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2011年04月06日の記事は以下のとおりです。

春が来る

 春になりました。

 4月だというのに,東北の被災地では雪もちらつき,首都圏でも朝と夜には冷たい風が吹きますが,それでも注ぐ太陽の光は,明らかに春先のそれです。

 桜の花もまるで暦を数えていたかのように咲き始めました。我々の周囲で起こっていることなど,気にもかけないたくましさを感じ,やや複雑な気分になります。

 私は春という季節が嫌いです。花粉症はありませんから身体的な都合は皆無ですが,冬の寒さが好きな私は暖かくなる気配を感じることがそもそも鬱陶しいのです。

 6月の梅雨,7月と8月の猛暑,9月の残暑と,湿気と暑さに弱い私にとってはこれから始まる数ヶ月の厳しさに,まさにめまいがしそうです。

 私にとって,新年度のスタートはもはや夢も希望もなく,3月の次の月が4月というだけの話に過ぎません。

 春だから,と言う単純な理由で浮かれる人たちが多くいることをも,気に入りません。もっと積極的にいうと,春が嫌いな事以上に,浮かれた人を見るのが大嫌いです。

 寒いのにおしゃれをしたいという理由で震えながら丈の短いスカートをはく女の人。寒いのに桜の木の下で震えながら冷たい弁当を騒ぎながら食べる人。それは本当に自分の意志でやってますか。誰かに何かに踊らされていませんか。

 まるで虫が這い出してくるようにそこらかしこに人が増え,わざわざ通勤の電車を混雑させ,しかも彼らは一様に土埃を引き入れてきます。一体どこに行くのですか。

 どうして春でないといけないのか。

 変わらぬ日常を楽しみ,繰り返される連続の中で平穏を生きることの落ち着きを,春という季節の訪れと環境の激変が,完全に吹き飛ばして壊してしまいます。

 ・・・壊す,そう,1年に一度,この季節は,凝り固まった体を伸ばし,活動のためのトリガをひく,そんな時期です。もし,この季節がなかったら,日々の平穏と引き替えに,新しい発想も,新鮮な気分も,1年に一度必ず手に入れていたはずのものを,失っていたかも知れません。

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