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2013年09月06日の記事は以下のとおりです。

業界標準のDMMの使い心地

  • 2013/09/06 08:51
  • カテゴリー:make:

 VP-7722Aを見つけた時に,業界標準で知られるアジレント(旧HP)の34401Aを安く見つけました。とりあえず入札しておいたのですが,かなり汚く,程度もよくなさそうです。

 にも関わらず,終了間際で値段が上がり,結局25000円ほどになりました。ジャンクはもとより,程度もよくない感じですから,これはちょっと高いなと思いつつ,気が付いたら落札。2年前にDL2050を3万円で買ったのに,DMMが増えてどうするんだという感じです。

 届いた34401Aは想像以上の汚さです。表面はヤニのようなものでネトネトしていますし,日焼けもすごいです。アクリルの風防は,型名やメーカーロゴが一部消えています。

 これ,仮に動いても精度は全然信用出来ないんだろうなあ。

 そんなことを考えつつ,とりあえず清掃です。可能な限り分解して,水洗いします。煙草のヤニかもしれないので,強力な洗浄剤を使って掃除します。

 だいぶ綺麗になったとは思うのですが,それでもまだまだ薄汚いという印象です。しかし,汚い外側と打って変わって,中身は大変綺麗です。ちょっと期待が持てそうです。

 元のように組み立てて,動作チェックです。まず,セルフテストを走らせます。ありがたいことにすべてパス。基本的な動作は大丈夫なようです。

 入力をショートさせて電圧を見ると,さすがに6桁では完全に0mVにはなってくれません。まあ,これはケーブルや端子の接触によるものですので,精度が出ていないせいかどうかは,わかりません。

 34401Aは,6桁半という高精度DMMを,当時の常識を破る低価格で実現したベストセラー機です。事実上のDMM標準器といってよいと思います。私にとっては,6桁半という精度よりも,高速な測定周期や周波数特性が300kHzまで伸びていることが機能的には大変魅力です。

 私が2年前に買ったDL2050も,同じOEM元からアジレントは供給を受けて自社ブランドで販売していますが,34401Aに比べると何もかも1ランク下で,ちょっと使い比べてみると,使い心地が違うことは否めません。なんででしょうね。

 DL2050はデュアル表示なので,周波数と電圧を同時に測定出来たりしますが,実際に使ってみると測定周期が遅くなって今ひとつ実用的ではありません。製造ラインの検査では役に立つ機能かも知れませんが,普通に使う場合電圧と周波数を切り替えて使う方が良い場合がほとんどのような気がします。

 まあ,そんなことより34401Aの実用的な精度が気になります。DL2050と比べてみたのですが,ほぼ一致しています。DL2050は5桁半ですから,最終桁はわからないんですが,とりあえず大きな差があって悩む,と言うことはなさそうです。

 抵抗も周波数も問題はないようですし,ステップ式のアッテネータを持つ低周波発振器を繋いでアッテネータの減衰率を見てみたところ,ちゃんと決まった数字だけ変化していますので,相対的な精度もそれなりにあるようです。

 34401AはDL2050と違って調整(校正)もユーザーが出来るようになっているのですが,さすがに6桁半を合わせきる自信もないし,さっと試して見た感じで今以上の精度を出せるとも思いません。

 よって,34401Aについては,このままにします。

 しかし,テストリードは買わないといけないです。

 DL2050の時には,計測器ランドのオリジナルブランドのものを買いました。ものは悪くないのですが,その代わりちっとも安くないというもので,お得なのかそうでないのか,今ひとつはっきりしないものでした。

 使ってみると,不必要にバナナプラグのL字部分が長くて,非常に邪魔です。自ずとDL2050を使う機会が減ってしまっていました。

 その後,アジレント純正品を調べてみると,同じ値段で手に入ることがわかり,地団駄を踏んだわけですが,この純正品はICクリップや先の長いテストリードなどの付属品もちゃんとついていて,価格以上のお買い得感があります。

 ということで,これを今回34401A用に買ってみました。これ,大変よいです。

 バナナプラグの部分はストレートなので,ベンチ型DMMには最適です。ケーブルもしなやかで邪魔にならず,先端のリードに装着するオプションはどれも大変便利です。もう1つ買っておこうかと思ったくらいです。

 ということで,DL2050よりも全然使いやすい34401Aが,うちのDMM主力機の座に座ってしまいました。DL2050は保証のある状態で購入したという「まともさ」だけが存在価値になってしまった感じもありますが,これでも34401Aより1万円も高かったことをどう考えるべきか,ちょっと複雑な気もします。

 いや,DL2050は,これはこれで愛着があるんですよ。


 で,そろそろ測定器祭りも終わりだろうって?冗談じゃない。まだありますよ。

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