,最近はぱっと見ただけだと中国製かどうかわからないものですが,アメリカのメーカーはそういうわけではないようで,一瞬で中国製とわかる作りの雑さがあります。
 無用な隙間がある,成型条件が悪いのかムラがある,全体的に厚ぼったい,ビスを隠そうとしない上,そのビスがまたとても格好の悪い色や形をしていて,安っぽいのです。
 ACアダプタもトランス式で,非常に大きいです。はっきりいって邪魔な大きさです。

・結構吸い込む
 ハンディクリーナとしては十分な仕事をします。ハンディクリーナといえば,先端のゴムへらやブラシで舞い上げたホコリを吸い込むもの,という印象が私にはありましたが,Z-PV1000について言えば,ちゃんとホコリを浮かせて吸い込む力があります。
 私にとって重要な,ハンダくずの吸い込みも問題なしです。ただし,吸い込み口が小さいので,大面積のゴミを吸い込むのは,取り回しの大変さと相まって苦手です。
 強弱の切り替えがありますが,普段は弱で十分,ここ一番で強にするという使い方が私の場合はよいと思いました。

・結構ゴミが早くたまる
 ダストボックスの中心部には大きなフィルタが取り付けられていますが,このためゴミが実際にたまる空間は結構小さいです。だからちょっとゴミを吸い込むとすぐにいっぱいになります。
 ゴミがたまってくると吸い込んだゴミがノズルから出てきてしまいますので,こまめにゴミを捨てる必要がありそうです。
 
・結構ゴミ捨てが大変
 そのゴミ捨てですが,これだけが気に入りませんでした。ダストボックスの横にあるフタを開けて捨てるのですが,ふたの開く角度がちょうど90度しかなく,ゴミがフタにかかってしまいます。
 また,ゴミ箱にフタにぶつからないように注意していると,思わぬ所からゴミがこぼれてしまいます。細かいホコリもダストボックスの縁に付着しますし,ゴミ捨てがとにかく嫌になる機種だと思います。


 とまあ,GMやクライスラーが丸っこい小さい車を作ったような,そんな無理矢理な感じがなきにしもあらずなZ-PV1000ではありますが,そこはアメリカンV8の国,
ストイックな電動工具のDNAを受け継ぐだけに,実用性という点における欠点は見あたりません。

 国産品の細やかな配慮を期待するのはそもそも難しいと理解しながら,このかわいらしいデザインに惑わされないように実直に使いこなすことを前提におけば,これは優れたハンディクリーナと言えるでしょう。少なくとも私にとって,使っていて楽しい製品であることは確かです。

 普通の家電メーカーが掃除機の小型版としてハンディクリーナを作るのと,ドリルなどの充電式電動工具の派生としてハンディクリーナを作るのとでは,こんなに違うものなのかと感じた次第です。

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