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2011年01月06日の記事は以下のとおりです。

2010年の散財を振り返って

 さて,毎年年が明けると,昨年1年の散財について振り返るのですが,今回は新生活を始めるということもあって,かなりの散財をしました。

 先に書いておきますが,その大部分を占める生活家電については,確かに高価なものを買いましたが,そのおかげで快適に過ごせていることは確かで,決して無駄遣いではなかったと言えると考えています。

 無駄遣いというのは,すぐに興味を失って稼働率が下がってしまうものだと考えれば,毎日のように使ってその結果が分かりやすい生活家電こそ,自分の生活スタイルを具体的にイメージし,これにぴったりなものを選択基準として据えて,脚気として生活の質が改善されるのであれば,金額の大小は二の次にしてもよいのではと思います。

 いや,そもそも生活家電の値段は随分下がりましたよ。20年前,あるいは30年前,今のものよりもっと性能の低いものが,今の高級機種と同じかそれ以上で売られていたのですから,少々高価であっても長く使うつもりで買ってみるのもよいかも知れません。

(1)洗濯機

 パナソニックの斜めドラム式でした。20万円近くもする高級品ですが,洗濯という実に面倒臭い家事が劇的に改善される事への感激と,完璧というものはなく工夫して使いこなすことを忘れてはいけないという,2つの面で印象深い家電でした。

 さすがヒートポンプ式の乾燥機は電気代が心配になることなく使えますし,大きさの割には大容量,水の量も洗剤の量も少なくて済み,汚れ落ちも問題ありません。

 とはいえ,当たり前のことですが,洗濯と乾燥では容量が異なり,洗濯の気分で乾燥を行うとちゃんと乾きません。

 また,おまかせコースでは,入れすぎについての警告が出にくいのも問題で,特に乾燥まで行うモードでは,タオルなどに臭いが残ることもあります。ま,このあたりは使い方の問題ですね。

 なにが一番楽といって,下着やらタイルやら靴下やら,細かくて外に干すのに手間がかかるものを,乾燥まで一気にやってくれることです。シャツなんかはハンガーに引っかけるだけですので,別になんてことはないのですが,小物を干さずに済むということで,どれほど時間が節約できたかわかりません。

(2)アイロン

 パナソニックの,両端が尖っているタイプです。スチーム不足が心配で,実際少し足りないなと思うこともありますが,そもそも家庭用のアイロンに過度な期待をするのがおかしくて,向きを変えずにアイロンがけが出来ること,滑るような軽さ,そして適度な重さに,初めてのコードレスということで,アイロンがけが面倒でなくなりました。

 時間短縮への貢献はわずかで,正直これを期待すると失敗すると思う訳ですが,アイロンがけをしているときの心地よさが,面倒という間隔を和らげてくれます。ちょっと高価ですが,アイロンの買い換え時には是非検討されてはと思います。

(3)ガステーブル

 リンナイのもので,ガラストップ,両面グリルです。国産品としてはやや高価なものではありますが,価格分のメリットはあります。

 まず,ガラストップの素晴らしさ。かのSchottのガラスということで,ネタになると思って買いましたが,拭き掃除がとても楽,傷も付かず,凹むこともなく,いつまでも新品同様の美しさを保ってくれます。

 ゴトクが外せて毎回洗えることも素晴らしく,料理の後にガステーブルと綺麗に掃除することがルーチンワークになるくらい,抵抗がありません。

 そして両面グリル。魚を焼くのに,これ以上楽で上手に焼く方法は,もう必要ないのではないでしょうか。タイマーもついて,素人でも魚さえ買ってくれば,おいしい焼き魚が食べられます。煙も出ず,お手入れも楽ちん。

(4)掃除機

 シャープのサイクロン式です。サイクロン式に懐疑的な私でしたが,8ヶ月ほど使ってみて,期待以上のものがあります。

 デザインは×,重くて取り回しの悪さも×,意外に重たいハンドルも×ですが,吸引力は確かに落ちませんし,燃えるゴミを出すごとに,手を汚さずワンプッシュでゴミを捨てることが出来て,紙パック式に比べ清潔を保てます。

