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2012年01月11日の記事は以下のとおりです。

2011年の散財を振り返る

 月並みな言葉ですが,2011年は大変な年でした。大きな地震,大きな台風といった自然災害から,放射能汚染の恐怖や交通機関の麻痺という人的原因に由来する混乱,そしてヨーロッパの経済不安やタイの洪水,一向に良くならない景気といった具合に経済面でも,とても暗い年だったように思います。

 そんな中,我々には子供が授かり,不安と期待に忙しくする毎日です。利己的な本音の吐露をお許し頂ければ我々にとって,2011年には子供が生まれた事を越える事件はありません。

 余談ですが,数々の歴史的な出来事をお腹の中で体験し,母親の不安も喜びもその時々に感じてきたであろう子供が,罪のない無垢な表情を我々にふと見せるときに,むしろ直視しがたいもの悲しさを感じることが多くなりました。

 といいつつ,2011年も私はいろいろ散財をしました。年初に当たり,昨年を振り返ってみたいと思います。


・何にお金をつかったか

 昨年は,どうも電子部品や測定器にお金をかけたように思います。ディスコンになった半導体,春に作ったガイガーカウンタや夏休みに作った歪率計や周波数カウンタを完成させるために揃えた部品,ベンチ型のマルチメータなど,電子工作関連の買い物が多かったように思います。

 この手の買い物は,買ったときより,買った後の方が時間がかかるわけで,その意味でも随分と楽しませてもらいました。時間がなにかとないなかで,もっとじっくり味わえば良かったと思うこともありますが,完成して一段落したときの喜びというのは,とても心地よいものがあります。これはいつになっても変わりません。

 測定器はともかく,部品ですからそんなに高額にならないだろうというのは甘い考えで,1回の買い物が5000円を簡単に超えるのがこの世界です。単価は小さくとも,数を買えばびっくりするような値段になるものですから,この点は反省すべきですね。


・ガジェット編

 カメラ関係は概ねそれまでの機材に不満もなく,揃えたいレンズも特になかったのですが,子供が生まれることを理由に,手軽で高画質,でも本音のところは面白いオモチャとしてPENTAX Qを買いました。嫁さん用にと買ったのですが,嫁さんはややこしいカメラに思ってしまったようで,年末に投げ売りされて衝動買いした5000円のOptioRS1500しか使わなくなってしまいました。

 PENTAX Qはまだ謎の多いカメラです。JPEGで出した画像は修正の必要がないことも多いですが,いざ修正をしようとすると結構簡単に破綻します。それで念のためRAWでも出しておくのですが,RAWからの現像を手間をかけて行っても,良く出来たJPEGにかなわなかったりするので,まだまだ撮影者の意図を反映させるほどの技が私にないということでしょう。

 案外面白いと思ったのは,動画機能です。使わないだろうと思った機能ですが,綺麗に動画が手軽に撮れることで,結構使うようになりました。

 ところで嫁さんにあげたOptioRS1500ですが,使って見ると結構楽しいカメラで,画質も十分。5000円なら文句なしです。大事な事は,カメラが身近にあることです。

 ガジェットと言えばIDEOSです。常時接続の3G回線を持つ必要性から,当時もっとも維持費の安い選択肢を選びましたが,結論からいうと安いなりのもので,過度な期待は禁物です。通信速度の遅さよりむしろ,安定して繋がらないことが多いために突然の切断にビクビクしながらの通信を強いられていますし,IDEOSは小型ですが,あまりに端末自身の能力が低すぎて,もうAndroidだと思わないで割り切って使う必要性すら出てきました。アプリのアップデートも極力しないように使っています。

 そうそう,Nintendo3DSを地震の後に買いました。結局ほとんど使っていません。プチコンが動いたことでなんだか目的を達成してしまったような気がしています。まあ,2月発売予定のキラータイトルでどうなるかわかりませんが・・・


・工具・測定器編

 工具は,リューターを買いました。HP-200SGというなかなか良いもので,基板の穴開け用に小口径の超硬ドリルまで揃えましたが,実は昨年の出番はゼロです。リューターを使うような作業がなかったこともありますが,リューターのようにゴミが飛び散る工具は,ちょっと使いにくいのが現実です。

 一方,中古で買ったベンチ型のマルチメータDL2050が,もはや手放せない存在です。テスターでもよいのでしょうが,電圧や電流といった基礎的な測定が,決まった位置に必ずある測定器で行える便利さは想像以上のものがあります。検討開始は,ハンダゴテの電源と同時に,マルチメータの電源をいれるようになりました。ただ,どうも精度に自信がなく,無理をしてでも新品を買えば良かったかなあと思ったりしています。

