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2010年10月28日の記事は以下のとおりです。

MacBookAir 11.6inch 4GB 64GB USkeyboard,届く

  • 2010/10/28 16:11
  • カテゴリー:散財

 新しいMacBoookAirがなかなか好評のようです。

 聞けば,銀座のAppleStoreなどでは,人だかりができて満足に試すこともできないくらいだそうで,変な話,Windowsマシンでこれだけ話題になるマシンというのは,まずないのではないかと思います。(Macでもそうそうあるわけではないですが)

 Jobsは7インチサイズのタブレットを否定しましたし,Netbookも否定しました。ただ,Netbookには価格と大きさという2つの要素があり,今回のMacBookAirの11インチについては,大きさについては否定しなかったことがはっきりします。

 私は,iPadは大きすぎるし,3Gによる常時接続がなければ意味がなく,しかしそれは得られるもの以上に維持費がかかるという点で,見送っていました。ただ,大昔の噂の通りiPadがタブレット型のMacであったなら,小型のMacOSXマシンとして物欲ゲージMAX,意識が戻った時にはカードでの決済が済んでいたことと思います。

 その後も相変わらず,MacOSXの走るマシンがNetbookくらいの大きさで出るのだとしたら,それは購入に値するものになると考えていましたし,今住んでいるところはMacのある2階まで行かないとメールも見れないという状況でしたので,先日のMacBookAir発表の朝,ポチってしまっていました。

 まず,キーボードはUSにしたいところなので,量販店で買うという選択肢は最初から落ちます。問題はメモリをどうするかですが,4GBにするには10800円の追加料金が必要です。

 2GBはオンボードと書かれていますが,増設が可能なのか,それとも4GBオンボードになるのか,そこが不明です。増設可能ということならとりあえず2GBを買っておき,必要に応じてもう2GBを増設すればよいのですが,4GBもオンボードならそういうことはできません。

 悩んだのですが,増設できるとしてもSO-DIMMでできるとは限らないし,SO-DIMMでできるとしても今の2GBを捨てないといけなくなるかも知れないし,結局そんなに安くならない割には手間も増えて,しかも信頼性に不安を抱えることになるなら,10800円払ってお願いしておこうと考えました。どのみち最後には4GBにするわけですし。

 この判断は正解で,後にMacBookAirは増設ができず,4GBにするならBTOで選ぶ必要がありました。

 ストレージはサブマシンですので64GBもあれば十分,よってクロックも1.4GHzと低スペックです。結局メモリだけ4GBにするという慎ましい構成とし,よって価格は10万円以内に収まってくれました。

 10月21日の朝に注文,商品の出荷が10月23日,上海を経由し日本に入ってきたのが25日です。受け取りは27日となりました。

 以下,インプレッションです。


(1)大きさ,重さ

 画面が11.6インチということなので,いわゆるNetbookくらいかと思っていたのですが,16:9のワイド画面で11.6インチ,しかもキーボードはフルサイズということで,想像以上に大きいという印象をもちました。

 これはまあ,私が勝手に「Netbookくらいだろう」と思っていたからであって,そういう思い込みがなければもっと感動出来たに違いありません。

 重さについては約1kgとなっていて,これは合格です。パタンと閉じて小脇に抱えると,それがコンピュータであるという感覚が薄れ,まるでファイルや大判の本を持っているような気分になります。

 気になる薄さですが,確かに薄く,床に置いておくと踏んづけてしまいそうです。ただ,実際以上に薄く見せるデザイン上の工夫も多く,手に取ってみると感じた薄さよりも分厚いかも知れないと思うこともありました。

 感心したのは,薄いことが使い勝手を全く邪魔せず,むしろ使いやすい方向に貢献していることです。テーブルにおいてパームレストに手を置くと,手前側がより薄く低くなっていることで,手首への負担が小さい事に驚きます。これはMacBookProでは味わえない好感触ですね。


(2)動作の軽快さ

 1.4GHzのCore2Duoはすでに「遅い」CPUですが,メール,WEBブラウズ,日本語の入力を含めた日常的な作業に,全くストレスはありません。そもそも,2GHzを越えたクロックのCPUは,日常的な作業でその速度を体感することは,人間が遅すぎて難しいというのが私の持論です。むしろ,数秒単位で待たされる外部記憶装置のアクセスこそ,改善されるべきところです。