 タービンブラシも悪くはないのですが,エコモードの挙動がちょっと遅いことが気になります。油断してヘッドを床から浮かすとモータの回転数が落ちますが,床につけてもすぐには回転数は戻りません。少し待たねばなりませんが,これの方がよほどエコではないんじゃないかと,思ったりします。

(5)ホットカーペット(かんたん床暖)

 年末,冬休みに入ってから本格的な寒さがやってくると聞き,私が主に検討を行う部屋にもホットカーペットを入れようと考えました。数千円の小さいものをと近所の電気屋に行きましたが,一応店員さんに,椅子やテーブルを置いても大丈夫なホットカーペットがないか,聞いてみました。

 といいますのも,居間に置いてある1畳のホットカーペットが,テーブルを椅子を避けるように敷いてあったからです。誰も座っていないところが暖かく,足下は結局寒いという状況が改善できるなら,それが一番だと思いました。

 今時,こういうニーズもあるんですね,かんたん床暖という名前で,またしてもパナソニックから出ていました。お値段はプレミアムな価格で,2畳で25800円。amazonだと2万円を切っているので,軽いショックを受けました。

 これをエイホエイホと担いで帰り,早速敷いてみましたが,これがなかなかよいのです。足下から暖かいし,部屋の温度も18度くらいまで上がります。

 消費電力は意外に大きく,最大700Wとちょっとしたエアコン並みですので,電気代の削減にはならないと思いますが,エアコンよりもずっと優しい暖かさで,頭がぼーっとしないという,私にとってはありがたい暖房器具です。

 実はこれ,折りたたんで収納できません。基本的には夏でも敷きっぱなしということで,表面はフローリングっぽい印刷がなされています。

 ところがうちは,フローリングにカーペットを敷いていますから,その上に2畳のフローリングが出現します。なんか不細工です。もっと綺麗な色の床暖があったらいいのになと思います。

 それと,どうしたことか,この床暖をカーペットの上に敷くと,いつの間にやら20cmくらい,テーブルを椅子を載せたまま動いているのです。私が座っている場所がドンドン狭くなり,なにやら窮屈だなと思って気が付きます。きっとカーペットの目の向きが関係しているのだと思います。

(6)プラズマテレビ

 日立のWoooで,1世代前のものです。42型という大きさは,プラズマでプルHDなら最小サイズなので文句は言えませんが,やはり大きすぎるかなという印象です。うちはニュースやドキュメンタリーが主で,大画面である必要はもともとなかったわけですが,そのうち慣れると思って買った42型は,今もってアナウンサーに「見られている」ような気分が抜けません。

 まあそれはそれとして,画質は慣れました。液晶テレビをお店で見ると「こんな汚い画像で売れるというのはおかしくないか?」と思うほど,プラズマの画像になれてしまいました。

 LCDのテレビも,今は良くなっていると言いますが,原理的に明るいところと暗いところの差が小さく,工夫で見かけ上の差を大きくしているのが現実です。プラズマの持つポテンシャルとは根本的に違うのですが,これは画像マニアが真剣に画像を評価するときよりもむしろ,ニュースなんかを見てるときの自然/不自然として,大きな差があるように思うのです。

 ブラウン管が消えて久しいですが(私は特に10年前にブラウン管を廃止しましたからね),プラズマは明部がまぶしくなく,しかし華やかで元気があります。ブラウン管と同じ傾向は,とても満足です。

 ただ,画像の調整はなかなか難しいです。今でも調整をいじっていますが,上手い場所が見つかりません。

 ところで,プラズマテレビの将来ですが,残念ながら私は悲観的です。確かに自然な画像を表示出来る潜在能力の高いディスプレイですが,高画素化していくLCDに対し,プラズマディスプレイは原理的に高画素化が難しいため,このスペックが主戦場になってしまうと,ついて行けなくなる可能性があります。

