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2010年05月10日の記事は以下のとおりです。

SH-03Bに買い換えた

  • 2010/05/10 17:25
  • カテゴリー:散財

 3年ぶりに携帯電話を買い換えました。

 これまで,ストレートで薄いD703iを大変気に入って使っていましたが,電池の持ちが極端に悪くなったことと,バリューコースへの変更で月々の料金を下げるために,機種変更をしたいと考えていました。

 そこへ,ドコモのポイントがこの4月に一部消えてしまうことと,5000円割引のクーポンまで届くという背中の押されっぷりで,意を決して買い換えることにしたわけです。

 とはいえ,私は携帯電話に通話とメール以外に求めるものはありません。iモードのよるプッシュ式のメールサービスが,携帯電話を維持する理由になっているため,昨今流行のスマートフォンにはそれほど関心がありません。iPhoneにすることも考えましたが,キャリアを変える事への抵抗もあるし,猫も杓子もiPhoneになってしまった現状を,あまのじゃくな私は斜に構えて見てしまうのです。

 iモードのメールは低コストで確実な通信手段です。しかしテンキーによるメールの作成には(人によるとはいえ)時間もかかり,結局伝えたいことをすべて文字に出来ないもどかしさを味わうことになります。

 そこで,QWERTYキーボードを搭載した携帯を選べば,もっと効率よく楽しくメールが使えるんじゃないかと考えたわけです。

 個人的には三菱の携帯は好きだったのですが,撤退した以上現実に目を向け,選んだのは,シャープのSH-03Bです。

 発売直後に量販店で買いそうになっていたのですが,ただのiモード携帯電話に6万円のお金を出すことにためらいがあり,買わずにいたのですが,そろそろ終息という噂を聞いて,品切れだった量販店で予約をして買ったのが4月末。

 いわゆる全部入りのかなり重装備な携帯電話ですが,ここまでくるともうスマートフォンとの境界線が分からなくなります。しかし豊富な機能にユーザーインターフェースが追いついておらず,またカスタマイズの範囲が狭いことが,スマートフォンとは決定的に違うところでしょうか。

 例えば,最上位の階層に存在する画面ですが,普通それはトップメニューが1つだけあるべきです。そして,そこにはどの階層にいてもボタン1つで飛んでいける,というのがユーザーの期待です。かつてのiモード携帯電話もそうなっていました。

 しかし,SH-03Bを触って私が最初に混乱したのは,この最上位の画面が複数あることでした。待ち受け画面に加えて,トップメニューとカスタムメニューの3つに遷移します。

 これがもう混乱の原因で,数日間は自分がどこにいるのか,分からなくなって迷子になっていました。

 しかも,設定でどの画面をトップに持ってくるかを変更できるという禁じ手が用意されていたり,それぞれの遷移条件に一貫性がなかったりと,これは日本の製品に良くある,考えすぎたユーザーインターフェースの悪い例だなあと思いました。

 私の場合,SH-03Bを使いこなそうという気持ちはほとんどなく,ただメールが快適に使えればよいので気楽なものでしたが,せっかくGPSなど付いているようですから,ちょっと地図アプリを立ち上げてみました。

 ところが,パケホーダイに入っていない私は,自分の位置を捕捉して地図を出しただけで,無料通話分を使い果たし,さらに何千円もオーバーする羽目に。パケ死という程のことはなかったのですが,精神的ダメージが大きく,最新のケータイはパケット定額が前提なんだなあとパケ死の恐ろしさに背筋が凍った次第です。

 実際,それだけのパケット代を支払ってやりたいことなど別にないのです。iモードのトップ,iMenuについても,あんなにリッチである必要は全然なく,D703i程度であっても最終的に得られる結果は同じですから,どうも無駄なことをやっているように思えてなりません。

 トラフィックが増える理由は,動画や音楽の配信などコンテンツのリッチさが主たるものであるわけですが,不必要なところが無理にリッチになっている,望まれないリッチ化も原因の1つではないかと思います。

 さて,SH-03Bの最大の売りであるQWERTYキーボードですが,これは慣れれば抜群です。1000文字程度のメールならストレスなく書くことが出来ます。

 変換がお馬鹿さんな割に,推測変換と通常変換の切り替え(実質的にこれが再変換)にFnキーと数字の2キーを押すという2ステップの操作が必要になったりするので,どうも思考が中断されてしまいますし,半角英数と全角との切り替えがかなり面倒だったりするので,PCやadesでの快適性を期待すると,かなりがっかりします。

 QWERTYキーに限りませんが,タッチパネルや美しい液晶など,ハードウェア面においては,機構的あるいは電気的に,開発陣はかなりの努力をされたことだと思いますが,私に言わせれば,ソフト屋と仕様屋がよってたかって台無しにしたように思えてなりません。

 そうはいいつつ,それなりに高速ですし,キーボードの快適性やスライドの感触の良さが徐々に分かってきて,通話とメールをするには最適のマシンであると考えるようになりました。はっきりいうと,それ以外のことに使おうという気は起きません。

 でも,これは,SH-03Bならではのメリットでもあります。もしここでスマートフォンにしてしまうと,パケット定額が前提なので大幅に料金のプランが変わってしまい,必然的に使い方も変わってしまいますが,SH-03Bのような携帯ですと,普通の携帯電話がフルキーになっただけですから,料金プランも今のままですし,使い方も全然変えなくて済みます

 おそらく,こういう旧世代の携帯の最も進化した形がSH-03Bなんだろうと思います。SH-03Bに後継機種は出ないという噂も出ていますが,スマートフォンへの移行に際して,過渡期に登場した無理に旧世代を拡張したバランスの悪い機種の1つとして,記憶されることになるのではないでしょうか。

 スマートフォンは,なんでも出来る可能性を秘めていますが,まだまだ出来ない事が多くあります。その不便さを補って余りある魅力があるわけですが,翻ってiモードはムーバ501iシリーズを前提に始まったもので,それがここまで建て増しされて生き延びていることも不思議なくらいです。ハードウェアとしてはスマートフォンに迫る能力を持つSH-03Bが,その旧世代のインフラで使われればバランスを欠くことくらいは自明でしょう。

 繰り返しますが,これは見方を変えると,旧世代のインフラで十分な人が全部入りの快適ケータイを手に入れるチャンスでもあるわけです。そういう奇特な人がいなくなったらSH-03Bのような携帯は需要がなくなるわけで,その点で私はスマートフォンへの移行期に登場した過渡的なマシンだと思うのです。

 私は携帯については旧世代で十分な人ですので,まさにSH-03Bがぴったりです。これでFOMAの廃止まで使い切ろうと本気で思っているくらいです。

 そして,スマートフォンの急激な立ち上がりを見ていると,SH-03Bのような機種を手に入れるのはこれが最後になるだろうなあと,そんな風に思います。

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