 その外部記憶装置はHDDではなくSSDになっています。このSSDはなかなか高速ですよ。ベンチマークはとっていませんが,起動も「えっ」と思うほど速いですし,ファイルを探したり開いたりという作業は,ほとんど待たされません。


(3)キーボードとトラックパッド

 キーボードは最近流行のキートップが分離しているタイプです。なぜこれが人気なのか私にはよく分かりません(これってPHC-25そっくりじゃありません?)が,使い心地は良いです。

 ストロークはやや浅めですが,とても軽快な感触で,特にキーが底を打ったときの打ち消しが良くできているなと感じました。

 それはともかく,USキーボードにして良かったです。私はショートカットを多用するので,左右の親指の位置にコマンドキーがないとつらいのです。

 トラックパッドは,ボタンのない今時のタイプが初体験な私でも,慣れれば問題なく使えるようになりました。移動速度はMAXでも遅いくらいなので,もう少しどうにかならんかと思うのですが,慣れればこれも気にならなくなります。

 トラックパッド本体を押し込むことでボタンを押すことになるという仕組みは,ちょっと慣れないかもしれないと最初は感じていました。というのは,左ボタンの操作は問題なくできても,右ボタンの操作である二本の指で触りながらボタンを押すという操作は,直感的に繋がりにくく,新しい操作系のように感じたからです。

 結論から言うとこれも慣れました。まだちょっとぎこちないですが,コンテクストメニューは案外使うものなので,慣れるしかありません。

 しかし,どうも腑に落ちないのです。なぜボタンを廃止しないといけなかったのか。別にボタンがあってもよかったと思うのですが,もしこれがデザイン重視ということなら本末転倒のように思いますし,操作性を重視したというなら,もう少し工夫が必要なのではないかと,そんな風に思いました。

 昔からそうですが,MacはGUIを実装したOSの先駆です。それゆえポインティングデバイスがなくては成立しないマシンですから,ノートPCになってもそこは妥協が許されません。

 思い出して欲しいのですが,キーボードの手前にポインティングデバイスがあるというノートPCの「型」は,PowerBook100/140/170が元祖です。そういう切っても切れないポインティングデバイスとの縁を持つメーカーだからこそ,大胆さと慎重さを持っていて欲しいなあと思います。


(4)ACアダプタ

 45Wのアダプタは,数年前のMacBookのものに比べて一回り小型化されているようです。基本的な形状は変わりませんが,MagSafeは新しいものに代わっています。


(5)スタンバイ/ハイバネーションからの復帰

 「インスタントオン」という言葉で,IPhoneやiPadから取り入れた技術だといっていますが,正直なところそんなに大げさな話ではないと思っていました。

 私はMacBookProでも,電源を切ることはせずに,ほとんどの場合LCDを閉じてスタンバイにいれて使っています。

 これでも実用上問題のない素早い復帰が行われていて不満は全くありませんでしたが,MacBookAirの復帰の速さは,もう瞬時と言ってよいでしょう。

 電源ボタンでスタンバイに移行する手段については,電源ボタンを長押しをしないといけなくなった関係で軽快さは失われていますが,その分LCDをパタンと閉じる心地よさが癖になりそうなくらいです。これはきっと,日常的にスタンバイに誘導するというユーザー体験を目指しているんでしょうね。


(6)LCD

 グレアのLCDですが,良くも悪くもないという,普通のLCDです。ややピッチが小さく,文字は小さめに見えますので,慣れるまではしんどいかも知れません。

 それより,気になったのはLCDの周囲にある額縁の太さです。何が一番気に入らないって,この額縁は新しいMacBookAirの中で,最も不細工なものでしょう。銀色の縁が視野にぱっと入ってくる度に,志向は途切れ,がっかり感が覆い尽くしてしまいます。細かいことかも知れませんが,これは良くないです。

