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2010年06月29日の記事は以下のとおりです。

DP1sにビューファインダーを買う

  • 2010/06/29 11:15
  • カテゴリー:散財

 DP1sの不満点を解消するカスタマイズの最終段階で,最もお金のかかるオプションゆえ躊躇していたのが,ファインダーです。

 LCDがファインダーの役割を負うようになって久しいデジタルカメラですが,やっぱり光学ファインダーの見やすさにはかないません。LCDやEVFという電子式ファインダーを含め,まだまだだなあと思う一方で,確実に光学ファインダーが数を減らしている事実もあり,絶滅してしまうこともそう遠い事ではないと思います。

 DP1sに限って言えば,LCDが見にくいため,光学ファインダーは必須だと思うのですが,ご多分に漏れず別売りでかつ高価です。さりとてLCDのクオリティは低く,特に晴れた日の屋外での見にくさは筆舌に尽くしがたいものがあります。

 これではフォーカスはおろか,構図を決めることすらままならないと危機感を感じた私は,アクセサリシューに取り付けるファインダーを探してみました。

 かつてレンジファインダーのカメラが主流だったころ,交換レンズにあわせたファインダーを内蔵するには限界があり,特殊な焦点距離のレンズにはアクセサリーシューにファインダーを装着するのが当たり前でした。

 一眼レフ時代になり,アクセサリーシューには電極が付けられ,ホットシューと呼ばれるようになりストロボの取り付け場所として役割を変えました。そしてデジタルカメラ時代もその役割は基本的に変わっていません。

 DP1sがコンパクトカメラでもマニアックな部類に入るのは,このアクセサリーシューがちゃんと用意されていることでしょう。ストロボに加えて,ファインダーも取り付け可能というのはありがたい話です。

 そのファインダー,DP1s純正ももちろんありますが21000円もします。リコーのGRD用のファインダーも25000円近くの値段です。ただ構図を決めたいだけなのに,こんなに高いなんて・・・

 コシナのフォクトレンダーから安いものが出ていたと思っていたらすでにディスコンになっており,4万円近い高級なものしかありません。ライカ純正のファインダーなど論外です。アベノンのファインダーも探せば見つかりそうですが,簡単に手に入るような状況ではありません。

 さて困った。私はフォクトレンダーの15mmのファインダーは,SuperWideHeliar15mm/F4.5の付属品で持っていますが,さすがに28mmのDP1sに流用は難しいでしょう。そうなると買うしかないのですが,それにしても2万円もするのは,かなり抵抗があります。

 こういうとき,中古カメラ屋さんを巡回していると,思わぬ出物に出会うこともあるんですね。そういう時は本当にうれしいものですが,今の生活を維持したければ,昼間は働くしかありません。

 そんななか,ようやく見つけたのが,藤澤商会という五反田の中古カメラ屋さんのオリジナル商品,FUJISHO 28mmファインダーです。13200円に送料500円の合計13700円で,一応新品の28mmファインダーが手に入ります。ありがたい。

 とにかく他に代わるものがない状態ですので,これを買うしかないと思い注文,先日の土曜日に届きました。

ファイル 384-1.jpg

 ご覧の通り,これが13000円もするのかー,と思うような質感です。光学的にはそれなりにしっかり作ってありますし,基本性能についても過不足はありません。これで十分いいのです。

 しかし,アルミダイキャストなんだかプラスチックなんだかわからない質感の低い筐体に,厚ぼったく塗られた塗装は,国産表示を疑いたくなってしまう出来です。そういう質感に対しての13200円と考えると,これはやっぱり普通は買わないよなあと思います。

 早速取り付けて見ましょう。

ファイル 384-2.jpg

 デザインは直線基調で,不思議とDP1sに似合います。小ぶりなのもいいですね。なかなか格好いいですね。というか私のDP1s,すでに原形をとどめていないような気も・・・

 DP1sに取り付けた後は注意が必要です。これをつけたままだと,内蔵ストロボがファインダーにぶつかってしまい,ポップアップしません。このストロボではあまり使い道もないと思いますが,気をつけたいところです。

ファイル 384-3.jpg

 個人的な話ですが,ファインダーをあまり奥まで押し込まず,前板とツライチになるくらいの場所で止めておくと,覗き込むときに鼻の頭がLCDにぶつかりにくくなり好感触です。

 さて,視野については,LCDに映る範囲とほぼ同じです。構図を決める事については問題はありません。歪みも少ないですし,光学ファインダーをのぞき込むこの感覚は,やっぱりいいものです。

 パララックスについては,そもそもこのカメラがそんなに寄れないカメラですから,ほとんどの場合で考えなくてもよいはずです。

 実際に数枚撮影してみましたが,ファインダーで作った構図から大きくずれてしまうことはありませんでした。十分実用になりますね。

 一つ重要な事に気が付きました。DP1sはLCDを常時OFFにすることが出来ません。電池の消耗を防ぐ事が出来るだろうと思っていましたが,残念ながらそれは無理なようです。

 それと,当たり前の事ですが,ファインダーにはAFの枠も出なければ,合焦のサインも出ません。もちろん各種の情報も表示されるわけはなく,いちいちファインダーから目をそらして,フォーカスが私の望む場所で調整されているかを確認しないといけません。これはもう,パンフォーカスで撮影するときに,さっと構図を決めるのに便利なものだと割り切りましょう。

 ということで,あとはせいぜい予備バッテリーを買うことくらいになってしまったDP1sですが,なにせ現像する度に期待と違う濃密な画像が出てくることに驚きの連続です。

 撮影の時には全然脳内麻薬は出てきませんし,どちらかというと先々の現像の時の楽しみのために我慢して撮影するという感覚が強いのですが,連写が出来ない故に1枚1枚を大事に撮影しようとするその緊張感は,慣れてくると心地よいものに変わります。

 そして現像です。撮影した枚数が非常に少なく,現像を始める前の「さあやるぞ」という覚悟が空振りに終わるほどです。D2Hなどは連写のカメラですので,うんざりするほどのカットがあって,まず選ぶことから始めないといけないのですが,DP1sは選ぶ負担も少なく,じっくり現像の取りかかれます。

 結果,使い物になるカットがゼロの時もあって非常にがっかりすることもありますが,思い出してみるとフィルム時代はいつもこんなだったですよね。DP1sというカメラは,化学処理を使わない銀塩カメラですね,本当に。本当に趣味だけのカメラです。

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