 そういえば,お気に入りのデジタルオシロのHP54645Dにオプションを増設し,FFTが出来るようにもしましたが,こちらもやはり使い道がなくて,ほとんど使っていません。もったいないことをしたかなあと思っています。


・家電編

 地震の後の電力不足は,電気大好きの私にとっても深刻でした。もし停電して冷房が使えなかったらどうしよう,などと考えていたら,わずか3Wの消費電力の扇風機「GreenFan2」が大変に魅力的に見え,春のうちに買うことにしました。

 デザインはみんなが言うほど良いものでもないと思うのですが,風の質の高さと消費電力の低さには満足していて,背面のプラスチックのフタが撮れてしまったという問題で交換になることさえなければ,是非おすすめしたい家電の筆頭に来たと思います。

 これに組み合わせる非常用電源として,PD-350というポータブル電源を買いました。200Whの鉛蓄電池を備えたものですが,インバータ出力が150Wと小さく,実は照明器具と扇風機くらいしか動かせないため,大きさと価格,そして廃棄の面倒臭さを考えると,無駄な買い物だったと言えるかも知れません。

 電動歯ブラシも長年使ったブラウンのものから,パナソニックのEW-DL11に買い換えました。さっさと結論から言えば,電動歯ブラシなどは,慣れてしまえばどれも同じです。


・コンピュータ関連編

 タイの洪水が大騒ぎになる前に,2.5TBのハードディスクWD25EZRXを6480円で買えたことはラッキーでしたが,1年ほど前にMacBookProのメモリを増設したことくらいで,以前のようにコンピュータの部品やオプションを買わなくなりました。

 そんな中で,ちょっと面白いのはPogoplugです。まだまだ不安定で,手間をかけてやらねばなりませんが,大容量のHDDを繋いだ時の便利さは特筆すべきものがあります。とにかくここに突っ込んでおきさえすれば,関係者がいつでも見る事が出来るという楽さは,その手間を越えるものです。

 ・・・といいたいところですが,ちょうど年末の夜に,突然HDDがクラッシュ,復旧できない状態に陥りました。幸い失ったデータはなく,ほぼ元通り復活出来ましたが,最終的にHDDを修復できない状態を起こした大容量ストレージを接続したPogoplugに対する信用は地に落ち,Pogoplugはストレージと言うより,たんなるデータ交換ツールになりそうな感じです。

 ところで私のものではありませんが,嫁さんにiPad2をプレゼントしたのも昨年のことです。以後嫁さんはiPad2をずっとそばに置き,なにから何までこれで行っています。私自身はiPadにそれほど興味がないのでよく知りませんが,いろいろ不満もあるようです。

 ただ,嫁さんのメインマシンはかなり昔のMacBookですし,大きさと重さを考えると,iPad2は必須アイテムだったと思います。

 嫁さんが入院中にiPad2を持ち込んでいたのですが,生まれたばかりの子供の写真のうち,このiPad2で撮影された1枚が,とても良い写真で,見る度に唸っています。パーソナルなツールは常に手元にあるので,そこにカメラが付いていることの価値はとても高いと思います。


・電子工作編

 前述のように,昨年は電子工作の充実した年でした。主要部品だけ集めたものの一生完成しないだろうとなんとなく思っていた歪率計は無事に完成,気になっていた秋月の8桁周波数カウンタキットのレストアも終了し,念願だったTCXOを源発振に持つ高精度化も実現でき,常用ツールに昇格しました。

 また,手放しで喜ぶような事ではないのですが,ガイガーカウンタも自作しましたし,ちょっとしたことでは中国製の容量計の精度を追い込む改造も出来ました。

 主にケース加工の話ですが,年末にはStereoの付録が実用レベルに組み上がり,現在もメインシステムとしてCM1をほぼ毎日鳴らしています。

 1つ目新しいことがあるとすれば,インクジェットプリンタを使ってパネルに貼り付けるシートを印刷するという,試してみたかった手法が身についた事が進歩でしょうか。

 懐かしのインスタントレタリングは需要が激減しすでに入手困難になっています。ただ,仮に入手が可能であっても手間がかかる,文字の形や大きさが自由に選べない,綺麗に貼り付けられない,耐久性に劣るといった欠点があって,私もこの20年使った事がありません。