 スタンバイの所でも書きましたが,LCDの開け閉めは,もうため息が出るほど良くできています。軽いマシンですし,ラッチ機構もないLCDですから,パタンと閉じている力に逆らって開けるには,本体をもう一方の手で押さえておかねばならないだろうと思っていると,ちゃんと手前の切り欠きに指を添えて,上に引っ張り上げると,すすーっと心地よく開いてくれます。

 閉じるときはハードカバーの本を閉じるときのような「パタン」という音と共に,丸で吸い込まれるようにしまってくれます。LCDの周りに,ゴムのような突起物がぐるっと1周してあり,これが本体と接触することで,あの独特の感触が得られているのだと思います。

 閉じたときに片側だけ浮いているとか,閉じた後に少し開くなどの問題も全くありませんし,LCDを開いている途中の,トルクの変化も実になめらかで,本当にこの開け閉めだけは,心地よいです。


(7)熱

 いわゆるCULVノートに入るマシンですから,そんなに熱で大変とは思っていませんでしたが,ちょっと使った限り「あついな」と思った事はありませんでした。この薄さですから,熱源があればすぐに表面に出てくるはずですが,ほんのり暖かいとはおもったものの,熱いという感じはありません。重い処理をさせれば熱くもなるでしょうが,このマシンでそんなことをするのは,誤りでしょう。


(8)その他

 他に気付いたところですが,どうも無線LANの感度がちょっと弱いようです。切れるとか遅いとかそういう問題はないので気にする必要もないのでしょうが,両隣に並べたMacBookProと見比べて,レベルが1つ低いというのは,あまり気分のいいものではありません。

 あと,音についてです。決していい音だとは言えませんが,MacBookProやMacBookに比べて,「お,いいな」と思うような音になっていると思います。Macは起動音を1991年10月のQuadra700/900から現在のものを使うようになりましたから,20年近くこの音なんですね。

 耳慣れた起動音だからこそ,そのちょっとした違いには気が付くもので,正直なところこれだけ薄いMacBookAirから,これだけしっかりした起動音が出てくるとは思ってもみませんでした。


(9)まとめ

 上品さ,質感の高さ,ちょっとした触った感じ,剛性感という「モノ」としての上質さに,必要十分な演算能力を備えた,完璧な生活マシンです。

 生活マシンとしての完成度の高さを象徴するものに,SSDの全面採用があります。耐衝撃性,低消費電力というメリットは当然として,1.8インチのHDDの速度の遅さはあまりにひどく,これがマシン全体のスループットを下げている問題を,SSDによって綺麗に解決したという自信は,HDDを選べなくなったことでもわかります。

 それで,これが他のメーカーに出来たのかというとそこはやや微妙なところで,アップルがiPodやiPhone,iPadでどれだけ多量のNANDフラッシュを買っているか考えると,彼らと同じだけの価格で入手でき,かつ彼らと同じだけ調達出来るのかどうか,甚だ疑問です。

 アップルはSSDを全面採用出来ましたから,HDDのスペースを確保する必要ななく,SSDの専用設計ができました。美しく,高速で,低消費電力のモバイルマシンが高次元で実現しています。

 でも他社は,いろいろな事情からHDDを候補から完全に外しきれず,設計段階ではHDDもあり得るとして話を進めていることでしょう。これが割り切った,美しい設計の足かせになっていることは想像に難くありません。

 CPUのクロックを上げることも大事です。SDRAMの速度を上げることも大事でしょうが,なんといってもストレージの速度が「イライラ」を支配しています。ここを根本的に改善する方法が現実的になった今日,私は小型モデルこそSSDへの全面移行があるべきと思っています。


 さてさて,新しいマシンが届いたのはいいのですが,動いてしまえば長年親しんだMacOSXです。ゼロから環境設定を行うか,環境移行マネージャを使うか迷いましたが,64GBしかないSSDを上手に使うには,最初から環境設定を行うのがよいと考えて,現在設定中です。

 10年くらい前までは,こういう環境構築も楽しくて仕方がなかったものですが,今はもう面倒で面倒で。要するに結果だけ欲しいのよ,あるいは結果に至る操作感の良さに浸りたいのよ,という欲求はあっても,使えるようになるまでの下準備が,かつてあれほど面白いと感じた理由はなんだったのでしょうね。


 

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