 同じ話はフルHDになる時にも騒がれましたが,幸いプラズマディスプレイは苦心の末フルHDを実現できました。しかし,これ以上の高画素化は画期的な技術でもない限り難しいでしょうし,実現出来てもLCDにリーズナブルな画面サイズや低い価格を達成出来ないのではないかと思います。

 まあ素人の戯言ですが,私がちょっと驚いているのは4K2Kと呼ばれる高精細なテレビが今年の年末にも出てくるのではないかという予測が出ていることです。地デジはもちろん,BDでも我々が手に出来る映像ソースはフルHDが最高ですから,4K2Kなど意味がないと考えていました。しかし,SD解像度のDVDをフルHDで見るときに画素を補完する超解像技術の進歩は想像以上のものがあり,アルゴリズムとしてはかなりのところまできています。

 フルHDのソースを4K2Kにするのに壁となるのは画素数が4倍に増えることによる,処理能力の問題になるわけですが,これはすでに質ではなく量の問題ですので,半導体の進化があれば自然に(勝手に)解決してしまう話です。これが4K2Kというパネルと一緒に立ち上がってくれば,新しいテレビの登場が現実になります。

 ようやく16:9が当たり前になったところで,業界内には21:9というワイドテレビの話も出ています。4:3のテレビを無理矢理16:9にしたあの過ちを,また我々は繰り返さねばならないのかと思うと暗い気持ちになったものですが,4K2Kなら一応正常進化と言えるのではないでしょうか。

 一方,これまで日本のお家芸だったテレビ用の大型LCDパネルも,今年からは中国での生産が本格化します。日本のメーカーはさらに技術的に難しいものを作らないといけなくなるわけで,4K2Kを急激に立ち上げようとする力は,こういう事情もあって強くなるのではないでしょうか。

 こういう将来が1年くらいの間にやってくるとして,高画質が売りのプラズマディスプレイが,画素数で太刀打ち出来ないと,存在意義が薄れます。仮にプラズマディスプレイがLCDよりも低コスト(そのかわり低画質でもよい)だったら,廉価版のテレビ向けに生き残る方法もあるんでしょうが,LCDより高くついてLCDより画素数が少なければ,本当に高画質なものであっても市民権を得ないでしょう。売れないですからますますコストの差は開きます。

 プラズマディスプレイを見限って手放したメーカーが大多数,一方であれだけの投資を行ったパナソニックの,将来の見通しを聞いてみたいものです。

(7)トルネ

 遊び心で進化を続けるレコーダ,トルネです。まだ品薄だった昨年連休明けごろですが,偶然ヨドバシ.comで見つけて購入。PS3という大飯ぐらいのゲームマシンをわざわざ録画機にすることもなかろうという気持ちはあったものの,ユーザービリティについては業界中が大騒ぎになったこともあって,手に入るようになったら買おうと思っていました。

 テレビに録画機能があるのでこれをメインに使うことはないのですが,時々番組が重なったときなど使って見ると,なかなかこれが快適なのです。テレビの録画機のインターフェースがいかにユーザーに我慢を強いるものになっていたかを思い知らされます。

 最近,twitterへの投稿機能を持つようにアップデートされましたが,これもなかなか楽しい機能です。残念ながら,twitterを動作させると画面が小さくなるのでおまけ機能の印象は拭えませんが,うまくするとニコニコ動画のような面白さが出てくるようになるかも知れません。

 トルネには,まだまだ進化して欲しいところがあります。ダブルチューナーへの対応,録画予約機能の充実(フィルタやソート),EPGを定期的に取りに行く機能など,本格的に利用するにはまだ今のままでは足りません。