 最近は,発色のいいしっかりしたフィルムにインクジェットプリンタで印刷を行い,表面を耐候性に優れた保護フィルムで覆うという,なかなか本格的なステッカーの自作キットが売られていて,これを使うととても綺麗にパネルが仕上がります。

 金属の表面のヘアラインをそのまま使うことは出来ませんが,その代わり手間も汚れも危険性もあってその上綺麗に仕上げるのが難しい塗装をせずとも,美しい着色とレタリングが出来るのですから,これは使わない手はありません。

 結局,自作品の見た目というのは,パネルの綺麗さに寄るところが大きくて,最近は細かい事に気を遣わなくなった私でも,やっぱりパネルが綺麗だと人に見せるのも恥ずかしくありません。

 ちょっと本題からそれますが,この方法を簡単にまとめます。まず,穴開けが終わったパネルを,スキャナで取り込みます。これは実物のデータを原寸で取り込み,パネルの形状や穴の位置を決めるためです。

 まあ,きちんと寸法が出る加工をすれば,別にこんな事をしなくてもよくて,直接図面を作って行けばいいんですが,私のように鈍くさい人間は,どうしてもずれてしまうので,こういう現物合わせしかありません。アマチュアの手作りだから許されているわけですね。

 で,取り込んだ画像をPhotoshopなどで加工していきます。まず色を抜き,白黒の2値画像にし,パネル外形と穴をはっきり確定させます。それが出来たら,あとはツマミなどを別のレイヤーに置き,文字を入れていきます。シートは白色ですから,最終的に何らかの色が塗られますが,その色との兼ね合いも重要ですね。

 これまで難しかった塗り分けも問題なく可能ですし,ディスプレイの穴など,どうしても綺麗に加工することが難しい大きな角穴は,少し大きめに開けておき,シートを上から貼ることで綺麗に仕上がります。あと,後で貼り付けるときに迷わないよう,基準となる点や線を見えない位置に用意して置くとよいです。

 画像が出来たら印刷をします。印刷が出来たら少し大きめに切って,乾いてから保護フィルムを貼ります。この時,誇りや気泡が入るとみっともないので,注意します。

 完成したら,直線を出す必要がある角穴のくりぬきは先に定規とカッターで行い,ボリュームの軸穴などは隠れるのでそのままにして,パネルに貼り付けます。

 大きめに切ったフィルムをパネルの裏側に折り返すのもよし,パネル外形に合わせて切るのも良し,です。そして隠れてしまう穴を貼り付けた後に切り抜いて完成です。

 とても簡単な方法ですし,作業そのものはとても楽しいものです。試行錯誤も出来るし,仕上がりも綺麗ですが,シートがやや高価なので失敗すると精神的ダメージが大きいですから,慎重にしたいところです。

 そうそう,もう1つ電子工作のトピックでは,古い部品を少しずつ集めるようになりました。というのも,私が昔少ないお小遣いから厳選して買った電子工作の本や,最近買うようになった古い本に載っている記事が,いよいよ部品の入手が問題で作れなくなって来ていると感じたからです。

 2SC1815までディスコンになる現在,ゲルマニウムトランジスタなども今が入手の最後のチャンスでしょう。決して安くはないのですが,役立ちそうな部品は見つけたところで少しだけ買うようにしました。

 気をつけたのは,部品を買っただけでは価値がないので,きちんと整理し,すぐに使う事が出来るようにしておくことです。また,使いこなすためにデータブックも可能な限り用意して,詳細な仕様を手に入れて置くことも望ましいのですが,当時のデータブックはなかなか大変で,高価で入手困難ですから,よく考えて買うことにしています。

 それもまあ一段落で,主な部品についてはだいたい揃ったと思います。この部品で新規に工作をする事も出来ますし,これまでに作ったものや,昔の家電製品の保守にも使えます。例えばCMOSの4000シリーズだけでも何百も種類もあり,きりがないのですが,置き換えが不可能なものを出来るだけ揃えておきたいと思います。


・総括

 思い起こせば,それは本当に欲しいものなのか,無理に欲しいと思って買う機会を作ろうとしてなかったか,と問われて,答えに窮するものも多かったと思います。少々浮かれ気味なところもあったのですが,今年はしきい値を上げて,本当に欲しいもの,必要なもの,他に変わるものがないものに絞り込んで,無駄なお金は使わないようにしたいと思います・・・

 と,そんな時に限って,家電が壊れたりするんだよなあ。

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