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2011年10月13日の記事は以下のとおりです。

5GHzの802.11nを使う

  • 2011/10/13 13:24
  • カテゴリー:散財

 うちは未だにADSLで,実力で5Mbpsくらいしか出ていません。はっきりいって遅いのですが,私にとっては速度よりも常時接続であることが重要であって,もう10年以上ADSLです。

 よって,家庭内のLANの速度に対する要求も低く,長く802.11bで不自由なく使っていたくらいで,5年ほど前にようやく11gへの移行を果たしたという状態でした。ただ,11gに移行してもほとんど違いが分からず,気休めだった事を覚えています。

 まことに幸せな人だなあと自虐的に思うのですが,さすがに夫婦で暮らし始め,ファイルの共有やらPogoplugやらAppleTVやらが出てき始めると,家庭内LANの速度も少々気になり始めます。そもそも,この数年でストレージのサイズが大きくなり,それに伴ってファイル1つのサイズも巨大になっています。

 そこで,802.11nへの移行を検討しました。

 802.11nは100Mbps超を実現する規格ですが,複数のアンテナ,複数のチャネルを使って送受信を行うものです。速度と到達距離の改善が行われていますが,使用される電波の帯域が拡張されるわけではありませんので,現実の速度は11gなんかと変わらないだろうと思っていました。

 しかし,802.11nが登場して2年以上が経過し,どうもそうでもないらしいと分かってきました。まあ,私が単純にバカだっただけの話ですが。

 うちは,AirMacExpressの初代を使っています。必要にして十分な基本機能を持ち,小型で格好良く,Appleのユーティリティで設定可能という純正のメリットもそうですが,AirTunesに対応する唯一の機器だったことが決定的でした。

 おかげで,私のiTunesにある12000曲を越える音楽は,高級DAコンバータを介して真空管アンプに繋がり,B&WのCM1から再生されるという,Hi-Fi音楽ソースとなったのでした。この便利さは今は嫁さんが享受しています。

 今回の11n移行についても,このAirTunesは必須です。今はAirPlayと名を変えて,AppleTVや他のメーカーの機器にも範囲を広げていますが,WiFiルータで対応している物は,Apple純正でもAirMacExpressしかありません。

 嫁さんなど,AirMacExtremeがAirPlayに対応していない事実を知って,「なにがExtremeやねん」と慣れない大阪弁で悪態をついていたほどです。(彼女はソフト屋なので,「エクストリーム」という言葉になにやら神聖な物を感じているようなので,なおさらなのでしょう)

 幸いなことに,現行のAirMacExpressは,11n対応はもちろん,懸案だった5GHzにも対応したものです。しかもお値段は8400円とリーズナブルです。

 うちはAirMacExpressと電子レンジが近い位置に設置されていて,電子レンジを使うとネットワークが一斉に切れるという状況があります。また,Bluetoothとの併用にも問題があったりするので,できれば5GHzで運用したいと思っていました。

 ということで,機種選定は終わりました。AirMacExpressです。

 アップルストアの在庫をみると,一応在庫ありとなっています。ヨドバシをみると,5%のポイントと引き替えに,在庫無しで入荷後即発送とあります。まあ2週間ほどで入荷するだろうと5%につられてヨドバシで手続きをしました。

 3日後,納期は1ヶ月後という連絡をもらい,さすがにこれは厳しいと判断,アップルストアにいってみると,在庫無しで5-7営業日となっています。ちなみに,ヨドバシの実店舗では唯一京都のお店のみあった在庫が,この時点ではなくなっており,日本中のヨドバシから姿を消してしまいました。

 うーん。

 どのお店を覗いても在庫はありません。アメリカのアップルストアには在庫があるので一時的な物だとは思いますが,ヨドバシの納期回答は信用出来るのと,アップルストアの納期回答は信用出来ないのとを鑑みて,やはり3週間はかかると判断しました。(今日アップルストアの在庫を見ると,在庫あり即納となっていました)

 9月末にはレビューが出ていますので,この段階ではまだ買えたのでしょうね。惜しいことをしました。

 日本国内に品物がないならもうどうしようもないわなとあきらめていたところ,アップルストアの整備再生品のことがふと頭をよぎりました。

 調べてみると,なんと,在庫がありました。7100円。安い。もちろん11n対応の現行品です。

 24時間通電で,触って操作をする物ではありませんし,付属品が揃っていないという問題だって,結局ゴミになるような付属品は必要ありません。即納,安い,アップルによる1年保証,余計な付属品が付いてこない,ということで,最適な買い物になりそうです。