(8)MacBookAir

 10月に電撃的な発表があった新しいMacBookAirですが,11.6インチを発売日に手に入れた私の満足度は,抜群に高いです。

 ユニボディで作られたアルミの筐体は,ラフに扱っても傷もゆがみもなく,パタンと閉じたときの吸い付くような感じもなめらかさも購入したときのままです。

 高い剛性を持つおかげで,キーのタイピングが快適であることも特筆すべき点です。

 さて,私が購入した構成は,BTOでメモリを4GBにし,キーボードをUSにした以外は最小構成のものです。64GBのSSDはちょっと心許ないのですが,今のところ半分程度の空きがあり,これからも増える事はないと思いますので,今は心配していません。

 むしろメモリの4GBは無駄だったかなと思うくらいです。そんなに高価なオプションではなかったので安心代だと思えばいいのですが,4GBあってよかったと思うことは,とりあえず今はありません。んー,厳密に言えば,2GBだと狭いと感じたかも知れないので,最初から4GBになっているとそのありがたみが分からないだけかも知れません。

 拡張性のなさや,持ち歩くにはもう少し小さい方がいいとか,いろいろ不満もありますが,私は少なくともiPadではなくMacBookAirを選んだことは大正解だったと思っています。

(9)DP1s

 3層構造のCMOSセンサ「FOVEON X3」を使ったデジタルカメラは,いずれ手にしたいと思っていたところ,昨年春頃に処分価格が出ていて,私も4万円ほどで買いました。4万円と言えばコンパクトデジカメなら複数台が,一眼レフでも買えてしまうほどの価格ですが,DP1sにはDP1sの代え難い魅力があります。

 一眼レフはちょっと大げさだな,でもこだわって撮影したいと言うときに,DP1sは重宝します。くせもぼつぼつ分かってきましたし,反応速度も含めてだいぶ慣れてきたように思います。

 DP1sのポテンシャルの高さは,センサの素晴らしさとレンズの良さがあります。高画質を得るにはこれは外せないわけですが,正直なところ,どちらもまだまだ画質に直結させることが出来ていないように感じます。

 センサから出てくる情報を画像にするプロセスがやはり未熟だと思うことが多くて,それは発色が過ぎることが多いのと,暗部のつぶれが結構あることで,日常的に感じる不満点です。

 いずれも現像をPCで行えば済むことですが,現像ソフトも決して使いやすいわけではないし,RAWが未だにPhotoshopで扱えないのは言語道断です。

 暗部をぐっと持ち上げると,結構画像が浮かび上がってくるので,センサの力はかなりあると思うのですが,これがまだまだ技術的にこなれていないころのカメラですし,まあ使いこなしでなんとかすることになりそうです。

 ところで,自動開閉のレンズキャップにアルミ削りだしのグリップと革張り,そして外付けのファインダーまだ装備したオリジナルDP1sですが,結果としてコンパクトデジカメとはもはや言い難い大きさと面構えになりました。

 そんなこともあり,物理的精神的な気軽さから,一番稼働率の高いデジカメは,実は大昔に買ったサイバーショットのDSC-U20だったりします。

(10)各種置き時計

 新生活を始めた部屋は,いくつかに部屋が分かれており,他の部屋の時計を見ることが全く出来ない状況でしたので,それぞれに時計を置かねばならなくなりました。

 居間にはカシオの電波時計を起きました。大きな表示で,温度と湿度が表示出来ますが,LCDなので暗いと見えません。まあ居間ですからかまいません。

 寝室には,どっかのパチモンのLED時計を起きました。お値段はこの手の時計としては破格の5000円!いやー,5000円の商品の質感はみじんも感じません。

 なのになぜ買ったか。青緑色の大型LEDを持つ時計だったからです。

 普通の黄緑のLEDなら大型の7segLEDも手に入ります。しかし青緑はまだ簡単に買える訳ではありませんし,値段も高価です。自分で作ろうと思うと残念ながら5000円では作る事が出来ません。

 電波時計という事もありますし,デザインはとんでもなく格好悪いですが,買うことにしました。

 しかし,というかやはりというか,この時計には散々泣かされました。

 まず,購入直後,電源が突如切れてしまうという問題が発生。ACアダプタのジャックの付け根で断線しているようでした。購入直後ですから素直に交換してもらえばよかったのに,まあジャックだけなら交換すればよいかと自分で修理を試みたのが失敗でした。(ちっとも学習しませんね)

