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2010年05月11日の記事は以下のとおりです。

ハードディスク入れ替えその1~地デジPCを2TBに

  • 2010/05/11 15:13
  • カテゴリー:散財

 ハードディスクの値下がりが進んでいます。2TBが1万円程度で買えるようになりましたが,1年ほど前に買った1TBがいっぱいになる前に,お手頃価格になってしまいました。

 パラレルのIDEからSATAへの移行があったり,FAT16からFAT32への移行があったり,ハードディスクの物理的限界の壁が破られるのにあわせて,ちゃんと技術仕様も切り替わるようになっていて,互いに足かせにならないようになっているあたり,非常に周到だなあと感じます。

 ということで,引っ越しも少し落ち着いたこの連休,私は地デジPCとMacBookProの2つのハードディスクの入れ替えを行いました。

 まず,地デジPCです。

 これまで,HGSTの1TBが入っていましたが,1時間の番組を録画すると6GB消費するだけに,2TBが安くなったら入れ替えようと思っていました。連休のアキバは人も多く,活気のある街になっていましたが,別件でここを訪れた私は,ツクモでWesternDigitalのWD20EARSを11000円ほどで買いました。

 このWD20EARSというハードディスクですが,よく知られているようにアドバンスドフォーマットという物理フォーマットがなされており,WindowsXPでは大幅な速度低下が起こります。

 これは,これまで512バイトだった物理フォーマット上の1セクタを,4096バイトに大きくしたものです。1セクタ512バイトというのはもう20年近く前からの伝統で,私などずっとこのままいくんじゃないかと思っていましたが,さすがにテラバイトの世界では非効率で,とうとうここにもメスが入ったということでしょうか。

 1セクタが4096バイトということは,4096バイト単位で読み書きを行えば512バイトのセクタに比べて一度に8倍のデータを読み書きできるので,確かに高速化が可能でしょう。

 そのためには,BIOSやOSなど,下回りから変更をしないといけなくなります。現実にそれでは使い物になりませんから,従来のように512バイト単位でのアクセスも出来るようにつくってあります。

 とはいえ,書き込みの単位が4096バイトですから,512バイトで書き込みを行うということは,一度4096バイトを読み出し,変更部分に該当する512バイトを変更してから,4096バイトを書き込むという手間をかけなければなりません。

 一方,Windowsで一般的に使われているNTFSという論理フォーマットですが,これはアクセスの単位である1クラスタが4096バイトです。ですからNTFSを使う限り,4096バイト以下のデータのアクセスが発生することはないわけで,物理フォーマット上のセクタが4096バイトになっていてもなんら足を引っ張る要因はないはずですし,将来的に下回りが対応すれば,アクセス回数が減るので高速化も期待できそうです。

 しかし,ややこしいのはここから先です。

 WindowsXPでは,1つ目のパーティションが,63セクタを先頭に作られます。

 思い出して欲しいのですが,アドバンスドフォーマットでは,先程書いたとおり1セクタが4096バイトになっていて,従来の512バイトを1セクタとする書き込みの場合には,4096バイトの読み出し->512バイトの変更->4096バイトの書き込みという3段階の手順が必要になっていました。

 惜しいことに,WindowsXPが63セクタをパーティションの先頭にしたということは,アドバンスドフォーマットにおける物理フォーマット上の7セクタのお尻の512バイトから,最初のパーティションが始まってしまうということなのです。あと512バイト後ろにずれてくれていれば・・・

 ということで,NTFSの1クラスタを書き換える場合でも,アドバンスドフォーマットでは2セクタをそれぞれリード->ライトしなくてはいけなくなります。これは確かに不利です。

 余計に読み書きするのは境界をまたいだ先頭か末尾だけですので,大きなファイルでは影響は小さいのですが,小さいファイル,特に1クラスタで収まるような小さなファイルがたくさんある場合,その速度低下は特に深刻なものとなります。

 これがVista以降の場合,パーティションの先頭が2048セクタになっています。これだとアドバンスドフォーマットにおける物理フォーマット上の257セクタの頭が最初のパーティションの先頭になりますので,NTFSで1クラスタの書き換えを行う場合も,ただ1セクタを書き込めばよいだけですので速度は落ちません。

 では,WindowsXPで速度が落ちないようにするにはどうすればいいかというと,パーティションの先頭をアドバンスドフォーマット上の1セクタの先頭にくるよう,8の倍数であるセクタから始めればよいのです。

 これには3つの方法があります。

 1つは,Vistaや7でパーティションを作成することです。しかし,これだとすでに作ったパーティションは消えてしまいますし,クローニングツールを使ってクローンを作る事は出来ません。

 1つはジャンパを使う事です。WD20EARSは,ジャンパの7-8をショートするとXPでも速度が落ちないと言われていますが,これはここをショートすると,XPでパーティションを作る時に,その先頭を512バイトずらして全体を後ろにずらし,アドバンスドフォーマット上の1セクタの先頭から,パーティションを作るようになるからです。

 ジャンパというとハードウェアっぽいわけで,なんだか互換モードのような印象を受けますが,これで救えるのはパーティションが1つだけの時です。なぜなら2つ目のパーティションを作ったとして,これが必ずしもアドバンスドフォーマット上のセクタをまたがない位置を先頭にするとは限らないからです。

 また,あくまでパーティションを新規に作る場合の,その先頭位置を1セクタずらすものですから,既に作ったパーティションに対しては有効になりません。

 最後の方法は,WD Align Toolを使う事です。このツールを使うと,すでに存在するパーティションをアドバンスドフォーマット上のセクタの先頭から始まるように,並べ替えてくれます。

 複数パーティションでも問題ありませんし,内容は消えません。ただし,そのパーティションのデータが空に近いなら1分もかからず終了しますが,データが多いと何時間もかかるようです。全部のデータを数百バイト単位で動かすのですから,当たり前ですね。

 さて,理屈はともかく,1TBのデータのクローンを作らねばなりません。私の場合,かなり不安なのですが,昔々に買ったNortonGhost2003を使っています。これで失敗したことがないというのが理由ですが,なにせ7年も前のソフトですし,CD-ROMによる起動ディスクを作成出来ないなど,使い勝手も悪いです。そもそもSymantecを私は信用していません・・・

 パーティションを分割し,起動用と録画用の2つを作ります。それぞれAlignToolで調整し,読み書き速度が遅くないことを確認してから,Ghostでコピーを始めます。

 ですが,SATAには未対応で,起動後いきなりハングアップ。BIOSから互換モードを設定しようやく起動するようになりました。

 しかし,1TBを越えたパーティションを誤認識するようで,結局起動用のパーティションしかクローニングを行う事ができませんでした。

 ドライブレターがずれてしまってなかなかすんなり動かなかったりしたのですが,動いてしまえば快適です。WD20EARSは1プラッタあたり500GBということで,高速,低消費電力,低発熱とこの手の用途にはもってこいです。HGSTは2TB品も,これまで使っていた1TBのHDT721010SLA360も1プラッタ375GBですし,2TBならWesternDigitalが最適というのは確かでしょう。

 これでしばらくの間,容量不足に悩まされることはなさそうです。

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