 ただ,802.11n Enablerも付属しておらず,必要なら250円で買ってくれと書いてありました。250円ですからね,これを足しても安い買い物ですから,迷わずポチりました。

 調べていくと,MacOSX10.4 Tigerでは必要だった802.11n Enablerも,Leopard移行では必要なくなっているらしいです。なら全然問題なし。


 商品が届きましたが,付属品は全て揃っています。ものは新品そのものですので,単純に安売りのものを買っただけという気がします。納期も早くて,よい買い物をしました。

 しかし,大きな誤算が1つ。5GHzと2.4GHzが同時に使用できるものと思っていたのですが,それはAirMacExtremeの機能であり,Expressではどちらか一方しか使用できないのですね。いや,これは失敗しました。

 当初の目論見通り,5GHzで11nを使うと,2.4GHzの11nに比べて倍ほど速度が違う事がわかったのですが,5GHzで運用するには2.4GHzでしか繋がらない機器をどうするか,考えなくてはいけません。

 うちで2.4GHzのものは,PS3やNintendo3DS,PSPやKindle3くらいのものですから,すべて11gです。古いAirMacExpressを2.4GHzの機器のアクセスポイントとして併用することを考えましたが,1つだけ問題があります。

 それは2階の部屋のマシンを繋ぐ方法です。2階のマシンはメディアコンバータを使って,11gで繋がっています。このコンバータは2.4GHzの11nに対応しているので,速度向上が期待できます。

 ここで,古いExpressを使うと,2階のマシンは前のまま。新しいExpressを2.4GHzで11nにすれば,電波の干渉や速度の低下はありますけども,多くの機器で速度が向上し,前の機器もそのまま使用できます。

 ということで,いろいろ考えましたが,当面2.4GHzの11nで運用することにしました。
 
 設定を終わってみると,なんだか速度もそれほど上がったように感じず,相変わらず電子レンジを使うと切れてしまい,代わり映えがしないなあという実感です。つまらないというか,新しさがないというか。

 2.4GHzのシステムはそのまま温存し,5GHzを新たに追加する形で運用しても良かったのかもしれません。5GHzに対応する機器は優先的に5GHzの11nに繋いでゆくという方が,シンプルではあります。

 ただ,Etherのハブのポートが埋まってしまって,2つのExpressを動かすには大幅な変更が必要になります。ネットワークケーブルもACケーブルも,とにかく余裕がないので,もう少し考えないといけません。

 例えば,2階のマシンのメディアコンバータを5GHz対応にするとか,2階のマシンのNICを5GHzの11nにするとか,そういう手もあります。しかし結構お金がかかります。5GHzのメディアコンバータはまだ5000円ほどしますから,費用対効果を考えるとちょっともったいないですね。NICについても大体同じです。

 ・・・古いExpressを使わないで,2階のマシンのメディアコンバータを11nのアクセスポイントとして稼働させ,2階のマシンは手持ちのUSBに繋ぐ11nのNICを使いましょうか。こうすれば一応問題は解決することになりますね。

 そう思ったら試してみたくなるのがこれ人情という物。

 昨日,2階のマシンのメディアコンバータ「MZK-MF150」を1階に降ろし,2.4GHzのアクセスポイントとして使う事にしました。

 メディアコンバータのスイッチをAPモードに切り替えて設定をやり直すだけでさくっと終わると思っていたら,これがとんでもないじゃじゃ馬でした。

 まず,いくら設定を変更しても全然電波がつかまえられません。電波が出てないのではないかと言うほどどのマシンからもAPを確認出来ず,あえなくリセット。工場出荷に戻しました。これでようやくAPが見えるようになり,電波が出ていることに確信が持てました。

 続けてIPアドレスなどの設定です。おきまりのものですのでさっさと済ませます。この段階でPS3とNintendo3DS,そしてchumbyまでは正常に繋がりました。

 ところが,IDEOSを繋ごうとすると,全く繋がりません。Kindle3も繋がったり繋がらなかったりと不安定です。またMacBookAirでも繋がってきません。繋がらない理由がMACアドレスフィルタリングの設定かも知れないと考え,その設定を全部消して試しますがやっぱり改善しません。

 もう一度工場出荷時に戻して再設定。やり直しますがやはりいまいちです。そこで,暗号化方式をAESからAES/TKIP(自動切り替えということでしょう)に変えて試すと,ウソのように繋がります。