 これが片付いたら,今度は表示が明るすぎて眠れないという問題が発生です。明るさはHighとLowの2段切り替えですが,Lowでもまぶしいくらいです。

 そこで分解して,明るさを決める抵抗の値を大きくしました。何度か調整してかなり暗くして,現在はなんとか慣れました。

 最後に,電波時計として動かなくなってしまったことです。電波の受信が全然出来なくなりました。感度は元々低い時計でしたから,時折受信出来ないことはあったのですが,1週間も2週間も受信出来ないのは故障でしょう。つくづく最初に交換してもらえばよかったのにと反省しきりです。

 結局,また分解して修理を試みることに。時計の基板,ラジオの基板,そして電波時計関係の小さい基板の3つが,ぐちゃぐちゃに配線されて繋がっているという,大変に不細工な低信頼な製品ですが,どうも電波時計のアンテナコイルを基板にハンダ付けする部分がテンプラハンダになっていて,ちゃんと繋がっていなかったようです。

 これをハンダ付けし,一応電波が受かるようにはなったのですが,相変わらず感度が低いのは仕様の通りですから,その後も受信出来ない度に「またこわれたのか」「真の原因は別にあったのか」と一喜一憂することを続けています。

 どうも気温が高すぎても低すぎても受信し損ねるようです。夏の暑いときも冬の寒いときも失敗する確率が高いようで,温度安定性もいまいちな,どう考えてもイカチンなものを掴まされた気がします。

 なお,この電波時計の修理は,猛暑の続いた真夏に行ったのですが,この作業の後軽い脱水症状で動けなくなったことを付け足しておきます。

(11)携帯電話

 携帯電話を昨年の連休頃に着替えました。ただ,全然使いこなしていませんし,使いこなそうとも思いませんので,特にここに書くほどのことはありません。

 ・・・で終わらせてもつまらないので,ちょっとBluetoothの話をします。

 iPhoneの台頭で,通話や音楽を聴くのにBluetoothのヘッドセットを使う人が少しは増えたような気がします。日本人は,まだヘッドセットを使って通話することになれていなくて,本人も周りの人も違和感があるというのが実際ですが,実はこれ,やってみるとなかなか快適なのです。

 私はソニーエリクソンのMW600を買いましたが,もっぱら通話専用になりました。いや,普段のちょっとした通話にまでいちいちMW600を使うわけではありませんが,実家の母と長話をするときなど,特定のシーンでとても重宝しています。

 なんといっても両手が空いているのがいいです。ちょっとおなかがすいた時も,ビールを飲むときも,トイレに行くときも全然邪魔になりません。寝そべるも良し,ちょっとPCを使って調べ物をするのも良し,とにかく便利です。

 その意味では,私など片耳だけのモノラルヘッドセットを買っても幸せになった人だと思います。でも,音楽を聴きたい人には片耳はありえません。

 かようにBluetoothは,人それぞれの使い方が違っていて,かつ製品も別物になったりするので,メーカーもお店も訴求の仕方が難しいのでしょうね。

 それゆえ日本国内のBluetooth普及率は低いのだと思いますが,厳しいことを言ってしまえば,Bluetoothという規格が「なんでも出来るようにしよう」にあったことが真の原因なんじゃないかと思うのです。

 どんなニーズにも対応出来ることは一見すると正しいことですが,実はそれが何を解決してくれるものかが分かりにくくなります。わかりにくくなるから,お知らせするのも難しいし,お知らせするのが難しいから,問題が解決するという事実すら知らずにいる人が多いのでしょう。

 片手で通話ができる事がどれほどの問題と捉えられているか,問題と考えている人がどれくらいいるのか,そもそもそれが少ないんじゃねーという話も分かりますが,不便な事を解決するための売り方以外に,不便でなくとも使ってみたら良かった,と言う売れ方だってあるはずで,Bluetoothはまだまだユーザーへのアピールが出来ていないのではないかと,そんな風に思います。

