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2013年10月04日の記事は以下のとおりです。

GRの機能拡張ファームがリリース

 手に入れてから4ヶ月になる,GRの新しいファームがようやく登場しました。

 ようやく,というのは,出る予定になっていたものを待ちわびている様子です。しかし,別にリコーは新しいファームを出すと,事前にアナウンスをしていません。

 しかし,リコーのGRシリーズは過去に何度も機能拡張ファームをリリースして,旧機種が最新機種に搭載された機能を持つようになったりしました。GRもこれに習うだろうという暗黙の了解があります。

 これ以上に,多くのユーザーから指摘をされた問題点が,修正される機会になるだろうという期待が,いつになるかわからんけども,いずれ必ず対応されるという,これまた暗黙の了解がありました。

 今回のケースでは,プログラムモードにおける,プログラム線図の問題です。購入時にも書きましたし,多くの方が同じような不満や疑問をあちこちに書いているので詳しくは書きませんが,GRのプログラムは,F4を出来るだけ維持しようと粘る傾向があります。

 それこそ数分の一秒のシャッター速度になっても,F4に張り付き,F2.8にはなりません。ISO感度をバーンと上げて意地でもF4でいこうとします。

 せっかく開放から高い描写力を誇るレンズを搭載しているにもかかわらず,F4で粘るがゆえに,手ぶれはするわISO感度は上がって画質は低下するわで,どうも意図がわからないんですね。

 もちろん,カメラ設計者が何らかの意志を持ってこのプログラムを作ったわけですから,多分性能が最も高くなるF4を出来るだけ使うようにしたんだと思いますが,F4とF2.8の画質差よりも,シャッター速度が1段遅くなることで発生する手ぶれや,ISO感度が低下することで起こる画質低下の方がずっと問題があるわけで,やはり納得がいかないわけです。

 そしてGRにとって初めてファームウェアアップデートが昨日公開されました。結論から先に書くと,この問題も対応がなされています。


・プログラム線図の修正

 これまでは,シャッター速度がかなり下がってもF4を出来るだけ使うようになっていて,ISO感度が随分上がってしまうこととあいまって,実質的にプログラムモードは使えなかったGRでしたが,今回のファームウェアアップデートでは,ここが対策されています。

 目に付くのは,ノーマルモードと開放優先のモードの2つが選べるようになったことです。私は最初,ノーマルモードは従来のモード,そしてF2.8を優先的に使うモードを開放優先と,要望の多かったモードを「追加」したのだと思っていました。

 従来のモードの評判が悪かったとしても,メリットがあったから採用したものであったはずで,そのメリットを利用していたユーザーが不便になってしまうことは許されません。だから,従来モードと新しいモードの2つを搭載することは理にかなっています。

 ところが,プログラム線図を見てみると,どっちもF2.8に早めに切り替わっています。開放優先の方は,F2.8が可能になったらさっさと開放にするというモードになっていますが,F4まで粘る性質は線図からは読み取れません。

 何かの間違いかも,と実機で確認してみますが,やはりどちらのモードでもF4で粘るようなことはなく,F2.8を積極的に使おうとします。

 まあ,本来の姿に戻っただけという気もしますが,F4に張り付くという特殊性故に,これを便利に使っていたユーザーは,今回のファームウェアでは困ることになりそうです。

 で,2つのモードですが,確かに線図を見ていれば違いは明らかです。しかし,実際にいろいろな明るさの状況で試して見ても,あまり大きな違いを実感できません。

 結局の所,シャッター速度とISO感度を少しで稼ぎたい暗い場所でもF4を使おうしたことに従来のプログラムは問題をはらんでいたわけですし,これが解消されてしまえば,特にどちらのモードでも大差はないんじゃないかと思います。

 私の感想では,僅かとは言えF2.8とF4の画質の違いは明らかにあって,十分な明るさを確保できているのであれば,F4を使った方が好ましい写真が撮れると思っていますから,ノーマルモードでいいんじゃないかと思います。その点で言えば,従来のF4張り付きモードも残しておいて欲しかったかなと思います。わがままですかね。


・クロップモードの追加

 1600万画素,APS-Cという大型高精細のセンサを持つGRには,通常時の28mm相当に加えて,クロップをつかった35mm相当のモードを持っていました。光学系で複数の画角を持っていれば理想ですが,どうしても性能や大きさにしわ寄せがいきます。

 GRは単焦点レンズを持つこともアイデンティティですから,ここはクロップが正解でしょう。

 このプロップに,47mm相当のモードが追加されました。

 たしかに50mm付近の画角は便利な場合もあり,慣れた人には安心する画角なわけですが,同時にいかに大型高精細のセンサとはいえ,そこまでプロップして大丈夫なんかいな,と私は思いました。

 まだ試写をしていませんが,単純計算をすると500万画素ちょっと,という画素数になります。数年前とは言いませんが,10年くらい前のコンデジなら,こんなもんだったんじゃないでしょうか。

 確かに,優秀なレンズに新しいセンサを持つ優秀なカメラから,トリミングで中央部だけ切り出すわけですから,それなりのメリットはあるでしょう。でも,そうはいっても500万画素では,使い道は限られるじゃないかと思います。

 ちょっとした事には便利かも知れませんが,せっかく28mm相当というレンズなんですから,ぐっと近寄って撮影しないともったいないですね。

 ふと思ったのですが,もしかして,これってSNS連携機能の1つなんじゃないかと。携帯電話やスマートフォンの内蔵カメラも高画素化,高画質化が進んでいますが,それでも500万画素程度の機種はまだまだありますし,実際のところ,そうした画素数でもTwitterやFacebookへのアップロードには十分すぎます。画素数よりは,ぱっと見てわかる高画質こそ重要かもしれず,それには開放から使える優秀なレンズが必要です。

 なら,画素数ではなく,GRであることが大切なわけで,そう考えると47mmクロップは実に面白い機能という事になります。

 それに,500万画素をバカに出来ません。私が昨年まで使っていたD2Hは400万画素でしたが,優秀なカメラでしたし,レンズを選べば6つ切りくらいまではいけたかも知れません。

 ある人が言っていたのですが,こういう機能をつけるなら,いっそのことクロップの段数を増やして,ズームにしちゃったらいいのに,というアイデアがあります。こうなるともうクロップじゃなくて,デジタルズームですよね。

 デジタルズームは画質の低下よりも安価に高倍率ズームを実現するちょっと後ろ向きな方法だったわけですが,クロップがそういうとらえられ方をしていないというのは,ちょっと興味深いところです。

 その点で言えば,手ぶれ補正も,センサ駆動型かレンズ駆動型かではなく,ソフトだけで処理するデジタル式をもっと高級機に導入してもよいのではないかと思います。それこそ,耐久性が求められるプロ用の超高級機に搭載されれば,撮影の幅が広がるような気もしますが・・・まあ,それはないか。


 他にもいろいろ変更点はありますが,印象に残った機能はこの2つです。シャッター速度が上がったことや,高感度行きでのノイズリダクションが強化された話は,実際に使ってみて実感できるかどうかにかかっています。今評価することは避けたいと思います。

 そうそう,まだアップデートをされていない方に,設定はリセットされないようです。もちろん,私のGRがたまたまそうだったというだけの話かも知れませんから,設定が消えても怒らないで下さいね。

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