 TKIPで繋がる可能性があるけどまあいいかと割り切って,今度は2階のマシンの設定です。2階のマシンにはUSBドングル型の802.11nのアダプタをあてがいますが,その設定は案外簡単で問題はなしです。

 ところが,どうも速度が出ていないのです。リンク速度が11g時代のものとそんなに変わらないので,おかしいなと思って確認したら,APが11gモードだと出ています。そんなわけあるかい,ちゃんと11n/g/bのミックスモードにしたぞ,と再度確認します。

 もし,このAPが11gでしか動かないというなら,古いAirMacExpressを使うまでのことです。くやしいのgoogle先生に聞いてみると,説明書には書かれていない話として,WPA-PKIでかつAESを使用したときのみ11nが使えるようになるというのです。まあ,11nの仕様がそうなんだから当たり前のことですが,こんなの普通気が付かないですよ。AES/TKIPという設定があったら普通これを選ぶと思いますし・・・

 そんなわけで,WPA-PKIでAESの設定にすると,ちゃんと11nで動き始めました。2階のマシンのリンク速度も向上しています。体感速度はさっぱりですが。

 しかし,IDEOSが繋がらない問題は残ります。なら,マルチSSID機能を使ってSSIDを2つ用意し,IDEOS用にTKIPで繋がる設定を作る事にしました。ところがですね,このMZK-MF150は,複数あるSSIDの全てがAESでないと11nにならないのです。

 ここで頓挫するかに思われましたが,試しに全く同じWPA-PKIのAESで2つのSSIDを用意してみると,あっさり2つ目のSSIDでIDEOSが繋がるようになりました。なぜかKindle3もPS3も,時々こけていたNintendo3DSも,まったく問題なく繋がります。

 MacBookAirでもちゃんと11nで繋がっているように表示されていますが,APの子機情報を確認すると,2階のマシンは広帯域で繋がっていますが,MacBookAirは狭帯域で繋がっています。MacBookAirの方が電波状態は良い位置にありますので,この結果は納得いきません。

 電波の干渉の成果もしれないとか,いろいろ考えてみましたが,結果は改善せず。とりあえず2.4GHzの11nで繋ぎたいものは1つしかないですから,このままでいいことにしましょう。

 MZK-MF150を本格的に設定してみて思ったのですが,やはり設定の楽さ,確実さ,そしてバグのなさではAirMacExpressが一番です。設定したとおりに動きますし,設定の数も適度に絞られており,迷いません。そして設定の反映がスムーズで,再起動も高速ですので,今回のような試行錯誤があってもストレスが小さくて済みます。

 MZK-150は,細かい設定がいろいろある割に,その設定の意味が分からないのでどうしておくのがいいのか判断出来ないとか,ちょっとした設定をする度に再起動が必要で,その再起動が2分近くかかるので,MACアドレスフィルタリングのようにたくさんの設定が必要な場合,結構な時間がかかります。1回の再起動が90秒として8つ登録すると,それだけ12分も純粋な待ち時間が発生します。これでは30分や1時間といった時間は簡単に無駄になります。実際,昨日は夜8時頃から初めて,終わったのは12時過ぎでした・・・AirMacExpressなんか,30分ほどで全部終了したんですけどね。

 また,取説に書かれていない事も多いです。先程の11nが有効になる条件についても(当たり前過ぎるからかも知れませんが)書かれていませんし,かなり専門的な設定も多いです。結局バグとしか思えない不安定さにも悩まされましたし,結論から言うと多機能だけども,安全に使える範囲は結構狭いということになりそうです。

 一応,これでうちのネットワークは5GHzの11nと2.4GHzの11n/gを共存させて,完成しました。5GHzの高速性と安定性は抜群の物があり,メインマシンであるMacBook,MacBookPro,MacBookAirとiPad2は非常に快適です。Pogoplugとのやりとりも実用になる速度になったと思います。

 2.4GHzは旧機器の救済という意味もあるわけですが,こちらはいまいち不安です。毎日使う物でないだけに,たまに使おうと思ったら繋がらないということがおきかねません。しかしないと困るものですので,注意して使うしかないです。

 そんなわけで,なかなか混乱を極めたWiFiの再構築ですが,一応これで一区切りです。とにかく5GHzの11nを使いたかったので,それが達成出来たことはなによりでした。本来なら,2階のマシンと1回のマシンをネットワークで繋いでデータのやりとりが出来ればいろいろ応用範囲も広がるところですが,これは今回はあきらめることにします。

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