 あまり注目されていないBluetoothですが,海外の普及度合いから考えると,日本は後進国もいいところです。新しい半導体の開発,新しいプロファイルの登場など,Bluetoothも進歩していますが,それは少なくとも日本人を相手にしておらず,日本にはすでにコモディティ化した状態のものが店頭に並びます。世界最先端の商品が手に入る国,日本において,Bluetoothについては数少ない例外であるとつくづく感じます。

(12)Kindle

 昨年は電子書籍元年などと言われましたが,電子書籍に火を着けたiPad-Appleと,Kindle-amazonが蚊帳の外に置かれ,それ以外の「こびと」達の話ばかりが報道される日本国内の状況は,もはや異常と言うほかありません。

 ガラパゴスであることをむしろ売り文句にした端末も鳴り物入りで登場した割には,電車の中で全く見ることはありません。SonyReaderもしかり,です。

 端末はおそらく買った人も多いと思いますが,それで読む本がないのでしょうね。自炊は一般化しつつも,他に使い道がない裁断機とドキュメントスキャナを買わねば始まりませんから,それ相応の覚悟が必要になりますし,その点で私は,2010年を「電子書籍前年」とあえていいたいと思います。

 私にとって2010年は紛れもなく電子書籍元年です。なんといってもKindleを手に入れ,紙に印刷すること以外の出力先を手に入れたからです。

 Kindleの素晴らしさは過去にも書きましたので同じ事を書くことはしませんが,あれから半年近くが経過して,もっと街中で見るかと思ったKindleでさえ,全く外で見ることはありません。

 かくいう私も,9月くらいから電車の中でKindleを読むことはしなくなりました。誤解されたくないのは,Kindleに飽きたわけでも,使い勝手が悪いわけでもなく,文庫本のハンドリングの良さを再認識したからです。

 そもそも,Kindleは,それまで文庫と新書以外の大型本を持ち歩くための解として購入しました。内容に割に大きく重いハードカバーの本を何冊も入れておけるkindleはまさに福音と言えたわけですが,これが文庫本だとあまり御利益がありません。

 ですので,文庫本で読むものがあるうちは文庫で読み,それ以外を読むときにはKindleを使うという使い分けを行っています。9月から読んでいる「蒼穹の昴」の4冊は,その後「珍姫の井戸」と「中原の虹」に進むこととなり,これらを終わらせないと,Kindleの出番は来ません。少なくともあと1冊ちょっとの間は,Kindleに出番は来そうにありません。

 ところで余談ですが,この年末年始は,実家から持ち込んだ多量の本のスキャンにも時間をかけました。ハードカバーや雑誌というのは,1冊のスキャンをすると随分と見た目にかさが減ったのでやりがいも出ましたが,文庫と新書というのは,スキャンに時間がかかる割には,あまりかさが減らず達成感がわかないものであることを発見しました。

 文庫や新書というのは,なかなか高効率なパッケージのようです。

(13)ホットプレート

 新生活をスタートさせたら,是非買おうと思っていたものの1つが,ホットプレートです。別に珍しくもない普通の家電品ですが,焼きそばやお好み焼きといったテーブルでワイワイいいながら作って食べるものには,好都合です。

 ちょっと奮発して象印の焼き肉用のプレートが付いたものを買いました。焼き肉など我々夫婦はほとんど食べないので,使う事はないかなと思ってましたが,年末においしそうなステーキ肉が特売されていたのを思わず買ってしまい,どうやって焼くとおいしいかを考えたところ,これを使うとうまくいくかと思ったわけです。

 結果は上々。余計な油は落ちて,良い火加減で焼くことが出来ました。片付けの手間はそれ程大変でないことも分かってきましたから,もっと積極的に使うのもよいかも知れません。

