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2010年04月05日の記事は以下のとおりです。

今さらながらturbo.264HDの致命的バグ

 昨年の8月末ごろだと思うのですが,H.264の高速エンコーダ「turbo.264HD」のソフトウェアが1.0.3にアップデートし,SnowLeopardに対応するようになりました。

 SnowLeopardにすぐに移行した私としては,H.264に変換するために必須となっていたturbo.264HDの正式対応は非常にありがたいものでした。

 あれから半年・・・今頃になって致命的なバグに気が付きました。

 入手したMPEG2-TSのファイルをturbo.264HDに突っ込むのですが,こうしてH.264に圧縮されたファイルを再生すると,音声がモノラルになってしまうことが分かりました。

 某巨大掲示板には,「1.0.3ではAACはエンコード出来ない」と書き込みがあり,私も書き込みには気が付いていましたが,まさかモノラルになるという意味だとは思わず,エンコードの結果音が出ているというだけで安心して,ろくに確かめもせず,多くのファイルを処理していました。

 ヘッドフォンが壊れたのかも・・・MacBookProが壊れたのかも・・・QuickTimeのバグかも・・・いろいろ試して見ましたが,結論はモノラルで記録されてしまっている,ということでした。orz

 無論オリジナルのMPEG2-TSファイルは消してしまっており,手元にはありません。これはかなりショックでした。

 気が付いたのは,現在とあるファイルをエンコードしていて,その結果を確認したときだったのですが,せめてこのファイルくらいはきちんとしたステレオでエンコードしなければ,と気を取り直して検討開始です。

 まず,最新版の1.0.3のオプションの確認です。オーディオの設定は,チャネル,サンプルレート,ビットレートの3つのパラメータをすべて自動にしてありましたが,これをステレオ,48kHz,128kbpsにすべて明示して設定してみます。

 しかし結果は玉砕。

 選んだプリセットが悪いのかもと,iPod用設定から1080pの設定まで一通り試して見ますが,いずれも結論は同じ。玉砕です。

 これは困った。H.264へのエンコードは時間のかかる処理で,720pで処理しても実時間よりも高速に処理が出来るturbo.264HDを使わないなど,今さら考えられません。

 某巨大掲示板によると,AACのエンコードが出来ないため,1.0.1(つまり同梱されていたバージョン)に戻したとのこと。しかし,引っ越しを次の週末に控え,使わないものを先に片付けてしまった私には,同梱のソフトウェアが入ったCD-ROMを引っ張り出すことは,もはや不可能です。購入直後に一度だけ使ったCD-ROMを,まさか引っ越しで片付けた後に必要に迫られるなど,神はなんといたずら好きなことか。

 古いバージョンをダウンロードしようと考えましたが,turbo.264HDのソフトウェアはどのバージョンもサイトに公開されておらず,アプリケーションから直接アップデータをダウンロードする仕組みになっています。現行バージョンさえも手に入れるすべがありません。

 万事休すか,と思ったところ,turbo.264HDのメーカーであるelgatoのdiscussion forumに,1つ前のバージョンである1.0.2をバグフィックスした1.0.2+がアップされていることを知り,祈る気持ちでダウンロードしました。

 結果は成功。1.0.2+でエンコードすると,見事にステレオになってくれました。

 このdiscussion forumですが,1.0.3が出る前にβ版が公開されていたので,もしや1.0.3のバグフィックス版や1.0.4のβなどがあるのではと探し回りましたが見当たりません。どうも昨年末あたりから,非常に活気がなくなっているような感じです。

 今年の2月に,ある方が「1.0.3ではモノラルになる」という指摘をしていますが,未だに誰からもフォローが付いていません。こんな致命的な問題ですので,開発者も気が付くと思うのですが,半年以上も最新版です。

 AACですから,もしかしてライセンスの問題かなあと思いましたが,それならそれで1.0.3のリリースノートに書かれているでしょうし,1.0.2+がメーカーの設置しているdiscussion forumから手に入るというのもおかしいです。

 ところで1.0.3と1.0.2では,画質に差があるということになっていますが,私が見たところ同じ設定であれば,どっちも同じ程度に「よくない」画質です。速度もほとんど変わらず,出来上がったファイルのサイズもほとんど変わりません。

 1.0.3ではフレームレートを倍にしてインターレース解除を行うなど,高画質のためのオプションが新規に用意されているのですが,これを使わない限り,そんなに大きな改善はないような感じです。私にとっては,多少の画質の劣化やエンコード速度の低下があっても,音声がモノラルになってしまう段階で,1.0.3は使い物にはなりません。

 turbo.264HDも,そんなに安い買い物ではありませんでした。こんな中途半端な形でサポートが打ち切られるというのは,非常にもったいない。MacOSXも以前ほどのペースではないとはいえ,まだまだダイナミックにその中身が変わっていくでしょう。

 機能の追加よりもむしろ,バグを潰してもらうことと,最新のOSへの対応がなければ,PCのソフトウェアや周辺機器など怖くて買えません。実際,そういう理由でゴミになった周辺機器がどれほどあるか,HDDの肥やしになったソフトウェアがどれほどあるか,です。

 ということで,とりあえず1.0.2+がSnowLeopardで問題なく動いているので,これでしのぐことにします。もうこれでアップデートされないかも知れないなあと思いつつ,せめてこのくだらないバグだけはなんとかしてもらいたいと思います。

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