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2010年09月30日の記事は以下のとおりです。

感謝とお別れ

 今日で9月も終わりです。

 私の背中側に座ってらっしゃる方が,今日をもって定年退職されることになりました。

 詳しいことは伺っていませんが,サラリーマンですから,それはそれは山あり谷あり,いろいろおありだったことと思います。

 ともあれ,1つのことをやり遂げる,それも短時間の努力や我慢で成し遂げられるようなものではなく,日々積み重ねていくことでしか完遂できない物事には,ゴールにたどり着いたという事実が,直ちに賞賛されるものとなります。

 個人的事情ですが,ちょうどふさぎ込んで,誰とも話をしようと思えなかった時に,その方が近くの席においでになり,なにかと話しかけて下さったことで,少しずつ話をするようになり,それが私という人間を周囲に認知せしめたという,とてもありがたいきっかけを作って下さった方でした。恩人の一人と言ってよい方だと思います。

 60歳で仕事を辞めて,そこから一体なにをして過ごすのでしょうか。はたまた,生活の糧はどうするのでしょうか。確かに自分の人生設計ですから,定年後,年金をもらうまでの間をどう生きるか考えておくべきというのは分かりますが,そういう心配をしなくて済むならそれが一番いいわけで,もう少しどうにかならんもんかな,とそんな風に感じました。

 私としては,この方が思っている以上に感謝をしているのですが,普段から肩肘張らない話を気楽にさせて頂いただけに,改まってきちんとお礼を申し上げていません。もうそんな機会が何度もあるとは思えず,焦りに似たような気分をここ数日味わっていました。

 それにしてもリアリティがありません。明日の朝,また職場にいる姿を見つけてしまいそうな気がします。

 特に感傷的になるものでもなく,入れ替わり立ち替わり,世話をした若い人や,同僚の方々が次々にお別れの挨拶にやってこられます。おかげで片付けがさっぱり進まないご様子ですが,さすが人望のある方だなと思います。

 私は,定年を理由に親しくして頂いた方とお別れすることは実は初めてです。悲しいことでも残念な事でもなく,めでたいことなわけですし,今生の別れとなるわけではありませんから,通過点の1つとして,私も捉えたいと思います。

 とても長い時間を過ごされた大先輩に,心から感謝したいと思います。ありがとうございました。そして,ご苦労さまでした。

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