(14)GOPAN

 言わずと知れたGOPANですが,予想を超える大ヒットに生産が追いつかず,今年春まで販売を休止するという話になってしまいました。私は初期ロットを発売日に入手しましたが,あれ以後,おいしいパンを作って食べる習慣が出来ました。

 米パンもおいしいですが,小麦で作ったフランスパンがおいしく,何となくこちらに軸足が移ってしまいそうです。フランスパンなら別に買ってきてもいいのですが,自分で作るとカマンベールチーズをたっぷり入れて,少し赤ワインをいれて作ると,これが絶品なのです。こういうフランスパンを食べようと思ったら,自分で作るほかありません。

 あと,パウンドケーキもそれなりにおいしいですし,お餅もうまくつけました。

 米パンは,やっぱりミルの音が非常にうるさいことと,やっぱり今ひとつ香ばしさがなくて食べ飽きてしまうことが問題のように思います。また,GOPANの肝であるあの羽根も,使う度に傷が増えています。パンの中にこれが知らず知らずの間に交じっている訳ですから,あまり気持ちのいい話ではありません。春までの販売中止は,実はこの問題の改良にあるんじゃないかと私は密かに勘ぐっています・・・

 そんなGOPANですが,年末に三洋さんから登録者キャンペーン当選の景品が届きました。ちょうど1斤分に小分けされた,各地域のブランド米が10種類ほどと,グルテンのセットです。米パンの面白さは,日本人のこだわりが詰まった様々な品種のお米を選んで作る事が出来ることにもありますが,米パンに向いたお米を見つけることはそう簡単ではありません。いわば「評価キット」としての価値は極めて大きく,景品ではなく2000円くらいで販売してくれるとうれしいのですが・・・

(15)LED電球

 LED電球は,すっかり生活の中に溶け込み,それが当たり前になりました。こうやってブームというのは沈静化していくのでしょうが,明るくしていてもそれが電気代に影響しないという生活が,これほど快適とは思っていませんでした。

 階段に薄暗い照明を常に入れておくと足下がいつも同じ明るさになり安心ですが,これが実現したのもわずか3.8WのLED電球のおかげです。40Wも消費するミニクリプトン球ではこうはいきません。

 トイレも風呂も玄関も,LEDにするとこんなに快適です。初期投資はやや大きいですが,毎日「LEDにしてよかった」と思うことが出来るだけ,価値あるものだと思いました。

(16)ICレコーダ

 ZOOMのICレコーダを,FM放送の録音用に買いました。1万円ほどで十分高音質なレコーダですので持っていて損はありませんが,稼働率は非常に低く,あれから一度も使っていません。

 録音など日常では行いませんし,ましてマイクを使った生禄などこれまで数えるほどしか行ったことがありませんから仕方がないことだと思います。

 エアチェックも含めて,とにかく自分で録音するということが減りました。私に限らず,多くの方がそうでしょう。現在の記録を未来に残す,これが録音や録画の本来の意味ですが,録音をしなくなったという事は,未来の私が過去を振り返るきっかけがなくなるということを意味するわけで,仮にこれが私だけの話でないとすれば,学生時代のカセットを発掘して懐かしく感じたり,昔のVTRから古いCMをYoutubeにアップロードするという,楽しく懐かしい経験をするための「仕込み」が途切れてしまい,これまでの資産を食いつぶすことに終始することになるのです。

 そしてますます新しいコンテンツが粗製濫造され使い捨てられる世の中になるのかなと,その未来に重たい空気を感じざるを得ません。

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 まだ他にも買ったものはありますが,このくらいにしておきましょう。価格以上の価値があったもの,価格以下の値打ちしかなかったもの,価格云々ではなく本当に必要だったのかそもそも疑問だったもの,いろいろありますが,総じて良くできているものが多かったと思います。

 1年ではさすがに小さな差でしょうが,3年,5年もすると,もう完全に別物というくらい,性能も向上していると感じるのですが,空いた時間を何に使うか,浮いたお金でなにを買うのか,本当はそこまで考えるべきなのかなーと,振り返りながら思いました。

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