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2010年09月13日の記事は以下のとおりです。

秋は文化祭の季節

 文化祭の季節です。

 遙か昔,私のいた中学校には文化祭がなく,またそれに類する文化的な催し物もない上,そもそも文化系がマイノリティの扱いを受けていたこともあり,特に文化祭の激しさに定評のある高校に入学した私は,3年間その盛り上がり方に心地よさを感じていました。

 第二次ベビーブームの頃の話ですので,13クラスが3学年,しかも一クラスで48人もいましたので,ざっと2000人近い人間が通う大きな公立高校でした。創立が100年を越えるような古い学校ということもあり,私が通っていた頃は某女子高生バンドのアニメに出てくるような,天井が高く床が木で出来た校舎に,この上ない愛着を感じていました。

 みんなそこそこ賢く,しかし勉強のプライオリティは低く,入る時に賢くないとだめだが,入ったらアホになると有名な学校だっただけに,文化祭は3日間行われ,校内の施設だけでは足りずに,近くの公会堂まで借りるような,大きなイベントだったように思います。

 3年生はほとんどのクラスが演劇をクラスの出し物として企画し,うまい脚本を書くこと,お芝居がうまいこと,上手に縫い物をし衣装を仕立てること,木工や塗装のプロ級であること,立て看板やポスターに描く絵が素晴らしいこと,などなど,各々の意外な一面を垣間見る,そんなことも面白さの一端だったように思います。

 そんなわけで,私は文化祭が大好きなわけですが,この春引っ越したところがちょうど高校の真そばということもあってか,学校から案内の手紙を頂戴しました。

 そうなんだよな,高校の文化祭は一般の人間も行ってよいんだよな。

 ということで,先日嫁さんと一緒に,歩いて2分で到着する高校に,文化祭に行ってきました。

 9月になったとはいえまだまだ蒸し暑く,校舎内は特に暑いのですが,最近の高校はあれですね,エアコン完備の部屋も結構あるんですね。美術部などは喧噪とは全く無縁,我関せずと言う文字通り涼しげ様子で,見学者の我々を完全に無視して,くつろいでおられました。

 我々が行った学校は歴史ある学校のようですが,校舎は新しく,しばらく方向感覚が分からずウロウロすることになりましたが,なにぜ1学年で6,7クラスで,私の頃の半分です。そんなに多くの展示があるわけではありません。

 残念だったのは,写真部も科学関係の部もなく,展示系に案外見る物がなかったことでしょうか。今の高校生は写真を楽しむ人も多いと思っていたので,写真部がないというのはちょっと意外だったのですが,まあそんなものかも知れないですね。

 私が文化祭に出かけた最大の目的は,高校生バンドを見ようと思ったことです。高校生バンドは流行廃れのサイクルを繰り返しながらなんとかその脈名を保っている文化系クラブの代表ですが,現在はそれなりに人気のあるクラブのようで,会場となっていた視聴覚室前の出演バンドの数は,2日間でこれだけやんのか,と思うほど充実しています。

 高校生のバンドですから,ジャズやファンクがあるとは思えず,そんなものを期待することはないのですが,キーボーディストとしては高校生がどんな楽器をどんな風に使いこなしているのか,大変興味もあるわけです。

 それと,高校生とはいえ,爆音を鳴らすことには違いなく,上手下手関係なく,爆音に身をゆだねることを久々にしてみたかったことも,大きいです。

 果たして,潜り込んだ結果はどうかというと,これがとても面白かったのですよ。

 何かのコピーだと思いますが,私には分かりません。ですが,ボーカルの男の子はギターもなかなかうまくて,声も良く通っていました。ステージの前には,1年のTシャツを着た学生が陣取っていたので,1年生なのでしょう。大した腕前です。

 ドラムは女の子ですが,なかなかタイトな音を出しています。ちょっとタムの連打でばたつきますが,もっと下手なのがいっぱいいますのでね。男の子のベースもしっかりその役目を果たし,バンドを支えています。

 サイドギターはピンク色の派手なギターを抱えた小柄な女の子ですが,この子が実は下手でした。音作りもしておらず,リズムを無視してガシガシ弾いている感じがします。本人も分かっているのか,音も小さめになっていて,控えめなプレイをしていました。

 しかし,コーラスを始めるとこれがすかーんと良く通るいい声をしているんですね。ギターもいいけど,ボーカルをやった方がいいんじゃないかと思いました。

 残念ながら,締め切った視聴覚室の蒸し暑さと匂いに2曲ほど聴いて退散したのですが,私としてはもう十分。久々にザクザクとしたギターを聴いて満足でした。え,キーボーディストですか?いなかったですね。残念ですが,高校生でキーボードというのは,なかなかいないものです。今時はベース以上に地味で,格好の悪い(はっきりいえばヲタクですな)存在ですから,形から入る高校生が「やってみよう」と思う楽器の対極にあるといっていいでしょう。

 私たちのころは,ピアノを習っていたとか,そういう理由で部の備品のしょぼいキーボードを演奏する女の子というのが,キーボードの形だったのですが,どこにでもマニアはいるもので,私の1年先輩にぶっといアナログシンセを弾きこなしていた人がいました。

 ということで,わずか30分ほどで帰ることになったのですが,帰りの階段で買い込んだチョコレートを処分しようと,売り歩いている女の子に声をかけられ,嫁さんの分と2つ買って帰りました。

 嫁さんいわく,

「よかったー,我々不審者にみないんだねー」

 ・・・まあ,本当によかったと思います。

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